JP3065246B2 - ハロゲン含有樹脂用安定剤、その製造法及びハロゲン含有樹脂組成物 - Google Patents
ハロゲン含有樹脂用安定剤、その製造法及びハロゲン含有樹脂組成物Info
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- C01P2002/72—Crystal-structural characteristics defined by measured X-ray, neutron or electron diffraction data by d-values or two theta-values, e.g. as X-ray diagram
Description
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、リチウムと、マグネシウ
ム及び/又は亜鉛と、アルミニウムとからなる複合金属
水酸化物塩を含有することによって構成されるハロゲン
含有樹脂用安定剤、その製造法及びこの樹脂用安定剤を
配合したハロゲン含有樹脂組成物に関する。
ム及び/又は亜鉛と、アルミニウムとからなる複合金属
水酸化物塩を含有することによって構成されるハロゲン
含有樹脂用安定剤、その製造法及びこの樹脂用安定剤を
配合したハロゲン含有樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】塩化ビニル樹脂などのハロゲン含有樹脂
は、加熱成形加工時において、脱塩化水素等の熱分解反
応により、樹脂の変色、劣化、成形機金型の腐食等のト
ラブルが生じることがよく知られている。この塩化ビニ
ル樹脂の熱分解は、分解初期に発生する塩化水素が触媒
的に作用して、分解を促進すると一般的に考えられてい
る。従って、分解初期の塩化水素を中和、補足するため
に、安定剤を配合することが広く行われている。
は、加熱成形加工時において、脱塩化水素等の熱分解反
応により、樹脂の変色、劣化、成形機金型の腐食等のト
ラブルが生じることがよく知られている。この塩化ビニ
ル樹脂の熱分解は、分解初期に発生する塩化水素が触媒
的に作用して、分解を促進すると一般的に考えられてい
る。従って、分解初期の塩化水素を中和、補足するため
に、安定剤を配合することが広く行われている。
【0003】このような安定剤として、式 Mg(1-x)
Alx (OH)2 A-n x/n ・mH2Oで表されるハイド
ロタルサイト類が知られており、特開昭55−8044
5号公報、特開昭58−36012号公報及び特開昭5
9−30737号公報にはこのハイドロタルサイト類を
用いることが記載されている。
Alx (OH)2 A-n x/n ・mH2Oで表されるハイド
ロタルサイト類が知られており、特開昭55−8044
5号公報、特開昭58−36012号公報及び特開昭5
9−30737号公報にはこのハイドロタルサイト類を
用いることが記載されている。
【0004】ハイドロタルサイト類は、Mg(OH)2
にAl(OH)3 が固溶し、プラスに荷電した基本層
と、このプラス荷電を中和するアニオン及び結晶水から
なる中間層とから成り立っており、このため、ある程度
の熱安定性を有している。この安定化作用は、アニオン
特には炭酸イオンの酸中和、ハロゲンとの交換に基づい
ている。しかし、高い安定性を有するにはハイドロタル
サイト類のアニオン含有量は十分でなく、しかもハイド
ロタルサイト類の樹脂への配合量を増やす場合には、樹
脂に配合した際の透明性を損なうという欠点もあるた
め、更なる高い安定化作用のある化合物が求められてい
る。
にAl(OH)3 が固溶し、プラスに荷電した基本層
と、このプラス荷電を中和するアニオン及び結晶水から
なる中間層とから成り立っており、このため、ある程度
の熱安定性を有している。この安定化作用は、アニオン
特には炭酸イオンの酸中和、ハロゲンとの交換に基づい
ている。しかし、高い安定性を有するにはハイドロタル
サイト類のアニオン含有量は十分でなく、しかもハイド
ロタルサイト類の樹脂への配合量を増やす場合には、樹
脂に配合した際の透明性を損なうという欠点もあるた
め、更なる高い安定化作用のある化合物が求められてい
る。
【0005】このハイドロタルサイト類の問題点を解決
するものとして、特開平5−179052号公報では、
リチウムアルミニウム複合水酸化物塩からなる樹脂用安
定剤を提案している。
するものとして、特開平5−179052号公報では、
リチウムアルミニウム複合水酸化物塩からなる樹脂用安
定剤を提案している。
【0006】しかしながら上述したリチウムアルミニウ
ム複合水酸化物塩は塩素含有重合体に対し、ハイドロタ
ルサイト類と同様にある程度の熱安定性を示すが、エレ
クトロンドナー性のアルカリ金属(リチウム)を多く含
むため、樹脂を強く着色させるという問題があり、実際
に使用できるものではなかった。
ム複合水酸化物塩は塩素含有重合体に対し、ハイドロタ
ルサイト類と同様にある程度の熱安定性を示すが、エレ
クトロンドナー性のアルカリ金属(リチウム)を多く含
むため、樹脂を強く着色させるという問題があり、実際
に使用できるものではなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは上記問題
点を鋭意検討した結果、リチウムアルミニウム複合水酸
化物塩におけるギブサイト構造の水酸化アルミニウム八
面体層の空位(ベーカント)に入り込むリチウムイオン
の一部をMg及び/又はZnの2価金属イオンとするこ
とにより、アルカリ金属含有量が少なく、着色しにくい
ハロゲン含有樹脂用安定剤の開発に成功した。また、こ
の樹脂用安定剤は1価のリチウムイオンの一部を2価の
金属イオンとしているため、電荷を補うためのアニオン
量が増え、このため、Cl- とのイオン交換容量が大き
く、ハイドロタルサイト類、リチウムアルミニウム複合
水酸化物塩よりも熱安定性能が著しく向上している。こ
の場合において、Znイオンが層間に導入された複合水
酸化物塩は、初期着色がより改善された熱安定性効果を
有している。
点を鋭意検討した結果、リチウムアルミニウム複合水酸
化物塩におけるギブサイト構造の水酸化アルミニウム八
面体層の空位(ベーカント)に入り込むリチウムイオン
の一部をMg及び/又はZnの2価金属イオンとするこ
とにより、アルカリ金属含有量が少なく、着色しにくい
ハロゲン含有樹脂用安定剤の開発に成功した。また、こ
の樹脂用安定剤は1価のリチウムイオンの一部を2価の
金属イオンとしているため、電荷を補うためのアニオン
量が増え、このため、Cl- とのイオン交換容量が大き
く、ハイドロタルサイト類、リチウムアルミニウム複合
水酸化物塩よりも熱安定性能が著しく向上している。こ
の場合において、Znイオンが層間に導入された複合水
酸化物塩は、初期着色がより改善された熱安定性効果を
有している。
【0008】
【問題を解決するための手段】本発明によれば、 [Al2(Li(1-x)・Mx)(OH)6]n(A-n)1+x・mH2
O……式1(式中、Aは水酸イオン以外の無機アニオン
または有機アニオン、MはMg及び/又はZn、nはア
ニオンAの価数、mは0又は正の数、xは0.01≦x
<1を満足する数である。)で表される複合水酸化物塩
を含有することを特徴とするハロゲン含有樹脂用安定剤
が提供される。
O……式1(式中、Aは水酸イオン以外の無機アニオン
または有機アニオン、MはMg及び/又はZn、nはア
ニオンAの価数、mは0又は正の数、xは0.01≦x
<1を満足する数である。)で表される複合水酸化物塩
を含有することを特徴とするハロゲン含有樹脂用安定剤
が提供される。
【0009】このような本発明に用いる複合水酸化物塩
は、リチウムアルミニウム複合水酸化物塩におけるギブ
サイト構造の水酸化アルミニウム八面体層の空位(ベー
カント)に入り込むリチウムイオンの一部がマグネシウ
ム及び/又は亜鉛の2価金属イオンに置換されることに
よって生じたプラス荷電を中和するために、従来技術の
リチウムアルミニウム複合水酸化物塩よりも中間層にさ
らにアニオンが導入されたものである。
は、リチウムアルミニウム複合水酸化物塩におけるギブ
サイト構造の水酸化アルミニウム八面体層の空位(ベー
カント)に入り込むリチウムイオンの一部がマグネシウ
ム及び/又は亜鉛の2価金属イオンに置換されることに
よって生じたプラス荷電を中和するために、従来技術の
リチウムアルミニウム複合水酸化物塩よりも中間層にさ
らにアニオンが導入されたものである。
【0010】例えば、図1は本発明に用いる炭酸型のリ
チウムマグネシウムアルミニウム複合水酸化物のX線回
折像及びマグネシウムが導入されていない炭酸型のリチ
ウムアルミニウム複合水酸化物のX線回折像を示す。両
者の回折パタ−ンはほぼ同じであるとともに、リチウム
マグネシウムアルミニウム複合水酸化物のパタ−ンにM
g(OH)2 のパターンが認められない。しかも、リチ
ウムマグネシウムアルミニウム複合水酸化物塩の回折パ
ターンは、リチウムアルミニウム複合塩のそれより、少
し低角側にシフトしている。このことから、リチウムマ
グネシウムアルミニウム複合水酸化物塩ではMg(O
H)2 が固溶していることが判る。同様にリチウム亜鉛
アルミニウム複合水酸化物塩の回折パターンも少し低角
側にシフトしており、Zn(OH)2 が固溶しているこ
とが判る。
チウムマグネシウムアルミニウム複合水酸化物のX線回
折像及びマグネシウムが導入されていない炭酸型のリチ
ウムアルミニウム複合水酸化物のX線回折像を示す。両
者の回折パタ−ンはほぼ同じであるとともに、リチウム
マグネシウムアルミニウム複合水酸化物のパタ−ンにM
g(OH)2 のパターンが認められない。しかも、リチ
ウムマグネシウムアルミニウム複合水酸化物塩の回折パ
ターンは、リチウムアルミニウム複合塩のそれより、少
し低角側にシフトしている。このことから、リチウムマ
グネシウムアルミニウム複合水酸化物塩ではMg(O
H)2 が固溶していることが判る。同様にリチウム亜鉛
アルミニウム複合水酸化物塩の回折パターンも少し低角
側にシフトしており、Zn(OH)2 が固溶しているこ
とが判る。
【0011】本発明に用いる複合水酸化物塩のアニオン
としては、炭酸イオン、塩素のオキシ酸イオンまたはリ
ンのオキシ酸イオンが好ましく、このオキシ酸としては
過塩素酸、リン酸、亜リン酸、メタリン酸等の一種又は
二種以上を選択できる。又、アニオンとしては、酢酸、
プロピオン酸、アジピン酸、安息香酸、フタル酸、テレ
フタル酸、マレイン酸、フマル酸、クエン酸、酒石酸、
コハク酸、p−オキシ安息香酸、サリチル酸、ピクリン
酸、硫酸、硝酸、ヨウ素、フッ素、臭素等のイオンであ
っても良い。これらのアニオンの内でも、過塩素酸が層
間に導入された複合水酸化物塩は特に、初期着色や加工
時及び経時変化での着色防止性が向上する。又、この過
塩素酸複合水酸化物塩はウレタン等のアミノ基を含有す
る樹脂と塩化ビニル樹脂等の2層構造物において、ウレ
タンが熱分解して発生するアミンが塩化ビニルの劣化を
促進することを抑制する等の作用を有する優れた安定剤
である。
としては、炭酸イオン、塩素のオキシ酸イオンまたはリ
ンのオキシ酸イオンが好ましく、このオキシ酸としては
過塩素酸、リン酸、亜リン酸、メタリン酸等の一種又は
二種以上を選択できる。又、アニオンとしては、酢酸、
プロピオン酸、アジピン酸、安息香酸、フタル酸、テレ
フタル酸、マレイン酸、フマル酸、クエン酸、酒石酸、
コハク酸、p−オキシ安息香酸、サリチル酸、ピクリン
酸、硫酸、硝酸、ヨウ素、フッ素、臭素等のイオンであ
っても良い。これらのアニオンの内でも、過塩素酸が層
間に導入された複合水酸化物塩は特に、初期着色や加工
時及び経時変化での着色防止性が向上する。又、この過
塩素酸複合水酸化物塩はウレタン等のアミノ基を含有す
る樹脂と塩化ビニル樹脂等の2層構造物において、ウレ
タンが熱分解して発生するアミンが塩化ビニルの劣化を
促進することを抑制する等の作用を有する優れた安定剤
である。
【0012】本発明に用いる複合水酸化物塩としては、
微粒子で高分散性で且つ比較的結晶が発達していること
が好ましい。例えば、平均2次粒子径は好ましくは3μ
m 以下、特に好ましくは1μm 以下であり、BET比表
面積は好ましくは50m2 /g以下であり、特に好まし
くは40m2 /g以下である。
微粒子で高分散性で且つ比較的結晶が発達していること
が好ましい。例えば、平均2次粒子径は好ましくは3μ
m 以下、特に好ましくは1μm 以下であり、BET比表
面積は好ましくは50m2 /g以下であり、特に好まし
くは40m2 /g以下である。
【0013】BET比表面積の測定は常法により液体窒
素温度で窒素ガスの吸着より求めることができる。2次
粒子の大きさは、粉末試料をエタノール或いはn−ヘキ
サン等の有機溶媒を加え、超音波で分散後、例えば、電
子顕微鏡の試料台の上にこの溶媒を滴下し、乾燥して顕
微鏡観察することにより測定することができる。この観
察では電子顕微鏡、光学顕微鏡のいずれの顕微鏡も用い
ることができる。
素温度で窒素ガスの吸着より求めることができる。2次
粒子の大きさは、粉末試料をエタノール或いはn−ヘキ
サン等の有機溶媒を加え、超音波で分散後、例えば、電
子顕微鏡の試料台の上にこの溶媒を滴下し、乾燥して顕
微鏡観察することにより測定することができる。この観
察では電子顕微鏡、光学顕微鏡のいずれの顕微鏡も用い
ることができる。
【0014】本発明に用いられる式1で表される複合水
酸化物塩の第1の製造法は、水溶性アルミニウム塩と、
マグネシウム及び/又は亜鉛の水溶性2価金属塩をpH
7以上で反応させた後、炭酸リチウム又は水酸化リチウ
ム等の水溶性リチウム化合物を加えて加熱処理すること
により製造することができる。
酸化物塩の第1の製造法は、水溶性アルミニウム塩と、
マグネシウム及び/又は亜鉛の水溶性2価金属塩をpH
7以上で反応させた後、炭酸リチウム又は水酸化リチウ
ム等の水溶性リチウム化合物を加えて加熱処理すること
により製造することができる。
【0015】より具体的には、先ず、水溶性アルミニウ
ム化合物と、マグネシウム及び/又は亜鉛の2価の金属
化合物と、アルカリとをpH7以上、好ましくはpH8
〜10程度を維持しながら水溶液中で反応させることに
より、アルミニウムと2価の金属との複合水酸化物塩と
する。水溶性アルミニウム化合物としては、アルミン酸
ナトリウム、硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム、硝
酸アルミニウム、酢酸アルミニウム等を使用できる。マ
グネシウム及び/又は亜鉛の2価の金属化合物として
は、これらの金属と塩酸、硝酸、硫酸、重炭酸との塩を
使用できる。アルカリとしては、アルカリ金属の水酸化
物、炭酸塩、好ましくは炭酸塩を好適に使用できる。
ム化合物と、マグネシウム及び/又は亜鉛の2価の金属
化合物と、アルカリとをpH7以上、好ましくはpH8
〜10程度を維持しながら水溶液中で反応させることに
より、アルミニウムと2価の金属との複合水酸化物塩と
する。水溶性アルミニウム化合物としては、アルミン酸
ナトリウム、硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム、硝
酸アルミニウム、酢酸アルミニウム等を使用できる。マ
グネシウム及び/又は亜鉛の2価の金属化合物として
は、これらの金属と塩酸、硝酸、硫酸、重炭酸との塩を
使用できる。アルカリとしては、アルカリ金属の水酸化
物、炭酸塩、好ましくは炭酸塩を好適に使用できる。
【0016】そして上記反応で得られたアルミニウムと
2価の金属との複合共沈物を適量の水で洗浄後、炭酸リ
チウム又は水酸化リチウムを加えて加熱処理する。加え
る炭酸リチウム又は水酸化リチウムの量は、アルミニウ
ムと2価の金属との複合共沈物のAl2 O3 、M2+O含
量に対して、Li/Al2 O3 (モル比)=1−(M2+
O/Al2 O3 )(モル比)となるように調整すると良
い。加熱処理温度は常温から200℃までの温度の範囲
が適当である。処理温度が低い場合には、結晶化の程度
が低くなるところから、好ましくは90℃以上、特に好
ましくは110〜160℃の温度で反応を行うのが良好
である。反応時間は0.5〜40時間、より好ましくは
3〜15時間である。
2価の金属との複合共沈物を適量の水で洗浄後、炭酸リ
チウム又は水酸化リチウムを加えて加熱処理する。加え
る炭酸リチウム又は水酸化リチウムの量は、アルミニウ
ムと2価の金属との複合共沈物のAl2 O3 、M2+O含
量に対して、Li/Al2 O3 (モル比)=1−(M2+
O/Al2 O3 )(モル比)となるように調整すると良
い。加熱処理温度は常温から200℃までの温度の範囲
が適当である。処理温度が低い場合には、結晶化の程度
が低くなるところから、好ましくは90℃以上、特に好
ましくは110〜160℃の温度で反応を行うのが良好
である。反応時間は0.5〜40時間、より好ましくは
3〜15時間である。
【0017】本発明に用いられる式1で表される複合水
酸化物塩の第2の製造法は、水酸化アルミニウムを水媒
体中で、炭酸リチウム等の水溶性のリチウム塩と、マグ
ネシウム及び/又は亜鉛から選択された2価の金属を含
む水溶性化合物とを加熱処理することにより製造するこ
とができる。例えば、炭酸型のリチウムマグネシウムア
ルミニウム複合水酸化物の場合、加える炭酸リチウム及
び炭酸マグネシウム又は塩基性炭酸マグネシウム量は、
水酸化アルミニウムのAl2 O3 含量に対して、(Li
/Al2 O3 (モル比))+(MgO/Al2 O3 (モ
ル比))=1となるように調整すると良い。この際に
は、リチウム源として水酸化リチウムのような水溶物を
使用しても良く、この場合には、炭酸源として炭酸ナト
リウムのような炭酸塩を添加して補えば良い。
酸化物塩の第2の製造法は、水酸化アルミニウムを水媒
体中で、炭酸リチウム等の水溶性のリチウム塩と、マグ
ネシウム及び/又は亜鉛から選択された2価の金属を含
む水溶性化合物とを加熱処理することにより製造するこ
とができる。例えば、炭酸型のリチウムマグネシウムア
ルミニウム複合水酸化物の場合、加える炭酸リチウム及
び炭酸マグネシウム又は塩基性炭酸マグネシウム量は、
水酸化アルミニウムのAl2 O3 含量に対して、(Li
/Al2 O3 (モル比))+(MgO/Al2 O3 (モ
ル比))=1となるように調整すると良い。この際に
は、リチウム源として水酸化リチウムのような水溶物を
使用しても良く、この場合には、炭酸源として炭酸ナト
リウムのような炭酸塩を添加して補えば良い。
【0018】加熱処理温度は常温から200℃迄の温度
の範囲が適当である。処理温度が低い場合には、結晶化
の程度が低くなるところから、好ましくは90℃以上、
特に好ましくは110〜140℃の温度で反応を行うの
が良好である。反応時間は0.5〜40時間が好まし
く、より好ましくは3〜15時間である。
の範囲が適当である。処理温度が低い場合には、結晶化
の程度が低くなるところから、好ましくは90℃以上、
特に好ましくは110〜140℃の温度で反応を行うの
が良好である。反応時間は0.5〜40時間が好まし
く、より好ましくは3〜15時間である。
【0019】このようにして得た複合水酸化物塩は、こ
れを原料として層間のアニオンを更に、他のアニオンに
イオン交換することにより、各種の複合水酸化物塩とす
ることもできる。例えば、炭酸型の複合水酸化物塩を用
い、これをスラリー化して、所定量の過塩素酸及び/又
は過塩素酸塩を添加し、炭酸と過塩素酸とをイオン交換
し、そのまま蒸発乾固或いは噴霧乾燥等を行うことで、
容易に過塩素酸型の複合水酸化物塩を製造することがで
きる。
れを原料として層間のアニオンを更に、他のアニオンに
イオン交換することにより、各種の複合水酸化物塩とす
ることもできる。例えば、炭酸型の複合水酸化物塩を用
い、これをスラリー化して、所定量の過塩素酸及び/又
は過塩素酸塩を添加し、炭酸と過塩素酸とをイオン交換
し、そのまま蒸発乾固或いは噴霧乾燥等を行うことで、
容易に過塩素酸型の複合水酸化物塩を製造することがで
きる。
【0020】本発明の複合水酸化物塩は、プラスチック
に練り込む際に、分散性を向上させるために、慣用のコ
ーティング剤で表面処理して使用することが好ましい。
コーティング剤としては、例えば、ラウリル酸ナトリウ
ム、ラウリル酸カリウム、オレイン酸ナトリウム、オレ
イン酸カリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン
酸カリウム、パルミチン酸ナトリウム、パルミチン酸カ
リウム、カプリン酸ナトリウム、カプリン酸カリウム、
ミリスチン酸ナトリウム、ミリスチン酸カリウム、リノ
ール酸カリウム等の高級脂肪酸のアルカリ金属塩類、ラ
ウリル酸、パルミチン酸、オレイン酸、ステアリン酸、
カプリン酸、ミリスチン酸、リノール酸等の高級脂肪酸
類及びそのリン酸エステル類あるいはシラン系カップリ
ング剤、アルミニウム系カップリング剤、チタン系カッ
プリング剤、ジルコニウム系カップリング剤等を使用す
ることができる。
に練り込む際に、分散性を向上させるために、慣用のコ
ーティング剤で表面処理して使用することが好ましい。
コーティング剤としては、例えば、ラウリル酸ナトリウ
ム、ラウリル酸カリウム、オレイン酸ナトリウム、オレ
イン酸カリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン
酸カリウム、パルミチン酸ナトリウム、パルミチン酸カ
リウム、カプリン酸ナトリウム、カプリン酸カリウム、
ミリスチン酸ナトリウム、ミリスチン酸カリウム、リノ
ール酸カリウム等の高級脂肪酸のアルカリ金属塩類、ラ
ウリル酸、パルミチン酸、オレイン酸、ステアリン酸、
カプリン酸、ミリスチン酸、リノール酸等の高級脂肪酸
類及びそのリン酸エステル類あるいはシラン系カップリ
ング剤、アルミニウム系カップリング剤、チタン系カッ
プリング剤、ジルコニウム系カップリング剤等を使用す
ることができる。
【0021】コーティング剤の添加量は0.1〜10重
量%の適宜の範囲が選択されるが、好ましくは0.5〜
6%の範囲が選択される。0.1%以下では分散性が悪
く、10%以上では保護効果が充分であるが、経済的に
有利ではない。このコーティング剤の表面処理方法は、
常法に従って湿式でも乾式でも容易に行うことができ
る。
量%の適宜の範囲が選択されるが、好ましくは0.5〜
6%の範囲が選択される。0.1%以下では分散性が悪
く、10%以上では保護効果が充分であるが、経済的に
有利ではない。このコーティング剤の表面処理方法は、
常法に従って湿式でも乾式でも容易に行うことができ
る。
【0022】本発明に用いるハロゲン含有樹脂として
は、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩
素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、塩素化ゴ
ム、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−エ
チレン共重合体、塩化ビニル−プロピレン共重合体、塩
化ビニル−スチレン共重合体、塩化ビニル−イソブチレ
ン共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩
化ビニル−スチレン−無水マレイン酸三元共重合体、塩
化ビニル−スチレン−アクリロニトリル三元共重合体、
塩化ビニル−ブタジエン共重合体、塩化ビニル−塩化プ
ロピレン共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン−酢酸
ビニル三元共重合体、塩化ビニル−アクリル酸エステル
共重合体、塩化ビニル−マレイン酸エステル共重合体、
塩化ビニル−メタクリル酸エステル共重合体、塩化ビニ
ル−アクリロニトリル共重合体、内部可塑化ポリ塩化ビ
ニル等の重合体、及びこれらの塩素含有重合体とポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリ−3−メチ
ルブテンなどのα−オレフィン重合体又はエチレン−酢
酸ビニル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体など
のポリオレフィン及びこれらの共重合体、ポリスチレ
ン、アクリル樹脂、スチレンと他の単量体との共重合
体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン三元共重
合体、アクリル酸エステル−ブタジエン−スチレン三元
共重合体、メタクリル酸エステル−ブタジエン−スチレ
ン三元共重合体とのブレンド品、ポリクロロプレン、塩
素化スルホニルポリエチレン、塩素化ブチルゴム、臭素
化ブチルゴム、フッ素ゴムなどを選択することができ
る。
は、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩
素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、塩素化ゴ
ム、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−エ
チレン共重合体、塩化ビニル−プロピレン共重合体、塩
化ビニル−スチレン共重合体、塩化ビニル−イソブチレ
ン共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩
化ビニル−スチレン−無水マレイン酸三元共重合体、塩
化ビニル−スチレン−アクリロニトリル三元共重合体、
塩化ビニル−ブタジエン共重合体、塩化ビニル−塩化プ
ロピレン共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン−酢酸
ビニル三元共重合体、塩化ビニル−アクリル酸エステル
共重合体、塩化ビニル−マレイン酸エステル共重合体、
塩化ビニル−メタクリル酸エステル共重合体、塩化ビニ
ル−アクリロニトリル共重合体、内部可塑化ポリ塩化ビ
ニル等の重合体、及びこれらの塩素含有重合体とポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリ−3−メチ
ルブテンなどのα−オレフィン重合体又はエチレン−酢
酸ビニル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体など
のポリオレフィン及びこれらの共重合体、ポリスチレ
ン、アクリル樹脂、スチレンと他の単量体との共重合
体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン三元共重
合体、アクリル酸エステル−ブタジエン−スチレン三元
共重合体、メタクリル酸エステル−ブタジエン−スチレ
ン三元共重合体とのブレンド品、ポリクロロプレン、塩
素化スルホニルポリエチレン、塩素化ブチルゴム、臭素
化ブチルゴム、フッ素ゴムなどを選択することができ
る。
【0023】本発明の複合水酸化物塩をハロゲン含有樹
脂用安定剤として使用する場合、その使用量は上記樹脂
100重量部に対し、0.01〜10重量部が好適であ
る。この場合において、ハロゲン含有樹脂の初期着色を
防止するために、0.01〜10重量部の有機酸亜鉛
と、0.01〜10重量部のβ−ジケトン及び/又はβ
−ケト酸エステルとを併用するのが望ましい。
脂用安定剤として使用する場合、その使用量は上記樹脂
100重量部に対し、0.01〜10重量部が好適であ
る。この場合において、ハロゲン含有樹脂の初期着色を
防止するために、0.01〜10重量部の有機酸亜鉛
と、0.01〜10重量部のβ−ジケトン及び/又はβ
−ケト酸エステルとを併用するのが望ましい。
【0024】β−ジケトンとしては、デヒドロ酢酸、デ
ヒドロプロピオニル酢酸、デヒドロベンゾイル酢酸、シ
クロヘキサン−1,3−ジオン、ジメドン、2,2’−
メチレンビスシクロヘキサン−1,3−ジオン、2−ベ
ンジルシクロヘキサン−1,3−ジオン、アセチルテト
ラロン、パルミトイルテトラロン、ステアロイルテトラ
ロン、ベンゾイルテトラロン、2−アセチルシクロヘキ
サノン、2−ベンゾイルシクロヘキサノン、2−アセチ
ル−シクロヘキサノン−1,3−ジオン、ベンゾイル−
p−クロルベンゾイルメタン、ビス(4−メチルベンゾ
イル)メタン、ビス(2−ヒドロキシベンゾイル)メタ
ン、ベンゾイルアセチルメタン、トリベンゾイルメタ
ン、ジアセチルベンゾイルメタン、ステアロイルベンゾ
イルメタン、パルミトイルベンゾイルメタン、ジベンゾ
イルメタン、4−メトキシベンゾイルベンゾイルメタ
ン、ビス(4−クロルベンゾイル)メタン、ビス(3,
4−メチレンジオキシベンゾイル)メタン、ベンゾイル
アセチルオクチルメタン、ベンゾイルアセチルフェニル
メタン、ステアロイル−4−メトキシベンゾイルメタ
ン、ビス(4−tert−ブチルベンゾイル)メタン、
ベンゾイルアセチルエチルメタン、ベンゾイルトリフル
オルアセチルメタン、ジアセチルメタン、ブタノイルア
セチルメタン、ヘプタノイルアセチルメタン、トリアセ
チルメタン、ジステアロイルメタン、ステアロイルアセ
チルメタン、パルミトイルアセチルメタン、ラウロイル
アセチルメタン、ベンゾイルホルミルメタン、アセチル
ホルミルメチルメタン、ベンゾイルフェニルアセチルメ
タン、ビス(シクロヘキサノイル)メタン等を選択する
ことができる。又、これらβ−ジケトン化合物の金属塩
例えばリチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウ
ム、カルシウム、バリウム、亜鉛、ジルコニウム、錫、
アルミニウム等の金属の塩を用いることができる。これ
らのβ−ジケトンの中で特に好ましいのはステアロイル
ベンゾイルメタン、ジベンゾイルメタンである。
ヒドロプロピオニル酢酸、デヒドロベンゾイル酢酸、シ
クロヘキサン−1,3−ジオン、ジメドン、2,2’−
メチレンビスシクロヘキサン−1,3−ジオン、2−ベ
ンジルシクロヘキサン−1,3−ジオン、アセチルテト
ラロン、パルミトイルテトラロン、ステアロイルテトラ
ロン、ベンゾイルテトラロン、2−アセチルシクロヘキ
サノン、2−ベンゾイルシクロヘキサノン、2−アセチ
ル−シクロヘキサノン−1,3−ジオン、ベンゾイル−
p−クロルベンゾイルメタン、ビス(4−メチルベンゾ
イル)メタン、ビス(2−ヒドロキシベンゾイル)メタ
ン、ベンゾイルアセチルメタン、トリベンゾイルメタ
ン、ジアセチルベンゾイルメタン、ステアロイルベンゾ
イルメタン、パルミトイルベンゾイルメタン、ジベンゾ
イルメタン、4−メトキシベンゾイルベンゾイルメタ
ン、ビス(4−クロルベンゾイル)メタン、ビス(3,
4−メチレンジオキシベンゾイル)メタン、ベンゾイル
アセチルオクチルメタン、ベンゾイルアセチルフェニル
メタン、ステアロイル−4−メトキシベンゾイルメタ
ン、ビス(4−tert−ブチルベンゾイル)メタン、
ベンゾイルアセチルエチルメタン、ベンゾイルトリフル
オルアセチルメタン、ジアセチルメタン、ブタノイルア
セチルメタン、ヘプタノイルアセチルメタン、トリアセ
チルメタン、ジステアロイルメタン、ステアロイルアセ
チルメタン、パルミトイルアセチルメタン、ラウロイル
アセチルメタン、ベンゾイルホルミルメタン、アセチル
ホルミルメチルメタン、ベンゾイルフェニルアセチルメ
タン、ビス(シクロヘキサノイル)メタン等を選択する
ことができる。又、これらβ−ジケトン化合物の金属塩
例えばリチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウ
ム、カルシウム、バリウム、亜鉛、ジルコニウム、錫、
アルミニウム等の金属の塩を用いることができる。これ
らのβ−ジケトンの中で特に好ましいのはステアロイル
ベンゾイルメタン、ジベンゾイルメタンである。
【0025】本発明の複合水酸化物塩からなるハロゲン
含有樹脂用安定剤は、必要に応じてプラスチックに使用
される各種の添加剤を併用することができる。この添加
剤としては、金属の有機酸塩、塩基性有機酸塩及び過塩
基性有機酸塩、金属酸化物、金属水酸化物、エポキシ化
合物、多価アルコール、過ハロゲン酸素酸塩、ホスファ
イト系、硫黄系及びフェノール系などの酸化防止剤、紫
外線吸収剤、ヒンダードアミン系などの光安定剤、可塑
剤、造核剤、充填剤などがある。
含有樹脂用安定剤は、必要に応じてプラスチックに使用
される各種の添加剤を併用することができる。この添加
剤としては、金属の有機酸塩、塩基性有機酸塩及び過塩
基性有機酸塩、金属酸化物、金属水酸化物、エポキシ化
合物、多価アルコール、過ハロゲン酸素酸塩、ホスファ
イト系、硫黄系及びフェノール系などの酸化防止剤、紫
外線吸収剤、ヒンダードアミン系などの光安定剤、可塑
剤、造核剤、充填剤などがある。
【0026】上記金属の有機酸塩、塩基性有機酸塩及び
過塩基性有機酸塩の金属種としては、Li、Na、K、
Ba、Mg、Sr、Zn、Cd、Sn、Cs、Al、有
機錫等を選択することができる。又、有機酸としては、
例えば、カルボン酸類、有機リン酸類、フェノール類を
選択することができる。
過塩基性有機酸塩の金属種としては、Li、Na、K、
Ba、Mg、Sr、Zn、Cd、Sn、Cs、Al、有
機錫等を選択することができる。又、有機酸としては、
例えば、カルボン酸類、有機リン酸類、フェノール類を
選択することができる。
【0027】上記カルボン酸としては、例えば、酢酸、
プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、エナント
酸、カプリル酸、ネオデカン酸、2−エチルヘキシル
酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデカン酸、ラウリ
ン酸、トリデカン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、イ
ソステアリン酸、ステアリン酸、1,2−ヒドロキシス
テアリン酸、ベヘン酸、モンタン酸、エライジン酸、オ
レイン酸、リノール酸、リノレン酸、チオグリコール
酸、メルカプトプロピオン酸、オクチルメルカプトプロ
ピオン酸、安息香酸、モノクロル安息香酸、p−ter
t−ブチル安息香酸、ジメチルヒドロキシ安息香酸、
3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ安息香
酸、トルイル酸、ジメチル安息香酸、エチル安息香酸、
クミン酸、n−プロピル安息香酸、アセトキシ安息香
酸、サリチル酸、p−tert−オクチルサリチル酸等
の一価カルポン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グ
ルタル酸、アジビン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼ
ライン酸、セパチン酸、マレイン酸、フマール酸、シト
ラコン酸、メサコン酸、イタコン酸、アコニット酸、チ
オジプロピオン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタ
ル酸、オキシフタル酸、クロルフタル酸等の二価のカル
ボン酸あるいはこれらのモノエステル又はモノアマイド
化合物、ブタントリカルボン酸、ブタンテトラカルボン
酸、ヘミメリト酸、トリメリト酸、メロファン酸、ピロ
メリット酸等の三価又は四価カルボン酸或いはこれらの
ジ又はトリエステル化合物などを選択できる。
プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、エナント
酸、カプリル酸、ネオデカン酸、2−エチルヘキシル
酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデカン酸、ラウリ
ン酸、トリデカン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、イ
ソステアリン酸、ステアリン酸、1,2−ヒドロキシス
テアリン酸、ベヘン酸、モンタン酸、エライジン酸、オ
レイン酸、リノール酸、リノレン酸、チオグリコール
酸、メルカプトプロピオン酸、オクチルメルカプトプロ
ピオン酸、安息香酸、モノクロル安息香酸、p−ter
t−ブチル安息香酸、ジメチルヒドロキシ安息香酸、
3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ安息香
酸、トルイル酸、ジメチル安息香酸、エチル安息香酸、
クミン酸、n−プロピル安息香酸、アセトキシ安息香
酸、サリチル酸、p−tert−オクチルサリチル酸等
の一価カルポン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グ
ルタル酸、アジビン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼ
ライン酸、セパチン酸、マレイン酸、フマール酸、シト
ラコン酸、メサコン酸、イタコン酸、アコニット酸、チ
オジプロピオン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタ
ル酸、オキシフタル酸、クロルフタル酸等の二価のカル
ボン酸あるいはこれらのモノエステル又はモノアマイド
化合物、ブタントリカルボン酸、ブタンテトラカルボン
酸、ヘミメリト酸、トリメリト酸、メロファン酸、ピロ
メリット酸等の三価又は四価カルボン酸或いはこれらの
ジ又はトリエステル化合物などを選択できる。
【0028】有機リン酸類としては、モノまたはジオク
チルリン酸、モノまたはジドデシルリン酸、モノまたは
ジオクタデシルリン酸、モノまたはジ−(ノニルフェニ
ル)リン酸、ホスホン酸ノニルフェニルエステル、ホス
ホン酸ステアリルエステルなどを選択できる。
チルリン酸、モノまたはジドデシルリン酸、モノまたは
ジオクタデシルリン酸、モノまたはジ−(ノニルフェニ
ル)リン酸、ホスホン酸ノニルフェニルエステル、ホス
ホン酸ステアリルエステルなどを選択できる。
【0029】フェノール類としては、フェノール、クレ
ゾール、キシレノール、メチルプロピルフェノール、メ
チル−tert−オクチルフェノール、エチルフェノー
ル、イソプロピルフェノール、tert−ブチルフェノ
ール、n−ブチルフェノール、ジイソブチルフェノー
ル、イソアミルフェノール、ジアミルフェノール、イソ
ヘキシルフェノール、オクチルフェノール、イソオクチ
ルフェノール、2−エチルヘキシルフェノール、ter
t−オクチルフェノール、ノニルフェノール、ジノニル
フェノール、tert−ノニルフェノール、デシルフェ
ノール、ドデシルフェノール、オクタデシルフェノー
ル、シクロヘキシルフェノール、フェニルフェノール、
チオフェノールなどを選択できる。
ゾール、キシレノール、メチルプロピルフェノール、メ
チル−tert−オクチルフェノール、エチルフェノー
ル、イソプロピルフェノール、tert−ブチルフェノ
ール、n−ブチルフェノール、ジイソブチルフェノー
ル、イソアミルフェノール、ジアミルフェノール、イソ
ヘキシルフェノール、オクチルフェノール、イソオクチ
ルフェノール、2−エチルヘキシルフェノール、ter
t−オクチルフェノール、ノニルフェノール、ジノニル
フェノール、tert−ノニルフェノール、デシルフェ
ノール、ドデシルフェノール、オクタデシルフェノー
ル、シクロヘキシルフェノール、フェニルフェノール、
チオフェノールなどを選択できる。
【0030】上記有機錫は安定剤として配合されるもの
である。この有機錫系安定剤としては、モノ(又はジ)
メチル錫トリ(又はジ)ラウレート、モノ(又はジ)ブ
チル錫トリ(又はジ)ラウレート、モノ(又はジ)オク
チル錫トリ(又はジ)ラウレートなどのモノ(又はジ)
アルキル錫ラウレート系、例えばモノ(又はジ)メチル
錫マレエートポリマー、モノ(又はジ)ブチル錫マレエ
ートポリマー、モノ(又はジ)メチル錫トリス(又はビ
ス)イソオクチルマレエート、モノ(又はジ)ブチル錫
トリス(又はビス)イソオクチルマレエート、モノ(又
はジ)オクチル錫トリス(又はビス)イソオクチルマレ
エートなどのモノ(又はジ)アルキル錫マレエート系、
例えばモノ(又はジ)メチル錫トリス(又はビス)イソ
オクチルチオグリコレート、モノ(又はジ)オクチル錫
トリス(又はビス)イソオクチルチオグリコレート、モ
ノ(又はジ)ブチル錫トリス(又はビス)チオグリコレ
ート、モノ(又はジ)メチル錫チオグリコレート(又は
2−メルカプトプロビオネート)、モノ(又はジ)ブチ
ル錫チオグリコレート(又は2−メルカプトプロピオネ
ート)、モノ(又はジ)オクチル錫チオグリコレート
(又は2−メルカプトプロピオネート)、モノ(又は
ジ)メチル錫トリ(又はジ)ドデシルメルカプタイド、
モノ(又はジ)ブチル錫トリ(又はジ)ドデシルメルカ
プタイド、モノ(又はジ)オクチル錫トリ(又はジ)ド
デシルメルカプタイド、モノ(又はジ)メチル錫サルフ
ァイド、ジオクチル錫サルファイド、ジドデシル錫サル
ファイド、モノ(又はジ)メチルもしくはブチルもしく
はオクチル錫トリス(又はビス)2−メルカプトエチル
オレエート、チオビス〔モノメチル錫ビス(2−メルカ
プトエチルオレエート)〕、チオビス〔ジメチル若しく
はジブチル若しくはジオクチル錫モノ(2−メルカプト
エチルオレエート)〕、モノ(又はジ)オクチル錫−
S,S’ビス(イソオクチルメルカプトアセテート)な
どのモノ(又はジ)アルキル錫メルカプタイド系等を選
択できる。
である。この有機錫系安定剤としては、モノ(又はジ)
メチル錫トリ(又はジ)ラウレート、モノ(又はジ)ブ
チル錫トリ(又はジ)ラウレート、モノ(又はジ)オク
チル錫トリ(又はジ)ラウレートなどのモノ(又はジ)
アルキル錫ラウレート系、例えばモノ(又はジ)メチル
錫マレエートポリマー、モノ(又はジ)ブチル錫マレエ
ートポリマー、モノ(又はジ)メチル錫トリス(又はビ
ス)イソオクチルマレエート、モノ(又はジ)ブチル錫
トリス(又はビス)イソオクチルマレエート、モノ(又
はジ)オクチル錫トリス(又はビス)イソオクチルマレ
エートなどのモノ(又はジ)アルキル錫マレエート系、
例えばモノ(又はジ)メチル錫トリス(又はビス)イソ
オクチルチオグリコレート、モノ(又はジ)オクチル錫
トリス(又はビス)イソオクチルチオグリコレート、モ
ノ(又はジ)ブチル錫トリス(又はビス)チオグリコレ
ート、モノ(又はジ)メチル錫チオグリコレート(又は
2−メルカプトプロビオネート)、モノ(又はジ)ブチ
ル錫チオグリコレート(又は2−メルカプトプロピオネ
ート)、モノ(又はジ)オクチル錫チオグリコレート
(又は2−メルカプトプロピオネート)、モノ(又は
ジ)メチル錫トリ(又はジ)ドデシルメルカプタイド、
モノ(又はジ)ブチル錫トリ(又はジ)ドデシルメルカ
プタイド、モノ(又はジ)オクチル錫トリ(又はジ)ド
デシルメルカプタイド、モノ(又はジ)メチル錫サルフ
ァイド、ジオクチル錫サルファイド、ジドデシル錫サル
ファイド、モノ(又はジ)メチルもしくはブチルもしく
はオクチル錫トリス(又はビス)2−メルカプトエチル
オレエート、チオビス〔モノメチル錫ビス(2−メルカ
プトエチルオレエート)〕、チオビス〔ジメチル若しく
はジブチル若しくはジオクチル錫モノ(2−メルカプト
エチルオレエート)〕、モノ(又はジ)オクチル錫−
S,S’ビス(イソオクチルメルカプトアセテート)な
どのモノ(又はジ)アルキル錫メルカプタイド系等を選
択できる。
【0031】エポキシ化合物としては、エポキシ化大豆
油、エポキシ化アマニ油、エポキシ化魚油、エポキシ化
トール油脂肪酸エステル、エポキシ化牛脂油、エポキシ
化ヒマシ油、エポキシ化サフラワー油、エポキシ化アマ
ニ油脂肪酸のブチルエステル、メチルエポキシステアレ
ート、ブチルエポキシステアレート、2−エチルヘキシ
ルステアレートまたはステアリルエポキシステアレー
ト、トリス(エポキシプロピル)イソシアヌレート、3
−(2−キセノキシ)−1,2−エポキシプロパン、エ
ポキシ化ポリブタジエン、ビスフェノール−Aジグリシ
ジルエーテル、ビニルシクロヘキセンジエポキシサイ
ド、ジシクロペンタジエンジエポキサイド、3,4−エ
ポキシシクロヘキシル−6−メチルエポキシシクロヘキ
サンカルボキシレートなどを選択できる。
油、エポキシ化アマニ油、エポキシ化魚油、エポキシ化
トール油脂肪酸エステル、エポキシ化牛脂油、エポキシ
化ヒマシ油、エポキシ化サフラワー油、エポキシ化アマ
ニ油脂肪酸のブチルエステル、メチルエポキシステアレ
ート、ブチルエポキシステアレート、2−エチルヘキシ
ルステアレートまたはステアリルエポキシステアレー
ト、トリス(エポキシプロピル)イソシアヌレート、3
−(2−キセノキシ)−1,2−エポキシプロパン、エ
ポキシ化ポリブタジエン、ビスフェノール−Aジグリシ
ジルエーテル、ビニルシクロヘキセンジエポキシサイ
ド、ジシクロペンタジエンジエポキサイド、3,4−エ
ポキシシクロヘキシル−6−メチルエポキシシクロヘキ
サンカルボキシレートなどを選択できる。
【0032】多価アルコールとしては、例えば、ペンタ
エリスリトール、ジペンタエリスリトール、ソルビトー
ル、マンニトール、トリメチロールプロパン、ジトリメ
チロールプロパン、ペンタエリスリトールまたはジペン
タエリスリトールのステアリン酸部分エステル、ビス
(ジペンタエリスリトール)アジペート、グリセリン、
ジグリセリン、トリス(2−ヒドロキシエステル)イソ
シアヌレートなどを選択できる。
エリスリトール、ジペンタエリスリトール、ソルビトー
ル、マンニトール、トリメチロールプロパン、ジトリメ
チロールプロパン、ペンタエリスリトールまたはジペン
タエリスリトールのステアリン酸部分エステル、ビス
(ジペンタエリスリトール)アジペート、グリセリン、
ジグリセリン、トリス(2−ヒドロキシエステル)イソ
シアヌレートなどを選択できる。
【0033】ハロゲン酸素酸塩としては、Li、K、N
a、Mg、Sr、Ca、Ba、Zn、Cd、Sn、Pb
等の金属、アンモニア、有機アミン化合物あるいは有機
第4級アンモニウム化合物等のハロゲン酸素酸塩で、こ
のハロゲン酸素酸塩としては、過塩素酸塩、過ヨウ素酸
塩、過臭素酸塩、塩素酸塩、臭素酸塩、ヨウ素酸塩、亜
塩素酸塩、次亜塩素酸塩、亜臭素酸塩を選択でき、これ
らは無水物であっても含水塩であってもよく、また、ア
ルコール等の溶媒に溶解したものあるいはアルコールに
溶解後脱水したものであってもよい。
a、Mg、Sr、Ca、Ba、Zn、Cd、Sn、Pb
等の金属、アンモニア、有機アミン化合物あるいは有機
第4級アンモニウム化合物等のハロゲン酸素酸塩で、こ
のハロゲン酸素酸塩としては、過塩素酸塩、過ヨウ素酸
塩、過臭素酸塩、塩素酸塩、臭素酸塩、ヨウ素酸塩、亜
塩素酸塩、次亜塩素酸塩、亜臭素酸塩を選択でき、これ
らは無水物であっても含水塩であってもよく、また、ア
ルコール等の溶媒に溶解したものあるいはアルコールに
溶解後脱水したものであってもよい。
【0034】フェノール系酸化防止剤としては、例え
ば、2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール、
2,6−ジフェニル−4−オクタデシロキシフェノー
ル、ステアリル(3,5−ジ−tert−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)−プロピオネート、ジステアリル
(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベン
ジル)ホスホネート、チオジエチレングリコールビス
〔(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオネート〕、1,6−ヘキサメチレンビ
ス〔(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート〕、1,6−ヘキサメチレン
ビス〔(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオン酸アミド〕、4,4’−チオビ
ス(6−tert−ブチル−m−クレゾール)、2,
2’−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチ
ルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル
−6−tert−ブチルフェノール)、ビス〔3,3−
ビス(4−ヒドロキシ−3−tert−ブチルフェニ
ル)酪酸〕グリコールエステル、4,4’−ブチリデン
ビス(6−tert−ブチル−m−クレゾール)、2,
2’−エチリデンビス(4,6−ジ−tert−ブチル
フェノール)、2,2’−エチリデンビス(4−sec
−ブチル−6−tert−ブチルフェノール)、1,
1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t
ert−ブチルフェニル)ブタン、ビス〔2−tert
−ブチル−4−メチル−6−(2−ヒドロキシ−3−t
ert−ブチル−5−メチルベンジル)フェニル〕テレ
フタレート、1,3,5−トリス(2,6−ジメチル−
3−ヒドロキシ−4−tert−ブチルベンジル)イソ
シアヌレート、1,3,5−トリス(3,5−ジ−te
rt−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレ
ート、1,3,5−トリス(3,5−ジ−tert−ブ
チル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−トリメ
チルベンゼン、1,3,5−トリス〔(3,5−ジ−t
ert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニ
ルオキシエチル〕イソシアヌレート、テトラキス〔メチ
レン−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロピオネート〕メタン、2−ter
t−ブチル−4−メチル−6−(2−アクリロイルオキ
シ−3−tert−ブチル−5−メチルベンジル)フェ
ノール、3,9−ビス〔1,1−ジメチル−2−〔(3
−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェ
ニル)プロピオニルオキシ〕エチル〕−2,4,8,1
0−テトラオキサスピロ〔5,5〕ウンデカン、トリエ
チレングリコールビス〔(3−tert−ブチル−4−
ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネート〕な
どを選択できる。
ば、2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール、
2,6−ジフェニル−4−オクタデシロキシフェノー
ル、ステアリル(3,5−ジ−tert−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)−プロピオネート、ジステアリル
(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベン
ジル)ホスホネート、チオジエチレングリコールビス
〔(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオネート〕、1,6−ヘキサメチレンビ
ス〔(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート〕、1,6−ヘキサメチレン
ビス〔(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオン酸アミド〕、4,4’−チオビ
ス(6−tert−ブチル−m−クレゾール)、2,
2’−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチ
ルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル
−6−tert−ブチルフェノール)、ビス〔3,3−
ビス(4−ヒドロキシ−3−tert−ブチルフェニ
ル)酪酸〕グリコールエステル、4,4’−ブチリデン
ビス(6−tert−ブチル−m−クレゾール)、2,
2’−エチリデンビス(4,6−ジ−tert−ブチル
フェノール)、2,2’−エチリデンビス(4−sec
−ブチル−6−tert−ブチルフェノール)、1,
1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t
ert−ブチルフェニル)ブタン、ビス〔2−tert
−ブチル−4−メチル−6−(2−ヒドロキシ−3−t
ert−ブチル−5−メチルベンジル)フェニル〕テレ
フタレート、1,3,5−トリス(2,6−ジメチル−
3−ヒドロキシ−4−tert−ブチルベンジル)イソ
シアヌレート、1,3,5−トリス(3,5−ジ−te
rt−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレ
ート、1,3,5−トリス(3,5−ジ−tert−ブ
チル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−トリメ
チルベンゼン、1,3,5−トリス〔(3,5−ジ−t
ert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニ
ルオキシエチル〕イソシアヌレート、テトラキス〔メチ
レン−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロピオネート〕メタン、2−ter
t−ブチル−4−メチル−6−(2−アクリロイルオキ
シ−3−tert−ブチル−5−メチルベンジル)フェ
ノール、3,9−ビス〔1,1−ジメチル−2−〔(3
−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェ
ニル)プロピオニルオキシ〕エチル〕−2,4,8,1
0−テトラオキサスピロ〔5,5〕ウンデカン、トリエ
チレングリコールビス〔(3−tert−ブチル−4−
ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネート〕な
どを選択できる。
【0035】硫黄系酸化防止剤としては例えば、チオジ
プロピオン酸のジラウリル、ジミリスチル、ジステアリ
ル等のジアルキルチオジプロピオネート類及びペンタエ
リスリトールテトラ(β−ドデシルメルカプトプロピオ
ネート)等のポリオールのβ−アルキルメルカプトプロ
ピオン酸エステル類を選択できる。
プロピオン酸のジラウリル、ジミリスチル、ジステアリ
ル等のジアルキルチオジプロピオネート類及びペンタエ
リスリトールテトラ(β−ドデシルメルカプトプロピオ
ネート)等のポリオールのβ−アルキルメルカプトプロ
ピオン酸エステル類を選択できる。
【0036】ホスファイト系酸化防止剤としては、例え
ば、トリスノニルフェニルホスファイト、トリス(2,
4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、ト
リス〔2−tert−ブチル−4−(3−tert−ブ
チル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニルチオ)−5
−メチルフェニル〕ホスファイト、トリデシルホスファ
イト、オクチルジフェニルホスファイト、ジ(デシル)
モノフェニルホスファイト、モノデシルジフェニルホス
ファイト、モノ(ジノニルフェニル)ビス(ノニルフェ
ニル)ホスファイト、ジ(トリデシル)ペンタエリスリ
トールジホスファイト、ジステアリルペンタエリスリト
ールジホスファイト、ジ(ノニルフェニル)ペンタエリ
スリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−ter
t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファ
イト、ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチ
ルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、テ
トラ(トリデシル)イソプロピリデンジフェノールジホ
スファイト、テトラ(トリデシル)イソプロピリデンジ
フェノールジホスファイト、テトラ(C12-16 混合アル
キル)−4,4’−n−ブチリデンビス(2−tert
−ブチル−5−メチルフェノール)ジホスファイト、ヘ
キサ(トリデシル)−1,1,3−トリス(2−メチル
−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブ
タントリホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−te
rt−ブチルフェニル)ビフェニレンジホスホナイト、
2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチ
ルフェニル)(オクチル)ホスファイトなどを選択でき
る。
ば、トリスノニルフェニルホスファイト、トリス(2,
4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、ト
リス〔2−tert−ブチル−4−(3−tert−ブ
チル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニルチオ)−5
−メチルフェニル〕ホスファイト、トリデシルホスファ
イト、オクチルジフェニルホスファイト、ジ(デシル)
モノフェニルホスファイト、モノデシルジフェニルホス
ファイト、モノ(ジノニルフェニル)ビス(ノニルフェ
ニル)ホスファイト、ジ(トリデシル)ペンタエリスリ
トールジホスファイト、ジステアリルペンタエリスリト
ールジホスファイト、ジ(ノニルフェニル)ペンタエリ
スリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−ter
t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファ
イト、ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチ
ルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、テ
トラ(トリデシル)イソプロピリデンジフェノールジホ
スファイト、テトラ(トリデシル)イソプロピリデンジ
フェノールジホスファイト、テトラ(C12-16 混合アル
キル)−4,4’−n−ブチリデンビス(2−tert
−ブチル−5−メチルフェノール)ジホスファイト、ヘ
キサ(トリデシル)−1,1,3−トリス(2−メチル
−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブ
タントリホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−te
rt−ブチルフェニル)ビフェニレンジホスホナイト、
2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチ
ルフェニル)(オクチル)ホスファイトなどを選択でき
る。
【0037】紫外線吸収剤としては例えば、2,4−ジ
ヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メト
キシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシ
ベンゾフェノン、5,5’−メチレンビス(2−ヒドロ
キシ−4−メトキシベンゾフェノン)等の2−ヒドロキ
シベンゾフェノン類;2−(2’−ヒドロキシ−5’−
メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒ
ドロキシ−3’,5’−ジ−tert−ブチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−
3’5’−ジ−tert−ブチルフェニル)−5−クロ
ロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’
−−tert−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−
クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−
5’−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾー
ル、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジクミルフ
ェニル)ベンゾトリアゾール、2,2’− メチレンビ
ス(4−tert−オクチル−6−ベンゾトリアゾー
ル)フェノール等の2−(2’−ヒドロキシフェニル)
ベンゾトリアゾール類;フェニルサリチレート、レゾル
シノールモノベンゾエート、2,4−ジ−tert−ブ
チルフェニル−3’,5’−ジ−tert−ブチル−
4’−ヒドロキシベンゾエート、ヘキサデシル−3,5
−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート
等のベンゾエート類;2−エチル−2’−エトキシオキ
ザニリド、2−エトキシ−4’−ドデシルオキザニリド
等の置換オキザニリド類;エチル−α−シアノ−β,β
−ジフェニルアクリレート、メチル−2−シアノ−3−
メチル−3−(p−メトキシフェニル)アクリレート等
のシアノアクリレート類を選択できる。
ヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メト
キシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシ
ベンゾフェノン、5,5’−メチレンビス(2−ヒドロ
キシ−4−メトキシベンゾフェノン)等の2−ヒドロキ
シベンゾフェノン類;2−(2’−ヒドロキシ−5’−
メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒ
ドロキシ−3’,5’−ジ−tert−ブチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−
3’5’−ジ−tert−ブチルフェニル)−5−クロ
ロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’
−−tert−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−
クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−
5’−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾー
ル、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジクミルフ
ェニル)ベンゾトリアゾール、2,2’− メチレンビ
ス(4−tert−オクチル−6−ベンゾトリアゾー
ル)フェノール等の2−(2’−ヒドロキシフェニル)
ベンゾトリアゾール類;フェニルサリチレート、レゾル
シノールモノベンゾエート、2,4−ジ−tert−ブ
チルフェニル−3’,5’−ジ−tert−ブチル−
4’−ヒドロキシベンゾエート、ヘキサデシル−3,5
−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート
等のベンゾエート類;2−エチル−2’−エトキシオキ
ザニリド、2−エトキシ−4’−ドデシルオキザニリド
等の置換オキザニリド類;エチル−α−シアノ−β,β
−ジフェニルアクリレート、メチル−2−シアノ−3−
メチル−3−(p−メトキシフェニル)アクリレート等
のシアノアクリレート類を選択できる。
【0038】ヒンダードアミン系光安定剤としては、例
えば、2,2,6,6−テトラメチル−4−ビペリジル
ステアレート、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4
−ピペリジルステアレート、2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジルベンゾエート、N−(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ドデシルコハ
ク酸イミド、1−〔(3,5−ジ−tert−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシエチル〕
−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル−
(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート、ビス(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,
2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケー
ト、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピ
ペリジル)−2−ブチル−2−(3,5−ジ−tert
−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネート、N,
N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジル)ヘキサメチレンジアミン、テトラ(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ブタンテトラ
カルボキシレート、テトラ(1,2,2,6,6−ペン
タメチル−4−ピペリジル)ブタンテトラカルボキシレ
ート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジル)ジ(トリデシル)ブタンテトラカルボキシレー
ト、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピ
ペリジル)ジ(トリデシル)ブタンテトラカルボキシレ
ート、3,9−ビス{1,1−ジメチル−2−〔トリス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルオキ
シカルボニルオキシ)ブチルカルボニルオキシ〕エチ
ル}−2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5,
5〕ウンデカン、3,9−ビス{1,1−ジメチル−2
−〔トリス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−
ピペリジルオキシカルボニルオキシ)ブチルカルボニル
オキシ〕エチル}−2,4,8,10−テトラオキサス
ピロ〔5,5〕ウンデカン、1,5,8,12−テトラ
キス{4,6−ビス〔N−(2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジル)ブチルアミノ〕−1,3,5−
トリアジン−2−イル}−1,5,8,12−テトラア
ザドデカン、1−(2−ヒドロキシエチル)−2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジノール/コハク酸
ジメチル縮合物、2−tert−オクチルアミノ−4,
6−ジクロロ−s−トリアジン/N,N’−ビス(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメ
チレンジアミン縮合物、N,N’−ビス(2,2,6,
6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジ
アミン/ジプロモエタン縮合物などを選択できる。
えば、2,2,6,6−テトラメチル−4−ビペリジル
ステアレート、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4
−ピペリジルステアレート、2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジルベンゾエート、N−(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ドデシルコハ
ク酸イミド、1−〔(3,5−ジ−tert−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシエチル〕
−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル−
(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート、ビス(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,
2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケー
ト、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピ
ペリジル)−2−ブチル−2−(3,5−ジ−tert
−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネート、N,
N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジル)ヘキサメチレンジアミン、テトラ(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ブタンテトラ
カルボキシレート、テトラ(1,2,2,6,6−ペン
タメチル−4−ピペリジル)ブタンテトラカルボキシレ
ート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジル)ジ(トリデシル)ブタンテトラカルボキシレー
ト、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピ
ペリジル)ジ(トリデシル)ブタンテトラカルボキシレ
ート、3,9−ビス{1,1−ジメチル−2−〔トリス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルオキ
シカルボニルオキシ)ブチルカルボニルオキシ〕エチ
ル}−2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5,
5〕ウンデカン、3,9−ビス{1,1−ジメチル−2
−〔トリス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−
ピペリジルオキシカルボニルオキシ)ブチルカルボニル
オキシ〕エチル}−2,4,8,10−テトラオキサス
ピロ〔5,5〕ウンデカン、1,5,8,12−テトラ
キス{4,6−ビス〔N−(2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジル)ブチルアミノ〕−1,3,5−
トリアジン−2−イル}−1,5,8,12−テトラア
ザドデカン、1−(2−ヒドロキシエチル)−2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジノール/コハク酸
ジメチル縮合物、2−tert−オクチルアミノ−4,
6−ジクロロ−s−トリアジン/N,N’−ビス(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメ
チレンジアミン縮合物、N,N’−ビス(2,2,6,
6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジ
アミン/ジプロモエタン縮合物などを選択できる。
【0039】プラスチックの可塑剤としては、例えば、
リン酸トリブチル、トリフェニルホスフェート、リン酸
トリ−2−エチルヘキシル等の如きリン酸エステル系可
塑剤、ジメチルフタレート、ジブチルフタレート、ジオ
クチルフタレート、ジイソデシルフタレート等の如きフ
タル酸エステル系可塑剤、ブチルオレエート、グリセリ
ンモノオレイン酸エステル、ブチルステアレート、ブチ
ルエポキシステアレート等の如き脂肪族一塩基酸エステ
ル系可塑剤、ジイソデシルアジぺート、ジブチルアジペ
ート、ジ−2−エチルヘキシルアジペート等の如き脂肪
族二塩基酸エステル系可塑剤、ジエチレングリコールジ
ベンゾエートの如き二価アルコールエステル系可塑剤、
メチルアセチルリシノレートの如きオキシ酸エステル系
可塑剤、塩素化パラフィン系可塑剤、ワックス、低分子
量ポリスチレン、流動パラフィン等の如きワックス系可
塑剤等の可塑剤を選択できる。
リン酸トリブチル、トリフェニルホスフェート、リン酸
トリ−2−エチルヘキシル等の如きリン酸エステル系可
塑剤、ジメチルフタレート、ジブチルフタレート、ジオ
クチルフタレート、ジイソデシルフタレート等の如きフ
タル酸エステル系可塑剤、ブチルオレエート、グリセリ
ンモノオレイン酸エステル、ブチルステアレート、ブチ
ルエポキシステアレート等の如き脂肪族一塩基酸エステ
ル系可塑剤、ジイソデシルアジぺート、ジブチルアジペ
ート、ジ−2−エチルヘキシルアジペート等の如き脂肪
族二塩基酸エステル系可塑剤、ジエチレングリコールジ
ベンゾエートの如き二価アルコールエステル系可塑剤、
メチルアセチルリシノレートの如きオキシ酸エステル系
可塑剤、塩素化パラフィン系可塑剤、ワックス、低分子
量ポリスチレン、流動パラフィン等の如きワックス系可
塑剤等の可塑剤を選択できる。
【0040】
(実施の形態1)Al2 O3 として7.12重量%含有
した濃度の硫酸アルミニウム水溶液1638.2g及び
MgOとして19.8重量%含有した濃度の塩化マグネ
シウム116.36gの混合水溶液に水を加えて全量3
リットルとした。これをA液と記する。一方、99.5
重量%含有する炭酸ナトリウム465.12g及びAl
2O3 として18.69重量%含有した濃度のアルミン
酸ナトリウム462.28gの混合水溶液に水を加えて
10リットルとした。これをB液と記する。
した濃度の硫酸アルミニウム水溶液1638.2g及び
MgOとして19.8重量%含有した濃度の塩化マグネ
シウム116.36gの混合水溶液に水を加えて全量3
リットルとした。これをA液と記する。一方、99.5
重量%含有する炭酸ナトリウム465.12g及びAl
2O3 として18.69重量%含有した濃度のアルミン
酸ナトリウム462.28gの混合水溶液に水を加えて
10リットルとした。これをB液と記する。
【0041】次にオーバーフロー回収機能を有した容器
2.5リットルの反応槽に水を1リットル投入し、スタ
ーラーで十分に撹拌しながら、定量ポンプを用いてA
液、B液をそれぞれ123.5ml/min、370.
5ml/minの速度で供給して、アルミニウムマグネ
シウム複合水酸化物を合成した。反応pHは約9であっ
た。上記反応により反応槽からオーバーフローして得ら
れた反応液3リットルをヌッチェで減圧脱水してケーキ
とした後、Al2 O3 の含有量の150倍重量に相当す
る水で洗浄した。この洗浄後、ケーキに水を加えて全量
3リットルのアルミニウムマグネシウム複合水酸化物の
均一なスラリーとした。
2.5リットルの反応槽に水を1リットル投入し、スタ
ーラーで十分に撹拌しながら、定量ポンプを用いてA
液、B液をそれぞれ123.5ml/min、370.
5ml/minの速度で供給して、アルミニウムマグネ
シウム複合水酸化物を合成した。反応pHは約9であっ
た。上記反応により反応槽からオーバーフローして得ら
れた反応液3リットルをヌッチェで減圧脱水してケーキ
とした後、Al2 O3 の含有量の150倍重量に相当す
る水で洗浄した。この洗浄後、ケーキに水を加えて全量
3リットルのアルミニウムマグネシウム複合水酸化物の
均一なスラリーとした。
【0042】次に上記スラリーに炭酸リチウムを11.
79g加え、5リットルのオートクレーブにて140℃
で16時間加熱処理した。この加熱処理後、スラリ−温
度を90℃に保ちながら、ステアリン酸ナトリウムを
7.2g加えて表面処理した。表面処理したスラリーを
ヌッチェで減圧脱水してケーキとした後、Al2 O3 の
含有量の40倍重量に相当する水で洗浄した。この洗浄
後、約110℃で1晩乾燥した。得られた白色の粉末を
化学分析したところ、 [Al2 (Li0.75・Mg0.25)(OH)6 ]2 (CO
3 )1.25・2.12H2 O の組成であった。また、この粉末のBET比表面積を測
定したところ、37.1m2 /gであった。
79g加え、5リットルのオートクレーブにて140℃
で16時間加熱処理した。この加熱処理後、スラリ−温
度を90℃に保ちながら、ステアリン酸ナトリウムを
7.2g加えて表面処理した。表面処理したスラリーを
ヌッチェで減圧脱水してケーキとした後、Al2 O3 の
含有量の40倍重量に相当する水で洗浄した。この洗浄
後、約110℃で1晩乾燥した。得られた白色の粉末を
化学分析したところ、 [Al2 (Li0.75・Mg0.25)(OH)6 ]2 (CO
3 )1.25・2.12H2 O の組成であった。また、この粉末のBET比表面積を測
定したところ、37.1m2 /gであった。
【0043】(実施の形態2)実施の形態1で得られた
アルミニウムマグネシウム複合水酸化物のスラリーに水
酸化リチウムを13.25g加え、5リットルのオート
クレーブにて110℃で16時間加熱処理した。この加
熱処理後、スラリー温度を90℃に保ちながら、ステア
リン酸ナトリウムを7.2g加えて表面処理した。表面
処理したスラリーをヌッチェで減圧脱水してケーキとし
た後、Al2 O3 の含有量の40倍重量に相当する水で
洗浄した。洗浄後、約110℃で1晩乾燥した。得られ
た白色の粉末を化学分析したところ、[Al2 (Li
0.78・Mg0.22 (OH)6 ]2 (CO3 )1.22・2.
24H2 Oの組成であった。また、この粉末のBET比
表面積を測定したところ、31.1m2 /gであった。
アルミニウムマグネシウム複合水酸化物のスラリーに水
酸化リチウムを13.25g加え、5リットルのオート
クレーブにて110℃で16時間加熱処理した。この加
熱処理後、スラリー温度を90℃に保ちながら、ステア
リン酸ナトリウムを7.2g加えて表面処理した。表面
処理したスラリーをヌッチェで減圧脱水してケーキとし
た後、Al2 O3 の含有量の40倍重量に相当する水で
洗浄した。洗浄後、約110℃で1晩乾燥した。得られ
た白色の粉末を化学分析したところ、[Al2 (Li
0.78・Mg0.22 (OH)6 ]2 (CO3 )1.22・2.
24H2 Oの組成であった。また、この粉末のBET比
表面積を測定したところ、31.1m2 /gであった。
【0044】(実施の形態3)Al2 O3 として65.
25重量%含有した濃度の水酸化アルミニウム86.9
gに水を加えて全量3.5リットルの均一なスラリーと
した。このスラリーに炭酸リチウム18.68g及びM
gOとして42.76重量%含有した濃度の塩基性炭酸
マグネシウム5.24gを加え、5リットルのオートク
レーブにて110℃で16時間加熱処理した。この加熱
処理後、スラリ−温度を90℃に保ちながら、ステアリ
ン酸ナトリウムを7.2g加えて表面処理した。そして
表面処理したスラリーをヌッチェで減圧脱水してケーキ
とした後、Al2 O3 含有量の40倍重量に相当する水
で洗浄した。この洗浄後、約110℃で1晩乾燥した。
得られた白色の粉末を化学分析したところ、[Al
2 (Li0.89・Mg0.11)(OH)6 ]2 (CO3 )
1.11・1.98H2 Oの組成であった。また、この粉末
のBET比表面積を測定したところ、17.9m2 /g
であった。
25重量%含有した濃度の水酸化アルミニウム86.9
gに水を加えて全量3.5リットルの均一なスラリーと
した。このスラリーに炭酸リチウム18.68g及びM
gOとして42.76重量%含有した濃度の塩基性炭酸
マグネシウム5.24gを加え、5リットルのオートク
レーブにて110℃で16時間加熱処理した。この加熱
処理後、スラリ−温度を90℃に保ちながら、ステアリ
ン酸ナトリウムを7.2g加えて表面処理した。そして
表面処理したスラリーをヌッチェで減圧脱水してケーキ
とした後、Al2 O3 含有量の40倍重量に相当する水
で洗浄した。この洗浄後、約110℃で1晩乾燥した。
得られた白色の粉末を化学分析したところ、[Al
2 (Li0.89・Mg0.11)(OH)6 ]2 (CO3 )
1.11・1.98H2 Oの組成であった。また、この粉末
のBET比表面積を測定したところ、17.9m2 /g
であった。
【0045】(実施の形態4)Al2 O3 として7.2
0重量%含有した濃度の硫酸アルミニウム水溶液141
7gに、ZnCl2 40.9gを溶解した。これをC液
と記する。一方、3mol/リットル濃度のNaOH溶
液をD液とする。
0重量%含有した濃度の硫酸アルミニウム水溶液141
7gに、ZnCl2 40.9gを溶解した。これをC液
と記する。一方、3mol/リットル濃度のNaOH溶
液をD液とする。
【0046】次に、実施の形態1と同様のオーバーフロ
ー回収機能を有した容器を使用し、C液及びD液をpH
9.0〜9.5で反応させた。この反応物を実施の形態
1と同様に、濾過、洗浄後、水を加えてアルミニウム亜
鉛複合水酸化物の均一なスラリーとした。
ー回収機能を有した容器を使用し、C液及びD液をpH
9.0〜9.5で反応させた。この反応物を実施の形態
1と同様に、濾過、洗浄後、水を加えてアルミニウム亜
鉛複合水酸化物の均一なスラリーとした。
【0047】次に、このスラリーに炭酸リチウム36.
9g及びNa2 CO3 53gを加え、5リットルのオー
トクレーブ内で120℃で15時間加熱処理した。この
加熱処理後、スラリー温度を90℃に保ちながら、ステ
アリン酸ナトリウムを7.2g加えて表面処理した。こ
の表面処理後のスラリーをヌッチェで減圧脱水してケー
キとし、このケーキをAl2 O3 の含有量の40倍重量
に相当する水で洗浄した。この洗浄後、約110℃で1
晩乾燥した。
9g及びNa2 CO3 53gを加え、5リットルのオー
トクレーブ内で120℃で15時間加熱処理した。この
加熱処理後、スラリー温度を90℃に保ちながら、ステ
アリン酸ナトリウムを7.2g加えて表面処理した。こ
の表面処理後のスラリーをヌッチェで減圧脱水してケー
キとし、このケーキをAl2 O3 の含有量の40倍重量
に相当する水で洗浄した。この洗浄後、約110℃で1
晩乾燥した。
【0048】得られた白色の粉末を化学分析したとこ
ろ、 [Al2 (Li0.72・Zn0.28)(OH)6 ]2 (CO
3 )1.28・2.2H2O の組成であった。また、この粉末のBET比表面積を測
定したところ、23.2m2 /gであった。
ろ、 [Al2 (Li0.72・Zn0.28)(OH)6 ]2 (CO
3 )1.28・2.2H2O の組成であった。また、この粉末のBET比表面積を測
定したところ、23.2m2 /gであった。
【0049】(実施の形態5)実施の形態1で得た[A
l2 (Li0.75・Mg0.25)(OH)6 ]2 (CO3)
1.25・2.12H2 Oの組成の炭酸型複合水酸化物を水
によって10%濃度のスラリーとなるように調整した。
このスラリーを強く攪拌しながら、5%濃度の過塩素酸
溶液2500gを添加し、得られたスラリーを噴霧乾燥
した。
l2 (Li0.75・Mg0.25)(OH)6 ]2 (CO3)
1.25・2.12H2 Oの組成の炭酸型複合水酸化物を水
によって10%濃度のスラリーとなるように調整した。
このスラリーを強く攪拌しながら、5%濃度の過塩素酸
溶液2500gを添加し、得られたスラリーを噴霧乾燥
した。
【0050】得られた白色の粉末の組成は、 [Al2 (Li0.75・Mg0.25)(OH)6 ]2 (CO
3 )0.25(ClO4 )1.00・2.0H2 O であった。また、この粉末のBET比表面積は18.5
m2 /gであった。
3 )0.25(ClO4 )1.00・2.0H2 O であった。また、この粉末のBET比表面積は18.5
m2 /gであった。
【0051】(実施の形態6) 実施の形態1で得た複合水酸化物を200℃で乾燥し、
水分量を3重量%とした。
水分量を3重量%とした。
【0052】(比較例1)Al2 O3 として7.12重
量%含有した濃度の硫酸アルミニウム水溶液1638.
2gに水を加えて全量3リットルとした。これをE液と
記する。一方、99.5重量%含有する炭酸ナトリウム
467.0g及びAl2 O3 として18.69重量%含
有した濃度のアルミン酸ナトリウム462.28gの混
合水溶液に水を加えて10リットルとした。これをF液
と記する。
量%含有した濃度の硫酸アルミニウム水溶液1638.
2gに水を加えて全量3リットルとした。これをE液と
記する。一方、99.5重量%含有する炭酸ナトリウム
467.0g及びAl2 O3 として18.69重量%含
有した濃度のアルミン酸ナトリウム462.28gの混
合水溶液に水を加えて10リットルとした。これをF液
と記する。
【0053】次に、オーバーフロー回収機能を有した容
器2.5リットルの反応槽に水を1リットル投入し、ス
ターラーで十分に撹拌しながら、定量ポンプを用いてE
液、F液をそれぞれ123.5ml/min、370.
5ml/minの速度で供給して合成した。反応pHは
約9であった。この反応により反応槽からオーバーフロ
ーして得られた反応液3リットルをヌッチェで減圧脱水
してケーキとした後、Al2 O3 の含有量の150倍重
量に相当する水で洗浄した。この洗浄後、ケーキに水を
加えて全量3リットルの均一なスラリーとした。
器2.5リットルの反応槽に水を1リットル投入し、ス
ターラーで十分に撹拌しながら、定量ポンプを用いてE
液、F液をそれぞれ123.5ml/min、370.
5ml/minの速度で供給して合成した。反応pHは
約9であった。この反応により反応槽からオーバーフロ
ーして得られた反応液3リットルをヌッチェで減圧脱水
してケーキとした後、Al2 O3 の含有量の150倍重
量に相当する水で洗浄した。この洗浄後、ケーキに水を
加えて全量3リットルの均一なスラリーとした。
【0054】次に、上記スラリーに炭酸リチウムを1
2.76g加え、5リットルのオートクレーブにて11
0℃で16時間加熱処理した。加熱処理後、スラリー温
度を90℃に保ちながら、ステアリン酸ナトリウムを
7.2g加えて表面処理した。表面処理したスラリーを
ヌッチェで減圧脱水してケーキとした後、Al2 O3 の
含有量の40倍重量に相当する水で洗浄した。この洗浄
後、約110℃で1晩乾燥した。得られた白色の粉末を
化学分析したところ、 [Al2 Li1.00(OH)6 ]2 (CO3 )0.92・1.19H2 O の組成であった。また、この粉末のBET比表面積を測
定したところ、44.5m2 /gであった。
2.76g加え、5リットルのオートクレーブにて11
0℃で16時間加熱処理した。加熱処理後、スラリー温
度を90℃に保ちながら、ステアリン酸ナトリウムを
7.2g加えて表面処理した。表面処理したスラリーを
ヌッチェで減圧脱水してケーキとした後、Al2 O3 の
含有量の40倍重量に相当する水で洗浄した。この洗浄
後、約110℃で1晩乾燥した。得られた白色の粉末を
化学分析したところ、 [Al2 Li1.00(OH)6 ]2 (CO3 )0.92・1.19H2 O の組成であった。また、この粉末のBET比表面積を測
定したところ、44.5m2 /gであった。
【0055】(熱安定性評価)本発明のハロゲン含有樹
脂用安定剤の塩化ビニルに対する熱安定化効果を確認す
るために、以下の配合、成形などの手法により塩化ビニ
ルシート及びポリプロピレン樹脂シートを作製し、評価
試験をした。
脂用安定剤の塩化ビニルに対する熱安定化効果を確認す
るために、以下の配合、成形などの手法により塩化ビニ
ルシート及びポリプロピレン樹脂シートを作製し、評価
試験をした。
【0056】(試験例1)評価試料として、上記実施の
形態1〜5、及び比較例1で得られたものに比較例2、
3も加えた。比較例2は市販のハイドロタルサイト類か
らなる熱安定剤(商品名「アルカマイザー1」、協和化
学(社)製)を試料とし、比較例3は市販のリチウムア
ルミニウム複合水酸化物塩からなる熱安定剤(商品名
「ミズカラック」、水沢化学(社)製)を試料とした。
形態1〜5、及び比較例1で得られたものに比較例2、
3も加えた。比較例2は市販のハイドロタルサイト類か
らなる熱安定剤(商品名「アルカマイザー1」、協和化
学(社)製)を試料とし、比較例3は市販のリチウムア
ルミニウム複合水酸化物塩からなる熱安定剤(商品名
「ミズカラック」、水沢化学(社)製)を試料とした。
【0057】 配合 塩化ビニル樹脂(重合度:1050) 100部 ステアリン酸亜鉛 0.2部 ジベンゾイルメタン 0.2部 試料 1.0部
【0058】成形方法 上記配合組成物を温度165〜170℃でのロールミル
練合を3分間行い、厚さ1mmの均一な硬質塩化ビニル
板を作製した。
練合を3分間行い、厚さ1mmの均一な硬質塩化ビニル
板を作製した。
【0059】試験方法 (1)初期着色 ロールミル練合で得られた試料板を、温度190℃、圧
力300Kg/cm2の条件で、1分間加圧加熱し、厚
さ4mmの硬質塩化ビニル板を作製した。そしてその着
色度を目視判定し、初期着色の度合いを比較した。得ら
れた結果を表1に示す。同表における「◎」は無色のも
のを、「○」は微黄色のものを、「△」は黄色のものを
示す。 (2)熱安定持続時間 ロールミル練合で得られた試料板を、190℃に調整し
たギア式熱老化試験機に入れて吊るし、10分毎に取り
出して、その着色度を目視判定し、黒色に変化するまで
の時間を測定した。得られた結果を表2に示す。同表に
おけるAは無着色を、Bは微黄色を、Cは薄茶色を、D
は茶色を、Eは黒色を示す。表2の結果から、本発明に
よるリチウムマグネシウムアルミニウム複合水酸化物塩
からなるハロゲン含有樹脂用安定剤は、ハロゲン含有樹
脂に優れた熱安定化効果を発揮することが理解できる。
力300Kg/cm2の条件で、1分間加圧加熱し、厚
さ4mmの硬質塩化ビニル板を作製した。そしてその着
色度を目視判定し、初期着色の度合いを比較した。得ら
れた結果を表1に示す。同表における「◎」は無色のも
のを、「○」は微黄色のものを、「△」は黄色のものを
示す。 (2)熱安定持続時間 ロールミル練合で得られた試料板を、190℃に調整し
たギア式熱老化試験機に入れて吊るし、10分毎に取り
出して、その着色度を目視判定し、黒色に変化するまで
の時間を測定した。得られた結果を表2に示す。同表に
おけるAは無着色を、Bは微黄色を、Cは薄茶色を、D
は茶色を、Eは黒色を示す。表2の結果から、本発明に
よるリチウムマグネシウムアルミニウム複合水酸化物塩
からなるハロゲン含有樹脂用安定剤は、ハロゲン含有樹
脂に優れた熱安定化効果を発揮することが理解できる。
【0060】
【表1】
【0061】
【表2】
【0062】(試験例2)実施の形態1、4で得た化合
物を評価試料として用い、以下の配合で熱安定性試験を
行った。
物を評価試料として用い、以下の配合で熱安定性試験を
行った。
【0063】 配合 塩化ビニル樹脂(重合度:1050) 100部 ステアリン酸カルシウム 0.2部 ジベンゾイルメタン 0.2部 試料 1.0部
【0064】成形方法および熱安定性試験の方法は試験
例1と同様に行った。結果を表3、表4に示す。各表に
おける評価は試験例1と同様である。
例1と同様に行った。結果を表3、表4に示す。各表に
おける評価は試験例1と同様である。
【0065】
【表3】
【0066】
【表4】
【0067】(試験例3) 有機錫系安定剤との併用効果を調べるため、以下に示す
処方1〜3で作製した試験対象物に対して熱安定性試験
を行った。成形方法および熱安定性試験の方法は試験例
1と同様に行った。 処方1 塩化ビニル樹脂(重合度:800) 100部 実施の形態6 1.0部 モノブチル錫メルカプタイド 1.0部 モンタン酸エステル 0.4部 グリセリンリシノレート 0.8部 処方2 塩化ビニル樹脂(重合度:800) 100部 モノブチル錫メルカプタイド 2.0部 モンタン酸エステル 0.4部 グリセリンリシノレート 0.8部 処方3 塩化ビニル樹脂(重合度:800) 100部 実施の形態6 2.0部 モンタン酸エステル 0.4部 グリセリンリシノレート 0.8部
処方1〜3で作製した試験対象物に対して熱安定性試験
を行った。成形方法および熱安定性試験の方法は試験例
1と同様に行った。 処方1 塩化ビニル樹脂(重合度:800) 100部 実施の形態6 1.0部 モノブチル錫メルカプタイド 1.0部 モンタン酸エステル 0.4部 グリセリンリシノレート 0.8部 処方2 塩化ビニル樹脂(重合度:800) 100部 モノブチル錫メルカプタイド 2.0部 モンタン酸エステル 0.4部 グリセリンリシノレート 0.8部 処方3 塩化ビニル樹脂(重合度:800) 100部 実施の形態6 2.0部 モンタン酸エステル 0.4部 グリセリンリシノレート 0.8部
【0068】(試験例4)実施の形態1で得たリチウム
マグネシウムアルミニウム複合水酸化物塩と、ジペンタ
エリストール(DPE)を用い、以下の処方4、5で作
製した試験対象物を試験例1と同様の成形を行い、試験
例1と同様の熱安定性試験を行った。 処方4 塩化ビニル樹脂(重合度:800) 100部 実施の形態1 0.5部 DPE 0.5部 ステアリン酸亜鉛 0.2部 処方5 塩化ビニル樹脂(重合度:800) 100部 実施の形態1 0.5部 DPE 0.5部 ステアリン酸亜鉛 0.2部 ジベンゾイルメタン 0.2部
マグネシウムアルミニウム複合水酸化物塩と、ジペンタ
エリストール(DPE)を用い、以下の処方4、5で作
製した試験対象物を試験例1と同様の成形を行い、試験
例1と同様の熱安定性試験を行った。 処方4 塩化ビニル樹脂(重合度:800) 100部 実施の形態1 0.5部 DPE 0.5部 ステアリン酸亜鉛 0.2部 処方5 塩化ビニル樹脂(重合度:800) 100部 実施の形態1 0.5部 DPE 0.5部 ステアリン酸亜鉛 0.2部 ジベンゾイルメタン 0.2部
【0069】表5は以上の試験例3〜5の試験対象物の
熱安定性試験の結果を示す。同表における評価は試験例
1と同様である。
熱安定性試験の結果を示す。同表における評価は試験例
1と同様である。
【0070】
【表5】
【0071】(試験例5) 本発明に係る組成物と各種樹脂添加剤とのマッチングを
検査するため下記の処方による組成物を試験例1と同様
の条件で樹脂とのロール練りを行い、試験例1と同様の
熱安定性試験を行った。 処方6 塩化ビニル樹脂(重合度:1050) 100部 ジオクチルフタレート (DOP) 50部 DBN 0.2部 ステアリン酸亜鉛 0.2部 処方7 塩化ビニル樹脂(重合度:800) 100部 実施の形態1 1部 ステアリン酸亜鉛 0.5部 ステアリン酸カルシウム 1部 処方8 塩化ビニル樹脂(重合度:800) 100部 ステアリン酸亜鉛 0.5部 ステアリン酸カルシウム 1部 処方9 塩化ビニル樹脂(重合度:800) 100部 ステアリン酸亜鉛 0.5部 ステアリン酸バリウム 1部 実施の形態1 1部 処方10 塩化ビニル樹脂(重合度:800) 100部 ステアリン酸亜鉛 0.5部 ステアリン酸バリウム 1部 処方11 塩化ビニル樹脂(重合度:1050) 100部 実施の形態1 1部 ビスフェノールA 0.2部 ステアリン酸亜鉛 0.3部 DOP 40部 エポキシ大豆油 3部 処方12 塩化ビニル樹脂(重合度:800) 100部 実施の形態1 1部 炭酸カルシウム 5部 ジベンゾイルメタン(DBM) 0.2部 ステアリン酸亜鉛 0.2部 処方13 塩化ビニル樹脂(重合度:1050) 100部 DOP 40部 DBM 0.1部 ステアリン酸亜鉛 0.3部 アルキルアリールホスファイト(商品名「アデカスタブPEP−36」) 0.5部 実施の形態3 1部 処方14 塩化ビニル樹脂(重合度:1050) 100部 HALS(商品名「サノールS−770」) 0.2部 DOP 20部 DBM 0.2部 ステアリン酸亜鉛 0.2部 実施の形態2 1部 エポキシ大豆油 2部 処方15 塩化ビニル樹脂(重合度:800) 100部 実施の形態2 1部 DBM 0.2部 ステアリン酸亜鉛 0.2部 エポキシ大豆油 2部 紫外線吸収剤(商品名「TINUVIN571」) 0.3部 処方16 塩素化塩化ビニル樹脂 100部 実施の形態1 1部 モノブチル錫メルカプタイド 0.5部 シブチル錫メルカプタイド 0.5部 SL−02(理研ビタミン(社)製) 0.5部 処方17 塩化ビニル樹脂(重合度:800) 80部 塩素化ポリエチレン 20部 実施の形態1 3部 SL−02 0.5部 ステアリン酸亜鉛 0.2部 DBM 0.2部
検査するため下記の処方による組成物を試験例1と同様
の条件で樹脂とのロール練りを行い、試験例1と同様の
熱安定性試験を行った。 処方6 塩化ビニル樹脂(重合度:1050) 100部 ジオクチルフタレート (DOP) 50部 DBN 0.2部 ステアリン酸亜鉛 0.2部 処方7 塩化ビニル樹脂(重合度:800) 100部 実施の形態1 1部 ステアリン酸亜鉛 0.5部 ステアリン酸カルシウム 1部 処方8 塩化ビニル樹脂(重合度:800) 100部 ステアリン酸亜鉛 0.5部 ステアリン酸カルシウム 1部 処方9 塩化ビニル樹脂(重合度:800) 100部 ステアリン酸亜鉛 0.5部 ステアリン酸バリウム 1部 実施の形態1 1部 処方10 塩化ビニル樹脂(重合度:800) 100部 ステアリン酸亜鉛 0.5部 ステアリン酸バリウム 1部 処方11 塩化ビニル樹脂(重合度:1050) 100部 実施の形態1 1部 ビスフェノールA 0.2部 ステアリン酸亜鉛 0.3部 DOP 40部 エポキシ大豆油 3部 処方12 塩化ビニル樹脂(重合度:800) 100部 実施の形態1 1部 炭酸カルシウム 5部 ジベンゾイルメタン(DBM) 0.2部 ステアリン酸亜鉛 0.2部 処方13 塩化ビニル樹脂(重合度:1050) 100部 DOP 40部 DBM 0.1部 ステアリン酸亜鉛 0.3部 アルキルアリールホスファイト(商品名「アデカスタブPEP−36」) 0.5部 実施の形態3 1部 処方14 塩化ビニル樹脂(重合度:1050) 100部 HALS(商品名「サノールS−770」) 0.2部 DOP 20部 DBM 0.2部 ステアリン酸亜鉛 0.2部 実施の形態2 1部 エポキシ大豆油 2部 処方15 塩化ビニル樹脂(重合度:800) 100部 実施の形態2 1部 DBM 0.2部 ステアリン酸亜鉛 0.2部 エポキシ大豆油 2部 紫外線吸収剤(商品名「TINUVIN571」) 0.3部 処方16 塩素化塩化ビニル樹脂 100部 実施の形態1 1部 モノブチル錫メルカプタイド 0.5部 シブチル錫メルカプタイド 0.5部 SL−02(理研ビタミン(社)製) 0.5部 処方17 塩化ビニル樹脂(重合度:800) 80部 塩素化ポリエチレン 20部 実施の形態1 3部 SL−02 0.5部 ステアリン酸亜鉛 0.2部 DBM 0.2部
【0072】表6は以上の処方6〜17で作製した試験
対象物の熱安定性試験の結果を示す。同表における評価
は試験例1と同様である。
対象物の熱安定性試験の結果を示す。同表における評価
は試験例1と同様である。
【0073】
【表6】
【0074】(試験例6)ハロゲン残留触媒残渣を含む
ポリプロピレン樹脂の黄化防止効果を観察するため、以
下の処方の配合物を作成した。 ハロゲン残留触媒残渣を含むポリプロピレン樹脂 100部 実施の形態1 0.05部 ビスフェノールA 0.1部 SL−02 0.3部
ポリプロピレン樹脂の黄化防止効果を観察するため、以
下の処方の配合物を作成した。 ハロゲン残留触媒残渣を含むポリプロピレン樹脂 100部 実施の形態1 0.05部 ビスフェノールA 0.1部 SL−02 0.3部
【0075】上記配合物を押出機を用いて210℃でペ
レット化した後、ブラベンダーを用い、220℃で厚さ
150μmのフィルムにした。このフィルムを恒温恒湿
槽に入れ、温度90℃、湿度90%の条件下に20日間
放置した。その後、商品名「MODEL TC−150
0MC−88(東京電色(株)製)」のカラーコンピュ
ータで黄変テストを実施した。比較テストとして、比較
例1で得たリチウムアルミニウム複合水酸化物を同様の
条件で試験に供した。結果を表7に示す。
レット化した後、ブラベンダーを用い、220℃で厚さ
150μmのフィルムにした。このフィルムを恒温恒湿
槽に入れ、温度90℃、湿度90%の条件下に20日間
放置した。その後、商品名「MODEL TC−150
0MC−88(東京電色(株)製)」のカラーコンピュ
ータで黄変テストを実施した。比較テストとして、比較
例1で得たリチウムアルミニウム複合水酸化物を同様の
条件で試験に供した。結果を表7に示す。
【0076】
【表7】
【0077】
【発明の効果】本発明によるハロゲン含有樹脂用安定剤
は、リチウムと、マグネシウム及び/又は亜鉛の2価の
金属と、アルミニウムとからなる複合水酸化物塩を含有
しており、ハロゲン含有樹脂に対して優れた熱安定化効
果を発揮する。この安定剤は初期着色において、リチウ
ムアルミニウム複合水酸化物類の欠点を補うと共に、さ
らには熱安定性持続時間においても、リチウムアルミニ
ウム複合水酸化物類やハイドロタルサイト類よりも優れ
た効果を有している。
は、リチウムと、マグネシウム及び/又は亜鉛の2価の
金属と、アルミニウムとからなる複合水酸化物塩を含有
しており、ハロゲン含有樹脂に対して優れた熱安定化効
果を発揮する。この安定剤は初期着色において、リチウ
ムアルミニウム複合水酸化物類の欠点を補うと共に、さ
らには熱安定性持続時間においても、リチウムアルミニ
ウム複合水酸化物類やハイドロタルサイト類よりも優れ
た効果を有している。
【0078】本発明のハロゲン含有樹脂用安定剤の製造
法は、この複合水酸化物塩を簡便に且つ良好に製造でき
る。
法は、この複合水酸化物塩を簡便に且つ良好に製造でき
る。
【0079】本発明のハロゲン含有樹脂組成物はリチウ
ムと、マグネシウム及び/又は亜鉛と、アルミニウムと
からなる複合水酸化物塩を含有しているため、初期着色
しにくく、しかも熱安定性に優れている。
ムと、マグネシウム及び/又は亜鉛と、アルミニウムと
からなる複合水酸化物塩を含有しているため、初期着色
しにくく、しかも熱安定性に優れている。
【図1】実施の形態1〜4及び比較例1〜3の粉末X線
回折スペクトルである。 整理番号 P08MA05 化学式等を記載した書面
回折スペクトルである。 整理番号 P08MA05 化学式等を記載した書面
【表1】
【表3】 整理番号 P08MA05
【表2】 整理番号 P08MA05
【表4】 整理番号 P08MA05
【表5】 整理番号 P08MA05
【表6】 整理番号 P08MA05
【表7】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08K 5/098 C08K 5/098 5/57 5/57 9/04 9/04 C08L 23/00 C08L 23/00 (56)参考文献 特開 昭62−36007(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 27/06 C01F 7/16 C01G 9/00 C08K 3/22 C08L 23/00
Claims (10)
- 【請求項1】 式[Al2(Li(1-x)・Mx)(OH)6]
n(A-n)1+x・mH2O(式中、Aは水酸イオン以外の無
機アニオンまたは有機アニオン、MはMg及び/又はZ
n、nはアニオンAの価数、mは0又は正の数、xは
0.01≦x<1を満足する数である。)で表される複
合水酸化物塩を含有することを特徴とするハロゲン含有
樹脂用又はハロゲン触媒残渣を含むポリオレフィン樹脂
用安定剤。 - 【請求項2】 Aが炭酸イオン、塩素のオキシ酸イオン
又はリンのオキシ酸イオンからなる群より選ばれた1種
又は2種以上のアニオンであることを特徴とする請求項
1記載のハロゲン含有樹脂用又はハロゲン触媒残渣を含
むポリオレフィン樹脂用安定剤。 - 【請求項3】 請求項1記載の複合水酸化物塩が0.1
〜10重量部の脂肪酸、脂肪酸塩、リン酸エステルまた
はカップリング剤の郡から選ばれる1種又は2種以上の
コーティング剤でコーティングされていることを特徴と
するハロゲン含有樹脂用又はハロゲン触媒残渣を含むポ
リオレフィン樹脂用安定剤。 - 【請求項4】 水溶性アルミニウム化合物と、Mg及び/
又はZnの金属イオンを含む水溶性化合物と、アルカリ
とを7以上のpHに維持しながら水溶液中で反応させ、
これにリチウム塩を加えて100℃以上で加熱処理する
ことを特徴とする請求項1記載のハロゲン含有樹脂用又
はハロゲン触媒残渣を含むポリオレフィン樹脂用安定剤
の製造法。 - 【請求項5】 水酸化アルミニウムに、水溶性リチウム
化合物と、Mg及び/又はZnの水溶性金属化合物とを水
媒体中で100℃以上で加熱処理することを特徴とする
請求項1記載のハロゲン含有樹脂用安定剤の製造法。 - 【請求項6】 ハロゲン含有樹脂100重量部に対し
て、請求項1又は3記載のハロゲン含有樹脂用安定剤が
0.01〜10重量部含有されていることを特徴とする
ハロゲン含有樹脂組成物。 - 【請求項7】 ハロゲン含有樹脂100重量部に請求項
1又は3記載のハロゲン含有樹脂用安定剤0.01〜1
0重量部、亜鉛の有機酸塩0.01〜10重量部、β−
ジケトン及び/又はβ−ケト酸エステル0.01〜10
重量部が配合されていることを特徴とするハロゲン含有
樹脂組成物。 - 【請求項8】 ハロゲン含有樹脂100重量部に請求項
1又は3記載のハロゲン含有樹脂用安定剤0.01〜1
0重量部、有機錫系安定剤0.01〜10重量部が配合
されていることを特徴とするハロゲン含有樹脂組成物。 - 【請求項9】 ハロゲン含有樹脂100重量部に請求項
1又は3記載のハロゲン含有樹脂用安定剤0.01〜1
0重量部、ポリオール及び/又はポリオールの部分エス
テル0.01〜10重量部が配合されていることを特徴
とするハロゲン含有樹脂組成物。 - 【請求項10】 ハロゲン含有樹脂100重量部に請求
項1又は3記載のハロゲン含有樹脂用安定剤0.01〜
10重量部、亜鉛の有機酸塩0.01〜10重量部、β
−ジケトン及び/又はβ−ケト酸エステル0.01〜1
0重量部、ポリオール及び/又はポリオールの部分エス
テル0.01〜10重量部が配合されていることを特徴
とするハロゲン含有樹脂組成物。
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