JP3010717B2 - 油性インキ - Google Patents

油性インキ

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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、筆跡の定着性に優れた油性インキに関する
ものである。
(従来の技術) 従来、速乾性マーキングペン等に用いる油性インキ
は、油溶性染料と油溶性樹脂と溶剤とを主成分としてお
り、水性染料と水とを主成分とする水性インキに比べ、
紙の他、ガラス、金属、プラスチック等にも良好な筆記
が可能であることから多く用いられている。この油性イ
ンキの溶剤としては、トルエン、キシレン等の芳香族炭
化水素やエチレングリコールモノメチルエーテル、エチ
レングリコールモノエチルエーテル等のグリコールエー
テル等が使用されている。
ところが、上記の油性インキを用いて、ポリ塩化ビニ
ル製やゴム製の被筆記面に筆記すると、溶剤が被筆記面
を侵すため、筆跡がいつまでも乾燥しないといった問題
を有していた。
この問題を解決するために、ポリ塩化ビニル製やゴム
製といった、耐溶剤性の弱い材質を侵さず、しかも、筆
跡の速乾性を維持する溶剤として、プロピレングリコー
ルモノメチルエーテル。ジプロピレングリコールモノメ
チルエーテル及び炭素数4以下の脂肪族アルコールから
選択して用いることが提案されている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、溶剤として、プロピレングリコールモ
ノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチル
エーテル及び炭素数4以下の脂肪族アルコールから選択
して用いた場合、筆跡の非吸収面に対する定着性が弱い
という問題があった。
そこで、本発明は、上記溶剤を使用した油性インキで
あって、非吸収面に対する十分な定着性を有する油性イ
ンキを得ることを課題とした。
(課題を解決するための手段) 本発明は、着色剤と、プロピレングリコールモノメチ
ルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテ
ル、炭素数4以下の脂肪族アルコールから選ばれる1種
または複数の溶剤と、前記溶剤に可溶であり、互いには
相溶しない2種類の樹脂とを少なくとも含む油性インキ
であって、この2種類の樹脂は、アクリル樹脂、ポリア
ミド樹脂、スチレン−アクリル樹脂よりなる群から選ば
れる樹脂と、ケトン樹脂。ロジン変性マレイン酸樹脂、
酢酸ビニール系樹脂、飽和ポリエステル樹脂、アルデヒ
ド樹脂よりなる群から選ばれる樹脂とである油性インキ
を要旨とするものである。
以下、詳細に説明する。
着色剤は、油溶性染料及び顔料が使用できる。油溶性
染料としては、C.I.ソルベントブラック7、同123、C.
I.ソルベントレッド8、同49、C.I.ソルベントブルー
2、同25、同55、同70、C.I.ソルベントグリーン3、C.
I.ソルベントイエロー21、同61、C.I.ソルベントオレン
ジ37、C.I.ソルベントバイオレット8、同21等が挙げら
れ、顔料としては、黄土、バリウム黄、紺青、カドミウ
ムレッド、酸化チタン、ベンガラ、鉄黒、カーボンブラ
ック等の無機顔料や、アゾ系顔料、フタロシアニン系顔
料、ニトロソ系顔料、ニトロ系顔料、塩基性染料系顔
料、酸性染料系顔料、建染染料系顔料、媒染染料系顔料
及び天然染料系顔料などの有機顔料といった従来公知の
顔料が挙げられる。上記例示した着色剤は、単独あるい
は複数混合して使用でき、使用量はインキ全量に対して
2〜20重量%添加することが好ましい。特に、着色剤と
して顔料を用いる場合、表面を樹脂コーティングした加
工顔料は、分散性、経時安定性、作業性の面から好まし
く用いることができるが、その具体例としては、ラベス
ター、ダイラックTN(以上、大日本インキ化学工業
(株)製)、ポリブライドN(日本油脂製)、ハイコー
プ(特殊色料工業(株)製)などが挙げられる。プロピ
レングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリ
コールモノメチルエーテル、炭素数4以下の脂肪族アル
コールは、インキの溶剤して使用するものである。炭素
数4以下の脂肪族アルコールは、メチルアルコール、エ
チルアルコール、ノルマルプロピルアルコール、イソプ
ロピルアルコール、ノルマルブチルアルコール、イソブ
チルアルコール、ターシャリーブチルアルコールが挙げ
られる。これらは単独あるいは複数混合して用いられ、
使用量は、インキ全量に対して50〜90重量%添加するこ
とが好ましい。
樹脂は、2種類の樹脂を用いる。これらの樹脂は、前
記溶剤に可溶であり、互いには相溶しないものを選択す
る。一方の樹脂は、アクリル樹脂、ポリアミド樹脂、ス
チレン−アクリル樹脂から選択され、他方の樹脂は、ケ
トン樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、酢酸ビニール系
樹脂、飽和ポリエステル樹脂、アルデヒド樹脂から選択
される。
樹脂の具体例を以下に記載する。
アクリル樹脂として、CB−2、KS−516、NK−3、LMS
−55、KS−513、KS−514(以上、互応化学工業(株)
製)などが、ポリアミド樹脂として、ニューマイド82
5、同840(以上、ケーシー有限会社製)、トレジンF3
0、同MF−30、同EF−30T(N−メトキシメチル化ナイロ
ン、帝国化学産業(株)製)、バーサミド744、同756、
同711(以上、ヘンケル白水(株)製)、トーマイド#9
0、同#92(以上、富士化成工業(株)製)などが、ス
チレン−アクリル樹脂として、ジョンクリル67、同67
8、同680、同682、同550、同586、B−36(以上、ジョ
ンソン(株)製)などが挙げられる。
また、ケトン樹脂として、ケトンレジンK−90(荒川
化学工業(株)製)、ハロン110H(本州化学(株)
製)、ラロパールK80(BASFジャパン(株)製)など
が、ロジン変性マレイン酸樹脂として、アルレザートKM
400、同KM444(以上、ジョンソン(株)製)などが、酢
酸ビニール系樹脂として、モビリス20、同25、同30、同
40、同50(以上、ジョンソン(株)製)などが、飽和ポ
リエステル樹脂として、フタロパールPP、同NP(以上、
BASFジャパン(株)製)などが、アルデヒド樹脂とし
て、ラロパールA81、同A101、同A LR8756(以上、BAS
Fジャバン(株)製)などが挙げられる。
上記樹脂の使用量の合計は、インキ全量に対して1〜
20重量%とすることが好ましい。これは、20重量%より
多く使用すると、粘度が高くなり、例えば、マーキング
ペン用インキとした場合、ペン先の種類によってはイン
キ吐出が非常に少なくなってしまう恐れがあるためであ
る。
更に、以上に示した成分以外に、必要に応じて、防腐
剤、防黴剤、湿潤剤、粘度調節剤、凍結安定剤、消泡
剤、界面活性剤など種々の添加剤を適宜選択して使用す
ることもできる。
本油性インキの調製は、着色剤として染料を用いた場
合、通常知られている撹拌機を用いて混合撹拌すること
によって、顔料を用いた場合、通常知られている分散機
を用いて混合分散することによって容易に得られる。
(作 用) 本発明に係る油性インキは、相溶性の無い樹脂を併用
しているため、溶剤が蒸発した後に、筆跡中に二層分離
した皮膜が形成される。この時上部と下部とに形成され
た被膜の柔軟性に差が生じ、軟らかい被膜が硬い被膜の
もろさを保護するので筆跡の定着性が向上するものと推
察される。
(実施例) 以下、実施例により更に詳細に説明する。
実施例、比較例中単に「部」とあるものは「重量部」
を示す。
プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレ
ングリコールモノメチルエーテル 実施例1 C.I.ソルベントレッド49 5.0部 C.I.ソルベントブルー44 1.0部 プロピレングリコールモノメチルエーテル 20.0部 エチルアルコール 65.0部 CB−2 8.0部 フタロパールPP 1.0部 上記成分を撹拌機にて4時間撹拌して紫色インキを得
た。
実施例2 C.I.ソルベントブラック123 10.0部 イソプロピルアルコール 20.0部 エチルアルコール 60.0部 ハロン110H 5.0部 ジョンクリル678 5.0部 上記成分を実施例1と同様にして黒色インキを得た。
実施例3 C.I.ルベントレッド49 6.0部 ジプロピレングリコールモメチルエーテル 35.0部 メチルアルコール 48.0部 ラロパールA101 3.0部 ニューマイド825 8.0部 上記成分を実施例1と同様にして赤色インキを得た。
実施例4 C.I.ソルベントブルー70 6.0部 エチルアルコール 82.0部 アルレザートKM400 3.0部 トレジンF30 9.0部 上記成分を実施例1と同様にして青色インキを得た。
実施例5 C.I.ソルベントレッド8 10.0部 プロピレングリコールモノメチルエーテル 30.0部 イソプロピルアルコール 54.0部 ジョンクリル67 5.0部 モビリス40 1.0部 上記成分を実施例1と同様にして赤色インキを得た。
比較例1 実施例1において、フタロパールPPを除き、その分CB
−2を加えた他は、実施例1と同様にして紫色インキを
得た。
比較例2 実施例3において、ラロパールA101を除き、その分メ
チルアルコールを加えた他は、実施例3と同様にして赤
色インキを得た。
比較例3 実施例4において、トレジンF30を除き、その分アル
レザートKM400を加えた他は、実施例4と同様にして青
色インキを得た。
比較例4 実施例5において、モビリス40を除き、その分ジョン
クリル67を加えた他は、実施例5と同様にして赤色イン
キを得た。
(発明の効果) 実施例1〜5、比較例1〜4で得られた油性インキを
使用して、定着性(手指による指消し)試験を試験者11
人について行なった。
結果を表−1に示した。
繊維芯をペン先とし、中綿を使用した筆記具(マーク
ぺんてるMS50、ぺんてる(株)製)に実施例、比較例各
々の油性インキを充填し、非吸収面(ポリプロピレン製
フィルム、鉄板を使用)に直線を並べて引き10分以上放
置した後、その筆跡を1本の指で直線に対して垂直に擦
過し、完全に消えるまでの回数を測定し、その平均値を
算出した。
以上の如く、本発明に係る油性インキは、筆跡の定着
性に優れたものである。
尚、本発明の説明に当って、油性インキを筆記具に充
填して説明したが、用途は筆記具に限定されるものでは
ない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09D 11/00 - 11/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】着色剤と、プロピレングリコールモノメチ
    ルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテ
    ル、炭素数4以下の脂肪族アルコールから選ばれる1種
    または複数の溶剤と、前記溶剤に可溶であり、互いには
    相溶しない2種類の樹脂とを少なくとも含む油性インキ
    であって、この2種類の樹脂は、アクリル樹脂、ポリア
    ミド樹脂、スチレン−アクリル樹脂よりなる群から選ば
    れる樹脂と、ケトン樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、
    酢酸ビニール系樹脂、飽和ポリエステル樹脂、アルデヒ
    ド樹脂よりなる群から選ばれる樹脂とである油性イン
    キ。
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