JP2671427B2 - 水性顔料インキ - Google Patents
水性顔料インキInfo
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- JP2671427B2 JP2671427B2 JP21809488A JP21809488A JP2671427B2 JP 2671427 B2 JP2671427 B2 JP 2671427B2 JP 21809488 A JP21809488 A JP 21809488A JP 21809488 A JP21809488 A JP 21809488A JP 2671427 B2 JP2671427 B2 JP 2671427B2
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Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は経時安定性に優れた水性顔料インキに関す
る。
る。
（従来の技術とその問題点） 近年、耐水性に優れ、かつ、耐孔性が強いことから、
例えば、筆記具用水性インキの着色剤として顔料を使用
したもの（顔料インキ）が増加しつつある。しかし、顔
料インキを使用した筆記具は、経時により顔料が沈降
し、ペン先が目詰まりし筆記不能となる問題が有った。
例えば、筆記具用水性インキの着色剤として顔料を使用
したもの（顔料インキ）が増加しつつある。しかし、顔
料インキを使用した筆記具は、経時により顔料が沈降
し、ペン先が目詰まりし筆記不能となる問題が有った。
そこで、本発明の目的は、経時においても目つまりが
発生せず、インキ吐出がスムースな水性顔料インキを提
供することに有る。
発生せず、インキ吐出がスムースな水性顔料インキを提
供することに有る。
（問題点を解決するための手段） 本発明は、水と、水溶性有機溶剤と、顔料と、スチレ
ンと有機酸との共重合体の水溶性塩である分散剤と、平
均分子量5,000〜15,000のコラーゲン蛋白加水分解物0.0
5〜1.0重量％とを少なくとも含有する水性顔料インキを
要旨とするものである。特に本発明においては、スチレ
ンと有機酸との共重合体の水溶性塩である分散剤と、平
均分子量5,000〜15,000のコラーゲン蛋白加水分解物の
0.05〜1.0重量％とを含むことが重要な点である。
ンと有機酸との共重合体の水溶性塩である分散剤と、平
均分子量5,000〜15,000のコラーゲン蛋白加水分解物0.0
5〜1.0重量％とを少なくとも含有する水性顔料インキを
要旨とするものである。特に本発明においては、スチレ
ンと有機酸との共重合体の水溶性塩である分散剤と、平
均分子量5,000〜15,000のコラーゲン蛋白加水分解物の
0.05〜1.0重量％とを含むことが重要な点である。
次に、各成分について詳細に説明する。
平均分子量5,000〜15,000のコラーゲン蛋白加水分解
物は、分散安定剤として使用するものであり、0.05重量
％未満では、顔料の分散安定性が悪くなり、（インキ吐
出が悪くなる）、1.0重量％を超えた場合は、経時粘
度、低温度のゲル化などが発生する。又、平均分子量に
おいても5,000未満では顔料の分散安定性が悪くなり
（インキ吐出が悪くなる）、15,000を越えた場合は粘度
が高くなり、インキ吐出が悪くなるという問題が発生す
る。これは、平均分子量が5,000未満では、顔料の包込
みが不十分となり、顔料同士の凝集を防止できず、又、
15,000を越えると、フリーのコラーゲン蛋白加水分解物
が残り、増粘及び低温時ゲル化が発生するためである。
物は、分散安定剤として使用するものであり、0.05重量
％未満では、顔料の分散安定性が悪くなり、（インキ吐
出が悪くなる）、1.0重量％を超えた場合は、経時粘
度、低温度のゲル化などが発生する。又、平均分子量に
おいても5,000未満では顔料の分散安定性が悪くなり
（インキ吐出が悪くなる）、15,000を越えた場合は粘度
が高くなり、インキ吐出が悪くなるという問題が発生す
る。これは、平均分子量が5,000未満では、顔料の包込
みが不十分となり、顔料同士の凝集を防止できず、又、
15,000を越えると、フリーのコラーゲン蛋白加水分解物
が残り、増粘及び低温時ゲル化が発生するためである。
平均分子量5,000〜15,000のコラーゲン蛋白加水分解
物としては、株式会社ニッピ製ニッピペプタイドAP−10
0（平均分子量10,000）やニッピペプタイドAP−50（平
均分子量5,000）などが挙げられる。
物としては、株式会社ニッピ製ニッピペプタイドAP−10
0（平均分子量10,000）やニッピペプタイドAP−50（平
均分子量5,000）などが挙げられる。
水溶性有機溶剤としては、エチレングリコール、ジエ
チレングリコール、プロピレングリコール等のグリコー
ル類、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレ
ングリコールモノエチルエーテル等のグリコールエーテ
ル類、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエ
チレングリコールモノエチルエーテル等のカルビトール
類、グリセリン、スルホラン、チオジエチレングリコー
ル、アセチン等があり、これらは単独あるいは混合して
使用することができ、その使用量はインキ全量に対して
５〜40重量％、好ましくは10〜35重量％である。
チレングリコール、プロピレングリコール等のグリコー
ル類、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレ
ングリコールモノエチルエーテル等のグリコールエーテ
ル類、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエ
チレングリコールモノエチルエーテル等のカルビトール
類、グリセリン、スルホラン、チオジエチレングリコー
ル、アセチン等があり、これらは単独あるいは混合して
使用することができ、その使用量はインキ全量に対して
５〜40重量％、好ましくは10〜35重量％である。
顔料としては、一般に市販されている顔料が使用可能
であって、その例を挙げると、カーボンブラック、フタ
ロシアニンブルー（C.I.74160）、フタロシアニングリ
ーン（C.I.74260）、ハンザエロー3G（C.I.11670）、ジ
スアゾエローGR（C.I.21100）、パーマネントレッド4R
（C.I.12335）、ブリリアントカーミン6B（C.I.4585
0）、キナクリドンレッド（C.I.46500）等で使用でき、
その使用量は、インキ全量に対して５〜20重量％が好ま
しい。尚、使用する顔料の種類、割合は、適宜選択され
るものである。
であって、その例を挙げると、カーボンブラック、フタ
ロシアニンブルー（C.I.74160）、フタロシアニングリ
ーン（C.I.74260）、ハンザエロー3G（C.I.11670）、ジ
スアゾエローGR（C.I.21100）、パーマネントレッド4R
（C.I.12335）、ブリリアントカーミン6B（C.I.4585
0）、キナクリドンレッド（C.I.46500）等で使用でき、
その使用量は、インキ全量に対して５〜20重量％が好ま
しい。尚、使用する顔料の種類、割合は、適宜選択され
るものである。
分散剤としては、スチレンと有機酸との共重合体の水
溶性塩を用いる。具体的には、スチレン−アクリル酸共
重合体のアルカリ金属塩又はアンモニウム塩、スチレン
−マレイン酸共重合体のアルカリ金属塩又はアンモニウ
ム塩が挙げられる。このスチレンと有機酸との共重合体
の水溶性塩は、１種又は２種以上を適宜選択して使用で
き、その使用量はインキ全量に対して１〜20重量％が好
ましい。
溶性塩を用いる。具体的には、スチレン−アクリル酸共
重合体のアルカリ金属塩又はアンモニウム塩、スチレン
−マレイン酸共重合体のアルカリ金属塩又はアンモニウ
ム塩が挙げられる。このスチレンと有機酸との共重合体
の水溶性塩は、１種又は２種以上を適宜選択して使用で
き、その使用量はインキ全量に対して１〜20重量％が好
ましい。
上記性部以外に、必要に応じて、1,2−ベンゾイソチ
アゾリン−３−オン、ペンタクロロフェノール、クレゾ
ール等の防腐・防カビ剤や、ベンズトリアゾール等の防
錆剤といった各種添加剤を適宜使用できる。
アゾリン−３−オン、ペンタクロロフェノール、クレゾ
ール等の防腐・防カビ剤や、ベンズトリアゾール等の防
錆剤といった各種添加剤を適宜使用できる。
本発明の水性顔料インキは、上述せる各成分をボール
ミルやサンドミル等の分散機にて混合・分散することに
より容易に得ることができる。
ミルやサンドミル等の分散機にて混合・分散することに
より容易に得ることができる。
（作用） 本発明の水性顔料インキが何故経時安定性に優れてい
るのかは定かではないが、以下のように推測される。
るのかは定かではないが、以下のように推測される。
分散剤として用いるスチレンと有機酸との共重合体の
水溶性塩は、顔料の表面に付着し、顔料を水、水溶性有
機溶剤及びコラーゲン蛋白加水分解物と濡れやすいよう
にする。更に、平均分子量5,000〜15,000のコラーゲン
蛋白加水分解物は、スチレンと有機酸との共重合体の水
溶性塩が付着した顔料を適度に包込み、顔料同士の凝集
を抑制する、このとき、スチレンと有機酸との共重合体
の水溶性塩と、平均分子量5,000〜15,000のコラーゲン
蛋白加水分解物との親和性が良好であるため、顔料同士
の凝集は長時間抑制される。
水溶性塩は、顔料の表面に付着し、顔料を水、水溶性有
機溶剤及びコラーゲン蛋白加水分解物と濡れやすいよう
にする。更に、平均分子量5,000〜15,000のコラーゲン
蛋白加水分解物は、スチレンと有機酸との共重合体の水
溶性塩が付着した顔料を適度に包込み、顔料同士の凝集
を抑制する、このとき、スチレンと有機酸との共重合体
の水溶性塩と、平均分子量5,000〜15,000のコラーゲン
蛋白加水分解物との親和性が良好であるため、顔料同士
の凝集は長時間抑制される。
（実施例） 以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、
実施例、比較例中単に「部」とあるのは「重量部」を示
す。
実施例、比較例中単に「部」とあるのは「重量部」を示
す。
実施例１ エチレングリコール 20.0部 カービンブラック 8.0部 スチレンマレイン酸共重合体のアンモニウム塩 3.5部 ペプタイドPA−100 0.1部 水 68.4部 上記各成分を配合し、市販のボールミルで４時間分散
し、黒色インキを得た。
し、黒色インキを得た。
比較例１ 実施例１より、ペプタイドPA−100を除き、その量だ
け水を増し、他は実施例１と同様になして黒色インキを
得た。
け水を増し、他は実施例１と同様になして黒色インキを
得た。
比較例２ 実施例１において、ペプタイドPA−100を0.03部、水
を68.47部とし、他は実施例１と同様になして黒色イン
キを得た。
を68.47部とし、他は実施例１と同様になして黒色イン
キを得た。
比較例３ グリセン 15.0部 パマネントレッド4R（C.I.12355） 7.0部 ペプタイドPA−200 0.05部 セラックのナトリウム塩 7.0部 BTL（防錆剤） 0.2部 水 70.75部 上記各成分を配合し、実施例１と同様になして赤色イ
ンキを得た。
ンキを得た。
実施例２ ジエチレングリコール 10.0部 プロピレングリコール 10.0部 フタロシアニンブルー（C.I.74160） 9.0部 ペプタイドPA−50 0.8部 スチレン−アクリル酸のアンモニウム塩 5.0部 ペンタクロロフェノール（防腐・防カビ剤 0.1部 水 65.1部 上記各成分を配合し、実施例１と同様になして青色イ
ンキを得た。
ンキを得た。
比較例４ 実施例２のペプタイドPA−50を除き、その量だけペプ
タイドPA−20（平均分子量2,000、コラーゲン蛋白加水
分解物、株式会社ニッピ製）を加え、他は実施例２と同
様になして青色インキを得た。
タイドPA−20（平均分子量2,000、コラーゲン蛋白加水
分解物、株式会社ニッピ製）を加え、他は実施例２と同
様になして青色インキを得た。
以上、実施例１、２、比較例１〜４のインキを市販の
ぺんてるサインペンS520（ペんてる（株）製）に組み、
50℃恒温室に１カ月放置後、筆記しインキの吐出状態
（カスレ有無）を確認した。結果を表１に示す。
ぺんてるサインペンS520（ペんてる（株）製）に組み、
50℃恒温室に１カ月放置後、筆記しインキの吐出状態
（カスレ有無）を確認した。結果を表１に示す。
（発明の効果） 以上の様に、本発明は、系時安定性に優れた水性顔料
インキであり、筆記具用は勿論のこと、記録計用、スタ
ンプ用、ジェット記録用などのインキとしても使用可能
なものである
インキであり、筆記具用は勿論のこと、記録計用、スタ
ンプ用、ジェット記録用などのインキとしても使用可能
なものである
Claims (1)
- 【請求項１】水と、水溶性有機溶剤と、顔料と、スチレ
ンと有機酸との共重合体の水溶性塩である分散剤と、平
均分子量5,000〜15,000のコラーゲン蛋白加水分解物0.0
5〜1.0重量％とを少なくとも含有する水性顔料インキ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21809488A JP2671427B2 (ja) | 1988-08-31 | 1988-08-31 | 水性顔料インキ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21809488A JP2671427B2 (ja) | 1988-08-31 | 1988-08-31 | 水性顔料インキ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0267376A JPH0267376A (ja) | 1990-03-07 |
| JP2671427B2 true JP2671427B2 (ja) | 1997-10-29 |
Family
ID=16714536
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21809488A Expired - Fee Related JP2671427B2 (ja) | 1988-08-31 | 1988-08-31 | 水性顔料インキ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2671427B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6669769B2 (en) | 2001-12-28 | 2003-12-30 | Sun Chemical Corporation | Flexographic ink composition containing hydrolyzed gelatin as a binder resin |
| CN105542567B (zh) * | 2016-02-03 | 2018-08-03 | 北京化工大学 | 一种泡腾速溶墨块及其制备方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6051763A (ja) * | 1983-08-30 | 1985-03-23 | Pentel Kk | 製図用水性顔料インキ |
-
1988
- 1988-08-31 JP JP21809488A patent/JP2671427B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0267376A (ja) | 1990-03-07 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |