JPH08202403A - 車両状態量推定装置 - Google Patents

車両状態量推定装置

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JPH08202403A
JPH08202403A JP7010782A JP1078295A JPH08202403A JP H08202403 A JPH08202403 A JP H08202403A JP 7010782 A JP7010782 A JP 7010782A JP 1078295 A JP1078295 A JP 1078295A JP H08202403 A JPH08202403 A JP H08202403A
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JP
Japan
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vehicle
observer
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pole
poles
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JP7010782A
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Katsumi Fukaya
克己 深谷
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D6/00Arrangements for automatically controlling steering depending on driving conditions sensed and responded to, e.g. control circuits
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D7/00Steering linkage; Stub axles or their mountings
    • B62D7/06Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins
    • B62D7/14Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering
    • B62D7/15Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering characterised by means varying the ratio between the steering angles of the steered wheels
    • B62D7/159Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering characterised by means varying the ratio between the steering angles of the steered wheels characterised by computing methods or stabilisation processes or systems, e.g. responding to yaw rate, lateral wind, load, road condition

Abstract

(57)【要約】 【目的】 オブザーバの極とシステムの極の偏差を常に
略等しくすることで、車両状態量推定の推定精度のばら
つきを抑制することを目的とする。 【構成】 可測定状態量検出手段C1によって測定され
る可測定状態量と、制御量検出手段C2によって検出さ
れる制御量と、システム変数検出手段C4によって検出
されたシステム変数を構成要素とするシステム行列とか
ら車両の非可測定状態量を観測するオブザーバC3の極
が、補正手段C5により補正され、システムの極の変化
に追従される。そのため、オブザーバの極とシステムの
極の偏差が常に略等しくされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の運動状態量を推
定する車両状態量推定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の車両状態量推定装置として、次
のような車両状態量推定装置が知られている(入門現代
制御理論、1987年11月25日発行、発行所 啓学
出版株式会社、著者 白石昌武)。この車両状態量推定
装置は、車両の可測定状態量を測定する可測定状態量測
定手段と、車両の制御量を検出する制御量検出手段と、
前記可測定状態量測定手段によって測定された可測定状
態量と、前記制御量検出手段によって検出された制御量
と、システム変数によって構成されるシステム行列とか
ら車両の非可測定状態量を観測するオブザーバとを有し
ており、オブザーバの極とシステムの極との偏差が最適
値となるようにオブザーバの極を固定して、車両の状態
量を推定している。なお、システムの極とはシステムを
伝達関数表現したときの伝達関数、即ち制御量から測定
される状態量への伝達関数の分母多項式を0にする解で
あり、オブザーバの極とはオブザーバを伝達関数表現し
たときの伝達関数、即ち制御量からオブザーバによって
観測される状態量への伝達関数の分母多項式を0にする
解である。オブザーバの極がシステムの極よりも大きい
と推定不可能であるので、オブザーバの極はシステムの
極よりも小さい領域で固定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、システ
ム行列を構成するシステム変数(例えば車速、車重量
等)が変化すると、システムの安定性が変化するためシ
ステムの極が変化する。例えば車速については、車速が
高くなる程、システムが不安定となり、システムの極が
大きくなるのである。そのため、オブザーバの極を固定
するとシステム変数の変化に伴って、オブザーバの極と
システムの極の偏差が変化してしまう。オブザーバの極
とシステムの極の偏差が最適値を外れると、推定誤差の
推移が速くなるなど、誤差の収束性が悪くなるため、車
両状態量推定の推定精度が低下してしまう。即ち、上述
の如くの車両状態量推定装置にあっては、システム変数
の変化に伴って、車両状態量の推定精度がばらつくもの
となっているのである。
【0004】本発明は、上記した問題点に対処すべくな
されたものであり、オブザーバの極をシステムの極の変
化に追従させることで、オブザーバの極とシステムの極
の偏差を常に略等しくし、システム変数が変化してシス
テムの極が変化しても、車両状態量推定の推定精度のば
らつきを抑制することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために本発明の車両状態量推定装置においては、図1に
示す如く、車両の可測定状態量を測定する可測定状態量
測定手段C1と、車両の制御量を検出する制御量検出手
段C2と、前記可測定状態量測定手段C1によって測定
された可測定状態量と、前記制御量検出手段C2によっ
て検出された制御量と、システム変数によって構成され
るシステム行列とから車両の非可測定状態量を観測する
オブザーバC3とを有する車両状態量推定装置におい
て、前記システム行列を構成するシステム変数を検出す
るシステム変数検出手段C4と、該システム変数検出手
段C4によって検出されたシステム変数に基づいて、前
記オブザーバC3の極を補正する補正手段C5とを備え
たことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】本発明の車両状態量推定装置においては、シス
テム変数検出手段C4によって検出されたシステム変数
に基づいて、補正手段C5によってオブザーバC3の極
が補正される。極が補正されたオブザーバC3に基づい
て、可測定状態量測定手段C1によって測定された可測
定状態量と、制御量検出手段C2によって検出された制
御量と、システム変数によって構成されるシステム行列
とから車両の非可測定状態量が観測されて車両状態量の
推定が行われる。
【0007】
【実施例】本発明の実施例を図2乃至図7(A)、
(B)、(C)に基づいて以下に説明する。
【0008】車両の状態量としてヨーレートγ及び車体
横滑り角βを採用するとともに、同状態量を制御するた
めに後輪を操舵する場合を想定する。システムとして、
2自由度モデルで表現される車両の運動状態モデルを採
用すると、ヨーレートγ、車体横滑り角β、車速V、前
輪舵角δf、及び後輪舵角δrは、車両の運動方程式か
ら下記数1〜数5により定義される関数にあることはよ
く知られている。
【0009】
【数1】
【0010】
【数2】
【0011】
【数3】
【0012】
【数4】
【0013】
【数5】
【0014】なお、前記数1において、xは状態ベクト
ル、uは制御ベクトル、Aはシステム行列、Bは制御行
列である。前記数4、数5において、Mは車両重量、I
zは車両ヨーイング慣性モーメント、af、arは車両
重心から前輪車軸及び後輪車軸までの各水平距離、c
f、crは前輪及び後輪の各コーナリングパワーであ
り、これらの車両パラメータは各車両に固有の値であっ
て以下固定値として扱う。
【0015】次に、車体横滑り角βの検出方法について
説明する。ヨーレートγ、車体横滑り角β、車速V、前
輪舵角δf、及び後輪舵角δrの関係は、車両の運動方
程式から上記数1〜数5のように定義されることは上述
のとおりである。状態量β、γのうちのヨーレートγは
ヨーレートセンサを用いて比較的簡単に測定できるので
同ヨーレートγを測定可能な可測定状態量として扱う。
一方、車体横滑り角βを測定することは一般的には難し
いので同車体横滑り角βを測定困難な非可測定状態量と
して扱う。したがって、ヨーレートγを参照入力とし、
車体横滑り角βを推定するオブザーバを想定すると、同
オブザーバの出力方程式は下記数6、数7のように表さ
れる。
【0016】
【数6】
【0017】
【数7】
【0018】なお、前記数6において、yは出力ベクト
ル、Cは出力行列である。前記した数1〜数5及び数
6、数7で表される車両の運動状態モデルに対して同一
次元オブザーバを構成すると、オブザーバのモデルは図
3のように表される。この場合、オブザーバの状態方程
式は下記数8のように表される。
【0019】
【数8】
【0020】ここで、x* はxの推定値、dx* /dt
は同推定値の微分値、Kはオブザーバのフィードバック
ゲインである。このように構成されたオブザーバは、ヨ
ーレートセンサで測定されたヨーレートγと、前輪舵角
センサで検出された前輪舵角δfと、後輪舵角センサで
検出された後輪舵角δrとから、車体横滑り角β* とヨ
ーレートγ* を推定するものとなっている。本実施例に
おいては、前輪舵角δfと後輪舵角δrが制御量に相当
している。数8で表されるオブザーバの極は、オブザー
バを伝達関数表現したときの伝達関数の分母多項式を0
にする解であり、これは行列(A−KC)の固有値と同
値である。
【0021】次に、車両の運動状態モデルの極(以下シ
ステムの極とする)がシステム変数の変化に応じて変化
する様子を図4を参照して説明する。本実施例において
は車速センサにより検出される車速Vがシステム変数に
相当する。数4に示したようにシステム行列Aの要素は
車速Vの関数となっている。そのため、車速Vが変化す
るとシステム行列Aの要素は変化する。システムの極は
システムを伝達関数表現したときの伝達関数の分母多項
式を0にする解であり、これはシステム行列Aの固有値
と同値なので、システム行列Aの要素が変化して、シス
テム行列Aの固有値が変化すると、システムの極も変化
する。なお、システム行列Aは2×2行列であるので、
システム行列Aの固有値は2つ存在し、システムの極も
2つとなる。図4にシステムの2つの極p1、p2をp
1を*で、p2をoで表している。一般に車両は車速が
高くなる程、安定性が低減するので、図4に示したよう
にシステムの2つの極p1、p2は車速が高くなるのに
伴って、複素平面の左半平面上を実部が0に近づく方向
に変化する。即ち、システムの2つの極p1、p2は車
速が高くなるのに伴って、実部が大きくなるのである。
【0022】図5において、システムの2つの極p1、
p2の実部が車速の変化に応じて変化する様子を破線で
示している。図5からもシステムの2つの極p1、p2
は車速が高くなるのに伴って、実部が大きくなるのが分
かる。なお、図4に示すように本実施例においては車速
が低い領域(37km/h以下)ではシステムの極p
1、p2は互いに異なる実数となり、図5の破線に示し
たように車速に対する極の実部は2つとなる。一方、車
速が高い領域(37km/h以上)ではシステムの2つ
の極p1、p2が共役複素数となり、図5の破線に示し
たように車速に対する極の実部は1つとなるのである。
【0023】図5の破線で示した車速に対するシステム
の極p1、p2の変化はシステム行列Aの固有値を計算
することで、予め求められており、システムの2つの極
の実部の変化に追従するようにオブザーバの2つの極p
11、p12を本実施例においては下記数9、数10のよう
な車速Vの関数として定めており、車速Vに対してオブ
ザーバの極p11、p12が数9、数10で示された値とな
るようにオブザーバのフィードバックゲインKを制御す
るのである。
【0024】
【数9】
【0025】
【数10】
【0026】なお、フィードバックゲインKは下記数1
1のように変数k11、k21によって構成される。
【0027】
【数11】
【0028】このように、オブザーバの2つの極p11、
p12を数9、数10に示される通りの車速Vの関数とす
るとオブザーバの2つの極p11、p12と車速Vとの関係
は図5の実線で示したようになる。図5に示すように、
システムの極p1の変化にオブザーバの極p11が追従
し、システムの極p2の変化にオブザーバの極p12が追
従している。
【0029】以上の如く構成されたオブザーバの推定精
度の実験結果を図6(A)、(B)、(C)及び図7
(A)、(B)、(C)に基づいて説明する。
【0030】図6(A)、(B)、(C)は従来のオブ
ザーバを用いた車両状態量推定装置の推定結果を表して
いる。図6(A)は、時間と車速との関係を表してお
り、図6(B)は、極が固定されたオブザーバによる推
定ヨーレートとヨーレート計測器による実測値とのずれ
を表し、推定ヨーレートを破線で、実測値を実線で表し
ている。図6(C)は、極が固定されたオブザーバによ
る推定車体横滑り角と車体横滑り角計測器による実測値
とのずれを表し、推定車体横滑り角を破線で、実測値を
実線で表している。
【0031】なお、ここで用いたオブザーバの2つの極
p11、p12は共に−20.0に固定されている。
【0032】図6(B)、(C)に示すようにオブザー
バの2つの極p1、p2を共に−20.0に固定した場
合、推定ヨーレート及び推定車体横滑り角が車速に応じ
て実測値と異なり、推定精度がばらつくことが分かる。
なお、ここで用いたオブザーバにおいては車速が50k
m/h程度でヨーレートの推定精度が最良となり、かつ
車体横滑り角の推定精度が全車速域にわたって比較的精
度良くなるようにオブザーバの極を設定している。した
がって、車速が低いときは、システムの極とオブザーバ
の極の偏差が小さくなり過ぎて、推定ヨーレートと実測
値とのずれが大きくなっている。また、車速が高くなる
と、システムの極とオブザーバの極の偏差が大きくなる
ので、推定ヨーレートと実測値とのずれが大きくなって
いる。オブザーバの極を車体横滑り角が比較的精度良く
推定できるように設定しているので、推定車体車体横滑
り角は、比較的精度良く推定されているが、車速が高く
なると、推定車体横滑り角と実測値とのずれが生じるこ
とが分かる。
【0033】図7(A)、(B)、(C)は本実施例の
オブザーバを用いた車両状態量推定装置の推定結果を表
している。図7(A)は、時間と車速との関係を表して
おり、図7(B)は、本実施例のオブザーバによる推定
ヨーレートとヨーレート計測器による実測値とのずれを
表し、推定ヨーレートを破線で、実測値を実線で表して
いる。図7(C)は、本実施例のオブザーバによる推定
車体横滑り角と車体横滑り角計測器によるローパスフィ
ルタを通した実測値とのずれを表し、推定車体横滑り角
を破線で、実測値を実線で表している。ここで、本実験
では、車体横滑り角計測器による車体横滑り角の検出に
際しては、ローパスフィルタを通してノイズの除去を行
ってから、車体横滑り角を検出したため、実測値に位相
遅れを生じている。
【0034】図7(B)、(C)に示すようにオブザー
バの2つの極p11、p12をシステムの2つの極の変化に
追従するように数9、数10に示される車速Vの関数と
した場合、推定ヨーレート及び推定車体横滑り角が車速
変化によっても実測値から殆どずれないことが分かる。
車体横滑り角計測器は、ドップラセンサにより車両の前
後方向の車速と左右方向の車速を検出し、それらのベク
トル和が車両の前後方向となす角を求めるものである。
【0035】次に、実際に数9、数10で表される2つ
の極をもつオブザーバを備えた車両状態量推定装置によ
り推定された車両状態量に基づいて後輪を操舵制御する
方法について図2に基づいて説明する。なお、図2は本
実施例の車両状態量推定装置により推定された車両状態
量に基づいて後輪を操舵制御する車両用4輪操舵装置の
概念図である。この車両は前輪3を操舵するステアリン
グホイール1と、後輪4を操舵するアクチュエータ2と
を備えている。アクチュエータ2は後輪4を操舵可能に
連結したリレーロッド5と共に後輪操舵機構を構成する
もので、同リレーロッド5を軸線方向に駆動することに
より後輪4を操舵制御する。また、この車両は、アクチ
ュエータ2を駆動制御するための電気制御装置18を備
えている。
【0036】電気制御装置18は、車速Vを検出する車
速センサ11と、前輪舵角δfを検出する前輪舵角セン
サ12と、後輪舵角δrを検出する後輪舵角センサ13
と、本発明の車両の可測定状態量としてのヨーレートγ
を検出するヨーレートセンサ14とを備えている。これ
らの各センサ11〜14はマイクロコンピュータ15に
接続されている。マイクロコンピュータ15には、数
9、数10で表される2つの極をもつオブザーバ17が
設けられると共に、数9、数10を記憶している。ま
た、ヨーレートと車体横滑り角に応じた後輪4の目標操
舵量を決定する後輪目標操舵量決定手段が記憶されてい
る。また、マイクロコンピュータ15には、駆動回路1
6が接続されていて、該駆動回路16は前記後輪目標操
舵量決定手段によって決定された目標操舵量に応じてア
クチュエータ2を制御して、後輪4を操舵するものとな
っている。ヨーレートセンサ14によって検出されるヨ
ーレートγ、前輪舵角センサ12によって検出される前
輪舵角δf、後輪舵角センサ13によって検出される後
輪舵角δr、車速センサ11によって検出される車速V
に基づいて、前述の如くオブザーバ17により推定ヨー
レートと推定車体横滑り角が求められ、この推定ヨーレ
ートと推定車体横滑り角に応じて、前記後輪目標操舵量
決定手段が後輪目標値を算出し、後輪目標値信号を駆動
回路16に入力する。駆動回路16は入力された後輪目
標値信号に応じて、後輪4をその目標値に操舵するので
ある。
【0037】本実施例においては、システム変数である
車速Vが変化してシステム行列Aの極が変化しても、オ
ブザーバの極を可変にして、オブザーバの極とシステム
の極の偏差を常に略等しくしている。そのため、オブザ
ーバの極とシステムの極の偏差が大きくなって、推定誤
差の推移が速くなり、誤差の収束性が悪くなることが抑
制され、車両状態量推定の推定精度のばらつきを抑制す
ることができる。
【0038】なお、本実施例においては、ヨーレートγ
を検出するヨーレートセンサが可測定状態量検出手段に
相当し、前輪舵角δfを検出する前輪舵角センサ及び後
輪舵角δrを検出する後輪舵角センサが制御量検出手段
に相当する。また、車速Vを検出する車速センサ11が
システム変数検出手段に相当し、マイクロコンピュータ
のシステム変数である車速Vの関数としての数9、数1
0を記憶している部分、及び数9、数10の演算結果に
基づいてフィードバックゲインKを制御する部分が補正
手段に相当する。
【0039】なお、補正手段に記憶される式は、数9、
数10に限ったものでなく、数9、数10中の定数の値
は適宜変更可能である。また、システム変数は車速Vに
限ったものでなく、例えば車両の重量等であっても良
い。
【0040】本実施例においては、予め求められたシス
テム変数の変化に対するシステムの極の変化の関係か
ら、システム変数の変化に基づいて、システムの極の変
化に追従するようにオブザーバの極を補正するものとな
っている。システムの極の現在値を検出することなく、
システム変数の関数としてオブザーバの極を定めている
のであり、補正手段はシステム変数関連補正手段となっ
ている。
【0041】また、補正手段はシステム変数関連補正手
段に限るものではなく、システムの極の現在値を検出し
て、検出されたシステムの極に基づいてオブザーバの極
を決定しても良い。この場合、補正手段はシステム極検
出式補正手段となっている。
【0042】また、上記実施例においては、本発明の車
両状態量推定装置を車両用4輪操舵装置に適用した例を
示したが、本発明の車両状態量推定装置は例えばアンチ
ロックブレーキシステムやトラクションコントロールシ
ステム等、適用範囲は上記車両用4輪操舵装置に限った
ものではない。
【0043】
【発明の効果】本発明の車両状態量推定装置において
は、オブザーバの極をシステムの極の変化に追従させて
いる。そのため、オブザーバの極とシステムの極の偏差
を常に略等しくすることができるので、システム変数の
変化に伴って、オブザーバの極とシステムの極の偏差が
大きくなることを抑制できる。したがって、推定誤差の
推移を実状態量の推移に対して適当な速さに保てるの
で、誤差の収束性が悪くなることを抑制でき、車両状態
量推定の推定精度のばらつきを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は請求項1に対応する本発明の概略図であ
る。
【図2】図2は本発明の実施例の車両状態量推定装置に
より推定された車両状態量に基づいて後輪を操舵制御す
る車両用4輪操舵装置の概念図である。
【図3】図3は車両の運動状態モデル(システム)に対
する同一次元オブザーバの概略図である。
【図4】図4は車両の運動状態モデルの極(システムの
極)がシステム変数の変化に応じて変化する様子を示し
た図である。
【図5】図5は車両の運動状態モデルの極(システムの
極)の実部が車速の変化に応じて変化する様子を示した
図である。
【図6】図6(A)は時間と車速との関係を示した図で
ある。図6(B)は極が固定されたオブザーバによる推
定ヨーレートとヨーレート計測器による実測値とのずれ
を示した図である。図6(C)は極が固定されたオブザ
ーバによる推定車体横滑り角と車体横滑り角計測器によ
る実測値とのずれを示した図である。
【図7】図7(A)は時間と車速との関係を示した図で
ある。図7(B)は本実施例のオブザーバによる推定ヨ
ーレートとヨーレート計測器による実測値とのずれを示
した図である。図7(C)は本実施例のオブザーバによ
る推定車体横滑り角と車体横滑り角計測器による実測値
とのずれを示した図である。
【符号の説明】
1・・・・ステアリングホイール 2・・・・アクチュエータ 3・・・・前輪 4・・・・後輪 5・・・・リレーロッド 11・・・・車速センサ 12・・・・前輪舵角センサ 13・・・・後輪舵角センサ 14・・・・ヨーレートセンサ 15・・・・マイクロコンピュータ 16・・・・駆動回路 17・・・・オブザーバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B62D 117:00 137:00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の可測定状態量を測定する可測定状
    態量測定手段と、 車両の制御量を検出する制御量検出手段と、 前記可測定状態量測定手段によって測定された可測定状
    態量と、前記制御量検出手段によって検出された制御量
    と、システム変数によって構成されるシステム行列とか
    ら車両の非可測定状態量を観測するオブザーバとを有す
    る車両状態量推定装置において、 前記システム行列を構成するシステム変数を検出するシ
    ステム変数検出手段と、 該システム変数検出手段によって検出されたシステム変
    数に基づいて、前記オブザーバの極を補正する補正手段
    とを備えたことを特徴とする車両状態量推定装置。
JP7010782A 1995-01-26 1995-01-26 車両状態量推定装置 Pending JPH08202403A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7010782A JPH08202403A (ja) 1995-01-26 1995-01-26 車両状態量推定装置
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