JP5652782B2 - ローラマッサージ器 - Google Patents
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Description
これによれば、1本のローラよりも、腕、足、鼻などの断面が山型の部位を効率よくマッサージできるという利点がある。
しかし、従来のものは、2本のローラの角度が固定のため身体の様々な部位のマッサージに対応しきれないうえ、2本のローラとローラの間の隙間がマッサージできないという問題があった。
前記ハンドル(2)に取り付けられたローラ取付部材(4)と、
前記ローラ取付部材(4)の左右両端部に、連結軸(15)によって取り付けられた一対のローラ連結部(5)と、
前記ローラ連結部(5)の各々に回転可能に取り付けられたローラ(6)と、
前記ローラ連結部(5)の各々を前記ローラ取付部材(4)に回動可能に連結する前記連結軸(15)と、
前記連結軸(15)に形成された嵌合部材(18)と、
前記連結軸(15)の各々を受け入れ可能に、前記ローラ取付部材(4)に形成された穴部(9)と、
前記穴部(9)に前記連結軸(15)の各々を挿入したときに、前記嵌合部材(18)が嵌合する2以上の被嵌合部材(10a、10b、10c)と
を備え、
前記一対の連結軸(15)の一方と、対応する前記一対のローラ(6)の一方の回転軸とがゼロではない角度をなし、
前記2以上の被嵌合部材(10a、10b、10c)が、前記穴部(9)の円周方向に沿って、所定の角度を隔てて設けられ、
前記ローラ連結部(5)に形成された嵌合部材(18)が、前記2以上の被嵌合部材(10a、10b、10c)に嵌合することによって、2以上の回動位置で固定可能であることを特徴とするローラマッサージ器によって解決される。
本発明によれば、ローラ取付部材に対して、ローラ連結部を回動させるのに伴って、ローラ連結部に取り付けられたローラの先端部間の角度が変動するから、身体の部位に合わせて、ローラの取り付け角度を適宜変更することが可能になる。
本発明の好ましい実施態様においては、前記連結軸(15)に形成された前記嵌合部材(18)が、前記2以上の被嵌合部材(10a、10b、10c)のうち、特定の被嵌合部材(10a)に嵌合したときに、前記ローラ連結部(5)の各々に回転可能に取り付けられたローラ(6)が互いに平行になるとともに、前記ハンドル(2)の下方に位置するように構成されている。
本発明のこの好ましい実施態様によれば、一対のローラが平行になる位置で、ローラ連結部を固定可能にするとともに、この位置でローラがハンドルの下方に配置されるので、ローラマッサージ器がコンパクトで持ち運び便利になる。
本発明のさらに好ましい実施態様においては、ローラマッサージ器はさらに、前記ローラ取付部材(4)の中央部に、下方に向けて回転自在に取り付けられた球状体(7a)を備えている。
本発明のこの好ましい実施態様によれば、ローラ取付部材の中央部に、球状体を下方に向け回転自在に取り付けるので、ローラと球状体との間の隙間が2箇所でき、この隙間でつまみ込む運動、押し広げる運動が発生し、広範囲のマッサージができる。2本のローラ間に球状体が配されてマッサージの遣り残しがない。
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記ローラ(6)の各々が対応する前記ローラ連結部(5)に着脱自在に取り付けられている。
本発明のこの好ましい実施態様によれば、一対のローラ連結部にローラを着脱自在に取り付けるので、形状の違うローラを複数種類用意して交換できる。
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記ローラ(6)がそれぞれ筒状をなし、前記ローラ(6)の両端部に取り付けられたローラ取付環(22)の一方を介して、前記ローラ連結部(5)の一方に取り付けられ、
前記ローラ取付環(22)が滑りのいいプラスチックによって形成されている。
本発明のこの好ましい実施態様によれば、ローラを管状にし、その両端部に取り付けたローラ取付環を介して、ローラ連結部に回転自在に取り付けるとともに、ローラ連結部と接触するローラ取付環を、滑りがよく軸受として使用されているプラスチックで製造するので、錆びる部分がなく、浴槽内などの水に濡れる場所での使用が可能になる。
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記ハンドル(2)が前後方向に細長い形状をなし、
前記ローラ取付部材(4)が前記ハンドル(2)の先端部に取り付けられ、
前記穴部(9)内に環状部材(8)が取り付けられ、
前記2以上の被嵌合部材(10a、10b、10c)が前記環状部材(8)に形成された2以上の溝によって構成され、
前記一対のローラ連結部(5)が、前記一対のローラ(6)が前記ハンドル(2)の下方で、互いに平行になる第一の回動位置と、前記一対のローラ(6)が前記ハンドル(2)の前方に突出して、ハの字状となる第二の回動位置に固定可能に構成されている。
本発明のこの好ましい実施態様によれば、適切な方法で使用している際に、ローラ連結部が別の位置に移動することがなく、安定した状態でマッサージを継続でき、また、ハンドルが前後方向に長いので、一対のローラをハンドルの下方に平行配置すれば、ハンドルとローラとが同じ向きに揃って、コンパクトになり、持ち運びに便利である。
本発明のさらに好ましい実施態様においては、ローラマッサージ器(1)を構成する前記各部品が耐錆性を有する金属またはプラスチックによって形成されている。
本発明のこの好ましい実施態様によれば、ローラマッサージ器(1)を構成する前記各部品が耐錆性を有する金属またはプラスチックによって形成されているから、錆びる部分がなく、浴槽内などの水に濡れる場所での使用が可能になる。
図1は、ローラの先端部が最接近した状態のローラマッサージ器の斜視図である。
1はローラマッサージ器であり、その構成は以下のとおりである。
2はハンドルであり、縦長の楕円形状の板体であり、先端部に円柱状のローラ連結部3を取り付ける。このローラ連結部3の下端部にローラ取付部材4を取り付ける。そして、このローラ取付部材4の左右両端部に、ローラ連結部5,5の一端を回動自在に軸支する。そして、このローラ連結部5,5にローラ6,6を着脱自在に取り付ける。
さらに、ローラ取付部材4の中央部に下方に向け開口する球状体収容部材7を固定し、この球状体収容部材7に球状体7aを回転自在に取り付ける。
このローラ取付部材4の左右両端部に、図4に示すとおり穴9を形成し、この穴9に、放射状の溝10a〜10cを形成した溝付き環状部材8を取り付ける。また、この穴9の開口縁部に内側に向け突出したフランジ11を形成すると共に、フランジ11の所定部に、溝付き環状部材8の回り止め用凸部が嵌合する角孔11aを形成する。
16は円環状部材であり、中央に楕円形状孔17を、表面に突条18を有する。
そして、回転軸15には平面部14側からバネ19、円環状部材16を挿通し、円環状部材16をバネ19により溝付き環状部材8に向けて付勢する。円環状部材16は、楕円形状孔17に断面楕円形状の回転軸15が嵌り回転が阻止される。
回転軸15を上記穴9を経てローラ取付部材4内に挿通し、Eリング29を回転軸15の溝29aに嵌合して抜け止めとし、回転軸15をローラ取付部材4に対し回動自在に取付ける。(図6)。
円環状部材16の突条18を、溝付き環状部材8の溝10a〜10cのいずれかと嵌合することによりローラ6が所定位置に固定される。ローラ6を別の角度に変更する場合には、ローラ連結部5をバネ19より強い力で回動し、突条18を別の溝10a〜10cに向け移動させて嵌合する。
凸部20は、フランジ11の端面11b,11cに当って、ローラ連結部5の回動範囲を規制する。
ローラ6の材質は特に限定しないが、少なくとも外周部分をアルミニウム、ステンレスなどの錆びにくい金属製にする。
22,22はローラ取付環であり、ローラ6の両側から貫通孔21に挿入し固定する。
そして、この状態で中央の孔22aに腕部12を回転自在に挿通することにより、ローラ6がローラ連結部5に着脱自在に取り付けられる。
ローラ取付環22は、滑りがよく軸受として使用されているプラスチック製であればよく、ポリアセタールなどで製造する。
23はローラ取付板であり、中央部に設けたネジ部23aを腕部12の先端部に設けたねじ穴12aに螺合し、ローラ6の先端部側に取り付けたローラ固定環22の孔を塞ぐと共に、ローラ6が腕部12より抜け落ちないようにする(図13参照)。
29は、貫通孔21内部に取付けたローラ取付環固定用突起であり、ローラ取付環22を貫通孔21内の所定位置に固定するためのものである。
なお、上記材質を特定しているもの以外は、バネ19がステンレス製であることを除きプラスチック製である。
左右ローラ連結部5の突条18をそれぞれ溝10aに嵌合すると、左右のローラ6がそれぞれハンドル2の下方に2本揃った状態で並ぶ(図1)。コンパクトで収容に便利である。
また、この状態で、腹、背中、頬などの平面状の部位に接触し、ハンドル2を握りローラ6,6を回転させると、ローラ6,6の角部によりツボが押され、その後ローラ6,6の平坦部に移動する際に軽い打撃が身体の所定部位に付与されるマッサージ(タッピング)が行われる。
ローラ6,6は、所定角度拡開した状態(ハ字状)で、身体の所定部位に接触させハンドルを握り引く方向に移動させると、ローラ6と球状体7aとの間の皮膚に中央に向けつまみ込む運動が加わる。逆に、押す方向に移動させると、ローラ6と球状体7aとの間の皮膚にローラ側に向け押し広げる運動が加わる。
ローラ6の回転に伴い、この隙間30内で皮膚をつまみ込む運動や皮膚を押し広げる運動が発生する。隙間が1箇所のものと比較し、広範囲のマッサージができる。
また、ローラマッサージ器1は、耐錆性の金属またはプラスチックで製造するので、錆びる部分がなく、浴槽内などの水に濡れる場所での使用が可能である。
ローラ6の交換は、ローラ取付板23を外し、次にローラ6をローラ連結部5から外したのち、所望のローラ6をローラ連結部5に取り付け、ネジ部23aを腕部12のねじ穴に螺合してローラ取付板23を固定して行う。
図11(a)に示す正六角柱状のものは、正八角柱状より角部と平面部との段差が大きく、強いタッピング効果が得られる。
図11(b)に示す円筒形状の側面(皮膚接触面)に突起24を複数を取り付けたものは、ローラ6の回転と共に突起24がツボを押すマッサージを行う。
図11(c)に示す円筒形状の側面(皮膚接触面)に螺旋状溝25を形成したものは、ローラ6の回転と共に螺旋状溝25が皮膚を軽く捩るマッサージを行う。
図11(d)に示す上面及び底面が星形状のものは、角部が鋭角になりツボ押しの効果が向上する。
図11(e)に示す八角形環を22.5°ずつ回転させて複数個連結した形状のものは、正八角柱状のものより軽いツボ押し及びタッピングの効果が得られる。
ゲルマニウムを含有する板材27とプラチナを含有する板材28は、平坦部26に1枚ずつ交互に固着する。あるいは、各平坦部26に2枚並べて固着してもよい。
ローラ6によるツボ押し及びタッピングの効果に、ゲルマニウム、プラチナの持つ美肌効果が付加される。
なお、ゲルマニウム又はプラチナを含有する板材に代え、美肌効果が期待できるチタンなどの他の素材からなる板材を固着しても良い。
この実施形態では、図14に示すように、溝付き環状部材8の放射状の溝10d,10eを2条にした点が、上記実施形態との大きな違いである。
左右のローラ6,6がそれぞれハンドル2の下方に2本揃った状態(図1)、左右のローラ6,6の先端がハンドル2の前方に突出しハ字状となる状態(図8)、左右のローラ6,6のいずれか一方が回動してハンドル2の下方にないL字状状態(図10)に変形可能である。
上記実施形態に比べ、ローラ連結部5が固定される位置が少ないが、トリートメントの際にハンドル2を握り皮膚に押圧する方向に力が加わっても、ローラ連結部5の突条18がこの壁にぶつかる方向に押圧されるので、隣接の溝に移動しない。よって、適切な方法で使用している際にローラ連結部5が別の位置に移動することがなく、安定した状態でマッサージを継続できる。
ただし、球状体7aを取り付けることにより、球状体7aによるツボ押し効果が加わる。さらに、ローラ6との隙間でつまみ込む運動、押し広げる運動が発生し、広範囲のマッサージができる。
また、ローラ6を角度変更自在に連結すると共に、複数の角度で固定可能にする構成は、上記実施形態に限られるものでなく、公知の各種構造でもよい。例えば、ローラ6を回動自在に片持ち支持し、ボールプランジャを使用してゆるめると回動自在になり、締めると所定角度で固定される構成にしてもよい。ただし、上記の実施形態の構成にすると、工具無しでローラ6の角度変更ができ便利である。
また、前記ローラ6は、正多角柱状又は円柱状であればよい。ただし、角の数が少ないと円滑に回転せず、角の数が多すぎるとタッピングの効果が弱くなる。正六角柱状又は正八角柱状が最適である。
また、溝付き環状部材8の放射状の溝は、前記各実施形態に記載した2条又は3条に限るものではなく、4条以上であってもよいが、製造の容易さ、ローラ6がマッサージ中に簡単に移動しないという点からは2条が好適である。
2 ハンドル
3 ローラ連結部
4 ローラ取付部材
5 ローラ連結部
6 ローラ
7 球状体収容部材
7a 球状体
15 回転軸
Claims (7)
- 操作者が把持可能なハンドル(2)と、
前記ハンドル(2)に取り付けられたローラ取付部材(4)と、
前記ローラ取付部材(4)の左右両端部に、連結軸(15)によって取り付けられた一対のローラ連結部(5)と、
前記ローラ連結部(5)の各々に回転可能に取り付けられたローラ(6)と、
前記ローラ連結部(5)の各々を前記ローラ取付部材(4)に回動可能に連結する前記連結軸(15)と、
前記連結軸(15)に形成された嵌合部材(18)と、
前記連結軸(15)の各々を受け入れ可能に、前記ローラ取付部材(4)に形成された穴部(9)と、
前記穴部(9)に前記連結軸(15)の各々を挿入したときに、前記嵌合部材(18)が嵌合する2以上の被嵌合部材(10a、10b、10c)と
を備え、
前記一対の連結軸(15)の一方と、対応する前記一対のローラ(6)の一方の回転軸とがゼロではない角度をなし、
前記2以上の被嵌合部材(10a、10b、10c)が、前記穴部(9)の円周方向に沿って、所定の角度を隔てて設けられ、
前記ローラ連結部(5)に形成された嵌合部材(18)が、前記2以上の被嵌合部材(10a、10b、10c)に嵌合することによって、2以上の回動位置で固定可能であることを特徴とするローラマッサージ器。 - 前記連結軸(15)に形成された前記嵌合部材(18)が、前記2以上の被嵌合部材(10a、10b、10c)のうち、特定の被嵌合部材(10a)に嵌合したときに、前記ローラ連結部(5)の各々に回転可能に取り付けられたローラ(6)が互いに平行になるとともに、前記ハンドル(2)の下方に位置するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載のローラマッサージ器。
- さらに、前記ローラ取付部材(4)の中央部に、下方に向けて回転自在に取り付けられた球状体(7a)を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載のローラマッサージ器。
- 前記ローラ(6)の各々が対応する前記ローラ連結部(5)に着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のローラマッサージ器。
- 前記ローラ(6)がそれぞれ筒状をなし、前記ローラ(6)の両端部に取り付けられたローラ取付環(22)の一方を介して、前記ローラ連結部(5)の一方に取り付けられ、
前記ローラ取付環(22)が滑りのいいプラスチックによって形成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のローラマッサージ器。 - 前記ハンドル(2)が前後方向に細長い形状をなし、
前記ローラ取付部材(4)が前記ハンドル(2)の先端部に取り付けられ、
前記穴部(9)内に環状部材(8)が取り付けられ、
前記2以上の被嵌合部材(10a、10b、10c)が前記環状部材(8)に形成された2以上の溝によって構成され、
前記一対のローラ連結部(5)が、前記一対のローラ(6)が前記ハンドル(2)の下方で、互いに平行になる第一の回動位置と、前記一対のローラ(6)が前記ハンドル(2)の前方に突出して、ハの字状となる第二の回動位置に固定可能に構成されたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のローラマッサージ器。 - 前記ローラマッサージ器(1)を構成する前記各部品が耐錆性を有する金属またはプラスチックによって形成されたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載のローラマッサージ器。
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