JPH059424A - 布用油性インキ - Google Patents

布用油性インキ

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JPH059424A
JPH059424A JP18341791A JP18341791A JPH059424A JP H059424 A JPH059424 A JP H059424A JP 18341791 A JP18341791 A JP 18341791A JP 18341791 A JP18341791 A JP 18341791A JP H059424 A JPH059424 A JP H059424A
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JP
Japan
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oil
parts
resin
cloth
alcohol
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Application number
JP18341791A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Sato
直樹 佐藤
Hiroshi Takahashi
博 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentel Co Ltd
Original Assignee
Pentel Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 1〜20重量%の着色材、50〜90重量%
の炭素数4以下の脂肪族アルコール、1〜20重量%の
ケトン樹脂・ロジン変性マレイン酸樹脂・ひまし油変性
アルキド樹脂から選ばれる1種又は2種以上混合した樹
脂とよりなる。 【効果】 織物、不織布などの布に用いて、にじみが少
なく、耐洗濯性に優れた筆跡を得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、織物や不織布といった
布に筆記したときの筆跡の耐にじみ性及び耐洗濯性に優
れた布用の油性インキに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、速乾性マーキングペン等に用いる
油性インキは、油溶性染料と油溶性樹脂と低沸点有機溶
剤とを主成分としている。この油性インキは、水性染料
と水とを主成分とする水性インキに比べ、耐水性が良い
ことから、例えば、学童の下着などの布用品に対する所
謂名前書きペン用インキとしてや、工業的にも布、繊維
製品のマーキング用インキなどに広く用いられている。
【0003】この布用の油性インキに用いられている低
沸点有機溶剤は、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水
素及びエチレングリコールモノメチルエーテル、エチレ
ングリコールモノエチルエーテル等のグリコールエーテ
ルである。
【0004】しかしながら、上記の油性インキを用いて
筆記した場合、被筆記物として使用した布の種類あるい
は材質によっては、材質を痛めたり、色落ちが発生した
りするという問題を有していた。また、布は、一般の筆
記用紙と異なり、その表面ににじみ防止の表面処理をし
ていないので、筆記時、筆跡のにじみが大きくなり、小
さな文字を記入することは、実際上不可能であった。更
に、上記油性インキによって得られる筆跡は、被筆記物
を洗濯をすることなど有りえない文房具の水準において
耐水性が良好であるものの、耐洗濯性の観点で評価した
場合、決して充分に満足できるものではなかった。
【0005】被筆記物に対し、悪い影響を及ぼさないた
めには、溶剤の変更が必要であり、筆跡の速乾性を維持
することを考慮すると、炭素数4以下の脂肪族アルコー
ルを少なくとも主な溶剤として使用することが考えられ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、主溶剤
に炭素数4以下の脂肪族アルコールを使用すると、従来
油性インキで使用していた樹脂が使用できず、従来の油
性インキの筆跡に比べても、耐洗濯性が劣るという問題
があった。そこで、本発明は、溶剤として炭素数4以下
の脂肪族アルコールを用いた油性インキであって、布に
対し、十分な耐にじみ性及び耐洗濯性を示す筆跡を得ら
れる布用油性インキを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、着色材と、炭
素数4以下の脂肪族アルコールと、ケトン樹脂、ロジン
変性マレイン酸樹脂、ひまし油変性アルキド樹脂から選
ばれる1種又は2種以上混合した樹脂とから少なくとも
なることを特徴とする布用油性インキを要旨とするもの
である。
【0008】以下、詳細に説明する。着色材は、油溶性
染料及び顔料が使用できる。油溶性染料としては、C.
I.ソルベントブラック7、同123、C.I.ソルベ
ントレッド8、同49、C.I.ソルベントブルー2、
同25、同55、同70、C.I.ソルベントグリーン
3、C.I.ソルベントイエロー21、同61、C.
I.ソルベントオレンジ37、C.I.ソルベントバイ
オレット8、同21等の炭素数4以下の脂肪族アルコー
ルに可溶であるものが挙げられる。
【0009】顔料としては、黄土、バリウム黄、紺青、
カドミウムレッド、酸化チタン、ベンガラ、鉄黒、カー
ボンブラック等の無機顔料や、アゾ系顔料、フタロシア
ニン系顔料、ニトロソ系顔料、ニトロ系顔料、塩基性染
料系顔料、酸性染料系顔料、建染染料系顔料、媒染染料
系顔料及び天然染料系顔料などの有機顔料といった従来
公知の顔料が挙げられる。
【0010】特に、着色材として顔料を用いる場合、表
面を樹脂コーティングした加工顔料は、分散性、経時安
定性、作業性の面から好ましく用いることができる。そ
の具体例としては、ラベスター、ダイラックTN(以
上、大日本インキ化学工業(株)製)、ポリブライドN
(日本油脂(株)製)、ハイコープ(特殊色料工業
(株)製)などが挙げられる。
【0011】上記例示した着色材は、1種又は2種以上
混合して使用でき、その使用量は油性インキ全量に対し
て1〜20重量%添加することが好ましい。
【0012】炭素数4以下の脂肪族アルコールは、主溶
剤として用いるものであり、メチルアルコール、エチル
アルコール、ノルマルプロピルアルコール、イソプロピ
ルアルコール、ノルマルブチルアルコール、イソブチル
アルコール、ターシャリーブチルアルコールが挙げられ
る。これらは1種又は2種以上混合して使用でき、使用
量は、インキ全量に対して50〜90重量%添加するこ
とが好ましい。
【0013】ケトン樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、
ひまし油変性アルキド樹脂は、上記炭素数4以下の脂肪
族アルコールに溶解する樹脂の中から特に選択したもの
であって、粘度の調整、筆跡の耐にじみ性及び耐洗濯性
向上のために用いるものである。
【0014】具体的一例を挙げれば、ケトン樹脂とし
て、ハイラック110H、同111、同222(以上、
日立化成工業(株)製)、ハロン80、同110H(本
州化学(株)製)、ラロパールA81、同101、同K
80(以上、BASFジャパン(株)製)などが、ロジ
ン変性マレイン酸樹脂としてアルレサットKM201、
同224、同313、同379、同400、同444
(以上、ヘキストジャパン(株)製)、ハリマックR−
80、同T−80、同R−100、同M−453、同R
−120AH(以上、ハリマ化成(株)製)などが、ひ
まし油変性アルキド樹脂として、ベッコゾール130
8、同EC−4000(以上、日本ライヒホールド
(株)製)などが挙げられる。これらは1種又は2種以
上混合して使用でき、使用量は、インキ全量に対して1
〜20重量%添加することが好ましい。
【0015】更に、以上に示した成分以外に、必要に応
じて、ペン先耐乾燥性向上のために高沸点アルコール系
溶剤を適量使用したり、防腐剤、防黴剤、湿潤剤、粘度
調節剤、凍結安定剤、消泡剤、界面活性剤など種々の添
加剤を適宜選択して使用することもできる。
【0016】本油性インキの調製は、着色材として染料
を用いた場合、従来知られている撹拌機を用いて撹拌混
合することによって、顔料を用いた場合、従来知られて
いる分散機を用いて分散混合することによって容易に得
られる。
【0018】
【作用】本発明に係る油性インキは、ケトン樹脂、ロジ
ン変性マレイン酸樹脂、ひまし油変性アルキド樹脂より
選ばれる樹脂が、他の炭素数4以下の脂肪族アルコール
可溶樹脂に比べ、インキ溶剤である炭素数4以下の脂肪
族アルコールの蒸発速度を低下させないために、インキ
の浸透による筆跡のにじみが発生するより、筆跡として
定着する方が早く、従って、にじみ度合いが小さく、
又、上記樹脂は、布の繊維に対する接着力が強いので、
耐洗濯性が良好であると推測される。
【0019】
【実施例】以下、実施例により更に詳細に説明する。実
施例、比較例中単に「部」とあるものは「重量部」を示
す。
【0020】実施例1 C.I.ソルベントグリーン3 10部 エチルアルコール 60部 メチルアルコール 20部 ハイラック110H 10部 上記成分を、2時間、混合撹拌して緑色の油性インキを
得た。
【0021】実施例2 C.I.ソルベントブラック 15部 ノルマルプロピルアルコール 70部 ベッコゾール1308 5部 ハロン110H 10部 上記成分を実施例1と同様になして、黒色の油性インキ
を得た。
【0022】実施例3 C.I.ソルベントレッド8 5部 C.I.ソルベントブルー70 8部 エチルアルコール 50部 イソブチルアルコール 20部 アルレサットKM444 10部 ベンジルアルコール 7部 上記成分を実施例1と同様になして、紫色の油性インキ
を得た。
【0023】実施例4 C.I.ソルベントレッド49 10部 メチルアルコール 35部 ノルマルブチルアルコール 30部 ハイラック222 5部 ラロパールK80 15部 ベッコゾールEC−4000 5部 上記成分を実施例1と同様になして、赤色の油性インキ
を得た。
【0024】実施例5 C.I.ソルベントブラック123 12部 イソプロピルアルコール 70部 ハリマックR−120AH 18部 上記成分を実施例1と同様になして、黒色の油性インキ
を得た。
【0025】実施例6 C.I.ソルベントブルー25 8部 ターシャリーブチルアルコール 10部 メチルアルコール 70部 ベッコゾール1308 12部 上記成分を実施例1と同様になして、青色の油性インキ
を得た。
【0026】実施例7 C.I.ソルベントバイオレット8 15部 メチルアルコール 40部 ノルマルプロピルアルコール 70部 アルレサットKM201 10部 ベッコゾールEC−4000 15部 上記成分を実施例1と同様になして、紫色の油性インキ
を得た。
【0027】実施例8 C.I.ソルベントオレンジ37 10部 エチルアルコール 70部 ラロバールK80 8部 ハリマックT−80 10部 ベッコゾール1308 2部 上記成分を実施例1と同様になして、橙色の油性インキ
を得た。
【0028】実施例9 C.I.ソルベントイエロー61 15部 イソプロピルアルコール 60部 ノルマルプロピルアルコール 10部 ハイラック111 5部 アルレサットKM400 10部 上記成分を実施例1と同様になして、黄色の油性インキ
を得た。
【0029】比較例1 実施例1において、ハイラック110Hを除き、その分
エチルアルコールを加えた他は実施例1と同様にして緑
色の油性インキを得た。
【0030】比較例2 実施例2において、ベッコゾール1308、ハロン11
0Hを除き、その分ポリビニルアルコール(試薬、分子
量2000、関東化学(株)製)を加えた他は実施例2
と同様にして黒色の油性インキを得た。
【0031】比較例3 実施例3において、アルレサットKM444を除き、そ
の分ポリビニルアルコール(試薬、分子量500、関東
化学(株)製)を加えた他は実施例3と同様にして紫色
の油性インキを得た。
【0032】比較例4 実施例5において、ハリマックR−120AHを除き、
その分イソプロピルアルコールを加えた他は実施例5と
同様にして黒色の油性インキを得た。
【0033】比較例5 実施例6において、ベッコゾール1308を除き、その
分AQ−ナイロンA−70(アルコール可溶性ナイロ
ン、(株)東レ製)を加えた他は実施例6と同様にして
青色の油性インキを得た。
【0034】比較例6 実施例8において、ラロパールK80、ハリマックT−
80、ベッコゾール1308を除き、その分エスレック
BL−1(ポリビニルブチラール、積水化学工業(株)
製)を加えた他は実施例8と同様にして橙色の油性イン
キを得た
【0035】
【発明の効果】上記、実施例1〜9、比較例1〜6で得
られた油性インキを、繊維芯をペン先とし、中綿を使用
した筆記具(ぺんてる布書きぺんM10、ぺんてる
(株)製)に充填し、試験用片である綿ブロード布に文
字を筆記した。これで得られた筆跡に対し、耐にじみ性
試験及び耐洗濯性試験を行なった。結果を表1に示す。
【0036】耐にじみ性試験:被筆記物としてコート紙
を用い、これに筆記した筆跡と、綿ブロード布との筆跡
とを目視にて比較評価した。 5:全くにじまない 4:少しにじむ 3:にじむ 2:大きくにじむ 1:非常に大きくにじむ
【0037】耐洗濯性試験:家庭用洗濯洗剤(陰イオン
系界面活性剤及び非イオン系界面活性剤の混合タイプ)
にて、30分間洗濯し、30分間すすいだ後、乾燥させ
たものを目視にて評価した。 (評価基準) 5:全く色落ちしない 4:少し色落ちする 3:色落ちする 2:かなり色落ちする 1:ほとんど色落ちする
【0038】
【表1】
【0039】以上の如く、本発明に係る布用油性インキ
は、筆跡の耐にじみ性及び耐洗濯性に優れたものであ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 着色材と、炭素数4以下の脂肪族アルコ
    ールと、ケトン樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、ひま
    し油変性アルキド樹脂から選ばれる1種又は2種以上混
    合した樹脂とから少なくともなることを特徴とする布用
    油性インキ。
JP18341791A 1991-06-28 1991-06-28 布用油性インキ Pending JPH059424A (ja)

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JP18341791A JPH059424A (ja) 1991-06-28 1991-06-28 布用油性インキ

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004082707A (ja) * 2002-06-27 2004-03-18 Pilot Ink Co Ltd ボールペン
JP2009001697A (ja) * 2007-06-22 2009-01-08 Mitsubishi Pencil Co Ltd 筆記描線定着用インキ組成物及びその塗布具

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004082707A (ja) * 2002-06-27 2004-03-18 Pilot Ink Co Ltd ボールペン
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