JP3074543B2 - マッサージ装置 - Google Patents

マッサージ装置

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JP3074543B2 JP03259951A JP25995191A JP3074543B2 JP 3074543 B2 JP3074543 B2 JP 3074543B2 JP 03259951 A JP03259951 A JP 03259951A JP 25995191 A JP25995191 A JP 25995191A JP 3074543 B2 JP3074543 B2 JP 3074543B2
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    • A61H2015/0035Massage by means of rollers, balls, e.g. inflatable, chains, or roller chains with balls or rollers rotating about their own axis disc-like, i.e. diameter substantially greater than width multiple on the same axis

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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
【0001】本発明は、それぞれ関連する軸線のまわり
に自由に回転するように取付けた、少なくとも2個の回
転部材を、両面のうちの一方の面に設けられ、皮膚に当
てるにに適するマッサージ装置であって、前記各回転部
材が、大体においてそれぞれ支持体に連結した関連する
軸線のまわりの回転により生成される固体の形状を持
ち、前記2つの軸線の方向がその間に斜角βをなしてい
るマッサージ装置に関する。
【0002】この種のマッサージ装置は、当業界ではと
くに米国特許第1,999,939号明細書からよく知
られている。
【0003】本発明の目的は、とくに皮膚の向上した弾
力性とマッサージ処理後皮膚表面に存在する水分及び脂
肪分の著しい減少とが得られるように、この種の装置で
得られるマッサージ作用を改良することにある。
【0004】さらにマッサージ装置は、なお製造が簡単
かつ経済的で使用の容易であることが望ましい。
【0005】本発明によれば前記したようなマッサージ
装置は、各回転部材の軸線の方向間の斜角βを60°な
いし170°とし、これ等の回転部材とたわみ性材料と
くにエラストマー又は熱可塑性エラストマーで作り、前
記各回転部材に、隆起した部分を設け、この隆起した部
分に、皮膚に当てるのに適する接触端部を設け、これ等
の接触端部を、前記回転部材の軸線方向に又その周辺方
向に互いに間隔を置いて配置したことを特徴とする。
【0006】このような輪郭を持つ回転部材又はローラ
は、マッサージ作用中に横方向の揺動運動と、上下方向
の揺動運動とを生ずる。本発明マッサージ装置は、非連
続的で振動を伴うが皮膚の徐徐の排水を生ずる。
【0007】軸線方向の2つの次次の隆起した部分の接
触端部は周辺方向に食い違わせるのがよい。
【0008】前記した角度βは115°ないし125°
にするのが有利である。本発明マッサージ装置が2個ず
つ複数組の回転部材を備える場合には、各角度βは互い
にほぼ同じ値を持つ。
【0009】2個の協働する回転部材の軸線に平行な平
面Sはマッサージ装置の支持面Pに対し角度αをなして
傾けるのがよい。
【0010】1群のうちの2個の回転部材の軸線は、同
じ平面上にあって平面Sに位置する。これ等の軸線の延
長は、支持面Pの回転部材と同じ側に位置する交差点で
交差する。
【0011】傾斜角αは3°ないし20°にするのが有
利であり5°ないし7°にするのがよい。
【0012】各回転部材の支持体は、皮膚に接触するの
に適する止め手段を備えている。これ等の止め手段は、
支持面P又は基準面に対し、この面も又各回転部材に接
触するときに、少なくとも1つの接触点を介し当てるこ
とができる。
【0013】各回転部材は、その各軸線の方向に、その
最大の横方向寸法に少なくとも等しい縦方向寸法を持
つ。
【0014】止め手段は、皮膚に対向して位置するのに
適する支持体の面の突起により形成すればよい。
【0015】各回転部材を少なくとも1群の2重の列に
配置するときは、これ等の回転部材は食い違い状の列に
配置する。
【0016】なお本発明によれば回転部材を少なくとも
1群の2列に配置するときに、1群の2列の回転部材の
平面はすべて相互に平行になる。
【0017】1群の2列の回転部材の平面は、第1及び
第2の群とくに互いに等しい組に再分割される。一方の
群の平面の全部が相互に平行であり、それぞれ異なる群
の2つの平面は基準面Pに直交する平面に関して相互に
対称である。
【0018】2つの群の平面Sは、第1の群の平面Sが
第2の群の平面Sに交互に追従するように配置してあ
る。
【0019】2個が一方の列にあるが、他方の2個が他
方の列内にある互いに隣接する4個の回転部材の各交差
点は、互いに一致して単一の交差点を形成する。
【0020】各回転部材の軸線のなす斜角βを調整する
手段を設ける。
【0021】各回転部材を台形にし、それぞれの軸線の
平面Sの角度αを零にする。
【0022】傾斜角αが零であるときは、軸線方向にお
ける台形ローラの接触区域は一般に円筒形のローラの零
でない角度αに類似の傾斜角を持つ。
【0023】細長い回転部材は、入口開口より著しく狭
い出口開口を形成する、皮膚に隣接する端部に対向する
端部を持つ。すなわち互に協働する各回転部材は、これ
等の部材の間に皮膚に対し狭い区域を形成する。
【0024】前記した特徴のほかに本発明は、添付図面
について幾つかの実施例により以下に詳しく述べる若干
の他の種類の構造を持つ。
【0025】
【実施例】図1は本発明により皮膚にマッサージを施
す、マッサージ装置の簡略化した線図的斜視図である。
本発明マッサージ装置の支持体は、支持手段1を除いて
図示してない。本発明マッサージ装置は、第1のローラ
2及び第2のローラ3から成る2個の回転部材を備えて
いる。各ローラ2,3は、互いに同じであり、それぞれ
対応する軸線のまわりの回転により生成される直円筒の
一般形状を持つ。ローラ2は軸線4を持つが、ローラ3
は軸線5を持つ。各軸線4,5は本発明マッサージ装置
の支持体(図示してない)に固定してある。支持体に支
えたこれ等の軸線により、各ローラ2,3はその関連す
る軸線のまわりに自由に回転する。各軸線4,5は一般
に同じ平面上にあり、これ等の軸線の仮想の延長は交差
点10で交差する。各軸線4,5は、これ等が斜角βを
挾む平面Sを形成する。角度βは60°ないし170°
である。軸線4,5は、図19の場合(各回転部材が食
い違い状の列に配置してある)のように同一平面上にな
くてもよい。図19の場合には、角度βは一方の平面内
に位置し前記各軸線に平行な方向によりなす角度であ
る。
【0026】基準面Pは、点11で止め手段1に、点1
2でローラ2に又点13でローラ3に接触するようにな
る。各点12,13はそれぞれ、各軸線4,5の延長の
交差点10から遠い方の各ローラ2,3の円形端部に位
置する。平面Pは、2つの軸線4,5を含む平面Sと二
面角αを形成する。これ等の2本の軸線は平面Pの一方
の側に位置する。角度αは3°ないし20°の間で変
る。
【0027】各ローラ2,3はその軸線4,5の方向
で、この場合一様でローラの直径に等しい最大の横方向
寸法より大きい縦方向寸法を持つ。ローラ2,3の交差
点10に最も近い2つの上部円形端部16,17は対応
する下端部14,15より相互に一層近い。各上端部1
6,17は、その間に、1ないし15mmの間で変る出
口開口18を形成するが、各下端部14,15はその間
に出口開口18より著しく大きい寸法を持つ入口開口1
9を形成する。
【0028】各ローラ2,3はたわみ性材料とくにエラ
ストマー又は熱可塑性エラストマーで作る。各ローラ
2,3の硬さはショアA硬さ25ないし90にするのが
よい。各ローラ2,3は、皮膚に当てるのに適する接触
端部が回転部材の軸線方向に又周辺方向に互いに間隔を
置いた隆起した部分(図7ないし図14についてなお詳
しく述べる)を持つ。軸線方向の2つの次次の隆起した
部分の接触端部は、周辺方向には互いに食い違わせるの
がよい(図10及び14参照)。
【0029】各列に配置したローラは可変の硬さを持
つ。
【0030】図7ないし図14は、本発明マッサージ装
置用の種種の形状のローラをなお詳しく示す。図7ない
し図14の各ローラの横方向面は、隆起した部分を持
つ。これ等のローラは全部が、回転により生成される直
円筒の形状の基体面を持ち、ローラの回転軸線に対し半
径方向に延び、互いに異なる隆起した部分を生じる。
【0031】一般にこれ等の隆起した部分が大きくなる
ほど又これ等の部分が縦方向に相互に間隔を置くほど、
角度αが小さくなり、従ってこの角度は一層小さい許容
限度の30°に近づく。ローラのひだよせ作用では皮膚
はローラの或る縦方向寸法部分に接触するようにならな
ければならない。これ等の種種の縦方向に片寄った突起
を設けた図7ないし図14のローラは、ひだよせ/横揺
れの作用のほかに皮膚に振動性の作用を及ぼし又は他方
向では皮膚に弛緩作用を加える。このような1連の結果
は従来の装置では得られていない。
【0032】図7及び図8に示した回転部材は、軸線4
11のまわりの回転により生成した円筒体410であ
る。回転により生成される円筒体410は、複数個の互
いに間隔を置いてピン412により半径方向に延長す
る。各ピン412は、それぞれ同じ寸法の円板の形状を
持つ複数の囲い内に内接させる。これ等の幾何学的囲い
は縦方向に相互に規則正しい間隔を置いてる。この実施
例では各ピンは互いに等しい寸法を持つ。従って全部の
ピンの端部413は、軸線411のまわりの回転により
生成される円筒体の形状の囲い内に内接する。各端部4
13は回転部材の軸線方向及び周辺方向に互いに間隔を
置いている。
【0033】図9及び図10の回転部材は、軸線416
のまわりの回転により生成される円筒体415である。
円筒体415は、一般に丸み付き縁部418を持つ正方
形417の形状を持つ隆起した部分により半径方向に延
びている。各正方形417は、ローラの軸線方向に規則
正しい間隔で相互に間隔を置いている。全部の正方形4
17が、ほぼ同じ形状を持つが、しかし2つの次次の正
方形の縁部418は回転軸線416のまわりに角度方向
に角度π/4だけ互いに食い違っている。縁部418の
丸みつき頂点はすべて、軸線416のまわりの回転によ
り生成される囲いに内接する。
【0034】図11及び図12に例示した回転部材は、
軸線426のまわりの回転により生成される円筒体42
5である。円筒体425は、軸線426を通る中間面を
持つ連続壁をそれぞれ形成する複数の波427により半
径方向に延びている。各壁427は、軸線426により
定まる縦方向に延びる波形の半径方向縁部428を持
つ。
【0035】図13及び図14の回転部材は、軸線43
1のまわりの回転により生成される円筒体430を備え
ている。円筒体430は、1連の半径方向に延びる波を
持つデイスクの形状を備えた複数の隆起した部分432
により半径方向に延びている。各デイスクは、軸線43
1により定まる縦方向に向いた4重の対称軸線を持つ。
次次の2つのデイスクの各波433は、軸線431のま
わりにπ/4にほぼ等しい角度だけ角度的に食い違って
いる。
【0036】図2は、止め手段1の代わりに第2の1対
の回転部材を設けた線図的斜視図である。図1の部品に
類似の部品は同じ参照数字に100を加えて示してあ
る。従ってこの図2では、前記したように角度βを挾
む点110で交差する軸線104,105を持つ2個の
ローラ102、,103を示す。2本の軸線104,1
05は平面Sを定める。
【0037】支持体は図示してないこの装置は、又他の
2個の回転部材120,121を備えている。回転部材
120,121の協働する軸線122,123の延長
は、角度βをなし互いに平面Sを定める点124で
交差する。
【0038】各平面S、Sは、互いにほぼ平行であ
り、又は17°を越えない最大値を持つ角度を間になし
ている。
【0039】軸線104,105,122,123を持
つ4個のローラ102,103,120,121は、支
持体に対して自由に回転するように取付けられ、これ等
の各ローラが対応する接触点112,113,125,
126で平面P1,2は、平面Sに対し角度αを又
平面Sに対し角度αをそれぞれ挾む。これ等の角度
αは3°ないし20°である。
【0040】1つの平面S内で各回転部材の軸線は60
°ないし170°の角度βを挾む。
【0041】図3ないし図5は本発明マッサージ装置の
第1の実施例を示す。図1の部品に類似の部品は図1の
参照数字に200を加えて示してある。マッサージ装置
200は、縦方向の対称面X−Xを備え、手でつかむこ
とのできる取手220を備えている。取手220は、皮
膚に当てるのに適する支持体面の突起により形成した止
め手段201を備えている。このマッサージ装置には、
各軸線204,205のまわりの回転により生成される
円筒体202,203の形状を一般に持つローラの形の
2個の回転部材を設けてある。各軸線204,205の
仮想の延長は仮想の交差点210で交差する。これ等の
軸線は120°に等しい角度βを挾む。各ローラ20
2,203及び突起210はこのようにして、接触点又
は支持点214,213,211を介してそれぞれ平面
Pに接触するようになる。各軸線204,205は、平
面Pに対し傾斜角αを挾む平面Sを定める。角度αはこ
の場合約15°である。
【0042】このマッサージ装置の作用は次の通りであ
る。
【0043】このマッサージ装置は図4に示すようにし
て皮膚に押付ける。このようにして皮膚が基準面Pの代
りになる。このマッサージ装置は、その取手220のよ
り保持し皮膚上をこのマッサージ装置対称面X−Xに平
行な方向に並進移動させる。このマッサージ装置を図4
右方に向かい動かすときは、皮膚を押圧しわずかに皮膚
内に入込む各ローラは、皮膚上をこすりながら転動し滑
動する。こすりながらのこの滑動により、各ローラの大
きい開口により定まる区域から各ローラの小さい開口に
より定まる出口区域に向かい付勢される皮膚のひだよせ
作用が生ずる。さらに各ローラは皮膚上を転動してころ
がる。このマッサージ装置を他方向に動かすときは皮膚
は同様なマッサージ作用を受けない。
【0044】各ローラはふたたびこすり作用を伴って滑
動し同時に転動する。しかし皮膚は、なお各ローラによ
る転動作用によりわずかに伸長し又は弛緩する。
【0045】前記した特定の輪郭を持つ本発明マッサー
ジ装置は、マッサージ中に横方向の振動運動と上下方向
の振動運動とを生ずる。本発明マッサージ装置は、断続
的で振動を伴うが皮膚から徐徐に水分を放出する。
【0046】本発明マッサージ装置によるマッサージ後
には微小な循環が認められ、皮膚の弾力性が向上し皮膚
の表面に存在する水分及び脂肪分の著しい減少が生じ、
皮膚のマッサージ後に本発明マッサージ装置により、マ
ッサージ剤を表皮に比較的迅速に浸透させるこができ
る。皮膚の弾性の増加も又認められる。
【0047】本発明マッサージ装置は皮膚に対してあま
り刺激的でない。
【0048】図6は、ローラにより形成した2個の回転
部材を持つ装置の第2の実施例を示す。図3と同様な部
品は図3の参照数字に100を加えて示してある。この
マッサージ装置300は、取手320と、皮膚に接触す
るようにした突起301を形成する止め手段とローラ3
02,303の形状の2個の回転部材とを備えている。
【0049】このマッサージ装置は縦方向対称面Y−Y
を持つ。図3及び図6の2個の装置をそれぞれの各対称
面X−X、Y−Yを互いに一致させることにより比較す
ると、図6の装置の各ローラ302,303は平面X−
X又は平面Y−Yに直交する平面に対して図2のローラ
202,203に対称である。
【0050】図6の装置の斜角βは図3の装置の斜角
βに等しい。傾斜角αは示してないが、対称であるか
らこれ等の傾斜角は互いに等しい。このことは、図6の
装置の各ローラが図3のローラの位置に対して対称であ
る皮膚位置を占め、従って図6の装置の作用が図3の装
置の作用に実質的に同じであることを示す。図6の装置
の装置の転動/ひだよせの作用は左方に向かう移動によ
り得られるが、図3の装置の場合には同じ転動/ひだよ
せの作用が右方に向かう移動により得られる。
【0051】図15及び図16は本発明マッサージ装置
の第3の実施例を示す。このマッサージ装置には、図1
3及び図14に示した8個の互いに同じ回転部材419
を設けてある。このマッサージ装置500は、各ローラ
419の軸線421の端部を受入れるフレーム501を
備えている。
【0052】各ローラ419は、一般にフレーム501
の最大寸法に沿って互いに平行な2条の縦方向列に配置
してある。全部のローラ419がフレーム501に自由
に回転するように取付けられ、各ローラ419が図示し
てない平面Pに対し接触点を持つ。一方の列のローラ4
19は別の列のローラ419と協働して2本の回転軸線
が図15及び図16には示してない平面Sを定める。
【0053】各ローラの軸線のなす斜角βはすべて等し
く、これ等の軸線は複数の交差点502,503,50
4,505で交差する。これ等の点はすべて、フレーム
501の中間面にほぼ直交する平面Qに含まれる直線を
互いに形成する。
【0054】一方の列の各ローラ419は、平面Qに関
して他方の列のローラ419に対称である。さらに一方
の列の各ローラはフレームの縦方向に規則正しい間隔を
互いに置いて配置してある。
【0055】フレーム501及び回転部材419は、カ
バーを形成する本体部材510と使用者の手によるつか
み部材とにより覆ってある。本体部材510は、フレー
ム501の横方向端部511及び縦方向端部512とに
一体に作ってある。
【0056】これ等の構造的特徴によりこのマッサージ
装置は、協働する各対のローラにより皮膚の扁平な表面
部分にわたり実質的に同じ作用を生ずる。
【0057】図16に例示したように動作する装置を右
方に向かい移動させるときは、このマッサージ装置は皮
膚の横揺れ/ひだよせを生ずるが、左方に移動させる
と、皮膚に弛緩及び横揺れを生ずる。
【0058】図17は本発明マッサージ装置の第4の実
施例を示す。このマッサージ装置600は、2つの縦方
向に向いた2列に配置した8個の回転部材を持つ。互い
に協働する各回転部材の軸線の延長は縦方向の複数の交
差点602,603,604,605で対になって交差
する。
【0059】図17に示すように、縦方向で左方の右方
に移動すると、各点602,603に対応する第1の2
つの面Sは相互に平行で第1の群の回転部材を定め、各
交差点604,605により形成した各平面Sは相互に
平行で第2の群を形成する。各交差点602,603,
604,605は、図面の平行な平面Pに直交する平面
Qに属する線上にある。一方の縦方向列の各部材は、こ
の平面Qに関して別の列の別の対応する部材に対し対称
に配置してある。先行する2つの群自体は平面Q及び平
面Pの両方に直交する平面Rに関して対称である。平面
R及び平面Qは、平面P(図示してない)に直交し装置
の2重対称の軸線を形成する直線に沿って交差する。
【0060】このマッサージ装置は、その皮膚上の縦移
動の方向に関係なく皮膚に同じマッサージ作用を与える
利点がある。
【0061】図18は、本発明マッサージ装置の第5の
実施例である。このマッサージ装置700には、前記し
たように同じ斜角及び傾斜角を持つ8個の回転部材を設
けてある。これ等の回転部材の軸線の延長はそれぞれ点
702,703,704で交差する。4個の中央の互い
に隣接する回転部材の交差点は一致して単一の交差点7
03を形成する。
【0062】この実施例は相互に依存する斜角β及び傾
斜角αを定める。交差点702,703,704は縦方
向に向いた1本の直線に属する。この直線は、図面に平
行な平面Pに直交する平面Qを定める。
【0063】この実施例では1列の各ローラはこの平面
Qに関して他の列のローラに対称である。さらに軸線に
より定まり縦方向に次次に認められる平面Sは交互に設
けてある。図面の左側から出発して第1の平面Sは、平
面Qに又平面Pに直交する平面Rに関して第2の平面S
に対称である。同様に第2の平面Sは、平面Qに又平面
Pに直交する平面Rに関して第3の平面Sに対称であ
る。同様に第3の平面Sは、平面Q及び平面Pに直交す
る平面Rに関して第4の平面Sに対称である。このマッ
サージ装置の4個の中央の互いに隣接する回転部材は、
平面Qと中央平面Rとの交差により定まる4重の対称軸
線に沿って配置してある。従ってこれ等の4個のローラ
は縦方向に又はこれに直交する横方向に同様に作動す
る。
【0064】このようにして協働する複数の4個の回転
部材を備えたマッサージ装置を作ることができる。この
ようにして協働するこれ等の部材は、この装置の縦方向
及び横方向に反復する1種の網を形成するから、このマ
ッサージ装置の回転部材のマッサージ作用はこの場合実
質的に同じであり、このマッサージ装置は縦方向又は横
方向に動かすことができる。
【0065】図19は、相対的に食い違った列内で互い
に食い違った2列のローラ752,754,756及び
ローラ753,755,757を備えた実施例によるマ
ッサージ装置750を示す。一方の列の各ローラ75
2,754,756の軸線は一方の方向に平行である
が、他方の列の各ローラ753,755,757の軸線
は第1の方向に対し斜角βをなす別の方向に平行であ
る。これ等の2方向に平行な平面は、このマッサージ装
置の支持面に対して傾斜角αを持つ。図19の例では、
マッサージ装置は6個のローラを備えている。ローラの
個数はもちろん6個以外でもよい。
【0066】図20及び図21は本発明マッサージ装置
の別の実施例を示す。このマッサージ装置800は、図
12で前記した方位に大体配置した8個の回転部材を備
えている。
【0067】第1列は、回転部材801,802,80
3,804により次次に形成される。第2の縦方向列
は、回転部材805,806,807,808により形
成される。各対の回転部材801,805;802,8
06;803,807;804,808は1つの傾斜角
αをなす。各回転部材は、各支持体901,902,9
03,904,905,906,907,908に取付
けてある。これ等の支持体はそれぞれ、各対のローラに
より定まる平面Sに直交する軸線のまわりに回転するよ
うに取付けてある。
【0068】第1群のローラ801,802,805,
806は、斜角を調整するように第2の調整手段911
に連結してある。第1の調整手段910の特徴は第2の
調整手段911の特徴と同じである。
【0069】第1の調整手段910は、1対のローラの
支持部材901ないし905及び支持部材902ないし
906をそれぞれ対にして接合する2つの弾性的たわみ
板912,913を備えている。各板912,913は
その中心の付近で、縦方向に滑動する棒914に固定し
てある。棒914は、止め915内に滑動可能に取付け
られ、複数の滑動位置に鎖錠することができる。互いに
異なる斜角は、協働する回転部材801,802,80
5,806に対するこれ等の互いに異なる鎖錠位置に対
応する。
【0070】第2の調整手段911は、前記した第1の
鎖錠手段と正確に同じ構造を持つ。従って第2の調整手
段は協働するローラ803,804,807,808の
斜角を複数の値に調整することができる。これ等の回転
部材の全部にほぼ同じ斜角βを与えることができる。
【0071】図21は支持部材901,905をマッサ
ージ装置のフレーム920に枢動可能に取付ける方法を
なお詳しく示す。このフレーム920は、各ローラ80
5,801の軸線により定まる平面Sに直交する軸線を
持つ穴921,922を備えている。各支持部材90
1,905は、それぞれ各ローラ801,805の軸の
端部を受けるフオーク923,924を備えている。各
フオークは、その中央部が管925,926により底部
に向かい続いている。各管925,926は対応する穴
921,922内に摩擦を伴って入込み穴921,92
2を越えて突出する。各管925,926の突出部分
は、それぞれ穴921,922の縁部を押圧する止め9
27,928と一体にしてある。各フオーム923,9
24は穴921,922の他端部を押圧する。板912
の各端部916,917はそれぞれ止め927,928
に固定してある。
【0072】図22は調整可能な回転部材の変型を示
す。この回転部材では、支持部材1005は、この支持
部材の穴1022内に導入され穴1022の下端部から
半径方向に突出するピン1030により保持した管10
26を備えている。
【0073】図23は調整可能な回転部材の第3の変型
である。支持部材1105の回転線を形成する管112
6は、この管の円筒形外面に沿って突出する環を備えて
いる。この環は、支持部材1120に設けた穴1122
に形成した円形みぞにはめてある。この変型では調整手
段を示してない。
【0074】図24には、回転軸線を持つ1対の回転部
材1402,1403を示す。これ等の回転軸線の延長
は、交差点1404で交差する。各回転部材は、交差点
1404の方向にテーパを付けた円すい台の形状を持
つ。このような円すい台形ローラの場合には、選定した
傾斜角αは零に等しいのが有利である。これ等の条件の
もとでは、軸線方向におけるローラの接触区域は角度α
に類似の傾斜角を持つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】2個の回転部材及び支持手段を持つ本発明マッ
サージ装置の線図的斜視図である。
【図2】4個の回転部材を備えそのうち2個は残りの2
個と共に基準面を形成するように支持手段を形成する本
発明マッサージ装置の線図的斜視図である。
【図3】2個の回転部材と支持手段として作用する1つ
の止めとを備えた本発明マッサージ装置の第1の実施例
の平面図である。
【図4】図3のIII−III線に沿い矢印の向きに見
た本発明マッサージ装置の側面図である。
【図5】図3のIV−IV線に沿い矢印の向きに見た本
発明マッサージ装置の端面図である。
【図6】2個の回転部材と支持手段として作用する1つ
の止めとを備えた本発明マッサージ装置の第2の実施例
の平面図である。
【図7】回転部材の側面図である。
【図8】図7の回転部材の軸線に沿い左方から見た端面
図である。
【図9】回転部材の他の実施例の側面図である。
【図10】図9の回転部材の軸線に沿い左方から見た端
面図である。
【図11】回転部材の他の実施例の側面図である。
【図12】図11の回転部材の軸線に沿い左方から見た
端面図である。
【図13】回転部材のなお別の実施例の側面図である。
【図14】図13の回転部材の軸線に沿い左方から見た
端面図である。
【図15】8個の回転部材を設けた本発明マッサージ装
置の第3の実施例の下面図である。
【図16】図15のXI−XI線に沿う断面図である。
【図17】本発明マッサージ装置の第4の実施例の下面
図である。
【図18】本発明マッサージ装置の第5の実施例の下面
図である。
【図19】食い違い状の列に配置したローラを持つ本発
明マッサージの装置の下面図である。
【図20】各回転部材の方位を、これ等の回転部材の軸
線の斜角を調整する手段によって調整可能にした本発明
マッサージ装置の他の実施例の下面図である。
【図21】図20のXVI−XVI線に沿う拡断面図で
ある。
【図22】調整可能な回転部材を備えた本発明マッサー
ジ装置の第1の変型の部分断面図である。
【図23】調整可能な回転部材を備えた本発明マッサー
ジ装置の第2の変型の部分断面図である。
【図24】円すい台形形状を持つ1対の回転部材の斜視
図である。
【符号の説明】
2,3 回転部材 4,5 軸線 200,300,500,600,700,750,8
00 マッサージ装置 410,415,425,430 回転部材 412,417,427,432 隆起した部分 413,418,428,433 接触端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61H 15/00 370 A61H 15/00 340 A61H 15/00 380

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ関連する軸線のまわりに自由に
    回転するように取付けた、少なくとも2個の回転部材
    を、両面のうちの一方の面に設けられ、皮膚に当てるの
    に適する、マッサージ装置であって、前記各回転部材
    が、関連する軸線のまわりの回転により生成される個体
    の形状を持ち、前記各回転部材が、前記関連する軸線の
    両端部において支持体に連結され、前記2つの軸線の方
    向が、その間に斜角βをなしている、マッサージ装置に
    おいて、前記斜角βを60゜ないし170゜とし、前記
    各回転部材を、たわみ性材料、とくにエラストマー又は
    熱可塑性エラストマーで作り、前記各回転部材に、隆起
    した部分を設け、この隆起した部分に、皮膚に当てるの
    に適する接触端部を設け、これ等の接触端部を、前記回
    転部材の軸線方向に、又その周辺方向に互いに間隔を置
    いて配置したことを特徴とする、マッサージ装置。
  2. 【請求項2】 軸線方向の2つの次次の前記隆起した部
    分(417,432)の前記接触端部(418,43
    3)を周辺方向に食い違わせたことを特徴とする、請求
    項1のマッサージ装置。
  3. 【請求項3】 前記斜角βを、115゜ないし125゜
    にしたことを特徴とする、請求項1のマッサージ装置。
  4. 【請求項4】 前記2個の回転部材の複数対を備え、こ
    の各対の前記斜角βがほぼ同じ値を持つようにしたこと
    を特徴とする、請求項1のマッサージ装置。
  5. 【請求項5】 前記マッサージ装置が基準面Pに押しつ
    けられるときに、2個の前記回転部材の軸線に平行な平
    面Sを、前記基準面Pに対し角度αをなして傾斜させた
    ことを特徴とする、請求項1又は2のマッサージ装置。
  6. 【請求項6】 前記傾斜角αを、3゜ないし20゜にし
    たことを特徴とする、請求項5のマッサージ装置。
  7. 【請求項7】 前記傾斜角αを、5゜ないし7゜にした
    ことを特徴とする、請求項6のマッサージ装置。
  8. 【請求項8】 前記支持体を、皮膚に接触するのに適す
    る止め手段(1)により構成し、基準面Pが、又支持点
    (12,13)、(112,113)、(125,12
    6)を介し互いに協働する前記回転部材(2,3)、
    (102,103)、(120,121)を接触すると
    きに、前記止め手段が、前記基準面Pに、少なくとも1
    つの接触点(11)、(125,126)を介して、押
    しつけられることができるようにしたことを特徴とす
    る、請求項5のマッサージ装置。
  9. 【請求項9】 前記止め手段(1)を、皮膚に対向して
    位置するのに適する支持体の面の突起(201,30
    1)により形成したことを特徴とする、請求項8のマッ
    サージ装置。
  10. 【請求項10】 前記各回転部材(2,3)、(20
    2,203)、(120,121)が、その各軸線
    (4,5)、(104,105)、(122,123)
    の方向でその最大の横方向寸法に少なくとも等しい縦方
    向寸法を持つようにしたことを特徴とする請求項1又は
    2のマッサージ装置。
  11. 【請求項11】 前記各回転部材を、少なくとも1組の
    2重の列に配置し、前記各回転部材(752,754,
    756)、(753,755,757)を、食い違い状
    の列に配置したことを特徴とする、請求項1又は2のマ
    ッサージ装置。
  12. 【請求項12】 前記各回転部材を、少なくとも1組の
    2重の列に配置し、関連する回転部材の軸線が平面Sと
    同じ平面上にあるようにし、1つの2重の列の前記回転
    部材419の平面Sを、すべて相互に平行にしたことを
    特徴とする、請求項1又は2のマッサージ装置。
  13. 【請求項13】 前記各回転部材を、少なくとも1組の
    2重の列に配置し、1つの2重の列の回転部材の平面S
    を、第1及び第2の群、互いに等しい数の回転部材の対
    を持つ群に分割し、一方の群の全部の平面Sを、相互に
    平行にし、他方の群の全部の平面Sを、前記基準面Pに
    直交する平面Rに関して相互に対称にしたことを特徴と
    する、請求項1又は2のマッサージ装置。
  14. 【請求項14】 2つの群の各平面Sを、第1の群の平
    面Sが、第2の群の平面Sに交互に追従するように配置
    したことを特徴とする、請求項13のマッサージ装置。
  15. 【請求項15】 2個は一方の列内にあるが、他の2個
    は他方の列内にある互いに隣接する4個の前記回転部材
    軸線の交差点が互いに一致して、単一の交差点(70
    3)を形成するようにしたことを特徴とする、請求項1
    4のマッサージ装置。
  16. 【請求項16】 さらに、前記回転部材の軸線の前記斜
    角βを調整する調整手段(910,911)を備えたこ
    とを特徴とする、請求項1又は2のマッサージ装置。
  17. 【請求項17】 前記回転部材(1402,1403)
    を台形にし、これ等の回転部材の軸線の前記平面Sの前
    記平面Pに対する前記角度αを零にしたことを特徴とす
    る、請求項5のマッサージ装置。
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