JP3482318B2 - 内燃機関の失火状態判定装置 - Google Patents

内燃機関の失火状態判定装置

Info

Publication number
JP3482318B2
JP3482318B2 JP10270997A JP10270997A JP3482318B2 JP 3482318 B2 JP3482318 B2 JP 3482318B2 JP 10270997 A JP10270997 A JP 10270997A JP 10270997 A JP10270997 A JP 10270997A JP 3482318 B2 JP3482318 B2 JP 3482318B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
misfire
internal combustion
combustion engine
determination
ignitions
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP10270997A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10280998A (ja
Inventor
康成 関
有司 藤木
康次郎 堤
政弘 山田
尚 大長
学 畑野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP10270997A priority Critical patent/JP3482318B2/ja
Priority to GB9807263A priority patent/GB2323927B/en
Priority to DE19815143A priority patent/DE19815143B4/de
Priority to US09/054,410 priority patent/US6494087B2/en
Publication of JPH10280998A publication Critical patent/JPH10280998A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3482318B2 publication Critical patent/JP3482318B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M15/00Testing of engines
    • G01M15/04Testing internal-combustion engines
    • G01M15/11Testing internal-combustion engines by detecting misfire
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02NSTARTING OF COMBUSTION ENGINES; STARTING AIDS FOR SUCH ENGINES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02N11/00Starting of engines by means of electric motors
    • F02N11/08Circuits or control means specially adapted for starting of engines
    • F02N11/0814Circuits or control means specially adapted for starting of engines comprising means for controlling automatic idle-start-stop

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は内燃機関の失火状
態判定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の失火状態判定においては、連
続する所定の点火数(燃焼回数)中における失火を判定
してその点火数をカウントし、基準値と比較すること
で、触媒を劣化させる失火状態(失火率)にあるか、あ
るいは排出ガスのエミッションを著しく悪化させる失火
状態にあるかなどを判定している。
【0003】その種の技術としては例えば、特開平7−
63110号、特開平7−259632号、特開平4−
209949号公報記載の技術を挙げることができる。
これらの従来技術においては機関回転数の変動に基づい
て失火を判定し、失火状態(失火率)を判定している。
また、特開平5−164033号公報記載の技術は、点
火装置の2次電圧から点火プラグのギャップ間のイオン
電流の有無を検知することで失火を判定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】失火状態の判定におい
て、触媒の劣化は雰囲気温度が触媒体(および体に
含まれる金属)の融点付近に達すると急激に進むことこ
とから、この温度に達する失火状態(失火率)を迅速に
判定して触媒の急激な劣化を未然に防止する必要があ
る。また、排出ガス組成は数%の失火率によって急速に
悪化することから、微小な失火状態(失火率)も精度良
く判定し、対策する必要がある。内燃機関の失火状態
(失火率)を迅速かつ精度良く判定するためには、十分
な失火判定点火数における失火点火数を短時間に求める
必要がある。
【0005】他方、内燃機関にあっては、失火が判定で
きない運転状態が多く存在する。例えば、燃料の供給が
停止される運転状態、車輪側から機関が駆動される(い
わゆるエンジンブレーキ状態)運転状態、機関回転数が
急変する加減速などの過渡的な運転状態、車輪などの外
部から機関出力が強制的に変動させられる運転状態など
においては、失火を判定することができない。
【0006】その点に関し、前記した従来技術、例え
ば、特開平7−63110号、特開平7−259632
号などにおいては、機関の運転状態が、このような失火
判定ができない運転状態に移行したとき、それまでに算
出していた失火判定点火数などのパラメータをクリア
(初期化)している。
【0007】そのため、前記した従来技術においては、
加減速を頻繁に行うような運転状態など失火が判定でき
ない運転状態がしばしば現れるような場合、失火判定に
時間がかかり、迅速かつ精度良く失火状態を判定するこ
とができなかった。
【0008】従って、この発明の目的は上記した不都合
を解消することにあり、失火が判定できない運転状態が
頻繁に現れるような場合においても、失火が判定できる
運転状態に復帰したとき、失火状態を迅速かつ精度良く
判定できるようにした内燃機関の失火状態判定装置を提
供することにある。
【0009】更に、前記した従来技術においては、短時
間に機関の始動・停止を繰り返すような場合にも、失火
判定に時間がかかり、迅速かつ精度良く失火状態を判定
することができなかった。
【0010】この発明の第2の目的は、短時間に機関の
始動・停止を繰り返すような場合においても、失火状態
を迅速かつ精度良く判定できるようにした内燃機関の失
火状態判定装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記した目的を解決する
ために請求項1項にあっては、内燃機関が失火判定可能
な運転状態にあるか否か判断する運転状態判断手段、前
記内燃機関が前記失火判定可能な運転状態にあると判断
されたとき、失火を判定する失火判定手段、前記失火判
定手段が失火判定を行なった失火判定点火数をカウント
する失火判定点火数カウント手段、前記失火判定手段が
失火と判定した失火点火数をカウントする失火点火数カ
ウント手段、および前記失火判定点火数が所定値に達し
たとき、前記失火点火数を基準値と比較して前記内燃機
関の失火状態を判定する失火状態判定手段を備えた内燃
機関の失火状態判定装置において、前記内燃機関が前記
失火判定可能な運転状態以外の過渡的な運転状態を含む
運転状態に移行したとき、前記失火判定点火数カウント
手段と失火点火数カウント手段がカウントした前記失火
判定点火数と失火点火数を保持する保持手段を備える如
く構成した。
【0012】尚、上記において、「失火判定」可能な運
転状態とは、「失火および/または失火状態(失火率)
が判定」可能な運転状態を意味する。また、「失火判定
点火数」とは、内燃機関の動力程における燃焼程、
具体的にはTDC数を意味する。
【0013】請求項2項にあっては、前記失火判定点火
数カウント手段と失火点火数カウント手段は、前記内燃
機関が前記失火判定可能な運転状態に復帰したとき、前
失火判定点火数と失火と判定した失火点火数をそれぞ
、前記保持されたカウント値に加算してカウントする
如く構成した。
【0014】請求項3項にあっては、前記保持手段は、
前記内燃機関が前記失火判定可能な運転状態以外の運転
状態に移行したとき、前記失火判定点火数と失火点火数
を前記内燃機関が停止されてから再始動された後も保持
する如く構成した。
【0015】請求項4項にあっては、コンピュータに、
内燃機関が失火判定可能な運転状態にあるか否か判断す
る手順、前記内燃機関が前記失火判定可能な運転状態に
あると判断されたとき失火を判定する手順、前記失火
判定が行なわれた失火判定点火数をカウントする手順、
前記内燃機関が失火と判定された失火点火数をカウント
する手順、および前記失火判定点火数が所定値に達した
とき、前記失火点火数を基準値と比較して前記内燃機関
の失火状態を判定する手順、を実行させるためのプログ
ラムにおいて、前記内燃機関が前記失火判定可能な運転
状態以外の運転状態に移行したとき、前記失火判定点火
数と失火点火数を保持する手順、を備えると共に、前記
内燃機関が前記失火判定可能な運転状態に復帰したと
き、前記失火判定点火数と失火と判定した失火点火数を
それぞれ、前記保持された失火判定点火数と失火点火数
に加算してカウントする手順を実行させるためのプログ
ラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体で
ある如く構成した。
【0016】
【作用】請求項1項にあっては、内燃機関が失火判定可
能な運転状態以外の運転状態に移行したとき、失火判定
点火数カウント手段と失火点火数カウント手段がカウン
トした前記失火判定点火数と失火点火数を保持する保持
手段を備える如く構成したので、加減速を頻繁に行うよ
うな運転状態など、失火を判定することができない運転
状態がしばしば現れるような場合においても、失火を判
定できる運転状態に復帰したとき、内燃機関の失火状態
を迅速かつ精度良く判定することができる。
【0017】請求項2項にあっては、前記燃焼回数カウ
ント手段と失火点火数カウント手段は、前記内燃機関が
前記失火判定可能な運転状態に復帰したとき、前記失火
判定点火数と失火と判定した失火点火数をそれぞれ、前
記保持されたカウント値に加算してカウントする如く構
成したので、加減速を頻繁に行うような運転状態など、
失火を判定することができない運転状態がしばしば現れ
るような場合においても、失火を判定できる運転状態に
復帰したとき、内燃機関の失火状態を迅速かつ精度良く
判定することができる。
【0018】請求項3項にあっては、前記保持手段は、
前記内燃機関が前記失火判定可能な運転状態以外の運転
状態に移行したとき、前記失火判定点火数と失火点火数
を前記内燃機関が停止されてから再始動された後も保持
する如く構成したので、短時間に機関の始動・停止を繰
り返すような場合においても、内燃機関の失火状態を迅
速かつ精度良く判定することができる。
【0019】請求項4項にあっては、内燃機関が失火判
定可能な運転状態以外の運転状態に移行したとき、失火
判定点火数と失火点火数を保持する手順を備えると共
に、前記内燃機関が前記失火判定可能な運転状態に復帰
したとき、前記失火判定点火数と失火と判定した失火点
火数をそれぞれ、前記保持された失火判定点火数と失火
点火数に加算してカウントする手順を実行させるための
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体である如く構成したので、加減速を頻繁に行うよう
な運転状態など、失火を判定することができない運転状
態がしばしば現れるような場合においても、失火を判定
できる運転状態に復帰したとき、内燃機関の失火状態を
迅速かつ精度良く判定することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に即してこの発明
の実施の形態を説明する。
【0021】図1はこの発明にかかる内燃機関の失火状
態判定装置を全体的に示す概略図である。
【0022】図において、符号10は4気筒4サイクル
の内燃機関を示す。内燃機関10の機関本体10aに接
続される吸気管12の途中にはスロットル弁14が配置
される。スロットル弁14にはスロットル弁開度(θT
H)センサ16が連結され、スロットル弁14の開度に
応じた電気信号を出力し、電子制御ユニット(以下「E
CU」という)20に送る。
【0023】前記した吸気管12はスロットル弁配置位
置の下流でインテークマニホルド(図示せず)を形成
し、そのインテークマニホルドにおいて各気筒の吸気弁
(図示せず)の上流側には燃料噴射弁22が気筒ごとに
設けられる。燃料噴射弁22は燃料ポンプ(図示せず)
に機械的に接続されて燃料の圧送を受けると共に、EC
U20に電気的に接続されてその開弁時間を制御され、
開弁される間、圧送された燃料を気筒に噴射(供給)す
る。
【0024】吸気管12において前記したスロットル弁
14の下流には分岐管24を介して絶対圧(PBA)セ
ンサ26が取付けられており、吸気管12内の吸気管内
圧力(絶対圧)に応じた電気信号を出力し、ECU20
に送出する。また、その下流には吸気温(TA)センサ
30が取り付けられ、吸気温に応じた電気信号を出力し
てECU20に送出する。さらに、機関本体10aの冷
却水通路の付近には機関冷却水温(TW)センサ32が
配置され、機関冷却水温に応じた電気信号を出力してE
CU20に送出する。
【0025】また、内燃機関10においてカム軸あるい
はクランク軸(共に図示せず)の付近には、気筒判別
(CYL)センサ34が取り付けられ、所定気筒のピス
トン位置ごとに気筒判別信号を出力してECU20に送
出する。
【0026】同様に、カム軸あるいはクランク軸(共に
図示せず)の付近には、TDCセンサ36が取付けら
れ、ピストン(図示せず)のTDC位置に関連したクラ
ンク角度ごとにTDC信号パルスを出力してECU20
に送出すると共に、クランク角(CRK)センサ38が
取り付けられ、前記TDC信号パルスの周期より短いク
ランク角度(30度)周期で信号パルス(「CRK信号
パルス」という)を出力してECU20に送出する。
【0027】また、内燃機関10の排気系においてはエ
キゾストマニホルド(図示せず)に接続される排気管4
0の適宜位置に空燃比センサ(O2 センサ)42が設け
られ、排気ガス中の酸素濃度に応じた信号を出力してE
CU20に送出すると共に、その下流には三元触媒44
が設けられ、排気ガス中のHC,CO,NOx成分を浄
化する。
【0028】また、内燃機関10の燃焼室(図示せず)
には点火プラグ48が配置され、ディストリビュータ5
0を介してECU20に電気的に接続される。。
【0029】ECU20はマイクロコンピュータからな
り、上記した各種センサからの入力信号波形を整形し、
電圧レベルを所定レベルに変換し、あるいはアナログ信
号値をデジタル信号値に変換するなどの機能を有する入
力回路20a、CPU(中央演算処理装置)20b、C
PUで実行される各種演算プログラムおよび演算結果な
どを記憶する記憶手段20c、および出力回路20dな
どから構成される。
【0030】記憶手段20cはROMおよびRAM(バ
ックアップ部を備える)からなり、後でこの装置の動作
に関して述べる図2以下のフロー・チャートに示される
プログラムでコンピュータ(CPU20b)が読み取り
可能な記録媒体である。尚、ECU20はワンチップ・
マイクロコンピュータから構成しても良く、ディスクリ
ートなハードウェアから構成しても良い。
【0031】ECU20においてCPU20bは後述の
如く失火(および失火状態)を判定すると共に、燃料噴
射量(開弁時間)および点火時期を決定し、決定した燃
料噴射量および点火時期となるように、前記した出力回
路20dを介して燃料噴射弁22に開弁信号を出力する
と共に、ディストリビュータ50を通じて点火プラグ4
8に点火信号を出力する。
【0032】次いで、図2以下を参照してこの装置の動
作を説明する。
【0033】図2は前記CRK信号パルスが出力される
度に、それと同期して実行するCRK処理を示し、その
処理ではS1においてCRK信号パルスの発生時間間隔
(機関回転数の逆数値に比例)の平均値(以下「第1の
平均値」という)TAVEを算出する。
【0034】図3はその処理を示すサブルーチン・フロ
ー・チャートである。
【0035】以下説明すると、S10においてCRK信
号パルスの発生時間間隔CRMe(n)を計測する
(n:時刻、詳しくは図2フロー・チャートの起動時
刻)。具体的には、図4に示すように、クランク軸が3
0度回転するごとに、その時間間隔を順次CRMe
(n),CRMe(n+1),CRMe(n+
2),..として計測する。
【0036】次いでS12に進み、11回前の計測値C
RMe(n−11)から最新の計測値CRMe(n)ま
での12個の計測値CRMeの平均値を数1に従って求
め、第1の平均値TAVE(n)とする。
【0037】
【数1】
【0038】前述の如く、CRK信号パルスはクランク
軸が30度回転するごとに発生するので、第1の平均値
TAVE(n)は、クランク軸1回転当たりの平均値で
ある。このような平均値処理を行うことにより、クラン
ク軸1回転で1周期の機関回転の1次振動成分、即ち、
クランク角センサ38を構成するパルサまたはピックア
ップなどの機械的誤差(製造誤差、取付け誤差)による
ノイズ成分を除去することができる。
【0039】尚、前記したECU20においては、TA
VE(n)値に基づいて機関回転数NEを算出する。
【0040】図5は、前記TDC信号パルスが出力され
る度に、それと同期して実行するTDC処理を示す。
【0041】以下説明すると、先ずS2においてCRK
処理で算出する第1の平均値TAVEの平均値(以下
「第2の平均値」という)Mの変化量ΔMを算出する。
【0042】図6はその処理を示すサブルーチン・フロ
ー・チャートである。
【0043】以下説明すると、S100において第1の
平均値TAVEの5回前の算出値TAVE(n−5)か
ら最新の計測値TAVE(n)までの6個の計測値CR
Meの平均値を数2に従って求め、第2の平均値M
(n)とする。
【0044】
【数2】
【0045】この実施の形態では内燃機関10は4気筒
4サイクルの機関であり、クランク軸が180度回転す
るたびに、いずれかの気筒に対して点火が行われる。従
って、第2の平均値M(n)は、第1の平均値TAVE
(n)の点火周期ごとの平均値を意味する。
【0046】このような平均化処理を行うことにより、
燃焼による機関回転のトルク変動分として表される2次
振動成分、即ち、クランク軸半回転周期の振動成分を除
去することができる。
【0047】次いでS102に進み、数3に従って第2
の平均値M(n)のハイパスフィルタ処理を行う。ハイ
パスフィルタ処理後の第2の平均値をFM(n)とす
る。
【0048】
【数3】
【0049】数3において、b(1),b(2),b
(3),a(2),a(3)は、フィルタ伝達係数であ
り、それぞれ例えば、0.2096,−0.4192,
0.2096,0.3557,0.1940に設定され
る。また、FM(0)およびFM(1)はいずれも0と
し、値2以上のnについて数3が適用される。
【0050】このハイパス処理により、M(n)値に含
まれる約10Hz以下の低周波数成分が除去され、駆動
系から内燃機関に伝わる振動、例えばクランクシャフト
のねじりに起因する振動、車輪から伝わる路面振動など
の影響を除去することができる。
【0051】次いでS104に進み、ハイパスフィルタ
処理した第2の平均値FM(n)の変化量ΔM(n)を
数4に従って算出する。
【0052】
【数4】
【0053】尚、ハイパスフィルタ処理した後の第2の
平均値FM(n)は、M(n)値とは極性が反転する。
従って、内燃機関10で失火が発生した場合、M(n)
値は増加するので、FM(n)値はマイナス方向に増加
し、ΔM(n)値もマイナス方向に増加する傾向を示
す。
【0054】図5フロー・チャートの説明に戻ると、次
いでS3に進んで失火判定および失火気筒判別を行う。
【0055】図7はその処理を示すサブルーチン・フロ
ー・チャートである。
【0056】以下説明すると、先ずS200においてモ
ニタ実施条件成立か、即ち、前記した内燃機関が失火判
定可能な運転状態、具体的には例えば、燃料の供給が停
止される運転状態、車輪側から機関が駆動される(いわ
ゆるエンジンブレーキ状態)運転状態、機関回転数が急
変する加減速などの過渡的な運転状態、車輪などの外部
から機関出力が強制的に変動させられる運転状態以外の
運転状態にあるか否か判断する。
【0057】このように、モニタ実施条件は例えば、機
関運転状態が定常的な状態にあり、かつ機関冷却水温T
W、吸気温TA、機関回転数NEなどが所定範囲内にあ
るとき成立する。
【0058】S200において否定されるときは直ちに
プログラムを終了すると共に、肯定されるときはS20
2に進み、前記変化量ΔMが所定値MSLMT(負値)
より小さいか否か、より具体的には、ΔMの絶対値が、
MSLMTの絶対値より大きいか否か判断する。
【0059】この所定値MSLMTの絶対値は、機関回
転数NEおよび吸気管内絶対圧PBA(換言すれば機関
負荷)に応じて設定されたマップ(図示せず)から読み
出される。この所定値MSLMTの絶対値は、機関回転
数NEが増加するほど小さく、また吸気管内絶対圧PB
Aが増加するほど大きくなるように設定される。
【0060】S202で否定されるときは直ちにプログ
ラムを終了すると共に、ΔM(n)が負値として増加
し、S202で肯定されるときはS204に進み、前回
点火した気筒で失火が発生したと判断する。尚、前回点
火気筒で失火発生と判断するのは、ハイパスフィルタ処
理によって遅れ分が発生するからである。
【0061】次いで、S206に進み、失火点火数をカ
ウントする第1のカウンタ(nMFAカウンタ)および
第2のカウンタ(nMFBCカウンタ)の値をそれぞれ
1つインクリメントする。図5フロー・チャートおよび
図7フロー・チャートはTDC信号パルスで起動される
ことから、S206ではTDC数、即ち、失火と判定さ
れた失火点火数(あるいは燃焼回数)をカウントするこ
とになる。次いでS208に進み、失火気筒を示すフラ
グFMFCYLn(n:気筒)のビットを1にセットす
る。
【0062】図5フロー・チャートに戻ると、次いでS
4に進んで失火状態を判定する。
【0063】図8は、その作業を示すサブルーチン・フ
ロー・チャートである。
【0064】以下説明すると、S300において図7の
S200の処理と同様に、モニタ実施条件が成立してい
るか、即ち、前記したように内燃機関が失火判定、より
具体的には失火状態の判定が可能な運転状態にあるか否
か判断する。
【0065】そして、S300で否定されるときはS3
02に進み、前記した第1、第2のの失火点火数カウン
タ(nMFAカウンタ、nMFBCカウンタ)のカウン
ト値、および燃焼回数(失火判定点火数)をカウントす
る第1のカウンタ(nTDCAカウンタ)および第2の
カウンタ(nTDCBCカウンタ)のカウント値を、前
記したECU20の記憶手段20cに記憶して保持し、
プログラムを終了する。
【0066】尚、内燃機関10が停止され、その後にイ
グニション・キー(図示せず)がオンされると、記憶さ
れたカウント値はイニシャルされて零にされる。また、
S302においては同時に、前記したフラグFMFCY
Lnのビット値も記憶、保持される。
【0067】S300で肯定されるときはS304に進
み、前記した第1の燃焼回数(失火判定点火数)カウン
タ(nTDCAカウンタ)の値が400以上か否か、即
ち、400点火(TDC数あるいは燃焼回数)の間、失
火判定したか否かを判断する。
【0068】図5および図8フロー・チャートが始めて
起動されたとすると、ここでの判断は当然否定され、S
306に進んでそのカウンタ値を1つインクリメントす
る。尚、図5および図8フロー・チャートはTDC信号
パルスが入力される度に起動されるので、ここではTD
C数、換言すれば燃焼回数(失火判定点火数)をカウン
トすることになる。
【0069】次いでS308に進んで同様に前記した第
2の燃焼回数(失火判定点火数)カウンタ(nTDCB
Cカウンタ)の値が2000以上か否か、即ち、200
0点火(TDC)の間、失火判定したか否か判断する。
ここでも当然否定されてS310に進んでそのカウンタ
値を1つインクリメントし、プログラムを一旦終了す
る。
【0070】図8フロー・チャートが起動される度に上
記ループを繰り返すと共に、その間にS300でモニタ
実施条件の成立が否定されると、S302においてそれ
までのカウント値は保持(記憶)される。そして、S3
00でモニタ実施条件の成立が肯定され、S304で否
定されるときはS306において保持(記憶)されたカ
ウント値に加算する形でその値がインクリメントされ
る。これは、図7のS202で失火と判定されたときも
同様であり、S206に進んで保持(記憶)されたカウ
ント値nMFA,nMFBCに加算する形でインクリメ
ントされる。
【0071】そして400回ないしそれ以上のプログラ
ム・ループ(TDC数あるいは燃焼回数)を経て、S3
04で肯定されるとS312に進み、検出した吸気温T
Aおよび機関冷却水温TWに応じて失火状態判定に用い
る第1の基準値MFTDCCATmマップ(m:1〜1
5)をマップから検索する。
【0072】図9はそのMFTDCCATmマップの特
性を示す説明図であるが、図示の如く、吸気温TAおよ
び機関冷却水温TWに応じて分割された領域ごとに、失
火状態判定に用いる第1の基準値MFTDCCAT1〜
15からなる15個のマップが設定される。図示は省略
するが、このMFTDCCATmマップはそれぞれ、機
関回転数NEおよび吸気管内絶対圧PBAから検索自在
に設定される。
【0073】S312において、より具体的には、例え
ば、TA≦TA1かつTW≦TW1であればMFTDC
CAT1マップが、TA1<TA≦TA2かつTW2<
TW≦TW3であればMFTDCCAT8マップが、選
択される。図示の特性で、TA1,2は例えば−50
℃,60℃程度、TW1〜4は例えば−5℃,20℃,
60℃,98℃程度とする。
【0074】基準値をこのように設定することにより、
機関の低温時または高温再始動時に発生する一過性の失
火状態を、システム異常に起因する定常的な失火状態と
誤判定することが防止できる。
【0075】続いてS314に進み、検索したMFTD
CCATmマップを検出した機関回転数NEと吸気管内
絶対圧PBAとから検索し、第1の基準値MFTDCC
ATを求める。
【0076】次いでS316に進み、前記した第1の失
火数カウンタ(nMFAカウンタ)の値が検索した第1
の基準値MFTDCCAT以上か否か判断する。
【0077】S316で肯定されるときは、内燃機関1
0の失火状態が排気系部品に悪影響を与える失火状態
(燃焼状態)にあると判断し、S318に進んで第1の
異常フラグFFSD7Aのビットを1にセットし、気筒
ごとの失火判定を示すフラグFFSD7nを、前記した
失火気筒を示すフラグFMFCYLnによって更新する
(書き換える)。次いでS320に進み、前記フラグF
MFCYLnのビットを零にリセットする。
【0078】他方、S316で否定されるときは内燃機
関10の失火状態(燃焼状態)が排気系部品に悪影響を
与える失火状態にはないと判断し、S322に進んで前
記した第1の異常フラグFFSD7Aのビットを0にリ
セットする。
【0079】次いでS324に進み、400点火数(燃
焼回数)における失火状態判定が終了したことから、第
1のカウンタ(nMFAカウンタおよびnTDCAカウ
ンタ)のカウント値をクリア、即ち、0にする。
【0080】次いでS308に進んで前記した第2の燃
焼回数(失火判定点火数)カウンタ(nTDCBCカウ
ンタ)の値が2000以上か否か、即ち、2000点火
(TDC数あるいは燃焼回数)の間、失火判定したか否
か判断する。
【0081】このプログラム・ループにおいては当然否
定されてS310に進んでそのカウント値を1つインク
リメントし、プログラムを一旦終了し、以後、図8フロ
ー・チャートが起動される度に上記ループを繰り返す。
尚、その間にS300でモニタ実施条件の成立が否定さ
れると、S302においてそれまでのカウント値は保持
されること、およびS300で肯定されてもS308で
否定される度にS310で保持(記憶)されたカウント
値が加算されること、ならびにS202で失火が判定さ
れる度にS206で保持(記憶)されたカウント値nM
FA,nMFBCが加算されることは、S304,S3
06などに関して述べた400点火数(燃焼回数)の場
合と異ならない。
【0082】そして、2000TDC数(点火数あるい
は燃焼回数)以上にプログラムがループしたときにS3
08で肯定されると、S326に進み、第2の失火数カ
ウンタ(nMFBCカウンタ)のカウント値が第2の基
準値MFTDCBC以上か否か判断する。
【0083】S326で肯定されるときは、内燃機関1
0が排気ガス特性を悪化させる失火状態(燃焼状態)に
あると判定し、S328に進んで第2の異常フラグFF
SD7Bのビットを1にセットすると共に、気筒ごとの
失火判定を示すフラグFFSD7nを、失火気筒を示す
フラグFMFCYLnによって更新する(書き換え
る)。
【0084】他方、S326で否定されるときはS33
0に進み、上記した第2の異常フラグFFSD7Bのビ
ットを0にリセットすると共に、フラグFFSD7nの
ビットを0にリセットする。
【0085】次いでS332に進み、2000点火数
(燃焼回数)における失火状態判定も終了したことか
ら、第2のカウンタ(nMFBCカウンタおよびnTD
CBCカウンタ)のカウント値をクリアする(零にす
る)と共に、フラグFMFCYLnのビットを0にリセ
ットしてプログラムを終了する。
【0086】この実施の形態では上記の如く、モニタ実
施条件が成立する運転状態、即ち、内燃機関の失火(あ
るいは失火状態)判定が可能な運転状態にあるか否か判
断し、モニタ実施条件が成立する運転状態から、それ以
外の運転状態、例えば、燃料の供給が停止される運転状
態、車輪側から機関が駆動される(いわゆるエンジンブ
レーキ状態)運転状態、機関回転数が急変する加減速な
どの過渡的な運転状態、車輪などの外部から機関出力が
強制的に変動させられる運転状態時などに移行したとき
は、燃焼回数(失火判定点火数)をカウントする燃焼回
数(失火判定点火数)カウンタ(nTDCAカウンタ、
nTDCBCカウンタ)のカウント値、および失火点火
数をカウントする失火点火数カウンタ(nMFAカウン
タ、nMFBCカウンタ)のカウント値を記憶手段20
cに記憶して保持すると共に、モニタ実施条件が再び成
立したとき、保持したカウント値に加算するようにした
ので、モニタ実施条件が成立しない運転状態とが頻繁に
現れるようなときでも、比較的短時間に失火状態を精度
良く判定することができ、触媒の劣化や排気ガス組成の
悪化などに対策することができる。
【0087】図10はこの発明の第2の実施の形態を示
す、図8と同様な失火状態判定処理を示すフロー・チャ
ートである。
【0088】第1の実施の形態と相違する点のみを説明
すると、第2の実施の形態においては、S300におい
てモニタ実施条件が成立しないと判断されるときは、S
302Aにおいてカウンタ値などを前記した記憶手段2
0cのRAMのバックアップ部に記憶(保持)するよう
にした。
【0089】従って、第2の実施の形態においては、内
燃機関10が停止され、その後にイグニション・キーが
オンして始動させられてもカウント値はそのまま保持さ
れ、モニタ実施条件が成立したとき、保持されたカウン
ト値はそのまま加算される。それによって、機関始動期
間が短い運転の繰り返しの際など、短時間に機関の始動
・停止を繰り返すような場合にも失火状態を迅速に判定
することができる。
【0090】尚、上記においてモニタ条件が成立する運
転状態から、それ以外の運転状態に移行したときは、燃
焼回数(失火判定点火数)をカウントする燃焼回数(失
火判定点火数)カウンタ(nTDCAカウンタ、nTD
CBCカウンタ)のカウント値、および失火点火数をカ
ウントする失火点火数カウンタ(nMFAカウンタ、n
MFBCカウンタ)のカウント値を記憶手段20cに記
憶して保持すると共に、モニタ実施条件が再び成立した
とき、保持したカウント値に加算するように構成した
が、燃焼回数(失火判定点火数)カウンタ(nTDCA
カウンタ、nTDCBCカウンタ)のカウント値および
失火点火数カウンタ(nMFAカウンタ、nMFBCカ
ウンタ)のカウント値の少なくともいずれか一方を記憶
手段20cに記憶して保持し、モニタ実施条件が再び成
立したとき、保持したカウント値に加算するように構成
しても良い
【0091】この実施の形態においては、上記の如く、
内燃機関(10)が失火判定可能な運転状態にあるか否
か判断する運転状態判断手段(図7のS200,図8お
よび図10のS300)、前記内燃機関が前記失火判定
可能な運転状態にあると判断されたとき失火を判定す
る失火判定手段(図5のS3,図7のS202)、前記
失火判定手段が失火判定を行なった失火判定点火数(
焼回数nTDCA,nTDCBCをカウントする失火
判定点火数カウント手段(図8および図10のS30
6,S310)、前記失火判定手段が失火と判定した失
火点火数nMFA,nMFBCをカウントする失火点火
数カウント手段(図7のS206)、および前記失火判
定点火数nTDCA,nTDCBCが所定値(400,
2000)に達したとき(図8および図10のS30
4,S308)、前記失火点火数nMFA,nMFBC
を基準値MFTDCCAT,MFTDCBCと比較して
前記内燃機関の失火状態を判定する失火状態判定手段
(図5のS4、図8および図10のS316,326)
を備えた内燃機関の失火状態判定装置において、前記内
燃機関が前記失火判定可能な運転状態以外の運転状態に
移行したとき、前記失火判定点火数カウント手段と失火
点火数カウント手段がカウントした前記失火判定点火
nTDCA,nTDCBCと失火点火数nMFA,nM
FBCを保持する保持手段(図8のS302、図10の
S302A)を備える如く構成した。
【0092】また、前記失火判定点火数カウント手段
(図8および図10のS306,S310)と失火点火
数カウント手段(図7のS206)は、前記内燃機関が
前記失火判定可能な運転状態に復帰したとき、前記失火
判定点火数nTDCA,nTDCBCと失火と判定した
失火点火数nMFA,nMFBCをそれぞれ、前記保持
されたカウント値に加算してカウントする(図7のS2
06、図8および図10のS306,S310)如く構
成した。
【0093】また、前記保持手段は、前記内燃機関が前
記失火判定可能な運転状態以外の運転状態に移行したと
き、前記失火判定点火数nTDCA,nTDCBCと失
火点火数nMFA,nMFBCを前記内燃機関が停止さ
れてから再始動された後も保持する(図10のS302
A)如く構成した。
【0094】また、コンピュータ(ECU20のCPU
20b)に、内燃機関(10)が失火判定可能な運転状
態にあるか否か判断する手順(図7のS200、図8お
よび図10のS300)、前記内燃機関が前記失火判定
可能な運転状態にあると判断されたとき失火を判定す
る手順(図5のS3、図7のS202)、前記失火判定
が行なわれた失火判定点火数(燃焼回数nTDCA,
nTDCBCをカウントする手順(図8および図10の
S306,S310)、前記内燃機関が失火と判定され
た失火点火数nMFA,nMFBCをカウントする手順
(図7のS206)、および前記失火判定点火数nTD
CA,nTDCBCが所定値(400,2000)に達
したとき(図8および図10のS304,S308)、
前記失火点火数nMFA,nMFBCを基準値MFTD
CCAT,MFTDCBCと比較して前記内燃機関の失
火状態を判定する手順(図5のS4、図8および図10
のS316,S326)を実行させるためのプログラム
を記録したものにおいて、前記内燃機関が前記失火判定
可能な運転状態以外の運転状態に移行したとき、前記
火判定点火数nTDCA,nTDCBCと失火点火数n
MFA,nMFBCを保持する手順(図8のS302、
図10のS302A)を備えると共に、前記内燃機関が
前記失火判定可能な運転状態に復帰したとき、前記失火
判定点火数と失火と判定した失火点火数をそれぞれ、前
記保持された失火判定点火数と失火点火数に加算してカ
ウントする手順(図7のS206,図8および図10の
S306,S310)を実行させるためのプログラムを
記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体(ECU
20の記憶手段20c)である如く構成した。
【0095】より具体的には、内燃機関(10)が失火
判定可能な運転状態にあるか否か判断する運転状態判断
手段(図7のS200,図8および図10のS30
0)、前記内燃機関が前記失火判定可能な運転状態にあ
るとき失火を判定する失火判定手段(図5のS3、図7
のS202)、前記失火判定手段が失火判定を行った燃
焼回数(失火判定点火数)nTDCA,nTDCBCを
カウントする燃焼回数(失火判定点火数)カウント手段
(図8および図10のS306,S310)、前記失火
判定手段が失火と判定した失火点火数nMFA,nMF
BCをカウントする失火点火数カウント手段(図7のS
206)、および前記燃焼回数(失火判定点火数)が所
定値(400,2000)に達したとき前記失火点火数
nMFA,nMFBCを基準値MFTDCCAT,MF
TDCBCと比較して前記内燃機関の失火状態を判定す
る失火状態判定手段(図5のS4、図8および図10の
S316,S326)を備えた内燃機関の失火状態判定
装置において、前記内燃機関が前記失火判定可能な運転
状態以外の運転状態に移行したとき、前記失火判定点火
数カウント手段と失火点火数カウント手段がカウントし
た前記失火判定点火数と失火点火数を保持する保持手段
(図8のS302、図10のS302A)を備えると共
に、前記失火判定点火数カウント手段と失火点火数カウ
ント手段は、前記内燃機関が前記失火判定可能な運転状
態に復帰したとき、前記失火判定手段が失火判定を行っ
た失火判定点火数と失火と判定した失火点火数をそれぞ
れ、前記保持された失火判定点火数と失火点火数に加算
してカウントする(図7のS206、図8および図10
のS306,S310)如く構成した。
【0096】
【0097】尚、上記において失火を機関回転数の変動
から判定したが、点火プラグのギャップ間のイオン電流
の有無を検知することで判定しても良く、あるいは気筒
内圧力から判定しても良い。
【0098】
【発明の効果】請求項1項にあっては、加減速を頻繁に
行うような運転状態など、失火を判定することができな
い運転状態がしばしば現れるような場合においても、失
火を判定できる運転状態に復帰したとき、内燃機関の失
火状態を迅速かつ精度良く判定することができる。
【0099】請求項2項にあっても、加減速を頻繁に行
うような運転状態など、失火を判定することができない
運転状態がしばしば現れるような場合においても、失火
を判定できる運転状態に復帰したとき、内燃機関の失火
状態を迅速かつ精度良く判定することができる。
【0100】請求項3項にあっては、短時間に機関の始
動・停止を繰り返すような場合においても、内燃機関の
失火状態を迅速かつ精度良く判定することができる。
【0101】請求項4項にあっては、加減速を頻繁に行
うような運転状態など、失火を判定することができない
運転状態がしばしば現れるような場合においても、失火
を判定できる運転状態に復帰したとき、内燃機関の失火
状態を迅速かつ精度良く判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る内燃機関の失火状態判定装置を
全体的に示す概略図である。
【図2】図1装置の動作を示すフロー・チャートで、C
RK信号パルスの発生時間間隔の平均値を算出する処理
を示すフロー・チャートである。
【図3】図2フロー・チャートの平均値算出作業を具体
的に示すサブルーチン・フロー・チャートである。
【図4】図3フロー・チャートの作業を説明する説明図
である。
【図5】図1装置の動作を示すメイン・フロー・チャー
トである。
【図6】図5フロー・チャートの中の第2の平均値の算
出算出を具体的に示すサブルーチン・フロー・チャート
である。
【図7】図5フロー・チャートの中の失火判定および失
火気筒判別作業を示すサブルーチン・フロー・チャート
である。
【図8】図5フロー・チャートの中の失火状態判定作業
を示すサブルーチン・フロー・チャートである。
【図9】図8フロー・チャートの中の基準値マップの特
性を示す説明図である。
【図10】この発明の第2の実施の形態を示す、図8と
同様の失火状態判定作業を示すサブルーチン・フロー・
チャートである。
【符号の説明】
10 内燃機関 20 ECU(電子制御ユニット) 20b CPU 20c 記憶手段 22 燃料噴射弁 26 絶対圧センサ 30 吸気温センサ 32 機関冷却水温センサ 36 TDCセンサ 38 クランク角センサ 44 三元触媒
フロントページの続き (72)発明者 山田 政弘 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (72)発明者 大長 尚 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (72)発明者 畑野 学 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (56)参考文献 特開 平7−119535(JP,A) 特開 平8−121237(JP,A) 特開 平8−21294(JP,A) 特開 平8−210235(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 45/00 368

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a.内燃機関が失火判定可能な運転状態に
    あるか否か判断する運転状態判断手段、 b.前記内燃機関が前記失火判定可能な運転状態にある
    と判断されたとき、失火を判定する失火判定手段、 c.前記失火判定手段が失火判定を行なった失火判定点
    火数をカウントする失火判定点火数カウント手段、 d.前記失火判定手段が失火と判定した失火点火数をカ
    ウントする失火点火数カウント手段、 および e.前記失火判定点火数が所定値に達したとき、前記失
    火点火数を基準値と比較して前記内燃機関の失火状態を
    判定する失火状態判定手段、 を備えた内燃機関の失火状態判定装置において、 f.前記内燃機関が前記失火判定可能な運転状態以外の
    過渡的な運転状態を含む運転状態に移行したとき、前記
    失火判定点火数カウント手段と失火点火数カウント手段
    がカウントした前記失火判定点火数と失火点火数を保持
    する保持手段、 を備えることを特徴とする内燃機関の失火状態判定装
    置。
  2. 【請求項2】 前記失火判定点火数カウント手段と失火
    点火数カウント手段は、前記内燃機関が前記失火判定可
    能な運転状態に復帰したとき、前記失火判定点火数と失
    火と判定した失火点火数をそれぞれ、前記保持されたカ
    ウント値に加算してカウントすることを特徴とする請求
    項1項記載の内燃機関の失火状態判定装置。
  3. 【請求項3】 前記保持手段は、前記内燃機関が前記失
    火判定可能な運転状態以外の運転状態に移行したとき、
    前記失火判定点火数と失火点火数を前記内燃機関が停止
    されてから再始動された後も保持することを特徴とする
    請求項1項または2項記載の内燃機関の失火状態判定装
    置。
  4. 【請求項4】 コンピュータに、 a.内燃機関が失火判定可能な運転状態にあるか否か判
    断する手順、 b.前記内燃機関が前記失火判定可能な運転状態にある
    と判断されたとき、失火を判定する手順、 c.前記失火判定が行なわれた失火判定点火数をカウン
    トする手順、 d.前記内燃機関が失火と判定された失火点火数をカウ
    ントする手順、および e.前記失火判定点火数が所定値に達したとき、前記失
    火点火数を基準値と比較して前記内燃機関の失火状態を
    判定する手順、 を実行させるためのプログラムにおいて、 f.前記内燃機関が前記失火判定可能な運転状態以外の
    運転状態に移行したとき、前記失火判定点火数と失火点
    火数を保持する手順、 を備えると共に、前記内燃機関が前記失火判定可能な運
    転状態に復帰したとき、前記失火判定点火数と失火と判
    定した失火点火数をそれぞれ、前記保持された失火判定
    点火数と失火点火数に加算してカウントする手順を実行
    させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取
    り可能な記録媒体。
JP10270997A 1997-04-04 1997-04-04 内燃機関の失火状態判定装置 Expired - Fee Related JP3482318B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10270997A JP3482318B2 (ja) 1997-04-04 1997-04-04 内燃機関の失火状態判定装置
GB9807263A GB2323927B (en) 1997-04-04 1998-04-03 Misfire state discrimination system of internal combustion engine
DE19815143A DE19815143B4 (de) 1997-04-04 1998-04-03 Fehlzündungs-Bestimmungssystem für eine Brennkraftmaschine
US09/054,410 US6494087B2 (en) 1997-04-04 1998-04-03 Misfire state discrimination system of internal combustion engine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10270997A JP3482318B2 (ja) 1997-04-04 1997-04-04 内燃機関の失火状態判定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10280998A JPH10280998A (ja) 1998-10-20
JP3482318B2 true JP3482318B2 (ja) 2003-12-22

Family

ID=14334807

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10270997A Expired - Fee Related JP3482318B2 (ja) 1997-04-04 1997-04-04 内燃機関の失火状態判定装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6494087B2 (ja)
JP (1) JP3482318B2 (ja)
DE (1) DE19815143B4 (ja)
GB (1) GB2323927B (ja)

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6520978B1 (en) * 2000-05-15 2003-02-18 Intratherapeutics, Inc. Emboli filter
JP4096835B2 (ja) * 2003-08-06 2008-06-04 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の制御装置および内燃機関の失火判定方法
GB0416140D0 (en) * 2004-07-19 2004-08-18 Univ Cambridge Tech Interrogation of a sensor
FR2902829B1 (fr) * 2006-06-21 2013-01-04 Siemens Vdo Automotive Procede de detection de rate d'allumage et dispositif correspondant
FR2903774B1 (fr) * 2006-07-17 2008-09-05 Renault Sas Procede de validation d'un diagnostic de fontionnement d'un dispositif.
US7562561B2 (en) * 2007-04-13 2009-07-21 Honda Motor Co., Ltd. Intake air leak determination system and method
FR2915592B1 (fr) * 2007-10-04 2009-06-12 Siemens Vdo Automotive Sas Procede de diagnostic de fonctionnement d'un dispositif sous test
US8892330B2 (en) * 2011-10-17 2014-11-18 Tula Technology, Inc. Hybrid vehicle with cylinder deactivation
JP5060596B2 (ja) 2010-06-09 2012-10-31 本田技研工業株式会社 内燃機関の制御装置
JP5700000B2 (ja) * 2012-08-27 2015-04-15 トヨタ自動車株式会社 車両
US9890732B2 (en) 2013-03-15 2018-02-13 Tula Technology, Inc. Valve fault detection
US9562470B2 (en) 2013-03-15 2017-02-07 Tula Technology, Inc. Valve fault detection
US9399963B2 (en) 2013-03-15 2016-07-26 Tula Technology, Inc. Misfire detection system
DE102013220413B4 (de) * 2013-10-10 2017-02-02 Continental Automotive Gmbh Verfahren zur Diagnose von Verbrennungsaussetzern eines durch eine Welle mit einer elektrischen Maschine gekoppelten Verbrennungsmotors sowie Diagnoseeinrichtung
WO2016060994A1 (en) 2014-10-16 2016-04-21 Tula Technology, Inc. Engine error detection system
US10088388B2 (en) 2014-10-16 2018-10-02 Tula Technology, Inc. Engine error detection system
JP6625950B2 (ja) * 2016-09-05 2019-12-25 ヤンマー株式会社 エンジン装置
US10519877B2 (en) * 2016-11-18 2019-12-31 Caterpillar Inc. Mitigation of intermittent cylinder misfire on dual fuel engines
WO2022150404A1 (en) 2021-01-11 2022-07-14 Tula Technology Inc. Exhaust valve failure diagnostics and management

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0436044A (ja) 1990-05-31 1992-02-06 Fuji Heavy Ind Ltd エンジンの失火診断装置
JPH0436047A (ja) * 1990-05-31 1992-02-06 Fuji Heavy Ind Ltd エンジンの失火診断装置
JP2905937B2 (ja) * 1990-11-30 1999-06-14 マツダ株式会社 エンジンの失火検出装置
US5287736A (en) * 1991-09-30 1994-02-22 Nippondenso Co., Ltd. Misfire detecting apparatus for multicylinder internal combustion engines
JP2754507B2 (ja) * 1991-12-09 1998-05-20 本田技研工業株式会社 内燃機関の失火検出装置
JP2761999B2 (ja) 1992-05-18 1998-06-04 本田技研工業株式会社 内燃機関の失火検出装置
EP0711911B1 (en) 1992-06-16 2001-11-14 Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha Misfire detecting method
DE4239055C1 (de) * 1992-11-20 1994-04-07 Audi Ag Verfahren und Vorrichtung zur Erkennung und Erfassung von Verbrennungsaussetzern bei Mehrzylinder-Brennkraftmaschinen in Fahrzeugen
JP2807736B2 (ja) * 1993-08-19 1998-10-08 本田技研工業株式会社 内燃機関の燃焼状態判定装置
JPH0763110A (ja) * 1993-08-26 1995-03-07 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の燃焼状態判定装置
JP2807738B2 (ja) * 1993-10-15 1998-10-08 本田技研工業株式会社 内燃エンジンの燃焼状態検出装置
JPH07259232A (ja) * 1994-02-01 1995-10-09 Minoru Obika 床材パネル
JP3416254B2 (ja) 1994-03-18 2003-06-16 本田技研工業株式会社 内燃機関の燃焼状態判定装置
JP3441812B2 (ja) * 1994-09-08 2003-09-02 本田技研工業株式会社 内燃エンジンの燃焼状態検出装置
JPH08121237A (ja) * 1994-10-31 1996-05-14 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の失火検出装置
DE19641610A1 (de) * 1995-10-09 1997-04-10 Denso Corp Fehlzündungsdetektor

Also Published As

Publication number Publication date
GB9807263D0 (en) 1998-06-03
US6494087B2 (en) 2002-12-17
JPH10280998A (ja) 1998-10-20
GB2323927A (en) 1998-10-07
DE19815143B4 (de) 2006-05-18
GB2323927B (en) 2000-11-15
DE19815143A1 (de) 1998-10-08
US20020002858A1 (en) 2002-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3482318B2 (ja) 内燃機関の失火状態判定装置
US5035220A (en) Fuel controller for an internal combustion engine
US7774110B2 (en) Failure diagnosis apparatus for vehicle
JP4461586B2 (ja) 内燃機関用失火検出装置
JPH04365958A (ja) 内燃機関用失火検出装置
US20090120174A1 (en) Misfire detecting apparatus for an internal combustion engine
JPH0823333B2 (ja) 内燃機関の点火時期制御装置
JP3070652B2 (ja) 多気筒エンジンの燃焼状態診断装置及び診断方法
JPH06101560A (ja) 内燃エンジンの燃焼状態検出装置
JPH06146999A (ja) 内燃エンジンの燃焼状態検出装置
US6801848B1 (en) Methods and apparatus for sensing misfire in an internal combustion engine
JPH10503844A (ja) 制御点火式内燃機関におけるミスファイアを検出する方法および装置
JPH0693919A (ja) 内燃エンジンの燃焼状態検出装置
JPH06272610A (ja) 内燃機関の失火検出装置
JP2636565B2 (ja) 異常検出装置
JPH08121237A (ja) 内燃機関の失火検出装置
JPH0436044A (ja) エンジンの失火診断装置
US5509268A (en) Combustion state-determining system and combustion state control system for internal combustion engines
JP2000073850A (ja) 内燃機関の失火検出装置
JP3859789B2 (ja) エンジンの失火診断装置
JP2807736B2 (ja) 内燃機関の燃焼状態判定装置
JP3961745B2 (ja) 内燃機関の失火検出装置
JP2605199B2 (ja) 内燃エンジンの失火検出装置
US5513520A (en) Combustion state-determining system for internal combustion engines
JP2001323839A (ja) 内燃機関の失火検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030909

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071010

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081010

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081010

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091010

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091010

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101010

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101010

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111010

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111010

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121010

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131010

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees