JP2807736B2 - 内燃機関の燃焼状態判定装置 - Google Patents

内燃機関の燃焼状態判定装置

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JP2807736B2
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    • G01M15/04Testing internal-combustion engines
    • G01M15/11Testing internal-combustion engines by detecting misfire
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/02Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
    • F02B2075/022Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
    • F02B2075/027Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle four

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の失火を検出
し、失火の発生状態に基づいて機関の燃焼状態を判定す
る装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の失火を検出し、機関の所定回
転毎の失火発生率が所定以上のとき、機関の燃焼状態が
悪化(失火発生)したと判定するようにした失火判定装
置は従来より知られている(例えば、特開平3−253
770号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の装置によれば、燃焼状態が悪化する状態を判定する
ためには、機関が1000回転する間の失火発生回数を
カウントする必要があり、その間に一時的、集中的に一
過性の失火が発生したような場合(例えば、点火プラグ
のくすぶりやEGRサージ等に起因する失火が発生した
場合)には、定常的には失火発生率は低く排気ガス特性
の悪化を招束しないにもかかわらず、異常燃焼状態(定
常的な失火状態)と誤判定してしまうことがあった。ま
た、燃焼状態判定が比較的長い期間での一義的な判定で
あり、燃焼状態判定においては改善すべき点であった。
【0004】本発明はこの問題を解決すべくなされたも
のであり、特に比較的長い周期の失火発生率に基づいて
機関の燃焼状態を判定する場合の誤判定を防止し、定常
的な失火状態をより正確に判定することができるととも
に併せて異なる種別の燃焼状態判別を可能とした燃焼状
態判定装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、内燃機関の失火を検出する失火検出手段を有
する燃焼状態判定装置において、所定の点火サイクル毎
に発生する失火の回数をカウントする第1のカウンタ
と、前記所定の点火サイクル毎にカウント値が修正さ
れ、前記所定の点火サイクルの所定整数倍の周期毎に発
生する失火の回数をカウントする第2のカウンタと、前
記所定の点火サイクル毎に前記第1のカウンタのカウン
ト値と第1の基準値及び該第1の基準値より小さい第2
の基準値とを比較する比較手段と、前記第1のカウンタ
のカウント値が前記第1の基準値より大きいとき、前記
機関の排気系部品に悪影響を与える燃焼状態と判定する
第1の燃焼状態判定手段と、前記第1のカウンタのカウ
ント値が前記第1の基準値以下で前記第2の基準値以上
のとき、前記第1のカウンタの最新のカウント値により
前記第2のカウンタのカウント値を修正するカウント値
修正手段と、前記第1のカウンタのカウント値が前記第
2の基準値より小さいとき、前記第2のカウンタのカウ
ント値をリセットするリセット手段と、前記第2のカウ
ンタのカウント値と第3の基準値とを比較し、前記第2
のカウンタのカウント値が前記第3の基準値以上のと
き、前記機関の排気ガスの状態が悪化する燃焼状態と判
定する第2の燃焼状態判定手段とを設けるようにしたも
のである。
【0006】
【作用】所定点火サイクル毎の失火発生回数が第1のカ
ウンタによりカウントされ、そのカウント値(第1のカ
ウント値)が第1の基準値及び第1の基準値より小さい
第2の基準値と比較される。その結果、第1のカウント
値が第1の基準値より大きいときには、機関の排気系部
品に悪影響を与える燃焼状態(定常的な失火状態)と判
定される。
【0007】また、第1のカウント値が第1の基準値以
下で第2の基準値以上のときには、前記所定点火サイク
ルの所定整数倍の周期毎の失火発生回数をカウントする
第2のカウンタのカウント値(第2のカウント値)が最
新の第1のカウント値によって修正される一方、第1の
カウント値が第2の基準値より小さいときには、第2の
カウント値がリセットされる。第2のカウント値は第3
の基準値と比較され、その結果、第2のカウント値が第
3の基準値以上のとき排気ガスの状態が悪化する燃焼状
態と判定される。
【0008】
【実施例】以下本発明の実施例を添付図面に基づいて詳
述する。
【0009】図1は本発明の一実施例に係る内燃機関
(以下「エンジン」という)及びその制御装置の全体構
成図であり、エンジン1の吸気管2の途中にはスロット
ル弁3が配されている。スロットル弁3にはスロットル
弁開度(θTH)センサ4が連結されており、当該スロ
ットル弁3の開度に応じた電気信号を出力して電子コン
トロールユニット(以下「ECU」という)5に供給す
る。
【0010】燃料噴射弁6はエンジン1とスロットル弁
3との間且つ吸気管2の図示しない吸気弁の少し上流側
に各気筒毎に設けられており、各噴射弁は図示しない燃
料ポンプに接続されていると共にECU5に電気的に接
続されて当該ECU5からの信号により燃料噴射の開弁
時間が制御される。
【0011】一方、スロットル弁3の直ぐ下流には管7
を介して吸気管内絶対圧(PBA)センサ8が設けられ
ており、この絶対圧センサ8により電気信号に変換され
た絶対圧信号は前記ECU5に供給される。また、その
下流には吸気温(TA)センサ9が取付けられており、
吸気温TAを検出して対応する電気信号を出力してEC
U5に供給する。
【0012】エンジン1の本体に装着されたエンジン水
温(TW)センサ10はサーミスタ等から成り、エンジ
ン水温(冷却水温)TWを検出して対応する温度信号を
出力してECU5に供給する。
【0013】エンジン1の図示しないカム軸周囲又はク
ランク軸周囲には、エンジン1の特定の気筒の所定クラ
ンク角度位置で信号パルス(以下「CYL信号パルス」
という)を出力する気筒判別センサ(以下「CYLセン
サ」という)13、各気筒の吸入行程開始時の上死点
(TDC)に関し所定クランク角度前のクランク角度位
置で(4気筒エンジンではクランク角180゜毎に)T
DC信号パルスを発生するTDCセンサ12、及び前記
TDC信号パルスの周期より短い一定クランク角(例え
ば30゜)周期で1パルス(以下「CRK信号パルス」
という)を発生するクランク角センサ(以下「CRKセ
ンサ」と云う)11が取り付けられており、CYL信号
パルスTDC信号パルス及びCRK信号(クランク角信
号)パルスはECU5に供給される。
【0014】エンジン1の各気筒には、点火プラグ19
設けられ、ディストリビュータ18を介してECU5に
接続されている。
【0015】三元触媒15はエンジン1の排気管14に
配置されており、排気ガス中のHC,CO,NOx等の
成分の浄化を行う。空燃比センサとしての酸素濃度セン
サ16は排気管14の三元触媒15の上流側に装着され
ており、排気ガス中の酸素濃度を検出してその検出値に
応じた信号を出力しECU5に供給する。
【0016】ECU5は各種センサからの入力信号波形
を整形し、電圧レベルを所定レベルに修正し、アナログ
信号値をデジタル信号値に変換する等の機能を有する入
力回路5a、中央演算処理回路(以下「CPU」とい
う)5b、CPU5bで実行される各種演算プログラム
及び演算結果等を記憶する記憶手段5c、前記燃料噴射
弁6等に駆動信号を供給する出力回路5d等から構成さ
れる。
【0017】CPU5bは上述の各種エンジンパラメー
タ信号に基づいて、種々のエンジン運転状態を判別する
とともに、エンジン運転状態に応じ、前記TDC信号パ
ルスに同期する燃料噴射弁6の燃料噴射時間及び点火プ
ラグ19の点火時期を演算し、燃料噴射26及び点火プ
ラグ19を駆動する信号を、出力回路5dを介して出力
する。
【0018】なお、本実施例では、ECU5は、失火検
出手段の一部、第1及び第2のカウンタ、比較手段、カ
ウント値修正手段、リセット手段並びに第1及び第2の
燃焼状態判定手段を構成する。
【0019】図2は、エンジン1の燃焼状態の判定を行
うプログラム(CPU5bで実行される)の全体構成を
示す図である。
【0020】同図(a)は、前記CRK信号パルスの発
生毎にこれと同期して実行されるCRK処理を示し、本
処理ではCRK信号パルスの発生時間間隔(エンジン回
転速度の逆数に比例するパラメ−タ)の平均値(以下
「第1の平均値」という)TAVEの算出を行う(ステ
ップS1)。
【0021】同図(b)は、前記TDC信号パルスの発
生毎にこれと同期して実行されるTDC処理を示し、本
処理ではCRK処理で算出される第1の平均値TAVE
の平均値(以下「第2の平均値」という)Mの変化量Δ
Mに基づいてエンジン1における失火の発生の有無が判
定され(ステップS3)、さらにステップS3で失火と
判定された回数に基づく異常判定が行われる(ステップ
S4)。
【0022】図3は、第1の平均値TAVEを算出する
プログラムのフロ−チャ−トである。
【0023】ステップS11では、CRK信号パルスの
発生時間間隔CRMe(n)を計測する。具体的には、
図4に示すようにクランク軸が30度回転する毎に順次
CRMe(n),CRMe(n+1),CRMe(n+
2)…が計測される。
【0024】ステップS12では、次式(1)により1
1回前の計測値CRMe(n−11)から最新の計測値
CRMe(n)までの12個のCRMe値の平均値とし
て、第1の平均値TAVE(n)を算出する。
【0025】
【数1】 本実施例ではCRK信号パルスはクランク軸が30度回
転する毎に発生するので、第1の平均値TAVE(n)
はクランク軸1回転に対応する平均値である。このよう
な平均化処理を行うことにより、クランク軸1回転で1
周期のエンジン回転の1次振動成分、即ち、クランク角
センサ11を構成するパルサ又はピックアップの機械的
誤差(製造誤差、取付誤差等)によるノイズ成分を除去
することができる。
【0026】なおTAVE(n)値に基づいてエンジン
回転速度NEが算出される。
【0027】図5は、図2(b)のステップS2におけ
る処理を具体的に示したフロ−チャ−トである。
【0028】ステップS21では、次式(2)により、
第1の平均値TAVEの5回前の算出値TAVE(n−
5)から最新の算出値TAVE(n)までの6個のTA
VE値の平均値として、第2の平均値M(n)を算出す
る。
【0029】
【数2】 本実施例では、エンジン1は4気筒4サイクルエンジン
であり、クランク軸が180度回転する毎にいずれかの
気筒で点火が行われる。従って、第2の平均値(n)
は、第1の平均値TAVE(n)の点火周期毎の平均値
である。このような平均化処理を行うことにより、燃焼
によるエンジン回転のトルク変動分として表わされる2
次振動成分、即ち、クランク軸半回転周期の振動成分を
除去することができる。
【0030】続くステップS22では、次式(3)によ
り、第2の平均値M(n)のハイパスフィルタ処理を行
う。ハイパスフィルタ処理後の第2の平均値をFM
(n)としている。
【0031】 FM(n)=b(1)×M(n)+b(2)×M(n−1)+b(3)×M(n−2) −a(2)FM(n−1)−a(3)FM(n−2) …(3) ここで、b(1)〜b(3),a(2),a(3)はフィルタ伝達係数で
あり、それぞれ例えば0.2096,−0.4192,
0.2096,0.3557,0.1940に設定され
る。またFM(0)及びFM(1)はいずれも値0とし
て、値2以上のnについて式(3)が適用される。
【0032】このハイパスフィルタ処理により、M
(n)値に含まれる約10Hz以下の低周波成分が除か
れ、駆動系からエンジンに伝わる振動(例えばクランク
シャフトのねじりに起因する振動、タイヤから伝わる路
面振動等)の影響を除去することができる。
【0033】続くステップS23では、ハイパスフィル
タ処理した第2の平均値FM(n)の変化量ΔM(n)
を次式(4)により算出する。
【0034】 ΔM(n)=FM(n)−FM(n−1) …(4) なお、ハイパスフィルタ処理した後の第2の平均値FM
(n)は、M(n)値と極性が反転するため、エンジン
1で失火が発生した場合には、M(n)値は増加するの
でFM(n)値はマイナス方向に増加し、ΔM(n)値
もマイナス方向に増加する傾向を示す。
【0035】図6は、上述のようにして算出した変化量
ΔMに基づいて失火判定及び失火気筒判別を行うプログ
ラムのフロ−チャ−トである。
【0036】ステップS31では、モニタ実施条件、即
ち失火判定が実行可能か否かの判別を行う。モニタ実施
条件は、例えば、エンジン運転状態が定常的な状態にあ
り、かつエンジン水温TW、吸気温TA、エンジン回転
速度NE等が所定範囲内にあるとき成立する。
【0037】モニタ実施条件が不成立のときには、直ち
に本プログラムを終了し、モニタ実施条件が成立してい
るときには、前記変化量ΔMが負の所定値MSLMTよ
り小さいか否か(|ΔM|が|MSLMT|よい大きい
か否か)を判別する。ここで、負の所定値MSLMT
は、エンジン回転数NE及びエンジン負荷(吸気管内絶
対圧PBA)に応じて設定されたマップから読み出され
る。MSLMT値の絶対値は、エンジン回転速度NEが
増加するほど小さくなるように設定され、エンジン負荷
が増加するほど大きくなるように設定される。
【0038】ステップS32の答が否定(NO)、即ち
ΔM≧MSLMTが成立するときには、直ちに本プログ
ラム終了し、ステップS32の答が肯定(YES)、即
ちΔM<MSLMTが成立するときには、前回点火した
気筒で失火が発生したと判定する。前述したように、失
火が発生したときには、ΔM(n)値がマイナス方向に
増加するからである。
【0039】また、前回点火気筒で失火発生と判定する
のは、ハイパスフィルタ処理によって遅れ分が発生する
からである。
【0040】図7,8は、図2(b)のステップS4で
実行され、失火の発生状態に基づいて機関の燃焼状態の
判定を行うプログラムのフローチャートである。
【0041】ステップS41では、図6のステップS3
1と同様にモニタ実施条件が成立しているか否かを判別
し、不成立のときには本プログラムで使用するパラメー
タの初期化を行い(ステップS59,S60)、本プロ
グラムを終了する。
【0042】モニタ実施条件が成立しているときには、
失火を検出したか否かを判別し(ステップS42)、失
火検出時は第1の失火カウンタ(第1のカウンタ)nM
FAを値1だけインクリメントして(ステップS4
3)、ステップS44に進み、失火を検出していないと
きには直ちにステップS44に進む。ステップS44で
はTDCカウンタnTDCの値が400以上か否かを判
別し、400未満であればカウンタnTDCを値1だけ
インクリメントして(ステップS45)、ステップS6
0に進み、カウンタnTDCの値が400となるとステ
ップS46に進み、検出したエンジン回転数NE及び吸
気管内絶対圧PBAに応じてMFTDCAマップの検索
を行う。MFTDCAマップは、燃焼状態判定に用いる
第1の基準値MFTDCAがエンジン回転数NE及び吸
気管内絶対圧PBAに応じて設定されたマップである。
【0043】続くステップS47では、カウンタnMF
Aの値が第1の基準値MFTDCA以上か否かを判別
し、nMFA≧MFTDCAが成立するときには、排気
系に装着された三元触媒15に悪影響を与える燃焼状態
(失火状態)と判定して(ステップS48)、ステップ
S50に進む。
【0044】nMFA<MFTDCAが成立するときに
は、カウンタnMFAの値がMFTDCBC/5以上か
否かを判別する。ここで、MFTDCBCはTDC信号
パルスが400回発生する周期(400点火サイクル)
の5倍の周期(2000点火サイクル)で燃焼状態の判
定を行うための基準値(第3の基準値)であり、MFT
DCBC/5は第1の基準値より小さい第2の基準値で
ある。
【0045】nMFA<MFTDCBC/5が成立する
ときには、前記ステップS59に進み、nMFA≧MF
TDCBC/5が成立するときには、第2の失火カウン
タnMFBCを構成する一時記憶パラメータnMFTM
P(m)(m=0〜4)にカウンタnMFAの値を格納
する(ステップS50)。次いで、パラメータm及びk
を値1だけインクリメントし(ステップS51)、mの
値が5以上か否かを判別する(ステップS52)。その
結果、m≧5のときにはm値を値0にもどして(ステッ
プS53)、またm<5のときには直ちに、ステップS
54に進み、第1の失火カウンタnMFA及びTDCカ
ウンタnTDCのカウント値をともに値0にもどす。ス
テップS52,S53によりパラメータmの値は0→1
→2→3→4→0→1…というように変化する。
【0046】次に、パラメータkの値が5以上か否かを
判別し、k<5のときには前記ステップS60に進む。
【0047】k≧5が成立するときには、下記の式によ
り第2の失火カウンタnMFBCの値を算出する(ステ
ップS56)。
【0048】
【数3】 次に、nMFBCの値が第3の基準値MFTDCBC以
上か否かを判別し(ステップS57)、nMFBC<M
FTDCBCであれば前記ステップS60に進む。一
方、nMFBC≧MFTDCBCが成立するときには、
排気ガス特性を悪化させる燃焼状態(失火状態)と判定
して(ステップS58)ステップS60に進む。
【0049】上述した燃焼状態判定処理の手法を図8を
参照して具体的に説明する。
【0050】図9は時刻t0でモニタ実施条件が成立
し、その後400点火サイクル経過毎の時刻t2〜t1
1における各カウンタあるいはパラメータの値を示した
ものである。
【0051】時刻t1におけるカウンタnMFAの値は
25であり、これは時刻t0〜t1間における失火発生
回数に相当する。そして、その値は、一時記憶パラメー
タnMFTMP(0)に格納される。
【0052】時刻t2,t3におけるカウンタnMFA
の値はそれぞれ30,60であり、これら値はそれぞれ
一時記憶パラメータnMFTMP(1),nMFTMP
(2)に格納される。時刻t0〜t3の間における失火
発生回数は115(=25+30+60)であり、第3
の基準値MFTDCBC(=104)を越えているが、
k=3であり、ステップS56は実行されないため、第
2の失火カウンタnMFBCの値は0であり、排気ガス
特性を悪化させるような燃焼状態とは判定されない。
【0053】時刻t4においては、カウンタnMFAの
値は5であり、第2の基準値MFTDCBC/5より小
さくなるので、ステップS49からステップS59へ進
み、一時記憶パラメータnMFTMP(0)〜nMFT
MP(4)はすべて値0とされる。
【0054】時刻t5〜t9においてカウンタnMFA
の値が一時記憶パラメータnMFTMP(m)(m=0
〜4)に順次格納され、時刻t9ではk=5となるので
ステップS56,S57が実行される。このときnMF
BC=103となるが、第3の基準値MFTDCBCよ
り小さいので、排気ガス特性を悪化させる燃焼状態とは
判定されない。
【0055】時刻t10では一時記憶パラメータnMF
TMP(0)の値が最新のnMFAの値により21から
20に修正されるが、nMFBC(=102)<MFT
DCBCの状態を維持する。
【0056】時刻t11では一時記憶パラメータnMF
TMP(1)の値が20から25に修正され、nMFB
C(=107)>MFTDCBCとなるので、排気ガス
特性を悪化させる燃焼状態と判定される(ステップS5
8)。
【0057】なお、図8の例では、第1の失火カウンタ
nMFAの値が第1の基準値MFTDCAを越えること
はない。
【0058】以上のように本実施例によれば、例えば時
刻t0〜t3の間のように一時的、集中的な一過性の失
火状態が発生しても、失火発生数が減少すれば第2の失
火カウンタnMFBCはリセットされるので(時刻t
4)、そのような場合に排気ガス特性を悪化させるよう
な定常的な失火状態であると誤判定することを防止する
ことができる。従って、比較的軽微な異常燃焼状態をよ
り正確に判定することができる。
【0059】なお、本実施例では、第2の基準値を第3
の基準値MFTDCBCの1/5に設定したが、これに
限るものではなく、第1の基準値MFTDCAより小さ
い適当な値に設定すればよい。ただし、MFTDCBC
/Kの近傍の値が望ましいと考えられる。Kは第1の失
火カウンタnMFAのカウント周期に対する第2の失火
カウンタnMFBCのカウント周期の倍率に相当する整
数である。
【0060】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、所
定点火サイクル毎の失火発生回数が第1のカウンタによ
りカウントされ、そのカウント値(第1のカウント値)
が第1の基準値及び第1の基準値より小さい第2の基準
値と比較され、第1のカウント値が第1の基準値より大
きいとき排気系部品に悪影響を与える燃焼状態と判定さ
れ、第1のカウント値が第1の基準値以下で第2の基準
値以上のときには、前記所定点火サイクルの所定整数倍
の周期毎の失火発生回数をカウントする第2のカウンタ
のカウント値(第2のカウント値)が最新の第1のカウ
ント値によって修正される一方、第1のカウント値が第
2の基準値より小さいときには、第2のカウント値がリ
セットされ、第2のカウント値は第3の基準値と比較さ
れ、その結果、第2のカウント値が第3の基準値以上の
とき排気ガスの状態が悪化する燃焼状態と判定される。
従って、例えば点火プラグのくすぶり等により一時的、
集中的な一過性の失火状態が発生しても、失火発生数が
減少すれば第2のカウンタはリセットされるので、その
ような場合に排気ガス特性を悪化させるような定常的な
失火状態であると誤判定することを防止することがで
き、比較的軽微な異常燃焼状態をより正確に判定するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる内燃機関及びその制
御装置の全体構成を示す図である。
【図2】燃焼状態の判定を行うプログラムの全体構成を
示す図である。
【図3】図2の処理内容の一部を詳細に示すフロ−チャ
−トである。
【図4】エンジン回転速度を表わすパラメータの計測と
クランク軸の回転角度との関係を説明するための図であ
る。
【図5】図2の処理内容の一部を詳細に示すフロ−チャ
−トである。
【図6】図2の処理内容の一部を詳細に示すフロ−チャ
−トである。
【図7】図2の処理内容の一部を詳細に示すフロ−チャ
−トである。
【図8】図2の処理内容の一部を詳細に示すフローチャ
ートである。
【図9】図7,8のフローチャートによる処理内容を説
明するための図である。
【符号の説明】
1 内燃機関 5 電子コントロ−ルユニット(ECU) 11 クランク角センサ 12 TDCセンサ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−54255(JP,A) 特開 平4−9635(JP,A) 特開 平4−54282(JP,A) 特開 平4−198834(JP,A) 特開 平4−262037(JP,A) 特開 平5−86957(JP,A) 特開 平5−180063(JP,A) 特開 平7−19103(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02D 45/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の失火を検出する失火検出手段
    を有する燃焼状態判定装置において、所定の点火サイク
    ル毎に発生する失火の回数をカウントする第1のカウン
    タと、前記所定の点火サイクル毎にカウント値が修正さ
    れ、前記所定の点火サイクルの所定整数倍の周期毎に発
    生する失火の回数をカウントする第2のカウンタと、前
    記所定の点火サイクル毎に前記第1のカウンタのカウン
    ト値と第1の基準値及び該第1の基準値より小さい第2
    の基準値とを比較する比較手段と、前記第1のカウンタ
    のカウント値が前記第1の基準値より大きいとき、前記
    機関の排気系部品に悪影響を与える燃焼状態と判定する
    第1の燃焼状態判定手段と、前記第1のカウンタのカウ
    ント値が前記第1の基準値以下で前記第2の基準値以上
    のとき、前記第1のカウンタの最新のカウント値により
    前記第2のカウンタのカウント値を修正するカウント値
    修正手段と、前記第1のカウンタのカウント値が前記第
    2の基準値より小さいとき、前記第2のカウンタのカウ
    ント値をリセットするリセット手段と、前記第2のカウ
    ンタのカウント値と第3の基準値とを比較し、前記第2
    のカウンタのカウント値が前記第3の基準値以上のと
    き、前記機関の排気ガスの状態が悪化する燃焼状態と判
    定する第2の燃焼状態判定手段とを設けたことを特徴と
    する内燃機関の燃焼状態判定装置。
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