JP3069493B2 - 車両扉のセルフキャンセル開扉装置 - Google Patents

車両扉のセルフキャンセル開扉装置

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JP3069493B2
JP3069493B2 JP13932894A JP13932894A JP3069493B2 JP 3069493 B2 JP3069493 B2 JP 3069493B2 JP 13932894 A JP13932894 A JP 13932894A JP 13932894 A JP13932894 A JP 13932894A JP 3069493 B2 JP3069493 B2 JP 3069493B2
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正勝 吉桑
次夫 星川
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Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワンモーション開扉は
できないが、セルフキャンセルは可能である車両扉のロ
ック装置に関するものである。ワンモーション開扉と
は、ロック状態であっても車両扉のインナー開扉ハンド
ルを開扉操作すると開扉できる装置をいい、セルフキャ
ンセルとは、車内に鍵のおき忘れを防止するため、ロッ
ク状態で閉扉しても、自動的にアンロック状態に復帰さ
せる装置をいう。
【0002】
【従来技術】従来、公知のものは、車体側に固定されて
いるストライカーと係合して回転するラッチと該ラッ
チに係合して該ラッチの逆転を防止するラチェットと、
アンロック位置とロック位置の間切替回動自在のロック
レバーと、アウター開扉ハンドルにより回転させられる
第1オープンレバーと、インナー開扉ハンドルにより回
転させられる第2オープンレバーと、前記ロックレバー
に接続され前記ロックレバーがアンロック位置のときは
前記第1オープンレバーを回転させると前記第2オープ
ンレバーは回転するがロック位置のときは前記第1オー
プンレバーを回転させても前記第2オープンレバーは回
転しなくなるリンク杆とからなり、前記第2オープンレ
バーは前記ラチェットにレバーを介して接続して前記第
2オープンレバーをインナー開扉ハンドルの開扉操作に
より回転させると前記ラチェットレバーを介して回転
てロック状態でもワンモーションで開扉できるように
構成し、またロック状態で閉扉すると前記ラッチが前記
ストライカーと係合して回転することにより前記ラッチ
の外周面に弾着している前記ラチェットを前記ラッチの
外周に形成した凸部により押出してレバーを介して前記
第2オープンレバーを回動させて前記リンク杆を移動さ
せ前記ロックレバーをアンロック状態に切替えてセルフ
キャンセルするように構成した車両扉のワンモーション
開扉とセルフキャンセル装置は公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公知のものは、車
両扉のワンモーション開扉は勿論、セルフキャンセルも
できる構造である。しかし、ワンモーション開扉は不要
である場合もある。また、公知のセルフキャンセル機構
は、ラチェットの動きで第2オープンレバーを直接動か
すものではなく、第2オープンレバーを別のレバーを介
して回動させているので、動きが重いという課題があっ
た。
【0004】
【発明の目的】ワンモーション開扉は不能だがセルフキ
ャンセルは可能でかつ軽く作動するものを得る。
【0005】
【課題を解決するための手段】よって、本発明は、車体
側に固定されているストライカー8と係合して回転する
ラッチ5と該ラッチ5に係合して該ラッチ5の逆転を
防止するラチェット7と、アンロック位置とロック位置
の間切替変位自在のロックレバー13と、車両扉のアウ
ター又はインナー開扉ハンドルの開扉操作により回転さ
せられる第1オープンレバー15と、該第1オープンレ
バー15と同軸である第2オープンレバー18と、前記
ロックレバー13に軸支された上下動リンク杆14と
らなり、該上下動リンク杆14の一端の突起14dは前
記第1オープンレバー15に形成した長孔16に係合さ
せ、前記第2オープンレバー18には前記ロックレバー
13をアンロック位置にしたときは前記突起14dが当
接可能に臨む当接面18aと前記ロックレバー13をロ
ック位置にしたときは前記突起14dが臨む空振溝18
bとを形成し、また、前記第2オープンレバー18には
前記上下動リンク杆14に形成した凸部14cに臨む係
合面18cを形成し、前記ラチェット7には前記第2オ
ープンレバー18に向けて突出する連結棒24を設ける
とともに前記第2オープンレバー18には前記連結棒2
4の先端が挿入される筒体23を設けて前記ラチェット
7と前記第2オープンレバー18とが前記連結棒24に
より一体的に回転するように構成し、閉扉状態で前記ロ
ックレバー13をロック位置に したときは前記開扉ハン
ドルの開扉操作で前記第1オープンレバー15を開扉回
転させても前記長孔16に係合している前記突起14d
は前記空振溝18bに臨んで空振りとなってワンモーシ
ョン開扉はできず、また開扉状態で前記ロックレバー1
3をロック位置にしてから閉扉すると前記ラッチ5の外
周縁との当接により回動させられる前記ラチェット7に
より前記連結棒24を介して前記第2オープンレバー1
8が一体回転して前記係合面18cは前記上下動リンク
杆14の前記凸部14cに当接して前記上下動リンク杆
14を介して前記ロックレバー13をロック位置からア
ンロック位置に復帰させて前記ロックレバー13のセル
フキャンセルが行われるように構成した車両扉のセルフ
キャンセル開扉装置の構成としたものである。また、本
発明は、前記第1オープンレバー15及び前記第2オー
プンレバー18は、前記ラチェット7のラチェット軸6
に軸着した車両扉のセルフキャンセル開扉装置としたも
のである。また、本発明は、前記上下動リンク杆14
は、上下する構成にした車両扉のセルフキャンセル開扉
装置としたものである。また、本発明は、扉側に取付け
られるロック装置本体1の表側には凹部室3を形成し、
該凹部室3内の上部にはラッチ軸4によりラッチ5を下
部にはラチェット軸6により常時前記ラッチ5に弾着す
るラチェット7を夫々軸着し、前記ラッチ5の外周縁に
は閉扉時車体側に固定されているストライカー8と係合
して前記ラッチ5を回転させる係合溝9及び前記ラチェ
ット7が係合して前記ラッチ5の逆転を防止するハーフ
ラッチ係合段部10とフルラッチ係合段部11及び前記
ラチェット7を外方に押し出す凸部5aを夫々設け、前
記ロック装置本体1の裏側に前記ラッチ前記ラッチ
軸4を突出させてロック位置とアンロック位置の間切替
自在のロックレバー13を直接又は間接的に軸装し、該
ロックレバー13の一端側13aには上下動リンク杆1
4の上端を軸止し、該上下動リンク杆14の下部には凸
部14cを形成し、オープンレバーは第1オープンレバ
ー15と第2オープンレバー18の2個に分割形成して
前記ラチェット7の前記ラチェット軸6に直接又は間接
的に夫々軸着し、前記第1オープンレバー15にはアウ
ター及びインナー開扉ハンドルを連結させるとともに前
ラチェット軸6の下方位置に放射方向に長い長孔16
を形成し、該長孔16には前記上下動リンク杆14の下
部に形成した突起14dを上下摺動自在に係合させ、前
記第2オープンレバー18には、アンロック位置にある
前記突起14dと相対峙する当接面18aと、ロック位
置にある前記突起14dと相対峙する空振溝18bと、
他端側21が下動したとき前記凸部14cを押下げてロ
ック位置にある前記ロックレバー13をアンロック位置
にする係合面18cとを夫々設け、前記ロック装置本体
1の前記ラチェット軸6の側部には前記ラチェット軸6
を中心とする上下方向に長い円弧孔22を設け、前記第
2オープンレバー18と前記ラチェット7とは、閉扉し
たとき前記ラチェット7が前記ラッチ5の外周に形成
した前記凸部5aにより押出れて回動すると前記第2オ
ープンレバー18も回動するように前記ラチェット7に
は前記円弧孔22を通って前記第2オープンレバー18
に向けて突出する連結24を、前記第2オープンレバ
ー18には前記連結24に係合する筒体23を夫々設
けた車両扉のセルフキャンセル開扉装置としたものであ
る。
【0006】
【実施例】本発明の一実施例を図面により説明すると、
1は扉側に取付けられるロック装置本体で、ロック装置
本体1の表側には金属カバープレート2により包囲され
た凹部室3が形成され、凹部室3内の上部にはラッチ
4により軸着されるラッチ5が、凹部室3内の下部には
ラチェット軸6により軸着され常時前記ラッチ5にバネ
の弾力で弾着するラチェット7が夫々設けられる。前記
ラッチ5の外周縁には、閉扉したとき車体側に固定され
ているストライカー8と係合する係合溝9及び、前記ラ
チェット7の爪が係合して前記ラッチ5の逆転を防止す
るハーフラッチ係合段部10とフルラッチ係合段部11
が夫々設けられる。また、前記ラッチ5の外周面には閉
扉すると前記ラチェット7を外方に押してから前記ハー
フラッチ係合段部10またはフルラッチ係合段部11に
係合するようになる凸部5aが設けられる。前記ラッチ
5と前記ラチェット7は、実施例ではラッチ5は上部位
置にラチェット7は下部位置に設けられるが、上下反対
でも実施できる。12は閉扉したとき前記ストライカー
8が通るストライカー進入溝である。
【0007】前記ロック装置本体1の裏側には、前記ラ
ッチ軸4を突出させ、ラッチ軸4の外周に直接又は間接
にロックレバー13を軸装する。該ロックレバー13
は死点越えのバネ(図省略)が取付けてあって、アンロ
ック位置とロック位置の間節動自在である。前記ロッ
クレバー13の一端側13aは通常キーシリンダーにロ
ッドを介して直接又は間接的に連結され、前記ロックレ
バー13の他端側13bは通常シルノブにロッドを介し
て直接又は間接的に連結され、キー又はシルノブの操作
によりロック位置とアンロック位置に切替わる。
【0008】前記ロックレバー13の一端側13aには
上下動リンク杆14の上端が軸止される。該上下動リン
ク杆14は通常合成樹脂のような材料で形成され、全体
は略L形に形成されて垂直部14aと水平部14bとを
有する。前記垂直部14aの下端には、部分的に肉厚に
した凸部14cを形成する。
【0009】オープンレバーは2つに分割形成されてい
て、15は第1オープンレバーであり、18は第2オー
プンレバーであり、いずれもラチェット軸6に直接又は
間接的に軸着されている。オープンレバーはラチェット
軸6に軸着しなくても実施できるがラチェット軸6に軸
着した方が簡単である。第1オープンレバー15には、
ラチェット軸6より放射方向の略下方に向けた長い長孔
16を形成し、該長孔16に前記上下動リンク杆14の
下部先端に形成した突起14dを係合させる。該突起1
4dは、前記ロックレバー13をアンロック位置にする
と長孔16の下端に移動し、前記ロックレバー13をロ
ック位置にすると長孔16の上端に移動する。
【0010】前記第1オープンレバー15の一端15a
には、ドアのアウター開扉ハンドルに連結するロッド1
7の先端を係合させ、アウター開扉ハンドルを開扉操作
すると前記第1オープンレバー15はロッド17介して
ラチェット軸6を中心に左回転aする。前記第1オープ
ンレバー15の他端15bには、ドアのインナー開扉
ンドルに連結する回動レバー20の先端を臨ませ、イン
ナー開扉ハンドルを開扉操作すると前記回動レバー20
はb方向に移動し、前記第1オープンレバー15はラチ
ェット軸6を中心に左回転aする。
【0011】前記ラチェット軸6には、インナー開扉
ンドルの開扉操作で回動する第2オープンレバー18も
軸着される。前記のようにロックレバー13をアンロッ
ク位置にすると、上下動リンク杆14の突起14dは長
孔16の下端に移動し、ロックレバー13をロック位置
にすると長孔16の上端に移動するが、第2オープンレ
バー18にはアンロック位置にしたとき前記突起14d
と相対峙する当接面18aと、ロック位置にしたとき前
記突起14dに相対峙する空振溝18bとを設けてあ
る。また、第2オープンレバー18の他端側21には、
ロック位置で前記凸部14cに当接し、他端側21が下
動すると、前記凸部14cを押下げてロックレバー13
をアンロック位置にする係合面18cと前記凸部14c
が嵌合する嵌合溝18dとを並べて設ける。
【0012】22は前記ロック装置本体1に形成した
チェット軸6を中心とする上下方向の円弧孔であり、該
円弧孔22前記ラチェット7より突出する連結棒24
通って裏側に突き出している。該連結棒24は、前記
第2オープンレバー18より突出る筒体23に挿入され
る。即ち、アウター又はインナー開扉ハンドルを開扉操
作して前記第2オープンレバー18を回転させると、長
16で突起14dを右方に押し、突起14dで当接面
18aを右方に押して前記第2オープンレバー18を
回転させ、前記第2オープンレバー18に形成された
出る筒体23で連結棒24を押し下げて前記ラチェット
7を前記ラッチ5より離脱させて開扉させ、同時に前記
第2オープンレバー18の左端部の係合面18cで上下
動リンク杆14の凸部14cを押し下げてロックレバー
13をロック位置からアンロック位置に復帰させ、セル
フキャンセルする。
【0013】
【作用】次に作用を述べる。閉扉状態において、キー又
はシルノブ操作により、ロックレバー13を図3のよう
にアンロック位置にすると、上下動リンク杆14は下動
してその突起14dは長孔16の下端に移動し、突起1
4dは第2オープンレバー18の当接面18aと相対峙
する。この状態で、アウター又はインナー開扉ハンドル
を開扉操作して第1オープンレバー15を左回転aさせ
ると、第1オープンレバー15の長孔16の内壁で突起
14dを横移動させるから突起14dで当接面18aを
押圧し、第2オープンレバー18はラチェット軸6を中
心に左回転し、第2オープンレバー18の筒体23に係
合している連結棒24を円弧孔22に添って下動させて
ラチェット7を回動させ、ラチェット7をラッチ5より
離脱させて開扉させ得る。
【0014】閉扉状態において、キー又はシルノブ操作
により、図4のようにロックレバー13をロック位置に
すると、上下動リンク杆14の突起14dは長孔16の
上端に移動し、突起14dは第2オープンレバー18の
空振溝18bと相対峙する。この状態で、アウター又は
インナー開扉ハンドルを開扉操作して第1オープンレバ
ー15を左回転させても、突起14dは空振溝18bに
係合するだけで第2オープンレバー18は回転せず、し
たがって、ラチェット7をラッチ5より離脱させること
はできないから、開扉できない。それゆえ、ロック状態
ワンモーション開扉はできない。
【0015】しかし、開扉状態においては、図4のよう
にロックレバー13をロック位置にしておいても、その
まま閉扉すると、図5のようにセルフキャンセルはでき
る。即ち、図4のようにロック状態にしてから閉扉する
と、前記ラッチ5はストライカー8と係合して回転する
から、前記ラッチ5の回転により、ラチェット7をラッ
チ5の外周に形成した凸部5aで外方に押し出すように
なる。そのため、ラチェット7は回動して連結棒24を
円弧孔22に添って下動させ、筒体23を介して前記第
2オープンレバー18を一体的に左回転させるから係合
面18cで凸部14cを押し下げ、ロック状態のロック
レバー13をアンロック位置に切替える。
【0016】
【発明の効果】以上のように、本発明は、車体側に固定
されているストライカー8と係合して回転するラッチ5
該ラッチ5に係合して該ラッチ5の逆転を防止する
ラチェット7と、アンロック位置とロック位置の間切替
変位自在のロックレバー13と、車両扉のアウター又は
インナー開扉ハンドルの開扉操作により回転させられる
第1オープンレバー15と、該第1オープンレバー15
と同軸である第2オープンレバー18と、前記ロックレ
バー13に軸支された上下動リンク杆14とからなり、
該上下動リンク杆14の一端の突起14dは前記第1オ
ープンレバー15に形成した長孔16に係合させ、前記
第2オープンレバー18には前記ロックレバー13をア
ンロック位置にしたときは前記突起14dが当接可能に
臨む当接面18aと前記ロックレバー13をロック位置
にしたときは前記突起14dが臨む空振溝18bとを形
成し、また、前記第2オープンレバー18には前記上下
動リンク杆14に形成した凸部14cに臨む係合面18
cを形成し、前記ラチェット7には前記第2オープンレ
バー18に向けて突出する連結棒24を設けるとともに
前記第2オープンレバー18には前記連結棒24の先端
が挿入される筒体23を設けて前記ラチェット7と前記
第2オープンレバー18とが前記連結棒24により一体
的に回転するように構成し、閉扉状態で前記ロックレバ
ー13をロック位置にしたときは前記開扉ハンドルの開
扉操作で前記第1オープンレバー15を開扉回転させて
も前記長孔16に係合している前記突起14dは前記空
振溝18bに臨んで空振りとなってワンモーション開扉
はできず、また開扉状態で前記ロックレバー13をロッ
ク位置にしてから閉扉すると前記ラッチ5の外周縁との
当接により回動させられる前記ラチェット7により前記
連結棒24を介して前記第2オープンレバー18が一体
回転して前記係合面18cは前記上下動リンク杆14の
前記凸部14cに当接して前記上下動リンク杆14を介
して前記ロックレバー13をロック位置からアンロック
位置に復帰させて前記ロックレバー13のセルフキャン
セルが行われるように構成した車両扉のセルフキャンセ
ル開扉装置としたものであるから、閉扉状態において、
キー又はシルノブ操作により、ロックレバー13をロッ
ク位置にすると、上下動リンク杆14の突起14dは長
孔16の上端に移動し、突起14dは第2オープンレバ
ー18の空振溝18bと相対峙し、アウター又はインナ
ーハンドルを開扉操作して第1オープンレバー15を左
回転させても、突起14dは空振溝18bに係合するだ
けで第2オープンレバー18は回転せず、したがって、
ラチェット7をラッチ5より離脱させることはできない
から、開扉できない。それゆえ、ワンモーション開扉は
できない。しかし、開扉状態においては、図4のように
ロックレバー13をロック位置にしておいても、そのま
ま閉扉すると、図5のようにセルフキャンセルはでき
る。即ち、図4の状態で閉扉すると、前記ラッチ5はス
トライカー8と係合して回転するから、前記ラッチ5の
回転により、ラチェット7をラッチ5の外周に形成した
凸部5aで外方に押し出すようになる。そのため、ラチ
ェット7は回動して連結棒24を円弧孔22に添って下
動させ、筒体23を介して前記第2オープンレバー18
を左回転させるから係合面18cで凸部14cを押し下
げ、ロック状態のロックレバー13をアンロック位置に
切替えセルフキャンセルできる。また、本発明は、前記
第1オープンレバー15及び前記第2オープンレバー1
8は、前記ラチェット7のラチェット軸6に軸着した車
両扉のセルフキャンセル開扉装置としたものであるか
ら、工作容易である。また、本発明は、前記上下動リン
ク杆14は、上下する構成にした車両扉のセルフキャン
セル開扉装置としたものであるから、左右する構成に比
べ、取扱い容易である。また、本発明は、扉側に取付け
られるロック装置本体1の表側には凹部室3を形成し、
該凹部室3内の上部にはラッチ軸4によりラッチ5を下
部にはラチェット軸6により常時前記ラッチ5に弾着す
るラチェット7を夫々軸着し、前記ラッチ5の外周縁に
は閉扉時車体側に固定されているストライカー8と係合
して前記ラッチ5を回転させる係合溝9及び前記ラチェ
ット7が係合して前記ラッチ5の逆転を防止するハーフ
ラッチ係合段部10とフルラッチ係合段部11及び前記
ラチェット7を外方に押し出す凸部5aを夫々設け、前
記ロック装置本体1の裏側に前記ラッチ前記ラッチ
軸4を突出させてロック位置とアンロック位置の間切替
自在のロックレバー13を直接又は間接的に軸装し、該
ロックレバー13の一端側13aには上下動リンク杆1
4の上端を軸止し、該上下動リンク杆14の下部には凸
部14cを形成し、オープンレバーは第1オープンレバ
ー15と第2オープンレバー18の2個に分割形成して
前記ラチェット7の前記ラチェット軸6に直接又は間接
的に夫々軸着し、前記第1オープンレバー15にはアウ
ター及びインナー開扉ハンドルを連結させるとともに前
ラチェット軸6の下方位置に放射方向に長い長孔16
を形成し、該長孔16には前記上下動リンク杆14の下
部に形成した突起14dを上下摺動自在に係合させ、前
記第2オープンレバー18には、アンロック位置にある
前記突起14dと相対峙する当接面18aと、ロック位
置にある前記突起14dと相対峙する空振溝18bと、
他端側21が下動したとき前記凸部14cを押下げてロ
ック位置にある前記ロックレバー13をアンロック位置
にする係合面18cとを夫々設け、前記ロック装置本体
1の前記ラチェット軸6の側部には前記ラチェット軸6
を中心とする上下方向に長い円弧孔22を設け、前記第
2オープンレバー18と前記ラチェット7とは、閉扉し
たとき前記ラチェット7が前記ラッチ5の外周に形成
した前記凸部5aにより押出れて回動すると前記第2オ
ープンレバー18も回動するように前記ラチェット7に
は前記円弧孔22を通って前記第2オープンレバー18
に向けて突出する連結24を、前記第2オープンレバ
ー18には前記連結24に係合する筒体23を夫々設
けた車両扉のセルフキャンセル開扉装置としたものであ
るから、前記した効果はそのまま奏する外、構成が具体
的であるので、実施化容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ロック装置本体の正面図。
【図2】ロック装置本体の要部断面図。
【図3】ロックレバーアンロック状態背面図。
【図4】ロックレバーロック状態背面図。
【図5】インナーハンドル開扉操作によるワンモーショ
ン開扉状態背面図。
【図6】アンロック状態でアウターハンドル開扉操作し
たときの背面図。
【図7】ロックレバーロック状態で閉扉した状態の背面
図。
【図8】上下動リンク杆背面図。
【図9】A−A断面図。
【図10】第1オープンレバー背面図。
【図11】B−B断面図。
【図12】第2オープンレバー背面図。
【図13】C−C断面図。
【符号の説明】
1…ロック装置本体、2…金属カバープレート、3…凹
部室、4…ラッチ軸、5…ラッチ、5a…凸部、6…ラ
チェット軸、7…ラチェット、8…ストライカー、9…
係合溝、10…ハーフラッチ係合段部、11…フルラッ
チ係合段部、12…ストライカー進入溝、13…ロック
レバー、14…上下動リンク杆、14a…垂直部、14
b…水平部、14c…凸部、14d…突起、15…第1
オープンレバー、15a…回動端、16…長孔、17…
ロッド、18…第2オープンレバー、18a…当接面、
18b…空振溝、18c…係合面、18d…嵌合溝、1
9…一端、20…回転レバー、21…他端、22…円弧
孔、23…筒体、24…連結棒。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05B 65/20 B60J 5/00 E05B 65/32

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体側に固定されているストライカー8
    と係合して回転するラッチ5と該ラッチ5に係合して
    該ラッチ5の逆転を防止するラチェット7と、アンロッ
    ク位置とロック位置の間切替変位自在のロックレバー1
    3と、車両扉のアウター又はインナー開扉ハンドルの開
    扉操作により回転させられる第1オープンレバー15
    と、該第1オープンレバー15と同軸である第2オープ
    ンレバー18と、前記ロックレバー13に軸支された上
    下動リンク杆14とからなり、該上下動リンク杆14の
    一端の突起14dは前記第1オープンレバー15に形成
    した長孔16に係合させ、前記第2オープンレバー18
    には前記ロックレバー13をアンロック位置にしたとき
    は前記突起14dが当接可能に臨む当接面18aと前記
    ロックレバー13をロック位置にしたときは前記突起1
    4dが臨む空振溝18bとを形成し、また、前記第2オ
    ープンレバー18には前記上下動リンク杆14に形成し
    た凸部14cに臨む係合面18cを形成し、前記ラチェ
    ット7には前記第2オープンレバー18に向けて突出す
    る連結棒24を設けるとともに前記第2オープンレバー
    18には前記連結棒24の先端が挿入される筒体23を
    設けて前記ラチェット7と前記第2オープンレバー18
    とが前記連結棒24により一体的に回転するように構成
    し、閉扉状態で前記ロックレバー13をロック位置にし
    たときは前記開扉ハンドルの開扉操作で前記第1オープ
    ンレバー15を開扉回転させても前記長孔16に係合し
    ている前記突起14dは前記空振溝18bに臨んで空振
    りとなってワンモーション開扉はできず、また開扉状態
    で前記ロックレバー13をロック位置にしてから閉扉す
    ると前記ラッチ5の外周縁との当接により回動させられ
    る前記ラチェット7により前記連結棒24を介して前記
    第2オープンレバー18が一体回転して前記係合面18
    cは前記上下動リンク杆14の前記凸部14cに当接し
    て前記上下動リンク杆14を介して前記ロックレバー1
    3をロック位置からアンロック位置に復帰させて前記ロ
    ックレバー13のセルフキャンセルが行われるように構
    成した車両扉のセルフキャンセル開扉装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記第1オープンレ
    バー15及び前記第2オープンレバー18は、前記ラチ
    ェット7のラチェット軸6に軸着した車両扉のセルフキ
    ャンセル開扉装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記上下動リンク杆
    14は、上下する構成にした車両扉のセルフキャンセル
    開扉装置。
  4. 【請求項4】 扉側に取付けられるロック装置本体1の
    表側には凹部室3を形成し、該凹部室3内の上部には
    ッチ軸4によりラッチ5を下部にはラチェット軸6によ
    り常時前記ラッチ5に弾着するラチェット7を夫々軸着
    し、前記ラッチ5の外周縁には閉扉時車体側に固定され
    ているストライカー8と係合して前記ラッチ5を回転さ
    せる係合溝9及び前記ラチェット7が係合して前記ラッ
    チ5の逆転を防止するハーフラッチ係合段部10とフル
    ラッチ係合段部11及び前記ラチェット7を外方に押し
    出す凸部5aを夫々設け、前記ロック装置本体1の裏側
    に前記ラッチ前記ラッチ軸4を突出させてロック位
    置とアンロック位置の間切替自在のロックレバー13を
    直接又は間接的に軸装し、該ロックレバー13の一端側
    13aには上下動リンク杆14の上端を軸止し、該上下
    動リンク杆14の下部には凸部14cを形成し、オープ
    ンレバーは第1オープンレバー15と第2オープンレバ
    ー18の2個に分割形成して前記ラチェット7の前記ラ
    チェット軸6に直接又は間接的に夫々軸着し、前記第1
    オープンレバー15にはアウター及びインナー開扉ハン
    ドルを連結させるとともに前記ラチェット軸6の下方位
    置に放射方向に長い長孔16を形成し、該長孔16には
    前記上下動リンク杆14の下部に形成した突起14dを
    上下摺動自在に係合させ、前記第2オープンレバー18
    には、アンロック位置にある前記突起14dと相対峙す
    る当接面18aと、ロック位置にある前記突起14dと
    相対峙する空振溝18bと、他端側21が下動したとき
    前記凸部14cを押下げてロック位置にある前記ロック
    レバー13をアンロック位置にする係合面18cとを夫
    々設け、前記ロック装置本体1の前記ラチェット軸6の
    側部には前記ラチェット軸6を中心とする上下方向に長
    い円弧孔22を設け、前記第2オープンレバー18と前
    記ラチェット7とは、閉扉したとき前記ラチェット7が
    前記ラッチ5の外周に形成した前記凸部5aにより押
    出れて回動すると前記第2オープンレバー18も回動す
    るように前記ラチェット7には前記円弧孔22を通って
    前記第2オープンレバー18に向けて突出する連結
    4を、前記第2オープンレバー18には前記連結24
    に係合する筒体23を夫々設けた車両扉のセルフキャン
    セル開扉装置。
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