JPH0588749B2 - - Google Patents

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JPH0588749B2
JPH0588749B2 JP60163496A JP16349685A JPH0588749B2 JP H0588749 B2 JPH0588749 B2 JP H0588749B2 JP 60163496 A JP60163496 A JP 60163496A JP 16349685 A JP16349685 A JP 16349685A JP H0588749 B2 JPH0588749 B2 JP H0588749B2
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JP
Japan
Prior art keywords
monomethyl ether
oil
glycol monomethyl
propylene glycol
ink
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP60163496A
Other languages
English (en)
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JPS6225184A (ja
Inventor
Masayuki Fukaya
Hidetoshi Hamamoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentel Co Ltd
Original Assignee
Pentel Co Ltd
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Publication date
Application filed by Pentel Co Ltd filed Critical Pentel Co Ltd
Priority to JP60163496A priority Critical patent/JPS6225184A/ja
Publication of JPS6225184A publication Critical patent/JPS6225184A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は毒性が低くかつキヤツプをはずしたま
ま放置していてもペン先が乾燥し難い、ペン先耐
乾燥性に優れた油性インキに関するものである。 (従来の技術) 従来より紙、布等の吸収面やプラスチツク、ガ
ラス、金属等の非吸収面のどちらにも筆記可能で
あり、しかも速乾性がある油性タイプのインキが
広く使用されており、キシレンやトルエンを主溶
剤としたものが一般的であつた。しかしこれらは
臭気が強いといつた問題があり、近年、キシレン
やトルエンに代つてエチレングリコールモノメチ
ルエーテルやエチレングリコールモノエチルエー
テル等を使用した油性インキが多くなつてきてい
る。 (発明が解決しようとする問題点) 然し乍ら、最近、エチレングリコールモノメチ
ルエーテル及びエチレングリコールモノエチルエ
ーテルは体内において1級アルコール基がアルデ
ヒドを経て毒性の大きなメトキシ酢酸に移行する
ことから、その毒性が問題となつており、例えば
米国産業衛生専門官会議において、作業環境許容
濃度を5PPM以下にするという予告がなされる
等、今後の油性インキの溶剤としての使用が懸念
されており、代替となる溶剤が望まれている。
又、油性インキ本来の問題として筆記具に使用
し、キヤツプをはずしたまま放置しておくと、有
機溶剤が蒸発し、着色材や樹脂等が析出して、ペ
ン先の表面ばかりか、内部まで詰つてしまい、ペ
ン先からインキが吐出せず、筆跡がかすれたり、
更には筆記不能となるといつた点があり、この点
の解決も望まれている。 (問題点を解決するための手段) そこで、本発明者等は、低毒性でペン先耐乾燥
性に優れた油性インキを得るべく鋭意研究を重ね
た結果、遂に本発明を完成したものである。即
ち、本発明は着色材と、樹脂と、プロピレングリ
コールモノメチルエーテル及び/又はプロピレン
グリコールモノメチルエーテルアセテートと、下
記一般式()で示されるデカグリセリン脂肪酸
エステルとから少なくともなる油性インキを要旨
とするものである。 〈一般式〉
【化】 (式中、Rはアシル基又は水素を示す(但し全
てが水素である場合を除く)。) (作用) 本発明の油性インキに使用のプロピレングリコ
ールモノメチルエーテル及びプロピレングリコー
ルモノメチルエーテルアセテートは体内におい
て、エチレングリコールモノメチルエーテル及び
エチレングリコールモノエチルエーテルが毒性の
大きなメトキシ酢酸に移行するのに対して毒性の
少ないプロピレングリコールに移行する為、油性
インキの溶剤として使用してもその安全性は高
い。尚、米国産業衛生専門官会議における作業環
境許容濃度も100PPM以下とその低毒性を裏付け
ている。又、本発明の油性インキに使用の前記一
般式()で示されるポリグリセリン脂肪酸エス
テルは、ペン先において前記溶剤が蒸発し、着色
材や樹脂が析出する際に、同時に析出し、着色材
や樹脂間の強い結合を防止し、完全な皮膜が形成
されるのを抑制し、ペン先表面に非常にもろい皮
膜を形成させる為に、それ以上の溶剤の蒸発を防
止するとともに通常の筆圧によつて皮膜が破れ、
通常の筆記が可能となるものと思われる。 (発明の構成) 以下に本発明の油性インキの各成分について詳
細に説明する。 着色材としては後記プロピレングリコールモノ
メチルエーテル及び/又はプロピレングリコール
モノメチルエーテルアセテートに可溶な油溶性染
料やアルコール可溶染料や分散可能な顔料が使用
可能であり、これらの使用量は着色材の種類や他
のインキ成分により異なるが、インキ全量に対し
て3〜20重量%が好ましい。 樹脂は皮膜形成能を付与するものであり、後記
プロピレングリコールモノメチルエーテル及び/
又はプロピレングリコールモノメチルエーテルア
セテートに可溶な樹脂はいずれも使用可能であ
り、従来より使用されている天然樹脂、合成樹脂
が使用でき、具体的にはロジン、ロジンエステ
ル、ロジン変性グリセリンエステル、ロジン変性
マレイン酸樹脂、ロジン変性フエノール樹脂、ロ
ジン変性フエノールグリセリンエステル等のロジ
ン系樹脂、エチルセルロース、アセチルセルロー
ス等のセルロース樹脂、石油系樹脂、ケトン樹
脂、ポリビニルブチラール、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合物、塩化ビニリデン−塩化ビニル共重
合物が挙げられ、これらの使用量はインキ全量に
対して1〜20重量%が好ましい。 プロピレングリコールモノメチルエーテルとプ
ロピレングリコールモノメチルエーテルアセテー
トは溶剤として使用するもので、これらのもつ低
毒性により、本発明の油性インキに低毒性を付与
するもので、単独もしくは混合して使用可能であ
り、その使用量はインキ全量に対して40〜95重量
%であり、好ましくは60〜90重量%である。 前記一般式()で示されるデカグリセリン脂
肪酸エステルは、ペン先耐乾燥性を向上するため
に使用するもので、具体例を挙げると、デカグリ
セリルヘプタオレエート、デカグリセリルデカオ
レエート、デカグリセリルデカオレエート、デカ
グリセリルペンタステアレート、デカグリセリル
ヘプタステアレート、デカグリセリルデカステア
レート等が有り、これらの使用量は油性インキ全
量に対して0.05〜10重量%、好ましくは0.1〜5
重量%である。0.1重量%より少ないと効果が少
なくなる場合があり、5重量%より多いとインキ
の粘度が高くなり、筆跡がかすれる場合がある。 尚上記各成分以外に必要に応じて、エタノー
ル、プロパノール、ベンジルアルコール、フエニ
ルセロソルブ等の他の溶剤を少量併用することも
可能であり、防錆剤、防カビ剤、湿潤剤、粘度調
整剤、凍結防止剤、消泡剤、界面活性剤等、種々
の添加剤を適宜使用できる。 又、本発明の油性インキは上述せる各成分を攪
拌機もしくは分散機にて混合することにより容易
に得ることができる。 (実施例) 以下に本発明を実施例に従つて更に詳細に説明
するが実施例中「部」とあるのは「重量部」を示
す。 実施例 1 バリーフアーストブラツク #3806(油性染料、オリエント化学工業(株)製)
10.0部 タマノール100S(油溶性フエノール樹脂) 5.0部 プロピレングリコールモノメチルエーテル
84.0部 デカグリン5S(デカグリセリルペンタステアレ
ート、日光ケミカルズ(株)製) 1.0部 上記各成分を混合し、4時間攪拌することによ
り黒色インキを得た。 比較例 1 実施例1のデカグリン5Sを除き、その量だけ
プロピレングリコールモノメチルエーテルを加え
た以外は実施例1と同様にして、黒色インキを得
た。 実施例 2 バリーフアーストレツド#1308(油性染料、オ
リエント化学工業(株)製) 8.0部 ガムロジン(ロジン変性グリセリンエステル)
3.0部 プロピレングリコールモノメチルエーテルアセ
テート 86.0部 デカグリン7S(デカグリセリルヘプタステアレ
ート、日光ケミカルズ(株)製) 3.0部 上記各成分を実施例1と同様にして赤色インキ
を得た。 比較例 2 実施例2のデカグリン7Sを除き、その量だけ
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテ
ートを加えた以外は実施例2と同様にして、赤色
インキを得た。 実施例 3 ビクトリアブルーF4R(油性染料、BASF社製)
4.0部 ハイラツク1111(ケトン樹脂) 15.0部 プロピレングリコールモノメチルエーテル
75.8部 ベンジルアルコール 5.0部 デカグリン10S(デカグリセリルデカステアレ
ート、日光ケミカルズ(株)製) 0.2部 上記各成分を実施例1と同様にして青色インキ
を得た。 比較例 3 実施例3のデカグリン10Sを除き、その量だけ
プロピレングリコールモノメチルエーテルを加え
た以外は実施例3と同様にして、青色インキを得
た。 (発明の効果) 以上、実施例1〜3、比較例1〜3で得られた
油性インキを使用してペン先耐乾燥性試験を行な
つた結果を表−1に示す。
【表】 以上の如く、本発明の油性インキは低毒性でか
つペン先耐乾燥性に優れたものであり、筆記具は
もちろん、記録計用、スタンプ用、インキジエツ
ト記録用等にも使用可能なものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 着色材と、樹脂と、プロピレングリコールモ
    ノメチルエーテル及び/又はプロピレングリコー
    ルモノメチルエーテルアセテートと、下記一般式
    ()で示されるデカグリセリン脂肪酸エステル
    とから少なくともなる油性インキを要旨とするも
    のである。 〈一般式〉 【化】 (式中、Rはアシル基又は水素を示す(但し全
    てが水素である場合を除く)。)
JP60163496A 1985-07-24 1985-07-24 油性インキ Granted JPS6225184A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60163496A JPS6225184A (ja) 1985-07-24 1985-07-24 油性インキ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60163496A JPS6225184A (ja) 1985-07-24 1985-07-24 油性インキ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6225184A JPS6225184A (ja) 1987-02-03
JPH0588749B2 true JPH0588749B2 (ja) 1993-12-24

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ID=15774970

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60163496A Granted JPS6225184A (ja) 1985-07-24 1985-07-24 油性インキ

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JPH066994B2 (ja) * 1988-02-26 1994-01-26 孝正 服部 開放弁
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JP2745455B2 (ja) * 1995-05-01 1998-04-28 株式会社ツキネコ 水性スタンプインキ用ベヒクル、水性スタンプインキおよびスタンプ台
DE19650799C1 (de) 1996-12-06 1998-07-02 Sfs Ind Holding Ag Nuß zur Aufnahme eines oder zum Einsetzen in einen Befestigerkopf(es)
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JPS5744684A (en) * 1980-08-30 1982-03-13 Pentel Kk Oily ink
JPS58108270A (ja) * 1981-12-21 1983-06-28 Pilot Ink Co Ltd マ−キングペン用インキ

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JPS6225184A (ja) 1987-02-03

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