JP2718315B2 - 紙葉類区分情報印刷装置 - Google Patents

紙葉類区分情報印刷装置

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JP2718315B2 JP4038695A JP3869592A JP2718315B2 JP 2718315 B2 JP2718315 B2 JP 2718315B2 JP 4038695 A JP4038695 A JP 4038695A JP 3869592 A JP3869592 A JP 3869592A JP 2718315 B2 JP2718315 B2 JP 2718315B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙葉類区分情報印刷装
置に係り、特に、紙葉類上の宛名を読み取りその結果を
バーコードに変換した後、そのコードを紙葉類上に印刷
する紙葉類区分情報印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、例えばセロファン紙などの透明
な窓52を有する窓付紙葉類51を示す。
【0003】従来より紙葉類区分情報印刷装置は、紙葉
類上の宛名を光学文字読取装置により読み取り、読み取
った宛名をバーコード53に変換するとともに、このバ
ーコード53を紙葉類上の空白領域(模様の存在しない
領域をいう。以下同じ(模様には文字が含まれる))に
印刷するようになっている。そして、区分装置では、こ
の印刷されたバーコード53を光学的に読み取ることに
より、この紙葉類を該当する区分箱に区分するようにな
っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、空白領域であれば、バーコード印刷領域とし
て指定が可能であり、この領域がセロファン紙の窓部分
やビニール封筒のビニール部分であっても、バーコード
印刷領域として指定されれば、材質とは無関係にバーコ
ードが印刷されるようになっていた。
【0005】一方、セロファン紙やビニールは、その材
質のため、印刷されたバーコードのインクが瞬時的に乾
きにくく、紙葉類51の搬送系との接触などによりイン
クが流れてしまい、結果としてバーコードが光学的に読
み取れず、読み取り不能として区分されずに排除されて
しまうという不都合がしばしば生じていた。
【0006】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、とくに、バーコード化された紙葉類上の宛名
をインクの定着し易い空白領域に印字出力することがで
きる紙葉類区分情報印刷装置を提供することを、その目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、窓付封筒から宛名を検出
する宛名検出部と、この宛名検出部で検出された宛名を
バーコードに変換し出力する文字認識部と、窓付封筒か
ら空白領域を検出しバーコードの印刷領域に指定するバ
ーコード印字領域指定部と、このバーコード印字領域指
定部により指定された領域にバーコードを印刷するバー
コード印刷部とを備えている。また、窓付封筒の窓領域
を検出する窓位置検出部を設ける。そして、バーコード
印字領域指定部が、窓位置検出部の出力に基づいて当該
窓領域以外の領域から空白領域を検出しバーコードの印
刷領域に指定する、という構成を採っている。また、請
求項2記載の発明では、宛名ラベル付きビニール封筒か
ら宛名を検出する宛名検出部と、この宛名検出部で検出
された宛名をバーコードに変換し出力する文字認識部
と、宛名ラベル付きビニール封筒から空白領域を検出し
バーコードの印刷領域に指定するバーコード印字領域指
定部と、このバーコード印字領域指定部により指定され
た領域にバーコードを印刷するバーコード印刷部とを備
えている。また、宛名ラベル付きビニール封筒のラベル
領域を検出するラベル位置検出部を設ける。そして、バ
ーコード印字領域指定部が、ラベル位置検出部の出力に
基づいて当該ラベル領域内で空白領域を検出しバーコー
ドの印刷領域に指定する、という構成を採っている。こ
れらにより、前述した目的を達成しようとするものであ
る。
【0008】
【実施例】図1は、本発明の一実施例を示すブロック図
であり、窓付封筒に宛名を示すバーコードを印刷するた
めのものである。ここで、窓付封筒は、本体が紙で形成
され、その紙の一部を切り抜いて窓を設けたもので、当
該窓部分を内容物に印字された宛名が見えるようにセロ
ファン等の透明部材で閉塞した従来一般的な構造のもの
とする。
【0009】図1に於て、紙葉類10(窓付封筒)は、
その搬送路20に沿って搬送されるようになっている。
この搬送路20に沿って光源30,31,32、走査部
40,60が配設されている。符号50は窓位置検出
部、符号70は宛名検出部、符号80はバーコード印刷
領域指定部をそれぞれ示す。また、符号90は文字認識
部、符号100はバーコード印刷部、符号110はバー
コード読取部を各々示す。
【0010】紙葉類10は、搬送路20に沿って矢印C
方向に搬送され、検知点Pを通過する際に光源30によ
り紙葉類全体が照射され、その正反射光は走査部(A)
40に投影される。ここで、走査部(A)40は光源3
0からの正反射光を投影する為、光源30の照射光の入
射角θに対して、その反射角がθの延長線上に位置して
いる。
【0011】走査部(A)40は、紙葉類10の紙の部
分及び窓部分から正反射光を受光し、光電変換するとと
もに、量子化した映像信号を窓位置検出部50に出力す
る。窓位置検出部50は、図2に示す紙葉類10の窓1
4の位置を検出するものであり、その位置を示す信号
は、バーコード印刷領域指定部80に送られる。ここ
で、窓14の位置を示す領域は例えば、図2において、
紙葉類10の左下端を原点0とした時にW1(x1,y1),
2(x2,y2)の2点の座標で与えることが可能である。
【0012】また、窓位置検出部50には、例えば特開
昭53−62599号公報に記載された技術が利用され
る。
【0013】さらに、図1において検知点Pを通過した
紙葉類10は搬送され、それが検知点Qを通過する際、
光源31により紙葉類全体が照射され、その反射光(拡
散光)は、走査部(B)60に投影される。
【0014】走査部(B)60は、紙葉類10上の文字
・符合等を光電変換するとともに、量子化した映像信号
を宛名検出部70、バーコード印刷領域指定部80及び
文字認識部90に出力する。宛名検出部70は、紙葉類
10上に印刷又は記載された宛名の位置を検出するもの
であり、その位置を示す信号は、文字認識部90に送ら
れる。
【0015】ここで、宛名検出部70には、従来一般的
なものが採用される。例えば、特開昭53−62599
号公報の2頁左上欄において示唆されたものがある。
【0016】バーコード印刷領域指定部80は、走査部
(B)60の出力と窓位置検出部50の出力とに基づい
て当該窓領域以外の領域から空白領域を検出しバーコー
ドの印刷領域に指定するものである。その領域は、例え
ば、図2に於て、B1(x3,y3)及びB2(x4,y4)の2点
の座標で与えることが可能であり、指定された座標は、
位置情報としてバーコード印刷部100に出力される。
【0017】図2に示すバーコード15は、本領域に印
刷されたバーコードの一例を示している。
【0018】ここで、上述した空白領域の検出は、上記
特開昭53−62599号公報で示唆された書状の上の
語句及び模様等の場所やその大きさを検知する従来技術
を反射的に利用することにより容易に実現される。
【0019】文字認識部90は、走査部(B)60から
出力された映像信号と宛名検出部50より出力された宛
名の位置情報に基づき、宛名12の文字認識を行うとと
もに、その認識結果をバーコードに変換するものであ
る。そのバーコードは、バーコード印刷部100に出力
される。
【0020】バーコード印刷部100は、バーコード印
刷領域指定部80から出力される印刷位置情報に基づ
き、紙葉類10が印刷点Rに到着した時点からタイミン
グを計ることにより、該当領域に文字認識部90から出
力されるバーコードを印刷する。ここで、バーコードを
印刷する手順としては、公知のインクジェットプリンタ
を利用することにより実現できる。
【0021】バーコードが印刷された紙葉類10は、更
に搬送され、検知点Sを通過する時に、光源32により
紙葉類10上が照射され、その反射光はバーコード読取
部110に投影される。バーコード読取部110は、そ
の反射光を光電変換するとともに量子化した映像信号に
変換し、バーコード印刷位置を検出するとともに、バー
コードを読み取る。
【0022】バーコードの読取結果は、図には明記され
ていないが区分制御部に出力されその紙葉類10を該当
する区分箱へ区分する。
【0023】一方、図4に示すように、封筒自体がビニ
ールで形成されその上に紙の宛名ラベル16が張り付け
られた従来一般の宛名ラベル付きビニール封筒20に対
しては、図3に示す如く窓位置検出部50を宛名のラベ
ル位置検出部50Aに置き換えることにより、実現可能
となる。
【0024】ラベル位置検出部は、図4に於て、ラベル
16の位置をL1(x5,y5),L2(x6,y6)の2つの座標
にて与えるものであり、バーコード印刷領域指定部80
は、この情報と、走査部(B)60から送られてくる映
像信号とに基づき、ラベル領域16内で且つ、文字・符
合等が印刷又は記載されていない空白領域を検出するこ
とによりバーコード印刷領域として妥当な領域を指定す
るものである。その領域は、例えば、図4に於て、B
3(x7,y7), 及びB4(x8,y8)の2点の座標で与えるこ
とが可能でありこの領域内にバーコード19を印刷す
る。
【0025】ここで、ビニール封筒上のラベル位置の検
出は、特開平3−91884号公報に記載された技術が
利用される。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
紙葉類の窓以外の領域又はラベルの領域を検出すると共
に、当該領域にある空白領域をバーコード印刷領域とす
るので、印刷されたバーコードのインクを搬送前に確実
に定着させることができ、バーコード読取装置での読み
取りを確実なものとすることができると共に、搬送路の
インク汚れをも防止できる、という従来にない優れた紙
葉類区分情報印刷装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック構成図であ
る。
【図2】図1の動作例を示す説明図である。
【図3】他の実施例を示すブロック図である。
【図4】図3の動作例を示す説明図である。
【図5】従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
10,20 紙葉類 50 宛名領域検出手段としての窓位置検出部 50A 宛名領域検出手段としてのラベル位置検出部 60 映像信号変換手段としての走査部(B) 70 空白領域検出手段としての宛名検出部 80 印刷領域指定手段としてのバーコード印刷領域指
定部 100 バーコード印刷手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06K 9/20 340 B41J 3/534

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窓付封筒から宛名を検出する宛名検出部
    と、この宛名検出部で検出された宛名をバーコードに変
    換し出力する文字認識部と、前記窓付封筒から空白領域
    を検出し前記バーコードの印刷領域に指定するバーコー
    ド印字領域指定部と、このバーコード印字領域指定部に
    より指定された領域に前記バーコードを印刷するバーコ
    ード印刷部とを備えた紙葉類区分情報印刷装置におい
    て、 前記窓付封筒の窓領域を検出する窓位置検出部を設け、 前記バーコード印字領域指定部が、前記窓位置検出部の
    出力に基づいて当該窓領域以外の領域から前記空白領域
    を検出し前記バーコードの印刷領域に指定することを特
    徴とした紙葉類区分情報印刷装置。
  2. 【請求項2】 宛名ラベル付きビニール封筒から宛名を
    検出する宛名検出部と、この宛名検出部で検出された宛
    名をバーコードに変換し出力する文字認識部と、前記宛
    名ラベル付きビニール封筒から空白領域を検出し前記バ
    ーコードの印刷領域に指定するバーコード印字領域指定
    部と、このバーコード印字領域指定部により指定された
    領域に前記バーコードを印刷するバーコード印刷部とを
    備えた紙葉類区分情報印刷装置において、 前記宛名ラベル付きビニール封筒のラベル領域を検出す
    るラベル位置検出部を設け、 前記バーコード印字領域指定部が、前記ラベル位置検出
    部の出力に基づいて当該ラベル領域内で前記空白領域を
    検出し前記バーコードの印刷領域に指定することを特徴
    とした紙葉類区分情報印刷装置。
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