JPH07331151A - インキ組成物 - Google Patents

インキ組成物

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JPH07331151A
JPH07331151A JP14097894A JP14097894A JPH07331151A JP H07331151 A JPH07331151 A JP H07331151A JP 14097894 A JP14097894 A JP 14097894A JP 14097894 A JP14097894 A JP 14097894A JP H07331151 A JPH07331151 A JP H07331151A
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JP
Japan
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ink
same
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black
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Application number
JP14097894A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Takahashi
博 高橋
Tomohisa Nishimoto
智久 西本
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Pentel Co Ltd
Original Assignee
Pentel Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 染料又は顔料などの着色材0.5〜20重量
%と、銀系の化合物などの抗菌性物質を固定した粒子
0.01〜5.0重量%と、水又は有機溶剤とを少なく
とも含むもの。 【効果】 微生物の繁殖を抑え、長期の保存においても
腐敗といった問題が少ない。筆跡となっても抗菌性を有
しているので、ホワイトボードのような用途にも好適で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、微生物の繁殖を押え、
長期の保存においても腐敗といった問題の少ない、ま
た、筆跡そのものも抗菌効果を有するインキ組成物に関
する。例えば、筆記具用、記録計用、インキジェットプ
リンター用などに用いる水性インキや、ポスター用、ホ
ワイトボード用などに用いる油性インキに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インキ組成物には、溶剤として、
水を用いる水性インキと、水以外の溶剤を用いる油性イ
ンキとがある。これらのインキ組成物中、水性インキ
は、長期間保存した場合、腐敗や、かびの発生などとい
った問題が発生するため、これを防止するために、各種
の防腐剤や抗菌剤、例えばフェノール系化合物、ホルマ
リン及びチアゾリン系化合物などを使用している。これ
に体して、油性インキは、腐敗や、かびの発生などとい
った問題が発生しないので、通常、防腐剤や抗菌剤は使
用していない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、水性インキ
の場合、従来の防腐剤や、抗菌剤は、保管しているうち
に、有効成分が減少していき、効果が低減する。そこ
で、通常は、保証期間を定めて、保証期限において有効
であるような量を配合していた。しかし、防腐剤や、抗
菌剤は、その性質上、毒性が如何に低いとはいえ皆無と
はいえない。従って、その配合量は、できるだけ少なく
する必要があった。また、特に、防腐剤や抗菌剤を、着
色材として顔料を使用した水性インキに使用する場合、
防腐剤や抗菌剤が、顔料に吸着されるため、多量に配合
する必要があった。また、顔料は、保管中にも防腐剤や
抗菌剤を吸着していくために防腐効果や抗菌効果がなく
なってしまったりするという問題があった。また、油性
インキの場合、インキそのものが腐敗したり、黴が発生
したりするということは少ないが、ポスターなどのよう
に、手や指で擦ったりする機会が多いものに使用した場
合や、ホワイトボードなどのように筆跡を手や指で擦っ
たりして消去することが多いものに使用した場合には、
筆跡やボード上に手指の汗及び脂が付着することによっ
て菌が繁殖したり、場合によっては黴が発生するという
問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、抗菌性物質を
固定した粒子を含有することを特徴とするインキ組成物
を要旨とするものである。
【0005】以下詳細に説明する。インキ組成物は、通
常、少なくとも着色材と、溶剤とを含んでいる。着色材
としては、染料、顔料のいずれも使用可能である。染料
は、水性インキのばあい、酸性染料、直接染料、塩基性
染料などのいずれも用いることができるが、酸性染料、
直接染料を用いることが好ましい。油性インキの場合、
用いる溶剤に可溶な所謂油性染料を用いることができ
る。以下、その一例を挙げる。
【0006】直接染料としては、ジャパノールファスト
ブラックDコンク(C.I.ダイレクトブラック1
7)、ウォーターブラック100L(同19)、ウォー
ターブラックL−200(同19)、ダイレクトファス
トブラックB(同22)、ダイレクトファストブラック
AB(同32)、ダイレクトディープブラックEX(同
38)、ダイレクトファストブラックコンク(同5
1)、カヤラススプラグレイVGN(同71)、カヤラ
スダイレクトブリリアントエローG(C.I.ダイレク
トエロー4)、ダイレクトファストエロー5GL(同2
6)、アイゼンプリムラエローGCLH(同44)、ダ
イレクトファストエローR(同50)、アイゼンダイレ
クトファストレッドFH(C.I.ダイレクトレッド
1)、ニッポンファストスカーレットGSX(同4)、
ダイレクトファストスカーレット4BS(同23)、ア
イゼンダイレクトローデュリンBH(同31)、ダイレ
クトスカーレットB(同37)、カヤクダイレクトスカ
ーレット3B(同39)、アイゼンプリムラピンク2B
LH(同75)、スミライトレッドF3B(同80)、
アイゼンプリムラレッド4BH(同81)、カヤラスス
プラルビンBL(同83)、カヤラスライトレッドF5
G(同225)、カヤラスライトレッドF5B(同22
6)、カヤラスライトローズFR(同227)、ダイレ
クトスカイブルー6B(C.I.ダイレクトブルー
1)、ダイレクトスカイブルー5B(同15)、スミラ
イトスプラブルーBRRコンク(同71)、ダイボーゲ
ンターコイズブルーS(同86)、ウォーターブルー#
3(同86)、カヤラスターコイズブルーGL(同8
6)、カヤラススプラブルーFF2GL(同106)、
カヤラススプラターコイズブルーFBL(同199)等
が挙げられる。
【0007】酸性染料としては、アシッドブルーブラッ
ク10B(C.I.アシッドブラック1)、ニグロシン
(同2)、スミノールミリングブラック8BX(同2
4)、カヤノールミリングブラックVLG(同26)、
スミノールファストブラックBRコンク(同31)、ミ
ツイナイロンブラックGL(同52)、アイゼンオパー
ルブラックWHエクストラコンク(同52)、スミラン
ブラックWA(同52)、ラニルブラックBGエクスト
ラコンク(同107)、カヤノールミリングブラックT
LB(同109)、スミノールミリングブラックB(同
109)、カヤノールミリングブラックTLR(同11
0)、アイゼンオパールブラックニューコンク(同11
9)、ウォーターブラック187−L(同154)、カ
ヤクアシッドブリリアントフラビンFF(C.I.アシ
ッドエロー7:1)、カヤシルエローGG(同17)、
キシレンライトエロー2G140%(同17)、スミノ
ールレベリングエローNR(同19)、ダイワタートラ
ジン(同23)、カヤクタートラジン(同23)、スミ
ノールファストエローR(同25)、ダイアシッドライ
トエロー2GP(同29)、スミノールミリングエロー
O(同38)、スミノールミリングエローMR(同4
2)、ウォーターエロー#6(同42)、カヤノールエ
ローNFG(同49)、スミノールミリングエロー3G
(同72)、スミノールファストエローG(同61)、
スミノールミリングエローG(同78)、カヤノールエ
ローN5G(同110)、スミノールミリングエロー4
G200%(同141)、カヤノールエローNG(同1
35)、カヤノールミリングエロー5GW(同12
7)、カヤノールミリングエロー6GW(同142)、
スミトモファストスカーレットA(C.I.アシッドレ
ッド8)、カヤクシルクスカーレット(同9)、ソーラ
ールビンエクストラ(同14)、ダイワニューコクシン
(同18)、アイゼンボンソーRH(同26)、ダイワ
赤色2号(同27)、スミノールレベリングブリリアン
トレッドS3B(同35)、カヤシルルビノール3GS
(同37)、アイゼンエリスロシン(同51)、カヤク
アシッドローダミンFB(同52)、スミノールレベリ
ングルビノール3GP(同57)、ダイアシッドアリザ
リンルビノールF3G200%(同82)、アイゼンエ
オシンGH(同87)、ウォーターピンク#2(同9
2)、アイゼンアシッドフロキシンPB(同92)、ロ
ーズベンガル(同94)、カヤノールミリングスカーレ
ットFGW(同111)、カヤノールミリングルビン3
BW(同129)、スミノオールミリングブリリアント
レッド3BNコンク(同131)、スミノールミリング
ブリリアントレッドBS(同138)、アイゼンオパー
ルピンクBH(同186)、スミノールミリングブリリ
アントレッドBコンク(同249)、カヤクアシッドブ
リリアントレッド3BL(同254)、カヤクアシッド
ブリリアントレッドBL(同265)、カヤノールミリ
ングレッドGW(同276)、ミツイアシッドバイオレ
ット6BN(C.I.アシッドバイオレット15)、ミ
ツイアシッドバイオレットBN(同17)、スミトモパ
テントピュアブルーVX(C.I.アシッドブルー
1)、ウォーターブルー#106(同1)、パテントブ
ルーAF(同7)、ウォーターブルー#9(同9)、ダ
イワ青色1号(同9)、スプラノールブルーB(同1
5)、オリエントソルブルブルーOBC(同22)、ス
ミノールレベリングブルー4GL(同23)、ミツイナ
イロンファストブルーG(同25)、カヤシルブルーA
GG(同40)、カヤシルブルーBR(同41)、ミツ
イアリザリンサフィロールSE(同43)、スミノール
レベリングスカイブルーRエクストラコンク(同6
2)、ミツイナイロンファストスカイブルーB(同7
8)、スミトモブリリアントインドシアニン6Bh/c
(同83)、サンドランシアニンN−6B350%(同
90)、ウォーターブルー#115(同90)、オリエ
ントソルブルブルーOBB(同93)、スミトモブリリ
アントブルー5G(同103)、カヤノールミリングウ
ルトラスカイSE(同112)、カヤノールミリングシ
アニン5R(同113)、アイゼンオパールブルー2G
LH(同158)、ダイワギニアグリーンB(C.I.
アシッドグリーン3)、アシッドブリリアントミリング
グリーンB(同9)、ダイワグリーン#70(同1
6)、カヤノールシアニングリーンG(同25)、スミ
ノールミリンググリーンG(同27)等が挙げられる。
【0008】塩基性染料としては、C.I.ベーシック
ブルー7、C.I.ベーシックレッド1などが挙げられ
る。
【0009】油性染料としては、C.I.ソルベントブ
ラック3、同7、同20、同24、同123、C.I.
ソルベントレッド8、同49、C.I.ソルベントブル
ー2、同5、同25、同38、同55、同64、同7
0、C.I.ソルベントグリーン3、C.I.ソルベン
トイエロー21、同34、同47、同61、同82、
C.I.ソルベントオレンジ25、同37、C.I.ソ
ルベントバイオレット8、同9、同21等が挙げられ
る。
【0010】更に、油性染料に用いる染料としては、
C.I.ベーシックブルー1、同7、同8、C.I.ベー
シックバイオレット1、同3、C.I.ベーシックレッ
ド1などの塩基性染料と、C.I.アシッドイエロー2
3、同36などから選ばれる酸性染料との造塩染料など
が挙げられる。
【0011】顔料はアゾ系顔料、縮合ポリアゾ系顔料、
フタロシアニン系顔料、キナクリドン系顔料、インジゴ
系顔料、チオインジゴ系顔料、ニトロソ系顔料、ニトロ
系顔料、塩基性染料系顔料、酸性染料系顔料、建染染料
系顔料、媒染染料系顔料および天然染料系顔料などの有
機系顔料、黄土、バリウム黄、紺青、カドミウムレッ
ド、硫酸バリウム、酸化チタン、弁柄、鉄黒、カーボン
ブラック等の無機顔料などが挙げられる。特に、顔料の
表面を樹脂コーティングした加工顔料は、分散性、経時
安定性、作業性などの面から好ましく用いることができ
る。
【0012】これらの着色材は単独あるいは混合して使
用することができる。その使用量はインキ組成物全量に
対して0.5〜20重量%が好ましい。
【0013】溶剤は、水性インキの場合は水を使用す
る。水以外に、水と相溶する有機溶剤を併用しても良
い。併用する溶剤としては、エチレングリコール、ジエ
チレングリコール、トリエチレングリコールなどのグリ
コール系溶剤やグリセリンが挙げられる。油性インキの
場合には、トルエン、キシレンなどの芳香族系溶剤、メ
チルエチルケトン、ジメチルケトン、ジエチルケトンな
どのケトン系溶剤、メチルシクロヘキサン、エチルシク
ロヘキサンなどの脂環属系溶剤、エチレングリコール、
ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ヘキシ
レングリコール等のグリコール系溶剤、エチレングリコ
ールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチ
ルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、
エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレング
リコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコール
モノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチル
エーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、
ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、ジエチレ
ングリコールモノフェニルエーテル、プロピレングリコ
ールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエ
チルエーテル、プロピレングリコールモノノルマルブチ
ルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテ
ル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプ
ロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレン
グリコールモノノルマルブチルエーテル、ジプロピレン
グリコールモノフェニルエーテル、トリプロピレングリ
コールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコール
モノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノノ
ルマルブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノ
フェニルエーテル等のセロソルブ系溶剤、メチルアルコ
ール、エチルアルコール、ノルマルプロピルアルコー
ル、イソプピルアルコール、ノルマルブチルアルコー
ル、イソブチルアルコール、第2ブチルアルコール、第
3ブチルアルコール、ベンジルアルコール、α-メチル
ベンジルアルコールなどのアルコール系溶剤およびプロ
ピレングリコールメチルエーテルアセテート、プロピレ
ングリコールジアセテートなどが使用できる。その使用
量はインキ組成物全量に対して30〜90重量%が好ま
しい。
【0014】抗菌性物質を固定した粒子は、インキ組成
物そのものの腐敗や、黴などの発生を、長期間の保管に
おいても極力防止するために用いるものであると共に、
筆跡に対しても抗菌性を付与して、菌や黴の発生を抑制
するものである。
【0015】抗菌性物質としては、銀や亜鉛といった金
属や、M[Ag(S23)]、M3[Ag(S
232]、M5[Ag3(S234]、M10[Ag
2(S236]、(但し、Mは、リチウム、カリウム、
ナトリウムなどの1価のアルカリ金属またはアンモニア
である。)で示されるチオスルファト銀錯塩などが挙げ
られる。
【0016】上記抗菌性物質を固定する粒子は、酸化珪
素、酸化アルミニウム、リン酸カルシウム、セラミッ
ク、酸化チタンなどの無機性粒子が挙げられる。
【0017】上記抗菌性物質を、上記無機性粒子に固定
するには、粒子表面に化学的に銀イオンを固定すると
か、粒子表面にメカノケミカル的に銀被膜を形成すると
いった方法が挙げられるが、無機性粒子として多孔性の
粒子を用い、その孔内に抗菌性物質を担持、固定させた
ものが特に好ましい。これは、効果の徐放性が発現し、
抗菌効果に持続性が得られる為である。
【0018】多孔性粒子の孔内に抗菌性物質を担持させ
るには各種の方法がある。その一例としてはチオスルフ
ァト銀錯塩などの抗菌性物質の水溶液にシリカゲルなど
の多孔性粒子を分散させ、抗菌性物質を充分に吸着させ
た後これを濾過、乾燥することにより得られる。しかし
ながらこの方法に限らず担持出来る方法であればよい。
また、この場合、担持させる抗菌性物質は単独あるいは
2種以上混合して担持させることが可能である。
【0019】上記のような抗菌性物質を固定した粒子と
しては、(株)サンギ製の「アパタイザーA」、大日精
化工業(株)製の「ダイキラー」、新東工業(株)製の
「抗菌セラミックス」、喜務良工業(株)製の「抗菌
王」、松下電気産業(株)製の「アメニトップ」などの
市販品が知られている。
【0020】この抗菌性物質を固定した粒子の添加量
は、インキ組成物全量に対して0.01〜5.0重量%
が好ましい。0.01重量%より少ないと微生物抑制効
果が弱く、5.0重量%を超えて添加しても添加量に見
合った効果は得られず効率が悪い。また、抗菌性物質を
固定した粒子の粒子径は、0.05〜50μmとするこ
とにより、吸着や沈降などのない良好なインキとするこ
とができるものである。
【0021】尚、上記必須成分以外、必要に応じて各種
の添加剤を使用することができる。例えば、筆記具とし
て金属チップを有するボールペンに使用する場合には防
錆剤を用いることが好ましいし、場合によっては、従来
使用されている防腐剤、防黴剤を併用して用いても良
い。また、インキの粘度を調整したり、被筆記面に対す
る筆跡の定着性を向上するために、ホリビニルアルコー
ル、セラック、ガーガム、キサンタンガムやフェノール
樹脂、ケトン樹脂、ロジン樹脂、ブチラール樹脂、エチ
レン酢酸ビニル共重合体などの樹脂成分を添加すること
もできる。
【0022】着色材として顔料を用いた場合には分散
性、経時安定性などの面から分散剤を用いることが必要
となる。その一例として、スチレン−マレイン酸共重合
体、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレンーメチル
スチレン−アクリル酸共重合体などの疎水性モノマーと
親水性モノマーとの共重合体及び/又はその塩や、各種
界面活性剤などが挙げられる。
【0023】ホワイトボード用として用いる場合には、
更に、筆跡の剥離剤を用いることが必要である。剥離剤
としては、オレイン酸メチル、オレイン酸エチル、オレ
イン酸ノルマルプロピル、オレイン酸イソプロピル、オ
レイン酸ノルマルブチル、オレイン酸ノルマルペンチ
ル、リノール酸メチル、リノール酸エチル、リノール酸
ノルマルプロピル、リノール酸イソプロピル、リノール
酸イソブチル、リノール酸ノルマルペンチル、リシノー
ル酸メチル、リシノール酸エチル、リシノール酸ノルマ
ルプロピル、リシノール酸イソプロピル、リシノール酸
ブチル、リシノール酸ノルマルペンチル、リノレン酸メ
チル、リノレン酸エチル、リノレン酸ノルマルプロピ
ル、リノレン酸イソプロピル、リノレン酸イソブチル、
リノレン酸ノルマルペンチルなどの脂肪酸エステルが挙
げられる。
【0024】本発明のインキ組成物を得るには、従来公
知の方法を用いることができる。例えば、着色材として
染料を用いる場合には、撹拌機を用い各成分を撹拌混合
し、顔料を用いる場合には、分散機を用い各成分を分散
混合するといった方法である。
【0025】
【作用】本発明に係るインキ組成物は、抗菌性物質を固
定した粒子を用いているため、抗菌性物質の有効成分が
減少しにくく、また、抗菌性物質がインキ中の他の成分
に吸着してしまうということが無いので、配合量が少な
くても長期間にわたり効果が持続する。更に、筆跡状態
であっても抗菌性を発揮するので、ホワイトボードの表
面などに菌が発生したりすることを抑制する。
【0026】
【実施例】以下に実施例を示すが、本発明は、実施例に
制限されるものでなく、要旨を逸脱しない範囲で種々の
変形例が可能である。 実施例1(水性インキ) カーボンブラック(モナーク1000:キャボット社製) 10重量部 アメニトップ 1重量部 (チオスルファト銀錯塩担持シリカゲル、粒子径1μm、抗菌剤、松下電気産 業(株)製) 精製水 59重量部 ジョンクリル61J(分散剤:(株)ジョンソン製) 10重量部 グリセリン 20重量部 上記成分のうち精製水にカーボンブラック、ジョンクリ
ル61Jを添加し、これにグリセリンを加えてサンドミ
ルで5時間分散した後、遠心で粗大粒子を除去し、アメ
ニトップを加えて撹拌する事により黒色インキを得た。
【0027】 実施例2(水性インキ) カーボンブラック(スペシャルブラック6:デグサ社製)10.0重量部 アメニトップ(粒子径3μm) 1.3重量部 精製水 58.7重量部 ジョンクリル62(分散剤:(株)ジョンソン製) 10.0重量部 エチレングリコール 10.0重量部 グリセリン 10.0重量部 上記成分のうち精製水にカーボンブラック、ジョンクリ
ル62を添加し、これにエチレングリコール、グリセリ
ンを加えてサンドミルで5時間分散した後、遠心で粗大
粒子を除去し、アメニトップを加えて撹拌する事により
黒色インキを得た。
【0028】 実施例3(水性インキ) ウォーターレッド#2(オリエント化学工業(株)製) 1.5重量部 ウォーターピンク#2(オリエント化学工業(株)製) 2.5重量部 ウォーターイエロー#6(オリエント化学工業(株)製) 0.8重量部 アメニトップ(粒子径3μm) 1.5重量部 精製水 72.6重量部 エチレングリコール 15.0重量部 ジエチレングリコール 5.0重量部 ベンゾトリアゾール 0.8重量部 スコアロール900(界面活性剤、花王(株)製) 0.3重量部 上記成分を混合、撹拌し、均一に溶解して赤色インキを
得た。
【0029】 実施例4(水性インキ) カーボンブラック(スペシャルブラック4:デグサ社製) 8.0重量部 アメニトップ(粒子径1μm) 1.0重量部 精製水 65.99重量部 ジョンクリル62 10.0重量部 プロピレングリコ−ル 15.0重量部 エフトップEF122C(界面活性剤、新秋田化成(株)製)0.01重量部 上記成分のうち精製水にカーボンブラック、ジョンクリ
ル62を添加し、これにプロピレングリコールを加えて
サンドミルで5時間分散した後、遠心で粗大粒子を除去
し、アメニトップを加えて撹拌する事により黒色インキ
を得た。
【0030】 実施例5(水性インキ) ウォーターブラック#7(オリエント化学工業(株)製) 7.5重量部 アメニトップ(粒子径3μm) 3.0重量部 精製水 59.5重量部 エチレングリコール 20.0重量部 グリセリン 10.0重量部 上記成分を混合、撹拌し、均一に溶解して黒色インキを
得た。
【0031】 実施例6(油性インキ) C.I.ソルベントブラック49 5重量部 C.I.ソルベントブルー44 1重量部 アメニトップ(粒子径1μm) 3重量部 エチルアルコール 82重量部 ガムロジンWW(ガムロジン、倉敷商事(株)製) 8重量部 AQ−ナイロンK−80(ポリアミド樹脂、東レ(株)製) 1重量部 上記成分を撹拌機にて4時間撹拌して紫色インキを得
た。
【0032】 実施例7(油性インキ) C.I.ソルベントグリーン3 4重量部 アメニトップ(粒子径1μm) 3重量部 メチルアルコール 62重量部 ベンジルアルコール 10重量部 ハロン110H(ケトン樹脂、本州化学(株)製) 5重量部 ニューマイド840(ポリアミド樹脂、ケーシー有限会社製) 1重量部 上記成分を実施例6と同様になして緑色インキを得た。
【0033】 実施例8(油性インキ) フタロロシアニングリーン 3重量部 アメニトップ(粒子径1μm) 3重量部 エチルアルコール 50重量部 ノルマルプロピルアルコール 42重量部 ポリビニルブチラール 2重量部 リノシン酸ブチル(剥離剤) 3重量部 燐酸トリブトキシエチル 3重量部 上記成分をボールミルにて6時間撹拌して緑色インキを
得た。
【0034】比較例1 実施例1において、アメニトップを抜いてその代わりに
精製水を添加した以外は同様になして黒色インキを得
た。
【0035】比較例2 実施例2において、アメニトップを抜いてその代わりに
ホルマリンを添加した以外は同様になして黒色インキを
得た。
【0036】比較例3 実施例3において、アメニトップを抜いてその代わりに
パラクロロフェノ−ルを添加した以外は同様になして赤
色インキを得た。
【0037】比較例4 実施例4において、アメニトップを抜いてその代わりに
1,2−ベンゾイソチアゾリンを添加した以外は同様に
なして黒色インキを得た。
【0038】比較例5 実施例5において、アメニトップ抜いてその代わりにデ
ヒドロ酢酸ナトリウムを添加した以外は同様になして黒
色インキを得た。
【0039】比較例6 実施例6において、アメニトップを抜いてその代わりに
エチルアルコールを添加した以外は同様になして黒色イ
ンキを得た。
【0040】比較例7 実施例7において、アメニトップを抜いてその代わりに
メチルアルコールを添加した以外は同様になして黒色イ
ンキを得た。
【0041】比較例8 実施例8において、アメニトップを抜いてその代わりに
エチルアルコールを添加した以外は同様になして黒色イ
ンキを得た。
【0042】本発明の水性インキについて以下の試験を
行った。結果を表1に示す。
【0043】抗菌性試験 USP(米国薬局方)XXIによる。 評価 ○:14日後に0.1%以下に減少する。 △:14日後で0.1〜5%まで減少する。 ×:14日後でも5%以上存在する。
【0044】沈降性試験 水性インキを50ccの遠心管(この遠心管の重量をa
とする)に約33gとり、正確に秤量する(このときの
重量をbとする)。この遠心管を遠心分離器(国産遠心
器(株)製:H−200N)にて2000rpm、30
分遠心処理した後、上澄み液を捨て、更に、遠心管を濾
紙上に10分間ふせた後の重量を正確にはかる(このと
きの重量をcとする)。沈降度を以下の式で算出される
Aで評価した。 A=〔(c)−(a)〕/〔(b)−(a)〕×100 (評価基準) Aの値が1以下:○ Aの値が1〜5:△ Aの値が5以上:×
【0045】吸着性試験 試験管に15g水性インキをとり密栓し、50℃に1カ
月放置した後、上記の抗菌性試験と同様の条件にて試
験した。
【0046】本発明の油性インキについては、以下の試
験を行った。 紙における抗菌性試験 実施例6、7及び比較例6、7で得たインキを用いて、
コート紙に線を筆記し、このコート紙に手指などで汗や
脂を擦り着け、このコート紙を多湿状態に保管し、菌の
繁殖を確認した。
【0047】ボードにおける抗菌性試験 実施例8、比較例8で得たインキを用いて、予め手指な
どで汗や脂を擦り着けた市販のホワイトボードに線を筆
記し、このホワイトボードを多湿状態に保管し、菌の繁
殖を確認した。結果を表2に示す。
【0048】
【表1】
【0049】
【表2】
【0050】
【発明の効果】この様に本発明のインキは、配合時は勿
論、長期間の保存においても腐敗といった問題が少な
く、使用する抗菌性物質を固定した粒子の沈降といった
問題も無い優れたものである。また、筆跡の状態におい
ても抗菌性が働くので、ボードや紙などの被筆記面上の
筆跡における菌などの繁殖も防止でき、特に、筆跡を指
などで消去することにより表面に菌が繁殖しやすいホワ
イトボード用に大きな効果を有している。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抗菌性物質を固定した粒子を含有するこ
    とを特徴とするインキ組成物。
JP14097894A 1994-05-31 1994-05-31 インキ組成物 Pending JPH07331151A (ja)

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