JP2999632B2 - 水性ボールペン用顔料インキ組成物 - Google Patents

水性ボールペン用顔料インキ組成物

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JP2999632B2
JP2999632B2 JP21568492A JP21568492A JP2999632B2 JP 2999632 B2 JP2999632 B2 JP 2999632B2 JP 21568492 A JP21568492 A JP 21568492A JP 21568492 A JP21568492 A JP 21568492A JP 2999632 B2 JP2999632 B2 JP 2999632B2
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    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水性ボールペン用顔料イ
ンキ組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のボールペン用水性顔料インキは、
着色剤として顔料を分散し、またペン先でのインキ乾燥
抑制(ノンドライ性)のため主成分の溶剤として水の他
に、グリコールやグリセリンのような水溶性溶剤が用い
られている。しかし、このままでは潤滑性に乏しくて、
筆記時ボールが回転する際にボールとボール受座との摩
擦抵抗が大きくなるため、つぎのような欠点がある。す
なわち、ボール受座が摩耗してボールが沈んだり、ボー
ルにガタツキが生じたり、或いはインキの流出が不均一
になるなど、筆記性が著しく低下する。この様な欠点を
改良する目的で、例えば不飽和脂肪酸やオレイン酸カリ
ウムなどの潤滑性向上剤を添加することが試みられてい
る。
【0003】一方、特開昭63−234073には、染
料を用いてポリグリセリンエチレンオキサイド付加物を
添加したボールペン用インキが開示され、また特開昭5
5−106273には染料を用いてソルビトール、グリ
セリンなどのポリオキシアルキレン付加物、およびフッ
素界面活性剤を含むボールペン用水性インキ組成物が開
示されている。いずれも潤滑性にすぐれた書き味の滑ら
かなボールペン用インキであることを示している。しか
し染料ではアルキレンオキサイド付加物を用いれば、潤
滑性に優れるが、滲み易くなる欠点がある。
【0004】また、特公昭62−10547には、グリ
セリンのアルキレンオキサイド付加物を含むインクジェ
ット記録方式に適した記録液について開示されている。
しかし、ボールペンに用いた場合、潤滑性が必ずしも満
足すべきものでなく、顔料の分散が良くないなどの欠点
がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように前記した従
来の方法では、充分な潤滑性が得られず、ボール受座の
摩耗による筆記不能現象が発生したり、また、たとえ充
分な潤滑性が得られても、一方でインキの表面張力を著
しく低下させて、筆跡が滲み易くなるなどの実用上の問
題があった。
【0006】本発明の目的は、表面張力が極端に低下せ
ず、従って筆跡が滲みにくく、しかも充分な潤滑性を有
することにより、円滑なボール回転によりボール受座の
摩耗を少なくし筆記性能を顕著に向上させると共に、快
適な筆記感を与え、更にノンドライ性の優れた水性ボー
ルペン用顔料インキを提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記課題を
解決するため鋭意研究を行なった結果、顔料インキ組成
物に特定の多価アルコールのアルキレンオキサイド付加
物を含有させることにより、前記目的を達成しうること
を見いだし、この知見に基づいて本発明を完成した。
【0008】本発明の水性ボールペン用顔料インキ組成
物は、ポリグリセリンのアルキレンオキサイド付加物、
グリセリンにアルキレンオキサイドが1〜150モル付
加したグリセリンのアルキレンオキサイド付加物、およ
びトリメチロールプロパンのアルキレンオキサイド付加
物からなる群およびこれらの混合物から選ばれた少なく
とも一種の多価アルコールのアルキレンオキサイド付加
物、顔料、分散剤および水を含有することを特徴とす
る。
【0009】本発明の第一の水性ボールペン用顔料イン
キ組成物は、顔料、分散剤、水およびポリグリセリンの
アルキレンオキサイド付加物を含有することを特徴とす
る。好ましくは、重合度2〜4のポリグリセリンにアル
キレンオキサイドが1〜60モル付加したポリグリセリ
ンのアルキレンオキサイド付加物を全組成物の0.5〜
40重量%、顔料が全組成物の2〜30重量%、分散剤
が全組成物の0.1〜10重量%、および水が40〜9
0重量%含有してなる水性ボールペン用顔料インキ組成
物である。
【0010】本発明の第二の水性ボールペン用顔料イン
キ組成物は、顔料、分散剤、水およびグリセリンにアル
キレンオキサイドが1〜150モル付加したグリセリン
のアルキレンオキサイド付加物を含有することを特徴と
する。好ましくは、グリセリンのアルキレンオキサイド
付加物を全組成物の0.5〜40重量%、顔料2〜30
重量%、分散剤0.1〜10重量%、および水40〜9
0重量%含有してなる水性ボールペン用顔料インキ組成
物である。
【0011】本発明の第三の水性ボールペン用顔料イン
キ組成物は、顔料、分散剤、水溶性溶剤および水を主成
分とする水性顔料インキにおいて、トリメチロールプロ
パンのアルキレンオキサイド付加物を添加することを特
徴とする。好ましくは、トリメチロールプロパンのアル
キレンオキサイドが1〜60モル付加したトリメチロー
ルプロパンのアルキレンオキサイド付加物を全組成物の
0.5〜40重量%、顔料2〜30重量%、分散剤0.
1〜10重量%および水40〜90重量%含有してなる
水性ボールペン用顔料インキ組成物である。
【0012】本発明の組成物に用いるポリグリセリンの
アルキレンオキサイド付加物とは、重合度2〜4のポリ
グリセリンにアルキレンオキサイドが1〜60モル付加
したものであり、たとえば、ジグリセリン、トリグリセ
リンなどのグリセリン2〜4モルの重合物にエチレンオ
キサイドもしくはプロピレンオキサイド、またはそれら
の混合物を1〜60モル付加したものの一種である。ポ
リグリセリンのアルキレンオキサイド付加物の含有量と
しては、全組成物の0.5〜40重量が好ましいが、更
に好ましくは、1〜30重量%である。0.5重量%以
下では充分な潤滑性が得られず筆記性の向上を期待する
ことができず、また、40重量%以上ではインキの粘度
を高くし、流出が悪くなり不適である。
【0013】本発明のインキ組成物に用いるグリセリン
のアルキレンオキサイド付加物とは、グリセリンにアル
キレンオキサイドが1〜150モル付加したものであ
り、好ましくは11〜60モル付加したものである。た
とえば、グリセリンにエチレンオキサイドもしくはプロ
ピレンオキサイド、またはそれらの混合物を1〜150
モル付加したもの、好ましくは11〜60モル付加した
ものの一種である。グリセリンのアルキレンオキサイド
付加物の含有量としては、組成物に対して0.5〜40
重量%が好ましい。更に好ましくは、1〜30重量%で
ある。0.5重量%以下では、充分な潤滑性を得て、筆
記性が向上する効果を期待することができず、また、4
0重量%以上ではインキの粘度を高くし、流出が悪くな
り不適である。
【0014】本発明のインキ組成物に用いるトリメチロ
ールプロパンのアルキレンオキサイド付加物とは、トリ
メチロールプロパンにアルキレンオキサイドが1〜60
モル付加したものであり、たとえば、トリメチロールプ
ロパンにエチレンオキサイドもしくはプロピレンオキサ
イド、またはそれらの混合物を1〜60モル付加したも
のの一種である。トリメチロールプロパンのアルキレン
オキサイド付加物の含有量としては、組成物に対して
0.5〜40重量%が好ましい。更に好ましくは、1〜
30重量%である。含有量が0.5重量%以下では、充
分な潤滑性、筆記性の向上の効果を期待することができ
ず、また、40重量%以上ではインキの粘度を高くし、
流出が悪くなり不適である。
【0015】本発明のインキ組成物において、特定の多
価アルコールアルキレンオキサイド付加物は、水溶性有
機溶剤と混合して用いてもよい。その溶剤としては、エ
チレングリコール、プロピレングリコールグリコール、
グリセリンなどの水溶性多価アルコール類、エチレング
リコールモノメチルエーテル(メチルセルソルブ)、エ
チレングリコールモノエチルエーテル(エチルセルソル
ブ)などのセルソルブ類、ジエチレングリコールモノメ
チルエーテル(メチルカルビトール)、ジエチレングリ
コールモノエチルエーテル(エチルカルビトール)など
のカルビトール類、エチレングリコールモノエチルエー
テルアセテートのようなグリコールエーテルエステル類
などが挙げられる。これらはノンドライ性を向上する。
また、その配合量は、全組成物に対して、通常40重量
%以下好ましくは5〜40重量%で選ばれる。
【0016】本発明のインキ組成物に用いられる顔料の
種類は特に制限はなく、従来、水性顔料インキ組成物に
慣用されている無機系及び有機系顔料の中から任意のも
のを使用することができる。無機系顔料としては、例え
ば酸化チタン、カーボンブラック、金属粉などが挙げら
れ、また有機系顔料としては、例えばアゾレーキ、不溶
性アゾ顔料、キレートアゾ顔料、フタロシアニン顔料、
ペリレン及びペリノン顔料、アントラキノン顔料、キナ
クリドン顔料、染料レーキ、ニトロ顔料、ニトロソ顔料
などが挙げられる。
【0017】具体的には、フタロシアニンブルー(C.
I.74160)、フタロシアニングリーン(C.I.
74260)、ハンザイエロー3G(C.I.1167
0)ジスアゾエローGR(C.I.21100)、パー
マネントレッド4R(C.I.12335)、ブリリア
ントカーミン6B(C.I.15850)キナクリドン
レッド(C.I.46500)が使用できる。これらの
顔料はそれぞれ単独で用いてもよいし、2種類以上を組
み合わせて用いてもよく、その配合量は、全組成物の重
量に基づき、通常2〜30重量%、好ましくは5〜15
重量%の範囲で選ばれる。
【0018】本発明の組成物における分散剤とは、顔料
粒子表面に吸着して、水中に顔料を分散するために用い
るものであり、ノニオン、アニオン系界面活性剤や水溶
性高分子が用いられる。好ましくは水溶性高分子が用い
られる。ノニオン系界面活性剤としては、ポリオキシア
ルキレン高級脂肪酸エステル、多価アルコールの高級脂
肪酸部分エステル、糖の高級脂肪酸エステルなどがあ
り、具体的にはグリセリンの脂肪酸エステル、ポリグリ
セリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エ
ステル、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ポリオ
キシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン
グリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂
肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキレルエーテ
ル、ポリオキシエチレンフィトステロール、ポリオキシ
エチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリ
オキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシ
エチレンヒマシ油、ポリオキシエチレンラノリン、ポリ
オキシエチレンラノリンアルコール、ポリオキシエチレ
ンアルキルアミン、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、
ポリオキシエチレンアルキルフェニルホルムアルデヒド
縮合物などがある。
【0019】アニオン系界面活性剤としては、高級脂肪
酸アミドのアルキル化スルフォン酸塩、アルキルアリル
スルフォン酸塩などがあり、具体的には、アルキル硫酸
塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、N‐
アシルアミノ酸塩、N‐アシルメチルタウリン塩、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、アルキルリン
酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩な
どがある。水溶性高分子としては、ポリアクリル酸、ア
クリル酸共重合体、マレイン酸樹脂などがある。
【0020】具体的には、アクリル樹脂、スチレンアク
リル樹脂、スチレンマレイン酸樹脂などの樹脂を塩の形
にして水溶性にしたものを用いる。塩を形成するアルカ
リ金属としては、ナトリウム、カリウムが代表的であ
り、アミンとしてはモノー、ジー又はトリーメチルアミ
ンなどの脂肪族第1から第3級アミン、モノー、ジ又は
トリープロパノールアミン、メチルエタノールアミン、
メチルプロパノールアミンジメチルエタノールアミンな
どのアルコールアミンその他アンモニア、モルホリン及
びN‐メチルホリン等が代表的である。その配合量は組
成物中0.1〜10重量%である。
【0021】本発明の組成物に用いる水は特に限定しな
いが40〜90%が望ましい。
【0022】以上の他、必要に応じて、潤滑剤としてリ
ノール酸カリウム、リシノール酸ナトリウム、オレイン
酸カリウム、オレイン酸ナトリウムなど、防腐剤として
フェノール、安息香酸ナトリウムなど、防錆剤としてベ
ンゾトリゾール、ジシクロヘキシルアンモニウム・ナイ
トライト、ジイソプロピルアンモニウム・ナイトライト
など、pH調節剤としてトリエタノールアミン、モノエ
タノールアミン、ジエタノールアミン、アンモニアなど
を配合することができる。
【0023】
【作用】本発明の水性インキ組成物は潤滑性に優れ、筆
記性能を向上させる。その詳細な作用機構は明らかでは
ないが、本発明に使用の特定の多価アルコールのアルキ
レンオキサイド付加物の構造中の水酸基およびエーテル
結合部の酸素が、金属表面に吸着作用を示し、金属表面
との反対側には炭化水素鎖がならぶ。そこで、特定の多
価アルコールのアルキレンオキサイド付加物自身の粘性
により、ボールとボールの受座の間に潤滑皮膜が形成さ
れることによって潤滑性を付与されるものと推察され
る。
【0024】本発明の組成物は、特定の多価アルコール
のアルキレンオキサイド付加物のグリセリンもしくはエ
チレンオキサイドの高分子連鎖の影響による適度の粘
性、および分散剤の影響により、ボールペンに使用した
場合に滲みがすくなく良好な潤滑性を得られるものと考
えられる。また、特定の多価アルコールのアルキレンオ
キサイド付加物を用いたインキにおいて、染料では、滲
み易く、顔料では、滲みにくいのかは、明らかではない
が、染料と顔料との溶剤に対する溶解性の違いによるも
のと思われる。
【0025】
【実施例】次に実施例により本発明をさらに詳細に説明
するが、本発明はこれらの例によってなんら限定される
ものではない。実施例1〜8、比較例1〜6のインキ
は、各成分を撹拌機にて3時間の撹拌・混合したのち、
サンドミルにて5時間分散し、更に、粗大粒子を遠心分
離機により除去することにより得た。比較例7および8
の染料インキは、各成分を40〜60℃で1時間撹拌し
た後に冷却し、更にろ過して得た。各実施例、比較例で
得られたインキの評価はつぎの筆記試験の判定で行っ
た。結果を表1に示した。
【0026】筆記試験におけるボール沈み測定法と筆
感、筆跡の滲み状態の判定は次のとおりである。 ボール沈み:螺旋筆記試験機にて筆記角度60度、筆記
速度5.5m/min 、荷重100gの条件で500m筆
記後のボールの座の摩耗した深さ、すなわちホルダーよ
り突出したボールの突出長さの減少した長さを測定し
た。 筆感: ○ 滑らかで安定した書味 △ ゴツゴツした硬い書味 × ゴツゴツした硬い書味でかつ線切れ、方向性があ
る。 筆跡滲み: ○ 滲みなく鮮明な筆跡 △ 滲みがあり不鮮明な筆跡 × 滲みが著しく非常に不鮮明な筆跡
【0027】実施例1 下記の配合で黒色水性ボールペン用顔料インキを調製し
た。 カーボンブラックMA100 (三菱化成(株)製) 8.0重量% エチレングリコール 10.0 〃 ジグリセリンのエチレンオキサイド30モル付加物 5.0 〃 スチレンアクリル酸樹脂アンモニウム塩 3.0 〃 リノール酸カリウム 0.3 〃 トリエタノールアミン 0.5 〃 フェノール 0.1 〃 ベンゾトリアゾール 0.1 〃 精製水 73.0 〃 合計 100.0 〃
【0028】実施例2 下記の配合で青色水性ボールペン用顔料インキを調製し
た。 フタロシアニンブルー(大日精化(株)製Chromofine Blue 4965) 8.0重量% グリセリン 5.0 〃 トリグリセリンのプロピレンオキサイド20モル付加物 10.0 〃 スチレンマレイン酸樹脂アンモニウム塩 3.0 〃 リシノール酸ナトリウム 0.3 〃 トリエタノールアミン 0.5 〃 フェノール 0.1 〃 ベンゾトリアゾール 0.1 〃 精製水 73.0 〃 合計 100.0 〃
【0029】比較例1 ジグリセリンのエチレンオキサイド30モル付加物を使
用せずエチレングリコール15%にした以外は、実施例
1と同様にして調製し、黒色水性顔料インキを得た。
【0030】比較例2 トリグリセリンのプロピレンオキサイド20モル付加物
を使用せず、グリセリン15%にし、リシノール酸ナト
リウムを0.5%にし、精製水を72.8%にした以外
は、実施例2と同様にして調製し、青色水性顔料インキ
を得た。
【0031】実施例3 つぎの配合にて、青色水性ボールペン用顔料インキを得
た。筆記試験の結果を表1に示す。 フタロシアニンブルー(大日精化(株)製Chromofine Blue4965 ) 7.0重量% エチレングリコール 17.0 〃 グリセリンのエチレンオキサイド40モル付加物 3.0 〃 スチレンアクリル酸樹脂アンモニウム塩 3.0 〃 リノール酸カリウム 0.3 〃 トリエタノールアミン 0.5 〃 フェノール 0.1 〃 ベンゾトリアゾール 0.1 〃 精製水 69.0 〃 合計 100.0 〃
【0032】実施例4 つぎの配合にて、黒色水性ボールペン用顔料インキを調
製した。筆記試験の結果を表1に示す。 カーボンブラックMA100 (三菱化成(株)製) 8.0重量% グリセリン 5.0 〃 グリセリンのエチレンオキサイド20モル付加物 5.0 〃 スチレンマレイン酸樹脂アンモニウム塩 3.0 〃 リシノール酸ナトリウム 0.3 〃 トリエタノールアミン 0.5 〃 フェノール 0.1 〃 ベンゾトリアゾール 0.1 〃 精製水 78.0 〃 合計 100.0 〃
【0033】比較例3 グリセリンのエチレンオキサイド40モル付加物を用い
ず、エチレングリコール20重量%とした以外は、実施
例3と同様にして青色水性顔料インキを得た。筆記試験
の結果を表1に示す。
【0034】比較例4 グリセリンのエチレンオキサイド20モル付加物を用い
ず、グリセリン10重量%にし、リシノール酸ナトリウ
ムを0.5%にし、精製水を77.8%にした以外は、
実施例4と同様にして黒色水性顔料インキを得た。筆記
試験の結果を表1に示す。
【0035】実施例5 つぎの配合にて青色水性ボールペン用顔料インキを調製
した。筆記試験の結果を表1に示す。 フタロシアニンブルー(大日精化(株)製Chromofine Blue4965 ) 7.0重量% エチレングリコール 17.0 〃 グリセリンのエチレンオキサイド40モル付加物 3.0 〃 ニッコールNP‐10(ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル) (日光ケミカルズ(株)製) 3.0 〃 リノール酸カリウム 0.3 〃 トリエタノールアミン 0.5 〃 フェノール 0.1 〃 ベンゾトリアゾール 0.1 〃 精製水 69.0 〃 合計 100.0 〃
【0036】実施例6 つぎの配合にて、赤色水性ボールペン用顔料インキを調
製した。筆記試験の結果を表1に示す。 赤色顔料(RED K 富士色素(株)製) 8.0重量% エチレングリコール 30.0 〃 スチレンアクリル酸樹脂アンモニウム塩 3.0 〃 リノール酸カリウム 0.3 〃 トリメチロールプロパンのエチレンオキサイド5モル付加物 2.0 〃 トリエタノールアミン 0.5 〃 フェノール 0.1 〃 ベンゾトリアゾール 0.1 〃 精製水 56.0 〃 合計 100.0 〃
【0037】実施例7 つぎの配合にて、黒色水性顔料インキを調製した。筆記
試験の結果を表1に示す。 カーボンブラックMA100 (三菱化成(株)製) 8.0重量% グリセリン 10.0 〃 スチレンマレイン酸アンモニウム塩 3.0 〃 トリメチロールプロパンのプロピレンオキサイド10モル付加物 1.5 〃 トリエタノールアミン 0.5 〃 リシノール酸ナトリウム 0.3 〃 フェノール 0.1 〃 ベンゾトリアゾール 0.1 〃 精製水 76.5 〃 合計 100.0 〃
【0038】比較例5 トリメチロールプロパンのエチレンオキサイド5モル付
加物を除き、精製水を58%にした以外は、実施例6と
同様にして調製し赤色水性顔料インキを得た。
【0039】比較例6 トリメチロールプロパンのプロピレンオキサイド10モ
ル付加物を除き、リシノール酸ナトリウムを0.5%に
し、精製水を77.8%とした以外は、実施例7と同様
に調製し、黒色水性顔料インキを得た。
【0040】比較例7 つぎの配合にて、黒色水性ボールペン用染料インキ調製
した。筆記試験の結果を表1に示す。 C.I.ダイレクトブラック#19 5.0重量% エチレングリコール 10.0 〃 ジグリセリンのエチレンオキサイド30モル付加物 5.0 〃 リノール酸カリウム 0.3 〃 トリエタノールアミン 0.5 〃 フェノール 0.1 〃 ベンゾトリアゾール 0.1 〃 精製水 79.0 〃 合計 100.0 〃
【0041】比較例8 つぎの配合にて、青色水性ボールペン用染料インキ調製
した。筆記試験の結果を表1に示す。 食用青1号 6.0重量% エチレングリコール 17.0 〃 グリセリンのエチレンオキサイド40モル付加物 3.0 〃 リノール酸カリウム 0.3 〃 トリエタノールアミン 0.5 〃 フェノール 0.1 〃 ベンゾトリアゾール 0.1 〃 アニオン性フッ素系界面活性剤 0.01 〃 精製水 72.99 〃 合計 100.0 〃
【0042】以上、実施例1〜7、比較例1〜8で得ら
れたインキを用いたボールペンによって、筆記試験でボ
ール沈み、筆感、筆跡の滲み状態を調べた結果を表1に
示す。
【0043】
【表1】 このように、本発明の水性顔料インキは、ボール沈みが
極めて少なく、筆感も滑らかであり、更に筆跡が滲みに
くい。
【0044】
【発明の効果】本発明の水性ボールペン用顔料インキ組
成物は、ボールペンに使用した場合、筆跡の滲みが少な
く、良好な潤滑性を与え、ボールの回転によるボール受
座の摩耗が少なく、適正なインキ流出性を保持すると共
に滑らかな筆感を与える。また、ペン先でのインキの乾
燥が抑制されるので、カスレにくいという効果を奏す
る。更に、ペン先やオリフィス先端部でのドライアップ
を抑制し、目詰りを防ぎ、印字部の滲みが少ないのでイ
ンクジェット用インキとしても極めて好適である。

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリグリセリンのアルキレンオキサイド
    付加物、グリセリンにアルキレンオキサイドが1〜15
    0モル付加したグリセリンのアルキレンオキサイド付加
    物およびトリメチロールプロパンのアルキレンオキサイ
    ド付加物からなる群およびこれらの混合物から選ばれた
    少なくとも一種の多価アルコールのアルキレンオキサイ
    ド付加物、顔料、分散剤および水を含有することを特徴
    とする水性ボールペン用顔料インキ組成物。
  2. 【請求項2】 前記の多価アルコールのアルキレンオキ
    サイド付加物を全組成物の0.5〜40重量%含有して
    なる請求項1記載の水性ボールペン用顔料インキ組成
    物。
  3. 【請求項3】 顔料、分散剤、水およびポリグリセリン
    のアルキレンオキサイド付加物を含有することを特徴と
    する水性ボールペン用顔料インキ組成物。
  4. 【請求項4】 重合度2〜4のポリグリセリンにアルキ
    レンオキサイドが1〜60モル付加したポリグリセリン
    のアルキレンオキサイド付加物を全組成物の0.5〜4
    0重量%、顔料が組成物の2〜30重量%、分散剤が組
    成物の0.1〜10重量%、および水が40〜90重量
    %含有してなる請求項3記載の水性ボールペン用顔料イ
    ンキ組成物。
  5. 【請求項5】 分散剤が水溶性高分子である請求項4記
    載の水性ボールペン用顔料インキ組成物。
  6. 【請求項6】 顔料、分散剤、水、およびグリセリンに
    アルキレンオキサイドが1〜150モル付加したグリセ
    リンのアルキレンオキサイド付加物を含有することを特
    徴とする水性ボールペン用顔料インキ組成物。
  7. 【請求項7】 グリセリンのアルキレンオキサイド付加
    物を全組成物の0.5〜40重量%、顔料2〜30重量
    %、分散剤0.1〜10重量%、および水40〜90重
    量%含有してなる請求項6記載の水性ボールペン用顔料
    インキ組成物。
  8. 【請求項8】 分散剤が水溶性高分子である請求項7記
    載の水性ボールペン用顔料インキ組成物。
  9. 【請求項9】 トリメチロールプロパンのアルキレンオ
    キサイド付加物、顔料、分散剤、水溶性溶剤および水を
    含有することを特徴とする水性ボールペン用顔料インキ
    組成物。
  10. 【請求項10】 トリメチロールプロパンのアルキレン
    オキサイドが1〜60モル付加したトリメチロールプロ
    パンのアルキレンオキサイド付加物を全組成物の0.5
    〜40重量%、顔料2〜30重量%、分散剤0.1〜1
    0重量%および水40〜90重量%含有してなる請求項
    9記載の水性ボールペン用顔料インキ組成物。
  11. 【請求項11】 分散剤が水溶性高分子である請求項1
    0記載の水性ボールペン用顔料インキ組成物。
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