JP2981761B2 - 安定化された塩素含有樹脂組成物 - Google Patents

安定化された塩素含有樹脂組成物

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JP2981761B2 JP2202921A JP20292190A JP2981761B2 JP 2981761 B2 JP2981761 B2 JP 2981761B2 JP 2202921 A JP2202921 A JP 2202921A JP 20292190 A JP20292190 A JP 20292190A JP 2981761 B2 JP2981761 B2 JP 2981761B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、安定化された塩素含有樹脂組成物に関し、
詳しくは、塩素含有樹脂に対して、無機銅化合物水溶液
で処理後、炭酸アルカリ水溶液で再処理したハイドロタ
ルサイト化合物を添加することによって耐熱性、耐候性
の向上、チョーキングの防止および物性の改善された硬
質塩素含有樹脂組成物に関する。
〔従来技術及びその問題点〕
一般に、塩素含有樹脂は、熱および光に対する安定性
に劣り、加熱成型加工時に主として脱塩化水素に起因す
る熱分解を起こし易く、このため、加工品の機械的性質
の低下や色調の悪化を生じ、著しい不利益をまねく。
そこで従来より、かかる欠点をさけるために、一種ま
たは数種の安定剤を添加し安定化することが行われてい
た。
これらの安定剤の中でも鉛系の安定剤は熱安定化効果
が比較的大きいので広く使用されている。しかしなが
ら、鉛系安定剤を添加した塩素含有樹脂は加工時に着色
が生じること、耐候性が不十分であり特に屋外での使用
時にチョーキングという白化現象を生じるなどの欠点が
あり、これらを改善することが要望されていた。
また、最近では過酷な温度条件下におけるさらに高度
な熱安定性も要求されている。
これらの要求を満たすために、鉛系安定剤と有機錫化
合物を併用する(特開昭57150号公報)ことが提案され
ているが、チョーキングの防止にはほとんど効果がな
く、熱安定化効果も不充分であった。またチョーキング
を防止するために、鉛系安定剤に2,6−ジメチル−1,4−
ジヒドロピリジン系の化合物(特開昭56−163138号公
報)あるいは2,2,6,6−テトラメチルピペリジン基を有
する化合物を併用する(特開昭59−196351号公報)など
が提案されたが、その効果はまだ不充分であり、さらに
これらの改善が強く望まれていた。
また、ステアリン酸金属塩を併用する配合はチョーキ
ングが発現し、特に非鉛系の配合を用いた成型品におい
ては安定剤および滑剤として多種の金属石けんを用いる
ためチョーキングが著しく、これらのチョーキングを防
止するためポリオール部分エステルなどの使用(特開昭
56−57844号公報)が提案されているが、まだ不充分で
あった。
また、塩化第一銅、塩化第二銅、硫酸銅、塩基性炭酸
銅および炭酸銅などの無機銅化合物を使用する方法(特
開昭59−102942号公報)あるいは銅を含有するハイドロ
タルサイト類化合物およびグリシン銅より選ばれる一種
または二種を使用する方法(特開平2−187442号公報)
などが提案されているが、この方法では耐チョーキング
性はある程度改善されるものの、塩素含有樹脂の熱安定
性、熱着色性および耐候性を悪化させてしまう。
さらにまた、有機錫化合物はチョーキング現象は比較
的少ないが、特に有機錫メルカプタイド化合物は耐候性
が劣り、その使用範囲が限定され、その改善が要望され
ていた。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者等は、上記の欠点を改良すべく鋭意検討を重
ねた結果、硬質塩素含有樹脂に対して、無機銅化合物水
溶液で処理後、炭酸アルカリ水溶液で再処理したハイド
ロタルサイト化合物を添加することによって耐熱性、耐
候性の向上、チョーキングの防止および物性の改善され
た硬質塩素含有樹脂組成物が得られることを知見した。
本発明は、上記知見に基づきなされたもので、塩素含
有樹脂100重量部に対して、次の一般式(I)で示され
るハイドロタルサイトを無機銅化合物水溶液で処理後、
炭酸アルカリ水溶液で再処理した生成物0.001〜5重量
部を添加してなる安定化された塩素含有樹脂組成物を提
供するものである。
[化2] Mg1-xAlx(OH)(CO3(x/2)・mH2O (I) (上記中、xは0<x≦0.5の範囲の実数であり、mは
実数を示す。) 以下、本発明の塩素含有樹脂組成物について詳細に説
明する。
本発明において使用される塩素含有樹脂としては、例
えば、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリ塩化ビニル、ポリ塩
化ビニリテン、塩素化ポリエチレン、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体、塩化ビニル−エチレン共重合体、塩化
ビニル−プロピレン共重合体、塩化ビニル−スチレン共
重合体、塩化ビニル−イソブチレン共重合体、塩化ビニ
ル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル−スチレン−
無水マレイン酸三元共重合体、塩化ビニル、スチレン−
アクリロニトリル共重合体、塩化ビニル−ブタジエン共
重合体、塩化ビニル−イソプレン共重合体、塩化ビニル
−塩素化プロピレン共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリ
デン−酢酸ビニル三元共重合体、塩化ビニル−マレイン
酸エステル共重合体、塩化ビニル−メタクリル酸エステ
ル共重合体、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合体、
塩化ビニル−各種ビニルエーテル共重合体などの塩素含
有樹脂、およびそれら相互のあるいは他の塩素を含まな
い合成樹脂とのブレンド品、ブロック共重合体、グラフ
ト共重合体などをあげることができる。
また、本発明で処理されるために用いられるハイドロ
タルサイト化合物は、次の一般式(I)で示されるマグ
ネシウムとアルミニウムから成る含水複塩化合物であ
る。
Mg1-xAlx(OH)(CO3(x/2)・mH2O (I) (上式中、xは0<x≦0.5の範囲の実数であり、mは
実数をしめす。) 上記ハイドロタルサイト化合物は天然物であってもよ
く、また合成品であってもよい。合成方法としては、特
公昭46−2280号公報、特公昭50−30039号公報、特公昭5
1−29129号公報などに記載の公知の方法を例示すること
ができる。また、本発明においては、その結晶構造、結
晶粒子径などに制限されることなく使用することが可能
である。
これらの無機銅水溶液および炭酸アルカリ水溶液によ
り処理されたハイドロタルサイト化合物の使用量は塩素
含有樹脂100重量部に対して、0.001〜5重量部、特に0.
01〜3重量部とするのが好ましい。
本発明でハイドロタルサイト化合物を処理するために
用いられる無機銅化合物としては、例えば塩化第一銅、
塩化第二銅、塩化第二銅水和物、塩化銅アンモニウム、
塩化銅カリウム、臭化銅水和物、硫酸銅、硫酸銅水和物
などの水溶性無機酸の第一および第二銅塩およびこれら
の水和物などがあげられる。
これらの無機銅水溶液の使用量はハイドロタルサイト
の炭酸イオンの当量までである。
無機銅水溶液に続いてハイドロタルサイトを処理する
炭酸アルカリとしては、リチウム、ナトリウムおよびカ
リウムの炭酸塩であり、また重炭酸塩でもよい。
これらの炭酸アルカリ水溶液の使用量は、はじめにハ
イドロタルサイトを処理した無機銅水溶液の無機酸イオ
ンを交換するために十分必要な量である。
合成例1 アルカマイザーI(協和化学工業製合成ハイドロタル
サイト)10g、水350gおよびエチルエルコール50gを撹
拌、均一に分散させ、ここに硫酸銅・五水塩4.97gを加
えて60℃まで加温し、1時間撹拌する。次いで炭酸ナト
リウム2.09gを加え、室温で2時間撹拌する。ろ過、水
洗、乾燥して安定化剤−Iを合成した。
合成例2 DHT−4A(協和化学工業製合成ハイドロタルサイト)1
0g:水400gおよびエチルエルコール10gをビーカーに入
れ、撹拌しながら均一に分散させる。ここに塩化第二銅
2.36gを加え、50℃で2時間保持する。室温まで冷却
後、さらに炭酸カリウム2.73gを加え、50℃で2時間保
持する。ろ過、水洗後乾燥して安定剤−IIを合成した。
合成例3〜4 合成例1と同様の操作により、下記のハイドロタルサ
イト化合物を硫酸銅および炭酸ナトリウムで熱処理して
それぞれ安定化剤−III〜IVを合成した。
ハイドロタルサイト 安定化剤−III:アルカマイザーII 安定化剤−IV:アルカマイザーIV (*いずれも協和化学工業製合成ハイドロタルサイト化
合物) 本発明には通常用いられる金属系安定剤を添加するこ
とができ、たとえば、鉛系安定剤、カルシウム系安定
剤、亜鉛系安定剤、マグネシウム系安定剤、バリウム系
安定剤、有機錫系安定剤およびこれらの複塩などがあげ
られる。
上記鉛系安定剤としては、たとえば、鉛白、塩基性珪
酸鉛、塩基性硫酸鉛、二塩基性硫酸鉛、三塩基性硫酸
鉛、塩基性亜硫酸鉛、二塩基性亜リン酸鉛、シリカゲル
共沈珪酸鉛、二塩基性フタル酸鉛:三塩基性マレイン酸
鉛、サリチル酸鉛、ステアリン酸鉛、塩基性ステアリン
酸鉛、二塩基性ステアリン酸鉛、ラウリン酸鉛、オクチ
ル酸鉛、12−ヒドロキシステアリン酸鉛、ベヘニン酸
鉛、ナフテン酸鉛などがあげられる。
亜鉛系、カルシウム系、マグネシウム系およびバリウ
ム系安定剤などの例としては、これらの酸化物、水酸化
物、炭酸塩、塩基性炭酸塩、(メタ)硼酸塩、(メタ)
珪酸塩、(亜)リン酸塩、塩基性リン酸塩,アルミン酸
塩、チタン酸塩、スズ酸塩、ロダン酸塩などの無機化合
物および有機カルボン酸との金属石けんがあげられる。
かかる有機カルボン酸の例としては、酢酸、乳酸、ステ
アリン乳酸、カプロン酸、ペテルゴン酸、ラウリン酸、
2−エチルヘキシル酸、ミリスチン酸、パルチミン酸、
ウンデシレン酸、リシノール酸、リノール酸、リノレイ
ン酸、ネオデカン酸、オレイン酸、ステアリン酸、イソ
デカン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリ
ン酸、12−ケトステアリン酸、クロロステアリン酸、フ
ェニルステアリン酸、アラキン酸、ベベン酸、エルカ
酸、プラシジン酸および類似酸ならびに獣脂脂肪酸、や
し油脂肪酸、キリ油脂肪酸、大豆油脂肪酸および綿実油
脂肪酸のような天然に産出する上記の酸の混合物、安息
香酸、クロル安息香酸、トルイル酸、サリチル酸、p−
第三ブチル安息香酸、5−第三オクチルサリチル酸、ナ
フテン酸、キシリル酸、エチル安息香酸、イソプロピル
安息香酸、ジ第三ブチル安息香酸、ブロモ安息香酸、マ
レイン酸、アジピン酸、フタル酸、モノブチルマレー
ト、モノデシルフタレート、シクロヘキサンジカルボン
酸などがあげられる。
また、上記有機錫系安定剤としては、たとえば、メチ
ルスタノイック酸、ブチルスタノイック酸、オクチルス
タノイック酸、ジメチル錫オキサイド、ジブチル錫オキ
サイド、ジオクチル錫オキサイド、ジメチル錫サルファ
イド、ジブチル錫サルファイド、ジオクチル錫サルファ
イド、ジシクロヘキシル錫サルファイド、モノブチル錫
オキサイド・サルファイド、メチルチオスタノイック
酸、ブチルチオスタノイック酸、オクチルチオスタノイ
ック酸、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジステア
レート、ジオクチル錫ジオレート、ジブチル錫塩基性ラ
ウレート、ジブチル錫ジクロトネート、ジブチル錫ビス
(ブトキシジエチレングリコールマレート)、ジブチル
錫メチル・オクチル・ネオペンチルグリコールマレー
ト、ジブチル錫イソオクチル・1,4−ブタンジオールマ
レート、ジブチル錫ジメタクリレート、ジブチル錫ジシ
ンナート、ジオクチル錫ビス(オレイルマレート)、ジ
ブチル錫ビス(ステアリルマレート)、ジブチル錫イタ
コネート、ジオクチル錫マレート、ジアミル錫ビス(シ
クロヘキシルマレート)、ジメチル錫ジクロトネート、
ジエチル錫ビス(イソオクチルシトロネート)、ジプロ
ピル錫ビス(ベンジルマレート)、ジイソブチル錫ビス
(プロピルマレート)、ジシクロヘキシル錫マレート、
ジオクチル錫ビス(ブチルマレート)、ジブチル錫ジメ
トキシド、ジブチル錫ジラウロキシド、ジオクチル錫エ
チレングリコキシド、ペンタエリスリトール・ジブチル
錫オキシド縮合物、ジブチル錫ビス(ラウリルメルカプ
タイド)、ジメチル錫ビス(ステアリルメルカプタイ
ド)、モノブチル錫トリス(ラウリルメルカプタイ
ド)、ジブチル錫−β−メルカプトプロピオネート、ジ
オクチル錫−β−メルカプトプロピオネート、ジブチル
錫メルカプトアセテート、モノブチル錫トリス(イソオ
クチルメルカプトアセテート)、モノオクチル錫トリス
(2−エチルヘキシルメルカプトアセテート)、ジブチ
ル錫ビス(イソオクチルメルカプトアセテート)、ジオ
クチル錫ビス(イソオクチルメルカプトアセテート)、
ジオクチル錫ビス(2−エチルヘキシルメルカプトアセ
テート)、ジメチル錫ビス(イソオクチルメルカプトア
セテート)、ジメチル錫ビス(イソオクチルメルカプト
プロピオネート)、モノブチル錫トリス(イソオクチル
メルカプトプロピオネート)、ビス〔モノブチルジ(イ
ソオクトキシカルボニルメチレンチオ)錫〕サルファイ
ド、ビス〔ジブチルモノ(イソオクトキシカルボニルメ
チレンチオ)錫〕サルファイド、モノブチルモノクロル
錫ビス(イソオクチルメルカプトプロピオネート)、モ
ノブチルモノクロロ錫ビス(イソオクチルメルカプトア
セテート)、モノブチルモノクロロ錫ビス(ラウリルメ
ルカプタイド)、ブチル錫ビス(エチルセルソロブマレ
ート)、ビス(ジオクチル錫ブチルマレート)マレー
ト、ビス(メチル錫ジイソオクチルチルグリコレート)
ジサルファイド、ビス(メチル/ジメチル錫モノ/ジイ
ソオクチルチオグリコレート)ジサルファイド、ビス
(メチル錫ジイソオクチルチオグリコレート)トリサル
ファイド、ビス(ブチル錫ジイソオクチルチオグリコレ
ート)トリサルファイド、2−プトキシカルボニルエチ
ル錫トリス(ブチルチオグリコレート)などがあげられ
る。
これらの金属系安定剤の使用量は塩素含有樹脂100重
量部に対して、0.01〜10重量部、特に0.05〜5重量部と
するのが好ましい。
本発明の組成物には、有機ホスファイト系抗酸化剤を
併用することができる。かかる有機ホスファイト系抗酸
化剤としては、ジフェニルデシルホスファイト、トリフ
ェニルホスファイト、トリス−ノニルフェニルホスファ
イト、トリデシルホスファイト、トリス(2−エチルヘ
キシル)ホスファイト、トリブチルホスファイト、ジラ
ウリルアシドホスファイト、ジブチルアシドホスファイ
ト、トリス(ジノニルフェニル)ホスファイト、トリラ
ウリルトリチオホスファイト、トリラウリルホスファイ
ト、ビス(ネオペンチルグリコール)−1,4−シクロヘ
キサンジメチルジホスファイト、ジステアリルペンタエ
リスリトールジホスファイト、ジイソデシルペンタエリ
スリトールジホスファイト、ジフェニルアシドホスファ
イト、トリス(ラウリル−2−チオエチル)ホスファイ
ト、テトラトリデシル−1,1,3−トリス(2′−メチル
−5′−第三ブチル−4′−ヒドロキシフェニル)ブタ
ンジホスファイト、テトラ(C1215混合アルキル)−
4,4′−イソプロピリデンジフェニルジホスファイト、
トリス(4−ヒドロキシ−2,5−ジ第三ブチルフェニ
ル)ホスファイト、トリス(4−ヒドロキシ−3,5−ジ
第三ブチルフェニル)ホスファイト、2−エチルヘキシ
ルジフェニルホスファイト、トリス(モノ、ジ混合ノニ
ルフェニル)ホスファイト、水素化−4,4′−イソプロ
ピリデンジフェノールポリホスファイト、、ジフェニル
・ビス〔4,4′−n−ブチリデンビス(2−第三ブチル
−5−メチルフェノール)〕チオジエタノールジホスフ
ァイト、ビス(オクチルフェニル)・ビス〔4,4′−n
−ブチリデンビス(2−第三ブチル−5−メチルフェノ
ール)〕−1,6−ヘキサンジオールジホスファイト、フ
ェニル−4,4′−イソプロピリデンジフェノール・ペン
タエリスリトールジホスファイト、フェニルジイソデシ
ルホスファイト、テトラトリデシル−4,4′−n−ブチ
リデンビス(2−第三ブチル−5−メチルフェノール)
ジホスファイト、トリス(2,4−ジ第三ブチルフェニ
ル)ホスファイトなどがあげられる。
本発明の組成物に、紫外線吸収剤、ヒンダードアミン
化合物などの光安定剤を添加することによってその耐光
性を一層改善することができる。
この光安定剤としてはたとえば、2,4−ジヒドロキシ
ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾ
フェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェ
ノン、5,5′−メチレンビス(2−ヒドロキシ−4−メ
トキシベンゾフェノン)などの2−ヒドロキシベンゾフ
ェノン類;2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−
5′−第三オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2
−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ第三ブチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−
3′,5′−ジ第三ブチルフェニル)−5−クロロベンゾ
トリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′−第三ブ
チル−5′−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリ
アゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジクミ
ルフェニル)ベンゾトリアゾール、2,2′−メチレンビ
ス(4−第三オクチル−6−ベンゾトリアゾリル)フェ
ノールなどの2−(2′−ヒドロキシフェニル)ベンゾ
トリアゾール類;フェニルサリシレート、レゾルシノー
ルモノベンゾエート、2,4−ジ第三ブチルフェニル−
3′,5′−ジ第三ブチル−4′−ヒドロキシベンゾエー
ト:ヘキサデシル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキ
シベンゾエートなどのベンゾエート類;2−エチル−2′
−エトキシオキザニリド、2−エトキシ−4′−ドデシ
ルオキザニリドなどの置換オキザニリド類;エチル−α
−シアノ−β,β−ジフェニルアクリレート、メチル−
2−シアノ−3−メチル−3−(p−メトキシフェニ
ル)アクリレートなどのシアノアクリレート類;2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピペリジルステアレート、1,2,2,
6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルステアレート、2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルベンゾエート、
ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバ
ケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリ
ジル)セバケート、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチ
ル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボ
キシレート、テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−
4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシ
レート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリ
ジル)・ジ(トリデシル)−1,2,3,4−ブタンテトラカ
ルボキシレート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4
−ピペリジル)−2−ブチル−2−(3,5−ジ第三ブチ
ル−4−ヒドロキシベンジル)マロネート、1−(2−
ヒドロキシエチル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピ
ペリジノール/コハク酸ジエチル重縮合物、1,6−ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミノ)ヘ
キサン/ジブロモエタン重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/2,4
−ジクロロ−6−第三オクチルアミノ−s−トリアジン
重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピ
ペリジルアミノ)ヘキサン/2,4−ジクロロ−6−モルホ
リノ−s−トリアジン重縮合物などのヒンダードアミン
化合物があげられる。
また、本発明の組成物に、1,4−ブタンジオールビス
(β−アミノクロトネート)、チオジグリコールビス
(β−アミノクロトネート)などのβ−アミノクロトネ
ート類;ジフェニル尿素、ジフェニルチオ尿素などの尿
素類;α−フェニルインドール、α−(オクチルフェニ
ル)インドールなどのインドール類;2,6−ジメチル−3,
5−ジカルボオクトキシ−1,4−ジヒドロピリジン、2,6
−ジメチル−3,5−ジカルボラウリルオキシ−1,4−ジヒ
ドロピリジンなどのジヒドロピリジン類;ジベンゾイル
メタン、ベンゾイルアセトン、ステアロイルベンゾイル
メタン、カプロイルベンゾイルメタン、デヒドロ酢酸な
どのβ−ジケトン化合物;トリメチロールプロパン、グ
リセリン、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレー
ト、ベンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、
マンニット、ソルビット、ペンタエリスリトール・ステ
アリン酸エステル、ジペンタエリスリトール・アジピン
酸エステル、ジペンタエリスリトール・ピロリドンカル
ボン酸エステルなどの多価アルコール類;ジラウリルチ
オジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネー
ト、ペンタエリスリトール・テトラ(ラウリルメルカプ
トプロピオネート)などの有機硫黄系化合物;ビスフェ
ノールA,2,6−ジ第三ブチル−p−クレゾール、ステア
リル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルプ
ロピオネートなどのフェノール類あるいはメラミン類を
併用することができる。
その他必要に応じて、本発明の組成物には例えば架橋
剤、顔料、充填剤、発泡剤、帯電防止剤、防雲剤、プレ
ートアウト防止剤、表面処理剤、滑剤、難燃剤、蛍光
剤、防黴剤、殺菌雑、金属不活性剤、光劣化剤、加工助
剤、離型剤、補強剤などを包含させることができる。
〔実施例〕
次に示す実施例は本発明の塩素含有樹脂組成物の効果
を示すものであるが、本発明はこれらの実施例によって
限定されるものではない。
実施例1 次の配合により、190℃で5分間混練した後に、170
℃、200kg/cm2の条件下で5分間プレスして1mmの試験片
を作成した。この試験片を190℃のオーブン中に入れ、
熱安定性試験を行い、黒化するまでの時間を測定した。
また、屋外暴露試験を行い、白化(チョーキング)す
るまでの時間を測定した。
その結果を表−1に示す。
(配 合) PVC(P=1000) 100重量部 三塩基性硫酸鉛 1.0 ステアリン酸鉛 2.0 二塩基性ステアリン酸鉛 0.3 ステアリン酸バリウム 0.1 炭酸カルシウム 3.0 酸化チタン 0.2 カーボンブラック 0.01 安定化剤(表−1) 0.2 実施例2 次の配合により、実施例1と同様にして試験片を作成
し、この試験片を用い190℃での熱安定性試験および初
期着色性の試験を行った。また、ウェザオメーターによ
り168時間照射後のアイゾット衝撃強度(kg・cm/cm2
および504時間照射後の伸びを測定した。
なお、伸びはオリジナルとの比、すなわち伸び残率で
示した。
その結果を表−2に示す。
(配合) PVC(P=1050) 100重量部 アクリルゴム系改質剤(カネエースFM) 10 ステアリン酸 0.5 三塩基性硫酸鉛 0.5 二塩基性ステアリン酸鉛 0.5 ジステアリルベンタエリスリトールジホスファイト 0.3 安定化剤(表−2) 0.1 実施例3 次の配合により、混練ロールで厚さ1mmのシートを作
成し、このシートについて、1年間屋外曝露後のチョー
キングの発生状態を測定した。その結果を次の表−3に
示す。
なお、チョーキングの発生状態は10段階で評価した。
(配 合) PVC(P=800) 100重量部 ステアリン酸カルシウム 0.7 ステアリン酸亜鉛 0.3 炭酸カルシウム 3.0 ジブチル錫マレートポリマー 0.1 2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)ベン
ゾトリアゾール 0.2 安定化剤(表−3) 0.1 〔発明の効果〕 本発明になる塩素含有樹脂組成物は、耐熱性および耐
候性の向上、チョーキングの防止及び物性の改善された
ものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08L 27/04 C08K 3/18 C08K 9/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】硬質塩素含有樹脂100重量部に対して、次
    の一般式(I)で示されるハイドロタルサイトを無機銅
    化合物水溶液で処理後、炭酸アルカリ水溶液で再処理し
    た生成物0.001〜5重量部を添加してなる安定化された
    塩素含有樹脂組成物。 [化1] Mg1-xAlx(OH)(CO3(x/2)・mH2O (I) (上記中、xは0<x≦0.5の範囲の実数であり、mは
    実数を示す。)
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