JPH0247185Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は自動ドアの上部レールに臨ませて設け
られたストツパの取付け装置に関するものであ
る。

「従来の技術」 一般に、自動ドアは、第３図に示すように、無
目１内に、アルミニウムの押出成型によるチヤン
ネル材２を水平に据付け、このチヤンネル材２と
一体の上部レール３に、吊車４によつてドア５を
開閉自在に吊下げ、またこのチヤンネル材２に
は、モータ６、プーリ７，７、制御ボツクス８等
の自動ドア駆動機構が搭載される。また、このチ
ヤンネル材２には、第４図に示すように予め上下
に相対して溝９，１０を形成し、この溝９，１０
を利用してストツパ１１が取付けられる。

しかるに、従来は、チヤンネル材２を無目１に
据付ける前に、チヤンネル材２の端面側からボル
ト１２を遊嵌した取付金具１３が挿入される。す
なわち、前記溝９，１０内で摺動可能な取付金具
１３に、１ないし複数個のねじ挿入孔１４をあ
け、これに、裏側からボルト１２を差込んだ状態
でチヤンネル材２の端面から取付金具１３を差込
み、この取付金具１３から突出したボルト１２を
ストツパ１１のねじ挿入孔１５に挿入し、ナツト
１６で固定していた。

「考案が解決しようとする問題点」 従来の取付け方法では、チヤンネル材２を無目
１内に据付ける前に、ボルト１２を差込んだ取付
金具１３を必要数だけ溝９，１０に挿入しておか
なければならないので、取付金具１３の差込み忘
れ、交換、増設などのときにはチヤンネル材２を
無目１から外さなければならず、また、ボルト１
２の頭部が取付金具１３の背面に位置しているの
で、ナツト１６を締めつけるときに空転してしま
い、それを防ぐため、ボルト１２の頭部を固定す
るのが極めて面倒であるなどの問題点があつた。

「問題点を解決するための手段」 本考案は以上のような問題点を解決するために
なされたもので、無目内に取付けられたチヤンネ
ル材に吊車を介して開閉自在にドアを吊下げてな
る自動ドアにおいて、前記チヤンネル材に上下の
突条部を形成し、この突条部に背面より取付金具
を当てがい、この取付金具のねじ孔にねじを差込
み、その先端を相対する壁面に圧接しつつ取付金
具を仮止めし、前記突条の前面よりストツパ金具
を当てがつて取付金具とで上下の突条部を挾着し
てなるものである。仮止めねじの頭部はストツパ
金具の所定位置に設けた逃げ孔に遊嵌される。

「作用」 取付金具の下端縁を下部の突条部の裏側へ回り
込むようにし、つぎに少し持上げてその上下端縁
を上下部の突条部の裏側へそれぞれ密着させてね
じを回すと、ねじの先端が相対する壁面に圧接し
て取付金具が仮止めされる。つぎに、上下部の突
条部を挾みつけるようにして正面からストツパ金
具を当てがつて突条部を挾みつけるようにねじを
締めつけ固定する。このようにして固定されたス
トツパ金具によつてドアの開閉時の移動距離が規
制される。

「実施例」 以下、本考案の一実施例を図面に基づき説明す
る。なお、従来と同一部分については同一符号と
する。

２はアルミニウムの押出成型によるチヤンネル
材で、このチヤンネル材２の上板部１７には突条
１８，１９によつて嵌込み溝２０が形成され、一
方の突条１８の垂直下に位置して底板部２１にも
突条部２２が一体に形成されている。さらに、こ
の突条部２２には、前方へ突出したおどり止めレ
ール２３が一体に形成され、このおどり止めレー
ル２３の下面には突条２４，２５によつて嵌込み
溝９が形成されている。また、一方の突条２４の
垂直下に位置して底板部２１に突条２６が一体に
形成されている。なお、３は上部レールで、ドア
５が吊車４によつて吊下げられて走行しつつ開閉
するためのものである。

つぎに、２７は取付金具で、この取付金具２７
の巾W₁は、前記嵌込み溝９から底板部２１まで
の距離W₂よりやや狭く、中央には仮止め用ねじ
２８がねじ込まれるためのねじ孔２９が設けら
れ、左右両側にはストツパ固定用ねじ３０，３０
がねじ込まれるためのねじ孔３１，３１が設けら
れている。

３２はストツパ金具で、このストツパ金具３２
は前記上下の突条部２４，２６に当接するだけの
巾を有し、中央には、仮止めねじ２８の遊嵌する
逃げ孔３３が穿設され、両側には、前記固定用ね
じ３０，３０のねじ挿入孔３４，３４が穿設され
ている。また、両側縁にはゴムパツド３５の取付
片３６，３６が前方に折曲形成され、この取付片
３６，３６の中央の孔３７，３７のいずれか一方
にはゴムパツド３５の突起３８が圧入係合させ
る。なお、取付片３６，３６が両側に形成されて
いるのは取付け位置が左右のいずれの場合にも使
用できるようにするためである。

以上のような構成において、取付金具２７を、
その下端縁が下部の突条部２６の裏側へ挿入され
るようにしつつ上端縁を嵌込み溝９に嵌め、下端
縁を下部突条部２６の裏面に密着させ、ねじ２８
を螺入することによつて、ねじ２８の先端が相対
する壁面としての突条部２２につき当つて仮止め
される。

つぎに、ストツパ金具３２を上下の突条部２
４，２６の正面側から当てがつてねじ３０，３０
を締めつけ突条部２４，２６を挾持して固定す
る。

「考案の効果」 本考案は上述のように構成したので、チヤンネ
ル材を無目に固定的に取付けた後にストツパ金具
の取付金具を取付けることができるので取付金具
の差込み忘れ、交換、増設などに容易に対処でき
る。また、固定用ねじが空転して締めつけが不十
分になることもない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案によるストツパの取付け装置の
一実施例を示す断面図、第２図は同上分解斜視
図、第３図は自動ドアの正面図、第４図は従来の
ストツパの取付け装置の断面図である。 １……無目、２……チヤンネル材、３……上部
レール、４……吊車、５……ドア、９……嵌込み
溝、２２，２４，２５，２６……突条部、２７…
…取付金具、２８，３０……ねじ、２９，３１…
…ねじ孔、３２……ストツパ金具、３５……ゴム
パツド、３６……取付片。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 無目内に取付けられたチヤンネル材に吊車を
   介して開閉自在にドアを吊下げてなる自動ドア
   において、前記チヤンネル材に上下の突条部を
   形成し、この突条部に背面より取付金具を当て
   がい、この取付金具のねじ孔にねじを差込み、
   その先端を相対する壁面に圧接しつつ取付金具
   を仮止めし、前記突条の前面よりストツパ金具
   を当てがつて取付金具とで上下の突条部を挾着
   してなることを特徴とするストツパの取付け装
   置。 (2) ストツパ金具の両端を直角に折曲した取付片
   にゴムパツドを取付けてなる実用新案登録請求
   の範囲第１項記載のストツパの取付け装置。