JP3010726B2 - 油性インキ - Google Patents

油性インキ

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、筆跡の定着性に優れた油性インキに関する
ものである。
(従来の技術) 従来、速乾性マーキングペン等に用いる油性インキ
は、油溶性染料と油溶性樹脂と溶剤とを主成分としてお
り、水性染料と水とを主成分とする水性インキに比べ、
紙の他、ガラス、金属、プラスチック等にも良好な筆記
が可能であることから多く用いられている。この油性イ
ンキの溶剤としては、トルエン、キシレン等の芳香族炭
化水素やエチレングリコールモノメチルエーテル、エチ
レングリコールモノエチルエーテル等のグリコールエー
テル等が使用されている。
ところが、上記の油性インキを用いて、ポリ塩化ビニ
ル製やゴム製の被筆記面に筆記すると、溶剤が被筆記面
を侵すため、筆跡がいつまでも乾燥しないといった問題
を有していた。
この問題を解決するために、ポリ塩化ビニル製やゴム
製といった、耐溶剤性の弱い材質を侵さず、しかも、筆
跡の速乾性を維持する溶剤として、プロピレングリコー
ルモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチ
ルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテ
ル及び炭素数4以下の脂肪族アルコールを用いることが
提案されている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、溶剤として、プロピレングリコールモ
ノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエ
ーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル及
び炭素数4以下の脂肪族アルコールを用いた場合、筆跡
の非吸収面に対する定着性が弱いという問題があった。
そこで、本発明は、上記溶剤を使用した油性インキで
あって、非吸収面に対する十分な定着性を有する油性イ
ンキを得ることを課題とした。
(課題を解決するための手段) 本発明は、着色材と、プロピレングリコールモノメチ
ルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテ
ル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、炭素
数4以下の脂肪族アルコールから選ばれる1種または複
数の溶剤と、前記溶剤に可溶である酸価度が10以下のポ
リアミド樹脂、メラミン樹脂、アルデヒド樹脂よりなる
群から選ばれる樹脂と、酸価度が80以上のロジン変性マ
レイン酸樹脂、飽和ポリエステル樹脂、スチレン系樹
脂、スチレン−アクリル系樹脂よりなる群から選ばれる
樹脂とより少なくともなることを特徴とする油性インキ
を要旨とするものである。
以下、詳細に説明する。
着色材は、油溶性染料及び顔料が使用できる。油溶性
染料としては、C.I.ソルベントブラック7、同123、C.
I.ソルベントレッド8、同49、C.I.ソルベントブルー
2、同25、同55、同70、C.I.ソルベントグリーン3、C.
I.ソルベントイエロー21、同61、C.I.ソルベントオレン
ジ37、C.I.ソルベントバイオレット8、同21等が挙げら
れ、顔料としては、黄土、バリウム黄、紺青、カドミウ
ムレッド、酸化チタン、ベンガラ、鉄黒、カーボンブラ
ック等の無機顔料や、アゾ系顔料、フタロシアニン系顔
料、ニトロソ系顔料、ニトロ系顔料、塩基性染料系顔
料、酸性染料系顔料、建染染料系顔料、媒染染料系顔料
及び天然染料系顔料などの有機顔料といった従来公知の
顔料が挙げられる。上記例示した着色材は、単独あるい
は複数混合して使用でき、使用量は油性インキ全量に対
して2〜20重量%添加することが好ましい。特に、着色
材として顔料を用いる場合、表面を樹脂コーティングし
た加工顔料は、分散性、経時安定性、作業性の面から好
ましく用いることができるが、その具体例としては、ラ
ベスター、ダイラックTN(以上、大日本インキ化学工業
(株)製)、ポリブライドN(日本油脂(株)製)、ハ
イコープ(特殊色科工業(株)製)などが挙げられる。
プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレ
ングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコ
ールモノメチルエーテル、炭素数4以下の脂肪族アルコ
ールは、インキの溶剤として使用するものである。炭素
数4以下の脂肪族アルコールは、メチルアルコール、エ
チルアルコール、ノルマルプロピルアルコール、イソプ
ロピルアルコール、ノルマルブチルアルコール、イソブ
チルアルコール、ターシャリーブチルアルコールが挙げ
られる。これらは単独あるいは複数混合して用いられ、
使用量は、油性インキ全量に対して50〜90重量%添加す
ることが好ましい。
樹脂は、前記溶剤に可溶であり、酸価度が10以下のポ
リアミド樹脂、メラミン樹脂、アルデヒド樹脂よりなる
群から選ばれる樹脂と、酸価度が80以上のロジン変性マ
レイン酸樹脂、飽和ポリエステル樹脂、スチレン系樹
脂、スチレン−アクリル系樹脂よりなる群から選ばれる
樹脂とを併用することが必要である。
酸価度が80以上のロジン変性マレイン酸樹脂、飽和ポ
リエステル樹脂、スチレン系樹脂、スチレン−アクリル
系樹脂よりなる群から選ばれる樹脂の具体例としては、
ロジン変性マレイン酸樹脂として、アルレザートKM40
0、同KM444(ジョンソン(株)製)などが、飽和ポリエ
ステル樹脂として、フタロパールPP、同NP(BASFジャパ
ン(株)製)などが、スチレン系樹脂として、スプラパ
ールAP−20、同AP−30(BASFジャパン(株)製)など
が、スチレン−アクリル樹脂として、ジョンクリル67、
同678、同680、同682、同550、同586、B−36(ジョン
ソン(株)製)などが挙げられる。
酸価度が10以下のポリアミド樹脂、メラミン樹脂、ア
ルデヒド樹脂よりなる群から選ばれる樹脂の具体例とし
ては、ポリアミド樹脂として、ポリマイドS−40E、同
S−40HA(三洋化成工業(株)製)、サンマイド550、
同550D、同555、同611DK−1、同615(三和化成工業
(株)製)などが、メラミン樹脂として、マプレナール
MF600、同MF750、同MF980(ヘキストジャパン(株)
製)などが、アルデヒド樹脂として、ラロパールA81、
同A101、同A LR 8756(BASFジャパン(株)製)など
が挙げられる。
上記樹脂の使用量は、インキ全量に対して1〜20重量
%添加することが好ましい。これは、20重量%より多く
使用すると、粘度が高くなり、例えば、マーキングペン
用インキとした場合、ペン先の種類によってはインキ吐
出が非常に少なくなってしまう恐れがあるためである。
更に、以上に示した成分以外に、必要に応じて、防腐
剤、防黴剤、湿潤剤、粘度調節剤、凍結安定剤、消泡
剤、界面活性剤など種々の添加剤を適宜選択して使用す
ることもできる。
本油性インキの調製は、着色材として染料を用いた場
合、通常知られている撹拌機を用いて混合撹拌すること
によって、顔料を用いた場合、通常知られている分散機
を用いて混合分散することによって容易に得られる。
(作 用) 本発明に係る油性インキは、樹脂として酸価度が10以
下の特定の樹脂と、酸価度が80以上の特定の樹脂とを併
用しているため、溶剤が蒸発した後に、筆跡中に酸価度
が10以下の特定の樹脂と、酸価度が80以上の特定の樹脂
との二層に分離した皮膜が形成される。この時、上部と
下部とに形成された皮膜の柔軟性に差が生じ、柔らかい
皮膜が硬い皮膜の脆さを保護したり、接着効果を出した
りするので筆跡の定着性が向上するものと推察される。
(実施例) 以下、実施例により更に詳細に説明する。
実施例、比較例中単に「部」とあるものは「重量部」
を示す。
実施例1 C.I.ソルベントレッド49 5.0部 C.I.ソルベントブルー44 1.0部 プロピレングリコールモノメチルエーテル 20.0部 エチルアルコール 65.0部 マプレナールMF600(酸化度:1) 8.0部 フタロパール NP(酸化度:80〜90) 1.0部 上記成分を撹拌機にて4時間撹拌して紫色インキを得
た。
実施例2 C.I.ソルベントブラック123 10.0部 イソプロピルアルコール 20.0部 エチルアルコール 60.0部 バーサミド711(酸化度:4) 5.0部 ジョンクリル678(酸化度:200) 5.0部 上記成分を実施例1と同様になして黒色インキを得
た。
実施例3 C.I.ソルベントレッド49 6.0部 プロピレングリコールモノエチルエーテル 35.0部 メチルアルコール 48.0部 サンマイド611BK−1(酸化度:7) 8.0部 ジョンクリル67(酸化度:195) 3.0部 上記成分を実施例1と同様になして赤色インキを得
た。
実施例4 C.I.ソルベントブルー70 6.0部 エチルアルコール 82.0部 ラロパールA81(酸化度:3) 3.0部 フタロパールPP(酸化度:190〜205) 9.0部 上記成分を実施例1と同様になして青色インキを得
た。
比較例1 実施例1において、フタロパールNPを除き、その分マ
プレナールMF600を加えた他は、実施例1と同様になし
て紫色インキを得た。
比較例2 実施例3において、ジョンクリル67を除き、その分メ
チルアルコールを加えた他は、実施例3と同様になして
赤色インキを得た。
比較例3 実施例4において、フタロパールPPを除き、その分ラ
ロパールA81を加えた他は、実施例4と同様になして青
色インキを得た。
(発明の効果) 実施例1〜4、比較例1〜3で得られた油性インキを
使用して、定着性(手脂による指消し)試験を試験者11
人について行なった。
結果を表−1に示した。
繊維芯をペン先とし、中綿を使用した筆記具(マーク
ぺんてるMS50、ぺんてる製)に実施例、比較例各々の油
性インキを充填し、非吸収面(ポリプロピレン製フィル
ム、鉄板を使用)に直線を並べて引き10分以上放置した
後、その筆跡を1本の指で直線に対して垂直に擦過し、
完全に消えるまでの回数を測定し、その平均値を算出し
た。
以上の如く、本発明に係る油性インキは、筆跡の定着
性に優れたものである。
尚、本発明の説明に当って、油性インキを筆記具に充
填して説明したが、用途は筆記具に限定されるものでは
ない。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】着色材と、プロピレングリコールモノメチ
    ルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテ
    ル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、炭素
    数4以下の脂肪族アルコールから選ばれる1種または複
    数の溶剤と、前記溶剤に可溶である酸価度が10以下のポ
    リアミド樹脂、メラミン樹脂、アルデヒド樹脂よりなる
    群から選ばれる樹脂と、酸価度が80以上のロジン変性マ
    レイン酸樹脂、飽和ポリエスエル樹脂、スチレン系樹
    脂、スチレン−アクリル系樹脂よりなる群から選ばれる
    樹脂とより少なくともなることを特徴とする油性イン
    キ。
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