JP3034130B2 - 熱可塑性ポリウレタンの製造方法 - Google Patents

熱可塑性ポリウレタンの製造方法

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JP3034130B2 JP4141339A JP14133992A JP3034130B2 JP 3034130 B2 JP3034130 B2 JP 3034130B2 JP 4141339 A JP4141339 A JP 4141339A JP 14133992 A JP14133992 A JP 14133992A JP 3034130 B2 JP3034130 B2 JP 3034130B2
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    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴム状弾性を有し、か
つ耐熱性および機械的強度に優れた熱可塑性エラストマ
ーとして有用なポリウレタンを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリウレタンは、文献(プラスチックエ
ージ 1985年5月号、p.96等)に記載の熱可塑性ポリウレ
タンエラストマー(TPU)のように、常温でゴム弾性
を有し、しかも成形可能であるため、各種工業用品に広
く用いられている。TPUは、天然ゴムおよび合成ゴム
と比較して優れた耐摩耗性および機械的強度を有する
が、これらの特性は、TPUのポリマー鎖中に含まれる
ハードセグメント部分の水素結合等の物理的拘束によっ
て発現する。一方、耐熱性はハードセグメントの軟化溶
融点に制約を受けるために低い。耐熱性を高めようとす
ればハードセグメントの含有割合を多くすれば良いが、
この場合得られる成形体は、室温および低温での硬さが
増すために柔軟性が低下してしまう。
【0003】上記問題点を解決するものとして、例えば
上記一般式〔I〕で示されるジヒドロキシ化合物および
上記一般式〔II〕で示されるモノヒドロキシ化合物のう
ち、少なくともいずれか一方のヒドロキシ化合物を構成
成分の一つとするポリウレタンが知られている。このポ
リウレタンにおいては、ヒドロキシ成分に基づくハード
セグメントの凝集力が非常に強いため、ハードセグメン
トの含量を少なくすることが可能であり、耐熱性および
機械的物性に優れ、かつ室温および低温での柔軟性に優
れた熱可塑性エラストマーを得ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に熱可塑性ポリウ
レタンを製造する際には、特公昭63−40207号公
報に記載のようにトルエンおよびメチルエチルケトン等
の溶媒が用いられる。しかしながら例えば、上記ジヒド
ロキシ化合物およびモノヒドロキシ化合物のように、極
性の高い化合物をモノマーとして用いる場合には、モノ
マーの上記溶媒への溶解性が非常に悪く、好ましくな
い。
【0005】極性の高いモノマーを用いる場合には、例
えば特開平4−46918号公報に記載のように、N,N-
ジメチルホルムアミドおよびN-メチルピロリンのような
極性の高い溶媒が用いられる。これらの溶媒は毒性が強
く取り扱いが困難であり、また製造時には溶剤を除去す
る工程が必要であるため、エネルギーおよびコストの面
で不利である。
【0006】本発明は、上記の点を解決しようとするも
ので、その目的は、ゴム弾性を有し、かつ耐熱性および
機械的強度に優れた熱可塑性ポリウレタンを、安全でか
つ取扱いが簡単で、生産性が良好に製造する方法を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の熱可塑性ポリウ
レタンの製造方法は、(A)下記一般式〔I〕で表わさ
れるジヒドロキシ化合物および下記一般式〔II〕で表さ
れるモノヒドロキシ化合物のうち、少なくともいずれか
一方のヒドロキシ化合物と、(B)ポリエーテルと、
(C)ジイソシアネートとを、反応器中60〜300℃
の温度範囲でバルク反応させることを特徴とし、そのこ
とにより上記目的が達成される。
【0008】
【化3】
【0009】(式中、R1およびR2は独立的にアルキレ
ン基を示し、pは3または4であり、qおよびrは独立
的に0または1以上の整数を示す)。
【0010】
【化4】
【0011】(式中、R3はアルキレン基を示し、lは
2または3であり、mは0または1以上の整数を示
す)。
【0012】次に本発明を詳しく説明する。
【0013】本発明に使用されるヒドロキシ化合物
(A)は、上記一般式〔I〕で示されるジヒドロキシ化
合物および一般式〔II〕で示されるモノヒドロキシ化合
物のうち、少なくともいずれか一方から選択される。
【0014】上記一般式〔I〕で示されるジヒドロキシ
化合物は、液晶性を示す低分子化合物である。上記一般
式〔I〕中、アルキレン基R1およびR2はエチレン基あ
るいはプロピレン基が好ましく、またqおよびrは0あ
るいは1が好ましい。上記ジヒドロキシ化合物としては
例えば、4,4'''-ジヒドロキシ-p-クォーターフェニルお
よび4,4'''-ジ(2-ヒドロキシエトキシ)-p-クォーター
フェニル等が挙げられ、それらはそれぞれ単独で使用し
てもよく、あるいは併用してもよい。
【0015】上記一般式〔II〕で示されるモノヒドロキ
シ化合物において、R3はエチレン基あるいはプロピレ
ン基が好ましく、またnは0あるいは1が好ましい。上
記モノヒドロキシ化合物としては例えば、4-ヒドロキシ
-p-ターフェニル、4-ヒドロキシ-p-クォーターフェニ
ル、4-(2-ヒドロキシエトキシ)-p-ターフェニル、4-
(2-ヒドロキシエトキシ)-p-クォーターフェニル等が
挙げられ、それらはそれぞれ単独で使用してもよく、あ
るいは併用してもよい。
【0016】上記一般式〔I〕および〔II〕で示される
ヒドロキシ化合物は、パラフェニレン骨格を有する剛直
性の低分子化合物であり、またその特徴ある分子構造の
ために極めて高い融点を有する。さらにパラフェニレン
骨格は、低分子液晶化合物のメソゲンとして有効である
ことが知られており、このことはパラフェニレン骨格が
固体状態のみならず高温状態(溶融状態)においても、
強い凝集力を有することを示している。従って上記ヒド
ロキシ化合物をポリマー末端またはポリマー分子内に組
み込んだ場合には、ポリマーに非常に強固で耐熱性の高
い物理的架橋が形成されるために耐熱性に優れた熱可塑
性エラストマーを得ることができる。
【0017】本発明に使用されるポリエーテル(B)と
しては、例えばポリエチレンオキシド、ポリプロピレン
オキシド、ポリテトラメチレンオキシド、ポリヘキサメ
チレンオキシド等のホモポリマーおよびコポリマーが挙
げられ、これらは単独で使用してもよく、あるいは2種
以上が併用されてもよい。上記ポリエーテルの数平均分
子量は、100〜20000が好ましく、より好ましく
は500〜5000であり、特に好ましくは800〜2
5000である。数平均分子量が100未満の場合に
は、生成するポリウレタンに柔軟性を付与する能力が低
下する恐れがあり、また数平均分子量が20000を超
える場合には、得られるポリウレタンの熱安定性などの
物性が低下する恐れがある。
【0018】本発明に使用されるジイソシアネート
(C)としては、脂肪族ジイソシアネート、脂環族ジイ
ソシアネートおよび芳香族ジイソシアネートのいずれも
使用することができる。
【0019】上記脂肪族ジイソシアネートとしては例え
ば、1,2-エチレンジイソシアネート、1,3-プロピレンジ
イソシアネート、1,4-ブタンジイソシアネート、および
1,6-ヘキサメチレンジイソシアネート等が挙げられる。
上記脂環族ジソシアネートとしては例えば、1,4-シクロ
ヘキサンジイソシアネートおよび4,4-シクロヘキサンジ
イソシアネート等が挙げられる。さらに上記芳香族ジイ
ソシアネートとしては例えば、4,4'-ジフェニルメタン
ジイソシネート、トリレンジイソシアネート、およびナ
フタレンジイソシアネート等が挙げられる。
【0020】上記ジヒドロキシ化合物〔I〕と、ポリエ
ーテル(B)と、ジイソシアネート(C)とからなる熱
可塑性ポリウレタンを製造する場合には、上記ジヒドロ
キシ化合物〔I〕の添加量は、ポリウレタンを構成する
全モノマー中の1〜30重量%が好ましく、より好まし
くは3〜20重量%であり、特に好ましくは5〜15重
量%である。ジヒドロキシ化合物〔I〕の添加量が1重
量%未満では、得られるポリウレタンの耐熱性が低下す
る恐れがあり、またジヒドロキシ化合物〔I〕の添加量
が30重量%を超える場合には、弾性率が高くなって柔
軟性が低下し、熱可塑性ポリウレタンとしての性質に劣
る可能性がある。
【0021】上記モノヒドロキシ化合物〔II〕と、ポリ
エーテル(B)と、ジイソシアネート(C)とからなる
熱可塑性ポリウレタンを製造する場合には、上記モノヒ
ドロキシ化合物〔II〕の添加量は、ポリウレタンを構成
する全モノマー中の1〜30重量%が好ましい。モノヒ
ドロキシ化合物〔II〕の添加量が1重量%未満の場合に
は、得られるポリウレタンの耐熱性が低下する恐れがあ
り、また30重量%を超える場合にはポリウレタンの分
子量が充分に上昇せず、熱可塑性ポリウレタンとしての
物性に劣る可能性がある。
【0022】また上記ジヒドロキシ化合物〔I〕および
モノヒドロキシ化合物〔II〕の両方と、ポリエーテル
(B)と、ジイソシアネート(C)とからなる熱可塑性
ポリウレタンを製造する場合には、上記ジヒドロキシ化
合物〔I〕とモノヒドロキシ化合物〔II〕とを合わせた
添加量は、ポリウレタンを構成する全モノマー中の1〜
30重量%とするのが好ましい。ジヒドロキシ化合物
〔I〕とモノヒドロキシ化合物〔II〕とを合わせた添加
量が1重量%未満では、耐熱性が低下する恐れがあり、
また30重量%を超える場合には柔軟性が低下し、充分
な分子量の上昇が得られないこともある。
【0023】この際の上記ジヒドロキシ化合物〔I〕お
よびモノヒドロキシ化合物〔II〕の添加割合は、 0<〔II〕/〔I〕+〔II〕<2/3 を満たす範囲が好ましい。
【0024】本発明の製造方法で得られる熱可塑性ポリ
ウレタンは、共重合成分として2個の水酸基を有するポ
リエステル、ポリシリコーンおよびポリラクトンを添加
してもよい。
【0025】さらに、鎖延長剤として上記ジヒドロキシ
化合物〔I〕以外の芳香族ジオール、脂肪族ジオールお
よび脂環族ジオールを構成成分として添加してもよい。
【0026】上記芳香族ジオールとしては、ヒドロキノ
ン、レゾルシン、クロロヒドロキノン、ブロモヒドロキ
ノン、メチルヒドロキノン、フェニルヒドロキノン、メ
トキシヒドロキノン、フェノキシヒドロキノン、4,4'-
ジヒドロキシビフェニル、4,4'-ジヒドロキシジフェニ
ルエーテル、4,4'-ジヒドロキシジフェニルサルファイ
ド、4,4'-ジヒドロキシジフェニルスルホン、4,4'-ジヒ
ドロキシベンゾフェノン、4,4'-ジヒドロキシジフェニ
ルメタン、ビスフェノールA、1,1-ジ(4-ヒドロキシフ
ェニル)シクロヘキサン、1,2-ビス(4-ヒドロキシフェ
ノキシ)エタン、1,4-ジヒドロキシナフタリン、および
2,6-ジヒドロキシナフタリン等が挙げられる。上記脂肪
族ジオールとしては、グリコールおよびポリアルキレン
グリコールが挙げられ、例えばエチレングリコール、プ
ロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,4-ブ
タンジオール、1,3-ブタンジオール、1,5-ペンタンジオ
ール、1,6-ヘキサンジオール、1,7-ヘプタンジオール、
1,8-オクタンジオール、1,9-ノナンジオールおよび1,10
-デカンジオールが挙げられる。また、上記脂環族ジオ
ールとしては、シクロペンタン-1,2-ジオール、シクロ
ヘキサン-1,2-ジオール、シクロヘキサン-1,3-ジオー
ル、シクロヘキサン-1,4-ジオール、およびシクロヘキ
サン-1,4-ジメタノール等が挙げられる。これらは単独
で使用されてもよく、また2種以上が併用されてもよ
い。
【0027】本発明の熱可塑性ポリウレタンの製造方法
は、製造工程を簡易化し、かつエネルギーおよびコスト
の面を節約するために、溶媒を用いずにバルク状態で行
われる。この場合、製造工程としては、以下の3つの方
法が挙げられる。
【0028】ヒドロキシ化合物(A)、ポリエーテル
(B)およびイソシアネート(C)の3成分を一括して
反応器に加え、その後反応器中で加熱反応を行う。
【0029】イソシアネート(C)とヒドロキシ化合
物(A)またはポリエーテル(B)とを反応器に加え、
反応器中で加熱反応させた後、残りの成分を加え反応温
度を上昇させてから、さらに加熱反応を行う。
【0030】ヒドロキシ化合物(A)、およびポリエ
ーテル(B)を反応器に加え、加熱して溶融させ均一な
状態にしてから、イソシアネート(C)を加え加熱反応
を行う。
【0031】上記の方法は操作が簡便であり、また上
記の方法は反応の制御および生成するポリマーの構造
の制御が容易である。さらに上記の方法によれば、反
応温度を低下させエネルギー効率を高めることができ
る。
【0032】上記製造方法に用いる反応器としては一般
に、攪拌羽根、原料投入口、窒素口または減圧口を備え
た、内壁がガラスまたはステンレスなどの金属からな
り、室温〜300℃の温度範囲で温度制御可能な反応
釜、またはニーダーなどの混練機および押出機が挙げら
れる。
【0033】上記製造方法における反応温度は、60〜
300℃の範囲とする。反応温度が60℃未満の場合に
はヒドロキシ化合物(A)と他成分との溶解が不十分で
あるため、反応が進まない。一方、反応温度が300℃
を超える場合には生成物が分解するので、充分な強度の
ポリマーを得ることができない。好ましい反応温度の範
囲としては100〜280℃であるが、ヒドロキシ化合
物(A)の他成分への溶解性と生成物の分解性のバラン
スから、反応温度を200〜260℃の範囲とするのが
特に好ましい。これら反応温度の範囲においても、反応
系は不透明であり、ヒドロキシ化合物(A)は充分に溶
解していないと思われるが、反応は進行する。
【0034】上記製造方法における反応時間は2分〜2
時間の範囲が好ましく、より好ましくは5〜30分の範
囲であり、特に好ましくは10〜20分の範囲である。
反応時間が2分未満の場合には反応が充分に進行しない
恐れがあり、一方、反応時間が2時間を超える場合には
生成物が分解する恐れがある。
【0035】さらに上記反応は、生成物の分解を抑制す
るため、窒素、アルゴンおよびキセノン等の不活性気体
中で行うのが好ましい。
【0036】本発明の熱可塑性ポリウレタンの製造方法
は、触媒を用いて反応を行うこともできる。好ましい触
媒としては、ジアシル第一錫、テトラアシル第二錫、ジ
ブチル錫オキサイド、ジブチル錫ジラウレート、ジメチ
ル錫マレート、錫ジオクタノエート、錫テトラアセテー
ト、スタナスオクトエート、トリエチレンジアミン、ジ
エチレンアミン、トリエチルアミン、ナフテン酸金属
塩、オクチル酸金属塩、トリイソブチルアルミニウム、
テトラブチルチタネート、酢酸カルシウム、二酸化ゲル
マニウムおよび三酸化アンチモンが挙げられる。これら
の触媒は単独で用いてもよく、二種以上併用してもよ
い。
【0037】本発明の製造方法で得られる熱可塑性ポリ
ウレタンには、その実用性を失わない範囲で、さらに以
下の添加剤が添加されてもよい。
【0038】(i)無機繊維:ガラス繊維、炭素繊維、ボ
ロン繊維、炭化けい素繊維、アルミナ繊維、アモルファ
ス繊維、シリコン・チタン・炭素系繊維等。
【0039】(ii)有機繊維:アラミド繊維等。
【0040】(iii)無機充填剤:炭酸カルシウム、酸化
チタン、マイカ、タルク等。
【0041】(iv)熱安定剤:トリフェニルホスファイ
ト、トリラウリルホスファイト、2-tert-ブチル-α-(3
-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)-p-クメニルビス
(p-ノニルフェニル)ホスファイト等。
【0042】(v)難燃剤:ヘキサブロモシクロドデカ
ン、トリス-(2,3-ジクロロプロピル)ホスフェート、
ペンタブロモフェニルアリルエーテル等。
【0043】(vi)紫外線吸収剤:p-tert-ブチルフェニ
ルサリシレート、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェ
ノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシ-2'-カルボキシベンゾ
フェノン、2,4,5-トリヒドロキシブチロフェノン等。
【0044】(vii)酸化防止剤:ブチルヒドロキシアニ
ソール、ブチルヒドロキシトルエン、ジステアリルチオ
ジプロピオネート、ジラウリルチオジプロピオネート
等。
【0045】(viii)帯電防止剤:N,N-ビス(ヒドロキシ
エチル)アルキルアミン、アルキルアリルスルホネー
ト、アルキルスルファネート等。
【0046】(ix)無機物:硫酸バリウム、アルミナ、酸
化珪素等。
【0047】(x)高級脂肪酸塩:ステアリン酸ナトリウ
ム、ステアリン酸バリウム、パルミチン酸ナトリウム
等。
【0048】(xi)結晶化促進剤:ベンジルアルコール、
ベンゾフェノン等。
【0049】さらに本発明の製造方法で得られたポリウ
レタンは、他の熱可塑性樹脂、例えばポリオレフィン、
変性ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリ
カーボネート、ポリスルホン、ポリエステル等と混合
し、あるいはゴム成分と混合することによって、その性
質を改変して使用することができる。
【0050】本発明の製造方法で得られた熱可塑性ポリ
ウレタンは、プレス成形、押出成形、射出成形、および
ブロー成形等の溶融成形方法により成形体とされる。成
形体の物性は、構成成分およびその配合割合によって任
意に変化させ得る。成形体は自動車部品、ホース、ベル
ト、パッキンなどの柔軟性が要求される各種部材、ある
いは塗料、接着剤等に好適に用いることができる。
【0051】
【実施例】以下に本発明を実施例および比較例を挙げて
説明する。なお、下記の実施例および比較例で得られた
ポリウレタンは以下の方法に基づいて評価を行った。
【0052】<破断強度および破断伸び>得られたポリ
ウレタンをプレス成形して厚さ3mmのシートとし、該
シートをダンベル型試験片に打ち抜いた後、JIS K
7311に準じて引っ張り試験を行い、破断強度および
破断伸びを測定した。
【0053】<ビカット軟化点>得られたポリウレタン
をプレス成形により厚さ5mm、10mm×10mmの
成形体に作成し、この成形体に1kg荷重付加してその
成形体の軟化点を測定した。
【0054】実施例1 数平均分子量約1000のポリエーテル(BASF社;
PolyTHF2000)100g(0.1mol)
と、トリレンジイソシアネート34.8g(0.2mo
l)と、触媒としてジブチルスズラウリレート少量と
を、攪拌羽根、原料投入口、窒素口または減圧口を備え
た、内壁がステンレスからなり、室温〜300℃の温度
範囲で温度制御可能な反応釜に加え、80℃で2時間反
応させた。その後、4,4'''-ジヒドロキシ-p-クオーター
フェニル10g(0.03mol)およびビスフェノー
ルA16.0g(0.07mol)を添加し、250℃で
20分間反応を行った。反応の進行とともに粘調な乳白
色の流動体が得られた。得られたポリマーのビカット軟
化点は106℃、破断強度は420kgf/cm2、破
断伸びは600%であり、室温で柔軟性を有した。
【0055】比較例1 ビスフェノールA22.8g(0.1mol)と、実施例
1で用いたポリエーテル100gと、トリレンジイソシ
アネート34.8g(0.2mol)とを一括して、攪拌
羽根、原料投入口、窒素口または減圧口を備えた、内壁
がSUS316からなり、室温〜300℃の温度範囲で
温度制御可能な反応釜に加え、バルク状、窒素雰囲気
下、200℃において20分間反応させた。この後、2
60℃に昇温し、20分間反応を続けた。反応と共に系
内は粘調になった。生成したポリマーのビカット軟化点
は32℃であったが、得られたポリウレタンは室温で硬
く、もろいために、引っ張り試験を行うことはできなか
った。
【0056】実施例2 4,4'''-ジヒドロキシ-p-クオーターフェニル33.8g
(0.1mol)と、ポリエーテル(BASF社;Po
lyTHF2000)200gと、ジフェニルメタンジ
イソシアネート50.1g(0.2mol)とを一括して
実施例1に用いた反応器に加え、バルク状、窒素雰囲気
下、220℃において20分間反応させた。この後、2
80℃に昇温し、20分間反応を続けた。反応と共に系
内は粘調になった。生成したポリマーのビカット軟化点
は124℃、破断強度は480kgf/cm2、破断伸
びは450%であった。得られたポリウレタンは室温で
柔軟性を有した。
【0057】実施例3 4,4'''-ジヒドロキシエトキシ-p-クオーターフェニル2
0.4g(0.059mol)と、ポリエーテル(BAS
F社;PolyTHF2000)200gとを、攪拌羽
根、原料投入口、窒素口または減圧口を備えた、内壁が
ガラスからなり、室温〜300℃の温度範囲で温度制御
可能な反応釜に加え、バルク状、窒素雰囲気下、240
℃において10分間反応させた。この後260℃に昇温
すると、1時間で系内は透明になった。ここにトリレン
ジイソシアネート27.6g(0.159mol)を加
え、20分間反応を続けた。反応の進行と共に、粘調な
乳白色の流動体が得られた。生成したポリマーのビカッ
ト軟化点は108℃、破断強度は380kgf/c
2、破断伸びは850%であった。得られたポリウレ
タンは室温で柔軟性を有した。
【0058】実施例4 4,4'''-ジヒドロキシ-p-クオーターフェニル16.9g
(0.05mol)と、ビスフェノールA11.4g
(0.05mol)と、ポリエーテル(BASF社;P
olyTHF2000)200gと、ジフェニルメタン
ジイソシアネート50.1(0.2mol)とを一括して
実施例3に用いた反応器に加え、バルク状、窒素雰囲気
下、220℃において20分間反応を行った。この後2
80℃に昇温し、20分間反応を続けた。反応と共に系
内は粘調になった。生成したポリマーのビカット軟化点
は96℃、破断強度は430kgf/cm2、破断伸び
は650%であった。
【0059】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
熱可塑性ポリウレタンの製造方法によれば、ゴム弾性を
有し、かつ耐熱性および機械的強度に優れた熱可塑性ポ
リウレタンを、溶媒を用いずに製造することが可能であ
る。従って、製造工程の簡易化が可能であり、またエネ
ルギーおよびコストの面においても有利である。得られ
たポリウレタンは、優れた熱可塑性エラストマーとして
各種部材に好適に使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岸本 大志郎 大阪府茨木市三島丘2丁目11番20号 (56)参考文献 特開 平3−115353(JP,A) 特表 平2−502384(JP,A) 特許2643542(JP,B2) 特許2659452(JP,B2) 特許2636042(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 18/00 - 18/87 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)下記一般式〔I〕で示されるジヒド
    ロキシ化合物および下記一般式〔II〕で示されるモノヒ
    ドロキシ化合物のうち、少なくともいずれか一方のヒド
    ロキシ化合物と、(B)ポリエーテルと、(C)ジイソ
    シアネートと、(D)必要に応じて鎖延長剤とを、20
    0〜300℃の温度範囲でバルク反応させることを特徴
    とする、熱可塑性ポリウレタンの製造方法であって、こ
    こで、該ジヒドロキシ化合物〔I〕の添加量がポリウレ
    タンを構成する全モノマー中の1〜30重量%である、
    方法 【化1】 (式中、R1およびR2は独立的にアルキレン基を示し、
    pは3または4であり、qおよびrは独立的に0または
    1以上の整数を示す)。 【化2】 (式中、R3はアルキレン基を示し、lは2または3で
    あり、mは0または1以上の整数を示す)。
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