JP3244005U - 路面敷設材 - Google Patents

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好雄 岡▲崎▼
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株式会社ヒショー加工
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    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/60Planning or developing urban green infrastructure

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  • Road Paving Structures (AREA)

Abstract

【課題】土留め作用や排水作用を発揮し、歩行や走行の安全性を確保する。保管時の必要スペースが小さくて済み、運搬コストが安く抑えられ、取り扱いが容易な路面敷設材を提供する。【解決手段】路面敷設材は、多数の格子枠を有する。格子枠は横桁板20と縦桁板40とを格子状に組み合わせてなる。横桁板20又は縦桁板40に水抜き孔42を設ける。横桁板20又は縦桁板40凹入溝21、41を有し、凹入溝21、41同士が互いに噛み合わされている。噛み合い箇所イに遊び空間を形成する。【選択図】図3

Description

本考案は、路面敷設材、特に、ぬかるみ路面での歩行性や車両走行性を改善するための対策や、運搬性や組立施工性を改善するための対策が講じられた路面敷設材に関する。
図13は従来例としてのこの種の路面敷設材100の使用状態を示した概略斜視図、図14は同路面敷設材の一部省略平面図である。図14の路面敷設材100は、外形が四角形に形作られていて、規則的に配列された多数の格子枠10…を有する合成樹脂の一体成形体でなる。このような路面敷設材100の使用場所は、ぬかるみ路面や法面、仮設路面、雪道路面、駐車場敷地などといった多岐に亘る。そして、たとえば降雨によってぬかるんだ学校の運動場の通行路に図13のように並べて敷設しておくと、路面敷設材100によって路面が覆われて個々の格子枠10の内部空間Sに土が留まる。このため、ぬかるんだ通行路を歩行する際の安全性や歩きやすさが確保されやすくなる。仮設路面や雪道路面などでも同様の作用が発揮される。先行例にも略同様の構成を有する路面用マットについての記述がある(たとえば特許文献1参照)。
特開平8-41810号公報
上記した従来例や先行例に見られるものは、合成樹脂の一体成形体によって多数の格子枠10が形成されている。このため、保管時に嵩張って広い保管スペースが必要になったり、運搬時に嵩張って運搬コストが高くついたり、施工現場での取り扱いに手間がかかったりすることが多かった。
本考案は以上の状況に鑑みてなされたものであり、路面敷設材に要求される土留め作用や排水作用が発揮され、歩行や走行の安全性を確保することができるものでありながら、保管時の必要スペースを小さくすることが可能になり、運搬コストを安く抑えたり施工現場での取り扱いを容易にしたりすることが可能な路面敷設材を提供することを目的とする。
本考案に係る路面敷設材は、多数の格子枠を有する路面敷設材であって、上記格子枠が、合成樹脂製の複数の短冊状の横桁板と複数の短冊状の縦桁板とを格子状に組み合わせて形成されてなる、というものである。この構成を有する路面敷設材によると、複数の短冊状の横桁板と複数の短冊状の縦桁板とを別体として安価に成形することが可能であるだけでなく、分解した横桁板と縦桁板とを重ねて狭いスペースに保管したり運搬したりすることが可能になる。また、施工現場での取り扱いも容易になる。
本考案では、個々の上記格子枠の内部空間に、上記横桁板又は縦桁板に開設された水抜き孔が臨んでいることが望ましい。この構成であると、たとえばぬかるみ路面に敷設したときに、横桁板又は縦桁板に開設された水抜き孔を通して格子枠の内部の水分が排出されるため、格子枠の内部の土のぬかるみ状態が改善され、土留め作用も向上する。
本考案では、横桁板又は縦桁板のうちの一方側部材が、その長手方向複数箇所のそれぞれに上端縁から下方に向けて延びる凹入溝を有し、他方側部材が、その長手方向複数箇所のそれぞれに下端縁から上方に向けて延びる凹入溝を有すると共に、一方側部材及び他方側部材の凹入溝同士が互いに噛み合わされている、という構成を採用しておくことが望ましい。これによると、横桁板と縦桁板とを格子状に組み合わせる組立作業を、一方側部材の上方からその凹入溝に他方側部材の凹入溝を噛み合わせていくというような手順を採用して容易に行うことが可能になる。
本考案では、一方側部材の凹入溝の溝幅寸法が、他方側部材の厚さ寸法よりも長くなっていて、一方側部材及び他方側部材の凹入溝同士の噛み合い箇所に遊び空間が形成されていることが望ましい。これによれば、一方側部材及び他方側部材の凹入溝同士の噛み合い箇所の遊び空間を利用して、一方側部材を他方側部材に対して傾斜させたり、他方側部材を一方側部材に対して傾斜させたりすることが可能になる。このため、当該路面敷設材をコンパクトな形に偏平に折り畳んで運搬したり保管したりすることが可能になる。さらに、この遊び空間からは、格子枠の内部の水分が排出されるため、格子枠の内部の土のぬかるみ状態が改善され、土留め作用も向上する。
本考案では、一方側部材と他方側部材との凹入溝同士の噛み合い箇所を締結してその噛み合い箇所の形崩れを抑制する結束具を備えることが望ましい。これによれば、路面敷設材の施工後の形状が安定する。
本考案では、横桁板及び縦桁板のそれぞれの上端縁が波形に形成されている、という構成を採用することが可能である。これによれば、路面敷設材の上を走行するキャタピラがスリップし難くなる。
本考案では、横桁板及び縦桁板のそれぞれの上端縁部及び下端縁部に、これらの上端縁部と下端縁部との中間部よりも肉厚の耳縁部が形成されている、という構成を採用することが可能である。これによれば、耳縁部が路面に対するアンカリング作用を発揮して路面から路面敷設材が浮き上がりにくくなる。
本考案に係る路面敷設材によれば、路面敷設材に要求される土留め作用や排水作用、歩行や走行の安全性を確保することが容易に可能になるだけでなく、保管時の必要スペースを小さくしたり、運搬コストを安く抑えたり、施工現場での取り扱いを容易にしたりすることが可能になる。
本考案の実施形態に係る路面敷設材の平面図である。 横桁板と縦桁板とを示した斜視図である。 路面敷設材の要部を拡大して示した斜視図である。 路面敷設材の使用状態を例示した説明図である。 図4の部分拡大図である。 横桁板又は縦桁板の垂直断面形状を示した断面図である。 変形例による横桁板又は縦桁板の垂直断面形状を示した断面図である。 横桁板又は縦桁板の適切な相互間隔を図示した説明図である。 横桁板と縦桁板との格子点における噛み合い構造の作用説明図である。 折り畳まれた路面敷設材の概略平面図である。 他の実施形態による路面敷設材に採用される横桁板及び縦桁板を示した斜視図である。 横桁板又は縦桁板の適切な相互間隔を図示した説明図である。 従来例としての路面敷設材の使用状態を示した概略斜視図である。 従来例としての路面敷設材の一部省略平面図である。
図1は本考案の実施形態に係る路面敷設材100の平面図である。図2は路面敷設材100の構成要素である横桁板20と縦桁板40とを示した斜視図、図3は路面敷設材100の要部を拡大して示した斜視図である。
図1のように、路面敷設材100は、一点鎖線で取り囲んで示した格子枠10を多数有していて、その格子枠10が規則的に縦横に配列されていることによって外形が方形の路面敷設材100を形成している。また、多数の格子枠10…は、合成樹脂製の複数(図例では7枚)の短冊状の横桁板20…と複数(図例では7枚)の短冊状の縦桁板40…とを格子状に組み合わせて形成されてなる。横桁板20や縦桁板40は合成樹脂、たとえば一定の弾力性を発揮する塩化ビニル樹脂の成形体でなる。このように、横桁板20や縦桁板40が合成樹脂の成形体によって短冊状に形成されていると、所要枚数の横桁板20や縦桁板40を重ね合わせて束ねることによって、コンパクトな形で狭いスペースに保管することが可能になるので、保管に要するコストが低減されるという利点がある。また、運搬時にも同様の形でトラックなどに積み込めるので、運搬に要するコストも低減されるという利点がある。
図2のように、横桁板20は、等間隔おきの長手方向複数箇所のそれぞれに上端縁25から下方に向けて延びるスリット状の凹入溝21…を有していて、相隣接する2つの凹入溝21,21の相互間には水抜き孔22が開設されている。これに対し、縦桁板40は、等間隔おきの長手方向複数箇所のそれぞれに下端縁から上方に向けて延びるスリット状の凹入溝41…を有していて、相隣接する2つの凹入溝41,41の相互間には水抜き孔42が開設されている。
路面敷設材100において、格子状に組み合わされた横桁板20と縦桁板40との個々の格子点Pでは、図3のように、横桁板20の1つの凹入溝21と縦桁板40の1つの凹入溝41とが互いに噛み合わされている。この噛み合い構造は、格子状に組み合わされた複数枚の横桁板20と複数枚の縦桁板40とのすべての格子点P…で形成されている。このため、路面敷設材100におけるすべての格子枠10の内部空間Sに、横桁板20や縦桁板40に開設されている水抜き孔22,42が臨んでいる。また、横桁板20の凹入溝21と縦桁板40の凹入溝41との噛み合い箇所イは、図3のように結束具60を用いて形崩れしにくくなるように締結されている。結束具60には汎用的な合成樹脂製の結束バンドを好適に採用することができるけれども、結束具60として針金や紐などを適宜用いることも可能である。結束具60を用いて凹入溝21,41同士の噛み合い箇所イを締結するときに、結束具60を水抜き孔22,42に挿通させておくことも可能である。
図4は路面敷設材100の使用状態を例示した説明図、図5は図4の部分拡大図である。路面敷設材100は、たとえば山林の通行路のぬかるんだ路面での歩行性や車両走行性を改善するのに役立つ。図4はぬかるんだ路面Gに敷設された路面敷設材100を例示していて、敷設状態では、路面敷設材100がほぼ路面Gに埋没されていて、格子枠10の内部空間Sはぬかるんだ土砂や砂、バラスなどで埋まっている。このように路面Gに路面敷設材100を敷設しておくと、横桁板20と縦桁板40とによって形作られている格子枠10が、その内部空間Sを埋めているぬかるんだ土砂や砂、バラスなどの流出を防ぐことに役立つので(土留め作用)、路面Gが凸凹になって荒れたり、車両の通行に伴う轍が生じてすることが抑制される。このため、ぬかるんだ通行路を車両が走行する際の安全性や安定した走行性が確保される。
また、格子枠10の内部空間Sに横桁板20や縦桁板40に開設されている水抜き孔22,42が臨んでいることにより、降雨時などには、水抜き孔22,42を通して格子枠10の内部空間Sから水が排出されるようになるので、格子枠10の内部空間Sでのぬかるみ状態が改善され、土留め作用も向上することになる。
図6は横桁板20又は縦桁板40の垂直断面形状を示した断面図、図7は変形例による横桁板20又は縦桁板40の垂直断面形状を示した断面図である。
図6の事例では、横桁板20又は縦桁板40が平板状の成形体によって形成されている。図7の事例では、横桁板20及び縦桁板40のそれぞれの上端縁部及び下端縁部に、それらの中間部よりも肉厚の耳縁部23,24,43,44が形成されている。この構成の横桁板20及び縦桁板40を用いた路面敷設材100によると、耳縁部23,24,43,44が路面Gに対するアンカリング作用を発揮して路面Gから路面敷設材100が浮き上がりにくくなる、という利点がある。横桁板20及び縦桁板40の上記中間部の厚さtを5mm程度にした場合、耳縁部23,24,43,44の具体的な厚さTは8mm程度が適切である。
図1~図7に示した路面敷設材100は、その上を主に重機などの車両のタイヤやキャタピラが走行することを想定している。そこで、図2~図5に示したように、横桁板20及び縦桁板40のそれぞれの上端縁25,45を波形に形成してある。こうしておくと、横桁板20及び縦桁板40の波形の上端縁25,45が、タイヤやキャタピラの凹凸部分に噛み合ってスリップし難くなる。この作用は、タイヤやキャタピラの回転力が大きくても発揮される。
図8は重機などの車両のタイヤやキャタピラが走行することを想定した場合の相隣接する横桁板20,20又は縦桁板40,40の適切な相互間隔を図示した説明図である。同図のように、車両のタイヤやキャタピラが走行する路面敷設材100では、相隣接する2枚の横桁板20,20又は相隣接する2枚の縦桁板40,40の適切な相互間隔を、タイヤやキャタピラ200が相隣接する横桁板20,20又は縦桁板40,40に乗りかかる程度の間隔Lを確保しておくことが有益である。この間隔Lは具体的には140mm程度が適切であり、この程度の間隔Lが確保されていると、タイヤやキャタピラ200が格子枠10の内部空間Sに落ち込んでしまうという事態が起こらず、スムーズな走行状態を得やすくなる。
図9は横桁板20と縦桁板40との格子点における噛み合い構造の作用説明図、図10は折り畳まれた路面敷設材100の概略平面図である。図9のほか、図5などにも示されているように、上記格子点での横桁板20の凹入溝21の溝幅寸法Aは、縦桁板40の厚さ寸法tよりも長くなっていて、噛み合い箇所イには遊び空間Bが形成されている。このため、この遊び空間Bを利用して図9に矢印で示したように横桁板20に対して縦桁板40を一定角度に亘って傾斜させることが可能である。また、図示していないけれども、上記格子点Pでの縦桁板40の凹入溝41の溝幅寸法も、横桁板20の厚さ寸法よりも長くなっていて、噛み合い箇所イには遊び空間が形成されている。このため、この遊び空間を利用して、上記同様に、縦桁板40に対して横桁板20を傾斜させることが可能である。横桁板20と縦桁板40との格子点Pにおける噛み合い構造がこのような作用を発揮することにより、図10に概略で示したように、路面敷設材100をコンパクトな形に偏平に折り畳んで運搬したり保管したりすることが可能になる。また、この遊び空間からは、格子枠10の内部の水分が排出されるため、格子枠10の内部の土のぬかるみ状態が改善され、土留め作用も向上する。
図11は他の実施形態による路面敷設材を構成することに採用される横桁板20及び縦桁板40を示している。これらの横桁板20及び縦桁板40は、それらの上端縁25,45が直線状に形成されている。横桁板20及び縦桁板40の上端縁25,45の形状を除く他の構成、及び、横桁板20及び縦桁板40を組み合わせて形成される路面敷設材100の構成や作用は図1~図7、図9及び図10を参照して説明したところと同様である。したがって、図11では、図1~図7、図9及び図10に示されているものと同一要素に同一符号を付すことによって詳細な説明を省略する。
図11に示した横桁板20及び縦桁板40は、主に人が歩行する路面敷設材に適切に使用することができる。これは、人の歩行時には、路面敷設材にそれほど大きな荷重が加わらず、スリップする可能性もそれほど高くないことによる。
図12は図11に示した横桁板20又は縦桁板40を用いた路面敷設材における相隣接する横桁板20,20又は縦桁板40,40の適切な相互間隔Lを図示した説明図である。同図のように、人が歩行する路面敷設材では、横桁板20,20又は縦桁板40,40の適切な相互間隔を、人が着用している作業靴300が相隣接する横桁板20,20又は縦桁板40,40に乗りかかる程度の間隔Lを確保しておくことが有益である。この間隔Lは具体的には70mm程度が適切であり、この程度の間隔Lが確保されていると、作業靴300が格子枠10の内部空間Sに落ち込んでしまうという事態が起こらず、スムーズに歩行することができる。
上記した2つの実施形態では、横桁板20に上端縁から下方に向けて延びる凹入溝が形成され、縦桁板40に下端縁から上方に向けて延びる凹入溝が形成されている、という構成を採用することも可能である。
上記した2つの実施形態に係る路面敷設材100は、相隣接して敷設されるもの同士を、ジョイント構造を介して連結しておくことも可能である。ジョイント構造には、結束バンドを用いる連結構造のほか、2つの路面敷設材100に各別に具備させた凹部と凸部との嵌合構造などを採用することが可能である。また、使用場所は、ぬかるみ路面や法面、仮設路面、雪道路面、駐車場敷地などのほか、植栽地などの多岐の場所に亘る。
なお、図1~図14にあっては、説明の便宜上、同一要素又は相応する要素に同一符号を付してある。
10 格子枠
20 横桁板
22,42 水抜き孔
23,24,43,44 耳縁部
25,45 上端縁
40 縦桁板
60 結束具
100 路面敷設材
A 凹入溝の溝幅寸法
B 遊び空間
S 格子枠の内部空間
t 横桁板又は縦桁板の厚さ寸法
イ 凹入溝同士の噛み合い箇所

Claims (7)

  1. 多数の格子枠を有する路面敷設材であって、
    上記格子枠が、合成樹脂製の複数の短冊状の横桁板と複数の短冊状の縦桁板とを格子状に組み合わせて形成されてなることを特徴とする路面敷設材。
  2. 個々の上記格子枠の内部空間に、上記横桁板又は縦桁板に開設された水抜き孔が臨んでいる請求項1に記載した路面敷設材。
  3. 横桁板又は縦桁板のうちの一方側部材が、その長手方向複数箇所のそれぞれに上端縁から下方に向けて延びる凹入溝を有し、他方側部材が、その長手方向複数箇所のそれぞれに下端縁から上方に向けて延びる凹入溝を有すると共に、一方側部材及び他方側部材の凹入溝同士が互いに噛み合わされている請求項1に記載した路面敷設材。
  4. 一方側部材の凹入溝の溝幅寸法が、他方側部材の厚さ寸法よりも長くなっていて、一方側部材及び他方側部材の凹入溝同士の噛み合い箇所に遊び空間が形成されている請求項3に記載した路面敷設材。
  5. 一方側部材と他方側部材との凹入溝同士の噛み合い箇所を締結してその噛み合い箇所の形崩れを抑制する結束具を備える請求項4に記載した路面敷設材。
  6. 横桁板及び縦桁板のそれぞれの上端縁が波形に形成されている請求項1に記載した路面敷設材。
  7. 横桁板及び縦桁板のそれぞれの上端縁部及び下端縁部に、これらの上端縁部と下端縁部との中間部よりも肉厚の耳縁部が形成されている請求項1に記載した路面敷設材。
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