JP3025306B2 - キャビネット扉や戸棚扉用施錠装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、キャビネット扉や戸棚扉の施錠装置に関
し、特に、組立ユニット型の戸棚システムの扉に用いる
施錠装置に関する。この組立ユニット型の戸棚システム
を用いて、電子分野の技術者や専門家の作業場におい
て、電子機器や電子ユニットは収容される。

背景技術 19インチタイプやメートルタイプの戸棚やキャビネッ
トを組み立てるには、非常に幅狭のカウンタ（棚）止め
（counterstop）、すなわち、幅狭の中空フレームや、
フレーム部材としての中空部を用いるのがよい。そうす
れば、これらの中空フレームや中空部に側壁や背面壁、
扉が固定されても、戸棚の内部空間が大きくなり、出し
入れや使い勝手が容易となる。

取り外し可能な側壁や背面側壁を戸棚の外部や内部か
ら固定することは知られている。また、戸棚の扉に、例
えば、扉錠といった施錠装置を設けて、戸棚に収容され
た機器に対する不法なアクセスを防止することも知られ
ている。さらに、どの場合でも、扉の領域に、埃や水の
侵入を防いだり、HF（高周波）シールドを実現したりす
るシールを施すことが必要となる。このシールは、信頼
度の高い扉用のタンブラ（tumbler）の使用を前提とす
る。

ところが、通常の施錠装置では、戸棚側にカウンタ止
めとして錠板をはめ込んだり、その錠板が、水平方向に
調整可能な差し錠を受容する差し錠受容部を有したりす
ることから、かなり幅広のフレームが必要とされる。そ
の結果、幅狭のフレーム部を採用した戸棚構造では、施
錠装置を戸棚に取り付けることが非常に困難となってし
まう。

EP504044A1には、次のような戸棚扉用の施錠装置が開
示されている。３つの開口を有する１枚の基板が、それ
らの開口が、扉面板に設けられた孔に一致するよう、扉
面板に取り付けられるか、または扉面板と一体形成され
る。扉面板の内側には、施錠機構が配置される。この施
錠装置は、左辺取付けにも右辺取付けにも適するが、い
ずれの場合にも、上側開口はブラインドカバーで覆わ
れ、中央または下側開口は動作要素と係合して施錠ロッ
ドを動かす。したがって、幅狭のカウンタ止めを用いた
扉の場合には、このように複雑な施錠装置はあまり適当
ではない。

GB-A02072740には、幅狭の窓フレームを有する窓板
（window leaves）に特に適した、回転ロッドを備えた
フランス型開き掛け金（French casement bolt）が開示
されている。この装置はラック機構を有し、このラック
機構は、窓フレーム上に取り付けられて、外側に突出す
る。駆動フランジだけが窓フレーム付近まで延びて、回
転ロッドに連結される。回転ロッドのボルト要素は、固
定された窓フレームに設けられた受容部と協動する。こ
の窓施錠装置は、横方向に突出した動作機構のためにそ
の使用範囲が限定され、特に電子分野の技術者や専門家
の作業場の、収容ケースや戸棚には適さない。

EP261266B1に開示される施錠装置は、メタルシートか
らなるキャビネット扉に装着される。この施錠装置は、
扉板の付近において、基板に閉鎖可能な揺動レバーを有
する。施錠装置は、基板の下側肩部に係合するシリンダ
錠によって構成される。上側肩部の付近には、揺動レバ
ーと連動するヒンジピニオンが設けられ、このヒンジピ
ニオンは、少なくとも一つの施錠用ロッドを連動させ
る。こういった施錠装置の構成によれば、戸棚の扉の傾
いた空間に装置を装着することができる。キャビネット
扉に装着された施錠装置は、扉板の基板に形成された肩
部の働きによって固定される。この肩部は、扉面板の開
口にはめ込まれるか、その開口に裏側から係合する。扉
板は、キャップや保持部材を備え、これらのキャップや
保持部材は、扉の内側からネジ止めされる。

この施錠装置は、扉の左辺側と右辺側、どちら側の固
定にも適している。装着を変更してやり直す場合、少な
くとも一つの施錠用ロッド及びロックを取り外す必要が
ある。キャビネットや戸棚のフレーム断面が特に幅狭の
場合には装着が困難である。加えて、施錠用ロッドを基
板付近で案内することから、特にシリンダ錠付近のデザ
インに好ましくない影響を及ぼす。

発明の開示 本発明は、安価で、かつ、動作の信頼性が高く、しか
も、幅狭のカウンタ止めの場合でも取り付けることがで
きる施錠装置を提供することを目的とする。この施錠装
置は、例えば、戸棚やキャビネットの幅狭のフレーム断
面に対しても取り付けることができ、扉を左辺側でフレ
ームに固定するか右辺側で固定するかに関係なく取り付
けることができる。

本発明によれば、請求項１の特徴部分の構成によって
前記目的は達成される。その他、従属項の記載や、図面
を参照した詳述な記載から、有効な実施態様が読み取ら
れるであろう。

本発明の基本的な思想に従えば、施錠装置は２つの領
域に分割される。タンブラおよび差し錠機構を構成し配
置する際には、把手によって生起された施錠運動が、カ
ウンタ止めの方向に好ましくはほぼ90°の変換を生じさ
せるようにする。その動作によって、少なくとも１つの
施錠要素は、戸棚またはキャビネット側の受容部におけ
る閉鎖位置または開放位置に到達する。

本発明によれば、扉板付近に位置する把手と、タンブ
ラによって作動する差し錠機構（bolt mechanism）とを
備える施錠装置は２部材によって構成される。扉面板
（door leaf）の外面に位置する扉板（door plate）も
２部材によって構成される。

２部材からなる扉板は、第１扉板領域としての基板と
第２扉板領域としての取付板とを備える。基板には、例
えば、把手として、揺動レバー（rocking lever）や挟
持ハンドル、キーといったものが配置される。取付板
は、扉の縁に向かう方向に沿って基板の長手方向側部に
係合する。第２扉板領域としての取付板の内面や、扉面
板の外面には、タンブラとしてのスライド板が上下方向
に調整可能に設けられる。このスライド板は、把手の働
きによって作動し、その作動は差し錠機構に接続され
る。差し錠機構は、スライド板と長手方向に平行で、か
つ、スライド板に直交する平面を持った施錠用ロッド
と、少なくとも１つの施錠要素と、施錠用ロッドを案内
するロッドガイドとを備える。加えて、スライド板と施
錠用ロッドとを連結するドグ（dog）が備えられる。把
手が閉鎖運動を行うと、垂直構造の調整運動は、錠ナッ
ト（nut of a lock）として機能する歯付き車やヒンジ
ピニオン（hinge pinion）と、押板（thrust plate）の
噛み合い歯とを伝わり、これによって、施錠用ロッドの
ドグは上下方向に運動する。扉が閉鎖されると、少なく
とも１つの施錠要素は、完全にまたは非完全に、少なく
とも１つのキャビネット／戸棚側の受容部（receptacl
e）に係合する。

特に、扉板の２部材構成を達成するには、歯付き車や
ヒンジピニオンおよびスライド板は、比較的平たい空間
に高い空間効率でほぼ完全に収容される。その平たい空
間は、第１および第２扉板領域としての基板および取付
板と、扉外面とによって形成される。収容に際しては、
スライド板および施錠用ロッドは、断面を含む平面でほ
ぼ直交する。その結果、キャビネットや戸棚では、幅狭
のカウンタ止め、すなわち、幅狭断面のフレームを用い
ることが可能となる。これによって、電子ユニットや電
気ユニットを配置するために大きな内部空間が利用可能
となる。しかも、好都合なことには、ケーブルの支持部
材やガイド部材を幅狭断面のフレーム内に配置すること
ができるだけでなく、空気循環を向上させ、戸棚やキャ
ビネットに収められた機器やユニットを冷却することが
できる。

施錠要素の構成部材を安価に取り付けたり保管したり
するには、分割された扉板領域としての基板と取付板と
を確実に係合させ、取付板で構成部材を覆うことが有益
である。施錠装置を任意に取り付けることができ、その
結果、扉の左側を固定しようと右側を固定しようと、付
属部材や改造作業なしで適用することができる。このた
めには、スライド板には上側および下側に噛み合い歯が
設けられる。これらの噛み合い歯によって、把手が作動
させる歯付き車やヒンジピニオンを考慮した上で、扉を
左辺側で固定しようと右辺側で固定しようとスライド板
の適用が可能となる。スライド板の簡単な反転が得られ
る。

本発明のさらに有益な実施態様によれば、扉面板の外
面には２部材からなる扉板が配設され、この扉板は第１
扉板領域として基板を備える。この基板には、把手とし
ての揺動レバーが配設される。揺動レバーにはシリンダ
錠を設けることができる。施錠装置を特に短時間のうち
に安価に装着するには、揺動レバー軸の付近およびシリ
ンダ錠の付近で、基板には、扉面板の溝に係合する保持
ブロックが設けられる。ヒンジピニオンのための上側保
持ブロックと、例えばシリンダ錠のための下側保持ブロ
ックとは、扉面板の溝に対応して形成される。扉面板の
溝は、長方形であることが好ましく、特に、ハット形部
に配置される。このハット形部は、扉面板の内部に配置
される。

本発明のさらに有益な実施態様によれば、施錠装置の
構造が非常に簡素化され、この施錠装置を用いれば、幅
狭のカウンタ止めを備えるキャビネットや戸棚に特に有
効であって、同一の構成要素を使用して右辺固定の扉で
も左辺固定の扉でも適用することができる。扉の固定す
る側を変更する際には、施錠装置の取り外しや取り付け
直しに特に労力や費用を必要としない。

各保持ブロックには、施錠装置の固定に役立つ孔が設
けられる。この孔はハット形部に形成された開口に位置
合わせされる。その結果、ハット形部から導入されるネ
ジなどの締着要素によって、確実に、かつ、安定して、
揺動レバーやロック機構を備えた基板を締着することが
できる。

施錠装置の付近で、キャビネットや戸棚の特に埃や水
に対するシール作用を保証するには、少なくともハット
形部および保持ブロックの間やハット形部および基板の
間に、シールストリップを設けるとよい。加えて、締着
要素や開口や孔の付近にシール体を設けてもよい。

好ましくは、基板や、扉の縁に向かう方向に沿って基
板の長手方向側部に係合する取付板は線対称に形成され
る。この対称性によって、スライド板の対称性と相まっ
て、施錠装置の任意の装着が可能となり、その結果、左
辺固定の扉であろうと右辺固定の扉であろうと、付属部
材や改造作業なしに装着を行うことができる。

また、好ましくは、第１扉板領域すなわち基板は、そ
の長手方向軸について対称に形成され、第２扉板領域と
しての取付板は、その横方向軸について対称に形成され
る。

こういった対称性によれば、扉の固定する側を変更す
る際に、基板はユニットとして取り外され、続いて、扉
が反転されてユニットが再び装着される。まず、基本構
成の支持ブロックに係合する締着用ネジはハット形部か
ら取り外される。続いて、扉側のヒンジ部材や取付板を
伴った扉全体の上下端は180°反転され、保持ブロック
を備えた基板全体が溝に挿入されて固定される。

特に好ましい実施態様によれば、扉のハット形部に形
成された溝や、この溝と対応して形成される保持ブロッ
クの構造を同一にすることによって、装着に付随する中
心合わせが、自動的に、特に簡単かつ迅速に行われるこ
とができる。

この施錠装置を相互交換可能に構成するには、扉に２
つの溝を設けるだけでよい。この溝にはめ合わされた基
板は方向決めされ、付加的な改造要素を必要としない。

また、ハット形部に対応させて保持ブロックを構成し
てもよい。加えて、寸法の小さな保持ブロックにはキャ
ップを設けることもできる。キャップは、例えばハット
形部に固定され、これによって、保持ブロックがはまり
込んで、ネジ止めが可能となる。キャップは、保持ブロ
ックのカバーとして扉の内側から適用してもよい。

ドグは、取付板のほぼ全長にわたって延び、連結領域
において施錠用ロッドと連結される。ドグは、突起を通
じてスライド板の溝に係合し、その結果、上下方向の調
整運動はドグおよび施錠用ロッドに伝達される。

施錠用ロッドは、平行なドグと同様に、スライド板や
扉内面に対して直交する平面を持ち、扉板の全域やその
領域を超えて延びる。この施錠用ロッドは、安定的に調
整可能に少なくとも１つのロッドガイドに保持される。
このロッドガイドは、例えば、施錠用ロッドの断面に対
応した溝を備えるガイドブロックとして構成される。施
錠用ロッドの断面は長方形であることが好ましい。

施錠装置を扉の左右いずれの側にも設置しようという
観点からは、扉の内面に取り外し可能にかつ調整（変
位）可能にガイドブロックを固定することが好ましい。

施錠位置での作動を確実に行わせるには、少なくとも
１つの施錠要素は、完全にまたは非完全に、その要素に
対応して形成されたキャビネットまたは戸棚側の受容部
に保持される。施錠要素は、例えば、施錠用ロッドの両
面で水平方向に延びる２つの差し錠要素によって構成さ
れ、さらに具体的には、２つのロール体およびその領域
の施錠用ロッドによって形成される。さらに有益な施錠
装置では、上側および下側の施錠要素と、これらに対応
する受容部とが設けられ、それらの受容部は、取り外し
可能かつ調整可能に中空部に形成させる断面Ｔ字形状の
スロットに固定される。かかる構成によれば、施錠要素
同士の間隔が広がって扉の施錠の安定が増す。さらに有
益な構成によれば、キャビネットまたは戸棚側の受容部
はダブルフック型の要素を備える。このダブルフック型
の要素では、施錠用ロッドに面する側に間隙が設けら
れ、垂直方向に沿って位置する楔面によって施錠用ロッ
ドを意図的に進入させる。その楔面は、上側および下側
にそれぞれ設けるのがよく、こうすれば、施錠用ロッド
の両面に配置された２つの差し錠要素やロール体は、上
方に向かっても下方に向かっても開放位置に達すること
ができる。

施錠や解錠の際の騒音を大きく抑えるには、施錠装置
の少なくとも特定の領域やロッドガイドをプラスチック
材により製作するのがよい。

さらに、有益な実施態様によれば、扉板、中でも特に
基板、把手や揺動レバーは、人間工学の観点からデザイ
ンされる。例えば、揺動レバーは、外側の扉板領域にす
っぽりと収容される。

施錠装置には、ロック機構、特にシリンダ錠を設ける
ことが好ましい。このロック機構は、揺動レバー内に設
けてもよく、揺動レバーを受容する第１扉板領域の外面
に形成された桶形部に配置してもよい。第１変形例によ
れば、扉と揺動レバーは固定される。一方、第２変形例
によれば、扉を閉鎖した状態でシリンダ錠に達する揺動
レバーは、常に、または場合によって、受容部との係合
から離脱する。

図面の簡単な説明 図１は本発明の実施例に係る施錠装置を適用した扉の外
面における扉板付近を示す図である。

図２は扉板のデザインを変更した本発明の実施例に係る
施錠装置の概略全体図である。

図３は図１のIII-III線に沿った垂直方向断面図であ
る。

図４は図１に従った扉板の内部を示す図である。

図５は図２のＶ−Ｖに沿った断面図である。

図６は図２のVI-VIに沿ったロッドガイド付近の断面図
である。

図７は図６の矢印VIIに沿ったロッドガイドの側面図で
ある。

図８は施錠用ロッドを除いたガイドブロックの断面図で
ある。

図９は図８の矢印IXに沿ったガイドブロックの側面図で
ある。

図10はキャビネットや戸棚側の受容部近辺を示し、図２
のＸ−Ｘ線に沿った施錠装置の断面図である。

図11は施錠要素を除いた受容部の平面図である。

図12はキャビネットまたは戸棚側の受容部を示す図であ
る。

図13は図11の矢印XIIIに沿った側面図である。

図14は他の実施例に係る２部材扉板の施錠装置を示す図
である。

図15は図14の線XV-XVに沿った垂直方向断面図である。

好適な実施例の説明 以下、添付図面を参照しつつ本発明の好適な実施例を
説明する。図１は、本発明に係る施錠装置１が適用され
た扉２を詳細に示す。扉２の外面には扉板４が取り付け
られる。扉板４は、第１扉板領域８としての基板５と、
第２扉板領域９としての取付板３とに長手方向に沿って
二分割される。基板５には、揺動レバー25から構成され
る把手６が配設される。この揺動レバー25は、キー操作
されるロック機構56によって図示したロック位置に固定
される。ロック機構56としては例えばシリンダ錠57が用
いられる。左辺取付けの扉２は、特別な苦労をせずとも
右辺取付けの扉に変更することができる。まず、基板５
を取り外し、続いて、扉２に残った取付板３を扉２に対
して回転させる。最後に、回転させた取付板３に沿って
基板５を取り付け直す。このため、取付板３は水平軸11
について対称に形成され、基板５は長手軸13について対
称に形成される。

図２は扉板のデザインを変更した実施例に係る施錠装
置を示す。図２に破線で示すように、基板５には、揺動
レバー25の揺動レバー軸53の近辺、およびシリンダ錠57
の近辺で、保持ブロック19、21が形成される。これらの
保持ブロック19、21は、扉側のハット形部50の溝36、37
に係合する（図３および図５参照）。

扉の取り付け側を変更したい場合には、ただ基板５を
取り外すだけでよい。扉２の上下を反転させ、基板５を
再度挿入すると、その基板５の右側に取付板３が位置す
る。溝36、37同士や保持ブロック19、21同士を同一の構
造に形成していれば、その保持ブロック19、21によって
基板５を無理なく任意に固定することができる。

図２では、本発明に係る施錠装置の全体構成を非常に
概略化している。この図２には、扉２の内部に配設され
た差し錠機構10の配置および構成が示される。差し錠機
構10は、扉板４の取付板３付近に、ロッド形のドグ16を
有する。このドグ16は、突起18によりスライド板20（図
３ないし図５参照）に連結され、このスライド板20とと
もに上下方向に調整される。施錠用ロッド12は、ドグ16
に平行して扉板４の上下に延びる。施錠用ロッド12とド
グ16との接続部（図には下側の接続部17のみが示され
る）では、施錠用ロッド12がドグ16と平面同士を重ね合
わせるように係合する。施錠用ロッド12平面は、ドグ16
と同様に、扉２の内面および取付板３に垂直に配置され
る。

ここで、他の実施例では、ドグ16および（または）施
錠用ロッド12の長手方向を扉面板の内面に平行に配置し
てもよい。重要なことは、ドグ16および施錠用ロッド12
の平面がスライド板20に直角に配置されることである。

施錠用ロッド12を制御された状態で安定に装着するた
めに、施錠用ロッド12はロッドガイド30に受容される。
このロッドガイド30は、扉板４の上下で扉２の内面に固
定される。この点については図６〜図９を参照して後述
する。施錠装置１を閉鎖位置で作動させるには、少なく
とも１つの施錠要素14が、扉２に覆われた側、すなわ
ち、キャビネット側の受容部40の少なくとも１つに係合
すればよい。その施錠要素14は、施錠用ロッド12の両側
に装着された２個のロール体38を備える。受容部40の構
成やこの受容部40と施錠要素14との協働作用については
図10〜図13に関する説明から明らかとなる。

特に図２〜図５を参照すれば、扉２の内面に直角に施
錠用ロッド12を配置したことによって、動作の安定した
タンブラが得られ、少なくとも１つのかなり幅狭の受容
部40にさえ係り止めされることができる。その結果、キ
ャビネットや戸棚に対して、比較的幅狭の垂直空間や比
較的狭い断面を持ったフレームを用いることが可能とな
る。

施錠装置１には２つの施錠要素14および戸棚側の受容
部40が設けられる。施錠要素14および受容部40は、互い
に対応するように間隔をおいて配置され、扉の施錠を安
定させる。

図３〜図５は、２部材からなる扉板４と、タンブラ７
として挿入されるスライド板20との構成および配置を示
す。また、これらの図には、扉板４周辺および扉面板外
面における揺動レバー25、ヒンジピニオン26およびスラ
イド板20の協働作用が示される。同一の参照符号を用い
て同一の特徴的な構成を示す。第１扉板領域８の基板５
に装着された把手６としての揺動レバー25によって開閉
動作は行われる。揺動レバー25のグリップ領域55にはシ
リンダ錠57が設けられる。このシリンダ錠57は基板５と
協働してロック機構56として機能する。

図３では、基板５に揺動レバー25が受容され、施錠装
置１はハット形部50に固定されている。このハット形部
50は、扉２内部に配置され、配置された領域で扉２を補
強している。

好ましくは、基板５には、揺動レバー軸53周辺で上側
の保持ブロック19が設けられ、ロック機構56周辺で下側
の保持ブロック21が設けられる。これらの保持ブロック
19、21は、ハット形部50の上下の溝36、37に挿入され、
それらの溝36、37に取り外し可能に固定される。これに
よって施錠装置１の中心は自動的に合わされる。

固定を目的として締着要素が設けられる。具体的に
は、ハット形部50および保持ブロック19、21の複数の孔
にネジ54がねじ込まれる。保持ブロック19、21や基板５
と、ハット形部50との間でキャビネットまたは戸棚をし
っかりと密閉するためにシール部材58が設けられる。こ
のシール部材58によって、施錠装置１の付近では、埃や
水に対するシール効果が確立される。

保持ブロック19、21は、ヒンジピニオン26や揺動レバ
ー軸53、シリンダ錠57を伴った基板５とともに１つのユ
ニットを構成することが好ましい。基板５に対して保持
ブロック19、21を取り外し可能に接続する場合に有利な
ことは、例えば、要求に応じて、ロック機構やタンブラ
を用いることもでき、構成要素の交換を容易にすること
もできる点にある。

施錠装置１を開閉するには、揺動レバー25を手前側に
揺動させ、この揺動に応じてヒンジピニオン26を調整す
る。このヒンジピニオン26は、揺動レバー軸53の周辺に
配置されて錠ナットとして機能する。図示時計回りまた
は反時計回りに調整する動きは、スライド板20の上側噛
み合い歯23によって上下方向の動きに変換される。同時
に、その調整運動は、ドグ16の働きによって施錠用ロッ
ド12に伝えられ、したがって、この施錠用ロッド12に少
なくとも１つ配置された施錠要素14に伝えられる。

図４に示す内部構造および図５に示す断面を参照し、
スライド板20は、取付板３と扉２と間に形成された小さ
な空間に高い空間効率で積極的に受容される。スライド
板20と差し錠機構10の施錠用ロッド12との接続は、ドグ
16に形成された突起18を通じて行われる。ドグ16は、ス
ライド板20の横方向溝22に係合するか、取り外し可能に
固定される。図４のＸは、スライド板20の上下方向調
整、例えば、ヒンジピニオン26を通じて揺動レバー25に
よって生起されるスライド板20の上方への動きを示す。
ドグ16の突起18を調整運動させるために、突起18に対応
する寸法の溝22が扉２に設けられる。

取付板３や、保持ブロック19、21を伴う基板５、溝3
6、37を有する扉２と同様に、スライド板20は、扉の左
右辺のいずれを固定する際にも適用することができるよ
うに構成される。したがって、スライド板20は、上側の
噛み合い歯23に加えて、下側の噛み合い歯24を備える。
まず、扉２を上下逆さに反転させる。このとき、扉２に
は、取付板３やスライド板20、場合によってはドグ18を
そのまま残す。図４に示す下側の噛み合い歯24が上側に
なり、ヒンジピニオン26と噛み合う領域に進入する。保
持ブロック19、21や取付用部品とともに基板５のみを18
0°回転させるのが効果的である。この基板５のみの回
転を迅速かつ単純に行うため、保持ブロック19、21同士
や溝36、37同士を同一に構成するとよい。

ネジといった締着要素27は、取付板３を扉２に固定す
る。スライド板20には、例えば、垂直方向の長方形切り
欠き28、29が設けられ、これらの長方形切り欠き28、29
によって閉鎖運動への妨害が阻止される。

図５には、把手６としての揺動レバー25と、歯車とし
てのヒンジピニオン26と、スライド板20との協働作用を
示す。ここで、スライド板20は、差し錠機構10、特に、
ドグ16の突起18および施錠用ロッド12を従えている。本
発明に従って施錠装置１を構成する上で重要なことは、
施錠運動すなわち閉鎖運動が90°変換されていることで
ある。この変換を可能にするため、施錠ロッド12、ドグ
16および突起18は、図５に示すように矩形形状の横断面
の各長辺がスライド板20に対し直交するように配置され
る。図５では、接続領域17において、断面長方形の施錠
用ロッド12と、平面同士が重なり合うドグ16との間がネ
ジ結合される。わかりやすくするために、図５には、上
下方向の中空部45に固定される受容部40が示されていな
い。この受容部40は、図５に示す扉２の閉鎖状態では、
図示しない施錠要素14（図10〜図13）を受容するもので
ある。この閉鎖状態では、中空部45の外側レッグ43に配
置されたエラストマー製（elastomeric）の防塵および
防水シール部材51といったシール体が扉２の内側に当接
する。特に、この図５には、扉板４の２部材構成がはっ
きりと示される。しかも、第２扉板領域としての取付板
３が、第１扉板領域としての基板５の左右いずれにもく
ることが可能な構成であることがわかる。特に構造を簡
単にしたいという観点からは、基板５の使用されない長
手方向の一方にある隙間のような開口は、充填要素31や
化粧部材によって覆ったり密閉したりするとよい。

図６はロッドガイド30のガイドブロック32の断面図を
示す。このガイドブロック32は、ほぼ断面Ｕ字型に形成
され、溶接ボルト35によって扉２の内面に固定される。
ガイドブロック32の垂直方向溝33には、挿入口34から施
錠用ロッド12が挿入され、薄型ヒンジ（film hinge）、
すなわち、プラスチック製のガイドブロック32によって
案内される。少なくとも間隔をおいて２つのガイドブロ
ック32を扉２の内面に設けることが適当であり、こうい
った２つのガイドブロック32によって施錠用ロッド12を
案内すれば、施錠用ロッド12は制御された状態で確実に
施錠の動きを行う。

実際に施錠を行うには、図10〜図13に示す扉に覆われ
る側の受容部40と施錠要素14とが協働する。施錠要素14
には、施錠用ロッド12の両側に水平に配列された２つの
ロール体が設けられる。ロール体38は、施錠用ロッド12
に任意の手法によって締着され、場合によっては、回転
させるようにしてもよい。ロール体38はプラスチック材
からなる。戸棚側の受容部40は、２つのフック要素41を
備える。これらのフック要素41は、互いに対称に配設さ
れ、各々が、締着フランジ47に形成されたダブルフック
に形作られる。ネジのような締着要素49を用いれば、受
容部40を取り外したり変位させたりすることが可能とな
る。締着要素49は、フレーム46の垂直方向中空部45に形
成された断面Ｔ字形状のロット44といった溝に受け入れ
られる。扉２を閉鎖したり施錠したりする際には、戸棚
側の受容部40では、スロット状の間隙48を通じて、施錠
用ロッド12がフック要素41のダブルフック付近に進入す
る。施錠要素14の所望の挿入を確実にすべく、上側およ
び下側で上下方向に向いた楔面42がフック要素41のダブ
ルフックに形成される。この楔面42によって、施錠要素
14のロール体38が中央領域39の施錠位置に進入する。受
容部40に対しては、上方からでも下方からでも施錠要素
14を挿入することができる。こういった受容部40として
のフック要素41のダブルフック構造によって、扉の固定
を右辺でも左辺でも行うことが可能となる。かかる構成
は、ロッドガイド30のガイドブロック32にも適用され
る。

図14は、本発明の他の実施例に係る施錠装置１を示
す。同一の特徴的な構成については同一の参照符号が付
される。この実施例では、基板５の第１扉板領域８に、
短めの揺動レバー65が把手６として設けられる。この揺
動レバー65は、ロック機構56の上方、すなわち、下側の
保持ブロック21に受容されるシリンダ錠57の上方で途切
れている。揺動レバー65は、施錠位置では、基板５に形
成された飼い葉桶形の凹部63に受容される。揺動レバー
軸53（図３ないし図５参照）の付近に配置されたヒンジ
ピニオン26を動作させるには、揺動レバー65を手前に揺
動させる（図15）。短めの揺動レバー65が係合する施錠
位置は適切に設けられる。施錠（停止）位置を達成する
ために、揺動レバー65の下方領域にはデテント（移動止
め）67が設けられる。このデテント67と、下側の保持ブ
ロック21付近に設けられたレバー型の腕ブラケット69と
が協働する。

フロントページの続き (72)発明者 シモン ペーター ドイツ連邦共和国 ミュンヘン フラン ツ―ゼーン―ストラーセ 27 (72)発明者 フランメ ハンス ドイツ連邦共和国 ウンターハッヒング シュモレルストラーセ 14 (72)発明者 シュトライフェンダー ロベルト ドイツ連邦共和国 ピルシュティンク ハルブルガーストラーセ ５ (72)発明者 ラムソイヤー ディーター ドイツ連邦共和国 ブラウンシュベイク イム ツィーゲンフォルト 17 (56)参考文献 欧州公開504044（ＥＰ，Ａ１) 欧州公開443177（ＥＰ，Ａ１) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) E05B 63/04,63/22 E05C 9/02 - 9/04 E05C 9/10 - 9/18

Claims (18)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】キャビネット扉用または戸棚扉用の施錠装
   置であって、 扉（２）の内面側に配置された施錠用ロッド（12）を含
   む差し錠機構（10）と、 前記施錠用ロッド（12）に設けられた少なくとも１つの
   施錠要素（14）と、 少なくとも一つの施錠要素（14）を閉鎖位置に保持する
   前記扉（２）の内面側と対面するキャビネットまたは戸
   棚側のカウンタ止めに配置される少なくとも一つの受容
   部（40）と、 前記差し錠機構（10）を駆動するために、前記扉（２）
   の外面側の扉板（４）に配置された把手（６）およびタ
   ンブラ（７）としてのスライド板（20）と、 を含み、 前記扉板（４）は、前記扉（２）と前記カウンタ止めと
   の対面範囲外に前記把手（６）及び当該把手（６）の歯
   付車またはヒンジピニオン（26）を受容する第１扉領域
   （８）を形成する基板（５）と、前記カウンタ止めとの
   対面範囲内に第２扉板領域（９）を形成する取付板
   （３）との２部材で構成され、 前記基板（５）は、長手方向軸（13）に対して対称に構
   成され、当該基板（５）の長手方向軸に沿った左側端面
   または右側端面のいずれか一方が前記取付板（３）に沿
   って選択的に位置決め可能であり、 前記取付板（３）の内面側と扉（２）の外面側の間に
   は、前記把手（６）の歯付車またはヒンジピニオン（2
   6）に噛み合い左辺固定の扉または右辺固定の扉に対応
   して垂直方向に移動可能な上側歯（23）及び下側歯（2
   4）を有するスライド板（20）が配置され、 前記施錠用ロッド（12）は、短辺と長辺からなる矩形形
   状の横断面を有し、前記長辺がスライド板（20）に対し
   て直角に延び、当該スライド板（20）に接続され、スラ
   イド板（20）により操作可能であることを特徴とする施
   錠装置。
2. 【請求項２】請求項１に記載の施錠装置において、この
   施錠装置は、前記把手（６）としての揺動レバー（25）
   を有して扉側の溝に係合するよう形作られた扉板（４）
   を備え、上側溝は揺動レバーの軸（53）近辺に形成さ
   れ、下側溝はロック機構（56）近辺に形成され、 前記第１扉板領域（８）は、扉（２）に形成された溝
   （36、37）にはまる上側および下側保持ブロック（19、
   21）として固定されるよう形作られた基板（５）によっ
   て構成され、 前記第２扉板領域（９）は、前記タンブラ（７）として
   垂直方向に調整可能なスライド板（20）が内面に装着さ
   れる取付板（３）として構成され、 その基板（５）を長手方向軸（13）について対称に構成
   することによって取付板（３）に沿って位置決めされる
   ことを特徴とする施錠装置。
3. 【請求項３】請求項２に記載の施錠装置において、 前記基板（５）の上側保持ブロック（19）は揺動レバー
   軸（53）およびヒンジピニオン（26）付近に位置し、上
   側および下側保持ブロック（19、21）は同一の構造をな
   し、その下側保持ブロック（21）の周辺には、前記ロッ
   ク機構（56）としてのシリンダ錠（57）が設けられるこ
   とを特徴とする施錠装置。
4. 【請求項４】請求項２または３に記載の施錠装置におい
   て、 前記基板（５）の上側及び下側保持ブロック（19,21）
   は、扉面板（２）のハット形部（50）の両溝（36,37）
   に保持されて、この両溝（36,37）と相補的に構成され
   た特に矩形状の部材であり、この保持ブロック（19,2
   1）を固定するために、固定要素（54）を、扉面板のハ
   ット形部（50）から導入することを特徴とする施錠装
   置。
5. 【請求項５】請求項２〜４のいずれかに記載の施錠装置
   において、 前記上側及び下側保持ブロック（19,21）にはキャップ
   （52）が取り付けられ、該保持ブロック（19,21）は各
   溝（36,37）内に固定可能であり、前記キャップ（52）
   は扉面板（２）の付近に配置されて、該上側及び下側の
   保持ブロック（19,20）をシールすることを特徴とする
   施錠装置。
6. 【請求項６】請求項５に記載の施錠装置において、 前記上側及び下側保持ブロック（19,21）は、キャップ
   （52）及びシール体（58）によってシールできることを
   特徴とする施錠装置。
7. 【請求項７】請求項１〜６のいずれかに記載の施錠装置
   において、 揺動レバー（25）及びヒンジピニオン（26）の働きによ
   って作動する前記スライド板（20）は、このスライド板
   （20）に対し、矩形形状の横断面の長辺が直交する施錠
   用ロッド（12）に連動し、扉板（４）の付近において、
   ドグ（16）はこの施錠用ロッド（12）と連結することを
   特徴とする施錠装置。
8. 【請求項８】請求項１〜７のいずれかに記載の施錠装置
   において、 前記ヒンジピニオン（26）は、スライド板（20）の噛み
   合い歯（23、24）を通じてドグ（16）および施錠用ロッ
   ド（12）に連結され、これらのヒンジピニオン（26）お
   よびスライド板（20）は、基板（５）または取付板
   （３）にほぼ完全に収容されることを特徴とする施錠装
   置。
9. 【請求項９】請求項１〜８のいずれかに記載の施錠装置
   において、 前記ドグ（16）は、取付板（３）付近で扉（２）の内面
   を調節移動可能であって、接続部（17）によって施錠用
   ロッド（12）に連結され、そのドグ（16）には、直交す
   るスライド板（20）の溝（22）に案内される突起（18）
   が設けられることを特徴とする施錠装置。
10. 【請求項１０】請求項１〜９のいずれかに記載の施錠装
    置において、 この施錠装置には、前記ドグ（16）の上下で施錠用ロッ
    ド（12）を受容する少なくとも１つのロッドガイド（3
    0）が設けられ、このロッドガイド（30）は扉（２）の
    内面に固定されたガイドブロック（32）を有し、このガ
    イドブロック（32）には、施錠用ロッド（12）の断面に
    対応した形状を備える垂直方向溝（33）が設けられるこ
    とを特徴とする施錠装置。
11. 【請求項１１】請求項10に記載の施錠装置において、 ほぼＵ字形の前記ガイドブロック（32）には、前記施錠
    用ロッド（12）のための挿入開口（34）が設けられ、そ
    のガイドブロック（32）は、扉（２）に対し取り外し可
    能におよび変位可能に固定されることを特徴とする施錠
    装置。
12. 【請求項１２】請求項１〜11のいずれかに記載の施錠装
    置において、 前記施錠用ロッド（12）の両側にはロール体（38）が設
    けられ、このロール体（38）は施錠用ロッド（12）と共
    に施錠要素（14）を構成し、戸棚側の受容部（40）は、
    相補的な構成と、施錠位置で前記施錠要素（14）が係合
    する垂直方向に面する楔面（42）を有することを特徴と
    する施錠装置。
13. 【請求項１３】請求項１〜12のいずれかに記載の施錠装
    置において、 前記受容部（40）は、前記キャビネットフレームまたは
    戸棚フレーム（46）の中空部（45）に形成された断面Ｔ
    字形状のスロット（44）に固定され、その受容部（40）
    は、扉（２）方向に向けられた施錠用ロッド（12）用の
    開口（48）を有するダブルフック（41）として構成され
    ることを特徴とする施錠装置。
14. 【請求項１４】請求項１〜13のいずれかに記載の施錠装
    置において、 前記スライド板（20）は、締着要素（27）によって取付
    板（３）に固定され、この締着要素（27）の付近には、
    垂直方向切り欠き（28、29）が形成されるこを特徴とす
    る施錠装置。
15. 【請求項１５】請求項２に記載の施錠装置において、 前記基板（５）には、把手（６）としての揺動レバー
    （25）が設けられ、施錠位置では、この揺動レバー（2
    5）を基板（５）が完全に受容することを特徴とする施
    錠装置。
16. 【請求項１６】請求項15に記載の施錠装置において、 前記揺動レバー（25）は、ロック機構（56）によってロ
    ックされ、前記下側保持ブロック（21）にはシリンダ錠
    （57）が配置されることを特徴とする施錠装置。
17. 【請求項１７】請求項15に記載の施錠装置において、 この施錠装置には、短縮型の揺動レバー（65）が設けら
    れ、この揺動レバー（65）は、デテント（67）および腕
    ブラケット（69）を通じて、基板（５）の凹部（63）内
    に固定されることを特徴とする施錠装置。
18. 【請求項１８】請求項17に記載の施錠装置において、 前記腕ブラケット（69）はレバー形に形成され、下側保
    持ブロック（21）付近に配置されることを特徴とする施
    錠装置。