JP3038344B2 - 郵便物読取処理装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） この発明は、被読取物に記載されている情報を読取っ
て振り分け処理等を自動処理する装置において、特に郵
便物に記載されている文字を読取る読取処理装置に関す
る。 （従来の技術） 郵便物を自動処理する装置には郵便物に記載されてい
る郵便番号および住所等を読取り、読取った郵便番号等
が手書又は印刷活字かを検出して振り分ける郵便物取り
揃え押印機がある。従来の郵便物取り揃え押印機は第４
図に示す如く、供給部１から郵便物25を一通ずつ取り出
して切手検知部３に立位状態で搬送し、郵便物25の搬送
方向に対し下端の切手貼付面27の切手の有無を検出す
る。切手検知部３で切手を検知すると正転部５に搬送
し、切手を検知できないとき反転部７に搬送し、常に搬
送方向に対して切手が下端になるようにした後、更に切
手検知部９により切手の有無を検知して手書印刷活字検
出部17,19に搬送して郵便物25に記載されている郵便番
号および住所等の宛名情報を読取る。この手書印刷活字
検出部17,19には光を照射して反射される光より郵便番
号および住所等を読取る光学文字読取装置（以下、OCR
という。）等がそれぞれ設けられ、このOCR等により読
取られる文字が手書きであるか印刷活字であるかを判定
し、押印部21に搬送して消印した後に集積部23a〜23eに
振り分けるものである。上記の手書印刷活字検出部17,1
9には文字が手書きであるか印刷活字であるかを判定す
る判定回路がそれぞれ設けられていた。 （発明が解決しようとする問題点） 従来の装置は、郵便物25に記載されている郵便番号お
よび住所等を読取る判定回路を手書印刷活字検出部17,1
9にそれぞれ設けて、郵便番号および住所等を読取るも
のであった。 しかしながら、切手検知部９から搬送される郵便物25
に記載されている文字を手書印刷活字検出部17,19にて
読取るのであるが、この手書印刷活字検出部17,19の判
定回路には、文字を読取るOCRがそれぞれ設けられてお
り、このOCRの価格が高価な為に装置自体のコストの上
昇を招く事態となり、この対策が切望されていた。 また、手書印刷活字検出部17および19において宛名情
報を検出し、さらに手書であるか印刷活字であるかの判
定を行なっていた。このため、切手検知部９で切手が検
知されず、表裏が検出できない紙葉類については、手書
印刷活字検出部17および19の両方で検出判定を行なわな
ければならないため、処理に時間がかかり、また手書印
刷検出部17,19の負担が大きいという問題があった。こ
のため、手書印刷活字検出部17,19の負担を軽減し、あ
らかじめ記載位置を検知することで手書印刷活字検出部
17,19での読取・判断を確実に行なえる読取処理装置が
切望された。 この発明は、上記に鑑みてなされたものであり、その
目的としては、装置の価格を上昇することなく、被読取
物に記載されている情報を適確に読取る読取処理装置を
提供することにある。 ［発明の構成］ （問題点を解決するための手段） 上記目的を達成するために、この発明の郵便物読取処
理装置は、郵便物を供給する供給手段と、この供給手段
で供給された前記郵便物を搬送する搬送手段と、この搬
送手段で搬送される前記郵便物の第１の面の住所や氏名
等の宛名情報の記載情報信号及び窓ラベル信号を得る第
１の面情報検出手段と、前記搬送手段で搬送される前記
郵便物の前記第１の面とは異なる第２の面の住所や氏名
等の宛名情報の記載情報信号及び窓ラベル信号を得る第
２の面情報検出手段と、前記第１及び第２の面情報検出
手段で検出された記載情報信号及び窓ラベル信号から宛
名情報の記載位置情報を検出するアドレス検出手段と、
このアドレス検出手段での検出結果に基づいて、前記第
１の面と前記第２の面とのうちいずれかが宛名情報が記
載される表面かを判定する判定手段と、この判定手段で
の判定結果により前記第１の面が表面であった場合にア
ドレス検出手段で検出された宛名情報の記載位置情報に
基づいて前記第１の面の宛名情報が手書きか若しくは印
刷活字かを検出する第１の手書印刷活字検出手段と、前
記判定手段での判定結果により前記第２の面が表面であ
った場合にアドレス検出手段で検出された宛名情報の記
載位置情報に基づいて前記第２の面の宛名情報が手書き
か若しくは印刷活字かを検出する第２の手書印刷活字検
出手段と、前記第１及び第２の手書印刷活字検出手段で
の検出結果から、少なくとも手書きで表面が取り揃えら
れた郵便物と印刷活字で表面が取り揃えられた郵便物と
に夫々分けて集積する集積手段とを備えたことを要旨と
する。 （作用） 上記構成を備えた郵便物読取処理装置は、搬送される
郵便物の第１及び第２の面のうちいずれかの宛名が記載
された表面かを判定し、この判定結果から第１及び第２
の手書印刷活字検出手段に振り分け、この手書印刷活字
検出手段の検出結果に基づいて、集積部に振り分け集積
するので、後の処理が容易になる。 （実施例） 以下、図面を用いてこの発明の実施例を説明する。 第１図はこの発明の読取処理装置の一実施例に係る構
成図である。 本実施例の構成は、郵便物25を供給する供給部１と、
切手等の貼付されたマークを検知する切手検知部3,9
と、郵便物25の記載情報から宛名情報等を検出する面情
報検出部11,13と、分岐部15と、郵便物25に記載されて
いる情報を読取る手書印刷活字検出部17,19と、切手を
消印する押印部21と、搬送される郵便物25を振り分けて
集積する集積部23a〜23eを有するものである。 供給部１は、各種の郵便物25が多数供給されており制
御部（図示せず）からの制御信号により郵便物25を一通
ずつ切手検知部３に立位状態で搬送する搬送路57を介し
て供給するものである。 切手検知部３は、供給部１から供給される郵便物25の
下端部の表左先端部分または裏右後端部分の切手貼付面
27の切手の有無を検知するものである。 この切手検知部３により切手を検知したとき正転部５
に郵便物25が搬送され、この正転部５により切手検知部
９に搬送される。 一方、切手検知部３により切手を検知できなかったと
き反転部７に郵便物25が搬送され、この反転部７により
郵便物25の上端と下端とを反転し、常に切手部が下端に
なるようにした後に切手検知部９に搬送される。 切手検知部９は、正転部５または反転部７から搬送さ
れる郵便物25の切手貼付面27の切手を検知するものであ
る。 面情報検出部11,13は、郵便物25の郵便番号に備えら
れているセロファン等の鏡面反射物たる所謂窓、ラベル
の検出から宛名情報の位置の検出または切手検知部９で
切手が検知できなかった郵便物25の表裏面を判別して分
岐部15を介して手書印刷活字検出部17,19に郵便物25を
搬送するものである。 分岐部15は、面情報検出部11側が住所記載側であると
検出される郵便物25を手書印刷活字検出部17へ、また面
情報検出部13側が住所記載側であると検出される郵便物
25を手書印刷活字検出部19へそれぞれ搬送するものであ
る。 手書印刷活字検出部17,19は、面情報検出部11,13から
入力される宛名情報の位置情報に基づいて郵便物25に記
載されている住所、郵便番号の宛名情報の文字パターン
を検出して後述する辞書に記憶されている標準文字パタ
ーンと照合して文字を判定するものである。 押印部21は、手書印刷活字検出部17,19により記載さ
れている住所及び氏名等の宛名情報を検出された郵便物
25に消印するものである。 集積部23a〜23eは、押印部21により消印された郵便物
25に記載された住所、郵便番号等の文字が手書又は印刷
活字により振り分け集積するもので、集積部23aには活
字で手書印刷活字検出部19で検知を行なったもの、集積
部23bには活字で手書印刷活字検出部17で検知を行なっ
たもの、集積部23cには手書で手書印刷活字検出部19で
検知を行なったもの、集積部23dには手書で手書印刷活
字検出部17で検知を行なったの、集積部23eにはリジェ
クトと判定されたものが夫々集積される。 第２図（ａ），（ｂ）は前述した面情報検出部11,13
の構成を示す図である。 搬送路57に搬送された郵便物25に光源29から光を照射
して郵便物25からの反射光がレンズ31により結像されて
ラインイメージセンサ（CCD）を有する受光素子33に導
かれる。ここで、上記光源29からの照射光が搬送路59上
の郵便物25からの反射光と同角になるように光源29およ
び受光素子33が設けられて窓等の鏡面反射物を得ること
ができる。反射光が導かれると受光素子33は、反射光を
画像信号Ａに変換して増幅器35に出力し、増幅器35によ
り画像信号ａを増幅して量子化回路37および39に出力す
る。量子化回路37は、入力され画像信号Ａに対して制御
部（図示せず）から入力されるスライスレベルＣに基づ
いて画像信号Ａの振幅がこのスライスレベルＣより高け
れば窓、ラベル等の宛名情報と判断して窓、ラベル信号
を後述するアドレス検出部49に出力する。一方、量子化
回路39は、入力される画像信号Ａが上記の制御部から入
力されるスライスレベルＢおよびＣで２値化を行なっ
て、記載位置の情報である記載情報信号をアドレス検出
部49に出力するものである。 第３図は前述した面情報検出部11,13からの信号の処
理を行なう判定回路の構成を示す図である。 面情報検出部11および13はそれぞれ走査部45a,45bお
よび量子化回路47a,47bを有するものである。 走査部45a,45bは、第２図にて述べた如く搬送される
郵便物25に光源から光が照射され、郵便物25からの反射
光を受光素子にて画像信号Ａに変換した後に増幅器によ
り増幅して量子化回路47a,47bに出力するものである。 量子化回路47a,47bは、走査部45a,45bから入力される
画像信号Ａから郵便物25に記載された文字を検出する所
謂２値化処理をした後にアドレス検出部49に出力すると
ともに、画像記憶部51に出力するものである。 アドレス検出部49は、量子化回路47a,47bからの２値
化処理された画像信号Ａおよび前述した量子化回路37,3
9からの窓，ラベル信号および記載情報信号が入力さ
れ、窓，ラベル信号から窓，ラベルの記載されている位
置を検出し、記載情報信号から郵便物25の住所、氏名等
の宛名情報の記載されている記載位置を検出して行検出
部53に出力するとともに手書印刷活字検出部17,19に出
力するものである。 画像記憶部51は、量子化回路47a,47bからの２値化処
理された画像信号Ａを記憶するものである。 行検出部53は、住所、氏名等の宛名情報の記載位置情
報から画像記憶部51の画像信号Ａの配列順序，規則性，
大きさ，記載密度等を検出し、検出した信号を判定部55
に出力するものである。 判定部55は、入力される信号から面情報検出部11また
は13で検出されたどちらの面に宛名情報が記載されてい
るかの判定を行なう。この判定では情報量が多い面を宛
名面とする。そして、この判定結果は制御部（図示せ
ず）に出力される。前記切手検知部3,9で切手が検知さ
れず、表裏の判断が行なわれない紙葉類に対して、この
判定部55の判定結果に基づいて表裏の判定を行なう。 そして、面情報検出部11,13から手書印刷活字検出部1
7,19までの郵便物25の到達する軸管は同一時間であり、
一通の郵便物25に対して手書印刷活字検出部17,19を設
けるがこの手書印刷活字検出部17,19からの信号の処理
回路、文字判定回路は共用する。 次にこの実施例の作用を説明する。 まず、装置に電源投入後、供給部１から一通ずつ郵便
物25が取り出され搬送路57により切手検知部３に搬送さ
れて切手貼付面27の切手の有無を検出する。切手検知部
３により切手が検知されると郵便物25は、正転部５に搬
送され、切手が検知されなければ反転部７に搬送され
る。正転部５または反転部７から搬送された郵便物25は
切手検知部９により再び切手の有無の検知が行なわれた
後に面情報検出部11,13に搬送される。面情報検出部11,
13は、郵便物25が搬送されると光源29から光が照射され
郵便物25からの反射光をレンズ31を介して受光素子33に
入光されると画像信号Ａに変換する。変換後、面情報検
出部11,13は増幅器35にて画像信号Ａを増幅した後に量
子化回路37および39に出力して画像信号Ａがスライスレ
ベルＢおよびＣから窓，ラベル信号を検出して記載位置
の情報信号をアドレス検出部49に出力する。面情報検出
部11,13による検出後、郵便物25の記載面を面情報検出
部13にて検出されると分岐部15を介して手書印刷活字検
出部19に搬送され、面情報検出部11にて検出されると分
岐部15を介して手書印刷活字検出部17に搬送される。ア
ドレス検出部49は、量子化回路から入力される窓，ラベ
ル信号および記載情報信号に基づいて宛名情報の記載さ
れている記載位置情報を検出する。アドレス検出部49で
検出後、行検出部53は、アドレス検出部49により検出し
た宛名位置情報41の情報に基づいて画像信号Ａの配列順
序，規則性，大きさ記載密度等からの検出信号を判定部
55に出力する。判定部55は、入力される面情報検出部11
からの処理信号および面情報検出部13からの処理信号と
を比較して、どちらの面に宛名情報が記載されているか
判定して、判定結果を制御部および分岐部15に出力す
る。 また、表裏が判定された紙葉類は手書印刷活字の検出
部17または19で宛名情報が読みとられ、手書印刷活字検
出部17および19に共通して設けられた処理回路で記載文
字が手書きであるか印刷活字であるか判定される。ま
た、このとき面情報検出部11,13で検出された宛名情報
の記載位置情報にもとづいて手書印刷活字検出部17また
は19の処理回路では文字を切出して判定を行なう。手書
印刷活字検出部17,19にて文字パターンを判定された郵
便物25は、押印部21にて消印されて集積部23a〜23eに郵
便物25の宛名情報の手書又は印刷活字により振り分けら
れて集積される。 これにより、郵便物25に記載されている文字の記載位
置を面情報検出部11,13の量子化回路37,39からの情報に
よりアドレス検出部49にて適確に検知して、更に手書印
刷活字検出部17および19に設けられた検知した文字パタ
ーンを判定する判定回路を共用できるので、確実に判定
回路で判定できるとともに、従来の装置の価格に比べて
低価である。 ［発明の効果］ 以上説明したごとく、この発明によれば、郵便物の第
１及び第２の面情報検出部での表裏判別結果から第１及
び第２の手書印刷活字検出部に振り分け、この手書印刷
活字検出部での手書／印刷活字の検出結果に基づいて、
複数の集積部に振り分け集積するので、後の処理が容易
になる。

【図面の簡単な説明】 第１図はこの発明の郵便物読取処理装置の構成を示す
図、第２図はこの発明の面情報検出部の構成を示す図、
第３図はこの発明の手書印刷活字検出部の構成を示す
図、第４図は従来の郵便物読取処理装置の構成を示す図
である。 11,13……面情報検出部 15……分岐部 17,19……手書印刷活字検出部 29……光源、31……レンズ 33……受光素子、35……増幅器 37,39,47a,47b……量子化回路 41……宛名位置情報 43……窓，ラベル 45a,45b……走査部 49……アドレス検出部、51……画像記憶部 53……行検出部、57……判定部 Ａ……画像信号 B,C……スライスレベル

Claims (1)

1. (57)【特許請求の範囲】 １．郵便物を供給する供給手段と、 この供給手段で供給された前記郵便物を搬送する搬送手
   段と、 この搬送手段で搬送される前記郵便物の第１の面の住所
   や氏名等の宛名情報の記載情報信号及び窓ラベル信号を
   得る第１の面情報検出手段と、 前記搬送手段で搬送される前記郵便物の前記第１の面と
   は異なる第２の面の住所や氏名等の宛名情報の記載情報
   信号及び窓ラベル信号を得る第２の面情報検出手段と、 前記第１及び第２の面情報検出手段で検出された記載情
   報信号及び窓ラベル信号から宛名情報の記載位置情報を
   検出するアドレス検出手段と、 このアドレス検出手段での検出結果に基づいて、前記第
   １の面と前記第２の面とのうちいずれかが宛名情報が記
   載される表面かを判定する判定手段と、 この判定手段での判定結果により前記第１の面が表面で
   あった場合にアドレス検出手段で検出された宛名情報の
   記載位置情報に基づいて前記第１の面の宛名情報が手書
   きか若しくは印刷活字かを検出する第１の手書印刷活字
   検出手段と、 前記判定手段での判定結果により前記第２の面が表面で
   あった場合にアドレス検出手段で検出された宛名情報の
   記載位置情報に基づいて前記第２の面の宛名情報が手書
   きか若しくは印刷活字かを検出する第２の手書印刷活字
   検出手段と、 前記第１及び第２の手書印刷活字検出手段での検出結果
   から、少なくとも手書きで表面が取り揃えられた郵便物
   と印刷活字で表面が取り揃えられた郵便物とに夫々分け
   て集積する集積手段と、 からなることを特徴とする郵便物読取処理装置。