JPH08283646A - 筆記具用水性顔料インキ組成物 - Google Patents
筆記具用水性顔料インキ組成物Info
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- JPH08283646A JPH08283646A JP9363195A JP9363195A JPH08283646A JP H08283646 A JPH08283646 A JP H08283646A JP 9363195 A JP9363195 A JP 9363195A JP 9363195 A JP9363195 A JP 9363195A JP H08283646 A JPH08283646 A JP H08283646A
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Abstract
水性顔料インキ組成物を提供する。 【構成】 顔料、分散剤及び水と水溶性溶剤からなる筆
記具用インキ組成物において、インキ組成物中換算で
0.05〜5重量%のアルキル基の炭素数が4〜20の
アルキルピロリドンを含有させたことを特徴とする筆記
具用水性顔料インキ組成物。
Description
定性に優れた筆記具用水性顔料インキ組成物に関する。
インペン、プラスチックペン、筆ペン、フェルトペン等
に用いられる水性インキには、色素成分として主に水溶
性の染料が用いられてきた。しかし、これらの染料イン
キから得られた描線は、耐光性、耐水性等の点で劣ると
いう欠点があった。そこで、近年、これらの物性に優れ
た顔料を色素成分として使用する試みが行われ、それに
関する提案も数多く案出され、多種の用途に使用されて
いる。
ンキ組成物等の低粘度での使用では、経時的にも非常に
不安定で凝集し易く筆記不能となる課題があった。そこ
で、顔料を分散させるための分散剤として、各種界面活
性剤が使用されているが、未だ十分なものとは言えなか
った。
課題に鑑み、これを解消しようとするものであり、分散
性、経時安定性に優れた筆記具用水性顔料インキ組成物
を提供することにある。
剤及び水と水溶性溶剤からなる筆記具用水性顔料インキ
組成物における、顔料の分散性、経時安定性等について
様々な検討を重ねてきた結果、特定のアルキルピロリド
ンが、分散性、経時安定性としての効果に優れているこ
とを見い出し、本発明を完成するに至った。すなわち、
本発明の筆記具用水性顔料インキ組成物は、顔料、分散
剤及び水と水溶性溶剤からなる筆記具用水性顔料インキ
組成物において、インキ組成物中換算で0.05〜5重
量%のアルキル基の炭素数が4〜20のアルキルピロリ
ドンを含有させたことを特徴とする。
からなる筆記具用水性顔料インキ組成物中に、アルキル
基の炭素数が4〜20のアルキルピロリドンを特定量含
有させることにより、顔料の凝集作用を長期間防止し
て、分散性、経時安定性に優れたものとなる(この点に
関しては更に実施例等で説明する)。
発明の筆記具用水性顔料インキ組成物は、顔料、分散剤
及び水と水溶性溶剤からなる筆記具用水性顔料インキ組
成物において、インキ組成物中換算で0.05〜5重量
%のアルキル基の炭素数が4〜20のアルキルピロリド
ンを含有させたことを特徴とする。
ルキル基の炭素数が4〜20のアルキルピロリドンであ
り、例えば、n‐オクチルピロリドンやn‐ドデシルピ
ロリドン等が挙げられる。これらは、単独あるいは、2
種以上を組み合わせて使用することができる。アルキル
基の炭素数が4未満では、効果は得られず、また、アル
キル基の炭素数が20を越えると、溶解性が小さくなる
ため、好ましくない。配合量は、インキ組成物中換算で
(インキ全重量に対して)、0.05〜5重量%、好ま
しくは0.1〜3重量%である。配合量が0.05重量
%未満では、効果は得られず、また、5重量%を越える
と、粘度が高くなり、筆記描線にかすれが生じてしま
う。
されている無機及び有機顔料の中から任意のものを、単
独あるいは2種以上を組み合わせて使用することができ
る。例えば、酸化チタン系、カーボンブラック系、フタ
ロシアニン系、アゾ系、キナクリドン系、アンスラキノ
ン系、ジオキサジン系、インジゴ・チオインジゴ系、ペ
リノン・ペリレン系、イソインドレノン系、カドミウム
系等が使用でき、その使用量は5〜20重量%が好まし
い。
こと、水溶性有機溶剤を単独あるいは、2種以上組み合
わせた混合物が挙げられる。例えば、メタノール、エタ
ノール、イソプロパノール等の低級1価アルコール類、
エチレングリコール、ジエチレングリコール、グリセリ
ン等の多価アルコール類、エチレングリコールモノメチ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル
等のグリコールエーテル類、エチレングリコールモノメ
チルエーテルアセテートのようなグリコールエーテルエ
ステル類、ポリグリセリン、及びその誘導体等の水溶性
有機溶剤等が使用できる。
性溶剤に溶解するものであれば、特に限定されるもので
はなく、例えば、アラビアゴム、ロジン等の天然樹脂、
ヒドロキシエチルセルロースやその誘導体、ロジン誘導
体等の半合成樹脂、ポリビニルアルコール、ポリビニル
ピロリドン、ポリビニルブチラール、ポリビニルエーテ
ル、スチレンアクリル樹脂、スチレンマレイン酸樹脂、
ケトン樹脂等の合成樹脂や、アニオン界面活性剤、カチ
オン界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられ、これら
を単独あるいは2種以上を組み合わせて用いても良い。
インキ組成物に用いられている添加剤、防腐剤、防錆
剤、防菌剤、潤滑剤等を必要に応じて配合しても良い。
製造法としては、上述の顔料5〜20重量%、水70〜
40重量%、水溶性有機溶剤10〜30重量%、顔料分
散剤1〜20重量%、アルキルピロリドン0.05〜5
重量%とをボールミル、サンドミル、ビーズミル等に代
表される顔料分散機を用いて分散させることにより製造
することができる。
本発明は、これらの実施例によって限定されるものでは
ない。
コール、カーボンブラック、残りの成分を順次加え、撹
拌機にて2時間のプレミックスを行い、さらにサンドミ
ルにて分散処理を行い、この液をろ過等で粗大粒子を除
去し、インキ組成物を調製した。
チルピロリドンを配合せず、精製水を67.0重量%と
した以外は、同様にしてインキ組成物を調製した。
シルピロリドンを配合せず。精製水を68.0重量%と
した以外は、同様にしてインキ組成物を調製した。
び比較例1〜2の水性顔料インキ組成物を用いて、市販
の筆記具(三菱鉛筆(株)製 PC−3M)に充填した
直後に、紙面に筆記し、その描線の状態を目視により評
価した。また、経時変化を評価するため、上記と同様に
して、1カ月後に紙面に筆記して描線状態を評価した。
その結果を下記表1に示す。
明となる実施例1〜2は、アルキルピロリドンを配合し
ていない比較例1〜2に較べて、分散性及び経時安定性
に優れたものとなることが判った。
4〜20のアルキルピロリドンを特定量添加した筆記具
用水性顔料インキ組成物は、分散性及び経時安定性に優
れ、また、この組成物を用いた筆記具は優れた描線状態
を長期間保つことができるという利点を有する。
Claims (1)
- 【請求項1】 顔料、分散剤及び水と水溶性溶剤からな
る筆記具用水性顔料インキ組成物において、インキ組成
物中換算で0.05〜5重量%のアルキル基の炭素数が
4〜20のアルキルピロリドンを含有させたことを特徴
とする筆記具用水性顔料インキ組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9363195A JP3969752B2 (ja) | 1995-04-19 | 1995-04-19 | 筆記具用水性顔料インキ組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9363195A JP3969752B2 (ja) | 1995-04-19 | 1995-04-19 | 筆記具用水性顔料インキ組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08283646A true JPH08283646A (ja) | 1996-10-29 |
JP3969752B2 JP3969752B2 (ja) | 2007-09-05 |
Family
ID=14087690
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9363195A Expired - Fee Related JP3969752B2 (ja) | 1995-04-19 | 1995-04-19 | 筆記具用水性顔料インキ組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3969752B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001046325A1 (en) * | 1999-12-20 | 2001-06-28 | Cabot Corporation | Inkjet ink and other ink compositions containing cyclic amides |
JP2007016144A (ja) * | 2005-07-08 | 2007-01-25 | Pilot Ink Co Ltd | ボールペン用水性インキ組成物及びそれを収容したボールペン |
JP2010174257A (ja) * | 2010-04-28 | 2010-08-12 | Pilot Ink Co Ltd | ボールペン用水性インキ組成物及びそれを収容したボールペン |
JP2010184368A (ja) * | 2009-02-10 | 2010-08-26 | Ricoh Co Ltd | 処理液及びインクジェット記録方法 |
-
1995
- 1995-04-19 JP JP9363195A patent/JP3969752B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001046325A1 (en) * | 1999-12-20 | 2001-06-28 | Cabot Corporation | Inkjet ink and other ink compositions containing cyclic amides |
US6436178B1 (en) * | 1999-12-20 | 2002-08-20 | Cabot Corporation | Inkjet ink and other ink compositions containing cyclic amides |
JP2007016144A (ja) * | 2005-07-08 | 2007-01-25 | Pilot Ink Co Ltd | ボールペン用水性インキ組成物及びそれを収容したボールペン |
JP2010184368A (ja) * | 2009-02-10 | 2010-08-26 | Ricoh Co Ltd | 処理液及びインクジェット記録方法 |
JP2010174257A (ja) * | 2010-04-28 | 2010-08-12 | Pilot Ink Co Ltd | ボールペン用水性インキ組成物及びそれを収容したボールペン |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3969752B2 (ja) | 2007-09-05 |
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