JPS6022240Y2 - 建具の外れ止め装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、網戸あるいは面格子戸等の建具の外れ止め
装置に係り、特に窓枠の網戸レールあるいは外側フラン
ジを利用して取付ける建具の外れ止め装置に関するもの
である。

従来技術 窓枠の外側の網戸レール（フランジ）に嵌め込まれる網
戸（面格子戸）は、一般に網戸（面格子戸）を接ち上げ
て、その上框を窓枠の上枠網戸レール（フランジ）に嵌
め込んだ後、網戸（面格子戸）をおとして下枠の網戸レ
ール（フランジ）に嵌合させるケントン方式を採用して
いる。

そのため、その外れ止め装置は、網戸（面格子戸）の上
框に取付けて上枠の網戸レール（フランジ）に係合する
ようにし、網戸（面格子戸）が上にあがらないようにし
ている。

又、実公昭５２−４４４５５号公報に見られる様に網戸
取付は用レールのない窓枠に引違い障子用のレールを利
用して網戸下框を固定した外れ止め装置が知られている
。

この考案が解決すべき問題点 ところが先の装置では窓が高い位置にあったり、窓が大
きくて上枠が高い位置にあると、外れ止め装置の取付け
も面倒であるし、操作もしにくいとの欠点があった。

又、後の装置は網戸を下枠のレールに固定しているため
上記欠点は回避できるものの、網戸を取付けた後は室外
側障子を開くことができず、又、網戸取付時には下框を
下枠前端に載せただけの不安定な状態で下框とレールと
の固定作業を行なわなければならない他、取付はレール
に取付金具の係止部を係止して行なっているだけなので
取付強度に不安が残るものであった。

そこで本考案は取付作業が簡単でかつ、取付強度が十分
でありしかも網戸等の下框部分あるいは竪框部分にも取
付けられるようにし、前記従来の隘路を解消せんとした
ものである。

問題点を解決するための手段 室内側に引違い障子用の案内レール１７．１７を備え、
室外側に網戸又は面格子戸取付用のレール２或いはフラ
ンジ１５を備える窓枠の前記レール２又はフランジ１５
に貫通孔３を穿設し、網戸又は面格子戸の下框５の一側
壁１１をレール２の室内側に位置せしめて係合すると共
に、前記貫通孔３に網戸又は面格子戸の下框５又は竪框
１６より室外側へ突出する係止金具４を掛止させ、該係
止金具４を前記下框５又は竪框１６とネジ固定して係止
金具４と前記レール２又はフランジ１５との間に下框５
又は竪框１６の側壁１１を挾着して上記の問題点を解消
するものである。

実施例 以下、この考案を図面に示す実施例に基いて説明する。

第２図において符号１は下枠を示す。該下枠１の室内側
には二条の引違い障子用レール１７．１７が設けられ、
室外側には、網戸レール２があらかじめ設けられている
。

さらに、この網戸レール２の所要位置には貫通孔３が穿
設しである。

符号４は係止金具を示す。

該係止金具４は、取付部４ａと係止部４ｂとから略り字
状をなし、かつ係止部４ｂの先端には内側に切曲するフ
ック部４ｃを有している。

また、当該係止金具４はその取付部４ａを網戸Ａの下框
５の室内側側面に当接させ、下框５にビス止めしである
。

そして、係止金具４の係止部４ｂは室外側に向って突出
するようにしである。

なお、第３図を参照して前記係止金具４の取付状態を説
明すると、下框５には、室内側に開口する溝条６が長手
方向に連続して設けてあり、この溝条６内に係止金具４
の取付部４ａに設けた係合突片７，７を嵌挿し、前記溝
条６内に裏板８を介在させてビスを仮止めしである。

以上の如く係止金具４を取付けた網戸Ａを窓枠内に嵌め
込むのは、きわめて簡単な操作によってできる。

すなわち、網戸Ａの上框９を上枠１０の網戸レール２に
差し込み、持ち上げる。

次いで網戸Ａの下框５を下枠１の網戸レール２におとし
、下框５の一側壁１１をレール２の室内側に位置せしめ
た後係合して網戸を下枠１上に仮保持し、その後係止金
具４の係止部４ｂを前記貫通孔３に掛止させビスを本締
めすればよい。

上記掛止状態により、下框５の側壁１１は係止金具４と
網戸レール２との間に挾着することになり、網戸Ａの外
れ止めとなる。

また、前記のようにして嵌め込んだ網戸Ａを外ずすとき
は、下框５にビス止めしである係止金具４のビス１３を
はずし、もって係止金具４を下框から離脱し、網戸Ａを
持ち上げて、窓枠内から網戸Ａを取り外せばよい。

このように、外れ止め装置を配設しである網戸Ａを簡単
に窓枠から取り外せることも本考案の大きな利点といえ
るものである。

第５図はこの考案の他の実施例を示す要部拡大横断面図
である。

第５図において符号１４は窓枠の竪枠を示す。

該竪枠１４の室外側にはフランジ１５が長手方向に沿っ
て設けてあり、このフランジ１５には所要位置に貫通孔
３があらかじめ穿設しである。

また、符号１６は網戸Ａの竪框を示す。

この竪框１６の室内側には係止金具４がビスにより仮止
めしである。

こめ係止金具４の取付状態、取付構造は、第２図に示す
取付状態、取付構造と同様にしてあり、同様の外れ止め
装置が得られる。

以上、網戸Ａの外れ止め装置の構成について述べたが、
網戸Ａに限定することなく、この考案は面格子戸等の外
れ止め装置にも適用できるものである。

考案の効果 この考案による外れ止め装置であれば、窓枠の網戸レー
ル（フランジ）あるいは竪枠レール（フランジ）に貫通
孔を穿設しておくたけで、窓の下方にも、竪側にも外れ
止め装置を取付けることができ、下框の側壁を係止金具
とレールとにより挾着しであるのでしかもどこに取付け
たとしてもガタつくことなく簡単に取付けられ、優れた
外れ止め効果を発揮できる。

また係止金具をレールに設けた貫通孔に掛止するために
、室外側障子を支障なく開閉できる。

更に下框の一側壁をレールの室内側に位置せしめて、係
合しであるため、取付時には建具の自重を下枠で支えて
おくことができるので、下框とレールとの固定作業を安
定して行うことができる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示すものであり、第１図は外
れ止め装置を取付けた網戸の取付状態を示す正面図、第
２図はその縦断面図、第３図は係止金具の取付状態を示
す斜視図、第４図は係止金具を示す分解斜視図、第５図
はこの考案の他の実施例を示す要部拡大横断面図である
。 Ａ・・・・・・網戸、１・・・・・・下枠、２・・・・
・・レール、３・・・・・・貫通孔、４・・・・・・係
止金具、４ａ・・・・・・取付部、４ｂ・・・・・・係
止部、４ｃ・・・・・・フック部、５・・・・・・下框
、６・・・・・・溝条、７・・・・・・係合突片、８・
・・・・・裏板、９・・・・・・上框、１０・・・・・
・上枠、１１・・・・・・側壁、１２・・・・・・ブロ
ック、１３・・・・・・ビス、１４・曲・竪枠、１５・
・・・・・フランジ、１６・・・・・・竪框。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 室内側に引違い障子用の案内レール１７．１７を備え、
   室外側に網戸又は面格子戸取付用のレール２或いはフラ
   ンジ１５を備える窓枠の前記レール２又はフランジ１５
   に貫通孔３を穿設し、網戸又は面格子戸の下框５の一側
   壁１１をレール２の室内側に位置せしめて係合すると共
   に、前記貫通孔３に網戸又は面格子戸の下框５又は竪框
   １６より室外側へ突出する係止金具４を掛止させ、該係
   止金具４を前記下框５又は竪框１６とネジ固定して係止
   金具４と前記レール２又はフランジ１５との間に下框５
   又は竪框１６の側壁１１を挟着しであることを特徴とす
   る建具の外れ止め装置。