JP2510494Y2 - 透水性材料充填グレ―チング - Google Patents

透水性材料充填グレ―チング

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JP2510494Y2
JP2510494Y2 JP7910592U JP7910592U JP2510494Y2 JP 2510494 Y2 JP2510494 Y2 JP 2510494Y2 JP 7910592 U JP7910592 U JP 7910592U JP 7910592 U JP7910592 U JP 7910592U JP 2510494 Y2 JP2510494 Y2 JP 2510494Y2
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main girder
water
grating
synthetic resin
permeable
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JP7910592U
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JPH0643086U (ja
Inventor
史樹 小林
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中部工機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は道路、公園等の側溝や排
水溝に被せられその上を歩行者および車両が通過する溝
蓋または枡付加用のグレーチングに関する。
【0002】
【従来の技術】道路、公園等の側溝や排水溝に被せられ
る溝蓋のうち、いわゆるグレーチングと称されるもの
は、断面I形の板材であって溝を横断する方向に多数等
間隔で平行に配置された主桁材と、この主桁材と直交し
主桁材の上部を格子状に連結する連結棒と、さらに主桁
材の両端に直交して接合された側板とで構成される。
【0003】かかる構造のグレーチングにおいては、主
桁同志が間隙を設けて配設されているため、次のような
問題点がある。すなわち、第1にこの間隙から煙草の吸
殻等のゴミが落下して溝に堆積し溝の水捌けを悪くす
る。そのため定期的に清掃する必要が生ずる。また、第
2にハイヒール等の踵の細い靴でグレーチングの上を歩
くと、間隙に踵が嵌入し歩行に支障を生じたり転倒した
りして危険である。さらに、グレーチングが被せてある
箇所は金属部が露出しているので、周囲の舗装と調和せ
ず違和感を感じさせる。
【0004】このようなグレーチングの問題点を解決す
るため、実開平2−89083号公報の考案において
は、グレーチングの両側部を除く主桁の間の間隙全体に
透水性素材を充填し歩行路とした歩行路付グレーチング
が提案されている。また、実開平3−21491号公報
の考案は、主桁材の間の間隙の下から透水孔の形成され
た遮蔽材を嵌入して固定し、その上に透水性舗装材を充
填した溝蓋用グレーチングが提案されている。
【0005】さらに、実開昭63−81992号公報の
考案においては、側板と主桁材との間に段差を設けその
空間に透水性材料を敷設した透水性グレーチングが提案
されている。また、実開平4−70383号公報の排水
溝用蓋の考案は、グレーチングの表面に透水性小孔を多
数穿設した浅い皿状の床材受けを固定し、その中に透水
性骨材を埋め込んだものである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところで、これら透水
性材料充填グレーチングにおいては、主桁材の間に充填
する透水性材料は、グレーチングの排水性やコストおよ
び重量等を勘案すると、出来るだけ薄い方が好ましく、
10ミリ以下程度に仕上げることが望ましい。
【0007】しかるに、前記第1の提案においては、グ
レーチングの厚みと共に透水性素材の充填厚みが増すの
で、排水性および重量の点で好ましくない。また、前記
第2の提案においては、解決策としては有効であるが、
グレーチングの寸法・形状および厚さ等に応じて多種類
の遮蔽材を準備する必要があり、遮蔽材を製作し管理す
る上で極めて厄介である。
【0008】また、前記第3および第4の提案において
は、表面を形成する透水性材料の骨材間の接着強度に限
界があり、歩行者用に限定すればこの程度の厚さで問題
はないが、車両通行用には適さず、さらに全体の厚みが
15mm程度厚くなるという欠点がある。
【0009】本考案は透水性材料充填グレーチングの前
記のごとき問題点を解決すべくなされたものであって、
歩行者の通行の安全を確保しながら、車両の通行も可能
とし、軽量で排水性能にも優れ量産可能な透水性材料充
填グレーチングを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案の透水性材料充填
グレーチングは、断面I形の板材からなり多数等間隔で
平行に配置された主桁材と、前記主桁材と直交し前記主
桁材の上部を格子状に連結する連結棒と、前記主桁材の
両端に直交して接合された側板と、前記主桁材の間の各
間隙に圧入固定され小孔を多数穿った合成樹脂製パイプ
と、粒状骨材と合成樹脂バインダからなり前記合成樹脂
製パイプの上に前記主桁材の上端と同一面になるように
充填された透水性充填材とからなることを要旨とする。
【0011】
【作用】主桁材の間の各間隙に圧入される合成樹脂製パ
イプは、断面I型の主桁材の下端部を通過する際に変形
し、通過後にその弾性により復元するため、主桁材の各
間隙に固定され脱落することがない。また、主桁材の間
隙よりやや大きめの外形のパイプを用いれば、間隙の中
間でも充分保持され、固定位置も自由に調整できる。そ
の上、パイプの上面に充填される透水性充填材に混入さ
れる合成樹脂バインダが、パイプと主桁材の接点にたま
り硬化するため、さらに強力に固定される。
【0012】透水性充填材は粒状骨材と合成樹脂バイン
ダの混合物で、みかけ比重が1.8〜2.0であって、
小孔を多数穿った合成樹脂製パイプの上面と主桁の間の
空間に充填されるので、充填層の透水はパイプの小孔を
通って排水され充分な透水性が確保されると共に、通過
する車両の荷重は主桁材が受けることになり、直接充填
層におよばないから歩行者専用の道路は勿論、人車兼用
道路の側溝においても、骨材の剥離が起こらない。その
ため、使用するグレーチングを選定することにより、歩
行者専用道路、人車兼用道路のいずれにも使用すること
ができる。また、透水性充填材はパイプの上面の円弧に
沿って充填されるため、硬化後はアーチ状となり、比較
的薄い層で、上方からの荷重に充分耐える。
【0013】
【実施例】本考案の好適な一実施例を以下図面に従って
説明する。図1は本考案の一実施例の主桁材を切断した
部分拡大断面図、図2は本考案の一実施例の主桁材を切
断した断面図、図3は本実施例の一実施例のグレーチン
グの平面図、図4は合成樹脂製パイプの斜視図である。
【0014】主桁材10は断面I形の板材であって、溝
を横断する方向に多数等間隔に平行に並列されている。
連結棒12は角棒を捩じった棒であって、4本の連結棒
12が主桁材10と直交し主桁材10の上部に等間隔を
保持して格子状に溶接されている。また、主桁材10の
両端には、主桁材10と直交して側板14が固着されて
いる。
【0015】合成樹脂製パイプ16は主桁材10の間の
間隙よりもやや外径の大きいパイプであって、多数の小
孔18が穿設されており、主桁材10の下方から間隙の
中に挿入されるが、断面I型の主桁材10の下端部を通
過する際に変形し、通過後にその弾性により復元するた
め、主桁材の各間隙に固定される。なお、合成樹脂パイ
プ16に穿設される小孔は図4(a)に示すように長孔
でも良く、図4(b)に示すように丸孔でも良い。ま
た、合成樹脂パイプ16は断面I型の主桁材10の下端
部を通過させ易いように、図4(c)または図4(d)
に示すように割れ目20を入れても良い。
【0016】透水性充填材22は、粒径5ミリ前後の天
然石からなる骨材にエポキシ樹脂等合成樹脂バインダを
重量比で5〜7%混合したみかけ比重1.8〜2.0の
ものであって、前記主桁10の間の各空間に嵌入固定さ
れた合成樹脂製パイプ16の上に主桁材10の上端と同
一面の平滑な面となるように充填されている。
【0017】以上の構成からなる本実施例の透水性材料
充填グレーチングについて、注水による透水性試験を行
ったところ、もっとも薄い部分の厚さ10mmの充填層
で充分な透水性を有することは勿論、また充分なる透水
性を有することが判明した。また、充填層に直接10m
m径の棒を用いて荷重をかける充填層の耐荷重試験を行
ったところ、400kgの荷重まで耐えることが確認さ
れ、ハイヒール等の踏みつけによる集中荷重にも充分耐
え得ることが判明した。なお、本考案の透水性材料充填
グレーチングは、主桁材の間隙の全部に透水性材料を充
填したグレーチングに比べて、厚さ50mmのグレーチ
ングにおいて約35%軽量であって、透水性材料充填グ
レーチングの軽量化にも成功したことが確認された。
【0018】
【考案の効果】本考案の透水性材料充填グレーチングは
以上詳述したように、断面I形の板材からなる主桁材
と、この主桁材と直交し格子状に連結する連結棒と、主
桁材の両端に接合された側板と、主桁材の間の各間隙に
圧入固定され小孔を多数穿った合成樹脂製パイプと、粒
状骨材と合成樹脂バインダからなり合成樹脂製パイプの
上に主桁材の上端と同一面になるように充填された透水
性充填材とからなることを特徴とするものであって、合
成樹脂製パイプは、加工が容易で寸法変化に対応でき、
容易に変形するので、主桁材の各間隙に圧入固定され、
固定位置も自由に調整できる。透水性材料は小孔を多数
穿った合成樹脂製パイプの上面と主桁の間の空間に充填
されるので、充分な透水性が確保されると共に、通過す
る車両の荷重は主桁材が受けることになり、また粒状骨
材は合成樹脂バインダにより主桁材と合成樹脂パイプが
結合されるので、骨材の剥離が起こらない上に、比較的
薄い充填層で、歩行者のハイヒール等の踏みつけによる
部分集中荷重にも充分耐えることができ、歩行者の通行
の安全を確保しながら、車両の通行も可能とし、軽量で
排水性能にも優れ量産可能な透水性材料充填グレーチン
グである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の主桁材を切断した部分拡大
断面図である。
【図2】本考案の一実施例の主桁材を切断した断面図で
ある。
【図3】本実施例の一実施例のグレーチングの平面図で
ある。
【図4】合成樹脂製パイプの斜視図である。
【符号の説明】
10 主桁材 12 連結棒 14 側板 16 合成樹脂製
パイプ 18 小孔 20 割れ目 22 透水性充填材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面I形の板材からなり多数等間隔で平
    行に配置された主桁材と、前記主桁材と直交し前記主桁
    材の上部を格子状に連結する連結棒と、前記主桁材の両
    端に直交して接合された側板と、前記主桁材の間の各間
    隙に圧入固定され小孔を多数穿った合成樹脂製パイプ
    と、粒状骨材と合成樹脂バインダからなり前記合成樹脂
    製パイプの上に前記主桁材の上端と同一面になるように
    充填された透水性充填材とからなることを特徴とする透
    水性材料充填グレーチング。
JP7910592U 1992-11-17 1992-11-17 透水性材料充填グレ―チング Expired - Lifetime JP2510494Y2 (ja)

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JPH0643086U JPH0643086U (ja) 1994-06-07
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