JP3212223B2 - 内燃機関の失火検出装置 - Google Patents
内燃機関の失火検出装置Info
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Description
装置に関し、特に内燃機関の回転数の変動を検出して失
火を検出する内燃機関の失火検出装置に関するものであ
る。
号公報に示された従来の内燃機関の失火検出装置とその
周辺部を示す構成図である。図において、1は内燃機関
本体、2は機関のクランク軸、3はクランク軸2に取り
付けられたセンシングブレード、4はセンシングブレー
ド3の歯(セグメント)のエッジを検出して電気信号に
変換するクランク角センサ、5はクランク角センサ4が
発生する出力信号SGTに基づいて機関の回転変動を検
出し失火の判定を行う失火検出装置、6は失火検出装置
5で所定の失火確率以上の失火を検出した場合に異常を
運転者に知らせるための表示器である。失火検出装置5
はクランク角センサ4からの検出信号が供給され、その
検出信号に基づいて失火を判別し、その判別結果を表示
器6に供給するようになされている。
メントの角度検出誤差に対する補正係数を用いた失火検
出装置5を示す機能ブロック図である。図において、5
1はクランク角センサ4から出力信号SGTが供給され
る入力端子、52はクランク角センサ4からの出力信号
SGTに基づいてセンシングブレード3のセグメントの
エッジ位置によって定まる機関の所定角度間の周期Tを
演算する周期演算手段、53は周期演算手段52で演算
された周期Tと気筒識別センサ(図示せず)からの気筒
識別信号SGCの情報に基づいてセグメント32,33
(図10)のエッジの角度誤差によって生じる周期誤差
を補正するための補正係数KL1およびKL2を算出す
る補正係数演算手段である。
正係数演算手段53からの補正係数KL1およびKL2
に基づいて周期の変動を定量化する周期変動係数として
平均角加速度偏差ΔWを演算する周期変動係数演算手
段、55はエンジンの回転数や負荷情報などの機関の運
転状態を示す情報EOSに基づいて決定される失火判定
基準値と周期変動係数演算手段54からの平均角加速度
偏差ΔWに基づいて失火の判別を行う失火判定手段、5
6は失火判定手段55の出力として得られた失火判別信
号を計数し、機関の運転状態を示す情報EOSや気筒識
別信号SGC等を加味して所定の失火発生確率以上とな
った場合に故障が発生したことを記憶したり、故障状態
の表示装置6(図7)を出力端子57を介して点灯させ
る操作を行う後処理演算手段である。
る。なお、図9は図8の一般的な動作を説明するための
タイムチャートであり、正常な燃焼の間に1回のみ失火
が発生した場合を示す。図9において、ωは機関の実際
の回転角速度、Vはクランク角センサ4が発生する出力
信号SGTの立ち下がりエッジ間の周期Tを元に算出し
た平均角速度、ΔVは平均角速度Vの前回の演算値と今回
との演算値の差すなわち平均角加速度、ΔWは平均角加
速度ΔVの前回の演算値と今回の演算値との平均角加速
度偏差(変動分)で、この平均角加速度偏差ΔWが失火
判定の関数Kとして用いられる。
うにして失火検出を行う。まず、周期演算手段52にお
いてクランク角センサ4からの出力信号SGTに基づい
て単位クランク角ごとのパルスの周期Tを周期演算手段
52により演算する。次に、補正係数演算手段53にお
いて周期演算手段52からの周期Tと気筒識別信号SG
Cの情報に基づいてにセグメント32,33のエッジの
角度誤差によって生じる周期誤差を補正するための補正
係数KL1およびKL2を算出し、周期変動係数演算手
段54において周期演算手段52からの周期Tと補正係
数演算手段53からの補正係数KL1およびKL2に基
づいて周期の変動を定量化する周期変動係数として平均
角加速度偏差ΔWを演算する。
運転状態を示す情報EOSに基づいて決定される失火判
定基準値と周期変動係数演算手段54からの平均角加速
度偏差ΔWを比較して失火を判別する。すなわち、失火
判定の関数K(=平均角加速度偏差ΔW)の今回の値
Ki、前回の値Ki-1、前々回の値Ki-2に対して各々定めら
れた失火判定基準値Ci、Ci-1、Ci -2との大小比較におい
て、Ki<Ci、かつ、Ki-1>Ci-1、かつ、Ki-2<Ci-2の関
係が成立した場合に失火と判定する。そして、後処理演
算手段56において失火判定手段55の出力として得ら
れた失火判別信号を計数し、機関の運転状態を示す情報
EOSや気筒識別信号SGC等を加味して所定の失火発
生確率以上となった場合に故障が発生したことを記憶し
たり、故障状態の表示装置6を出力端子57を介して点
灯させたりする。
検出装置は以上のように構成されているので、次のよう
な問題点があった。すなわち、機関のクランク軸2に取
り付けられたセンシングブレード3のセグメントのエッ
ジが示すクランク角度には、一般的にわずかながら誤差
が含まれる。図10はセンシングブレード3のセグメン
トの角度検出誤差が生じる要因を示したものである。図
において、31はセンシングブレード中心部、32およ
び33はセンシングブレード中心部31と同一の部材で
成型されたセグメントで、セグメント32は第1気筒お
よび第4気筒のBTDC75°およびBTDC5°に対
応したクランク角センサ4の出力信号SGTのタイミン
グを決定し、セグメント33は第2気筒および第3気筒
のBTDC75°およびBTDC5°に対応したクラン
ク角センサ4の出力信号SGTのタイミングを決定す
る。そして、センシングブレード3の取り付け、製造工
程によりセグメント32および33に誤差を生じ、これ
らのセグメント32および33が等速で回転(運転)し
た場合に、上記誤差はクランク角センサ4の出力信号S
GTの周期Tに現れる。つまり、セグメント32および
33の長さはクランク角センサ4の出力信号SGTの周
期Tによりその誤差を検出可能となる。よって、センシ
ングブレード3のセグメント32および33が1回転す
る時間(Ti+Ti-1)とそれぞれセグメント32および
33の長さの比が上述の補正係数KL1,KL2とな
る。
ランク軸2の断面を示す。クランク角センサ4が検出す
る角度信号に含まれる検出誤差の要因は複数存在する
が、図10に示すセンシングブレード単体の製造過程で
作り込まれるセグメントの角度誤差と、センシングブレ
ード3を機関に組み付ける際にクランク軸2との間の組
み付け誤差によって生じる回転中心の偏芯の要因が大き
い。例えば、上記の回転中心の偏芯によるクランク角セ
ンサ4の出力信号SGT間の角度検出誤差が0.4°相当
だったと仮定して従来例の各関数をシミュレーションす
ると図11に示すようになる。その結果、上記と同様に
関数Kを用いて失火検出を行った場合、上記検出誤差に
よって関数Kにも誤差が生じているため、実際には失火
による回転変動が発生しているにもかかわらず上記失火
判定条件が成立せず、正しく失火検出することができな
くなる。また、逆に実際には失火による回転変動が発生
していないにもかかわらず、誤って失火検出してしまう
場合もある。
として上述と同様の構成部品を用い、セグメントの角度
検出誤差による不具合を回避するために設けられた複数
の補正係数を学習し、これを周期変動係数に対し補正を
加えることにより高い失火判定精度を確保しようとする
ものが提案されている。ところが、このような失火検出
装置の場合、クランク角センサ4の出力信号SGTは電
気信号であり、これに電気的ノイズが重畳した場合、通
常失火検出装置内のメモリに記憶されている値(学習
値)が何らかの要因で誤って書き換った場合には、その
学習値による誤った補正によりそれ以後の正常燃焼を失
火と判定し続ける可能性があり、また、失火を検出して
いる間は、クランク角センサ4の出力信号SGTの周期
は変動しているため通常学習値の更新は禁止されてお
り、連続して誤って失火を検出するようなことが発生す
れば以後正常復帰する機会は殆ど無く致命的な状況とな
る可能性がある等の問題点があった。
めになされたもので、セグメントの角度検出誤差による
不具合を回避するために設けられた失火検出用の複数の
補正係数(学習値)が異常を示したときの処理の際に、
通常運転では時間に対して複数の補正係数が正または負
の方向に動く特徴を考慮し、複数の補正係数相互の差が
大きければ異常と判定することにより補正係数の異常を
確実かつ早期に検出でき、これら複数の補正係数が何ら
かの原因で適正範囲を超える値に書き換わった場合にそ
れ以後失火誤検出が継続する事態を防止することができ
る信頼性の高い内燃機関の失火検出装置を得ることを目
的とする。
燃機関の失火検出装置は、内燃機関の所定クランク角毎
にクランク角センサから発生されるクランク1回転当た
り複数個の信号の周期を演算する周期演算手段と、定常
運転状態における複数個の信号の周期比から周期演算の
誤差を補正するための複数個の補正係数を演算する補正
係数演算手段と、この補正係数演算手段で演算された複
数個の補正係数が適正範囲にあるかを判定する補正係数
適正判定手段と、周期演算手段で演算された周期と補正
係数適正判定手段で適正を判定された複数個の補正係数
から周期の変動を定量化する周期変動係数を演算する周
期変動係数演算手段と、この周期変動係数演算手段で演
算された周期変動係数に基づいて失火の判定を行う失火
判定手段とを備え、補正係数演算手段で演算された上記
複数個の補正係数の最大のものと最小のものの偏差が所
定値を越えた場合、各補正係数を初期値とするものであ
る。
装置は、請求項1の発明において、初期値は、前回運転
時の最終値であるとするものである。
装置は、請求項1の発明において、初期値は、複数個の
補正係数の最大のものと最小のものから算出されるもの
である。
を適正範囲にあるか否かを判定した後、この適正値を判
定された複数個の補正係数とクランク角センサからの複
数の信号の周期からその周期の変動を定量化する。これ
により、クランク角センサのセグメントの角度検出誤差
による不具合を回避すのに設けられた複数の補正係数
が、何らかの原因で適正範囲を越える値に書換わった後
も失火誤検出が継続する事態を防止することができ、信
頼性の向上が図れる。
初期値を前回運転時の最終値であるとする。これによ
り、一過性の要因で補正係数(学習値)が適正値を越え
た場合にそれまで学習してきた値が使用でき、再学習処
理が不要のため、即座に確実な失火判定が可能となる。
初期値を複数個の補正係数の最大のものと最小のものか
ら算出、すなわち例えば両者の平均値を使用する。これ
により、補正係数すなわち学習値の偏差が適正範囲を越
えた場合に初期値としての学習値を固定値ではなく両学
習値の平均値とすることにより一過性の要因で学習値が
適正範囲を越えた場合、その直前(適正範囲内での最終
学習値に近い値)の学習結果が使用でき、再学習処理が
不要となり即座に精度良く失火判定が可能となる。
置の一実施例を、例えば4気筒エンジンを搭載した車両
に適用した場合を例に取り、図を参照して説明する。 実施例1.図1はこの発明の実施例1を示す機能ブロッ
ク図である。図1において、図8と対応する部分には同
一符号を付し、その詳細説明を省略する。図において、
5Aは本実施例による失火検出装置、58は補正係数演
算手段53で演算された補正係数KL1,KL2が適正
範囲であるかどうかを判定し、適正範囲外の場合にはこ
れを修正する補正係数適正判定手段、54Aは周期演算
手段52からの周期Tと補正係数判定手段58で適正判
定された補正係数KL1およびKL2に基づいて周期T
の変動を定量化する係数として平均角加速度偏差ΔWを
周期変動係数として演算する周期変動係数演算手段であ
る。その他の構成は図8の場合と同様である。
ーチャートを参照して説明する。先ずステップS1にお
いて、周期演算手段52によりクランク角センサ4(図
7)の出力信号SGTのBTDC5°エッジ間の周期Tを
演算する。次いで、補正係数演算手段53によりステッ
プS2において機関の回転数や負荷などの運転状態を表
わす情報SGCに基づいて現在の機関の運転状態が予め
定められた補正係数の学習演算が可能な運転条件に合致
しているか、つまり学習許可条件が成立しているか否か
を判定し、学習許可条件が成立している場合に限り以下
の学習演算手順を実行する。この学習許可条件としては
例えばエンジンの回転数が1000〜4000rpmの
範囲内にあること等が考えられる外、後述の失火判定条
件の一部も含まれており、失火が発生した疑いがある場
合は学習を禁止するようになっている。
期Tiがどのセグメントに対応しているか、つまり、4
気筒の内第1気筒(#1),第4気筒(#4)である
か、あるいは第3気筒(#3),第2気筒(#2)であ
るかを判定し、その結果に応じて補正係数KL1とKL
2のうちどちらの補正係数を今回更新するかが決定され
る。なお、一例として第1気筒,第4気筒の場合は補正
係数KL1が使用され、第3気筒,第2気筒の場合は補
正係数KL2が使用されるようになされている。そし
て、第1気筒,第4気筒の場合はステップS4におい
て、第3気筒,第2気筒の場合はステップS5におい
て、下記の式(1)および(2)に従ってそれぞれ補正
係数KL1およびKL2が演算される。これにより補正
係数KL1およびKL2はクランク角センサ4の出力信
号SGTの立ち下がりエッジごとに交互に更新されるこ
とになる。なお、補正係数KL1の更新のときには、補
正係数KL2はKL2i=KL2i-1で更新されず、ま
た、補正係数KL2の更新のときには、補正係数KL1
はKL1i=KL1i-1で更新されない。
iは最新の2回分の周期Tから求めた機関1回転分の周
期と最新の半回転分の周期の比を正規化した値で、下記
のように定義される。
ある。この式(1)〜(3)より、センシングブレード
の各セグメントが1回転する時間(Ti+Ti-1)とそれ
ぞれの各セグメントの長さの時間の比が補正係数KL
1,KL2となることが分かる。従って、補正係数KL
1およびKL2は、各々に対応した周期比KRをサンプ
リングし、それをソフトウェアの1次フィルタでなまし
た値に相当し、後述の式(4)ではこれを用いて対応す
る周期値を補正して平均角加速度ΔVを求める。
る処理が終わったとき、またはステップS2で学習許可
条件が成立していない場合は次のステップS6に進んで
補正係数学習値の適正判定を行う。補正係数KL1、K
L2は上述したようにクランク角センサ4の出力信号S
GTの周期誤差に関わる種々の要因を吸収するための値
であり、設計的にその適正範囲が演算できる。そこで、
ステップS6,S7においては、補正係数KL1、KL
2の絶対値が適正範囲内かどうかの判定と適正範囲外時
の処理を行っている。ここで、図4を参照して、適正範
囲の設定例を説明する。図4の横軸は補正係数KL1,
KL2の値を、縦軸は補正係数KL1,KL2の頻度分
布をそれぞれ示しており、上記式(1)および(2)よ
り原理的に定常ではKL1+KL2=1となるため、1
を中心とした左右対象な分布となる。
分布状態を示しており、設計判定値は設計下限値KLL
1、設計上限値KLM1と設定できる。しかし実際には
過渡運転等で補正係数KL1,KL2の値が一時的に変
動する可能性がある。図5は加速運転時の補正係数KL
1、KL2の動きを示している。加速運転することによ
り、エンジン回転速度Neが図5の様に上昇した場合、
クランク角センサ4の出力信号SGTの周期は徐々に短
くなるため、上記式(3)により学習値すなわち補正係
数KL1、KL2は共に図5に示すように徐々に小さく
なり、定常運転を想定して設定した設計下限値KLL1
を一時的に越える可能性がある。従って実際の補正係数
KL1,KL2は図4中破線の様な分布となり、余裕を
とって通常、設計判定値は設計下限値KLL2、設計上
限値KLM2の値を設定している。
正判定手段58により補正係数KL1,KL2が適正範
囲内すなわち設計下限値KLL2および設計上限値KL
M2以内の値かどうかを判定し、いずれかの値が適正範
囲外の場合にはステップS7において補正係数KL1,
KL2の値を予め決められた初期値としてプリセットす
る。そして、ステップS7の処理が終わったとき、また
は、ステップS6で補正係数KL1,KL2が適正範囲
内と判定された場合には、ステップS8に進む。
の運転状態が始動中かどうか判定する。通常は失火検出
装置はその他エンジン制御機能を有しており始動スイッ
チ(図示せず)が使用されているため、この始動スイッ
チがオンした時に始動と判定し、始動の場合、ステップ
S9において、現在の補正係数KL1,KL2の値を学
習値としてメモリ(図示せず)へ記憶する。補正係数K
L1、KL2はエンスト、始動時には更新されないた
め、ステップS9で記憶された値は、前回運転時の補正
係数KL1,KL2の最終値となっている。そして、ス
テップS9の処理が終わったとき、または、ステップS
8で始動運転中でないと判定された場合には、ステップ
S10に進む。
数KL1とKL2の偏差を演算し、ステップS11にお
いて、補正係数KL1とKL2の偏差が適正値以上か否
かを判定する。両者の偏差が適正値を越えた場合には、
ステップS12において、補正係数KL1、KL2の値
を予め決められた初期値としてプリセットする。そし
て、ステップS12の処理が終わったとき、または、ス
テップS11で補正係数KL1とKL2の偏差が適正値
以上でないと判定された場合には、ステップS13(図
3)に進む。ここで、上述の予め決められた初期値と
は、ステップS9でメモリに記憶された値である。
運転時は原理的に図4の1.0を中心に対象な値とな
り、過渡運転時は、図5で説明したように1.0に対し
同じ方向へシフトする。従って、上述のごとく補正係数
KL1,KL2の偏差による適正値の範囲の判定を行う
ことにより、図4に示したように上下限の設計判定値を
設計下限値KLL2,設計上限値KLM2から設計下限
値KLL1,設計上限値KLM1へ狭く設定することが
可能となり、加減速以外の要因で補正係数KL1,KL
2が設計下限値KLL1〜KLL2、設計上限値KLM
1〜KLM2の値となった場合に故障検出が可能とな
る。また、補正係数すなわち学習値の偏差が適正値を越
えた場合に学習値を固定値ではなく始動運転時の値(前
回運転時の最終値)とすることにより、一過性の要因で
学習値が適正値を越えた場合にそれまで学習してきた値
が使用でき、再学習処理が不要のため、即座に確実な失
火判定が可能となる。
期変動係数演算手段54AによりステップS1で算出さ
れた周期TとステップS9でメモリに記憶されている補
正係数KL1,KL2に基づいて次の式(4)および
(5)に従って平均角加速度ΔVを演算する。第1気筒
および第4気筒のBTDC5°直後の場合、
場合、
の周期演算タイミングを、添え字i−1は前回の周期演
算タイミングを表す。また、KL1およびKL2は上述
のごとくセグメントエッジの角度誤差によって生じる周
期Tの誤差を打ち消すための補正係数(学習値)であ
り、この補正係数の求め方については上述したとおりで
ある。ここで、上記式(4)および(5)の物理的意味
について説明する。円運動における回転角速度ω(1/
S)および平均角加速度ΔV(1/S2)をBTDC5
°エッジ間の周期Tを用いて表現した場合、一般的にそ
れぞれ下記の式で定義できる。
πに対応した周期でなければ誤差の要因になるが、現実
には前述したセグメントエッジの角度誤差の要因を含む
値となっているため補正を必要とする。このため、セグ
メントのπ相当エッジの間の検出誤差を含む角度θとπ
との比を補正係数KLi(=θ/π)として定義し、これ
を(6)式に組み込み、(7)式に代入して整理する
と、次式が得られる。
5°エッジ間に対応する誤差は2種類であるため補正係
数も2種類とし、かつ常数πの掛け算を省略した式が式
(4)および(5)に相当する。上述では、式(4)お
よび(5)で定義したΔVを平均角加速度と称してい
る。
って平均角加速度ΔVの今回の演算値と前回の演算値と
の平均角加速度偏差(変動分)ΔW(1/S2)を求め
る。
S15において、機関の回転数や負荷などの運転状態を
表わす情報EOCに基づいて現在の機関の運転状態が予
め定められた失火検出が可能な運転条件、例えばエンジ
ンの回転数が1000〜4000rpm内にあるかとい
う条件に合致しているか否かを判定し、合致している場
合に限り以下の失火検出手順を実行する。
の運転条件に適した失火判定基準値TH1,TH2およ
びTH3を予め周期Tに基づいて定められた代表値を基
に演算し、続くステップS17〜S19においてこれら
の判定基準値に従って失火の可能性を判定し、全失火判
定条件が成立した場合、つまり、今回の平均角加速度偏
差ΔWiが判定基準値TH1より小さく、今回の平均角
加速度ΔViが判定基準値TH2より小さく、かつ前回
の平均角加速度偏差ΔWi-1がTH3より大きい場合は
ステップS20において、失火と判定し、故障情報の記
憶、表示等の失火判定された場合の処理を実行する。因
に、上記失火判定基準値TH1,TH3は図9の判定値
Ci-2,Ci-1にそれぞれ設定され、また、失火判定基準
値TH2は図9の平均角加速度ΔVの0なる値より若干
上の近傍に設定される。一方、ステップS17〜19で
どれか1つでも失火判定条件が成立しなかった場合はス
テップS21において失火していないと判定し、失火し
ていない場合の処理する。
のシミュレーション結果を図6に示す。図において、S
GCは気筒識別信号、SGTはクランク角センサ4の出
力信号でBTDC75°で立ち上がりBTDC5°で立
ち下がる信号、#1から#4は各時点での点火予定気筒
の番号、ωは機関の実際の回転角速度、ΔVはクランク
角センサ4の出力信号SGTの立ち下がりエッジ間の周
期を基に補正係数を含めて算出した平均角加速度、Δ
V’はΔVの演算において補正係数を1(補正なし相
当)とした場合の上記平均角加速度を表す。
ΔV’に見られるノイズ成分が除去され、ΔV(実線)
に見られるごとく単純化された波形となるので以後の失
火判定処理が容易となる。しかし、時刻T0でKL2
(#2,#3気筒用学習値)が何らかの原因で+側に書換
わった場合を考えると、ΔV’(学習値の補正なし)の
平均角加速度への影響は無いものの、ΔV(学習値の補
正あり)の平均角加速度は、#2,#3の平均角速度が実
際より大きいと認識されるため破線のように#2,#3で
は+側に、#1、#4ではー側にシフトすることになる。
従って、この場合周期変動係数演算手段54Aから失火
判定手段55に入力される信号は、上述の失火判定手順
に従って時刻T1,T2で誤って失火と判定される。
1,KL2の偏差による適正値の範囲の判定を行うこと
により、上下限の設計判定値を設計下限値KLL2,設
計上限値KLM2から設計下限値KLL1,設計上限値
KLM1へ狭く設定することが可能となり、加減速以外
の要因で補正係数KL1,KL2が設計下限値KLL1
〜KLL2、設計上限値KLM1〜KLM2の値となっ
た場合に故障検出が可能となる。また、補正係数すなわ
ち学習値の偏差が適正値を越えた場合に学習値を固定値
ではなく始動運転時の値(前回運転時の最終値)とする
ことにより、一過性の要因で学習値が適正値を越えた場
合にそれまで学習してきた値が使用でき、再学習処理が
不要のため、即座に確実な失火判定が可能となる。
すなわち学習値の偏差が適正値を越えた場合に初期値と
しての学習値を固定値ではなく始動運転時の値(前回運
転時の最終値)とする場合について説明したが、最新の
補正係数KL1とKL2とから求められた値(両者の平
均値)を初期値としてもよい。このように、本実施例で
は、補正係数すなわち学習値の偏差が適正範囲を越えた
場合に初期値としての学習値を固定値ではなく両学習値
の平均値とすることにより一過性の要因で学習値が適正
範囲を越えた場合、その直前(適正範囲内での最終学習
値に近い値)の学習結果が使用でき、再学習処理が不要
となり即座に精度良く失火判定が可能となる。
ば、内燃機関の所定クランク角毎にクランク角センサか
ら発生されるクランク1回転当たり複数個の信号の周期
を演算する周期演算手段と、定常運転状態における複数
個の信号の周期比から周期演算の誤差を補正するための
複数個の補正係数を演算する補正係数演算手段と、この
補正係数演算手段で演算された複数個の補正係数が適正
範囲にあるかを判定する補正係数適正判定手段と、周期
演算手段で演算された周期と補正係数適正判定手段で適
正を判定された複数個の補正係数から周期の変動を定量
化する周期変動係数を演算する周期変動係数演算手段
と、この周期変動係数演算手段で演算された周期変動係
数に基づいて失火の判定を行う失火判定手段とを備え、
補正係数演算手段で演算された上記複数個の補正係数の
最大のものと最小のものの偏差が所定値を越えた場合、
各補正係数を初期値とするので、クランク角センサのセ
グメントの角度検出誤差による不具合を回避するのに設
けられた複数の補正係数が、何らかの原因で適正範囲を
越える値に書換わった後も失火誤検出が継続する事態を
防止することができ、装置の信頼性を向上できるという
効果がある。
の発明において、初期値は、前回運転時の最終値である
ので、請求項1の発明の効果に加えて、一過性の要因で
補正係数(学習値)が適正値を越えた場合にそれまで学
習してきた値が使用でき、再学習処理が不要のため、即
座に確実な失火判定が可能となるという効果ある。
の発明において、初期値は、複数個の補正係数の最大の
ものと最小のものから算出されるので、請求項1の発明
の効果に加えて、補正係数すなわち学習値の偏差が適正
範囲を越えた場合に初期値としての学習値を固定値では
なく両学習値の平均値とすることにより一過性の要因で
学習値が適正範囲を越えた場合、その直前(適正範囲内
での最終学習値に近い値)の学習結果が使用でき、再学
習処理が不要となり即座に精度良く失火判定が可能とな
るという効果がある。
実施例を示すブロック図である。
実施例の動作説明に供するためのフローチャートであ
る。
実施例の動作説明に供するためのフローチャートであ
る。
実施例における学習値の頻度分布と適正範囲設定の説明
に供するための図である。
実施例における加速運転時の学習値の挙動と適正範囲設
定の説明に供するための図である。
実施例における学習値書換り時の動作説明に供するため
の図である。
を示す構成図である。
構成の一例を示すブロック図である。
供するためのタイムチャートである。
グブレードの作り込み誤差の説明のための図である。
動作の説明に供するためのタイムチャートである。
検出装置、52 周期演算手段、53 補正係数演算手
段、54A 周期変動係数演算手段、55 失火判定手
段、58 補正係数適正判定手段。
Claims (3)
- 【請求項1】 内燃機関の所定クランク角毎にクランク
角センサから発生されるクランク1回転当たり複数個の
信号の周期を演算する周期演算手段と、 定常運転状態における上記複数個の信号の周期比から周
期演算の誤差を補正するための複数個の補正係数を演算
する補正係数演算手段と、 この補正係数演算手段で演算された複数個の補正係数が
適正範囲にあるかを判定する補正係数適正判定手段と、 上記周期演算手段で演算された周期と上記補正係数適正
判定手段で適正を判定された複数個の補正係数から周期
の変動を定量化する周期変動係数を演算する周期変動係
数演算手段と、 この周期変動係数演算手段で演算された周期変動係数に
基づいて失火の判定を行う失火判定手段とを備え、上記
補正係数演算手段で演算された上記複数個の補正係数の
最大のものと最小のものの偏差が所定値を越えた場合、
各補正係数を初期値とすることを特徴とする内燃機関の
失火検出装置。 - 【請求項2】 上記初期値は、前回運転時の最終値であ
ることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の失火検出
装置。 - 【請求項3】 上記初期値は、上記複数個の補正係数の
最大のものと最小のものから算出されることを特徴とす
る請求項1記載の内燃機関の失火検出装置。
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1995
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