JPH08210000A - 車両用ロック装置におけるワンモーション開扉機構 - Google Patents

車両用ロック装置におけるワンモーション開扉機構

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JPH08210000A
JPH08210000A JP4230395A JP4230395A JPH08210000A JP H08210000 A JPH08210000 A JP H08210000A JP 4230395 A JP4230395 A JP 4230395A JP 4230395 A JP4230395 A JP 4230395A JP H08210000 A JPH08210000 A JP H08210000A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロックアンロックの切替に節度感のある小型
のワンモーション開扉機構を得る。 【構成】 ロック装置本体56には、インナーハンドル
にロッド等で連結される第一インナーレバー34を軸3
5により軸止するとともに該軸35には第二インナーレ
バー36も軸止し、前記第二インナーレバー36は前記
第一インナーレバー34が回動するとトーションコイル
バネ39を介して回転するように構成し、前記第一イン
ナーレバー34は前記第二作動杆31に前記第二インナ
ーレバー36は前記ロックレバー27に連結してインナ
ーハンドルを開扉操作するとラチェット8をラッチ2よ
り離脱させるとともにロックレバー27をアンロック位
置に回動させる車両用ロック装置におけるワンモーショ
ン開扉機構とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用ロック装置にお
けるワンモーション開扉機構に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来公知の特開平1−247676号公報
には、車両扉のインナーハンドルを開扉操作すると、ロ
ック状態にあるロック装置をアンロック状態に切替え、
同時にオープンレバーを回動させてラッチとラチェット
の結合を離脱させて開扉できるワンモーション開扉装置
について記載されている。また、従来公知の特公平2−
190588号公報には、キー操作でロックとアンロッ
クの切替えをなしうる車両用ロック装置において、前記
キー操作を余剰回動させと、他の扉のロックアンロック
の切替えができる構成にしたものについて記載されてい
る。なお、キーを余剰操作すると、ロックレバーも余剰
回動することになるが、ロックレバーは回動角度が制限
されていて一定角度以上には回動しないから、この公知
例ではロックレバーを2枚構成してスプリングを介在さ
せ、キーが余剰回動できるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公知例のうち、前
者のものは、車両扉のインナーハンドルを開扉操作する
と、ロック状態にあるロック装置をアンロック状態に切
替え、同時にオープンレバーを回動させてラッチとラチ
ェットの結合を離脱させて開扉されるからワンモーショ
ン開扉装置であるが、該公知例に記載されたものは細部
の構成が未解決であるから別途工夫を必要とする。即
ち、インナーハンドルでロックアンロックの切替えをさ
せるモーションと、ラチェットを離脱させて開扉させる
モーションでは、ストロークが異なり、ラチェットを離
脱させて開扉させるモーションの方が遥かに大きい。従
って、ロックアンロックの切替えは終了しているのに、
ラチェットの離脱はまだ不充分ということがあるから、
更にインナーハンドルを回転させなくてはならない。し
かし、ロックレバーは、節度感を持たせるため、ロック
アンロックの各位置で停止するように形成されているか
ら、更にインナーハンドルを回転させることはできず、
この点未解決である。前記公知例のうち、後者は、ロッ
クレバーを2枚にしてスプリングで結合している。した
がって、この構成を前記公知例に取入れると、インナー
ハンドルを充分回動させてラチェットの離脱を確実にす
ることができるようになるが、ロックレバーを2枚にす
ると、大切なロックアンロックのときの「カチン」とい
う節度感はなくなるし、インナーレバーからロックレバ
ー迄に至る複数個のリンク杆は全部余剰回動する構成に
なるので、装置を大きくする。
【0004】
【発明の目的】節度感のあり、小型のワンモーション開
扉機構を得る。
【0005】
【課題を解決するための手段】よって、本発明は、車体
側に固定されたストライカ5と、閉扉すると該ストライ
カ5と係合して正転するラッチ2及び閉扉により正転し
た前記ラッチのフル係合段部4に爪9が係合して前記ラ
ッチ2の逆転を防止するラチェット8を有する扉側に固
定のロック装置本体56と、該ロック装置本体56に取
付られた前記ラチェット8と一体的に回動するラチェッ
トレバー20及び、アウターハンドルの開扉操作で上下
動する第一作動杆16及び、キー又はシルノブ又はアク
チュエーター24の操作によりロック・アンロック位置
に切替えられロック位置では前記第一作動杆16を前記
ラチェットレバー20の当接片23より外しアンロック
位置では前記第一作動杆16を前記ラチェットレバー2
0の当接片23に臨ませるロックレバー27と、インナ
ーハンドルの開扉操作で上下動し下動すると前記ラチェ
ットレバー20を回動させうる第二作動杆31とからな
るものにおいて、前記ロック装置本体56には、インナ
ーハンドルにロッド等で連結される第一インナーレバー
34を軸35により軸止するとともに該軸35には第二
インナーレバー36も軸止し、前記第二インナーレバー
36は前記第一インナーレバー34が回動するとトーシ
ョンコイルバネ39を介して回転するように構成し、前
記第一インナーレバー34は前記第二作動杆31に前記
第二インナーレバー36は前記ロックレバー27に夫々
連結してインナーハンドルを開扉操作すると前記ラチェ
ット8を前記ラッチ2より離脱させるとともにロック位
置に回動している前記ロックレバー27をアンロック位
置に回動させる車両用ロック装置におけるワンモーショ
ン開扉機構としたものである。また、請求項1におい
て、前記第一インナーレバー34の一部に左右方向の屈
曲片37を前記第二インナーレバー36の一部に左右方
向の屈曲片38を夫々形成して、前記屈曲片38は前記
屈曲片37の内側になるように互いに重合させ、前記第
一インナーレバー34及び前記第二インナーレバー36
を軸止する左右方向の軸35の外周にはトーションコイ
ルバネ39を嵌合させ、該トーションコイルバネ39の
端部40、41で前記屈曲片37、38を外方から挾持
してなる車両用ロック装置におけるワンモーション開扉
機構としたものである。また、請求項1において、前記
第一作動杆16は第一オープンレバー13の端部に、前
記第二作動杆31は第二オープンレバー14の端部に夫
々軸止した車両用ロック装置におけるワンモーション開
扉機構としたものである。また、請求項1において、前
記第二インナーレバー36の後端には第一リンク杆44
の上端を軸止し、該第一リンク杆44の下端に上下方向
の長孔46を形成し、該長孔46に前後中間位置が左右
方向の軸49で軸止されている前後方向の第二リンク杆
47の後端を係合ピン48で係合し、前記第二リンク杆
47の前端には軸51により第三リンク杆50の上端を
軸止し、該第三リンク杆50の下端とロックレバー27
とを軸52で連結した車両用ロック装置におけるワンモ
ーション開扉機構としたものである。また、請求項1に
おいて、前記第一作動杆16と前記ロックレバー27と
は、連結レバー28で連結した車両用ロック装置におけ
るワンモーション開扉機構としたものである。また、請
求項1及び3において、前記第一オープンレバー13及
び前記第二オープンレバー14は前記ラッチ2の軸7に
軸止した車両用ロック装置におけるワンモーション開扉
機構としたものである。また、請求項1において、前記
ロックレバー27はアクチュエーター24の出力軸26
に固定した車両用ロック装置におけるワンモーション開
扉機構としたものである。
【0006】
【実施例】本発明の一実施例を図面により説明すると、
1は合成樹脂ボディ、2は合成樹脂ボディ1の表側の凹
所内に軸装されているラッチ、3はラッチ2の周面に形
成されるハーフ係合段部、4は同フル係合段部、5は車
体側に取付けられたストライカ、6は開扉のときストラ
イカ5が係合してラッチ2を正転させる係合溝、7はラ
ッチ2を軸装するラッチ軸、8はラッチ2と同様合成樹
脂ボディ1の表側の凹所内に軸装されるラチェットで、
ラチェット8の爪9はハーフ係合段部3又はフル係合段
部4に係合してラッチ2の逆転を防止する。10はラチ
ェット8を軸装するラチェット軸である。
【0007】前記合成樹脂ボディ1の表側には金属板で
形成されたカバープレート(図省略)が設けられ、合成
樹脂ボディ1の裏側には金属板で形成されたバックプレ
ート11が設けられる。前記ラッチ2は前記ラチェット
8よりも上方位置に設けられ、ラッチ2とラチェット8
の間に閉扉のときストライカ5の通る通路12が形成さ
れる。しかして、合成樹脂ボディ1の裏側に突出たラッ
チ軸7には、扉側に取付けられたアウターハンドルの開
扉操作で回転する第一オープンレバー13と、扉側に取
付けられたインナーハンドルの開扉操作で回転する第二
オープンレバー14が軸装される。第一オープンレバー
13の右端15には上下方向の第一作動杆16の上端1
7が軸止される。第一作動杆16の下側には、上下方向
のスリット18が形成され、第一作動杆16の下端には
水平方向に折曲げて形成した当接部19が形成される。
【0008】前記ラチェット軸10の裏側に突き出た部
分には、ラチェットレバー20の基部が軸止される(図
6)。図7のように、前記ラチェット8の先端からは裏
方向にピン21が突き出ており、ピン21は合成樹脂ボ
ディ1に形成した軸10を中心とする上下方向の円弧長
孔22を通って(図2)ラチェットレバー20の先端に
連結されている。23はラチェットレバー20の左端に
形成された前記当接部19が当接する当接片である。
【0009】しかして、前記合成樹脂ボディ1の下部に
は一体又は別体のアクチュエーター24が設けられる。
25はアクチュエーター24のモーターを収納するモー
ター収納部であり、前記モーターの回転を種々の伝達機
構を介して出力軸26に伝達する。出力軸26は決めら
れた角度の範囲さけ左右側に回転し、一方がロック位置
であり他方がアンロック位置であり、節度を持って停止
する。出力軸26にはロックレバー27が固定状態に取
付けられる。ロックレバー27の形状は任意である。ロ
ックレバー27の上部の一部には連結レバー28の右端
が係合し、連結レバー28の左端に設けた前後方向の突
起29が、前記第一作動杆16のスリット18に係合す
る。したがって、ロックレバー27がロック位置(図1
・図4)に回動aするときは、連結レバー28により、
第一作動杆16の下端を右側に移動させて第一作動杆1
6の下端の当接部19とラチェットレバー20の当接片
23とを外れた位置にする。ロックレバー27がアンロ
ック位置に回動bするときは(図5)、連結レバー28
により、第一作動杆16の下端の当接部19を左側に移
動させてラチェットレバー20の当接片23の真上に臨
ませる。
【0010】前記第二オープンレバー14はラッチ軸7
を中心に左右側に長い構造であり、左端30には第二作
動杆31の上端を結合する。第二作動杆31は合成樹脂
ボディ1側に設けた突起32に係合する上下スリット3
2aを有するので、第二オープンレバー14が左回転す
ると、第二作動杆31は上下スリット32aに添って下
動する。第二作動杆31には窓穴33が設けられてい
て、窓穴33にはラチェット8から突き出ているピン2
1が係合しているので、第二オープンレバー14が左回
転すると第二作動杆31の窓穴33によりピン21を押
し下げてラチェット8をラッチ2のフル係合段部4から
離脱させて、扉を開くことができる。
【0011】前記バックプレート11の右端は直角に裏
側方向に折曲げられていて、その折曲部11aにインナ
ーハンドルから来るロッドが結合する第一インナーレバ
ー34が左右方向の軸35により軸着される。軸35に
は別にもう一枚の第二インナーレバー36が軸着されて
いて第一インナーレバー34の屈曲片37と第二インナ
ーレバー36の屈曲片38に軸35の外周に嵌合したト
ーションコイルバネ39の両端部40、41が挾持する
ように係合している。前記屈曲片37、38は前記軸3
5と平行方向に屈曲されていて、屈曲片37の方が屈曲
片38より外側であり、両者は重合している。
【0012】前記第一インナーレバー34の爪42は、
前記第二オープンレバー14の右端43の下側に臨んで
いて、爪42により右端43を上動させて第二オープン
レバー14を左回転させる。
【0013】前記第二インナーレバー36の裏側方向の
突出端には第一リンク杆44の上端が軸45で軸着され
る。第一リンク杆44の下端には上下方向の長孔46が
設けられていて、長孔46には表裏方向の第二リンク杆
47の裏端に設けた係合ピン48が係合している。第二
リンク杆47はその表裏中間位置が軸49により軸止さ
れ、第二リンク杆47の表端には第三リンク杆50の上
端が軸51により係合し、第三リンク杆50の下端は表
裏方向の軸52により前記ロックレバー27の右端に軸
着される。
【0014】なお、53は第一オープンレバー13のス
トッパー、54は第一オープンレバー13のバネ、55
はシルノブに至るロッドのシルノブ取付部、56はロッ
ク装置本体で、アウターハンドルに至る取付具は、上端
17に取付けられる。
【0015】
【作用】
(ロックアンロック作用)閉扉すると、車体側に固定さ
れているストライカ5は、扉側に固定のロック装置本体
56のラッチ2の係合溝6に係合してラッチ2を正転さ
せ、ラッチ2のフル係合段部4にラチェット8の爪9が
係合してラッチ2の逆転を防止しフルラッチ状態にす
る。この状態において、キー又はシルノブのロック操作
か、アクチュエーター24のロック操作によりロックレ
バー27を回転aさせて図4の状態にすると、ロックレ
バー27の右転aにより連結レバー28は右動し、連結
レバー28の突起29と第一作動杆16のスリット18
の係合により第一作動杆16の下端を右動させて、第一
作動杆16の当接部19とラチェットレバー20の当接
片23を外れた位置にする。この状態がロック状態であ
り、アウターハンドルを開扉操作して第一作動杆を下動
させて当接部19を下動させても、当接部19は当接片
23に当接せず空振りであるからラチェットレバー20
は回転しない。したがって、ラチェット8と爪9はラッ
チ2のフル係合段部4から外れないので開扉しない。
【0016】次に、キー又はシルノブ操作又はアクチュ
エーター24の操作により、図5のようにロックレバー
27を左転bさせると、連結レバー28を作動させ、そ
の突起29とスリット18の係合により第一作動杆16
の下端を左動させて第一作動杆16の当接部19をラチ
ェットレバー20の当接片23の真上に位置させる。こ
の状態はアンロック状態で、アウターハンドルの開扉操
作により第一作動杆16の当接部19を下降させると当
接片23を押圧してラチェットレバー20を左転させ、
ピン21を介してラチェット8を左転させてラチェット
8の爪9をラッチ2のフル係合段部4より離脱させラッ
チ2をフリーにして開扉させる。
【0017】(ワンモーション開扉作用)しかして、図
4のように、ロックレバー27がロック位置に回転して
いても、扉のインナーハンドルを開扉操作すると開扉で
きる。これがワンモーション開扉作用であって、インナ
ーハンドルを開扉操作すると、第一インナーレバー34
は軸35を中心に図3で左転し、その爪42で第二オー
プンレバー14の右端43を上動させ、第二オープンレ
バー14をラッチ軸7を中心に左転させて左端30を下
降させ、左端30に接続されている第二作動杆31を下
降させるから、第二作動杆31の窓穴33によりピン2
1を下動させて図2でラチェット8を左転させ、ラチェ
ット8の爪9をラッチ2のフル係合段部4より離脱させ
る。
【0018】(本発明独自の作用)しかして、上記のワ
ンモーション開扉作用では、その動作に関連して、図4
の位置にあったロックレバー27を図5の位置に連動し
て回動させる。即ち、単に扉を開くだけであれば、ロッ
クのまま開扉して車より降りても構わないのであるが、
無意識に扉を締めると、ロックしてしまうことがある。
これを防止するために、ワンモーションで開扉したとき
は連動して、ロック状態をアンロック状態とするもので
あり、図3において第一インナーレバー34が左転する
とトーションコイルバネ39を介して第二インナーレバ
ー36も左転し、第二インナーレバー36の左転により
第一リンク杆44は下動し、第一リンク杆44の下動に
より第二リンク杆47は図3で左転し、第二リンク杆4
7の左転で第三リンク杆50を上動させ、第三リンク杆
50の上動でロックレバー27を図5の位置に回転bさ
せ、前記説明のように第一作動杆16の当接部19をラ
チェットレバー20の当接片23に臨ませる位置にして
アンロックにする。
【0019】上記の場合、ロックレバー27のa回転と
b回転の範囲は、節度を持たせるために決められてお
り、比較的小さな範囲であって両端では「カチン」と停
止し、その範囲を越えては回転しないようになっている
が、他方、第一インナーレバー34の爪42で第二オー
プンレバー14を回動させる範囲は、第二作動杆31を
下降させてその窓穴33によりピン21を下降させて、
深く係合しているラチェット8の爪9をラッチ2のフル
係合段部4から確実に離脱させるのであるから、両者を
比較するとラチェット8の爪9をラッチ2のフル係合段
部4から離脱させるモーションの方が相当に大きい。こ
れを吸収するのが、トーションコイルバネ39であっ
て、ロックレバー27の方が回転停止して動かなくなる
と、図11のようにトーションコイルバネ39の両端4
0、41は開いて吸収するのである。
【0020】
【発明の効果】本発明は、車体側に固定されたストライ
カ5と、閉扉すると該ストライカ5と係合して正転する
ラッチ2及び閉扉により正転した前記ラッチのフル係合
段部4に爪9が係合して前記ラッチ2の逆転を防止する
ラチェット8を有する扉側に固定のロック装置本体56
と、該ロック装置本体56に取付られた前記ラチェット
8と一体的に回動するラチェットレバー20及び、アウ
ターハンドルの開扉操作で上下動する第一作動杆16及
び、キー又はシルノブ又はアクチュエーター24の操作
によりロック・アンロック位置に切替えられロック位置
では前記第一作動杆16を前記ラチェットレバー20の
当接片23より外しアンロック位置では前記第一作動杆
16を前記ラチェットレバー20の当接片23に臨ませ
るロックレバー27と、インナーハンドルの開扉操作で
上下動し下動すると前記ラチェットレバー20を回動さ
せうる第二作動杆31とからなるものにおいて、前記ロ
ック装置本体56には、インナーハンドルにロッド等で
連結される第一インナーレバー34を軸35により軸止
するとともに該軸35には第二インナーレバー36も軸
止し、前記第二インナーレバー36は前記第一インナー
レバー34が回動するとトーションコイルバネ39を介
して回転するように構成し、前記第一インナーレバー3
4は前記第二作動杆31に前記第二インナーレバー36
は前記ロックレバー27に夫々連結してインナーハンド
ルを開扉操作すると前記ラチェット8を前記ラッチ2よ
り離脱させるとともにロック位置に回動している前記ロ
ックレバー27をアンロック位置に回動させる車両用ロ
ック装置におけるワンモーション開扉機構としたもので
あるから、ロック状態でも、インナーハンドルを開扉操
作すると開扉できるばかりでなく、開扉と同時にロック
状態をアンロック状態にすることができ、インナーハン
ドルの開扉操作における開扉モーションとロックアンロ
ックの切替モーションはその大きさが異なるが、インナ
ーハンドルにロッド等で連結される第一インナーレバー
34を軸止した軸35に第二インナーレバー36も軸止
し、前記第二インナーレバー36は前記第一インナーレ
バー34が回動するとトーションコイルバネ39を介し
て回転するように構成したので、前記モーションの大き
さの相違をトーションコイルバネ39の開閉で吸収でき
る。この場合、本願は、公知例のようにロックレバーを
2枚にする構成ではないので、ロックレバーは「カチ
ン」という節度を持って切替えすることができる。又、
第一インナーレバー34と第二インナーレバー36とに
よりモーションの大きさの相違を吸収するので、必然的
に必要とする第一リンク杆〜第三リンク杆のモーション
を大きくして、装置を大型化させない。また、請求項1
において、前記第一インナーレバー34の一部に左右方
向の屈曲片37を前記第二インナーレバー36の一部に
左右方向の屈曲片38を夫々形成して、前記屈曲片38
は前記屈曲片37の内側になるように互いに重合させ、
前記第一インナーレバー34及び前記第二インナーレバ
ー36を軸止する左右方向の軸35の外周にはトーショ
ンコイルバネ39を嵌合させ、該トーションコイルバネ
39の端部40、41で前記屈曲片37、38を外方か
ら挾持してなる車両用ロック装置におけるワンモーショ
ン開扉機構としたから、トーションコイルバネ39の取
付も容易であるうえ、軸35の外周に嵌合したトーショ
ンコイルバネ39で、確実にモーションの違いを吸収で
きる構造になる。また、請求項1において、前記第一作
動杆16は第一オープンレバー13の端部に、前記第二
作動杆31は第二オープンレバー14の端部に夫々軸止
した車両用ロック装置におけるワンモーション開扉機構
としたから、第一オープンレバー13をインナーハンド
ルで回動させると第一作動杆16を作動でき、第二オー
プンレバー14をアウターハンドルで回動させると第二
作動杆31を作動でき、構造簡単で実施化容易である。
また、請求項1において、前記第二インナーレバー36
の後端には第一リンク杆44の上端を軸止し、該第一リ
ンク杆44の下端に上下方向の長孔46を形成し、該長
孔46に前後中間位置が左右方向の軸49で軸止されて
いる前後方向の第二リンク杆47の後端を係合ピン48
で係合し、前記第二リンク杆47の前端には軸51によ
り第三リンク杆50の上端を軸止し、該第三リンク杆5
0の下端とロックレバー27とを軸52で連結した車両
用ロック装置におけるワンモーション開扉機構としたか
ら、トーションコイルバネ39を介して回動する第二イ
ンナーレバー36より、第一リンク杆44と、第二リン
ク杆47と、第三リンク杆50を介して、ロックレバー
27を切替回動させることができ、第一リンク杆44乃
至第三リンク杆50の動きは小さく、小型のロック装置
を得ることができるようになる。また、請求項1におい
て、前記第一作動杆16と前記ロックレバー27とは、
連結レバー28で連結した車両用ロック装置におけるワ
ンモーション開扉機構としたから、揺動中心の相違する
前記ロックレバー27の回動で第一作動杆16をロック
アンロックに円滑に切替えできる。また、請求項1及び
3において、前記第一オープンレバー13及び前記第二
オープンレバー14は前記ラッチ2の軸7に軸止した車
両用ロック装置におけるワンモーション開扉機構とした
から、動作は円滑であり、構成簡単になる。また、請求
項1において、前記ロックレバー27はアクチュエータ
ー24の出力軸26に固定した車両用ロック装置におけ
るワンモーション開扉機構としたから、自動でロックア
ンロックの切替えができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ロック装置本体の背面図。
【図2】ロック装置本体のラッチ、ラチェットの位置を
示す背面図。
【図3】図1の右側面図。
【図4】ロック状態の要部背面図。
【図5】アンロック状態の要部背面図。
【図6】第二オープンレバーによる開扉状態要部背面
図。
【図7】ラチェットとラチェットレバーの結合状態斜視
図。
【図8】インナーハンドル開扉作動前の右側面図。
【図9】インナーハンドル開扉作動開始直後の右側面
図。
【図10】インナーハンドル開扉作動後ロックレバー切
替終了の右側面図。
【図11】インナーハンドル開扉作動後開扉終了の右側
面図。
【符号の説明】
1…合成樹脂ボディ、2…ラッチ、3…ハーフ係合段
部、4…フル係合段部、5…ストライカ、6…係合溝、
7…ラッチ軸、8…ラチェット、9…爪、10…ラチェ
ット軸、11…バックプレート、11a…折曲部、12
…通路、13…第一オープンレバー、14…第二オープ
ンレバー、15…右端、16…第一作動杆、17…上
端、18…スリット、19…当接部、20…ラチェット
レバー、21…ピン、22…円弧長孔、23…当接片、
24…アクチュエーター、25…モーター収納部、26
…出力軸、27…ロックレバー、28…連結レバー、2
9…突起、30…左端、31…第二作動杆、32…突
起、32a…上下スリット、33…窓穴、34…第一イ
ンナーレバー、35…軸、36…第二インナーレバー、
37…屈曲片、38…屈曲片、39…トーションコイル
バネ、40…端部、41…端部、42…爪、43…右
端、44…第一リンク杆、45…軸、46…長孔、47
…第二リンク杆、48…係合ピン、49…軸、50…第
三リンク杆、51…軸、52…軸、53…ストッパー、
54…バネ、55…シルノブ取付部、56…ロック装置
本体。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体側に固定されたストライカ5と、閉
    扉すると該ストライカ5と係合して正転するラッチ2及
    び閉扉により正転した前記ラッチのフル係合段部4に爪
    9が係合して前記ラッチ2の逆転を防止するラチェット
    8を有する扉側に固定のロック装置本体56と、該ロッ
    ク装置本体56に取付られた前記ラチェット8と一体的
    に回動するラチェットレバー20及び、アウターハンド
    ルの開扉操作で上下動する第一作動杆16及び、キー又
    はシルノブ又はアクチュエーター24の操作によりロッ
    ク・アンロック位置に切替えられロック位置では前記第
    一作動杆16を前記ラチェットレバー20の当接片23
    より外しアンロック位置では前記第一作動杆16を前記
    ラチェットレバー20の当接片23に臨ませるロックレ
    バー27と、インナーハンドルの開扉操作で上下動し下
    動すると前記ラチェットレバー20を回動させうる第二
    作動杆31とからなるものにおいて、前記ロック装置本
    体56には、インナーハンドルにロッド等で連結される
    第一インナーレバー34を軸35により軸止するととも
    に該軸35には第二インナーレバー36も軸止し、前記
    第二インナーレバー36は前記第一インナーレバー34
    が回動するとトーションコイルバネ39を介して回転す
    るように構成し、前記第一インナーレバー34は前記第
    二作動杆31に前記第二インナーレバー36は前記ロッ
    クレバー27に夫々連結してインナーハンドルを開扉操
    作すると前記ラチェット8を前記ラッチ2より離脱させ
    るとともにロック位置に回動している前記ロックレバー
    27をアンロック位置に回動させる車両用ロック装置に
    おけるワンモーション開扉機構。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記第一インナーレ
    バー34の一部に左右方向の屈曲片37を前記第二イン
    ナーレバー36の一部に左右方向の屈曲片38を夫々形
    成し、前記屈曲片38は前記屈曲片37の内側になるよ
    うに互いに重合させ、前記第一インナーレバー34及び
    前記第二インナーレバー36を軸止する左右方向の軸3
    5の外周にはトーションコイルバネ39を嵌合させ、該
    トーションコイルバネ39の端部40、41で前記屈曲
    片37、38を外方から挾持してなる車両用ロック装置
    におけるワンモーション開扉機構。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記第一作動杆16
    は第一オープンレバー13の端部に、前記第二作動杆3
    1は第二オープンレバー14の端部に夫々軸止した車両
    用ロック装置におけるワンモーション開扉機構。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記第二インナーレ
    バー36の後端には第一リンク杆44の上端を軸止し、
    該第一リンク杆44の下端に上下方向の長孔46を形成
    し、該長孔46に前後中間位置が左右方向の軸49で軸
    止されている前後方向の第二リンク杆47の後端を係合
    ピン48で係合し、前記第二リンク杆47の前端には軸
    51により第三リンク杆50の上端を軸止し、該第三リ
    ンク杆50の下端とロックレバー27とを軸52で連結
    した車両用ロック装置におけるワンモーション開扉機
    構。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記第一作動杆16
    と前記ロックレバー27とは連結レバー28で連結した
    車両用ロック装置におけるワンモーション開扉機構。
  6. 【請求項6】 請求項1及び3において、前記第一オー
    プンレバー13及び前記第二オープンレバー14は前記
    ラッチ2の軸7に軸止した車両用ロック装置におけるワ
    ンモーション開扉機構。
  7. 【請求項7】 請求項1において、前記ロックレバー2
    7はアクチュエーター24の出力軸26に固定した車両
    用ロック装置におけるワンモーション開扉機構。
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CN112238410A (zh) * 2020-10-29 2021-01-19 重庆长安汽车股份有限公司 一种吸收汽车门锁系统制造装配偏差的结构

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