JP3028115B2 - 具入りスープ - Google Patents

具入りスープ

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JP3028115B2
JP3028115B2 JP9105347A JP10534797A JP3028115B2 JP 3028115 B2 JP3028115 B2 JP 3028115B2 JP 9105347 A JP9105347 A JP 9105347A JP 10534797 A JP10534797 A JP 10534797A JP 3028115 B2 JP3028115 B2 JP 3028115B2
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JP
Japan
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soup
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onion
white
heating
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JP9105347A
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JPH10276734A (ja
Inventor
徹男 沖田
Original Assignee
沖田興産株式会社
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Publication date
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  • Seeds, Soups, And Other Foods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】スープは一般家庭においても
また専門店においても直接原材料から作ることはできる
が、極めて多種の材料を用い、長時間かけて調理せねば
ならないため市販品が広く使用されるようになってお
り、本発明は工業的に液状(濃縮又はストレート)、コ
ロイドゲル状又は固体状(固形、顆粒又は粉末)に調整
し、包装容器に入れて提供する加工食品の技術分野に属
する。
【0002】
【従来の技術】固体状のスープは乾燥工程において具の
処理が困難なためふつう冷凍状態で提供され、多くは液
状又はコロイドゲル状として提供されており、後者によ
るものとしては特開昭59−156270号、特開昭6
2−171659号及び特開平7−155145号、高
粘性液状としては特開平4−278065号、冷凍処理
法によるものとしては特開昭58−43776号、特開
昭61−224970号及び特開平1−95758号公
報が知られているが、いわゆるインスタントスープとし
ては貯蔵、運搬が容易で、かつ使用が簡単であって雑菌
の混入がなく、保存中に容器から漏れたりしないことが
望まれており、上記の公報記載の発明はそれぞれ一長一
短があり需要者を満足させるにいたっていない。
【0003】良質のスープは多種、かつ多量の動物質及
び植物質材料を用い、良質の多量の水を使用して極めて
長時間加熱処理することにより得られるとされている
が、上記文献はいずれも比較的少種小量の材料を用い、
かつ二次的製品を併用することもあっていわゆるコクの
あるスープを提供しえないという欠点を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】具入りのスープの製造
法としては前述のように冷凍処理を用いる特開昭58−
43776号、特開昭61−224970号及び特開平
1−95758号公報が公知されており、またゲル化し
て真空又は常圧下で常温又は低温で凝固処理する特開昭
59−156270号、特開昭62−171659号及
び特開平4−278065号公報が公知されている。冷
凍処理法によるものは貯蔵、運搬等において冷凍状態で
行わねばならず、使用にあたって解凍操作が必要となる
煩雑さがあり、かつ冷凍処理時にスープと具とを分離し
た形で処理せねばならない不便さが避けられず、またゲ
ル化剤による凝固処理法によるものは具を均一的に分散
することが難しく、貯蔵は低温状態(10℃以下)と
し、かつ使用にあたって加温又は熱湯を加えてゲル加剤
を解膠する必要があり、共に特有の香気を減少させ、風
味を劣化させる欠点があり、比較的長期保存しうる利点
はあるものの、煩雑さを敬遠する現代人にとっては即時
食卓に供するという要望には応えられないといううらみ
があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】これらの加工食品は必ず
しも長期の貯蔵の必要はなく、使用の都度量販店その他
で購入し、家庭においてはせいぜい数週間保存できる程
度で十分であって、使用に際して特別の処理を必要とし
ないコロイド(ゾル)状態で、殺菌密封された運搬に容
易な包装形態のものが現在の多くの人々の趣向に合致し
ているものと思われる。本願発明はこのような要望に応
えるべく長年の実験的研究の結果、漸く想達したもので
ある。
【0006】低カロリー指向に適合するように油脂類又
はタンパク質類をできるだけ少なくし、かつ特有の風味
を保有させるため、多種の繊維質を含有する植物質材料
とくに淡白な味をだすため香味野菜以外のものをも配合
し、これらを小片にして混合し、手作り様のコクを出す
ためにアミノ酸、醤油、塩等を配合し、具として多種の
植物質材料を用い、主として鶏ガラの素地を用いて調味
して、気密性容器に密封して加熱殺菌することにより、
10℃以下において3週間貯蔵可能とし、夏季は主とし
て冷用とし、冬季は常温又は加熱して即時食卓に供する
ことができ、和食用としても味噌汁の代わりに常用でき
るように調製しているという特徴を有する。
【0007】
【発明の実施の形態】スープの味を淡白にするため、鶏
ガラ8〜20kgの不要の油脂分を煮沸して除き、深鍋
に鶏ガラ、野菜類がたっぷり浸かるように水100〜1
50リットルを入れ、この中に上記の処理した鶏ガラと
多種の野菜類すなわちごぼう1〜3kg、大根0.5〜
2kg、人参1〜4kg、玉葱3〜10kg、白菜1〜
5kg及び白葱50〜300gを入れてアクを随時除去
しながら3〜5時間焦げつかないように煮込んで半量以
下になるまで煮詰め、サラシ布で漉してスープ素地を調
製し、次に具としての数種の細断した野菜すなわちキク
ラゲ(乾燥)60〜80g、モヤシ600〜800g、
竹の子300〜500g、人参600〜800g、玉葱
1000〜1500g、白菜2500〜3500g及び
椎茸350〜450gと調味料及び香辛料類とを加えて
ふきこぼれないように味加減及び煮加減を見ながら煮込
み、煮込みが出来上がったスープと具との混合物を真空
パック又は紙パックに充填し、封印して加熱殺菌をす
る。製品は冷却の後常温できれば低温で保存する。
【0008】
【実施例】鶏ガラ10kgを水に入れて約100℃で約
5分間煮沸して不要の油脂分を除去して、これに改めて
水を入れ、ごぼう1kg、大根0.5kg、人参1k
g、玉葱5kg、白菜1kg及び白葱50gを加えて、
煮沸しアクを随時取り除きながら約3時間30分煮込ん
で煮詰めて鶏ガラ及び野菜類のエキスを抽出してスープ
の主成分を調製する。これをサラシ布で漉して別の鍋に
移し、具の材料となるキクラゲ(乾燥)70g、モヤシ
700g、竹の子400g、人参750g、玉葱130
0g、白菜3000g及び椎茸400gをそれぞれ細断
して加えたものに調味料及び香辛料を入れて約1時間、
約100℃で煮込むが、火加減と加熱を停止する時間は
スープの出来加減を見ながら経験的に判断する。調製し
た具入りスープは冷却した後、真空パック又は紙パック
に詰めて封をして100℃で殺菌の後冷却する。得られ
たスープの成分分析表の1例を表1に示す。
【表1】
【0009】
【発明の効果】多種かつ多量の野菜を配合することによ
り、天然の甘味を増加させ、かつ低カロリー、低脂肪で
健康食として、和、洋、中のいずれの食品とも整合しう
る特徴を有する。
【0010】従来のゲル化剤の添加、真空乾燥又は冷凍
工程による場合に比し、スープの生命たる特有の香気及
び風味を保持しえて、現代人のグルメ指向に適合しうる
という特徴を有する。
【0011】包装及び殺菌技術の進歩により紙パック容
器が牛乳その他の飲料に多用されるようになって、運
搬、貯蔵も容易になり、また冷凍、乾燥又はゲル化した
食品とは異なり使用に際して加熱、溶解等の操作を行う
煩わしさから開放され、随時食卓に即時提供しうるとい
う特徴をも有する。
【0012】具入りスープは人が五感をもって良否を判
断するものであり、各段階において、直接人が感覚で工
程をコントロールすることにより、機械化しえない作業
を人特有の経験とカンとで仕上げて、需要者の趣向に適
合せしめうるという特徴を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 1/39

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前処理を施し不要の油脂分を除いた動物
    質材料たる鶏ガラに水を入れ、さらに植物質材料として
    ごぼう、大根、人参、玉葱、白菜、白葱を加えてアク抜
    きをしながら加熱を続けて3〜5時間、半量以下となる
    まで煮詰めた後、布で漉した素地に新しく細断した植物
    質材料のキクラゲ、モヤシ、竹の子、人参、玉葱、白
    菜、椎茸と調味料及び香辛料とを加えて煮込み、容器に
    入れて100℃で加熱殺菌して冷却して得られる常温又
    は冷熱いずれの状態においてもそのまま食卓に供しうる
    ことを特徴とする具入りスープ。
JP9105347A 1997-04-07 1997-04-07 具入りスープ Expired - Lifetime JP3028115B2 (ja)

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JP9105347A JP3028115B2 (ja) 1997-04-07 1997-04-07 具入りスープ

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JPH10276734A JPH10276734A (ja) 1998-10-20
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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20000000488A (ko) * 1999-10-28 2000-01-15 박문식 삼계탕 농축액의 제조방법
ES2372772B1 (es) * 2010-07-09 2012-10-24 Jesus Rodriguez Seara Mezcla alimentaria liquida acuosa para la coccion de pescados y mariscos

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
太田静行他著「光琳テクノブックス12 スープ類−その製造と利用−」株式会社光琳(平成4年)p.191
太田静行他著「光琳テクノブックス12 スープ類−その製造と利用−」株式会社光琳(平成4年)p.312−315

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