JP6078257B2 - 二重容器、二重容器成形用プリフォーム、及び二重容器の製造方法 - Google Patents

二重容器、二重容器成形用プリフォーム、及び二重容器の製造方法 Download PDF

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本発明は、二重容器、二重容器成形用プリフォーム、及び二重容器の製造方法に関するものである。
従来から、内容物が収容される内容器と、該内容器が内装される外容器と、を備える二重容器が知られている。この種の二重容器は、例えば延伸ブロー成形によって製造されている。
その方法の一例として、特許文献1に示されるように、まず、内容器のブロー成形前の成形品である有底筒状の内プリフォーム、及び外容器のブロー成形前の成形品である有底筒状の外プリフォームをそれぞれ作製した後、外プリフォーム内に内プリフォームを挿入して重ね合わせる。次いで、両プリフォームを延伸可能な温度まで加熱した後、内プリフォームの開口部分から所定の圧力の高圧空気を送り込みながら、両プリフォームを延伸させてブロー成形する。このようにして、二重容器の製造を行っている。
また、内容物の残量を減少させることを目的として、外容器に対して内容器が減容変形するように構成された二重容器も知られている(例えば特許文献2参照)。
実開昭53−25856号公報 特開2011−136704号公報
ところで、二重容器の製造を行うにあたり、ブロー成形の冷却時に内容器が外容器よりも収縮変形するおそれがあり、この収縮変形によって内容器と外容器との間に外気が進入し、内容器がさらに収縮することで外容器から剥離して萎み変形する場合があった。
また、使用時において、内容器が内容物の減少に伴って減容変形する際、内容器の全体が均等に潰れるのではなく、容器軸方向の一部が先に潰れるといった不均衡な潰れ方をする場合があった。このとき、内容器の底部側よりも口部側が先に潰れてしまうと、内容器内に内容物が残ったままとなり、内容物が無駄になってしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、成形後における内容器の収縮変形が抑制され、内容物の残留を招くことなく使いきり易い二重容器、該二重容器を製造するための二重容器成形用プリフォーム、及び二重容器の製造方法を提供することである。
上記の目的を達成するために、この発明は以下の手段を提供している。
本発明に係る二重容器の製造方法は、内容物が収容されると共に、内容物の減少に伴い減容変形する内容器と、該内容器が内装されると共に、内容器との間に外気が導入される導入孔が形成された外容器と、を備える二重容器の製造方法であって、前記導入孔が形成された有底筒状の第1プリフォーム内に、有底筒状に形成された第2プリフォームをセットするセット工程と、前記第1プリフォーム及び前記第2プリフォームを延伸可能な温度まで加熱した後、両プリフォームを同時にブロー成形して二重容器を形成するブロー工程と、を備え、前記第2プリフォームには、前記セット工程時に、前記第1プリフォームに設けられた第1係合部に係合して径方向内側への移動が規制される第2係合部が設けられ、前記第1係合部及び前記第2係合部は、容器軸に沿って延び、前記第2プリフォームの下端部には、前記セット工程時に、前記第1プリフォームの下端部に下方に向けて突設された筒体内に挿入される突起部が形成されていることを特徴とする。
また、本発明に係る二重容器は、内容物が収容されると共に、内容物の減少に伴い減容変形する内容器と、該内容器が内装されると共に、内容器との間に外気が導入される導入孔が形成された外容器と、を備える二重容器であって、前記内容器には、前記外容器に設けられた第1係合部に係合して径方向内側への移動が規制される第2係合部が設けられ、前記第1係合部及び前記第2係合部は、容器軸に沿って延び、前記内容器の下端部には、前記外容器の下端部に下方に向けて突設された筒体内に挿入される突起部が形成され、前記第1係合部は、前記外容器の内面から径方向外側に向かって凹む凹部とされ、前記第2係合部は、前記内容器の外面から径方向外側に向かって突出する中実の凸部とされていることを特徴とする。
また、本発明に係る二重容器成形用プリフォームは、内容物が収容されると共に、内容
物の減少に伴い減容変形する内容器と、該内容器が内装されると共に、内容器との間に外気が導入される導入孔が形成された外容器と、を備える二重容器を成形するためのプリフォームであって、前記導入孔が形成された有底筒状の第1プリフォーム内に、有底筒状に形成された第2プリフォームがセットされており、前記第2プリフォームには、前記第1プリフォームに設けられた第1係合部に係合して径方向内側への移動が規制される第2係合部が設けられ、前記第1係合部及び前記第2係合部は、容器軸に沿って延び、前記第2プリフォームの下端部には、前記第1プリフォームの下端部に下方に向けて突設された筒体内に挿入される突起部が形成され、前記第1係合部は、前記第1プリフォームの内面から径方向外側に向かって凹む凹部とされ、前記第2係合部は、前記第2プリフォームの外面から径方向外側に向かって突出する中実の凸部とされていることを特徴とする。
本発明によれば、セット工程時に、第1係合部に第2係合部を係合させることによって、第2プリフォームと第1プリフォームとが互いに係合し合った状態となり、第2プリフォームの径方向内側への移動が規制された二重容器成形用プリフォームとなる。そして、この二重容器成形用プリフォームをブロー成形することで二重容器とすることができる。
特に、ブロー成形前に、第2プリフォームの径方向内側への移動を規制しているので、ブロー成形後に二重容器の温度が低下する過程で、内容器が外容器よりも大きく収縮変形しようとしても、上記の係合部分を利用して内容器の収縮変形を抑制することができる。そのため、例えば、使用前の段階で外容器から内容器が不規則に剥離してしまう等の不具合が防止でき、二重容器としての品質を安定させることができる。
また、上記した係合部分は、ブロー成形によって外容器と内容器とを周方向の一部同士で固着させる固着部となるので、内容器はこの固着部を介して外容器に対して離脱不能に一体化する。しかも、第1係合部及び第2係合部は容器軸に沿って延びているので、固着部も同様に容器軸に沿って帯状に延びた状態となる。
従って、使用時において、内容器が内容物の減少に伴って減容変形する際、内容器における容器軸方向の一部が先に潰れるといった不均衡な減容変形を抑制でき、内容物を残留させることなく使い切ることができる。
上記本発明に係る二重容器の製造方法において、前記第1係合部は、前記第1プリフォームの内面から径方向外側に向かって凹み、且つ第1プリフォームの周方向に沿った開口幅が内面側に位置する部分よりも径方向外側に位置する部分の方が長い凹部とされ、
前記第2係合部は、前記第2プリフォームの外面から径方向外側に向かって突出し、且つ第2プリフォームの周方向に沿った突出幅が外面側に位置する部分よりも径方向外側に位置する部分の方が長い凸部とされていることが好ましい。
この場合には、第1プリフォームに設けられた凹部は、周方向に沿った開口幅が第1プリフォームの内面側に位置する部分よりも径方向外側に位置する部分の方が長くなるように形成されており、第2プリフォームに設けられた凸部は、前記凹部の形状に対応するように形成されている。そのため、第1プリフォームの凹部内に入り込んだ第2プリフォームの凸部が、凹部内から径方向内側に抜けてしまうことを確実に規制できる。
従って、内容器の収縮変形をさらに抑制することができるうえ、凹部と凸部とをより強固に固着させた固着部を得ることができる。
本発明によれば、成形後における内容器の収縮変形を抑制することができると共に、内容物を残留させることなく使いきり易い二重容器を得ることができる。
本発明に係る二重容器の半縦断面図である。 図1に示す二重容器のA−A線に沿った拡大断面図である。 図1に示す外容器となる前の第1プリフォームを示す図であって、(a)は第1プリフォームの半縦断面図であり、(b)は(a)に示す第1プリフォームのB−B線に沿った拡大断面図である。 図1に示す外容器となる前の第2プリフォームを示す図であって、(a)は第2プリフォームの半縦断面図であり、(b)は(a)に示す第2プリフォームのC−C線に沿った拡大断面図である。 第1プリフォーム内に第2プリフォームがセットされた二重容器成形用プリフォームをブロー成形して二重容器を形成している状態を示す図である。 図5に示すD−D線に沿った拡大断面図である。
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために縮尺を適宜変更している。
(二重容器の構成)
はじめに、二重容器1について説明する。
図1に示すように、二重容器1は、図示しない内容物が収容されると共に、内容物の減少に伴い減容変形する可撓性に富む内容器2と、この内容器2が内装される外容器3と、を備え、内容器2が外容器3内面から剥離可能に積層された二重容器1とされている。
これら内容器2及び外容器3は、それぞれの中心軸が共通軸上に位置された状態で配設されている。本実施形態では、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸Oに沿う方向を上下方向、上下方向に沿った口部側を上側、その反対側を下側という。また、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
なお、本実施形態の二重容器1は、後述する製造方法に基づいて、二重容器成形用プリフォームPを延伸ブロー成形することにより作製される。これら内容器2及び外容器3の材質は樹脂材料とされ、剥離可能な組み合わせであれば、互いに同材質でも構わないし異材質でも構わない。樹脂材料の一例としては、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)、ナイロン(ポリアミド)、EVOH(エチレン−ビニルアルコール共重合体)等が挙げられる。
二重容器1の口部10は、内容器2の口部11と外容器3の口部12とが積層された構成とされている。この際、内容器2の口部11の上端部には、径方向の外側に突出する環状の折り返し部11aが形成されており、この折り返し部11aを利用して外容器3の口部12の開口端を上方側から塞いでいる。そのため、外容器3の口部12は、内容器2によって閉塞されている。
また、外容器3の下端部には、円筒状の導入筒部15が下方に向けて突設されている。この導入筒部15の開口部分は、外容器3と内容器2との間に外気を導入させる導入孔15aとして機能する。なお、内容器2の下端部には、有底筒状の突起部16が下方に向けて突設されており、導入筒部15内に挿入されている。
ところで、図2に示すように、外容器3と内容器2とは、後述する縦溝20及び縦リブ21が互いに係合し合うことで形成された固着部17を介して、それぞれ周方向の一部同士が固着されている。この固着部17によって、内容器2は外容器3に対して離脱不能に一体化している。図示の例では、固着部17は上下方向に帯状に延びていると共に、容器軸Oを挟んで径方向に対向するように一対形成されている。
(二重容器の作用)
このように構成された二重容器1は、例えば二重容器1の口部10に、押し下げ操作可能とされ、該押し下げに操作に伴って内容器2内の内容物を吸い上げて吐出する吐出口が形成された図示しない押下ヘッドが装着され、この押し下げ操作による内容物の減少と共に内容器2が減容変形することで、内容器2における固着部17以外の部分が外容器3から剥離して両容器2、3間の空間が減圧され、この空間に外気が導入孔15aから流入する。
または、外容器3の導入筒部15に、導入孔15aを通じて内容器2と外容器3との間に外気を供給させる図示しない加圧装置を装着し、内容器2と外容器3との間の圧力を高めた状態で二重容器1の口部10に配置された吐出口を開放することで内容物を吐出する。
そのため、この二重容器1によれば、内容器2は内容物の吐出に伴って内圧が低下して、固着部17以外の部分が減容変形するが、導入孔15aを通じて内容器2と外容器3との間に外気が流入されるので、外容器3は変形せずに元の状態を維持する。従って、外容器3の状態をそのままに、内容器2を外容器3から剥離させて減容変形させたままの状態に維持できる。
特に、固着部17は一対設けられているうえ、容器軸Oを挟んで径方向に対向する位置において、外容器3と内容器2とを固着しているので、内容器2の内部で偏りなく均等に内容物を吐出することができる。しかも、固着部17は、上下方向に沿って延びているので、内容器2における上下方向の一部が先に潰れるといった不均衡な減容変形を抑制できる。従って、これらのことから内容物を残すことなく吐出させ易く、使いきり易い。
(二重容器の製造方法)
次に、上述した二重容器1の製造方法について説明する。
はじめに、図3及び図4に示すように、外容器3のブロー成形前の成形品である第1プリフォーム3A、及び内容器2のブロー成形前の成型品である第2プリフォーム2Aをそれぞれ準備する。
第1プリフォーム3Aは、図示しない成形用金型のキャビティ内に溶融した樹脂材料を射出し、この樹脂材料を固化させることで作製される。このように射出成形された第1プリフォーム3Aは、図3に示すように、口部12を有する有底筒状に形成され、その下端部には後に導入筒部15となる有底筒状の導入突起部15Aが突設されている。なお、導入突起部15Aは、ブロー成形後に下端部が切断されることで導入筒部15としても良いし、射出成形後に筒状の導入筒部15となるように作製しても良い。
第1プリフォーム3Aの内面には、上下方向に沿って帯状に延びた縦溝(第1係合部)20が容器軸Oを挟んで径方向に対向するように一対形成されている。
縦溝20は、第1プリフォーム3Aの内面から径方向外側に向かって凹んでおり、図示の例では横断面視T字状に凹んでいる。つまり、この縦溝20は、周方向に沿った開口幅が内面側に位置する部分の開口幅W1よりも径方向外側に位置する部分の開口幅W2の方が長く形成されている。
なお、この縦溝20は、下方から上方に向かって口部12よりも下側に位置する部分まで延びており、上方にも開口している。
第2プリフォーム2Aについても、第1プリフォーム3Aと同様に射出成形によって口部11を有する有底筒状に形成され、その下端部には突起部16が突設されている。図4に示すように、第2プリフォーム2Aの外面には、上下方向に沿って帯状に延びた縦リブ(第2係合部)21が容器軸Oを挟んで径方向に対向するように一対形成されている。
縦リブ21は、第2プリフォーム2Aの外面から径方向外側に向かって突出しており、図示の例では縦溝20の形状に対応して横断面視T字状に突出している。つまり、縦リブ21は、周方向に沿った突出幅が外面側に位置する部分の突出幅W3よりも径方向外側に位置する部分の突出幅W4の方が長く形成されている。なお、突出幅W3は上記開口幅W1よりも若干短く、突出幅W4は上記開口幅W2よりも若干短い。
また、この縦リブ21は、上方から下方に向かって突起部16よりも上側に位置する部分まで延びている。
次いで、図3に示す第1プリフォーム3A内に、図4に示す第2プリフォーム2Aを挿入しながらセットするセット工程を行う。この際、第1プリフォーム3Aに縦溝20が形成され、第2プリフォーム2Aに縦リブ21が形成されているので、第2プリフォーム2Aを挿入する過程において縦リブ21を縦溝20内にスライドさせながら挿入でき、両者を容易に係合させることができる。
そして、第1プリフォーム3A内への第2プリフォーム2Aのセット作業が終了すると、図5及び図6に示すように、縦溝20内に縦リブ21が完全に入り込んで係合し合った状態となる。このとき、縦溝20内に入り込んだ縦リブ21は、第1プリフォーム3Aによって抜け止めがなされた状態となり、縦溝20内から径方向内側への抜けが規制される。これにより、第2プリフォーム2Aは、径方向内側への移動が規制される。
なお、第1プリフォーム3A内に第2プリフォーム2Aがセットされることで、二重容器成形用プリフォームPとなる。
また、第1プリフォーム3A内への第2プリフォーム2Aのセット作業が終了すると、図5に示すように、第1プリフォーム3Aにおける口部12は、第2プリフォーム2Aにおける口部11の折り返し部11aによって閉塞される。更に、第1プリフォーム3Aの導入突起部15A内に第2プリフォーム2Aの突起部16が挿入された状態となる。
次いで、第1プリフォーム3A及び第2プリフォーム2Aが組み合わされた二重容器成形用プリフォームPを、延伸可能な温度まで加熱する。そして、この加熱が終了した後、二重容器成形用プリフォームPを図示しないブロー成形用金型内にセットする。
次いで、第1プリフォーム3A及び第2プリフォーム2Aを同時に延伸ブロー成形して、図5に示すように二重容器1を形成するブロー工程を行う。
この工程では、第2プリフォーム2Aの口部11側から所定圧力の空気を第2プリフォーム2A内に供給し、且つ図示しない延伸ロッドを第2プリフォーム2A内に突き出すことで、両プリフォーム2A、3Aを延伸ブロー成形させる。
これにより、内容器2が外容器3の内面に剥離可能に積層された、図1に示す二重容器1を製造することができる。
なお、このブロー成形においては、延伸ロッドを使用しなくてもよい。また、ブロー工程後又はブロー工程前、導入突起部15Aの下端部を図5に示す切断線Mに沿って切断することで、導入筒部15を形成する。また、縦溝20と縦リブ21とが係合し合った部分は、外容器3と内容器2とを固着する帯状の固着部17として機能する。
なお、縦溝20及び縦リブ21は、ブロー成形によって径方向に小さく、周方向に大きくなる。
上述した製造方法によれば、第1プリフォーム3Aに設けられた縦溝20及び第2プリフォーム2Aに設けられた縦リブ21を互いに係合させることで、第2プリフォーム2Aの径方向内側への移動を規制しているので、二重容器成形用プリフォームPをブロー成形した後に、二重容器1の温度が低下する過程で内容器2が外容器3よりも大きく収縮変形しようとしても、内容器2の収縮変形を抑制することができる。しかも、縦溝20及び縦リブ21は共に上下方向に帯状に形成されているので、第1プリフォーム3A及び第2プリフォーム2Aを上下方向に沿って広範囲に係合でき、内容器2の収縮変形を効果的に抑制し易い。
これにより、使用前の段階で、外容器3から内容器2が離脱してしまう等の不具合を防止することができ、二重容器1としての品質を安定させることができる。また、先に述べたように、外容器3と内容器2とを固着する帯状の固着部17を形成できるので、内容器2の不均衡な減容変形を抑制でき、内容物を残すことなく使いきり易い二重容器1とすることができる。
なお、突起部16と導入筒部15とは、離脱不能に係合(例えば、摩擦抵抗力、凹凸嵌合など)されていても、離脱可能に係合されていても良い。
なお、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、二重容器1として、内容器2が外容器3の内面に剥離可能に積層された二重容器としたが、これに限定されるものではなく、内容器2と外容器3との間に隙間が確保された二重容器としても構わない。
また、上記実施形態では、縦溝20及び縦リブ21を、容器軸Oを挟んで対向するようにそれぞれ一対形成したが、一対に限定されず、それぞれ1つずつ形成しても構わないし、周方向に間隔をあけて3つ以上形成しても構わない。
また、第1プリフォーム3Aに第1係合部として縦溝20を形成し、第2プリフォーム2Aに第2係合部として縦リブ21を形成したが、これとは逆に第1プリフォーム3Aに第1係合部として縦リブ21を形成し、第2プリフォーム2Aに第2係合部として縦溝20を形成しても構わない。この場合であっても同様の作用効果を奏効することができる。
さらに、横断面視T字状の縦リブ21及び縦溝20に代えて、横断面視で矩形状や半円形状など、径方向の移動を許容するような固着部を各プリフォームに形成し、これをブロー成形することによって、前記縦リブ及び縦溝が径方向の移動を抑制するような形状となるように延伸されてもよい。
O…容器軸
P…二重容器成形用プリフォーム
1…二重容器
2…内容器
2A…第2プリフォーム
3…外容器
3A…第1プリフォーム
15a…導入孔
20…縦溝(第1係合部)
21…縦リブ(第2係合部)

Claims (4)

  1. 内容物が収容されると共に、内容物の減少に伴い減容変形する内容器と、
    該内容器が内装されると共に、内容器との間に外気が導入される導入孔が形成された外容器と、を備える二重容器の製造方法であって、
    前記導入孔が形成された有底筒状の第1プリフォーム内に、有底筒状に形成された第2プリフォームをセットするセット工程と、
    前記第1プリフォーム及び前記第2プリフォームを延伸可能な温度まで加熱した後、両プリフォームを同時にブロー成形して二重容器を形成するブロー工程と、を備え、
    前記第2プリフォームには、前記セット工程時に、前記第1プリフォームに設けられた第1係合部に係合して径方向内側への移動が規制される第2係合部が設けられ、
    前記第1係合部及び前記第2係合部は、容器軸に沿って延び、
    前記第2プリフォームの下端部には、前記セット工程時に、前記第1プリフォームの下端部に下方に向けて突設された筒体内に挿入される突起部が形成されていることを特徴とする二重容器の製造方法。
  2. 請求項1に記載の二重容器の製造方法において、
    前記第1係合部は、前記第1プリフォームの内面から径方向外側に向かって凹み、且つ第1プリフォームの周方向に沿った開口幅が内面側に位置する部分よりも径方向外側に位置する部分の方が長い凹部とされ、
    前記第2係合部は、前記第2プリフォームの外面から径方向外側に向かって突出し、且つ第2プリフォームの周方向に沿った突出幅が外面側に位置する部分よりも径方向外側に位置する部分の方が長い凸部とされていることを特徴とする二重容器の製造方法。
  3. 内容物が収容されると共に、内容物の減少に伴い減容変形する内容器と、
    該内容器が内装されると共に、内容器との間に外気が導入される導入孔が形成された外容器と、を備える二重容器であって、
    前記内容器には、前記外容器に設けられた第1係合部に係合して径方向内側への移動が規制される第2係合部が設けられ、
    前記第1係合部及び前記第2係合部は、容器軸に沿って延び、
    前記内容器の下端部には、前記外容器の下端部に下方に向けて突設された筒体内に挿入される突起部が形成され
    前記第1係合部は、前記外容器の内面から径方向外側に向かって凹む凹部とされ、
    前記第2係合部は、前記内容器の外面から径方向外側に向かって突出する中実の凸部とされていることを特徴とする二重容器。
  4. 内容物が収容されると共に、内容物の減少に伴い減容変形する内容器と、
    該内容器が内装されると共に、内容器との間に外気が導入される導入孔が形成された外容器と、を備える二重容器を成形するためのプリフォームであって、
    前記導入孔が形成された有底筒状の第1プリフォーム内に、有底筒状に形成された第2プリフォームがセットされており、
    前記第2プリフォームには、前記第1プリフォームに設けられた第1係合部に係合して径方向内側への移動が規制される第2係合部が設けられ、
    前記第1係合部及び前記第2係合部は、容器軸に沿って延び、
    前記第2プリフォームの下端部には、前記第1プリフォームの下端部に下方に向けて突設された筒体内に挿入される突起部が形成され
    前記第1係合部は、前記第1プリフォームの内面から径方向外側に向かって凹む凹部とされ、
    前記第2係合部は、前記第2プリフォームの外面から径方向外側に向かって突出する中実の凸部とされていることを特徴とする二重容器成形用プリフォーム。
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