JP3014058B2 - 積層ボトルおよびその製造方法 - Google Patents

積層ボトルおよびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、少なくとも二層からな
る積層ボトルに係り、特に最内側の内側層及びこの内側
層と隣接する外側層が自在に剥離して、ボトルの外観形
状の変化を防止するものに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の積層ボトルとして、図4および
図5に示すように、少なくとも外側層2と内側層1とを
有し、外側層2と内側層1とを接着層3で全面的に接着
して両者を一体化し、相互に剥離しないようにした構造
のものが知られている。
【0003】
【発明が解決しょうとする課題】ところで、ボトルに内
容物を充填した後、長時間経過すると、ボトルが密閉し
てあっても、内容物中の例えば酸素などが揮散してボト
ル内が減圧する場合がある。
【0004】そのような場合、従来の積層ボトルでは、
内側層1と共に外側層2すなわちボトル本体が収縮して
ボトルの外観形状が変化し、製品価値が損なわれるとい
う問題が生じる。
【0005】また、前記形状変化は不定形に生じ、この
ように変形したボトルは、口部を下方に位置させたとし
ても、変形によって生じた内側層の凹凸部分に内容物が
残留しやすく定量的かつ効率的な内容物の取り出しが困
難であった。
【0006】本発明は、ボトル内の減圧によるボトルの
外観形状の変化防止を技術的課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は前記課
題を解決するために、以下のようにした。
【0008】すなわち、外側層および内側層の少なくと
も二層からなる積層ボトルにおいて、ボトルの胴部の内
側層とこれと隣接する外側層とを剥離自在とし、この内
側層と外側層とを、ボトルの全高さ範囲にわたって縦帯
状に設けた接着層で接着し、外側層において、内側層と
の非接触部分に空気吸入部を開設して積層ボトルとし
た。
【0009】ボトルの製造の観点からは、外側層および
内側層の少なくとも二層からなる積層ボトルにおいて、
ボトルの胴部の内側層とこれに隣接する外側層とを剥離
自在に形成し、この内側層と外側層とを、ボトルの全高
さ範囲にわたって縦帯状に設けた接着層で接着し、ボト
ルの口部よりボトル内部に可撓性パイプの先端に形成さ
れた吸引パッドを挿入し、この吸引パッドで内側層の一
部を吸着して外側層より内側層の一部を剥離させた状態
で、ボトル外部より、内側層の一部が剥離した外側層部
分に空気吸入部を開設するものとした。
【0010】
【作用】本発明による積層ボトルでは、内容物充填後、
長時間経過し、密封状態のまま内容物の体積が減ってボ
トル内が減圧すると、内側層が外側層から剥離して、空
気吸入部から外気を内側層と外側層との間に吸引しなが
ら、内側層のみが萎み変形するので、ボトルの外観形状
には何等変化は現れない。
【0011】内側層は、縦帯状の接着層により、ボトル
の全高さ範囲にわたって外側層に接着固定されているの
で、一部を外側層に不動に固定し、かつ高さ方向に萎み
変形することなく、径方向にだけ萎み変形するので、そ
の萎み変形形態が、内容物の円滑な取り出しを実現でき
る形態の略一定したものとなる。
【0012】請求項2記載の発明にあっては、接着層
が、ボトルの全高さ範囲にわたって縦帯状に形成された
構造に設定されているので、積層ボトルにブロー成形さ
れる積層パリソンを、内側層成形部分および外側層成形
部分と一緒に接着層成形部分を押出して積層構造に成形
する共押出し成形手段で簡単に、かつ速やかに成形する
ことができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照しな
がら説明する。図1および図2は、内側層1と外側層2
の二層の積層ボトルであり、内側層1と外側層2とは、
ボトルの全高さ範囲にわたって縦帯状に設けられた接着
層3により、その一部を相互に接着固定しており、内側
層1はナイロン製、外側層2はポリエチレン製、そして
接着層3はアドマー(商品名)製である。
【0014】接着層3は、ボトルの全高さ範囲にわたっ
て、すなわちボトルの口部4から胴部を経てボトルの底
部5まで設けられており、内側層1と外側層2は、この
接着層3で接着固定されるものの、他の部分は剥離自在
となっている。
【0015】本実施例のボトルの製造は、図2に示した
断面構造と同じ断面構造の積層パリソンを共押出し成形
手法により押出し成形し、これをブロー成形用金型にセ
ットして、空気吸入部6の設けられていないボトルにブ
ロー成形する。
【0016】ブロー成形後、口部4の仕上げのため、口
部4にトリマー加工を施す。トリマー加工では、口部4
内に、研磨、削除用トリマー回転して、口部4のバリ等
を削除して仕上げるが、内側層1が外側層2に接着して
いるので、トリマーの回転で内側層1のみが外側層2か
ら離脱してトリマーに絡み着くことは無く、口部4をむ
らなく仕上げることができる。
【0017】図3を参照しながら、空気吸入部6の形成
手順の説明すると、まず、ボトル内に口部4より可撓性
パイプ7を挿入するが、このとき口部4口径よりも小外
径の筒状のノズルガイド8を口部4内に装着し、可撓性
パイプ7の挿入方向を目的方向に導くようにするのが良
い。
【0018】可撓性パイプ7の先端には、吸引パッド1
0が形成されており、この吸引パッド10は可撓性パイ
プ7の後端に接続された真空ポンプ(図示せず)により
所定の負圧吸引が可能となっている。
【0019】吸引パッド10を、接着層3が位置する部
分を避けたボトル内側面部分に導き、内側層1の一部に
当接させる。
【0020】なお、吸引パッド10を口部4から挿入し
て側方に導く方法としては、吸引パッド10を重量のあ
る金属で構成し、ボトル本体を横倒させて口部4より可
撓性パイプ7を挿入し、重力によって吸引パッド10を
内側層1の一部に当接させるようにする手法がある。
【0021】また、ノズルガイド8に可撓性パイプ7の
側方への曲がりをガイドするガイド孔(図示せず)を設
けて吸引パッド10を内側層1の一部に当接させるよう
にしても良い。
【0022】吸引パッド10を内側層1の一部に当接さ
せた状態で吸引を行い、内側層1の一部を強制的に外側
層2から剥離させておき、この外側層2部分に外側から
ドリルにより空気吸入部6を開設する。
【0023】本発明によるボトルは、キャップの着脱で
開閉される通常の容器として使用される他、注出ポンプ
を組付けて、利用するのに適している。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、積層ボトルにおいて、
内容物充填後長時間経過により、または内容液注出によ
り、ボトル内に発生した減圧を、内側層だけの萎み変形
により消滅させるので、ボトルの外観形状を安定して一
定に保持することができ、ボトルの製品性を好適に維持
できる。
【0025】内側層の萎み変形形態を、内容液の確実で
安定した流動性を確保できる略一定したものとすること
ができるので、内容液を最後まで良好に注出させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す、全体斜視図。
【図2】図1に示した実施例の積層構造を示す、平断面
図。
【図3】積層ボトルの空気吸入部の形成方法を示す、説
明図。
【図4】従来の積層ボトルの積層構造を示す、平断面
図。
【図5】従来の積層ボトルの変形状態を示す説明図。
【符号の説明】
1 ; 内側層 2 ; 外側層 3 ; 接着層 4 ; 口部 5 ; 底部 6 ; 空気吸入部 7 ; 可撓性パイプ 8 ; ノズルガイド 10; 吸引パッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // B29L 9:00 22:00 (56)参考文献 特開 平4−267727(JP,A) 実開 昭63−49371(JP,U) 実開 昭49−99666(JP,U) 実開 昭59−96171(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 6/00 - 13/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外側層(2) および内側層(1) の少なくと
    も二層からなる積層ボトルにおいて、該ボトルの胴部の
    内側層(1) とこれと隣接する外側層(2)とを剥離自在と
    し、該内側層(1) と外側層(2) とを、前記ボトルの全高
    さ範囲にわたって縦帯状に設けた接着層(3) で接着し、
    前記外側層(2) において、前記内側層(1) との非接触部
    分に空気吸入部(6) を開設したことを特徴とする積層ボ
    トル。
  2. 【請求項2】 外側層(2) および内側層(1) の少なくと
    も二層からなる積層ボトルにおいて、該ボトルの胴部の
    内側層(1) とこれと隣接する外側層(2)とを剥離自在に
    形成し、該内側層(1) と外側層(2) とを、前記ボトルの
    全高さ範囲にわたって縦帯状に設けた接着層(3) で接着
    し、前記ボトルの口部(4) よりボトル内部に可撓性パイ
    プ(7) の先端に形成された吸引パッド(10)を挿入し、該
    吸引パッド(10)で前記内側層(1) の一部を吸着して前記
    外側層(2) より内側層(1)の一部を剥離させた状態で、
    前記ボトル外部より、前記内側層(1) の一部が剥離した
    外側層(2) 部分に空気吸入部(6) を開設することを特徴
    とする積層ボトルの製造方法。
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