JPH05214286A - 油性ボールペン用インキ組成物 - Google Patents

油性ボールペン用インキ組成物

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JPH05214286A
JPH05214286A JP4760292A JP4760292A JPH05214286A JP H05214286 A JPH05214286 A JP H05214286A JP 4760292 A JP4760292 A JP 4760292A JP 4760292 A JP4760292 A JP 4760292A JP H05214286 A JPH05214286 A JP H05214286A
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JP
Japan
Prior art keywords
oil
ink composition
resin
writing
ink
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4760292A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Takayanagi
利明 高柳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Pencil Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Pencil Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Pencil Co Ltd filed Critical Mitsubishi Pencil Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 溶剤、着色剤、樹脂および一般式 【化1】 で表わされるヒドロキシフェニル脂肪酸のアミン塩が含
有する油性ボールペン用インキ組成物。 【効果】 書き出し時のインキの出がスムースで、滑ら
かな運筆感を与え、その上従来のものに比べて経時劣化
が少ない、油性ボールペンインキおよびボールペンが提
供された。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はボールペン用インキ組成
物に関する。更に詳しくは、書き出し時のインキの出が
スムースで、かつ滑らかな運筆感が得られる油性ボール
ペン用インキ組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常の油性ボールペン用インキ組成物に
は、書き出しのインキの出をスムースにし、かつ滑らか
な運筆感を得るために、着色剤、有機溶剤、樹脂などを
含有するインキ組成物にオレイン酸が配合されている。
しかしながら、ボールペンに使用されているチップが銅
や合金で作られている場合、オレイン酸がその銅や合金
を腐食するためボールペンの保存寿命を著しく短くする
という欠点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題点を解決することであり、書き出しのインキの出が
スムースで、滑らかな運筆感が得られ、かつボールペン
の寿命に影響を及ぼさない保存性がよい油性ボールペン
用インキ組成物を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するため鋭意研究を重ねた結果、ヒドロキシフェニ
ル基を有する脂肪酸のアミン塩を用いることによりその
目的を達成しうることを見出し、この知見に基づいて本
発明を完成するに至った。すなわち、
【0005】本発明の油性ボールペン用インキ組成物
は、一般式
【0006】
【化2】
【0007】で表わされるヒドロキシフェニル脂肪酸の
アミン塩、好ましくは第3アミン塩を含有することを特
徴とする。
【0008】具体的な化合物名としては、10‐(ヒド
ロキシフェニル)ステアリン酸トリエタノールアミン
塩、8‐(ヒドロキシフェニル)ラウリン酸トリブチル
アミン塩、10‐(ヒドロキシフェニル)パルミチン酸
トリエチルアミン塩などをあげることができる。その配
合量は、組成物全量に対して1.0〜30.0重量%が
好ましい。この量が1.0重量%未満では本発明の効果
が得られず、また30重量%を越えると油性ボールペン
用インキ組成物として経時安定性や乾燥性などの他の品
質が損なわれる場合がある。
【0009】本発明のインキ組成物に用いられる着色剤
としては、従来のボールペンインキに使用されている公
知の染料、顔料が使用可能である。たとえば、油溶性染
料としては、前記溶剤に可溶な染料、例えばバリファー
ストカラー(オリエント化学社製、登録商標名)、アイ
ゼンスピロン染料、アイゼンSOT染料(保土谷化学社
製、登録商標名)などが挙げられる。また、顔料として
は、酸化チタン、カーボンブラック、金属粉などの無機
系顔料、あるいはアゾレーキ、不溶性アゾ顔料、キレー
トアゾ顔料、フタロシアニン顔料、ペリレン及びペリレ
ン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、染料
レーキ、ニトロ顔料、ニトロソ顔料などの有機系顔料が
挙げられる。これらの着色剤は、それぞれ単独で用いて
も良いし、2種以上混合して用いても良く、また、染料
と顔料とを併用しても良い。その配合量はインキ組成物
の全重量に対して20〜70重量%の範囲であることが
好ましい。
【0010】本発明のインキ組成物における有機溶剤
は、通常の油性ボールペンインキに用いられている溶
剤、すなわち、前記の着色剤を溶解又は分散し、かつ比
較的高沸点であるものが使用される。このようなものと
しては、例えばベンジルアルコール、フェノキシエタノ
ール、カービトール類、セロソルブ類などが挙げられ
る。これらは単独で用いてもよいし、2種以上混合して
用いてもよく、その配合量は組成物全量に基づき20〜
70重量%の範囲であることが好ましい。
【0011】本発明のインキ組成物における樹脂は、通
常の油性ボールペンインキ組成物に慣用されている樹
脂、例えばケトン樹脂、スルフォアミド樹脂、マレイン
樹脂、エステルガム、キシレン樹脂、アルキッド樹脂、
フェノール樹脂、ロジン樹脂、ポリビニルピロリドンな
どが用いられる。これらの樹脂は単独で用いてもよい
し、2種以上混合して用いてもよく、その配合量は、イ
ンキ組成物全量に対して、5〜30重量%範囲である。
これらの樹脂はインキ組成物を高粘度に保つ作用をす
る。
【0012】本発明のインキ組成物には、前記必須成分
に加え、通常の油性ボールペン用インキに用いられてい
る他の添加剤、例えば界面活性剤、防菌剤、防錆剤、潤
滑油などを必要に応じて添加することもできる。
【0013】
【実施例】次に実施例によって本発明を更に詳細に説明
する。なお、書き出し時のかすれ長さの測定及び強制劣
化試験は以下のようにして行なった。また試験に用いた
ボールペンは、ポリプロピレンチューブ、燐青銅チップ
(ボールは超硬合金タングステンカーバイドで、直径
0.7mmである)を有するものである。
【0014】書き出し時のかすれ長さ 捨て書き後、室温に24時間放置した後、荷重100
g、筆記速度4.5m/分で直線書きし、そのかすれの
長さを測定した。強制劣化試験 50℃80%RHの恒温恒湿槽内に所定時間放置後、室
温まで放冷し、手書きで螺旋筆記して筆記性を調べた。
【0015】(実施例1)還流冷却器、かくはん機を備
えた容器に下記配合量を投入し、60℃、8時間かくは
んし、不溶物を除いて黒色のボールペン用インキを得
た。 (重量部) 10‐(ヒドロキシフェニル)ステアリン酸トリエタノールアミン塩 10 染料 (バリファーストブラック#1802 )*1 20 染料 (バリファーストイエロー#1105 )*1 5 染料 (スピロンバイオレットCRH)*2 15 溶剤 ベンジルアルコール 5 溶剤 フェノキシエタノール 40 ケトン樹脂 (ハイラック#111)*4 15 ポリビニルピロリドン (PVP K−90)*5 0.1
【0016】(実施例2)下記の配合で、実施例1と同
様にして油性ボールペン用青インキを調製した。 (重量部) 8‐(ヒドロキシフェニル)ラウリン酸トリブチルアミン塩 10 染料 (バリファーストブルー#1603 )*1 10 染料 (ネプチューンブルーベース#634)*3 15 ベンジルアルコール 5 フェノキシエタノール 40 ケトン樹脂 (ハイラック#111)*4 15 ポリビニルピロリドン (PVP K−30)*5 10 ポリビニルピロリドン (PVP K−90)*5 0.1 *1(オリエント化学製、登録商標名) *2(保土谷化学製、登録商標名) *3(BASF製、登録商標名) *4(日立化成製、登録商標名) *5(GAF製)
【0017】実施例で得られたボールペンインキの書き
出し時のかすれ長さは、どちらも3mm以下と極めて短く
良好であり、強制劣化試験については、90日間でも筆
記可能であった。
【0018】(比較例1)10‐(ヒドロキシフェニ
ル)ステアリン酸トリエタノールアミン塩をオレイン酸
に代える以外は実施例1と同様に行った。 (比較例2)8‐(ヒドロキシフェニル)ラウリン酸ト
リブチルアミン塩をオレイン酸に代える以外は実施例2
と同様に行った。
【0019】比較例で得られたボールペンインキの書き
出し時のかすれ長さ4mm以下と実施例とほぼ同じである
が、強制劣化試験については、40日間後に筆記不能と
なり、実施例に比べてはるかに経時劣化が多きかった。
また実施例、比較例のインキを用いたボールペンに関
し、20名のブラインドテストを行い書味の優劣を調査
したところ、18名が実施例のインキを優れるとした。
【0020】
【発明の効果】油性ボールペンの初筆、すなわち、書き
出し時のインキの出をスムースに保つためには、チップ
のボール周辺部のインキの乾燥を防止しなければならな
い。本発明の油性ボールペン用インキ組成物のヒドロキ
シフェニル脂肪酸のアミン塩は、常温でほとんど不揮発
性であるためにインキ全体の乾燥速度が低下し、油性ボ
ールペンチップのボール周辺部からの乾燥を防止でき
る。更に、本発明のインキ組成物を用いたボールペンは
滑らかな運筆感を得ることができる。これは含有するヒ
ドロキシフェニル脂肪酸アミン塩がボールとボール受座
との摩擦係数を低減させるためと考えられる。また、本
発明のインキ組成物はボールペンに用いられている銅や
合金のチップを腐食することがない。すなわち、本発明
の油性ボールペンインキ組成物を用いたボールペンは、
書き出し時のインキの出がスムースで、かつ滑らかな運
筆感が得られ、しかも経時劣化しにくい、優れた性能を
提供するものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機溶剤、着色剤、樹脂、および一般式 【化1】 で表わされるヒドロキシフェニル脂肪酸のアミン塩を含
    有する油性ボールペン用インキ組成物。
  2. 【請求項2】 アミン塩が第三アミン塩である請求項1
    記載の油性ボールペン用インキ組成物
JP4760292A 1992-02-04 1992-02-04 油性ボールペン用インキ組成物 Withdrawn JPH05214286A (ja)

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JP4760292A JPH05214286A (ja) 1992-02-04 1992-02-04 油性ボールペン用インキ組成物

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JP4760292A JPH05214286A (ja) 1992-02-04 1992-02-04 油性ボールペン用インキ組成物

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JPH05214286A true JPH05214286A (ja) 1993-08-24

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4760292A Withdrawn JPH05214286A (ja) 1992-02-04 1992-02-04 油性ボールペン用インキ組成物

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JP (1) JPH05214286A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20160024337A1 (en) * 2013-03-15 2016-01-28 Akzo Nobel Coatings International B.V. Coating Compositions Having Hydroxyl Phenyl Functional Polymers
US9540484B2 (en) 2013-03-15 2017-01-10 Akzo Nobel Coatings International B.V. Bisphenol-A free polyether resins based on phenol stearic acid and coating compositions formed therefrom
US9593195B2 (en) 2013-03-15 2017-03-14 Akzo Nobel Coatings International B.V. Acrylic grafted polyether resins based on phenol stearic acid and coating compositions formed therefrom

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20160024337A1 (en) * 2013-03-15 2016-01-28 Akzo Nobel Coatings International B.V. Coating Compositions Having Hydroxyl Phenyl Functional Polymers
US9540484B2 (en) 2013-03-15 2017-01-10 Akzo Nobel Coatings International B.V. Bisphenol-A free polyether resins based on phenol stearic acid and coating compositions formed therefrom
US9593195B2 (en) 2013-03-15 2017-03-14 Akzo Nobel Coatings International B.V. Acrylic grafted polyether resins based on phenol stearic acid and coating compositions formed therefrom

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