JP3070652B2 - 多気筒エンジンの燃焼状態診断装置及び診断方法 - Google Patents

多気筒エンジンの燃焼状態診断装置及び診断方法

Info

Publication number
JP3070652B2
JP3070652B2 JP5297683A JP29768393A JP3070652B2 JP 3070652 B2 JP3070652 B2 JP 3070652B2 JP 5297683 A JP5297683 A JP 5297683A JP 29768393 A JP29768393 A JP 29768393A JP 3070652 B2 JP3070652 B2 JP 3070652B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
combustion state
cylinder
engine
threshold level
rotational speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP5297683A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07151010A (ja
Inventor
祐一 鹿志村
豊 高久
俊夫 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP5297683A priority Critical patent/JP3070652B2/ja
Priority to KR1019940031033A priority patent/KR950014561A/ko
Priority to DE69416265T priority patent/DE69416265T2/de
Priority to US08/350,119 priority patent/US6061624A/en
Priority to EP94118786A priority patent/EP0655616B1/en
Publication of JPH07151010A publication Critical patent/JPH07151010A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3070652B2 publication Critical patent/JP3070652B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M15/00Testing of engines
    • G01M15/04Testing internal-combustion engines
    • G01M15/11Testing internal-combustion engines by detecting misfire
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/008Controlling each cylinder individually
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/22Safety or indicating devices for abnormal conditions
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D2200/00Input parameters for engine control
    • F02D2200/02Input parameters for engine control the parameters being related to the engine
    • F02D2200/10Parameters related to the engine output, e.g. engine torque or engine speed
    • F02D2200/1015Engines misfires

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、気筒相互間の回転速度
変動により燃焼状態を診断する多気筒エンジンの燃焼状
態診断装置および燃焼状態診断方法に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンにおける燃焼の異常、例えば、
失火の発生は、未燃焼ガスが排出されるため大気汚染の
原因となる。さらに、排気ガスを浄化することを目的に
設けられている触媒等において、未燃焼ガスが燃焼する
ことにより、これらの排気ガス浄化装置部が異常高温と
なり性能が低下したりする。これらの対策のため、例え
ば、失火の発生を検出して運転者に警告したり、失火の
発生している気筒に対して燃料の供給を中止したりする
必要がある。
【0003】失火等の燃焼状態の診断装置に関する従来
技術としては、例えば、エンジンの回転速度の変動から
検出する方法、燃焼室内の燃焼圧力、温度等から検出す
る方法、点火コイルを流れる電流波形等から検出する方
法等、数多くの方法がある。このうち、気筒相互間の回
転速度変動から燃焼状態を検出する方法は、比較的コス
トの上昇が少なく、原因によらず(燃料系、点火系、空
気系いずれの異常による燃焼状態の悪化であっても)燃
焼状態の異常を検出できるという特徴がある。この方法
は、具体的には、特開平2−112646号公報や特公
平1−30098号公報に記載されているように、正常
燃焼時と異常燃焼時とは回転速度が異なるため、各気筒
ごとに特定クランク角のところで回転速度を検出し、気
筒相互間における回転速度の変動量に基づいて、燃焼状
態を診断するものである。
【0004】さらに悪路などエンジン失火以外の外乱要
因による回転変動を取り除くために、そのような外乱入
力の多いことが予想される特定の運転状態を、燃料残
量、ブレーキスイッチ、車速等の情報に基づいて判別
し、その特定の運転状態の間、失火検出処理を実行しな
いという方法が、特開平4−203252号公報に記載
されている。さらにまた、各車輪速の情報を用いたり、
車体に取り付けた加速度センサの信号から外乱入力の有
無を検知し、失火判定を停止する方法が特開平4−20
9950号公報、特開平4−295161号公報等に開
示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
定の運転時に、失火判定を一律に停止することは、失火
判定の精度を低下させるものである。例えば、高速回転
時やブレーキスイッチの操作時であっても、正常燃焼と
失火とを正確に判別できることが必要であることは言う
までもない。また、上記車輪速センサ情報を利用する方
法は、各車輪に回転速度検出センサを取り付ける必要が
あり、また車輪速度変動レベルとエンジン回転変動発生
の相関を取ることは難しかった。一方、加速度センサに
より、悪路で車体に発生する振動をとらえて失火判定を
停止させる方式においては、新たに加速度センサを必要
とし、エンジン回転変動開始点と加速度の相関を取るの
が難しく、この制御データの設定に相当の時間を費やし
ていた。
【0006】本発明の目的は、車の運転状態のいかんを
問わず広範囲に、失火を正確に検出できるエンジンの燃
焼状態検出装置及び検出方法を提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、特殊なセンサを必要
としないで高精度に失火を検出できるエンジンの燃焼状
態検出装置及び検出方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、多気筒エンジ
ンの回転速度を各気筒ごとに計測し、特定の気筒の回転
速度と他の気筒の回転速度との差異量に基づいた燃焼状
態パラメータを求め、該燃焼状態パラメータを所定のス
レッシュホールドレベルと比較して前記特定気筒の燃焼
状態を診断するものにおいて、多気筒エンジンの運転状
態に応じて前記スレッシュホールドレベルを設定し、
回数の点火に対応する複数の前記燃焼状態パラメータ
を求め、該複数の燃焼状態パラメータのエンジン失火以
外の外乱による変動に応じて前記スレッシュホールドレ
ベルの値を補正することを特徴とする。
【0009】
【作用】まず、所定回数の点火に対応する複数の前記燃
焼状態パラメータを求める。一例として、多気筒エンジ
ンの各気筒の点火に対応する燃焼状態パラメータを、連
続的に気筒数の整数倍の数だけ求める。次に多気筒エン
ジンの運転状態に応じて前記スレッシュホールドレベル
を設定する。さらに、複数の燃焼状態パラメータのエン
ジン失火以外の外乱による変動に応じて前記スレッシュ
ホールドレベルの値を補正する。ここでエンジン失火以
外の外乱による変動とは、例えば、悪路走行に伴う回転
変動である。そして、特定の気筒の燃焼状態パラメータ
が前記所定のスレッシュホールドレベルを越えたとき当
該気筒の失火と判定する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を用い
て説明する。図1は、本発明の一実施例の多気筒エンジ
ン回りの全体構成を示す図である。エンジン1には、気
筒識別用にクランク軸7の2回転につき1回信号を発生
するフェイズセンサ3と、エンジン1の始動時に使用す
るスタータ用のリングギア4の歯形を電磁式ピックアッ
プ5aで検出するタイプのポジションセンサ5、すなわ
ちクランク軸7の1回転にリングギアの歯数に対応した
数の信号を発生するセンサが設けられている。また、ク
ランク軸7の1回転に1回一定のクランク角度位置での
信号を得るためにリングギア4に設けた突起部4a及び
電磁式ピックアップ6aを用いたレファレンスセンサ6
が設けられている。
【0011】各種センサ3,5,6からの出力3b,5
b,6bは、制御演算ユニット10に入力され、クラン
ク角度、回転速度等が測定または計算される。排気ガス
は、排気管23を通り、酸素濃度センサ24で酸素濃度
を計測された後、触媒25で浄化される。エンジン1が
失火した場合、エンジン1から未燃焼ガスが排気管23
に流出して、これが触媒25の有する箇所で燃焼する
と、ここが異常に高温となり触媒25が劣化し、各種有
害ガスが浄化されなくなるので、大気が汚染されること
になる。
【0012】失火判定処理部100はエンジンの失火状
態を検出し、すみやかに必要な処理を行い、大気汚染の
発生を未然に防止するものである。失火判定処理部10
0は、失火判定レベル保持手段102、失火判定レベル
補正手段104、燃焼状態パラメータ演算手段106及
び失火判定処理手段108によって構成されている。
【0013】図2に示すように、制御演算ユニット10
は、各種センサ3,5,6等からの出力3b,5b,6
bを入力する入力回路14と、I/O15と、ROM1
2と、各種データ等が記憶されるRAM13と、各種セ
ンサ3,5,6からの出力信号3b,5b,6bおよび
ROM12に記憶されているプログラムに基づいて各種
演算を実行するCPU11とを備えている。また、CP
U11からの指示に従って点火プラグ21を制御する点
火プラグ駆動回路16と、CPU11からの指示に従っ
てインジェクタ22を駆動するインジェクタ駆動回路1
7とを有している。ROM12は、図1の失火判定処理
部100の各手段102〜108を構成する判定レベル
制御プログラム122、失火判定プログラム124、マ
ップ及びテーブル126を備えている。
【0014】なお、図1において、制御演算ユニット1
0には、酸素濃度センサ24、空気流量センサ(図示さ
れていない。)及び水温センサ(図示されていない。)
等からの出力も入力される。また、制御演算ユニット1
0からの信号は、点火プラグ21、インジェクタ22の
他、燃焼状態異常等の診断結果等を運転者に知らせるた
めの表示装置29にも出力される。
【0015】図3は、失火判定処理部100における処
理のメインフローを示すものである。まず、車両の運転
状態の情報を取込み、定常状態と特異状態、例えば悪路
走行時の判別のために必要な演算処理を行う(ステップ
310)。次に、失火判定レベル制御プログラムにより
運転状態に応じた失火判定レベルDthの制御を行う
(320)。さらに、燃焼状態パラメータDと失火判定
レベルDthの比較に基づく失火判定を行う(33
0)。最後に、失火判定の結果に基づき必要に応じてエ
ンジン制御の修正処理を行う(340)。
【0016】次に、上記ステップ310の運転状態の取
込みとその後の演算処理を含む制御演算ユニット10の
動作について図4〜図7で説明する。
【0017】図4は、各種センサ3,5,6からの出力
タイミングを4気筒エンジンの場合について示した図で
ある。3bは、波形成形回路を通した後のフェイズセン
サ3の出力であり、クランク軸7が2回転する毎に1回
出力される。この出力タイミングは、第1気筒の燃焼上
死点で出力されるように合わせてある。6bは、波形成
形回路を通した後のレファレンスセンサ6の出力であ
り、クランク軸7が1回転する毎に1回出力される。こ
の出力タイミングは、第1気筒の上死点で出力されるよ
うに合わせてある。
【0018】5bは、波形成形回路を通した後のポジシ
ョンセンサ5の出力であり、これはリングギア4の歯に
対応して一定のクランク角度ごとに出力される。波形3
1は信号5bのパルス数のカウント値を示し、信号3b
と信号6bとのAND信号によりリセットされる。この
カウント値31により、例えば第1気筒の燃焼上死点を
基準としたクランク角度を検出することができる。波形
32は回転速度計測区間を表す信号の一例であり、前述
のカウント値31に基づいてほぼ各気筒の燃焼行程に対
応するクランク角度位置に設定される。図の例では、点
火順が第1、2、3、4気筒として対応する回転速度計
測区間に気筒番号を付している。この回転速度計測区間
を回転するのに要する時間をCPU11内のクロックが
測定し、これをTdata(n)(n:気筒番号)とす
る。
【0019】なお、このTdata(n)を測定する方法
は、上記のように、2回転毎にリセットするのではな
く、各気筒毎に設定した基準クランク角度において前記
カウント値に相当するカウント値31をリセットするこ
とも可能である。
【0020】ところで、エンジンの回転速度Nは、正常
な燃焼状態でも一定ではなく、クランク角度に応じて変
動する。この変動は、各燃焼室での吸気、圧縮、燃焼、
排気行程に伴う発生トルクTgの変動や、ピストン等往
復動する質量の慣性力に伴い生じるトルクTiの変動に
よるものである。例えば、4気筒エンジンの場合、発生
トルクTgは、図6に示すように脈動する。これは、燃
焼室内の圧力とクランク機構のアーム長との積により決
定される曲線である。この発生トルクTgの変動に伴
い、例えば、トルクTiが比較的小さい低速回転時に
は、回転速度Nは図5に示すように変動する。この際、
エンジン1が失火すると、爆発によるトルクが発生しな
いので、発生トルクTgおよび回転速度Nは、同図の破
線で示すように、低下する。そこで、燃焼状態パラメー
タとしては、例えば、(数1)で示されるD’を採用す
る。
【0021】 D’={N(n)2−N(n−1)2}/2・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(数1) ここで、N(n)は該当気筒の回転速度である。この燃焼
状態パラメータD’は、回転運動エネルギーの変化にほ
ぼ比例する値となっている。なお、回転速度Nは、まず
各気筒の燃焼上死点を基準に回転速度計測区間の開始位
置をWs(正の値である必要はない。)、幅をW(de
g)とし、この回転速度計測区間を回転するのに要する
時間Tdata(s)を計測し、(数2)を用いて求め
る。
【0022】 N=60×(W/360)/Tdata (r/min)・・・・・・・・・・・・・(数2) この燃焼状態パラメータD’の(数1)は、(数2)を
用いて、以下に示す(数3)ように、変形することがで
きる。 D’≒{N(n)−N(n−1)}・N(n−1)/2 =K・W2・{Tdata(n−1)−Tdata(n)} /{Tdata(n)・Tdata(n−1)2} (K=(60/360)2) ≒−K・W2・[{Tdata(n)−Tdata(n−1)} /Tdata(n−1)3] ここで、燃焼状態パラメータを簡略化するため、−K・
2を省略する。
【0023】 D={Tdata(n)−Tdata(n−1)}/Tdata(n−1)3 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(数3) この(数3)で表される燃焼パラメ−タDを用いた場合
について、以下に説明する。
【0024】この場合、Dは正常時にはゼロに近い値、
失火時には正の値を示す。また、失火に至らなくとも不
完全燃焼が発生している様な場合には、その程度に応じ
た正の値を示す。なお、失火時に示す値は、エンジンの
負荷が大きい場合ほど大きな値となる。
【0025】図7は、6気筒エンジンについて48点火
毎に1回の割合で第1気筒(点火順を第1気筒、第2気
筒、第3気筒、…、6気筒とする。)を失火をさせた場
合のエンジン回転速度Nおよび燃焼状態パラメータDの
変化を示す図である。失火状態に対応して燃焼状態パラ
メータDが変化している様子がわかる。
【0026】従って、例えば失火に対して正のしきい値
を設定し、燃焼状態パラメータDがこのしきい値を超え
たときに該当する気筒を失火と判定するなどの燃焼状態
判定を行うことが可能である。
【0027】なお、図7の(b)は、図7(a)のDの
変動の一部を拡大した図であり、失火した気筒にのみ対
応してDが変化している、すなわち、失火気筒の識別も
可能であることがわかる。(実際には、Tdataの計
測やDの計算に要する遅れが存在するが、この図では位
相を合わせて表示してある。)次に、図8は失火判定レ
ベル制御処理320の詳細を示すものである。まず、エ
ンジンの回転数を取込む(321)。次に、前述した数
(3)で表わされる燃焼状態パラメータD(n,m)の
計算を行う(322)。
【0028】この燃焼状態パラメータD(n,m)は、
例えば図7の(b)の例を考えると、 n:気筒番
号(6気筒なら1〜6、4気筒ならば1〜4) m:サイクル数としたとき、図7にD(n,m)で示す
ような値となる。
【0029】さらに、図9に示す失火判定用スレッシュ
ホールドレベルDthの検索,計算を行う(323)。
【0030】次に、燃焼状態パラメータD(n,m)が
所定値A1以上でかつ所定点火回数(REV)連続して
発生しているか否かを判定する(324)。ノイズの影
響を誤検知する等信頼性に欠ける恐れも有るので、前後
の複数のサイクルについて監視し、判定するのが望まし
い。そこでREVは、例えば6気筒ならその2倍の12
とする。
【0031】このように、ステップ324では、所定点
火回数(REV)の間に燃焼状態パラメータの変動が所
定値A1より大きい状態が所定回数(REVCYL1)
回発生したかを判定する。例えば12回の(REV)に
対して所定回数(REVCYL1)を6回とする。この
判定は、各気筒毎に順次1気筒分ずつずらして、連続的
に処理される。
【0032】そして、燃焼状態パラメータD(n,m)
の変動が所定値A1をREVCYL1回越えたら、図9
に示すように、失火判定用のスレッシュホールドレベル
Dthを実線のレベルから破線で示すレベルのDthに変更
する(325)。ステップ325では、失火判定用スレ
ッシュホールドレベルDthを、所定値(エンジン回転N
と負荷Lに応じたDtho(N,L))+当該気筒を含む
所定数j(j点火:例えばj=12)点火前の燃焼状態
パラメータ変動(△D(n,m))の平均値に応じた値
とする。例えば下式Dthとする。
【0033】 但し、 △D(n,m):燃焼状態パラメータの変動
値 kco :補正係数 失火判定用スレッシュホールドレベルDthは、燃焼状態
パラメータD(n,m)の平均値そのものに応じた値で
もよく、または平均値から演算された値に応じた値でも
良い。
【0034】ステップ327では、所定点火回数(RE
V)間に燃焼状態パラメータの変動が所定値B1より小
さい状態が所定回数(REVCYL2)回(例えば6
回)発生したかを判定する。 B1≦A1 ステップ328では下記の所定値を設定する。 Dth=Dtho(N,L)n 図9において、(a)は平坦路走行時のような燃焼状態
パラメータD(n,m)の変動が小さい場合を示してい
る。また、(b)は、悪路走行等の状態で、燃焼状態パ
ラメータD(n,m)の変動が大きい場合を示してい
る。気筒毎に、燃焼状態パラメータD(n,m)が失火
判定用スレッシュホールドレベルDthと比較され、この
Dthを越えたら失火と判定される。燃焼状態パラメータ
D(n,m)の変動が所定値A1をREVCYL1回越
えたら、悪路走行等の状態と判定し、失火判定用のスレ
ッシュホールドレベルDthを実線のレベルから破線で示
すレベルに変更する。
【0035】次に、図10は、失火判定処理(330)
の詳細を示すものである。燃焼状態パラメータD(n,
m)とスレッシュホールドレベルDthの大小を比較し
(331)、燃焼状態パラメータD(n,m)がDth
以上であれば、失火状態と判定し、該当気筒の失火フラ
グを立てる(332)。失火フラグが立っている場合に
は、表示装置29の警告灯を点灯させ(335)、逆に
フラグが立っていない場合には、警告灯を消灯する(3
34)。
【0036】なお、図8の失火判定レベルDthの制御
処理320の変形例として、図11に示すように失火判
定スレッシュホールドレベルの変更を次のようにしても
よい。すなわち、燃焼状態パラメータD(n,m)の変
動が大き過ぎる状態(A2以上)が、REVCYL3回
発生したとき、回転センサの異常とみなし、失火判定レ
ベルDthに所定値C1を加算する。図11の例では、
ステップ410でA1より高いレベルの所定値A2とD
(n,m)の変動値を比較し、A2より大きい状態がR
EVCYL3回発生すると、回転センサに異状があると
判断し、ステップ325へ進み失火判定スレッシュホー
ルドレベル変更部分を下記のように、すなわち、所定値
C1を加算する。
【0037】 Dth=Dtho(N,L)n+C1(所定値)・・・・・・・・・・・・・・(数5) ステップ412ではセンサ異状報告を行う。(以後の処
理で失火判定を行わない等の情報として利用できる。)
ステップ326,327は図8と変わらずステップ32
8では下式とする。
【0038】Dth=Dtho(N,L)n ステップ414ではセンサ異状報告をクリアする。
【0039】図12は、失火判定レベルDthの制御処
理320の他の実施例を示すものである。この例では、
ステップ325の失火判定スレッシュホールドレベル変
更部分を下式のようにする。すなわち、所定値C2を加
算する。 Dth n=Dtho(N,L)n Dth(m)n=Dth(m−1)n+C2・・・・・・・・・・・・・・(数6) この場合、ステップ328では所定値C3を加算する。 Dth=Dtho(N,L)n Dth(m)=Dth(m−1)n−C3 ・・・・・・・・・・・・・・(数7) C2,C3はf(N,L)nとしても良い。
【0040】ステップ329で失火判定用スレッシュホ
ールドレベルは上限値 DTH MAXと下限値 DTH MINに制
限される。
【0041】図13は失火判定レベルDthの制御処理
320の他の実施例を示す。ステップ322と323の
間にローパスフィルタ処理(ステップ400)が追加さ
れ、ステップ323、324、325、327の処理が
以下のように変わる。
【0042】ステップ400ではステップ322で計算
した燃焼状態パラメーターにローパスフィルタ処理を行
いF(n,m)を求める。 FD(n,m)=α・D(n,m)+(1−α)・FD(n,m−1) FD(n,m):フィルタ出力後の燃焼状態パラメータ α :フィルタ係数 F(n,m) =FD(n,m) FD(n,m)>0 F(n,m) =0 FD(n,m)<0 図14にローパスフィルタの一例を示し、取り込まれた
回転数信号(a)がローパスフィルタにより処理され、
(b)に示すような信号として出力される。
【0043】ステップ323では失火判定用スレッシュ
ホールドレベルを下式とする。 Dth=Dtho(N,L)n ステップ324では、所定点火回数(REV)間(例え
ば12回)に燃焼状態パラメータのローパスフィルタ後
の変動が所定値A1より大きい状態が所定回数(REV
CYL1回、例えば6回)発生したかを判定する。この
判定は、各気筒毎に順次1気筒分ずつずらして、連続的
に処理される。
【0044】そして、燃焼状態パラメータのローパスフ
ィルタ後FD(n,m)の変動が所定値A1をREVC
YL1回越えたら図9に示すように、失火判定用のスレ
ッシュホールドレベルDthを実線のレベルから破線で
示すレベルのDthに変更する(325)。ステップ3
25において、失火判定用スレッシュホールドレベルD
thを、例えば、下式のように燃焼状態パラメータのロ
ーパスフィルタ後の変動値(△FD(n,m))に応じ
た値と所定値の和とする。 Dth=Dtho(N,L)n+f{△DF(n,m)} △DF(n,m):燃焼状態パラメータのローパスフィ
ルタ後の変動値(但し、f{△DF(n,m)}≧0と
する) ステップ326では失火判定用スレッシュホールドレベ
ルが変更されているかチェックし、ステップ327で
は、所定点火回数(REV)間に燃焼状態パラメータの
ローパスフィルタ後の変動が所定値B1より小さい状態
が所定回数(REVCYL2)回(例えば6回)発生し
たかを判定する。 B1≦A1 ステップ328ではDthを下記の所定値とする。 Dth=Dtho(N,L)n 次に、図15は、エンジンの平均回転速度のみを約60
00(r/min)と高速にし、その他は図7と同様の条件
にした状態を示すものである。低速回転時と比べ、失火
時と正常時とで燃焼状態パラメータDの差がはっきりと
しなくなっていることがわかる。また、失火時の回転速
度の落ちこみは小さく(失火した気筒の次の燃焼行程ま
での時間が短くなるため)、行程内の回転速度変動は大
きく(前述のピストン等往復動する質量の慣性力に伴い
生じるトルクTiが大きくなるため)なっていることも
わかる。
【0045】このように高速回転時に、失火時と正常時
とで燃焼状態パラメータDの差がはっきりとしなくなる
原因のうち大きな割合を占めるのは、回転速度計測区間
の幅Wの誤差と、ピストン等作動部材の質量の誤差やコ
ンロッドの長さの誤差等である。ここで、回転速度計測
区間の幅Wの誤差に関しては、回転速度が6000(r/
min)のときに、失火した場合、5〜10(r/min)しか
低下しないことを考慮すると、例えば、幅Wに対して、
1/1000W以下のオーダーで問題となる。したがっ
て、量産過程で、このような精度で、全ての回転速度計
測区間の幅W(リングギア4の歯の精度等)を把握する
ことは困難である。
【0046】これらの誤差のうち、ピストン等作動部材
の質量の誤差等は、前述の慣性力に伴うトルクTiの変
動のバラツキとなり、最終的に回転速度変動のバラツキ
となるが、これを単純には燃焼状態の変動による回転速
度変動のバラツキと区別することは難しい。ところで、
トルクTiの変動に伴う回転速度変動ωcは、(数8)
に示すように、回転速度ωとクランク角θの関数h(θ)
との積で表すことができる。 ωc≒ω・h(θ) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(数8) ωc =ピストン等往復動部分の慣性により発生する回
転速度変動 ω =回転速度(例えば点火サイクル内の平均回転速
度) θ =クランク角度 h(θ)=クランク角度θの関数で、ピストン等往復動部
分の質量等、コンロッドの長さ等により決定される。
(h(θ)の詳細については、特願昭2−42458号公
報に示されている。) したがって、回転速度変動のバラツキωc’は、h(θ)
のバラツキをh’(θ)とすれば、(数9)で示すことが
できる。 ωc’≒ω・h’(θ) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(数9) この(数9)より、高速回転時ほど、回転速度変動のバ
ラツキが大きくなることがわかる。
【0047】一方、回転速度計測区間の幅Wの誤差を
W’とすると、得られるTdataの誤差Tdata’
は、例えば、(数10)で表すことができる。 Tdata’=(W’/W)×Tdata・・・・・・・・・・・・・・・・・・(数10) (数10)より、誤差Tdata’はTdataに比
例、すなわち回転速度に反比例することがわかる。
【0048】さらに、燃焼状態パラメータDのバラツキ
を検討すると、n番気筒に対応する回転速度計測区間の
幅の誤差をW’(n)、Dの誤差をD’として、Tdat
aが一定、すなわち回転速度が一定の場合には、燃焼状
態パラメータのバラツキD’は、(数3)および(数1
0)より、(数11)で表すことができる。 D’(n,m)={Tdata’(n)−Tdata’(n−1)} /Tdata’(n−1)3 =[{W’(n)/W×Tdata(n) −W’(n−1)/W×Tdata(n−1)}] /Tdata(n−1)3 ≒[{W’(n)−W’(n−1)}/W]/Tdata(n−1)2 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(数11) (数11)より、燃焼状態パラメータのバラツキD’
は、W’(n)やW’(n−1)が回転速度計測区間毎に一
定なので、Tdataの2乗に反比例、すなわち回転速
度の2乗に比例することがわかる。
【0049】以上のような検討により、各種誤差ファク
タが、所要時間Tdataに与える影響、すなわちTd
ataの誤差は、(数10)より、回転速度の関数で表
すことができると言える。また、各種誤差ファクタが、
燃焼状態パラメータ、例えばDに与える影響、すなわち
Dのバラツキも、(数11)より、回転速度の関数で表
すことができると言える。
【0050】本発明の他の実施例として、図15に示し
たような高速回転数時の燃焼状態パラメータを考慮した
例を図16に示す。まず、回転数、負荷等の情報を取り
込み(1210)、燃焼状態パラメータD(n,m)の
計算を行った後(1212)、エンジン回転数が所定値
以上か否かを判定する(1214)。次に失火判定用ス
レッシュホールドレベルDthを以下のようにして計算
し、このスレッシュホールドレベルDthを用いて失火
判定する。
【0051】すなわち、回転数の低いときは特定気筒と
特定気筒の1つ前の燃焼状態パラメ−タに応じて、高回
転時には同じ気筒の燃焼状態パラメ−タに応じて、失火
判定用スレッシュホールドレベルDthを各々検索,計
算する(ステップ1216,1220)。
【0052】(a)エンジン回転数<所定値のとき、 Dth1=Dth0(N,L)n+f{D(n,m),D(n−1,m)} ここで、N:エンジン回転数 L:負荷 n:気筒番号 (b)エンジン回転数≧所定値のとき、 Dth2=Dth0(N,L)n+f{D(n,m)+D(n,m−1)} 具体的には燃焼状態パラメータの関数の部分を書き直す
と、 (a)のとき、 Dth1=Dth0(N,L)n+f{D(n,m)+D(n−1, m)}K1 (b)のとき、 Dth2=Dth0(N,L)n+f{D(n,m)+D(n,m− 1)}K2 となる。
【0053】図17に示すとおり、高回転時には同じ気
筒、例えば第2気筒について、サイクルm−1,
m,..毎に燃焼状態パラメータD(n,m)の計算が
され、失火判定用スレッシュホールドレベルDthの更
新がされる。図17の例では、サイクルm−1で誤検出
を生ずるが、次のサイクルmではスレッシュホールドレ
ベルDthが更新されるため、誤検出はなくなる。
【0054】このように、回転数の低いときは各気筒の
燃焼状態パラメ−タに応じて、失火判定用スレッシュホ
ールドレベルDthの演算処理がなされ、これに基づい
て失火判定処理がなされる。これにより低速回転時のみ
ならず、失火時と正常時とで燃焼状態パラメータDの差
がはっきりとしなくなる高速回転時においても、高精度
にエンジンの失火を判定することができる。
【0055】なお、燃焼状態パラメータDは、以上の実
施例に挙げた例に限らず、気筒毎の回転速度の差異量に
基づくものであればよい。例えば、特願平2−509号
の14頁に示された式(3)のPkをDと置き変えた、
数12を用いてもよい。 D(n)=Nn2−1/2(Nn1+Nn3)・・・・・・・(数12)
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、広い運転範囲にわた
り、しかも特殊なセンサを追加することなしに、高精度
にエンジンの燃焼状態を診断することができ、従って、
排気ガスによる大気汚染を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例になるエンジン制御装置の全
体構成を示す図である。
【図2】図1の制御演算ユニットの回路ブロック図であ
る。
【図3】図1の失火判定処理部の処理のメインフローを
示すものである。
【図4】図1の実施例の各種信号のタイミングチャート
である。
【図5】回転速度の変動を示すグラフである。
【図6】発生トルクの変動を示すグラフである。
【図7】失火発生時の回転速度Nおよび燃焼状態パラメ
ータD(n,m)の変化を示すグラフである。
【図8】図3の失火判定レベル処理の一実施例の詳細を
示すフローチャートである。
【図9】図8の処理における失火判定用スレッシュホー
ルドレベルDthの説明図である。
【図10】図3の失火判定処理の詳細を示すフローチャ
ートである。
【図11】図3の失火判定レベル処理の他の実施例の詳
細を示すフローチャートである。
【図12】失火判定レベル処理の他の実施例の詳細を示
すフローチャートである。
【図13】失火判定レベル処理の他の実施例の詳細を示
すフローチャートである。
【図14】ローパスフィルタの動作説明図である。
【図15】高速回転時における、失火発生時の回転速度
Nおよび燃焼状態パラメータD(n,m)の変化を示す
グラフである。
【図16】図15に対応する、失火判定レベル処理の他
の実施例の詳細を示すフローチャートである。
【図17】図16の処理における失火判定用スレッシュ
ホールドレベルDthの説明図である。
【符号の説明】
3b,5b,6b…センサ出力、10…制御演算ユニッ
ト、11…CPU、12…ROM、13…RAM、14
…入力回路、15…I/O、100…失火判定処理部、
122…判定レベル制御プログラム,124…失火判定
プログラム、126…マップ及びテーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−206342(JP,A) 特開 平5−149189(JP,A) 特開 平3−164570(JP,A) 特開 平3−260356(JP,A) 特開 平5−296101(JP,A) 特開 平6−207553(JP,A) 特開 平7−103057(JP,A) 特開 平5−312085(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 45/00 368 F02P 17/12

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多気筒エンジンの回転速度を各気筒ごとに
    計測し、特定の気筒の回転速度と他の気筒の回転速度と
    差異量に基づいた燃焼状態パラメータを求め、該燃焼
    状態パラメータを所定のスレッシュホールドレベルと比
    較して前記特定気筒の燃焼状態を診断する多気筒エンジ
    ンの燃焼状態診断装置において、多気筒エンジンの運転状態に応じて前記スレッシュホー
    ルドレベルを設定する手段と、 所定 回数の点火に対応する複数の燃焼状態パラメータを
    求める手段と、 該複数の燃焼状態パラメータのエンジン失火以外の外乱
    による変動に応じて前記スレッシュホールドレベルを補
    正する手段とを備えていることを特徴とする多気筒エン
    ジンの燃焼状態診断装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の多気筒エンジンの燃焼状態
    診断装置において、所定 回数の点火に対応する複数の燃焼状態パラメータの
    平均値を求める手段と、 該複数の燃焼状態パラメータの平均値に応じて、前記ス
    レッシュホールドレベルを補正する手段とを備えている
    ことを特徴とする多気筒エンジンの燃焼状態診断装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の多気筒エンジンの燃焼状態
    診断装置において、所定 回数の点火に対応する複数の燃焼状態パラメ−タの
    変動を求める手段と、 該複数の燃焼状態パラメ−タの変動に応じて、前記スレ
    ッシュホ−ルドレベルを補正する手段とを備えているこ
    とを特徴とする多気筒エンジンの燃焼状態診断装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の多気筒エンジンの燃焼状態
    診断装置において、 前記所定回数の点火に対応する複数の燃焼状態パラメー
    タが、所定値より大きい状態が規定回数発生したか否か
    を検知する手段と、 前記検知手段により、前記燃焼状態パラメータの大きい
    状態が前記規定回数検知されたとき、前記スレッシュホ
    ールドレベルを補正する手段とを備えていることを特徴
    とする多気筒エンジンの燃焼状態診断装置。
  5. 【請求項5】多気筒エンジンの回転速度を各気筒ごとに
    計測し、特定の気筒の回転速度と他の気筒の回転速度と
    の差異量に基づいた燃焼状態パラメータを求め、該燃焼
    状態パラメータの値に応じて前記特定気筒の燃焼状態を
    診断する多気筒エンジンの燃焼状態診断装置において、 前記気筒毎の燃焼状態パラメータを記憶しておく記憶手
    段と、 失火判定用に多気筒エンジンの運転状態に応じたスレッ
    シュホールドレベルを設定する手段と、所定 回数の点火に対応する複数の燃焼状態パラメータの
    エンジン失火以外の外乱による変動に応じて、前記スレ
    ッシュホールドレベルを補正する手段と前記特定気筒の
    燃焼状態パラメータが所定のスレッシュホールドレベル
    を越えたとき、当該気筒の燃焼状態を失火と判定する失
    火状態判定手段とを備えていることを特徴とする多気筒
    エンジンの燃焼状態診断装置。
  6. 【請求項6】多気筒エンジンの回転速度を各気筒ごとに
    計測し、特定の気筒の回転速度と他の気筒の回転速度と
    差異量に基づいた燃焼状態パラメータを求め、該燃焼
    状態パラメータを所定のスレッシュホールドレベルと比
    較して前記特定気筒の燃焼状態を診断する多気筒エンジ
    ンの燃焼状態診断装置において、多気筒エンジンの運転状態に応じたスレッシュホールド
    レベルを設定する手段と、 所定 回数の点火に対応する複数の燃焼状態パラメータの
    平均値を求める手段と、 該複数の燃焼状態パラメータの平均値のエンジン失火以
    外の外乱による変動に応じて、前記スレッシュホールド
    レベルを所定の最大値と最小値の間で、補正する手段と
    を備えていることを特徴とする多気筒エンジンの燃焼状
    態診断装置。
  7. 【請求項7】請求項1ないし6のいずれかにおいて、前
    記所定回数とは、多気筒エンジンの気筒数の整数倍であ
    ることを特徴とする多気筒エンジンの燃焼状態診断装
    置。
  8. 【請求項8】多気筒エンジンの回転速度を各気筒ごとに
    計測し、特定の気筒の回転速度と他の気筒の回転速度と
    差異量に基づいた燃焼状態パラメータを求め、該燃焼
    状態パラメータを所定のスレッシュホールドレベルと比
    較して前記特定気筒の燃焼状態を診断する多気筒エンジ
    ンの燃焼状態診断装置において、 前記エンジンの回転速度の関数として、前記スレッシュ
    ホールドレベルを補正する手段を備えていることを特徴
    とする多気筒エンジンの燃焼状態診断装置。
  9. 【請求項9】多気筒エンジンの回転速度を各気筒ごとに
    計測し、特定の気筒の回転速度と他の気筒の回転速度と
    差異量に基づいた燃焼状態パラメータを求め、該燃焼
    状態パラメータを所定のスレッシュホールドレベルと比
    較して前記特定気筒の燃焼状態を診断する多気筒エンジ
    ンの燃焼状態診断装置において、 前記エンジンの回転速度が所定値未満のときは前記スレ
    ッシュホ−ルドレベルを特定気筒と特定気筒以外の燃焼
    状態パラメ−タに応じて補正し、前記エンジンの回転速
    度が所定値以上のときはスレッシュホ−ルドレベルを同
    一気筒の燃焼状態パラメータに応じて補正する手段を備
    えていることを特徴とする多気筒エンジンの燃焼状態診
    断装置。
  10. 【請求項10】多気筒エンジンの回転速度を各気筒ごと
    に計測し、特定の気筒の回転速度と他の気筒の回転速度
    との差異量に基づいた燃焼状態パラメータを求め、該燃
    焼状態パラメータの値に応じて前記特定気筒の燃焼状態
    を診断する燃焼状態診断装置を備えた多気筒エンジンに
    おいて、多気筒エンジンの運転状態に応じて前記スレッシュホー
    ルドレベルを設定する手段と、 所定 回数の点火に対応する複数の燃焼状態パラメータを
    求める手段と、 該複数の燃焼状態パラメータのエンジン失火以外の外乱
    による変動に応じて前記スレッシュホールドレベルを補
    正する手段、 とを備えていることを特徴とする多気筒エンジン。
  11. 【請求項11】多気筒エンジンの回転速度を各気筒ごと
    に計測し、特定の気筒の回転速度と他の気筒の回転速度
    との差異量に基づいた燃焼状態パラメータを求め、該燃
    焼状態パラメータを所定のスレッシュホールドレベルと
    比較して前記特定気筒の燃焼状態を診断する多気筒エン
    ジンの燃焼状態診断方法において、多気筒エンジンの運転状態に応じて前記スレッシュホー
    ルドレベルを設定し、 所定 回数の点火に対応する複数の燃焼状態パラメータを
    求め、 該複数の燃焼状態パラメータのエンジン失火以外の外乱
    による変動に応じて前記スレッシュホールドレベルを補
    正することを特徴とする多気筒エンジンの燃焼状態診断
    方法。
  12. 【請求項12】請求項11において、前記所定回数の点
    火の間に、前記燃焼状態パラメータの変動が所定値より
    大きい状態が規定回数発生したとき、前記スレッシュホ
    ールドレベルを補正することを特徴とする多気筒エンジ
    ンの燃焼状態診断方法。
  13. 【請求項13】多気筒エンジンの回転速度を各気筒ごと
    に計測し、特定の気筒の回転速度と他の気筒の回転速度
    との差異量に基づいた燃焼状態パラメータを求め、該燃
    焼状態パラメータを所定のスレッシュホールドレベルと
    比較して前記特定気筒の燃焼状態を診断する多気筒エン
    ジンの燃焼状態診断装置において、多気筒エンジンの運転状態に応じて前記スレッシュホー
    ルドレベルを設定し、 前記エンジンの回転速度が所定値未満のときは、前記ス
    レッシュホ−ルドレベル特定気筒と特定気筒以外の燃焼
    状態パラメ−タのエンジン失火以外の外乱による変動に
    応じて補正し、前記エンジンの回転速度が所定値以上の
    ときはスレッシュホ−ルドレベルを同一気筒の燃焼状態
    パラメータに応じて補正することを特徴とする多気筒エ
    ンジンの燃焼状態診断方法。
JP5297683A 1993-11-29 1993-11-29 多気筒エンジンの燃焼状態診断装置及び診断方法 Expired - Fee Related JP3070652B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5297683A JP3070652B2 (ja) 1993-11-29 1993-11-29 多気筒エンジンの燃焼状態診断装置及び診断方法
KR1019940031033A KR950014561A (ko) 1993-11-29 1994-11-24 다기통 엔진의 연소상태 진단장치 및 진단방법
DE69416265T DE69416265T2 (de) 1993-11-29 1994-11-29 Apparat und Verfahren zur Diagnose des Verbrennungszustands eines Mehrzylindermotors
US08/350,119 US6061624A (en) 1993-11-29 1994-11-29 Multi-cylinder engine combustion state diagnosis apparatus and method
EP94118786A EP0655616B1 (en) 1993-11-29 1994-11-29 Multi-cylinder engine combustion state diagnosis apparatus and method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5297683A JP3070652B2 (ja) 1993-11-29 1993-11-29 多気筒エンジンの燃焼状態診断装置及び診断方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07151010A JPH07151010A (ja) 1995-06-13
JP3070652B2 true JP3070652B2 (ja) 2000-07-31

Family

ID=17849800

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5297683A Expired - Fee Related JP3070652B2 (ja) 1993-11-29 1993-11-29 多気筒エンジンの燃焼状態診断装置及び診断方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US6061624A (ja)
EP (1) EP0655616B1 (ja)
JP (1) JP3070652B2 (ja)
KR (1) KR950014561A (ja)
DE (1) DE69416265T2 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100412706B1 (ko) * 2001-10-09 2003-12-31 현대자동차주식회사 림프홈 제어방법
US6876919B2 (en) * 2002-06-20 2005-04-05 Ford Global Technologies, Llc Cylinder specific performance parameter computed for an internal combustion engine
DE10254479B4 (de) * 2002-11-21 2004-10-28 Siemens Ag Verfahren zum Erkennen von Verbrennungsaussetzern in einer Brennkraftmaschine
GB0705024D0 (en) * 2007-03-15 2007-04-25 Delphi Tech Inc Vehicle diagnosis device and method
JP7035749B2 (ja) * 2018-04-11 2022-03-15 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の失火検出装置
JP6624325B1 (ja) * 2019-03-29 2019-12-25 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の失火検出装置、内燃機関の失火検出システム、データ解析装置、内燃機関の制御装置、内燃機関の失火検出方法、および受信実行装置
JP6624324B1 (ja) 2019-03-29 2019-12-25 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の失火検出装置、内燃機関の失火検出システム、データ解析装置、内燃機関の制御装置、内燃機関の失火検出方法、および受信実行装置
KR102163796B1 (ko) * 2019-12-13 2020-10-08 현대오트론 주식회사 다기통 엔진의 실화 진단 방법 및 장치
CN111237073B (zh) * 2020-03-31 2022-08-19 潍柴动力股份有限公司 发动机燃烧异常的诊断方法、装置、存储介质及处理器
JP7420053B2 (ja) * 2020-11-09 2024-01-23 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の失火検出装置
CN113715796B (zh) * 2021-07-23 2023-07-25 东风汽车集团股份有限公司 车辆的控制方法、装置、混动车辆和混动车辆的存储介质
KR102554010B1 (ko) * 2021-12-31 2023-07-10 주식회사 현대케피코 엔진의 실화 진단 방법 및 장치
CN115341994B (zh) * 2022-08-15 2023-02-24 武汉优泰电子技术有限公司 一种往复式发动机燃烧状态评价方法、装置及计算机设备

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6430098A (en) * 1987-07-24 1989-01-31 Nippon Telegraph & Telephone Sample and hold circuit
DE3743066A1 (de) * 1987-12-18 1989-06-29 Asea Brown Boveri Verfahren zur bestimmung des mittleren aktionsmomentes einer verbrennungskraftmaschine
JP2611387B2 (ja) * 1988-10-20 1997-05-21 株式会社デンソー 多気筒内熱機関用失火検出装置
JPH07122418B2 (ja) * 1990-04-02 1995-12-25 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の異常気筒検出装置
US5041980A (en) * 1990-06-04 1991-08-20 Caterpillar Inc. Method and apparatus for producing fault signals responsive to malfunctions in individual engine cylinders
JP2926917B2 (ja) * 1990-07-06 1999-07-28 日産自動車株式会社 車両の異常診断装置
US5095742A (en) * 1990-08-24 1992-03-17 Ford Motor Company Determining crankshaft acceleration in an internal combustion engine
US5056360A (en) * 1990-08-24 1991-10-15 Ford Motor Company Selection of velocity interval for power stroke acceleration measurements
US5044195A (en) * 1990-08-24 1991-09-03 Ford Motor Company Misfire detection in an internal combustion engine
US5258753A (en) * 1990-09-24 1993-11-02 Snap-On Tools Corporation Digital engine analyzer
JP2910232B2 (ja) * 1990-11-28 1999-06-23 株式会社デンソー 車両用内燃機関の失火検出処理装置
JP2684844B2 (ja) * 1990-11-30 1997-12-03 日産自動車株式会社 内燃機関の失火検出装置
DE4100527C2 (de) * 1991-01-10 2001-11-29 Bosch Gmbh Robert Verfahren und Vorrichtung zum Bestimmen von Aussetzern in einer Brennkraftmaschine
US5307671A (en) * 1991-03-04 1994-05-03 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Method for detecting misfires in gasoline internal combustion engine
DE4118580A1 (de) * 1991-06-06 1992-12-10 Bosch Gmbh Robert System zum erkennen von aussetzern in einem verbrennungsmotor
JPH0781935B2 (ja) * 1991-08-29 1995-09-06 トヨタ自動車株式会社 多気筒内燃機関の失火検出装置
US5287736A (en) * 1991-09-30 1994-02-22 Nippondenso Co., Ltd. Misfire detecting apparatus for multicylinder internal combustion engines
JPH05195858A (ja) * 1991-11-08 1993-08-03 Nippondenso Co Ltd 多気筒内燃機関の失火検出装置
US5237862A (en) * 1992-06-22 1993-08-24 Ford Motor Company Adaptive method of cylinder misfire detection in an internal combustion engine
JPH06146999A (ja) * 1992-11-11 1994-05-27 Honda Motor Co Ltd 内燃エンジンの燃焼状態検出装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP0655616A2 (en) 1995-05-31
US6061624A (en) 2000-05-09
EP0655616B1 (en) 1999-01-27
DE69416265T2 (de) 1999-09-16
JPH07151010A (ja) 1995-06-13
EP0655616A3 (en) 1995-11-22
DE69416265D1 (de) 1999-03-11
KR950014561A (ko) 1995-06-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3479090B2 (ja) 多気筒エンジンの燃焼状態診断装置
US6023651A (en) Internal combustion engine misfire detection with engine acceleration and deceleration correction during a repetitive misfire condition
JP2982381B2 (ja) 内燃機関用失火検出装置
JP3070652B2 (ja) 多気筒エンジンの燃焼状態診断装置及び診断方法
JP4461586B2 (ja) 内燃機関用失火検出装置
JP3482318B2 (ja) 内燃機関の失火状態判定装置
US6725709B2 (en) Combustion state diagnosing system and combustion state diagnosing method for diagnosing engine and recording medium
JP2666232B2 (ja) 内燃エンジンの燃焼状態検出装置
JPH06146998A (ja) 内燃エンジンの燃焼状態検出装置
US10788397B2 (en) Engine misfire determination device and vehicle
JPH06146999A (ja) 内燃エンジンの燃焼状態検出装置
EP0660099B1 (en) Misfire detection in internal combustion engine
JPH0693919A (ja) 内燃エンジンの燃焼状態検出装置
JP2807736B2 (ja) 内燃機関の燃焼状態判定装置
JP3487605B2 (ja) エンジンの燃焼状態検出方法及びその装置
JP3469906B2 (ja) 内燃機関の燃焼状態診断装置
JPH0734947A (ja) 内燃機関の燃焼状態診断装置
JPH0533717A (ja) 多気筒内燃機関の失火検出装置
JP3045893B2 (ja) 内燃機関の失火検出装置
JPH09184789A (ja) 内燃機関の失火診断装置
JP3293658B2 (ja) 内燃機関の燃焼状態検出装置
JP2007002814A (ja) 内燃機関の失火検出装置
JP2000170524A (ja) エンジンの失火診断装置
JP2004176563A (ja) 多気筒内燃機関の失火検出装置
JPH06241109A (ja) 内燃機関の失火検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080526

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090526

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100526

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100526

Year of fee payment: 10

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100526

Year of fee payment: 10

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110526

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110526

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120526

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees