JPH0442469Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、ルーバーや鎧戸等の窓用部材を窓に
おける既設のアルミサツシの外側に取付けるため
の取付構造に関するものである。

［従来の技術］ アルミサツシを取付けた窓の外側にルーバーや
鎧戸などの窓用部材を新たに取付ける場合、既設
のアルミサツシにその取付用部が予め付設されて
いない場合には、アルミサツシを簡単に取換える
こともできず、また、建物の一部を破損したり外
観を損うことなく窓用部材を取付けることは比較
的困難である。しかも、各種構造のアルミサツシ
に対して窓用部材を共通に取付け得るようにする
ことは非常に困難を伴う。

［考案が解決しようとする問題点］ 本考案の課題は、既設のアルミサツシに対して
窓用部材を簡単に取付けることができる取付構造
を提供することにある。

［問題点を解決するための手段］ 上記課題を解決するため、本考案においては、
窓用部材における上框及び下框にそれぞれ溝用金
具を取付けることにより該溝用金具と框本体との
間に取付け用の凹溝を形成し、少なくとも一方の
溝用金具を上下に位置調節自在となし、該上框の
凹溝内にアルミサツシの上枠に形成された下向き
突条部を嵌合係止させることにより該上框を直接
上枠に固定すると共に、下框の凹溝内にアルミサ
ツシの下枠に取付けた取付金具の上向き突条部を
嵌合係止させることにより、該下框を上記取付金
具を介して下枠に固定したことを特徴とするもの
である。

［実施例］ 以下、本考案の実施例を図面を参照しながら詳
細に説明する。

第１図において、１は窓に取付けられている既
設のアルミサツシであつて、該アルミサツシ１
は、障子用取付部１ａの外側に面格子用取付部１
ｂを一体に備えたものとして構成されており、該
面格子用取付部１ｂの外側にルーバーや鎧戸など
の窓用部材２が新たに取付けられる。

上記窓用部材２は、上框３と下框４及び左右の
竪框５，５間に、その目的に応じて開閉自在の羽
板（図示せず）や防虫ネツト６等を取付けること
により構成されるもので、上框３及び下框４の窓
内側の側面には、該窓用部材２を上記アルミサツ
シ１に取付けるための凹溝７，８がそれぞれ形成
されている。

上記凹溝７，８は、框本体１０，１１の内端壁
１０ａ，１１ａと該框本体に取付けた溝用金具１
２，１３における竪壁部１２ａ，１３ａとの間に
形成したもので、該溝用金具１２，１３の取付け
は、框本体１０，１１の中壁１０ｂ，１１ｂに対
して竪壁部１２ａ，１３ａ側が離間するように傾
斜する取付壁部１２ｂ，１３ｂを、框本体１０，
１１の長さ方向に設けた取付溝１６，１７内にお
いて上記中壁１０ｂ，１１ｂにねじ１８とナツト
１９とで締着することにより行い、該溝用金具１
２，１３の取付位置を上下に調節できるようにす
るため、框本体１０，１１における内端壁１０
ａ，１１ａ及び中壁１０ｂ，１１ｂには、上記ね
じ１８が移動できる大きさの長溝２０，２０及び
長孔２１，２１を上下方向にそれぞれ切設し、少
なくとも上框３における溝用金具１２と框本体１
０との間には、該金具１２を常時竪壁部１２ａ側
へ付勢するばね２２を縮設している。

上記凹溝７，８は、框３，４と同長の溝用金具
１２，１３を取付けることによつて框３，４の全
長にわたつて設けてもよいが、短尺の溝用金具１
２，１３を用いることによつて框３，４の長さ方
向の複数個所に設けても差支えない。

また、上記窓用部材２の取付けに用いられる取
付金具２５は、アルミサツシ１における下枠２６
の張出縁部２６ａに当接する当接部２８の両側
に、窓用部材２の支持部２９と下枠２６への係着
部３０とを設けたもので、上記支持部２９は、下
框４における上記凹溝８に嵌合する上向き突条部
２９ａと、上記当接部２８よりも窓外側へ突出す
る位置で下框４の下面を支持する水平な支持壁２
９ｂとを有し、一方、係着部３０は、アルミサツ
シ１の下枠２６における凹段部２６ｂ内に密嵌係
止可能に構成され、第１図に示す窓用部材の取付
状態において、支持壁２９ｂに窓用部材２の荷重
が下向きに作用することによつて該取付金具２５
に当接部２８の張出縁部２６ａとの当接位置を支
点とする回転力が作用しても、係着部３０が下枠
２６へ係止してその回転が阻止されるように構成
している。

上記窓用部材２をアルミサツシ１に取付けるに
は、まず、アルミサツシ１の下枠２６に取付金具
２５を取付ける。次に、窓用部材２の上框３にお
ける凹溝７内にアルミサツシ１の上枠２７におけ
る最外端の下向きに突条部２７ａを嵌合させると
共に、下框４における凹溝８内に取付金具２５に
おける上向き突条部２９ａを嵌合させ、ねじ１
８，１８で溝用金具１２，１３を締付けることに
より、上框３を上枠２７に固定すると共に、下框
４を取付金具２５を介して下枠２６に固定する。

ここで、取付金具２５に、支持壁２９ｂに作用
する窓用部材２の荷重によつて当接部２８と下枠
２６の張出縁部２６ａとの当接位置を支点とする
回転力が作用しても、係着部３０が下枠２６に嵌
合係止してその回転が抑えられるため、該取付金
具２５が下枠２６から外れて脱落するようなこと
はない。従つて、該取付金具２５を下枠２６にね
じ等で特に固定する必要はないが、状況によつて
はその固定を行つてもよい。

第２図〜第４図は、アルミサツシの下枠とそれ
に取付けられる取付金具の別構造例を示すもの
で、第２図は下枠３５における凹段部３５ａの幅
が広い場合であり、従つて取付金具３６は、係着
部３７の幅が第１図のものより広くなり、且つ当
接部３８が短尺になつている。また、第３図にお
いては、下枠４０に前記第１図及び第２図に示す
ような凹段部２６ａ，３５ａが設けられておら
ず、従つて、取付金具４１は、当接部４２をアル
ミサツシの下枠４０における張出縁部４０ａの上
面と側面とに当接するように折曲状態に設け、且
つ、係着部４３を、断面コ字状に形成して下枠４
０における最外側の上向き突条部４４に嵌合係止
させている。さらに、第４図に示すものは、アル
ミサツシの下枠４６に上記凹段部２６ｂ，３５ａ
がなく、しかもその先端部分に張出縁４７ａ，４
７ｂが２段に設けられている場合であり、従つ
て、取付金具４８には、支持部４９から下方に延
びる当接壁５０の下端に張出縁４７ｂの先端部上
に当接する当接部５０ａを設け、支持部４９から
室内側へ延びる係着壁５１の先端に、下枠４６上
の上向き突条部５２に嵌合係止する断面溝形の係
着部５１ａを設けている。

［考案の効果］ このように本考案によれば、窓用部材における
上下の框のうち上框をアルミサツシの上枠に直接
固定し、下框を取付金具を介してアルミサツシの
下枠に固定するようにしたので、下枠の構成が
様々に異なつている既設のアルミサツシに対し、
窓用部材を簡単且つ確実に取付けることができ
る。しかも、上下の框に凹溝を形成するために取
付けた溝用金具のうち少なくとも一方を上下に位
置調節自在としたので、アルミサツシの上枠の突
条部と下枠に取付けた取付金具の突条部との間隔
に合わせて上記溝用金具を位置調節することによ
り、窓用部材をアルミサツシに確実に取付けるこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の第１実施例を示す中間省略し
た断面図、第２図〜第４図はそれぞれ本考案の異
種実施例を示す要部断面図である。 １……アルミサツシ、２……窓用部材、３……
上框、４……下框、７，８……凹溝、２５，３
６，４１，４８……取付金具、２６，３５，４
０，４６……下枠、２６ａ，４０ａ，４７ｂ……
張出縁部、２６ｂ，３５ａ……凹段部、２７……
上枠、２７ａ……下向き突条部、２８，３８，４
２，５０ａ……当接部、２９，４９……支持部、
２９ａ，４４，５２……突条部、２９ｂ……支持
壁、３０，３７，４３，５１ａ……係着部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ルーバーや鎧戸等の窓用部材を窓における既設
   のアルミサツシの外側に取付けるためのものであ
   つて、上記窓用部材における上框及び下框にそれ
   ぞれ溝用金具を取付けることにより該溝用金具と
   框本体との間に取付け用の凹溝を形成し、少なく
   とも一方の溝用金具を上下に位置調節自在とな
   し、該上框の凹溝内にアルミサツシの上枠に形成
   された下向き突条部を嵌合係止させることにより
   該上框を直接上枠に固定すると共に、下框の凹溝
   内にアルミサツシの下枠に取付けた取付金具の上
   向き突条部を嵌合係止させることにより、該下框
   を上記取付金具を介して下枠に固定したことを特
   徴とする窓用部材の取付構造。