JP3407292B2 - 壜 体 - Google Patents
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- B65D1/00—Containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material, by deep-drawing operations performed on sheet material
- B65D1/02—Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents
- B65D1/0207—Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by material, e.g. composition, physical features
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Description
外層内に、変形自在な内袋を形成する内層を剥離自在に
積層成形し、外観形状を変化を発生させることなく、か
つ内容液収納部に外気を侵入させることなく、内容液の
注出使用を可能とした合成樹脂製ブロー成形壜体に関す
るものである。
在な内袋を形成する内層を剥離自在に積層して構成した
合成樹脂製ブロー成形壜体の代表的な従来技術として
は、特開平5−310265号公報に開示された技術が
ある。
に形成される金型喰切り部である底部パーティングライ
ンに、内層同士は接着し、外層同士は接着しないことに
より形成されるスリットを設け、内層内に収納された内
容液が注出使用されて、内層が形成する内袋が容積減少
変形する際に、このスリットを通して外層と内層との間
に外気を侵入させることにより、外層に対する内層の剥
離を円滑に達成できるようにして、内容液の注出使用に
よる内層の容積減少変形が無理なく良好に行われるよう
にしている。
来技術は、外層と内層との間への外気の侵入口であるス
リットを壜体の底面に開口させているので、壜体を浴室
等の湯水が位置する面上で使用すると、この壜体底面に
開口されたスリットから湯水が外層と内層との間に侵入
し、汚れや黴を発生し易くすると共に、壜体の持ち運び
時に滴り落ちて、衣服や周囲を汚すと云う問題があっ
た。
底部に開口形成しているので、壜体の脚部としての底部
の機械的強度を低下させて、底部の自己形状保持能力を
低下させることになり、これにより、特に内容液が満た
されている状態では、壜体の座りが不安定になるとか、
底部に衝撃を与えないように、取扱いに注意を要するこ
とになると云う問題があった。
ける問題点を解消すべく創案されたもので、外層と内層
との間への外気の侵入口を形成するスリットから、壜体
が置かれた面上の湯水が侵入しないようにすることを技
術的課題とし、もって衛生的な使用形態を得ることがで
きると共に、機械的強度の安定した壜体を得ることを目
的とする。
る本発明の手段は、ブロー成形により成形された壜体で
あること、定形の外殻を形成する合成樹脂製の外層と、
この外層に剥離自在に積層され、内袋を形成する可撓性
合成樹脂製の内層とから構成されること、上端に連設し
た円筒状の口部を含めた胴部の上端部に金型喰切り部を
成形すること、この金型喰切り部における外層の端縁間
に、外層と内層との間への外気の侵入口としてのスリッ
トが形成されること、にある。
した把手成形用孔部の孔面に位置させるか、または胴部
の口部との境界部に成形した台座部に位置させるか、さ
らには口部の下端部に弦壁片状に成形した減径部に位置
させるのが良い。
て略全高さ範囲にわたって縦細長帯状に延びた接着帯
で、接着固定するのが有効である。
納する変形自在な内袋を形成する内層とは、剥離自在に
積層されており、この外層と内層との間はスリットによ
り外部に開放されているので、内層内に減圧が発生し
て、内層がその内部容積を減少させる方向に変形しよう
とすると、外層内へのスリットからの外気の侵入によ
り、外層と内層との剥離が円滑に達成されて、内層の変
形が無理なく良好に達成される。
侵入し、内層だけが外層から剥離して容積を減少させる
方向に変形するので、外層は変形を発生させる外力を受
けることが全くなく、変形することなく定形の外殻形状
を維持し、壜体の外観形状を一定に保持する。
置しているので、湯水が位置する面上に壜体が置かれて
も、この湯水が位置する面から離れて上方に位置するこ
とになり、このためこの面上の湯水がスリットを通して
外層と内層との間に侵入することはない。
部を含めた胴部の上部に設けられているので、このスリ
ットにより壜体の脚部として機能する底部の機械的強度
が低下すると云うことは全くなく、壜体の底部を、通常
の合成樹脂製ブロー成形壜体の底部と同等の機械的強度
に維持することになる。
積層物を、内層側を重ねた状態で金型の一部により喰い
切るので、内層同士は溶着するものの、外層同士は、そ
の喰い切り端縁をわずかに接触させるか、殆ど接触させ
ることができない状態となるため、摘むとか押圧等の手
先の操作で容易に、外層の端縁間に隙間、すなわちスリ
ットを成形することができる。
は、このスリットが外層と内層との間への外気の侵入口
となるため、内部に発生した減圧により内層が内容積を
減少させる方向に変形する際、このスリットを通して外
気が外層と内層との間に侵入するので、内層の内容積を
減少させる方向への変形を無理なく円滑に達成させるこ
とになる。
を含めた胴部の上部に位置していれば良く、把手を一体
成形する場合とか、口部を含めた胴部の上端部の径がパ
リソンの径よりも小さい場合には、把手を成形するため
の喰切り部の一部を、そして口部を含めた胴部上端部の
径をパリソンの径よりも小さくするための喰切り部の一
部を金型喰切り部とすれば良い。
ける場合には、この金型喰切り部を口部の下端部に設け
ることにより、この成形された金型喰切り部が壜体の容
器としての機能に悪影響を与えることがなく、また形成
されるスリットが壜体に装着されたキャップにより覆わ
れるので、壜体の外観を損なうと云うことがない。
たって接着帯で接着固定することにより、内層の内容積
減少変形、すなわち内層の潰れ変形は、この接着帯で固
定された部分を不動箇所として、一定の高さを維持しな
がらその径を減少させる基本形態に従って行われるの
で、内層の潰れ変形にも関わらず、内容液を良好に注出
することのできる状態を最後まで維持する。
ら説明する。壜体1は、高密度ポリエチレン樹脂製の外
層2と、ナイロン製の内層3と、接着性樹脂製の接着帯
11とを、共押出し成形手段により積層円筒状に押出し
成形したパリソン12からブロー成形され、円筒形状を
した口部5の外周面には、ポンプ付きキャップ13を螺
合組付けするための螺条が刻設されている。
って設けられているので、胴部4の底部に成形される金
型喰切り部であるピンチオフ加工部にも位置することに
なるが、この胴部4の底部のピンチオフ加工部に接着帯
11が位置することにより、胴部4底部のピンチオフ加
工部における外層2と内層3とが接着帯11で強固に接
着固定されることになり、これにより壜体1底部のピン
チオフ加工部における外層2端縁間が接着され、壜体1
底部の機械的強度が確保される。
形される金型喰切り部9は、ブロー成形金型である両割
金型または駒金型で、ブロー成形前のパリソン12また
はブロー成形後の壜体1の中間成形品の一部を喰い切る
ことにより成形されるが、この喰い切りは、内層3を重
ねた状態で,外層2と内層3との積層物を押し潰しなが
ら切断するので、図9に示すように、内層3同士は充分
に溶着するものの、外層2同士は、間に位置した内層3
の一部に邪魔されて、その尖塔状となった喰い切り端縁
間を殆ど接触させることができない状態となる。
あることも加わって、この金型喰切り部9に指先で適当
に力を加えることにより、外層2の喰い切り端縁間を、
外層2と内層3とを剥離させながら離反させてスリット
10を容易に形成することができる。
切り部9を、胴部4の上部の一側に一体成形した把手部
分に設けた場合を示すもので、金型喰切り部9は、把手
成形用孔部6の胴部4側の孔面に位置した部分に設定さ
れており、スリット10を成形する際には、把手成形用
孔部6の胴部4側縁部を摘むように押圧することによ
り、図2に示すように、金型喰切り部9にスリット10
を形成すると共に、このスリット10付近の外層2と内
層3とを剥離させることができる。
帯11を把手に対して横に位置する配置で示したが、一
般に把手を一体成形した壜体1は、その横断面形状が楕
円形状であり、把手を長軸上に位置させるのが普通であ
るので、接着帯11は把手とは反対側に位置させるのが
良く、このように接着帯11を把手の反対側に位置させ
ることにより、外層2内の内層3は、接着帯11と把手
部分とで固定されることになり、その外層2内での萎み
変形の形態が安定して一定化される。
示すように、成形される壜体1の口部5および胴部4の
上端部の径がパリソン12の径よりも小さい場合の金型
喰切り部9の形成例を示すもので、口部5との境界部分
である胴部4の上端部に、壜体1に装着されるポンプ付
きキャップ13で覆われる構成で、パリソン12と略径
の等しい台座部7を形成し、この台座部7の喰い切り部
分を金型喰切り部9としている。
は、壜体1の構造上および成形手順上、口部5を含めた
胴部4上部に金型による喰い切り部分が必然的に成形さ
れ、この金型による喰い切り部分の一部を金型喰切り部
9として利用しているが、図6ないし図8に示した実施
例は、スリット10を形成するために金型喰切り部9を
成形するように構成したものである。
の螺条刻設部分の下方に位置する下端部に、局部的にパ
リソン12よりも小さい径となる部分(中央部分)を有
する弦壁片状の減径部8を設けることにより、この減径
部8の中央に金型喰切り部9を成形する(図7参照)よ
うにしたものである。
に、壜体1に装着されるポンプ付きキャップ13により
その全体が覆われるので、減径部8に形成されるスリッ
ト10が壜体1の外観を損なうことがなく、また減径部
8の上下には、金型による喰い切り部分が連続した形態
で位置することがないので、金型喰切り部9付近の外殻
としての外層2の機械的強度は充分に大きく、これによ
り金型喰切り部9を設けたことによる壜体1の機械的強
度の低下がなく、さらに形成されるスリット10全体が
ポンプ付きキャップ13で覆われるので、この開口した
スリット10から水が外層2と内層3との間に侵入する
ことが全くない。
単層構造に限定されることはなく、必要に応じて多層構
造としても良いことは言うまでもなく、また接着帯11
は一つに限定されることはなく、必要に応じて対称位置
に一対設けても良い。
で、以下に示す効果を奏する。外層と内層との間への外
気の侵入口であるスリットを、口部を含めた胴部の上部
に設けたので、壜体が置かれる面上の湯水が、このスリ
ットから外層と内層との間に侵入することがなく、この
ため外層と内層との間に侵入した湯水による汚れとか黴
の発生がないと共に、壜体の持ち運び時の滴り落ちによ
る汚れの発生もなく、もって壜体の衛生的で安全な使用
形態を得ることができる。
ットを壜体の底部に設けていないので、壜体の底部を通
常のブロー成形壜たと同様の強度に維持することがで
き、これにより壜体の座りが劣化することがないと共
に、取扱いに特別な注意を要することがなく、もって良
好で安定した使用形態を得ることができる。
た全体斜視図。
視図。
視図。
供する縦断面図。
図。
図。
組付けた状態を示す半縦断全体図。
部拡大平断面図。
Claims (5)
- 【請求項1】 ブロー成形により、定形の外殻を形成す
る合成樹脂製の外層(2) と、該外層(2) に剥離自在に積
層され、内袋を形成する可撓性合成樹脂製の内層(3) と
から構成され、上端に連設した円筒状の口部(5) を含め
た胴部(4) の上端部に成形した金型喰切り部(9) の前記
外層(2) の端縁間に、前記外層(2) と内層(3) との間へ
の外気の侵入口としてのスリット(10)が形成される壜
体。 - 【請求項2】 金型喰切り部(9) を、胴部(4) の上部の
一側に成形した把手成形用孔部(6) の孔面に位置させた
請求項1に記載の壜体。 - 【請求項3】 金型喰切り部(9) を、胴部(4) の口部
(5) との境界部に成形した台座部(7) に位置させた請求
項1に記載の壜体。 - 【請求項4】 金型喰切り部(9) を、口部(5) の下端部
に弦壁片状に成形した減径部(8) に位置させた請求項1
に記載の壜体。 - 【請求項5】 外層(2) と内層(3) の一部を、金型喰切
り部(9) を避けて略全高さ範囲にわたって縦細長帯状に
延びた接着帯(11)で接着固定した請求項1または2また
は3または4に記載の壜体。
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---|---|---|---|
JP11807494A JP3407292B2 (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | 壜 体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11807494A JP3407292B2 (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | 壜 体 |
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JPH07315435A JPH07315435A (ja) | 1995-12-05 |
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ID=14727363
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP11807494A Expired - Fee Related JP3407292B2 (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | 壜 体 |
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Families Citing this family (2)
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---|---|---|---|---|
KR100466228B1 (ko) * | 1996-05-30 | 2005-06-22 | 가부시키가이샤 요시노 고교쇼 | 원통형몸통부를갖는압출블로우성형용기및그성형용금형 |
JP6489851B2 (ja) * | 2015-01-30 | 2019-03-27 | 株式会社吉野工業所 | 二重容器 |
-
1994
- 1994-05-31 JP JP11807494A patent/JP3407292B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07315435A (ja) | 1995-12-05 |
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