JP3179994B2 - 車両用ロック装置におけるワンモーション開扉機構 - Google Patents

車両用ロック装置におけるワンモーション開扉機構

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JP3179994B2
JP3179994B2 JP4230395A JP4230395A JP3179994B2 JP 3179994 B2 JP3179994 B2 JP 3179994B2 JP 4230395 A JP4230395 A JP 4230395A JP 4230395 A JP4230395 A JP 4230395A JP 3179994 B2 JP3179994 B2 JP 3179994B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用ロック装置にお
けるワンモーション開扉機構に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来公知の特開平1−247676号公報
には、車両扉のインナーハンドルを開扉操作すると、ロ
ック状態にあるロック装置をアンロック状態に切替え、
同時にオープンレバーを回動させてラッチとラチェット
の結合を解除して開扉できるワンモーション開扉装置に
ついて記載されている。また、従来公知の特平2−1
90588号公報には、キー操作でロックとアンロック
の切替えをなしうる車両用ロック装置において、前記キ
ー操作を余剰回動させと、他の扉のロックアンロック
の切替えができる構成にしたものについて記載されてい
る。なお、キーを余剰操作すると、ロックレバーも余剰
回動することになるが、ロックレバーは回動角度が制限
されていて一定角度以上には回動しないから、この公知
例ではロックレバーを2枚構成してその間にスプリン
グを介在させ、キーが余剰回動できるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公知例のうち、前
者のものは、車両扉のインナーハンドルを開扉操作する
と、ロック状態にあるロック装置をアンロック状態に切
替え、同時にオープンレバーを回動させてラッチとラチ
ェットの結合を解除して開扉されるからワンモーション
開扉装置であるが、該公知例に記載されたものは細部の
構成が未解決であるから別途工夫を必要とする。即ち、
インナーハンドルでロック状態からアンロック状態に
替えをさせるアンロックモーションと、ラチェットを
ッチから離脱させて開扉させる開扉モーションでは、ス
トロークが異なり、ラチェットを離脱させて開扉させる
開扉モーションの方が遥かに大きい。従って、ロック
態からアンロック状態への切替えは終了しているのに、
ラチェットのラッチからの離脱はまだ不充分ということ
があるから、更にインナーハンドルを回転させなくては
ならない。しかし、ロックレバーは、節度感を持たせる
ため、ロックアンロックの各位置で停止するように形
成されているから、更にインナーハンドルを回転させる
ことはできず、この点未解決である。前記公知例のう
ち、後者は、ロックレバーを2枚にしてスプリングで結
合している。したがって、この構成を前者の公知例に取
入れると、インナーハンドルを充分回動させてラチェッ
トの離脱を確実にすることができるようになるが、ロッ
クレバーを2枚にすると、大切なロック状態とアンロッ
状態の切替のときの「カチン」という節度感はなくな
るし、インナーレバーからロックレバー迄に至る複数個
のリンク杆は全部余剰回動する構成になるので、装置を
大きくする。
【0004】
【発明の目的】節度感のあり、小型のワンモーション開
扉機構を得る。
【0005】
【課題を解決するための手段】よって、本発明は、車体
側に固定されたストライカ5と、閉扉すると該ストライ
カ5と係合して正転するラッチ2及び閉扉により正転し
た前記ラッチのフルラッチ係合段部4に爪9が係合して
前記ラッチ2の逆転を防止するラチェット8を有する扉
側に固定のロック装置本体56と、該ロック装置本体5
6に取付られ前記ラチェット8と一体的に回動するラチ
ェットレバー20及び、前記扉のアウターハンドルの開
扉操作で上下動する第一作動杆16及び、前記扉のキー
又はシルノブ又は前記ロック装置本体56のアクチュエ
ーター24の操作によりロック位置とアンロック位置に
切替えられ前記ロック位置では前記第一作動杆16を前
記ラチェットレバー20の当接片23より外し前記アン
ロック位置では前記第一作動杆16を前記ラチェットレ
バー20の当接片23に臨ませるロックレバー27と、
前記扉のインナーハンドルの開扉操作で上下動し下動す
ると前記ラチェットレバー20を回動させうる第二作動
杆31とからなるものにおいて、前記ロック装置本体5
6には、前記インナーハンドルにロッド等で連結される
第一インナーレバー34をインナーレバー軸35により
軸止するとともに該インナーレバー軸35には第二イン
ナーレバー36も軸止し、前記第二インナーレバー36
は前記第一インナーレバー34が回動するとトーション
コイルバネ39を介して回転するように構成し、前記第
一インナーレバー34は前記第二作動杆31に前記第二
インナーレバー36は前記ロックレバー27に夫々連結
して前記インナーハンドルを開扉操作すると前記ラチェ
ット8を前記ラッチ2より離脱させるとともに前記ロッ
ク位置に回動している前記ロックレバー27を前記アン
ロック位置に回動させる車両用ロック装置におけるワン
モーション開扉機構としたものである。また、前記機構
において、前記第一インナーレバー34の一部に左右方
向の第一屈曲片37を前記第二インナーレバー36の一
部に左右方向の第二屈曲片38を夫々形成し、前記第二
屈曲片38は前記第一屈曲片37の内側になるように互
いに重合させ、前記第一インナーレバー34及び前記第
二インナーレバー36を軸止する左右方向の前記インナ
ーレバー軸35の外周には前記トーションコイルバネ3
9を装着させ、該トーションコイルバネ39の一対の脚
部40、41で前記屈曲片37、38を外方から挾持し
てなる車両用ロック装置におけるワンモーション開扉機
構としたものである。また、前記機構において、前記第
二インナーレバー36の端には第一リンク杆44の上
端を軸止し、該第一リンク杆44の下端に上下方向の長
孔46を形成し、該長孔46に表裏中間位置が左右方向
取付軸49で軸止されている表裏方向の第二リンク杆
47の端を係合ピン48で連結し、前記第二リンク杆
47の端には上部連結軸51により第三リンク杆50
の上端を軸止し、該第三リンク杆50の下端と前記ロッ
クレバー27とを下部連結軸52で連結した車両用ロッ
ク装置におけるワンモーション開扉機構としたものであ
る。また、前記機構において、前記第一作動杆16と前
記ロックレバー27とは連結レバー28で連結した車両
用ロック装置におけるワンモーション開扉機構としたも
のである。また、前記機構において、前記第一作動杆1
6は第一オープンレバー13の端部に、前記第二作動杆
31は第二オープンレバー14の端部に夫々軸止した車
両用ロック装置におけるワンモーション開扉機構とした
ものである。また、前記機構において、前記第一オープ
ンレバー13及び前記第二オープンレバー14は前記ラ
ッチ2のラッチ軸7に軸止した車両用ロック装置におけ
るワンモーション開扉機構としたものである。また、
記機構において、前記ロックレバー27は前記アクチュ
エーター24の出力軸26に固定した車両用ロック装置
におけるワンモーション開扉機構としたものである。
【0006】
【実施例】本発明の一実施例を図面により説明すると、
1は合成樹脂ボディ、2は合成樹脂ボディ1の表側の凹
所内に軸装されているラッチ、3はラッチ2の周面に形
成されるハーフラッチ係合段部、4は同フルラッチ係合
段部、5は車体側に取付けられたストライカ、6は
のときストライカ5が係合してラッチ2を正転させる係
合溝、7はラッチ2を軸装するラッチ軸、8はラッチ2
と同様合成樹脂ボディ1の表側の凹所内に軸装される
ラチェットで、ラチェット8の爪9はハーフラッチ係合
段部3又はフルラッチ係合段部4に係合してラッチ2の
逆転を防止する。10はラチェット8を軸装するラチェ
ット軸である。
【0007】前記合成樹脂ボディ1の表側には金属板で
形成されたカバープレート(図省略)が設けられ、合成
樹脂ボディ1の裏側には金属板で形成されたバックプレ
ート11が設けられる。前記ラッチ2は前記ラチェット
8よりも上方位置に設けられ、ラッチ2とラチェット8
の間の前記ボディ1閉扉のときストライカ5の通る
通路12が形成される。しかして、合成樹脂ボディ1の
裏側に突出たラッチ軸7には、扉側に取付けられたアウ
ターハンドルの開扉操作で回転する第一オープンレバー
13と、扉側に取付けられたインナーハンドルの開扉操
作で回転する第二オープンレバー14が軸装される。第
一オープンレバー13の端15には上下方向の第一作
動杆16の上端17が軸止される。第一作動杆16の下
側には、上下方向のスリット18が形成され、第一作動
杆16の下端には水平方向に折曲げて形成した当接部1
9が形成される。
【0008】前記ラチェット軸10の裏側に突き出た部
分には、ラチェットレバー20の基部が軸止される(図
6)。図2,7のように、前記ラチェット8の先端から
は裏方向にラチェットピン21が突き出ており、ラチェ
ットピン21は合成樹脂ボディ1に形成したラチェット
軸10を中心とする上下方向の円弧長孔22を通って
(図2)ラチェットレバー20の先端に連結されてい
る。23はラチェットレバー20の左端に形成された前
記当接部19が当接する当接片である。
【0009】しかして、前記合成樹脂ボディ1の下部に
は一体又は別体のアクチュエーター24が設けられる。
25はアクチュエーター24のモーターを収納するモー
ター収納部であり、前記モーターの回転を種々の伝達機
構を介して出力軸26に伝達する。出力軸26は決めら
れた角度の範囲け左右側に回転し、一方がロック位置
であり他方がアンロック位置であり、節度を持って停止
する。出力軸26にはロックレバー27が固定状態に取
付けられる。ロックレバー27の形状は任意である。ロ
ックレバー27の上部の一部には連結レバー28の右端
を軸支し、連結レバー28の左端に設けた表裏方向の突
起29前記第一作動杆16のスリット18に係合させ
る。したがって、ロックレバー27がロック方向aに回
転してロック位置(図・図)に移動すると、連結レ
バー28により、第一作動杆16の下端を右側に移動さ
せて第一作動杆16の下端の当接部19とラチェットレ
バー20の当接片23とを外れた状態にする。ロックレ
バー27がアンロック方向bに回転してアンロック位置
移動すると(図5)、連結レバー28により、第一作
動杆16の下端の当接部19を左側に移動させてラチェ
ットレバー20の当接片23の真上に臨ませる。
【0010】前記第二オープンレバー14はラッチ軸7
を中心に左右側に長い構造であり、左端30には第二作
動杆31の上端を結合する。第二作動杆31は合成樹脂
ボディ1側に設けた突起32に係合する上下スリット3
2aを有するので、第二オープンレバー14が左回転す
ると、第二作動杆31は上下スリット32aに添って下
動する。第二作動杆31には窓穴33が設けられてい
て、窓穴33にはラチェット8から突き出ているラチェ
ットピン21が係合しているので、第二オープンレバー
14が左回転すると第二作動杆31の窓穴33により
チェットピン21を押し下げてラチェット8をラッチ2
のフルラッチ係合段部4から離脱させて、扉を開くこと
ができる。
【0011】前記バックプレート11の右端は直角に裏
側方向に折曲げられていて、その折曲部11aにインナ
ーハンドルから来るロッドが結合する第一インナーレバ
ー34が左右方向の軸35により軸着される。軸35に
は別にもう一枚の第二インナーレバー36軸着し、
一インナーレバー34の第一屈曲片37と第二インナー
レバー36の第二屈曲片38とを軸35の外周に装着
たトーションコイルバネ39の両方の脚部40、41
挾持させる。前記屈曲片37、38は前記軸35と平行
方向に伸びるように屈曲されていて、第一屈曲片37の
方が第二屈曲片38より外側であり、両者は重合してい
る。
【0012】前記第一インナーレバー34の当接アーム
42は、前記第二オープンレバー14の右端43の下側
に臨んでいて、扉のインナーハンドルにより第一インナ
ーレバー34が回転すると当接アーム42は右端43
当接して上動させて第二オープンレバー14を左回転さ
せる。
【0013】前記第二インナーレバー36の裏側方向の
突出端には第一リンク杆44の上端が軸45で軸着され
る。第一リンク杆44の下端には上下方向の長孔46が
設けられていて、長孔46には表裏方向の第二リンク杆
47の裏端に設けた係合ピン48が係合している。第二
リンク杆47はその表裏中間位置が軸49により前記折
曲部11aに軸止され、第二リンク杆47の表端には第
三リンク杆50(図1〜3)の上端が軸51により係合
し、第三リンク杆50の下端は表裏方向の軸52により
前記ロックレバー27の右端に軸着される。
【0014】なお、53は第一オープンレバー13のス
トッパー(図4)、54は第一オープンレバー13のバ
ネ、55はシルノブに至るロッドのシルノブ取付部(図
3)、56はロック装置本体で、アウターハンドルに至
る取付具は、第一作動杆16の上端17に取付けられ
る。
【0015】
【作用】(ロックアンロック作用) 閉扉すると、車体側に固定されているストライカ5は、
扉側に固定のロック装置本体56のラッチ2の係合溝6
に係合してラッチ2を正転させ、ラッチ2のフルラッチ
係合段部4にラチェット8の爪9が係合してラッチ2の
逆転を防止しフルラッチ状態にする。この状態におい
て、キー又はシルノブのロック操作か、アクチュエータ
ー24のロック操作によりロックレバー27をロック方
aに回転させて図4の状態にすると、ロックレバー2
7の右転により連結レバー28は右動し、連結レバー2
8の突起29と第一作動杆16のスリット18の係合に
より第一作動杆16の下端を右動させて、第一作動杆1
6の当接部19ラチェットレバー20の当接片23
外れた位置にする。この状態がロック状態であり、ア
ウターハンドルを開扉操作して第一作動杆16を下動さ
せて当接部19を下動させても、当接部19は当接片2
3に当接せず空振りであるからラチェットレバー20は
回転しない。したがって、ラチェット8と爪9はラッチ
2のフルラッチ係合段部4から外れないので開扉しな
い。
【0016】次に、キー又はシルノブ操作又はアクチュ
エーター24のアンロック操作により、図5のようにロ
ックレバー27をアンロック方向に回転させると、連
結レバー28を左動させ、その突起29とスリット18
の係合により第一作動杆16の下端を左動させて第一作
動杆16の当接部19をラチェットレバー20の当接片
23の真上に位置させる。この状態はアンロック状態
で、アウターハンドルの開扉操作により第一作動杆16
の当接部19を下降させると当接片23を押圧してラチ
ェットレバー20を左転させ、ラチェットピン21を介
してラチェット8を左転させてラチェット8の爪9をラ
ッチ2のフルラッチ係合段部4より離脱させラッチ2を
フリーにして開扉させる。
【0017】(ワンモーション開扉作用) しかして、図4のように、ロックレバー27がロック位
置に回転していても、扉のインナーハンドルを開扉操作
すると開扉できる。これがワンモーション開扉作用であ
って、インナーハンドルを開扉操作すると、第一インナ
ーレバー34は軸35を中心に図3で左転し、その当接
アーム42で第二オープンレバー14の右端43を上動
させ、図6において、第二オープンレバー14をラッチ
軸7を中心に左転させて左端30を下降させ、左端30
に接続されている第二作動杆31を下降させるから、第
二作動杆31の窓穴33によりラチェットピン21を下
動させて図2でラチェット8を左転させ、ラチェット8
の爪9をラッチ2のフルラッチ係合段部4より離脱させ
る。
【0018】(本発明独自の作用) しかして、上記のワンモーション開扉作用では、その動
作に関連して、図4のロック位置にあったロックレバー
27を図5のアンロック位置に連動して回動させる。即
ち、単に扉を開くだけであれば、ロック位置のまま開扉
して車より降りても構わないのであるが、無意識に扉を
締めると、ロックしてしまうことがある。これを防止す
るために、ワンモーションで開扉したときは連動して、
ロック状態をアンロック状態とするものであり、図3に
おいて第一インナーレバー34が左転するとトーション
コイルバネ39を介して第二インナーレバー36も左転
し、第二インナーレバー36の左転により第一リンク杆
44は下動し、第一リンク杆44の下動により第二リン
ク杆47は図3で左転し、第二リンク杆47の左転で第
三リンク杆50を上動させ、第三リンク杆50の上動で
ロックレバー27を図5においてアンロック方向bに回
転させ、前記説明のように第一作動杆16の当接部19
をラチェットレバー20の当接片23に臨ませる位置に
してアンロックにする。
【0019】上記の場合、ロックレバー27のロック方
向aへの回転とアンロック方向bへの回転の範囲は、節
度を持たせるために決められており、比較的小さな範囲
であって両端では「カチン」と停止し、その範囲を越え
ては回転しないようになっているが、他方、第一インナ
ーレバー34の当接アーム42で第二オープンレバー1
4を回動させる範囲は、第二作動杆31を下降させてそ
の窓穴33によりラチェットピン21を下降させて、深
く係合しているラチェット8の爪9をラッチ2のフル
ッチ係合段部4から確実に離脱させるのであるから、両
者を比較するとラチェット8の爪9をラッチ2のフル
ッチ係合段部4から離脱させる開扉モーションの方が相
当に大きい。これを吸収するのが、トーションコイルバ
ネ39であって、ロックレバー27の方が回転停止して
動かなくなると、図11のようにトーションコイルバネ
39の両方の脚部40、41は開いて吸収するのであ
る。
【0020】
【発明の効果】本発明は、車体側に固定されたストライ
カ5と、閉扉すると該ストライカ5と係合して正転する
ラッチ2及び閉扉により正転した前記ラッチのフルラッ
係合段部4に爪9が係合して前記ラッチ2の逆転を防
止するラチェット8を有する扉側に固定のロック装置本
体56と、該ロック装置本体56に取付られ前記ラチェ
ット8と一体的に回動するラチェットレバー20及び、
前記扉のアウターハンドルの開扉操作で上下動する第一
作動杆16及び、前記扉のキー又はシルノブ又は前記ロ
ック装置本体56のアクチュエーター24の操作により
ロック位置とアンロック位置に切替えられ前記ロック位
置では前記第一作動杆16を前記ラチェットレバー20
の当接片23より外し前記アンロック位置では前記第一
作動杆16を前記ラチェットレバー20の当接片23に
臨ませるロックレバー27と、前記扉のインナーハンド
ルの開扉操作で上下動し下動すると前記ラチェットレバ
ー20を回動させうる第二作動杆31とからなるものに
おいて、前記ロック装置本体56には、前記インナーハ
ンドルにロッド等で連結される第一インナーレバー34
インナーレバー軸35により軸止するとともに該イン
ナーレバー軸35には第二インナーレバー36も軸止
し、前記第二インナーレバー36は前記第一インナーレ
バー34が回動するとトーションコイルバネ39を介し
て回転するように構成し、前記第一インナーレバー34
は前記第二作動杆31に前記第二インナーレバー36は
前記ロックレバー27に夫々連結して前記インナーハン
ドルを開扉操作すると前記ラチェット8を前記ラッチ2
より離脱させるとともに前記ロック位置に回動している
前記ロックレバー27を前記アンロック位置に回動させ
る車両用ロック装置におけるワンモーション開扉機構と
したものであるから、ロック状態でも、インナーハンド
ルを開扉操作すると開扉できるばかりでなく、開扉と同
時にロック状態をアンロック状態にすることができ、イ
ンナーハンドルの開扉操作における開扉モーション
ック状態からアンロック状態へアンロックモーション
はその大きさが異なるが、インナーハンドルにロッド
等で連結される第一インナーレバー34を軸止した軸3
5に第二インナーレバー36も軸止し、前記第二インナ
ーレバー36は前記第一インナーレバー34が回動する
とトーションコイルバネ39を介して回転するように構
成したので、前記モーションの大きさの相違をトーシ
ョンコイルバネ39の弾力的開閉で吸収できる。この場
合、本願は、公知例のようにロックレバーを2枚にする
構成ではないので、ロックレバーは「カチン」という節
度を持って切替えすることができる。又、第一インナー
レバー34と第二インナーレバー36とによりモーショ
ンの大きさの相違を吸収するので、必然的に必要とする
第一リンク杆〜第三リンク杆のモーションを大きくし
て、装置を大型化させない。また、前記機構において、
前記第一インナーレバー34の一部に左右方向の第一
曲片37を前記第二インナーレバー36の一部に左右方
向の第二屈曲片38を夫々形成し、前記第二屈曲片38
は前記第一屈曲片37の内側になるように互いに重合さ
せ、前記第一インナーレバー34及び前記第二インナー
レバー36を軸止する左右方向の前記インナーレバー
35の外周には前記トーションコイルバネ39を装着
せ、該トーションコイルバネ39の一対の脚部40、4
1で前記屈曲片37、38を外方から挾持してなる車両
用ロック装置におけるワンモーション開扉機構としたか
ら、トーションコイルバネ39の取付も容易であるう
え、軸35の外周に装着したトーションコイルバネ39
で、確実にモーションの違いを吸収できる構造になる。
また、前記機構において、前記第二インナーレバー36
端には第一リンク杆44の上端を軸止し、該第一リ
ンク杆44の下端に上下方向の長孔46を形成し、該長
孔46に表裏中間位置が左右方向の取付軸49で軸止さ
れている表裏方向の第二リンク杆47の端を係合ピン
48で連結し、前記第二リンク杆47の端には上部連
軸51により第三リンク杆50の上端を軸止し、該第
三リンク杆50の下端と前記ロックレバー27とを下部
連結軸52で連結した車両用ロック装置におけるワンモ
ーション開扉機構としたから、トーションコイルバネ3
9を介して回動する第二インナーレバー36より、第一
リンク杆44と、第二リンク杆47と、第三リンク杆5
0を介して、ロックレバー27を切替回動させることが
でき、第一リンク杆44乃至第三リンク杆50の動きは
小さく、小型のロック装置を得ることができるようにな
る。また、前記機構において、前記第一作動杆16と前
記ロックレバー27とは連結レバー28で連結した車両
用ロック装置におけるワンモーション開扉機構としたか
ら、揺動中心の相違する前記ロックレバー27の回動で
第一作動杆16をロックアンロックに円滑に切替えで
きる。また、前記機構において、前記第一作動杆16は
第一オープンレバー13の端部に、前記第二作動杆31
は第二オープンレバー14の端部に夫々軸止した車両用
ロック装置におけるワンモーション開扉機構としたか
ら、第一オープンレバー13をアウターハンドルで回動
させると第一作動杆16を作動でき、第二オープンレバ
ー14をインナーハンドルで回動させると第二作動杆3
1を作動でき、構造簡単で実施化容易である。また、
記機構において、前記第一オープンレバー13及び前記
第二オープンレバー14は前記ラッチ2のラッチ軸7に
軸止した車両用ロック装置におけるワンモーション開扉
機構としたから、動作は円滑であり、構成簡単になる。
また、前記機構において、前記ロックレバー27は前記
アクチュエーター24の出力軸26に固定した車両用ロ
ック装置におけるワンモーション開扉機構としたから、
自動でロックアンロックの切替えができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ロック装置本体の背面図。
【図2】ロック装置本体のラッチ、ラチェットの位置を
示す背面図。
【図3】図1の右側面図。
【図4】ロック状態の要部背面図。
【図5】アンロック状態の要部背面図。
【図6】第二オープンレバーによる開扉状態要部背面
図。
【図7】ラチェットとラチェットレバーの結合状態斜視
図。
【図8】インナーハンドル開扉作動前の右側面図。
【図9】インナーハンドル開扉作動開始直後の右側面
図。
【図10】インナーハンドル開扉作動後ロックレバー切
替終了の右側面図。
【図11】インナーハンドル開扉作動後開扉終了の右側
面図。
【符号の説明】
1…合成樹脂ボディ、2…ラッチ、3…ハーフラッチ
合段部、4…フルラッチ係合段部、5…ストライカ、6
…係合溝、7…ラッチ軸、8…ラチェット、9…爪、1
0…ラチェット軸、11…バックプレート、11a…折
曲部、12…通路、13…第一オープンレバー、14…
第二オープンレバー、15…端、16…第一作動杆、
17…上端、18…スリット、19…当接部、20…ラ
チェットレバー、21…ラチェットピン、22…円弧長
孔、23…当接片、24…アクチュエーター、25…モ
ーター収納部、26…出力軸、27…ロックレバー、2
8…連結レバー、29…突起、30…左端、31…第二
作動杆、32…突起、32a…上下スリット、33…窓
穴、34…第一インナーレバー、35…軸、36…第二
インナーレバー、37…第一屈曲片、38…第二屈曲
片、39…トーションコイルバネ、40…部、41…
部、42…当接アーム、43…右端、44…第一リン
ク杆、45…軸、46…長孔、47…第二リンク杆、4
8…係合ピン、49…軸、50…第三リンク杆、51…
軸、52…軸、53…ストッパー、54…バネ、55…
シルノブ取付部、56…ロック装置本体。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体側に固定されたストライカ5と、閉
    扉すると該ストライカ5と係合して正転するラッチ2及
    び閉扉により正転した前記ラッチのフルラッチ係合段部
    4に爪9が係合して前記ラッチ2の逆転を防止するラチ
    ェット8を有する扉側に固定のロック装置本体56と、
    該ロック装置本体56に取付られ前記ラチェット8と一
    体的に回動するラチェットレバー20及び、前記扉の
    ウターハンドルの開扉操作で上下動する第一作動杆16
    及び、前記扉のキー又はシルノブ又は前記ロック装置本
    体56のアクチュエーター24の操作によりロック位置
    アンロック位置に切替えられ前記ロック位置では前記
    第一作動杆16を前記ラチェットレバー20の当接片2
    3より外し前記アンロック位置では前記第一作動杆16
    を前記ラチェットレバー20の当接片23に臨ませるロ
    ックレバー27と、前記扉のインナーハンドルの開扉操
    作で上下動し下動すると前記ラチェットレバー20を回
    動させうる第二作動杆31とからなるものにおいて、前
    記ロック装置本体56には、前記インナーハンドルにロ
    ッド等で連結される第一インナーレバー34をインナー
    レバー軸35により軸止するとともに該インナーレバー
    軸35には第二インナーレバー36も軸止し、前記第二
    インナーレバー36は前記第一インナーレバー34が回
    動するとトーションコイルバネ39を介して回転するよ
    うに構成し、前記第一インナーレバー34は前記第二作
    動杆31に前記第二インナーレバー36は前記ロックレ
    バー27に夫々連結して前記インナーハンドルを開扉操
    作すると前記ラチェット8を前記ラッチ2より離脱させ
    るとともに前記ロック位置に回動している前記ロックレ
    バー27を前記アンロック位置に回動させる車両用ロッ
    ク装置におけるワンモーション開扉機構。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記第一インナーレ
    バー34の一部に左右方向の第一屈曲片37を前記第二
    インナーレバー36の一部に左右方向の第二屈曲片38
    を夫々形成し、前記第二屈曲片38は前記第一屈曲片3
    7の内側になるように互いに重合させ、前記第一インナ
    ーレバー34及び前記第二インナーレバー36を軸止す
    る左右方向の前記インナーレバー軸35の外周には前記
    トーションコイルバネ39を装着させ、該トーションコ
    イルバネ39の一対の脚部40、41で前記屈曲片3
    7、38を外方から挾持してなる車両用ロック装置にお
    けるワンモーション開扉機構。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2において、前記第
    二インナーレバー36の端には第一リンク杆44の上
    端を軸止し、該第一リンク杆44の下端に上下方向の長
    孔46を形成し、該長孔46に表裏中間位置が左右方向
    取付軸49で軸止されている表裏方向の第二リンク杆
    47の端を係合ピン48で連結し、前記第二リンク杆
    47の端には上部連結軸51により第三リンク杆50
    の上端を軸止し、該第三リンク杆50の下端と前記ロッ
    クレバー27とを下部連結軸52で連結した車両用ロッ
    ク装置におけるワンモーション開扉機構。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれか1項にお
    いて、前記第一作動杆16と前記ロックレバー27とは
    連結レバー28で連結した車両用ロック装置におけるワ
    ンモーション開扉機構。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれか1項にお
    いて、前記第一作動杆16は第一オープンレバー13の
    端部に、前記第二作動杆31は第二オープンレバー14
    の端部に夫々軸止した車両用ロック装置におけるワンモ
    ーション開扉機構。
  6. 【請求項6】 請求項において、前記第一オープンレ
    バー13及び前記第二オープンレバー14は前記ラッチ
    2のラッチ軸7に軸止した車両用ロック装置におけるワ
    ンモーション開扉機構。
  7. 【請求項7】 請求項1〜請求項6のいずれか1項にお
    いて、前記ロックレバー27は前記アクチュエーター2
    4の出力軸26に固定した車両用ロック装置におけるワ
    ンモーション開扉機構。
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