JP4461586B2 - 内燃機関用失火検出装置 - Google Patents

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    • F02D2200/1015Engines misfires

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンに発生する失火を検出する内燃機関用失火検出装置に関する。
【0002】
【従来技術】
従来、エンジンに発生する失火を検出するものとして、特許第2982381号に開示される技術が知られている。この公報には、4気筒内燃機関において、爆発行程が連続する2つの気筒間の回転速度偏差(第1の変動量)と、360°CA前の爆発行程が連続する2つの気筒間の回転速度偏差(第2の変動量)との差に基づいて失火判定(以下、360°差分法と記す。)する技術が開示されている。
【0003】
また、同様に2つの変動量から失火を検出する技術として、爆発行程が連続する2つの気筒間の回転速度偏差(第1の変動量)と、720°CA前の爆発行程が連続する2つの気筒間の回転速度偏差(第2の変動量)との差に基づいて失火判定(以下、720°差分法と記す。)を行うものが知られている。
【0004】
ところが、360°差分法では、失火判定気筒と、この気筒の360°CA前の気筒とが共に連続して失火している場合は、失火により第1の変動量にあらわれる回転変動が第2の変動量により相殺されるために失火を検出できなくなる。
【0005】
同様に、720°差分法の場合にも、特定の同一気筒が連続失火している際に、失火による回転変動が相殺されために失火を検出することができない。
【0006】
このような特定パターンの失火を検出するための技術として、我々は特開平10−54295号公報に示される技術を提案した。この技術は、例えば8気筒内燃機関においては、爆発行程が連続する2つの気筒について、気筒別回転変動量を第1の変動量として算出するとともに、同一気筒の今回の回転速度と前回の回転速度との偏差を演算して回転変動量とし、この回転変動量を気筒数で除した値を第2の変動量として算出し、この第1、第2の2つの変動量の偏差に基づいて失火を判定することにより上記課題を解決している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記いずれの従来の技術においても、第1の変動量と第2の変動量とに基づいて失火を判定する、いわゆる差分法を用いているため、エンジン始動時や急加速時などの回転速度の上昇率が始めは大きく、その後小さくなる場合は失火を誤判定してしまう虞がある。
【0008】
たとえば6気筒の内燃機関において360°差分法にて失火検出する場合を例にあげると、図4において、第1の変動量は「ωn-1−ωn」となり、360°差分法での第2の変動量は「ωn-4−ωn-3」となる。なお、ωnは今回の失火判定気筒nの回転速度、ωn-iは失火判定気筒nのi回前の失火判定気筒をあらわす。
【0009】
ここでエンジン始動時のように、始めはエンジン回転速度の上昇率が大きく、その後上昇率が小さくなるような運転状態では、第2の変動量「ωn-4−ωn-3」が第1の変動量「ωn-1−ωn」に比べて大きくなるために、第1の変動量と第2の変動量との差(以下、最終変動量Δωという)が大きくなってしまう。
【0010】
この問題は、720°差分法における第2の変動量、他の差分法における第2の変動量においても同様に生じる課題である。
【0011】
これにより、図5に示すように始動時など、回転速度の変化率が始めは大きく、その後小さくなる運転状態では、第2の変動量の影響により最終変動量Δωが大きくなってしまう。よって、上記従来技術では最終変動量Δωが失火を判定するための判定レベル(図中A)を越え、失火が発生していないにも関わらず失火であると誤判定する虞がある。
【0012】
そこで、本発明ではエンジン始動時や急加速時のようにエンジン回転速度の上昇率が始めは大きく、その後小さくなる運転状態でも失火を誤検出することのない内燃機関用失火検出装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明によれば、連続する2つの気筒間の回転速度に基づいて第1の変動量を算出する第1の変動量算出手段と、2つの気筒間の回転速度に基づいて第2の変動量を算出する第2の変動量算出手段とにより失火を判定する第1の失火判定手段と、第1の変動量のみを用い、失火判定レベルと比較して失火判定を行う第2の失火判定手段とを備え、第2の変動量により失火を誤検出するおそれのある運転状態にある機関始動時や加速時のとき、第2の失火判定手段により失火判定を行う。
【0014】
このとき、第2の変動量により失火を誤検出するおそれのある運転状態にあるときには、第1の変動量に基づいて失火判定を行う第2の失火判定手段により失火判定を行うので、内燃機関の回転速度上昇率が始めは大きく、その後小さくなる運転状態でも、第2の変動量の影響を受けずに失火判定を行うことができ、失火の誤検出を防止することができる。
【0015】
なお、本発明において第1の変動量は、連続する気筒間の回転速度の偏差、連続する気筒間の回転速度の比、連続する気筒間の所定回転に要した時間の偏差、連続する気筒間の所定回転に要した時間の比を含むものである。
【0016】
また、本発明において第2の変動量は、2つの気筒間の回転速度の偏差、2つの気筒間の回転速度の比、2つの気筒間の所定回転に要した時間の偏差、2つの気筒間の所定回転に要した時間の比を含むものである。
【0017】
請求項2の発明によれば、請求項1に記載の内燃機関用失火検出装置において、第2の変動量算出手段は、第1の変動量より回転角360°CA前における爆発行程が連続する2つの気筒間の回転速度を回転速度算出手段により算出し、連続する2つの気筒間の回転速度偏差に基づいて第2の変動量を設定する。
【0018】
このように360°差分法により失火検出するものにおいても、第2の変動量により失火を誤検出するおそれのある運転状態にあるときには、第1の変動量に基づいて失火判定を行う第2の失火判定手段により失火判定を行うので、内燃機関の回転速度上昇率が始めは大きく、その後小さくなる運転状態でも、第2の変動量の影響を受けずに失火判定を行うことができるので、失火の誤検出を防止することができる。
【0019】
請求項3の発明によれば、請求項1乃至請求項2に記載の内燃機関用失火検出装置において、第2の変動量算出手段は、第1の変動量より回転角720°CA前における爆発行程が連続する2つの気筒間の回転速度を回転速度算出手段により算出し、連続する2つの気筒間の回転速度偏差に基づいて第2の変動量を算出する。
【0020】
このように720°差分法により失火検出するものにおいても、第2の変動量により失火を誤検出するおそれのある運転状態にあるときには、第1の変動量に基づいて失火判定を行う第2の失火判定手段により失火判定を行うので、内燃機関の回転速度上昇率が始めは大きく、その後小さくなる運転状態でも、第2の変動量の影響を受けずに失火判定を行うことができるので、失火の誤検出を防止することができる。
【0021】
請求項4の発明によれば、請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の内燃機関用失火検出装置において、第2の変動量算出手段は、各気筒の1燃焼サイクルに要するクランク角度を気筒数で除したクランク角度を最小単位とし、その整数倍だけ離れた気筒間の回転速度を回転速度算出手段により算出し、整数倍だけ離れた2つの気筒間の回転速度偏差をこの整数で除した値を設定する手段であり、第2の失火判定手段は、第1の変動量算出手段と第2の変動量算出手段とに基づいて判定される。
【0022】
よって、このような差分法により失火検出するものにおいても、第2の変動量により失火を誤検出するおそれのある運転状態にあるときには、第1の変動量に基づいて失火判定を行う第2の失火判定手段により失火判定を行うので、内燃機関の回転速度上昇率が始めは大きく、その後小さくなる運転状態でも、第2の変動量の影響を受けずに失火判定を行うことができるので、失火の誤検出を防止することができる。
【0023】
請求項5の発明によれば、請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の内燃機関用失火検出装置において、内燃機関始動後、点火数カウンタによりカウントされる点火回数が所定回数になるまで第2の失火判定手段により失火を判定する。
【0024】
これにより、第2の変動量により失火を誤検出するおそれのある内燃機関始動後の所定期間内は、第2の失火判定手段で失火を検出するので、失火の誤検出を防止することができる。
【0025】
請求項6の発明によれば、請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載の内燃機関用失火検出装置において、第2の失火判定は、第2の変動量算出手段により内燃機関の回転速度に基づいて算出される第2の変化量が第1の所定値よりも大きいときに行われる。
【0026】
これにより、内燃機関の始動時や加速時初期などの回転速度の不等速変化時には、第2の失火判定手段により失火判定を行うので、このような運転状態での失火の誤検出を防止することができる。
【0027】
請求項7の発明によれば、請求項1乃至請求項5のいずれか一つの内燃機関用失火検出装置において、第2の失火判定は、回転速度算出手段により算出される回転速度の変化率が第2の所定値以上のときに開始される。
【0028】
これにより、内燃機関の始動時や加速時初期などの回転速度の不等速変化時には、第2の失火判定手段により失火判定を行うので、このような運転状態での失火の誤検出を防止することができる。
【0029】
請求項8の発明によれば、請求項7に記載の内燃機関用失火検出装置において、回転速度算出手段により算出される回転速度の変化率が第2の所定値以上となってから前記第2の所定値より小さい第3の所定値以下となるまで第2の失火判定手段により失火が判定され、その後は第1の失火判定手段により失火が判定される。
【0030】
これにより、内燃機関の始動時や加速時初期などの回転速度の不等速変化時には、第2の失火判定手段により失火を判定するので、このような運転状態における失火の誤判定を防止することができる。
【0031】
また、その後は差分法を用いた第1の失火判定手段により失火を判定するので判定精度を向上させることができる。
【0032】
請求項9の発明によれば、請求項1乃至請求項8のいずれか一つに記載の内燃機関用失火検出装置において、第1の失火判定手段は、第1の変動量と第2の変動量との偏差が、第1の判定レベルよりも大きいときに内燃機関が失火していると判定し、第2の失火判定手段は、第1の変動量が、第2の判定レベルよりも大きいときに内燃機関が失火していると判定する。
【0033】
これにより、第1、第2の失火判定手段において、それぞれの失火判定レベルを設定するので、精度よく失火を検出することができる。
【0034】
請求項10の発明によれば、第2の失火判定レベルは第1の失火判定レベルよりも失火を検出し易い値とする。つまり、第2の失火判定手段により失火判定を実施する場合、機関回転速度が上昇している状態にあるので、失火による回転速度の低下があらわれにくくなる。
【0035】
そこで、失火判定レベルを失火を検出し易い値とすることにより、第2の失火判定手段による失火検出精度を向上させることができる。
【0036】
請求項11の発明によれば、連続する2つの気筒間の回転速度に基づいて第1の変動量を算出する第1の変動量算出手段と、連続する2つの気筒間の回転速度に基づいて第2の変動量を算出する第2の変動量算出手段とにより失火を判定する第1の失火判定手段と、補正手段により第2の変動量を補正し、補正された第2の変動量と、第1の変動量とから失火を判定する第2の失火判定手段とを備え第2の変動量により失火を誤検出するおそれのある運転状態にある機関始動時や加速時のとき、第2の失火判定手段により失火判定を行う。
【0037】
これにより、始動時や急加速時などの内燃機関の回転速度の変化率が始めは大きく、その後小さくなる運転状態でも、第2の変動量を補正した値を用いて第2の失火判定手段により失火判定を行うので、第2の変動量の影響を受けずに失火を誤検出することを防止することができる。
【0038】
請求項12の発明によれば、請求項11に記載の内燃機関用失火検出装置において、第1の失火判定手段は、第1の変動量と前記第2の変動量との偏差が、第1の判定レベルよりも大きいときに失火が生じたと判定し、第2の失火判定手段は、第1の変動量と補正された第2の変動量との偏差が、第2の判定レベルよりも大きいときに失火が生じたと判定する。
【0039】
これにより、第1、第2の失火判定手段にそれぞれの失火判定レベルを設定することができるので、精度よく失火を検出することができる。
【0040】
請求項13の発明によれば、請求項12に記載の内燃機関用失火検出装置において、失火判定レベル設定手段は、第1の失火判定レベルよりも失火を検出し易い値に第2の失火判定レベルを設定する。
【0041】
これにより、始動時や急加速時などの内燃機関の回転速度の変化率が大きい時には第2の失火判定手段により失火判定を行うが、このときには失火判定レベルが第1の失火判定レベルより小さい第2の失火判定レベルに設定されるので、回転変動量の出にくい内燃機関の回転速度の変化率が大きい運転状態において、失火判定の精度を向上することができる。
【0042】
請求項14の発明によれば、請求項11乃至請求項13に記載の内燃機関用失火検出手段において、第2の変動量算出手段は、第1の変動量よりも回転角360°CA前における爆発行程が連続する2つの気筒間の回転速度を回転速度算出手段により算出し、連続する2つの気筒間の回転速度偏差に基づいて第2の変動量を設定する。
【0043】
このように360°差分法により失火検出するものにおいても、第2の変動量により失火を誤検出するおそれのある運転状態にあるときには、第1の変動量に基づいて失火判定を行う第2の失火判定手段により失火判定を行うので、内燃機関の回転速度上昇率が始めは大きく、その後小さくなる運転状態でも、第2の変動量の影響を受けずに失火判定を行うことができるので、失火の誤検出を防止することができる。
【0044】
請求項15の発明によれば、請求項11乃至請求項14に記載の内燃機関用失火検出装置において、第2の変動量算出手段は、第1の変動量より回転角720°CA前における爆発行程が連続する2つの気筒間の回転速度を回転速度算出手段により算出し、連続する2つの気筒間の回転速度偏差に基づいて第2の変動量を算出する。
【0045】
このように720°差分法により失火検出するものにおいても、第2の変動量により失火を誤検出するおそれのある運転状態にあるときには、第1の変動量に基づいて失火判定を行う第2の失火判定手段により失火判定を行うので、内燃機関の回転速度上昇率が始めは大きく、その後小さくなる運転状態でも、第2の変動量の影響を受けずに失火判定を行うことができるので、失火の誤検出を防止することができる。
【0046】
請求項16の発明によれば、請求項11乃至請求項15のいずれか一つに記載の内燃機関用失火検出装置において、第2の変動量算出手段は、各気筒の1燃焼サイクルに要するクランク角度を気筒数で除したクランク角度を最小単位とし、その整数倍だけ離れた気筒間の回転速度を回転速度算出手段により算出し、整数倍だけ離れた2つの気筒間の回転速度偏差をこの整数で除した値を設定する手段であり、第2の失火判定手段は、第1の変動量算出手段と第2の変動量算出手段とに基づいて判定される。
【0047】
よって、このような差分法により失火検出するものにおいても、第2の変動量により失火を誤検出するおそれのある運転状態にあるときには、第1の変動量に基づいて失火判定を行う第2の失火判定手段により失火判定を行うので、内燃機関の回転速度上昇率が始めは大きく、その後小さくなる運転状態でも、第2の変動量の影響を受けずに失火判定を行うことができるので、失火の誤検出を防止することができる。
【0048】
請求項17の発明によれば、請求項11乃至請求項16のいずれか一つに記載の内燃機関用失火検出装置において、補正手段は内燃機関の運転状態に基づいて第2の変動量を補正するための補正量を設定し、補正量に基づいて第2の変動量を補正する。
【0049】
これにより、内燃機関の様々な運転状態に応じて第2の変動量に対する補正量を設定することができるので、第2の失火判定手段による失火判定の精度を向上させることができる。
【0050】
請求項18の発明によれば、請求項17に記載の内燃機関用失火検出装置において、運転状態検出手段により検出される内燃機関の運転状態は、回転速度算出手段により算出される回転速度の変動量である。
【0051】
これにより、内燃機関の回転速度の変動量に応じて第2の変動量を補正する補正量が設定されるので、第2の失火判定手段による失火判定の精度を向上することができる。
【0052】
請求項19の発明によれば、請求項18に記載の内燃機関用失火検出装置において、運転状態検出手段により検出される内燃機関の運転状態は、第2の変動量算出手段により算出される第2の変動量である。
【0053】
これにより、第2の変動量に応じてこの第2の変動量を補正する補正量が設定されるので、第2の失火判定手段による失火判定の精度を向上することができる請求項20の発明によれば、請求項11乃至請求項19のいずれか一つに記載の内燃機関用失火検出装置において、内燃機関始動後、点火数カウンタによりカウントされる点火回数が所定回数になるまで第2の失火判定手段により失火を判定する。
【0054】
これにより、前記第2の変動量により失火を誤検出するおそれのある内燃機関始動後の所定期間内は、第2の失火判定手段で失火を検出するので、失火の誤検出を防止することができる。
【0055】
請求項21の発明によれば、請求項11乃至請求項20のいずれか一つに記載の内燃機関用失火検出装置において、第2の失火判定は、第2の変動量算出手段により内燃機関の回転速度に基づいて算出される第2の変化量が第1の所定値よりも大きいときに行われる。
【0056】
これにより、内燃機関の始動時や加速時初期などの回転速度の不等速変化時には、第2の失火判定手段により失火判定を行うので、このような運転状態での失火の誤検出を防止することができる。
【0057】
請求項22の発明によれば、請求項11乃至請求項21のいずれか一つの内燃機関用失火検出装置において、第2の失火判定は、回転速度算出手段により算出される回転速度の変化率が第2の所定値以上のときに開始される。
【0058】
これにより、内燃機関の始動時や加速時初期などの回転速度の不等速変化時には、第2の失火判定手段により失火判定を行うので、このような運転状態での失火の誤検出を防止することができる。
【0059】
請求項23の発明によれば、請求項11乃至請求項22に記載の内燃機関用失火検出装置において、回転速度算出手段により算出される回転速度の変化率が第2の所定値以上となってから前記第2の所定値より小さい第3の所定値以下となるまで第2の失火判定手段により失火が判定され、その後は第1の失火判定手段により失火が判定される。
【0060】
これにより、内燃機関の始動時や加速時初期などの回転速度の不等速変化時には、第2の失火判定手段により失火を判定するので、このような運転状態における失火の誤判定を防止することができる。
【0061】
また、その後は差分法を用いた第1の失火判定手段により失火を判定するので判定精度を向上させることができる。
【0062】
請求項24の発明によれば、内燃機関始動後、所定期間は第2の失火判定手段により失火判定を行う。これにより、第2の変動量による失火誤判定を防止することができる。
【0063】
請求項25の発明によれば、内燃機関の加速後所定期間は第2の失火判定手段により失火判定を行う。これにより、第2の変動量による失火誤判定を防止することができる。
【0064】
【実施の形態】
<第1の実施例>
本発明の実施の形態である第1実施例を示す。図1は、本発明の実施例における装置の概略構成図である。
【0065】
図1において、1は6つの気筒からなり3気筒毎にV字型に配設された内燃機関(V型6気筒内燃機関)であり、2は図示しないエアクリーナから導入された吸入空気を内燃機関1内に導く吸気管である。3は吸気管2内の圧力を検出する吸気圧力センサであり、吸気管圧センサ3の検出信号は後述する電子制御装置9に入力される。
【0066】
5は内燃機関1の図示しないクランク軸に配設され、所定クランク角毎に信号を出力して、内燃機関1の回転速度Neを求めるための回転角センサであり、360°CA(クランク角)で一回転する。6は同じくディストリビュータ7に内蔵され、気筒を判別するための信号を出力する基準位置センサであり、720°CAで一回転する。この基準位置センサは、例えば第1気筒のピストン13がもっとも上に来た時点毎(上死点:#1TDC)に信号を出力する。なお、回転角度センサ5、基準位置センサ6からの検出信号も後述する電子制御装置9に入力される。
【0067】
8は内燃機関1の冷却水路に配設され、冷却水の温度を検出する水温センサであり、水温センサ8からの検出信号も後述する電子制御装置に入力される。9は上記各センサおよび図示しないセンサからの検出信号に基づいて燃料系および点火系の最適な制御量を演算し、インジェクタ10およびイグナイタ11等を的確に制御するための制御信号を出力する公知の電子制御装置(以下、ECUという)である。
【0068】
また、イグナイタ11からの制御信号を受けて、点火コイル(図示せず)はディストリビュータ7を介して各気筒毎に設けられている点火プラグ(図示せず)に高電圧を供給する。点火プラグはこの高電圧により混合気を燃焼させるための火花を発生する。
【0069】
また、ECU9は演算処理を行う公知のCPU9a、制御プログラムおよび演算に必要な制御定数を記憶しておくための読み出し専用のROM9b、上記CPU9a動作中に演算データを一時記憶するためのRAM9c、CPU9aの非動作中に演算データを記憶するためのバックアップRAM9dおよびECU9外部からの信号を入出力するためのI/Oポート9eにより構成されている。
【0070】
12はECU9において内燃機関に失火発生等の何らかの異常が発生していると判断されたときに、内燃機関の異常を運転者等に知らせるための警告ランプである。14は排気管、15は排気ガス中の酸素濃度を検出するための空燃比センサである。
【0071】
次にECU9による失火判定について説明する。本実施例においてECU9は第1の失火判定手段と第2の失火判定手段とを備えている。第1の失火判定手段は360°差分法、720°差分法等のいわゆる差分法による失火判定手段であり、第2の失火判定手段は連続する2つの気筒間の回転速度に基づいて算出された第1の変動量により失火を判定する手段である。
【0072】
ここで、差分法とは連続する2つの気筒間の回転速度に基づいて算出された第1の変動量とこの第1の変動量に含まれる誤差を補正するための補正項である第2の変動量とにより失火を判定する方法である。
【0073】
後述するように第1の変動量は、連続する2つの気筒間の回転速度の偏差から求められるが(例えば、ωn-1−ωn)、各気筒の回転速度はクランク軸に設けられた回転角センサ5の検出信号から演算される。なお、ωnは今回の失火判定気筒nの回転速度を、ωn-iはi回前の失火判定気筒を示す。
【0074】
このとき、回転角センサ5の製造ばらつきや取り付け誤差(以下、回転角センサ5の公差という)により内燃機関が一定の回転速度で運転されていても第1の変動量Δωnが大きな値をとることがある。さらに、内燃機関の減速運転時には第1の変動量Δωnが大きくなり、これらの要因が重なると失火が発生していないにもかかわらず失火と誤判定する可能性がある。
【0075】
そこで、失火の検出精度を向上するために、例えば360°差分法では、回転角センサ5の同一の歯で回転速度が検出されることになる360°CA前の気筒間の回転速度偏差を第2の変動量(6気筒内燃機関の場合、ωn-4−ωn-3)として算出し、この第1の変動量と第2の変動量とに基づいて、例えばこれらの偏差(Δωn=(ωn-1−ωn)−(ωn-4−ωn-3))が所定の失火判定値より大きい時失火が発生していると判定するようにしている。この360°差分法では、回転角センサ5の公差だけでなく加減速時の第1の変動量の検出誤差も同時に補正できるという効果がある。
【0076】
また、他の差分法として、第2の変動量を同一気筒の今回の回転速度と前回の回転速度との偏差を気筒数で除算(例えば6気筒内燃機関の場合、(ωn-7−ωn-1)/6)することにより演算し、第1の変動量と第2の変動量とに基づいて、例えばこれらの偏差(Δωn=(ωn-1−ωn)−(ωn-7−ωn-1)/6)が所定の失火判定値より大きい時失火が発生していると判定するものもある。この場合、内燃機関減速時の第1の変動量の検出誤差を補正することはできるが、回転角センサ5の誤差は補正できないので、回転角センサ5の誤差を補正するための公差学習をすると良い。
【0077】
しかしながらこのような差分法により失火判定する場合、内燃機関の回転速度上昇率が始めは大きく、その後小さくなる運転状態、例えば内燃機関始動後所定期間や加速初期には第2の変動量が失火判定に悪影響を及ぼす。例えば、上述した360°差分法の場合、第1の変動量(ωn-1−ωn)より第2の変動量(−(ωn-4−ωn-3))の方が大きな値となり、この結果最終変動量Δωnの値が失火判定値より大きくなるおそれがある。
【0078】
そこで、本実施例において、ECU9は、内燃機関の回転速度上昇率が始めは大きく、その後小さくなる運転状態では、連続する2つの気筒間の回転速度に基づいて算出された第1の変動量により失火を判定する第2の失火判定手段により失火判定するようにしている。
【0079】
また、ECU9は第1の失火検出手段または第2の失火検出手段により失火が判定されるとカウンタをカウントアップする。そして、失火判定タイミングにおいてカウンタが最終的な失火判定レベルを越えていれば、失火と判定するようにしている。
【0080】
失火判定タイミングは、失火による触媒への影響を考慮して、例えば、400点火毎としても良いし、エミッションの悪化を考慮して1000点火毎としても良い。また、2つの判定タイミングを組み合わせても良い。
【0081】
次に、ECU9内で実行される失火検出装置処理の一例を図2に示すフローチャートを用いて説明する。ここでは説明を簡略化するため、第1の失火検出手段として6気筒の内燃機関において360°差分法による失火検出方法を用いた場合について説明する。
【0082】
まず、ステップ100では前回の割り込み時刻と今回の割り込み時刻との偏差から例えばクランク軸が30°CA回転するのに要した時間T30(i)を算出し、ステップ101へ進む。ステップ101では、今回の割り込みタイミングが上死点位置であるか否かを判定する。ここで、上死点位置ではないと判定されると、そのまま本ルーチンを終了する。一方、上死点位置であると判定されると割込み要求をみたし、ステップ102へ進む。
【0083】
ステップ102では、ステップ100にて算出したクランク軸が30°CA回転するのに要した時間T30(i)と、前回求めた時間T30(i−1)、前々回求めた時間T30(i−2)、および3回前に求めたT30(i−3)の4回の時間を累計することによりクランク軸が120°CA回転するのに要する時間T120(i)を算出し、ステップ103へ進む。ステップ103ではクランク角120°CA間の平均回転速度ωnを算出する。詳しくは、ステップ102で求めたT120(i)の逆数を平均回転速度ωnとしステップ104へ進む。
【0084】
ステップ104では、エンジン始動から本ルーチン処理を行った点火回数を計測するカウンタCIGをカウントアップし、ステップ105へ進む。ステップ105では、エンジン始動後所定期間内か否かを判定すべく、カウンタCIGが50以下か否かを判定する。ここでCIGの値が50より大きい、つまり機関始動後、50点火を経過していると判定した場合には、ステップ109に進み、下記の(1)式により最終変動量Δωnを算出し、ステップ110へ進む。
【0085】
Δωn=(ωn-1−ωn)−(ωn-4−ωn-3)…(1)
なお、ここで、(ωn-1−ωn)が第1の変動量に、(ωn-4−ωn-3)が第2の変動量に相当する。また、このステップ109にて算出された最終変動量Δωnに基づいて失火判定する処理が第1の失火判定手段に相当する。
【0086】
一方、ステップ105にてCIGの値が50以下、つまり始動後点火回数が50点火以下であると判定されると、ステップ106へ進む。ステップ106では第2の変動量Δωn2を算出し、ステップ107へ進む。第2の変動量Δωn2は、次式で表される。
【0087】
Δωn2=ωn-4−ωn-3 …(2)
ステップ107では、第2の変動量Δωn2が失火判定に悪影響を及ぼすか否かを、第2の変動量Δωn2に−1を乗じた値が失火判定レベルC1より大きいか否かにより判定する。第2の変動量Δωn2に基づいて算出した値が失火判定レベルC1よりも小さければ第2の変動量Δωn2が失火判定に悪影響を及ぼさない、逆に失火判定精度を向上させると判断し、ステップ109へ進み、Δωnを(1)式に基づいて算出し、ステップ110へ進む。
【0088】
一方、ステップ107にて第2の変動量に基づいて算出された値が失火判定レベルC1よりも大きい場合は、第2の変動量Δωn2が失火判定に悪影響を及ぼすと判断し、ステップ108へ進む。ステップ108では最終変動量Δωnを次式(3)に示すように第1の変動量のみで算出する。
【0089】
Δωn=ωn-1−ωn …(3)
ここで、ステップ108にて算出された最終変動量Δωnに基づいて失火判定する処理が第2の失火判定手段に相当する。
【0090】
ステップ108、ステップ109の処理が終わると、ステップ110に進み最終変動量Δωn が失火判定レベルC1以上であるか否かが判定される。最終変動量Δωn が判定レベルC1以上であると判定されると、今回判定された気筒に失火が発生したと判断し、ステップ111に進む。
【0091】
ステップ111では失火が発生したことを表すフラグxMFに1をセットし、ステップ112へ進む。ステップ112では失火した回数をカウントする失火カウンタCMISをカウントアップし、本ルーチンを終了する。一方、ステップ110で失火判定レベルC1以下であると判定されると、ステップ113へ進み失火フラグxMFをクリアし本ルーチンを終了する。
【0092】
次に図3に基づいてECU9が最終的に失火を判定する処理について説明する。
【0093】
まず、ステップ200において、今回の割り込みタイミングが各気筒の上死点位置であるか否かを判定する。ここで、上死点位置では判定されるとそのまま本ルーチンを終了する。一方、上死点位置であると判定されると、ステップ201に進む。
【0094】
ステップ201では、点火回数を計測する第2のカウンタCIG2をカウントアップし、ステップ202に進む。ステップ202では第2のカウンタCIG2の値が400以上か否かを判定する。ここでカウント値が400未満の場合にはそのまま本ルーチンを終了する。カウント値が400以上の場合には、最終的に失火が発生しているか否かを判定するためにステップ203に進む。
【0095】
ステップ203では、図2のステップ112にて失火カウンタCMISのカウント値が最終失火判定レベル以上であるか否かを判定する。ここで最終失火判定レベルは400以下の任意の値であり、例えば点火回数に対して1割の失火が発生しているとき、最終的に失火と判定したい時には最終失火判定レベルを40とすれば良い。
【0096】
ステップ203にて肯定判断されるとステップ204で失火と判定する。例えば最終失火判定フラグを1とする等の処理を行う。その後、ステップ205で警告ランプ12を点灯させ、ステップ206に進む。一方、ステップ203にて否定判断されると最終的に失火が発生していないと判断して、ステップ204、ステップ205をスキップしてステップ206に進む。
【0097】
ステップ206では次回の最終失火判定に備え、第2のカウンタCIG2の値を0にし(クリアし)、ステップ207では失火カウンタCMISの値を0にして(クリアして)本ルーチンを終了する。
【0098】
なお、図3のステップ202において、本実施例では400点火毎に最終失火判定をしているが、これに限られることはなく、例えば1000点火毎としてもよい。
【0099】
次に従来技術の失火判定を図5のタイムチャートにより、また、本実施例の失火判定を図6のタイムチャートにしたがって説明する。なお、図5、図6は内燃機関始動後の経過時間に対する最終変動量Δωnを示した図である。これらの図において、実線は失火判定レベルを示し、黒点は点火タイミングを示している。
【0100】
内燃機関の始動後所定期間内は回転速度上昇率が始め大きく、その後小さくなるため、図5の従来技術のように差分法(式(1))により最終変動量Δωnを求めると、第1の変動量がマイナスの値であっても、第2の変動量が第1の変動量よりマイナス側に大きければ大きいほど最終変動量Δωnはプラス側の値として現れる。このため失火が発生していないにも関わらず、最終変動量Δωnが失火判定レベルを越えてしまうことがあった。
【0101】
本実施例では、エンジンの回転速度上昇率が始め大きく、その後小さくなるまでの期間は(3)式に基づいて最終変動量Δωnを求めることにより、このような運転状態であっても図6に示すように失火非発生時に最終変動量Δωnが失火判定レベルを越えること無く失火の誤検出を防止することができる。
【0102】
なお、本実施例では説明を簡単にするため図2のフローチャートのステップ109において360°差分法により最終変動量Δωnを算出する例だけを説明したが、同時にステップ109にて720°差分法、他の差分法によりそれぞれ最終変動量Δωnを算出し、それぞれの差分法により算出された最終変動量Δωnと失火判定値とを比較し、いずれかの最終変動量Δωnの一つでも失火判定値より大きい場合、失火が発生していると判断し、ステップ111に進むようにしても良い。
【0103】
なお、6気筒内燃機関の場合、720°差分法では次式により最終変動量 Δωnが算出される。
【0104】
Δωn=(ωn-1−ωn)−(ωn-7−ωn-6) …(4)
また、他の差分法の一例として6気筒内燃機関の場合、次式により最終変動量Δωnが算出される。
【0105】
Δωn=(ωn-1−ωn)−(ωn-7−ωn-1)/6…(5)
また、上記第1実施例では、内燃機関の始動時や加速時初期などの回転速度の不等速変化時には第2の失火判定手段により失火を判定するようにしているが、このような運転状態において第2の変動量を補正し、第1の変動量と補正された第2の変動量とに基づいて失火判定するようにしてもよい。
【0106】
この場合、本実施例のフローチャートのステップ108にて用いられた(3)式の代わりに、次式を用いて最終変動量Δωnを算出するようにすれば良い。
【0107】
Δωn=(ωn-1−ωn)−K×(ωn-4−ωn-3)…(4)
ここで、Kは補正係数であり、図7に示されるように第2の変動量に応じて設定される。本実施例では第2の変動量Δωn2(=ωn-4−ωn-3)がマイナス側に大きくなるほど、Kの値が1から0に近づく方向に設定される。
【0108】
このように、第2の変動量に応じて補正係数を設定することで運転状態に応じた最終変動量Δωnを算出することができ、精度良く失火検出を実施できる。なお、補正係数の設定方法は、図7のようにマップに基づいても良いし、内燃機関の負荷などに応じて演算により算出されても良い。この補正係数Kにより第2の変動量を補正する処理が補正手段に相当する。
【0109】
尚、本実施例では、差分法を用いて失火判定するものにおいて第2の変動量により失火を誤検出するおそれのある運転状態を、内燃機関の始動後、所定点火回数(50点火)以内かつ第2の変動量Δωn2×−1が所定値(失火判定レベル)以上のときとしているが、これに限定されるものでない。
【0110】
例えば内燃機関の始動後所定時間内は第2の変動量により失火を誤検出するおそれのある運転状態にあるので、機関始動後所定時間、第2の失火判定手段により失火判定するようにしても良い。また、他にも機関始動後の点火回数の代わりに燃料噴射回数としても良い。
【0111】
また、内燃機関の始動後、第2の変動量により失火を誤検出するおそれのある期間は、第1の変動量算出時の機関回転速度と第2の変動量算出時の機関回転速度とに大きな差があるときである。よって、内燃機関の回転速度変化が所定値以上になってから、もしくは内燃機関が始動してから、内燃機関の回転速度変化が所定値以下となるまで第2の失火判定手段により失火判定するようにしても良い。また、たとえば、機関始動後、回転速度がピークになることを検出して、機関始動後、回転速度がピークとなるまで第2の失火判定手段により失火判定するようにしても良い。
【0112】
他にも機関始動時だけでなく加速後所定期間内にも第2の変動量により失火を誤判定するおそれがあるので、このとき、第2の失火判定手段により失火判定するようにしても良い。ここで加速状態の検出方法として、例えば機関回転数の変化量が大きい時に加速初期状態であると判定するようにしても良いし、スロットルバルブ開度を検出し、スロットルバルブ開度の変化量が大きい時に加速初期状態であると判定するようにしても良い。
【0113】
また、このような加速時においても機関始動後のときと同様に、内燃機関の回転速度変化が所定値以上になってから、内燃機関の回転速度変化が所定値以下となるまで第2の失火判定手段により失火判定するようにしても良い。
【0114】
また、上記実施例では第1、第2の変動量として2つの気筒間の回転速度の偏差を求めているが、これに限られるものでない。例えば2つの気筒間の回転速度の比でも良いし、2つの気筒間の所定クランク角回転するのに要した時間の偏差や2つの気筒間の所定クランク角回転するのに要した時間の比を用いても良い。
【0115】
さらに、上記実施例では6気筒内燃機関を例に挙げているが8気筒や4気筒の内燃機関にも同様に適用することができる。例えば8気筒内燃機関の場合、ステップ110にて算出される最終変動量Δωnは、
Δωn=(ωn-1−ωn)−(ωn-5−ωn-4
として算出すれば良い。また、4気筒内燃機関の場合は、
Δωn=(ωn-1−ωn)−(ωn-3−ωn-2
として算出すれば良い。
【0116】
本実施例において、回転角センサ5が回転角度信号出力手段に、図2のステップ100〜ステップ103が回転速度算出手段に、ステップ108及びステップ110のωn-1−ωnを算出する処理が第1の変動量算出手段に、ステップ106及びステップ110のωn-4−ωn-3を算出する処理が第2の変動量算出手段に、ステップ109にて算出した最終変動量に基づいてステップ110にて失火判定する処理が第1の失火判定手段に、ステップ108にて算出した最終変動量に基づいてステップ110にて失火判定する処理が第2の失火判定手段に、ステップ104が失火数カウンタにそれぞれ相当し、機能する。また、ステップ105、ステップ107が第2の変動量により失火を誤検出するおそれのある運転状態にあるか否かを判定する処理に相当する。
【0117】
<第2の実施例>
第1の実施例では第1の失火判定手段による失火判定レベルと第2の失火判定手段による失火判定レベルを同一の判定レベルに設定していたが、それぞれ異なる判定レベルを設定し、失火判定を実施するようにしても良い。
【0118】
以下、第2実施例としてこのように判定レベルをそれぞれ設定する例を図8に示すフローチャートにしたがって説明する。なお、第1の実施例の図2と同一のステップには同一符号を付して説明を省略する。
【0119】
まず、ステップ100乃至ステップ108は、第1の実施例の図2と同様である。そして、ステップ105またはステップ107で否定判断された時、即ち第1の失火検出手段にて失火判定可能な時にはステップ109に進み、第1実施例と同様に(1)式に基づいて最終変動量Δωnを算出する。そして、ステップ211にてΔωnと第1の失火判定レベルとを比較する。
【0120】
この結果、最終変動量Δωnが第1の失火判定レベル以上の時には失火が発生していると判断してステップ111に進み、以降、図2と同様の処理を行う。一方、最終変動量Δωnが第1の失火判定レベルより小さい時には失火が発生していないと判断してステップ113に進み、図2と同様の処理を行う。
【0121】
また、ステップ107にて第2の変動量Δωn2×−1が第1の失火判定レベルよりも大きければ、ステップ108へ進み、(3)式に基づいて最終変動量Δωnを算出する。そして、ステップ210へ進み、(3)式により算出された最終変動量Δωnと第2の失火判定レベルとを比較する。
【0122】
ここで、第2の失火判定レベルは第1の失火判定レベルに比べて失火を検出し易いように設定されている。つまり、本実施例において、第2の失火検出手段で失火判定する運転状態は回転速度が上昇している場合になるので、通常時よりも失火発生時の回転変動が小さい。よって、通常時の失火判定レベルである第1の判定レベルよりも小さい第2の判定レベルを設定して失火検出精度を向上させている。
【0123】
ステップ210にて、Δωnが第2の失火判定レベルよりも大きければ、ステップ111へ進み、失火が発生したことを示すフラグに1を立ててステップ112へ進む。ステップ112では、失火カウンタCMISをカウントアップ(CMIS=CMIS+1)し、本ルーチンを終了する。一方、ステップ210にてΔωnが第2の失火判定レベルよりも小さければ、ステップ113へ進み、失火が発生してないことを示すためにフラグxMFに0を入力して本ルーチンを終了する。
【0124】
このように、第2の失火判定レベルとして、第1の失火判定レベルより小さい失火判定レベルを設けることにより、第2の失火判定手段による失火検出精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の概略構成図。
【図2】第1の実施例の失火検出を行うためのフローチャート。
【図3】第1実施例の最終失火判定処理を行うためのフローチャート。
【図4】内燃機関の始動時において、点火回数とクランク軸の回転角速度との関係を示したタイムチャート。
【図5】第1、第2の変動量から求めた最終変動量Δωと失火判定レベルとの関係を示したタイムチャート。
【図6】第1の実施例の失火検出処理による最終変動量Δωと失火判定レベルとの関係を示したタイムチャート。
【図7】第2の変動量に応じた補正係数Kを設定するためのマップ。
【図8】第2の実施例の失火検出を行うためのフローチャート。
【符号の説明】
1…内燃機関、5…回転角センサ、9…ECU、12…警告ランプ。

Claims (25)

  1. 多気筒内燃機関の出力軸の回転に応じて所定の回転角度毎に回転角度信号を出力する回転角度信号出力手段と、
    前記回転角度信号出力手段により出力される回転角度信号に基づいて内燃機関出力軸の気筒別回転速度を算出する回転速度算出手段と、
    内燃機関の爆発行程が連続する2つの気筒間の前記回転速度を前記回転速度算出手段により算出し、前記連続する2つの気筒間の回転速度に基づいて第1の変動量を算出する第1の変動量算出手段と、
    内燃機関の2つの気筒間の前記回転速度を前記回転速度検出手段により検出し、前記2つの気筒間の回転速度に基づいて第2の変動量を算出する第2の変動量算出手段と、
    前記第1の変動量と前記第2の変動量に基づいて失火判定を行う第1の失火判定手段と、
    前記第1の変動量のみを用い、失火判定レベルと比較して失火判定を行う第2の失火判定手段とを備え、
    前記第2の変動量により失火を誤検出するおそれのある運転状態にある機関始動時又は加速時のとき、前記第2の失火判定手段により失火判定を行うことを特徴とする内燃機関用失火検出装置。
  2. 前記第2の変動量算出手段は、前記第1の変動量算出手段により設定される第1の変動量より回転角360°CA前における爆発行程が連続する2つの気筒間の前記回転速度を前記回転速度算出手段により算出し、前記連続する2つの気筒間の回転速度偏差に基づいて第2の変動量を設定することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用失火検出装置。
  3. 前記第2の変動量算出手段は、前記第1の変動量算出手段により算出される第1の変動量より回転角720°CA前における爆発行程が連続する2つの気筒間の前記回転速度を前記回転速度算出手段により算出し、前記連続する2つの気筒間の回転速度偏差に基づいて第2の変動量を算出することを特徴とする請求項1乃至請求項2に記載の内燃機関用失火検出装置。
  4. 前記第2の変動量算出手段は、各気筒の1燃焼サイクルに要するクランク角度を気筒数で除したクランク角度を最小単位とし、その整数倍だけ離れた気筒間の前記回転速度を前記回転速度算出手段により算出し、前記整数倍だけ離れた2つの気筒間の回転速度偏差を前記整数で除した値を第2の変動量として算出する手段であり、
    前記第1の失火判定手段は、前記第1の変動量と前記第2の変動量とに基づいて失火判定することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の内燃機関用失火検出装置。
  5. 内燃機関の混合気を燃焼させるために火花を発生する点火プラグと、
    前記点火プラグの点火回数をカウントする点火数カウンタとを備え、
    前記第2の変動量により失火を誤検出するおそれのある運転状態とは、内燃機関始動後、前記点火数カウンタによりカウントされる点火回数が所定回数になるまでの状態であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の内燃機関用失火検出装置。
  6. 前記第2の変動量により失火を誤検出するおそれのある運転状態とは、前記第2の変動量算出手段により内燃機関の回転速度に基づいて算出される第2の変化量が第1の所定値よりも大きいときであることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載の内燃機関用失火検出装置。
  7. 前記第2の変動量により失火を誤検出するおそれのある運転状態とは、前記回転速度算出手段により算出される回転速度の変化率が第2の所定値以上のときであることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載の内燃機関用失火検出装置。
  8. 前記第2の変動量により失火を誤検出するおそれのある運転状態とは、前記回転速度算出手段により算出される回転速度の変化率が第2の所定値以上となってから前記回転速度算出手段により算出される回転速度の変化率が前記第2の所定値より小さい第3の所定値以下となるまでの運転状態であることを特徴とする請求項7に記載の内燃機関用失火検出装置。
  9. 前記第1の失火判定手段は、前記第1の変動量と前記第2の変動量との偏差が、第1の判定レベルよりも大きいときに内燃機関が失火していると判定し、
    前記第2の失火判定手段は、前記第1の変動量が、第2の判定レベルよりも大きいときに内燃機関が失火していると判定することを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか一つに記載の内燃機関用失火検出装置。
  10. 前記第2の失火判定レベルは前記第1の失火判定レベルよりも失火を検出し易い値であることを特徴とする請求項9に記載の内燃機関用失火検出装置。
  11. 多気筒内燃機関の出力軸の回転に応じて所定の回転角度毎に回転角度信号を出力する回転角度信号出力手段と、
    前記回転角度信号出力手段により出力される回転角度信号に基づいて内燃機関出力軸の気筒別回転速度を算出する回転速度算出手段と、
    内燃機関の爆発行程が連続する2つの気筒間の前記回転速度を前記回転速度算出手段により算出し、前記連続する2つの気筒間の回転速度に基づいて第1の変動量を算出する第1の変動量算出手段と、
    内燃機関の2つの気筒間の前記回転速度を前記回転速度検出手段により検出し、前記2つの気筒間の回転速度に基づいて第2の変動量を算出する第2の変動量算出手段と、
    前記第1の変動量と前記第2の変動量に基づいて失火判定を行う第1の失火判定手段と、
    前記第2の変動量を補正する補正手段と、
    前記補正手段により補正された第2の変動量と、前記第1の変動量とに基づいて失火判定を行う第2の失火判定手段とを備え、
    前記補正手段により補正されていない第2の変動量により失火を誤検出するおそれのある運転状態にある機関始動時又は加速時のとき、前記第2の失火判定手段により失火判定を行うことを特徴とする内燃機関用失火検出装置。
  12. 前記第1の失火判定手段は、前記第1の変動量と前記第2の変動量との偏差が、第1の失火判定レベルよりも大きいときに失火が生じたと判定し、
    前記第2の失火判定手段は、第1の変動量と、前記補正手段により補正された第2の変動量との偏差が、第2の失火判定レベルよりも大きいときに失火が生じたと判定することを特徴とする請求項11に記載の内燃機関用失火検出装置。
  13. 前記第2の失火判定レベルは前記第1の失火判定レベルよりも失火を検出し易い値であることを特徴とする請求項12に記載の内燃機関用失火検出装置。
  14. 前記第2の変動量算出手段は、前記第1の変動量算出手段により設定される第1の変動量より回転角360°CA前における爆発行程が連続する2つの気筒間の前記回転速度を前記回転速度算出手段により算出し、前記連続する2つの気筒間の回転速度偏差に基づいて第2の変動量を設定することを特徴とする請求項11乃至請求項13に記載の内燃機関用失火検出装置。
  15. 前記第2の変動量算出手段は、前記第1の変動量算出手段により算出される第1の変動量より回転角720°CA前における爆発行程が連続する2つの気筒間の前記回転速度を前記回転速度算出手段により算出し、前記連続する2つの気筒間の回転速度偏差に基づいて第2の変動量を算出することを特徴とする請求項11乃至請求項14に記載の内燃機関用失火検出装置。
  16. 前記第2の変動量算出手段は、各気筒の1燃焼サイクルに要するクランク角度を気筒数で除したクランク角度を最小単位とし、その整数倍だけ離れた気筒間の前記回転速度を前記回転速度算出手段により算出し、前記整数倍だけ離れた2つの気筒間の回転速度偏差を前記整数で除した値を第2の変動量として算出する手段であり、
    前記第1の失火判定手段は、前記第1の変動量と前記第2の変動量とに基づいて判定されることを特徴とする請求項11乃至請求項15に記載の内燃機関用失火検出装置。
  17. 内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段を備え、
    前記補正手段は、前記運転状態検出手段により検出される内燃機関の運転状態に基づいて前記第2の補正量を補正するための補正量を設定し、前記補正量に基づいて前記第2の変動量を補正することを特徴とする請求項11乃至請求項16のいずれか一つに記載の内燃機関用失火検出装置。
  18. 前記運転状態検出手段により検出される内燃機関の運転状態は、前記回転速度算出手段により算出される回転速度の変動量であることを特徴とする請求項17に記載の内燃機関用失火検出装置。
  19. 前記運転状態検出手段により検出される内燃機関の運転状態は、第2の変動量算出手段により算出される第2の変動量であることを特徴とする請求項18に記載の内燃機関用失火検出装置。
  20. 内燃機関の混合気を燃焼させるために火花を発生する点火プラグと、
    前記点火プラグの点火回数をカウントする点火数カウンタとを備え、
    前記第2の変動量により失火を誤検出するおそれのある運転状態とは、内燃機関始動後、前記点火数カウンタによりカウントされる点火回数が所定回数になるまでの状態であることを特徴とする請求項11乃至請求項19のいずれか一つに記載の内燃機関用失火検出装置。
  21. 前記第2の変動量により失火を誤検出するおそれのある運転状態とは、前記第2の変動量算出手段により内燃機関の回転速度に基づいて算出される第2の変化量が第1の所定値よりも大きいときであることを特徴とする請求項11乃至請求項20のいずれか一つに記載の内燃機関用失火検出装置。
  22. 前記第2の変動量により失火を誤検出するおそれのある運転状態とは、前記回転速度算出手段により算出される回転速度の変化率が第2の所定値以上のときであること特徴とする請求項11乃至請求項21のいずれか一つに記載の内燃機関用失火検出装置。
  23. 前記第2の変動量により失火を誤検出するおそれのある運転状態とは、前記回転速度算出手段により算出される回転速度の変化率が第2の所定値以上になってから前記回転速度算出手段により算出される回転速度の変化率が前記第2の所定値より小さい第3の所定値以下となるまでの状態であることを特徴とする請求項22に記載の内燃機関用失火検出装置。
  24. 多気筒内燃機関の出力軸の回転に応じて所定の回転角度毎に回転角度信号を出力する回転角度信号出力手段と、
    前記回転角度信号出力手段により出力される回転角度信号に基づいて内燃機関出力軸の気筒別回転速度を算出する回転速度算出手段と、
    内燃機関の爆発行程が連続する2つの気筒間の前記回転速度を前記回転速度算出手段により算出し、前記連続する2つの気筒間の回転速度に基づいて第1の変動量を算出する第1の変動量算出手段と、
    内燃機関の2つの気筒間の前記回転速度を前記回転速度検出手段により検出し、前記2つの気筒間の回転速度に基づいて第2の変動量を算出する第2の変動量算出手段と、
    前記第1の変動量と前記第2の変動量に基づいて失火判定を行う第1の失火判定手段と、
    前記第1の変動量のみを用い、失火判定レベルと比較して失火判定を行う第2の失火判定手段とを備え、
    内燃機関始動後、所定期間は前記第2の失火判定手段により失火判定を行うことを特徴とする内燃機関用失火検出装置。
  25. 多気筒内燃機関の出力軸の回転に応じて所定の回転角度毎に回転角度信号を出力する回転角度信号出力手段と、
    前記回転角度信号出力手段により出力される回転角度信号に基づいて内燃機関出力軸の気筒別回転速度を算出する回転速度算出手段と、
    内燃機関の爆発行程が連続する2つの気筒間の前記回転速度を前記回転速度算出手段により算出し、前記連続する2つの気筒間の回転速度に基づいて第1の変動量を算出する第1の変動量算出手段と、
    内燃機関の2つの気筒間の前記回転速度を前記回転速度検出手段により検出し、前記2つの気筒間の回転速度に基づいて第2の変動量を算出する第2の変動量算出手段と、
    前記第1の変動量と前記第2の変動量に基づいて失火判定を行う第1の失火判定手段と、
    前記第1の変動量のみを用い、失火判定レベルと比較して失火判定を行う第2の失火判定手段とを備え、
    内燃機関の加速後所定期間は前記第2の失火判定手段により失火判定を行うことを特徴とする内燃機関用失火検出装置。
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