JP3030195U - 大荷重用グレーチング - Google Patents

大荷重用グレーチング

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JP3030195U
JP3030195U JP1996004142U JP414296U JP3030195U JP 3030195 U JP3030195 U JP 3030195U JP 1996004142 U JP1996004142 U JP 1996004142U JP 414296 U JP414296 U JP 414296U JP 3030195 U JP3030195 U JP 3030195U
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Inventor
昭三 石田
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石田鉄工株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両等の走行感に優れ、降雨時にも滑りにく
く、かつ外観性もよく、あわせて表面の隙間間隔も狭く
することができる大荷重用グレーチングを提供する。 【解決手段】 所定形状の枠材20内に耐荷重性の大き
い断面略エ字状の主梁材30が所定間隔で平行に掛け渡
されてなるグレーチングにおいて、前記断面略エ字状の
主梁材の上部に幅広溝部35を形成し該幅広溝部内にア
ンカー材36を固着し該アンカー材を埋設するようにノ
ンスリップ材39を一体に充填固着するとともに、前記
各主梁材の間には上部溝部45にアンカー材46を固着
し該アンカー材を埋設するようにノンスリップ材49が
一体に充填固着されてなる断面Y字状の補助桟材40を
該主梁材と平行に複数本掛け渡し、前記主梁材および補
助桟材に対して直交する横桁材50を複数本平行に一体
に組付けてなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は道路の横断溝等に使用される大荷重用グレーチングに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば道路を横断する溝に使用されるグレーチング(溝蓋)は、交通量および 通行車両の大型化を考慮して、通常の側溝用のグレーチングに比して耐荷重性の 大きい大荷重用グレーチングが使用される。 この種大荷重用グレーチングとしては、主梁材として断面略エ字状の鋼材、い わゆるH鋼を所定間隔で平行に掛け渡し、該主梁材の間に細い補助桟材を並設し 、主梁材および補助桟材と直交する横桁材で格子状に構成したものが知られてい る。
【0003】 しかるに、上記構造のグレーチングによれば、主梁材、補助桟材ならびに横桁 材によって構成される金属格子の上部を車両等が通過する際に、不快な衝撃感が あり、また、降雨時には砂等の介在によって表面が滑り易くなる問題がある。 また、この種金属製のグレーチングは無機質で、デザイン性に乏しい嫌いがあ る。 さらに、グレーチングの隙間間隔は通行の安全性あるいは土砂やゴミ等の落下 の問題からある程度狭くすることが好ましいのであるが、部材の間隔を狭くする と使用材料が増えコストが増大するのみならず、単位面積当りの重量が増大して だだでさえ重量のある大荷重用グレーチングにあっては運搬ならびに取付工事な どに大きな不利がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
この考案は、このような問題点に鑑み提案されたものであって、車両等の走行 感に優れ、降雨時にも滑りにくく、かつ外観性もよく、あわせて表面の隙間間隔 も狭くすることができる大荷重用グレーチングを提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち、請求項1に係る大荷重用グレーチングは、所定形状の枠材内に耐荷 重性の大きい断面略エ字状の主梁材が所定間隔で平行に掛け渡されてなるグレー チングにおいて、前記断面略エ字状の主梁材の上部に幅広溝部を形成し該幅広溝 部内にアンカー材を固着し該アンカー材を埋設するようにノンスリップ材を一体 に充填固着するとともに、前記各主梁材の間には上部溝部にアンカー材を固着し 該アンカー材を埋設するようにノンスリップ材が一体に充填固着されてなる断面 Y字状の補助桟材を該主梁材と平行に複数本掛け渡し、前記主梁材および補助桟 材に対して直交する横桁材を複数本平行に一体に組付けてなることを特徴とする 。
【0006】 また、請求項2に記載された大荷重用グレーチングは、請求項1において、ア ンカー材がコイル状物よりなるものに係る。
【0007】 また、請求項3に記載された大荷重用グレーチングは、請求項1または2にお いて、ノンスリップ材が砂状セラミックスと合成樹脂材との混合物よりなるもの に係る。
【0008】 さらに、請求項4に記載された大荷重用グレーチングは、請求項1ないし3の いずれかにおいて、主梁材の幅広溝部の断面形状が溝開口部より広い溝内部を有 するように形成されたものに係る。
【0009】 請求項5に記載された大荷重用グレーチングは、請求項1ないし4のいずれか において、各主梁材の幅広溝部に充填されるノンスリップ材と補助桟材の上部溝 部に充填されるノンスリップ材とが互いに異種または異色であるものに係る。
【0010】
【考案の実施の形態】
以下添付の図面に従ってこの考案を詳細に説明する。 図1はこの考案の大荷重用グレーチングの一例を示す斜視図、図2はその2− 2線における断面図、図3は同じくその3−3線における断面図、図4は同じく そのコーナー部を拡大して示す斜視図、図5はノンスリップ材を部分的に取り除 いた要部の拡大平面図、図6は主梁材の幅広溝部の他の例を示す要部断面図、図 7は補助桟材の断面図である。
【0011】 図1ないし図4に図示したように、この考案の大荷重用グレーチング10は、 金属鋼材によって所定形状に形成された枠材20と該枠材20内に掛け渡された 主梁材30および補助桟材40ならびに横桁材50とからなる。
【0012】 枠材20は、グレーチング10の外周形状を規定する部分であり、その形状は 配置される溝部等の開口形状に合わせて決定される。この実施例では、図1に示 すように、枠材20が対向する1対のサイドプレート21,21と、同じく対向 する一対のエンドプレート25,25によって長方形に形成されている。
【0013】 枠材20の内側には主梁材30が所定間隔で平行に掛け渡されている。 この主梁材30はグレーチング10に耐荷重性を付与するもので、いわゆるH 鋼を断面略「エ」字状に配置したものである。 断面略エ字状の主梁材30の上部には幅広溝部35が形成される。幅広溝部3 5は、図4のように、H鋼の端片側となる上部片31の両側端に沿って立ち片3 2,32を立設した形態で形成され、その溝幅は上部片31の幅と略等しい。 この幅広溝部35の断面形状は、図4のように立ち片32,32を垂直に立設 した「コ」字状でもよいが、図6に示した主梁材30Aの溝部35Aのように、 溝開口部aよりも広い溝内部bを有する形状としてもよい。このように溝開口部 aよりも広い溝内部bを有する形状とすれば、後述するノンスリップ材の固定性 が良くなる。
【0014】 幅広溝部35には、図5からよく理解されるように、その溝方向に沿ってアン カー材36が固着される。アンカー材36は当該幅広溝部35内にノンスリップ 材を充填固着する際のアンカーとして機能するもので、実施例では図示のような 金属鋼線(線径3mm)をコイル状としたものを使用した。アンカー材36とし ては外に波形、連続クランク状等適宜な形状のものを使用することができる。こ のアンカー材36は溝部35の内底面にスポット溶接等によって固着される。 なお、アンカー材36は該アンカー材および溝部の大きさに応じて、一または 複数本並設される。実施例の幅広溝部35には3本のアンカー材36が並設され た例が示される。
【0015】 アンカー材36が固着された幅広溝部35内にはノンスリップ材39が該アン カー材36を埋設するように充填固着される。 このノンスリップ材39としては公知の砂状または粒状滑り止め材を用いるこ とができる。実施例では、滑り止め効果ばかりでなく耐磨耗性および強度におい ても優れた砂状セラミックスと合成樹脂材との混合物を用いている。合成樹脂材 は、砂状セラミックスのバインダーとして用いられ、公知のエポキシ樹脂が好ま しい。この砂状セラミックスと合成樹脂材は、グレーチングに要求される強度や 耐久性等に応じて適宜に配合して使用される。 なお、ノンスリップ材39としては、外に天然の砂利、小石類を単独または前 記砂状セラミックとともに使用することができる。ノンスリップ材39はその材 料の種類により、あるいは所望の顔料等を添加することによって、適宜の風合い や色合いを与えることができ、外観性を高めることができる。
【0016】 補助桟材40は前記主梁材30間に該主梁材30と平行に複数本掛け渡される 。補助桟材40は、図7の断面図のように、その上部に上部溝部45を有する断 面Y字状に構成された鋼材よりなる。 補助桟材40の上部溝部45には、図5のように、前記した主梁材30の幅広 溝部35と同様に、アンカー材46が固着され、該アンカー材46を埋設するよ うにノンスリップ材49が一体に充填固着されている。
【0017】 補助桟材40の上部溝部45に固着されるアンカー材46およびノンスリップ 材49についての説明は、前記した主梁材30の幅広溝部35におけるそれらと 同様であるので、該当部分を援用して説明を省略する。 なお、ノンスリップ材49は、主梁材30の幅広溝部35充填固着されるノン スリップ材39と同一としてもよいが、該ノンスリップ材39と異種または異色 とすることによってその外観装飾性を高めることができる。
【0018】 なお、補助桟材40の強度を高める目的で、各主梁材30間の複数の補助桟材 40上部が適宜間隔で直交するツイストバー41によって一体結合されている。
【0019】 横桁材50は、前記主梁材30および補助桟材40に対して適宜間隔で直交状 に複数本平行に掛け渡しこれらを一体に組付けている。
【0020】
【考案の効果】
以上図示し説明したように、この考案の大荷重用グレーチングによれば、主梁 材上部の幅広溝部および補助桟材の上部溝部にノンスリップ材が一体に充填固着 されているので、車両通行時においても、従来のような金属格子上部を通過する 際に感ずるような不快な衝撃感がなく、異音も少ない。また、降雨時にも表面が 滑りにくく安全である。
【0021】 また、主梁材上部の幅広溝部および補助桟材の上部溝部には、アンカー材が固 着され該アンカー材を埋設するようにノンスリップ材が一体に充填固着されてい るので、ノンスリップ材の固着性が高く、交通量の多い場所に使用されても耐久 性がある。
【0022】 また、主梁材上部の幅広溝部および補助桟材の上部溝部にノンスリップ材が固 着されているので、この種無機質な金属製グレーチングに柔らかい外観印象を与 え、ノンスリップ材の風合いや色合いやを楽しむことができ、外観デザインが向 上する。
【0023】 さらに、主梁材上部の幅広溝部および補助桟材の上部溝部にノンスリップ材を 固着することによって、各部材の本数を増やすことなく、その隙間間隔を狭くす ることができ、通行の安全性あるいは土砂やゴミ等の落下の問題を大きく改善す ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の大荷重用グレーチングの一例を示す
斜視図である。
【図2】図1の2−2線における断面図である。
【図3】図1の3−3線における断面図である。
【図4】図1のコーナー部を拡大して示した斜視図であ
る。
【図5】ノンスリップ材を部分的に取り除いた要部の拡
大平面図である。
【図6】主梁材の幅広溝部の他の例を示す要部断面図で
ある。
【図7】補助桟材の断面図である。
【符号の説明】
10 大荷重用グレーチング 20 枠材 30 主梁材 35 幅広溝部 36 アンカー材 39 ノンスリップ材 40 補助桟材 45 上部溝部 46 アンカー材 49 ノンスリップ材 50 横桁材

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定形状の枠材内に耐荷重性の大きい断
    面略エ字状の主梁材が所定間隔で平行に掛け渡されてな
    るグレーチングにおいて、 前記断面略エ字状の主梁材の上部に幅広溝部を形成し該
    幅広溝部内にアンカー材を固着し該アンカー材を埋設す
    るようにノンスリップ材を一体に充填固着するととも
    に、前記各主梁材の間には上部溝部にアンカー材を固着
    し該アンカー材を埋設するようにノンスリップ材が一体
    に充填固着されてなる断面Y字状の補助桟材を該主梁材
    と平行に複数本掛け渡し、前記主梁材および補助桟材に
    対して直交する横桁材を複数本平行に一体に組付けてな
    ることを特徴とする大荷重用グレーチング。
  2. 【請求項2】 請求項1において、アンカー材がコイル
    状物よりなる大荷重用グレーチング。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、ノンスリッ
    プ材が砂状セラミックスと合成樹脂材との混合物よりな
    る大荷重用グレーチング。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    主梁材の幅広溝部の断面形状が溝開口部より広い溝内部
    を有するように形成された大荷重用グレーチング。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    各主梁材の幅広溝部に充填されるノンスリップ材と補助
    桟材の上部溝部に充填されるノンスリップ材とが互いに
    異種または異色である大荷重用グレーチング。
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