JPH0643086U - 透水性材料充填グレーチング - Google Patents

透水性材料充填グレーチング

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JPH0643086U
JPH0643086U JP7910592U JP7910592U JPH0643086U JP H0643086 U JPH0643086 U JP H0643086U JP 7910592 U JP7910592 U JP 7910592U JP 7910592 U JP7910592 U JP 7910592U JP H0643086 U JPH0643086 U JP H0643086U
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史樹 小林
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中部工機株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 充填材の厚さが薄く部分集中荷重に充分耐え
軽量でかつ量産可能な透水性材料充填グレーチング。 【構成】 断面I形の板材からなる主桁材10と、この主
桁材と直交し格子状に連結する連結棒と、主桁材の両端
に接合された側板と、主桁材の間の各間隙に圧入固定さ
れ小孔18を多数穿った合成樹脂製パイプ16と、粒状骨材
と合成樹脂バインダからなり合成樹脂製パイプの上に主
桁材の上端と同一面になるように充填された透水性充填
材22とからなる。合成樹脂製パイプは、容易に変形する
ので、主桁材の各間隙に圧入固定され、固定位置も自由
に調整できる。透水性充填材は小孔を多数穿った合成樹
脂製パイプの上面と主桁の間の空間に充填されるので、
充分な透水性が確保されると共に、通過する車両の荷重
は主桁材が受けることになり、また粒状骨材は合成樹脂
バインダにより結合されるので、歩行者のハイヒール等
の踏みつけによる部分集中荷重にも充分耐えることがで
きる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は道路、公園等の側溝や排水溝に被せられその上を歩行者および車両が 通過する溝蓋または枡付加用のグレーチングに関する。
【0002】
【従来の技術】
道路、公園等の側溝や排水溝に被せられる溝蓋のうち、いわゆるグレーチング と称されるものは、断面I形の板材であって溝を横断する方向に多数等間隔で平 行に配置された主桁材と、この主桁材と直交し主桁材の上部を格子状に連結する 連結棒と、さらに主桁材の両端に直交して接合された側板とで構成される。
【0003】 かかる構造のグレーチングにおいては、主桁同志が間隙を設けて配設されてい るため、次のような問題点がある。 すなわち、第1にこの間隙から煙草の吸殻等のゴミが落下して溝に堆積し溝の 水捌けを悪くする。そのため定期的に清掃する必要が生ずる。また、第2にハイ ヒール等の踵の細い靴でグレーチングの上を歩くと、間隙に踵が嵌入し歩行に支 障を生じたり転倒したりして危険である。さらに、グレーチングが被せてある箇 所は金属部が露出しているので、周囲の舗装と調和せず違和感を感じさせる。
【0004】 このようなグレーチングの問題点を解決するため、実開平2−89083号公 報の考案においては、グレーチングの両側部を除く主桁の間の間隙全体に透水性 素材を充填し歩行路とした歩行路付グレーチングが提案されている。また、実開 平3−21491号公報の考案は、主桁材の間の間隙の下から透水孔の形成され た遮蔽材を嵌入して固定し、その上に透水性舗装材を充填した溝蓋用グレーチン グが提案されている。
【0005】 さらに、実開昭63−81992号公報の考案においては、側板と主桁材との 間に段差を設けその空間に透水性材料を敷設した透水性グレーチングが提案され ている。また、実開平4−70383号公報の排水溝用蓋の考案は、グレーチン グの表面に透水性小孔を多数穿設した浅い皿状の床材受けを固定し、その中に透 水性骨材を埋め込んだものである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、これら透水性材料充填グレーチングにおいては、主桁材の間に充填 する透水性材料は、グレーチングの排水性やコストおよび重量等を勘案すると、 出来るだけ薄い方が好ましく、10ミリ以下程度に仕上げることが望ましい。
【0007】 しかるに、前記第1の提案においては、グレーチングの厚みと共に透水性素材 の充填厚みが増すので、排水性および重量の点で好ましくない。また、前記第2 の提案においては、解決策としては有効であるが、グレーチングの寸法・形状お よび厚さ等に応じて多種類の遮蔽材を準備する必要があり、遮蔽材を製作し管理 する上で極めて厄介である。
【0008】 また、前記第3および第4の提案においては、表面を形成する透水性材料の骨 材間の接着強度に限界があり、歩行者用に限定すればこの程度の厚さで問題はな いが、車両通行用には適さず、さらに全体の厚みが15mm程度厚くなるという 欠点がある。
【0009】 本考案は透水性材料充填グレーチングの前記のごとき問題点を解決すべくなさ れたものであって、歩行者の通行の安全を確保しながら、車両の通行も可能とし 、軽量で排水性能にも優れ量産可能な透水性材料充填グレーチングを提供するこ とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案の透水性材料充填グレーチングは、断面I形の板材からなり多数等間隔 で平行に配置された主桁材と、前記主桁材と直交し前記主桁材の上部を格子状に 連結する連結棒と、前記主桁材の両端に直交して接合された側板と、前記主桁材 の間の各間隙に圧入固定され小孔を多数穿った合成樹脂製パイプと、粒状骨材と 合成樹脂バインダからなり前記合成樹脂製パイプの上に前記主桁材の上端と同一 面になるように充填された透水性充填材とからなることを要旨とする。
【0011】
【作用】
主桁材の間の各間隙に圧入される合成樹脂製パイプは、断面I型の主桁材の下 端部を通過する際に変形し、通過後にその弾性により復元するため、主桁材の各 間隙に固定され脱落することがない。また、主桁材の間隙よりやや大きめの外形 のパイプを用いれば、間隙の中間でも充分保持され、固定位置も自由に調整でき る。その上、パイプの上面に充填される透水性充填材に混入される合成樹脂バイ ンダが、パイプと主桁材の接点にたまり硬化するため、さらに強力に固定される 。
【0012】 透水性充填材は粒状骨材と合成樹脂バインダの混合物で、みかけ比重が1.8 〜2.0であって、小孔を多数穿った合成樹脂製パイプの上面と主桁の間の空間 に充填されるので、充填層の透水はパイプの小孔を通って排水され充分な透水性 が確保されると共に、通過する車両の荷重は主桁材が受けることになり、直接充 填層におよばないから歩行者専用の道路は勿論、人車兼用道路の側溝においても 、骨材の剥離が起こらない。そのため、使用するグレーチングを選定することに より、歩行者専用道路、人車兼用道路のいずれにも使用することができる。また 、透水性充填材はパイプの上面の円弧に沿って充填されるため、硬化後はアーチ 状となり、比較的薄い層で、上方からの荷重に充分耐える。
【0013】
【実施例】
本考案の好適な一実施例を以下図面に従って説明する。図1は本考案の一実施 例の主桁材を切断した部分拡大断面図、図2は本考案の一実施例の主桁材を切断 した断面図、図3は本実施例の一実施例のグレーチングの平面図、図4は合成樹 脂製パイプの斜視図である。
【0014】 主桁材10は断面I形の板材であって、溝を横断する方向に多数等間隔に平行 に並列されている。連結棒12は角棒を捩じった棒であって、4本の連結棒12 が主桁材10と直交し主桁材10の上部に等間隔を保持して格子状に溶接されて いる。また、主桁材10の両端には、主桁材10と直交して側板14が固着され ている。
【0015】 合成樹脂製パイプ16は主桁材10の間の間隙よりもやや外径の大きいパイプ であって、多数の小孔18が穿設されており、主桁材10の下方から間隙の中に 挿入されるが、断面I型の主桁材10の下端部を通過する際に変形し、通過後に その弾性により復元するため、主桁材の各間隙に固定される。なお、合成樹脂パ イプ16に穿設される小孔は図4(a)に示すように長孔でも良く、図4(b) に示すように丸孔でも良い。また、合成樹脂パイプ16は断面I型の主桁材10 の下端部を通過させ易いように、図4(c)または図4(d)に示すように割れ 目20を入れても良い。
【0016】 透水性充填材22は、粒径5ミリ前後の天然石からなる骨材にエポキシ樹脂等 合成樹脂バインダを重量比で5〜7%混合したみかけ比重1.8〜2.0のもの であって、前記主桁10の間の各空間に嵌入固定された合成樹脂製パイプ16の 上に主桁材10の上端と同一面の平滑な面となるように充填されている。
【0017】 以上の構成からなる本実施例の透水性材料充填グレーチングについて、注水に よる透水性試験を行ったところ、もっとも薄い部分の厚さ10mmの充填層で充 分な透水性を有することは勿論、また充分なる透水性を有することが判明した。 また、充填層に直接10mm径の棒を用いて荷重をかける充填層の耐荷重試験を 行ったところ、400kgの荷重まで耐えることが確認され、ハイヒール等の踏 みつけによる集中荷重にも充分耐え得ることが判明した。なお、本考案の透水性 材料充填グレーチングは、主桁材の間隙の全部に透水性材料を充填したグレーチ ングに比べて、厚さ50mmのグレーチングにおいて約35%軽量であって、透 水性材料充填グレーチングの軽量化にも成功したことが確認された。
【0018】
【考案の効果】
本考案の透水性材料充填グレーチングは以上詳述したように、断面I形の板材 からなる主桁材と、この主桁材と直交し格子状に連結する連結棒と、主桁材の両 端に接合された側板と、主桁材の間の各間隙に圧入固定され小孔を多数穿った合 成樹脂製パイプと、粒状骨材と合成樹脂バインダからなり合成樹脂製パイプの上 に主桁材の上端と同一面になるように充填された透水性充填材とからなることを 特徴とするものであって、合成樹脂製パイプは、加工が容易で寸法変化に対応で き、容易に変形するので、主桁材の各間隙に圧入固定され、固定位置も自由に調 整できる。透水性材料は小孔を多数穿った合成樹脂製パイプの上面と主桁の間の 空間に充填されるので、充分な透水性が確保されると共に、通過する車両の荷重 は主桁材が受けることになり、また粒状骨材は合成樹脂バインダにより主桁材と 合成樹脂パイプが結合されるので、骨材の剥離が起こらない上に、比較的薄い充 填層で、歩行者のハイヒール等の踏みつけによる部分集中荷重にも充分耐えるこ とができ、歩行者の通行の安全を確保しながら、車両の通行も可能とし、軽量で 排水性能にも優れ量産可能な透水性材料充填グレーチングである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の主桁材を切断した部分拡大
断面図である。
【図2】本考案の一実施例の主桁材を切断した断面図で
ある。
【図3】本実施例の一実施例のグレーチングの平面図で
ある。
【図4】合成樹脂製パイプの斜視図である。
【符号の説明】
10 主桁材 12 連結棒 14 側板 16 合成樹脂製
パイプ 18 小孔 20 割れ目 22 透水性充填材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面I形の板材からなり多数等間隔で平
    行に配置された主桁材と、前記主桁材と直交し前記主桁
    材の上部を格子状に連結する連結棒と、前記主桁材の両
    端に直交して接合された側板と、前記主桁材の間の各間
    隙に圧入固定され小孔を多数穿った合成樹脂製パイプ
    と、粒状骨材と合成樹脂バインダからなり前記合成樹脂
    製パイプの上に前記主桁材の上端と同一面になるように
    充填された透水性充填材とからなることを特徴とする透
    水性材料充填グレーチング。
JP7910592U 1992-11-17 1992-11-17 透水性材料充填グレ―チング Expired - Lifetime JP2510494Y2 (ja)

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