JP2572585B2 - 水性版画インキ組成物 - Google Patents

水性版画インキ組成物

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雄一 小林
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は水性版画インキに関する。更に詳細には紙面
に刷り上げた部分の乾燥後の耐水性(以下,単に耐水性
と言う)に優れ,かつ,皮膚に付着したインキの水洗い
による落ち易さ(以下,単に水落ち性と言う)の良好な
水性版画インキに関するものである。
(従来の技術) 従来,版画インキは,油性タイプ又は中性(油中水滴
型エマルション)タイプのものが用いられていた。該両
タイプの版画インキは,耐水性の優れた版画が得られる
ものの,インキの臭気が強く,又,手,指等にインキが
付着した場合,灯油や研磨剤入り石けん等で洗わなけれ
ば落とせないといった欠点を有していたため,特に児童
・生徒の様な低年齢者の使用において不便なものであっ
た。
そこで,近年取り扱い性が簡便であるとの理由から,
顔料,水溶性樹脂,高沸点水溶性有機溶剤を主成分とす
る水性タイプの版画インキが用いられるようになってき
ている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら,上記水性版画インキは水落ち性に優
れ,臭気もほとんどない半面,版画の耐水性が強く,そ
のため,せっかく若労して刷り上げた版画に誤って水が
付着した場合,作品が駄目になってしまうという問題点
を有している。
即ち,上述したように水落ち性を良好にすることと,
耐水性を良好にすることは相反する技術的課題であり,
未だ両者共に満足する版画インキは得られていない。
(問題点を解決するための手段) そこで本発明者等は上記問題点に鑑み,水落ち性及び
耐水性の良好な版画インキを得るべく鋭意研究を重ね,
遂に本発明を完成させたものであって,本発明は、顔料
と、アルカリ可溶型樹脂と、アルカリ剤と、高沸点水溶
性有機溶剤とより少なくともなる水性版画インキにおい
てポリオキシエチレンステアリルアミン又はポリオキシ
エチレンオレイルアミンを含むことを特徴とする水性版
画インキを要旨とするものである。
以下,本発明を詳細に説明する。
顔料は着色材として使用するものであり,従来公知の
各種無機及び有機顔料を用いることができるが,具体的
には,カーボンブラック,酸化チタン,ベンガラ,黄
土,ハンザエローG,同10G,バーントシエンナー,レーキ
レッド,カーミン3B,同6B,群青,フタロシアニンブル
ー,フタロシアニングリーン等を適宜単独若しくは複数
組み合わせて使用でき,その使用量は水性版画インキ組
成物に対して5〜25重量%が好ましい。
アルカリ可溶型樹脂は,上記顔料の定着剤及び展色剤
として使用するものであり,後述するアルカリ剤と併用
することにより水に可溶となる樹脂であるが,具体的に
は,(メタ)アクリル樹脂,スチレン−アクリル樹脂,
スチレン−マレイン酸樹脂,マレイン酸樹脂,フマル酸
樹脂,ロジン変性マレイン酸樹脂等を用いることがで
き,その使用量は水性版画インキ組成物に対して5〜20
重量%が好ましい。アルカリ剤は上記アルカリ可塑剤樹
脂を水に可溶化させる為に用いるものであって,具体的
にはアンモニア,モルホリンやモノエタノールアミン,
ジエタノールアミン,トリエタノールアミン,エチルモ
ノエタノールアミン,ノルマルブチルモノエタノールア
ミン,ジメチルエタノールアミン,ジエチルエタノール
アミン,エチルジエタノールアミン,ノルマルブチルジ
エタノールアミン,ジノルマルブチルエタノールアミ
ン,モノイソプロパノールアミン,ジイソプロパノール
アミン,トリイソプロパノールアミン等のアルカノール
アミン類を用いることができ,その使用量は水性版画イ
ンキ組成物中のアルカリ可溶型樹脂に対し10〜55重量%
が好ましい。
高沸点水溶性有機溶剤は練り板等の非吸収面における
水性版画インキ組成物の乾燥防止剤として使用するもの
であり,具体的には,エチレングリコール,ジエチレン
グリコール,トリエチレングリコール,プロピレングリ
コール,ジプロピレングリコール等のグリコール類,グ
リセリン,ベンジルアルコール等の単独若しくは複数混
合して用いることができ,その使用量は水性版画インキ
組成物に対し10〜40重量%が好ましい。
本発明の骨子であるポリオキシエチレンステアリルア
ミン又はポリオキシエチレンオレイルアミンは、水落ち
向上剤として用いるものであって、その使用量は水性版
画インキ組成物に対し0.5〜7重量%が好ましい。
尚,上記成分以外に必要に応じて,炭酸カルシウム,
硫酸バリウム等の体質顔料や防腐・防カビ剤,アルキル
ベンゼンスルホン酸ソーダ等の界面活性剤,低級脂肪族
アルコールといった浸透・乾燥促進剤等の添加剤を適宜
用いてもよい。又,水性版画インキは,ローラー等で延
展し,版木に塗布し,紙等に転写するものであるので,
延長し易く,かつ,版木に塗布した時に流動しない物性
を有している事が必要であるが,粘度としてはJIS.K570
1印刷インキ試験方法記載のスプレッドメーターによる
粘度測定値が40〜65mmであることが好ましい。
従って本発明に係る水性版画インキ組成物は,上記成
分を比較的高粘度な組成物用の三本ロールミルの様な分
散機により混合分散することによって得ることができ
る。
(作用) 本発明に係る版画インキ組成物が,耐水性に優れ,か
つ,水落ち性に優れるのは以下の様に推察される。
即ち,当該版画インキ組成物中の定着剤であるアルカ
リ可溶型樹脂は,アルカリ剤により水に可溶化されてい
るが,本来水に対し不溶若しくは難溶性の物質であるの
で,作品を刷り上げ乾燥し,アルカリ剤を飛ばしてしま
うと耐水性を有する皮膚を形成し,更に水落ち向上剤で
あるポリオキシエチレンステアリルアミン又はポリオキ
シエチレンオレイルアミンは作品に使用される紙等に非
常に良く浸透してしまうため耐水性に優れ,且つ,手,
指等に付着した場合には皮膚の凹凸に入り込んだ顔料等
に対しポリオキシエチレンステアリルアミン又はポリオ
キシエチレンオレイルアミンが乳化剤的な作用を及ぼす
ので水落ち性にも優れるものである。
(実施例) 以下,本発明を実施例により更に詳細に説明するが,
「部」とあるものは「重量部」を示すものである。
実施例1. カーボンブラック 10部 沈降性硫酸バリウム 15部 ロジン変性マレイン酸樹脂 15部 ジメチルエタノールアミン 5部 グリセリン 7部 トリエチレングリコール 25部 イソプロピルアルコール 5部 ポリオキシエチレンステアリルアミン 3部 水 15部 上記各成分をラボミキサーに入れ1時間プレミキシン
グした後,3本ロールミルにて2回通しを行ない,黒色の
水性版画インキ組成物を得た。このもののスプレッドメ
ーターによる測定値は59mmであった。
比較例1. 実施例1のポリオキシエチレンステアリルアミン3部
をグリセリンにかえた以外は実施例1と同様になして黒
色の水性版画用インキ組成物を得た。このもののスプレ
ッドメーターによる測定値は60mmであった。
実施例2. カーミン6B 10部 沈降性硫酸バリウム 15部 ロジン変性マレイン酸樹脂 15部 ジエチルエタノールアミン 5部 エチレングリコール 7部 トリエチレングリコール 30部 ポリオキシエチレンオレイルアミン 3部 水 15部 上記成分をラボミキサーに入れ1時間プレミキシング
した後,3本ロールミルにて2回通しを行ない赤色の水性
版画インキを得た。このもののスプレッドメーターによ
る測定値は62mmであった。
比較例2. 実施例2のポリオキシエチレンオレイルアミン3部を
エチレングリコールにかえた以外は実施例2と同様にな
して赤色の水性版画用インキ組成物を得た。このものの
スプレッドメーターによる測定値は63mmであった。
比較例3. 市販の油性の版画インキ(黒色)。
スプレッドメーターによる測定値は65mmである。
比較例4. 市販の水性の版画インキ(黒色)。
スプレッドメーターによる測定値は58mmである。
(効果) 上記実施例1,2及び比較例1〜4について試験を行な
った。結果を表に示す。
耐水性…各版画インキにて刷り上げた作品を乾燥後,
水中に浸漬して版画インキの水への流出を観察した。
○:流出なし ×:流出あり 水落ち性…各版画インキを手の甲に塗り,5分間放置
後,水道水流水下,該部分を約500g荷重で5回こすり,
版画インキの落ち具合を観察した ◎:完全に落ちる ○:ほぼ完全に落ちる △:少し残る ×:全く落ちない 以上詳細に説明した様に,本発明に係る水性版画イン
キ組成物は,耐水性に優れ,かつ,水落ち性にも優れる
といった性質を有している優れたものである。
尚,本発明は以上の如く水性版画インキ組成物として
説明したが,前述した実施例により得られた水性版画イ
ンキ組成物に更に水を加え,筆塗りが容易な程度の粘度
となすことにより,従来,樹脂エマルションを用いるこ
とでしか得られなかった耐水性水彩絵具としても使用可
能であり,顔料及び体質顔料を適宜選択することによ
り,耐水性を有する透明若しくは不透明水彩絵具となす
ことができ,即ち,この水彩絵具は,従来の水彩絵具同
様の水落ちの良さに加え,作品の耐水性に優れるという
優れた特性を有するものとなる。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】顔料と、アルカリ可溶型樹脂と、アルカリ
    剤と、高沸点水溶性有機溶剤とより少なくともなる水性
    版画インキにおいてポリオキシエチレンステアリルアミ
    ン又はポリオキシエチレンオレイルアミンを含むことを
    特徴とする水平版画インキ。
  2. 【請求項2】上記水性版画インキの粘度が、40〜65mm
    (JIS.K5701印刷インキ試験方法記載のスプレッドメー
    ターによる測定値)であることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の水性版画インキ組成物。
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