JP2004035817A - 記録媒体表面用マーキングペン用インキ組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】記録媒体のレーベル印刷面上に筆記した際、インキのはじきが生ぜず、鮮明な筆記描線が得られる記録媒体表面用マーキングペン用インキ組成物を提供する。
【解決手段】着色剤と、炭素数4以下の脂肪族アルコール及び/又は炭素数6以下のグリコール系溶剤と、該溶剤に可溶な樹脂と、ポリオキシアルキレン変性ポリシロキサンとを少なくとも含み、その表面張力が25℃において22mN/m未満であることを特徴とする記録媒体表面用マーキングペン用インキ組成物。更に、ポリオキシアルキレン変性ポリシロキサンのHLBが1〜14であることを特徴とする。
【選択図】 なし
【解決手段】着色剤と、炭素数4以下の脂肪族アルコール及び/又は炭素数6以下のグリコール系溶剤と、該溶剤に可溶な樹脂と、ポリオキシアルキレン変性ポリシロキサンとを少なくとも含み、その表面張力が25℃において22mN/m未満であることを特徴とする記録媒体表面用マーキングペン用インキ組成物。更に、ポリオキシアルキレン変性ポリシロキサンのHLBが1〜14であることを特徴とする。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CD−R・WR、DVD−R等記録媒体のレーベル印刷面用のマーキングペン用のインキ組成物に関し、更に詳しくは、インキのはじきが生ぜず、鮮明な筆記描線が得られるCD−R、DVD−R等記録媒体のレーベル印刷面筆記用として好適なインキ組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
パソコン用記録媒体としては、従来フロッピーディスクが主流であったが、最近は記録容量の大きいCD−RやDVD−Rなどに移行しつつある。
【0003】
これら記録媒体のレーベル印刷面上にタイトル、分類など記録内容を筆記して表示することが多々あるが、筆記具としてボールペンなどペン先が硬く尖ったものを使用すると局部的に高い筆圧がかかって、レーベル印刷層下の記録層が破壊されて、記録媒体自体が使用不能になってしまう。
また、最近では柔軟なペン先を付与したマーキングペン型のこれら記録媒体のレーベル印刷面筆記用の専用筆記具が開発、販売されている。
しかしながら、これらの専用筆記具は、ペン先の硬さなどの工夫はなされているものの、インキ組成物に関しては不備が多く、レーベル印刷面上に筆記した際、インキのはじきが生じ、鮮明な筆記描線が得られないといった課題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来技術の課題及び現状に鑑み、これを解決しようとするものであり、記録媒体のレーベル印刷面上に筆記した際、インキのはじきが生ぜず、鮮明な筆記描線が得られる記録媒体表面用マーキングペン用インキ組成物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記従来の課題を解決するために鋭意検討した結果、着色剤、炭素数4以下の脂肪族アルコール及び/又は炭素数6以下のグリコール系溶剤と、該溶剤に可溶な樹脂と、ポリオキシアルキレン変性ポリシロキサンとを少なくとも含有させることにより、上記目的の記録媒体表面用マーキングペン用インキ組成物を得ることに成功し、本発明を完成するに至ったものである。
すなわち、本発明の記録媒体表面用マーキングペン用インキ組成物は、次の(1)〜(3)に存する。
(1)着色剤と、炭素数4以下の脂肪族アルコール及び/又は炭素数6以下のグリコール系溶剤と、該溶剤に可溶な樹脂と、ポリオキシアルキレン変性ポリシロキサンとを少なくとも含む記録媒体表面用マーキングペン用インキ組成物。
(2)更に、着色剤と、炭素数4以下の脂肪族アルコール及び/又は炭素数6以下のグリコール系溶剤と、該溶剤に可溶な樹脂と、ポリオキシアルキレン変性ポリシロキサンとを少なくとも含み、その表面張力が25℃において22mN/m未満であることを特徴とする上記(1)記載の記録媒体表面用マーキングペン用インキ組成物。
(3)前記ポリオキシアルキレン変性ポリシロキサンのHLBが1〜14であることを特徴とする上記(1)〜(2)の何れか一つに記載の記録媒体表面用マーキングペン用インキ組成物。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を詳しく説明する。
本発明の記録媒体表面用マーキングペン用インキ組成物は、着色剤と、炭素数4以下の脂肪族アルコール及び/又は炭素数6以下のグリコール系溶剤と、該溶剤に可溶な樹脂と、ポリオキシアルキレン変性ポリシロキサンとを少なくとも含むことを特徴とするものである。
【0007】
(ポリオキシアルキレン変性ポリシロキサン)
CD−R、DVD−R等の記録媒体は、その表面上にシリコン系界面活性剤が介在している場合がある。通常これら記録媒体のレーベル表面には、UV硬化型アクリル樹脂インキにて様々な図柄や記憶容量などの性能表示、商標名等が印刷されている。この印刷インキには、場合によりレベリング剤としてシリコン系界面活性剤を配合し、基盤に印刷した際にムラのない印刷面に仕上げるための工夫が図られている。
【0008】
しかしながら、このシリコン系レベリング剤は、個々の印刷インキ成分との相溶性や、温度などの滞留放置条件により、印刷仕上げ後、経時的に印刷樹脂塗膜の表面上にブリードする場合がある。このような状態のレーベル印刷表面は、その表面エネルギーが非常に小さいため、筆記具で筆記した際、インキのはじきが発生し、鮮明な筆記描線が得られない。
【0009】
この問題を解決するため、インキ中に界面活性剤を配合してインキの表面張力を下げ、記録媒体のレーベル表面に対するインキの濡れ性を向上させ、筆記した際に筆記描線のはじきを防止する手段を検討した。
【0010】
鋭意研究の結果、市販されているCD−R、DVD−R等の記録媒体のほとんどにおいて、筆記した際にその描線がはじかないためには、インキ組成物の25℃における表面張力が、少なくとも22mN/m未満である必要があり、また、前述した溶剤系、及び樹脂からなる本発明のインキにおいてこの物性値を得るためには、界面活性剤としてHLB1〜14のポリオキシアルキレン変性ポリシロキサンを使用する必要があることが判明した。
【0011】
このインキ組成物の場合、HLBが14を超えると、目的とする表面張力が得られない。これは、樹脂との相溶性が大きくなって、その活性効果が小さくなるためと考えられる。
【0012】
当該界面活性剤の配合量は、インキ全量に対して、0.05〜3重量%であることが望ましい。0.05重量%未満であると、インキ組成物の表面張力が必要な物性値に達せず、記録媒体表面に対する濡れ性が不十分で、筆記描線のはじきが生じる。また、3重量%を超えると、いわゆる海島現象が生じ、筆記描線にムラが生じて不鮮明な描線となったり、記録媒体表面に対する付着性が不十分となる弊害が発生する。
【0013】
(溶剤)
溶剤は、樹脂や着色剤を十分溶解できるものを使用する。具体的には、炭素数4以下の脂肪族アルコールや、炭素数6以下のグリコールエーテル系溶剤を、単独、又は併用して使用できる。
炭素数4以下の脂肪族アルコールの例としては、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、t−ブチルアルコールが挙げられる。
炭素数6以下のグリコールエーテル系溶剤の例としては、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルが挙げられる。
また、筆記描線の白化を抑える目的で、フェニルグリコール、ベンジルアルコール、ジエチレングリコールモノブチルエーテルなどのような低蒸気圧成分を少量添加しても良い。
【0014】
(樹脂)
樹脂は、前述した溶剤に十分可溶なものであれば、特に限定されない。たとえば、アルキルフェノール系、テルペンフェノール系、ロジン変性フェノール系、ケトン系樹脂、及び石油系樹脂などがある。樹脂の配合量は、インキ全量に対して、2〜20重量%であることが望ましい。2%未満であると、筆記描線樹脂塗膜のレーベル印刷面に対する定着性が小さく、実使用上不具合である。また、20%を超えると、インキの粘度が上昇し、ペンとして使用できる適正な粘度範囲を超える。この場合、ペンで筆記した際に筆記線のカスレが発生し、使用できない。
【0015】
(着色剤)
着色剤は、前述した溶剤、及び樹脂と十分相溶するものであれば特に限定されないが、通常筆記具や印刷インキ、塗料などに用いられる油溶性染料が好ましく用いられる。具体例として、オイルレッド5B、バリファーストブラック#3810、3820(以上、オリエント化学工業(株))、スピロンレッドC−GH、スピロンイエローC−GNH(以上、保土ヶ谷化学(株))、ローダミン、メチルバイオレットなどがある。これらは単独で使用しても良いが、必要に応じて2種類以上混合して用いることもできる。その配合量は、インキ全量に対して3〜20重量%が好ましい。
【0016】
【実施例】
次に、実施例及び比較例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明は、これら実施例に限定されるものではない。
【0017】
以下に示す配合で材料を調合、撹拌して、黒色のインキ組成物を得た。
【0018】
(実施例1)
バリファーストブラック#3820 10.0部
(オリエント化学工業(株)製)
ケトン樹脂 5.0部
(日立化成ポリマー(株)製、ハイラック110H)
プロピレングリコールモノメチルエーテル 51.9部
エタノール 30.0部
ベンジルアルコール 3.0部
ポリオキシアルキレン変性ポリシロキサン 0.1部
(日本ユニカー(株)製、L−720、HLB 7)
【0019】
(実施例2)
バリファーストブラック#3820 10.0部
(オリエント化学工業(株)製)
アルキルフェノール樹脂 5.0部
(日立化成ポリマー(株)製、ヒタノール1501)
プロピレングリコールモノメチルエーテル 51.9部
エタノール 30.0部
ベンジルアルコール 3.0部
ポリオキシアルキレン変性ポリシロキサン 0.1部
(日本ユニカー(株)製、FZ−2104、HLB 14)
【0020】
(実施例3)
バリファーストブラック#3820 10.0部
(オリエント化学工業(株)製)
ロジン変性マレイン酸樹脂 5.0部
(荒川化学工業(株)製、マルキードNo.34)
プロピレングリコールモノメチルエーテル 51.9部
エタノール 30.0部
ベンジルアルコール 3.0部
ポリオキシアルキレン変性ポリシロキサン 0.1部
(日本ユニカー(株)製、FZ−2191、HLB 5)
【0021】
(実施例4)
バリファーストブラック#3820 10.0部
(オリエント化学工業(株)製)
ロジン変性マレイン酸樹脂 5.0部
(荒川化学工業(株)製、マルキードNo.34)
プロピレングリコールモノメチルエーテル 51.9部
エタノール 30.0部
ベンジルアルコール 3.0部
ポリオキシアルキレン変性ポリシロキサン 0.1部
(日本ユニカー(株)製、FZ−2122、HLB 1)
【0022】
(比較例1)
バリファーストブラック#3820 10.0部
(オリエント化学工業(株)製)
ケトン樹脂 5.0部
(日立化成ポリマー(株)製、ハイラック110H)
プロピレングリコールモノメチルエーテル 52.0部
エタノール 30.0部
ベンジルアルコール 3.0部
【0023】
(比較例2)
バリファーストブラック#3820 10.0部
(オリエント化学工業(株)製)
アルキルフェノール樹脂 5.0部
(日立化成ポリマー(株)製、ヒタノール1501)
プロピレングリコールモノメチルエーテル 52.0部
エタノール 30.0部
ベンジルアルコール 3.0部
【0024】
(比較例3)
バリファーストブラック#3820 10.0部
(オリエント化学工業(株)製)
ロジン変性マレイン酸樹脂 5.0部
(荒川化学工業(株)製、マルキードNo.34)
プロピレングリコールモノメチルエーテル 52.0部
エタノール 30.0部
ベンジルアルコール 3.0部
【0025】
(比較例4)
バリファーストブラック#3820 10.0部
(オリエント化学工業(株)製)
アルキルフェノール樹脂 5.0部
(日立化成ポリマー(株)製、ヒタノール1501)
プロピレングリコールモノメチルエーテル 51.9部
エタノール 30.0部
ベンジルアルコール 3.0部
ポリオキシアルキレン変性ポリシロキサン 0.1部
(日本ユニカー(株)製、FZ−2162、HLB 15)
【0026】
(比較例5)
バリファーストブラック#3820 10.0部
(オリエント化学工業(株)製)
ロジン変性マレイン酸樹脂 5.0部
(荒川化学工業(株)製、マルキードNo.34)
プロピレングリコールモノメチルエーテル 51.9部
エタノール 30.0部
ベンジルアルコール 3.0部
ポリオキシアルキレン変性ポリシロキサン 0.1部
(日本ユニカー(株)製、FZ−2161、HLB 18)
【0027】
(試験例)
上記で得られた実施例1〜4及び比較例1〜5にて調整したインキ組成物を充填したマーキングペンを作成し、特にインキをはじき易い銘柄のCD−Rを選び、そのレーベル印刷面上に筆記して、筆記描線のはじき具合を検証した。
これらの結果を下記表1に示す。
【0028】
筆記描線のはじき具合の評価基準:
○:インキは全くはじかず、鮮明な筆記描線を得る。
△:CD−Rの製造ロットによっては、多少のはじきが見られる。
×:インキのはじきが著しく、筆記描線に欠けが発生する。
【0029】
【表1】
【0030】
実施例1〜4、及び比較例1〜5の調査結果より、系にHLB1〜14のポリオキシアルキレン変性ポリシロキサンを添加した場合、インキの表面張力が22mN/m未満の物性値となり、CD−Rレーベル印刷表面上に対するインキのはじきがなく、鮮明な筆記描線が得られることが判明した。
【0031】
【発明の効果】
本発明によれば、CD−R、DVD−R等記録媒体のレーベル印刷面上に筆記した際、インキのはじきが生ぜず、鮮明な筆記描線が得られるインキ組成物が提供される。
【発明の属する技術分野】
本発明は、CD−R・WR、DVD−R等記録媒体のレーベル印刷面用のマーキングペン用のインキ組成物に関し、更に詳しくは、インキのはじきが生ぜず、鮮明な筆記描線が得られるCD−R、DVD−R等記録媒体のレーベル印刷面筆記用として好適なインキ組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
パソコン用記録媒体としては、従来フロッピーディスクが主流であったが、最近は記録容量の大きいCD−RやDVD−Rなどに移行しつつある。
【0003】
これら記録媒体のレーベル印刷面上にタイトル、分類など記録内容を筆記して表示することが多々あるが、筆記具としてボールペンなどペン先が硬く尖ったものを使用すると局部的に高い筆圧がかかって、レーベル印刷層下の記録層が破壊されて、記録媒体自体が使用不能になってしまう。
また、最近では柔軟なペン先を付与したマーキングペン型のこれら記録媒体のレーベル印刷面筆記用の専用筆記具が開発、販売されている。
しかしながら、これらの専用筆記具は、ペン先の硬さなどの工夫はなされているものの、インキ組成物に関しては不備が多く、レーベル印刷面上に筆記した際、インキのはじきが生じ、鮮明な筆記描線が得られないといった課題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来技術の課題及び現状に鑑み、これを解決しようとするものであり、記録媒体のレーベル印刷面上に筆記した際、インキのはじきが生ぜず、鮮明な筆記描線が得られる記録媒体表面用マーキングペン用インキ組成物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記従来の課題を解決するために鋭意検討した結果、着色剤、炭素数4以下の脂肪族アルコール及び/又は炭素数6以下のグリコール系溶剤と、該溶剤に可溶な樹脂と、ポリオキシアルキレン変性ポリシロキサンとを少なくとも含有させることにより、上記目的の記録媒体表面用マーキングペン用インキ組成物を得ることに成功し、本発明を完成するに至ったものである。
すなわち、本発明の記録媒体表面用マーキングペン用インキ組成物は、次の(1)〜(3)に存する。
(1)着色剤と、炭素数4以下の脂肪族アルコール及び/又は炭素数6以下のグリコール系溶剤と、該溶剤に可溶な樹脂と、ポリオキシアルキレン変性ポリシロキサンとを少なくとも含む記録媒体表面用マーキングペン用インキ組成物。
(2)更に、着色剤と、炭素数4以下の脂肪族アルコール及び/又は炭素数6以下のグリコール系溶剤と、該溶剤に可溶な樹脂と、ポリオキシアルキレン変性ポリシロキサンとを少なくとも含み、その表面張力が25℃において22mN/m未満であることを特徴とする上記(1)記載の記録媒体表面用マーキングペン用インキ組成物。
(3)前記ポリオキシアルキレン変性ポリシロキサンのHLBが1〜14であることを特徴とする上記(1)〜(2)の何れか一つに記載の記録媒体表面用マーキングペン用インキ組成物。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を詳しく説明する。
本発明の記録媒体表面用マーキングペン用インキ組成物は、着色剤と、炭素数4以下の脂肪族アルコール及び/又は炭素数6以下のグリコール系溶剤と、該溶剤に可溶な樹脂と、ポリオキシアルキレン変性ポリシロキサンとを少なくとも含むことを特徴とするものである。
【0007】
(ポリオキシアルキレン変性ポリシロキサン)
CD−R、DVD−R等の記録媒体は、その表面上にシリコン系界面活性剤が介在している場合がある。通常これら記録媒体のレーベル表面には、UV硬化型アクリル樹脂インキにて様々な図柄や記憶容量などの性能表示、商標名等が印刷されている。この印刷インキには、場合によりレベリング剤としてシリコン系界面活性剤を配合し、基盤に印刷した際にムラのない印刷面に仕上げるための工夫が図られている。
【0008】
しかしながら、このシリコン系レベリング剤は、個々の印刷インキ成分との相溶性や、温度などの滞留放置条件により、印刷仕上げ後、経時的に印刷樹脂塗膜の表面上にブリードする場合がある。このような状態のレーベル印刷表面は、その表面エネルギーが非常に小さいため、筆記具で筆記した際、インキのはじきが発生し、鮮明な筆記描線が得られない。
【0009】
この問題を解決するため、インキ中に界面活性剤を配合してインキの表面張力を下げ、記録媒体のレーベル表面に対するインキの濡れ性を向上させ、筆記した際に筆記描線のはじきを防止する手段を検討した。
【0010】
鋭意研究の結果、市販されているCD−R、DVD−R等の記録媒体のほとんどにおいて、筆記した際にその描線がはじかないためには、インキ組成物の25℃における表面張力が、少なくとも22mN/m未満である必要があり、また、前述した溶剤系、及び樹脂からなる本発明のインキにおいてこの物性値を得るためには、界面活性剤としてHLB1〜14のポリオキシアルキレン変性ポリシロキサンを使用する必要があることが判明した。
【0011】
このインキ組成物の場合、HLBが14を超えると、目的とする表面張力が得られない。これは、樹脂との相溶性が大きくなって、その活性効果が小さくなるためと考えられる。
【0012】
当該界面活性剤の配合量は、インキ全量に対して、0.05〜3重量%であることが望ましい。0.05重量%未満であると、インキ組成物の表面張力が必要な物性値に達せず、記録媒体表面に対する濡れ性が不十分で、筆記描線のはじきが生じる。また、3重量%を超えると、いわゆる海島現象が生じ、筆記描線にムラが生じて不鮮明な描線となったり、記録媒体表面に対する付着性が不十分となる弊害が発生する。
【0013】
(溶剤)
溶剤は、樹脂や着色剤を十分溶解できるものを使用する。具体的には、炭素数4以下の脂肪族アルコールや、炭素数6以下のグリコールエーテル系溶剤を、単独、又は併用して使用できる。
炭素数4以下の脂肪族アルコールの例としては、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、t−ブチルアルコールが挙げられる。
炭素数6以下のグリコールエーテル系溶剤の例としては、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルが挙げられる。
また、筆記描線の白化を抑える目的で、フェニルグリコール、ベンジルアルコール、ジエチレングリコールモノブチルエーテルなどのような低蒸気圧成分を少量添加しても良い。
【0014】
(樹脂)
樹脂は、前述した溶剤に十分可溶なものであれば、特に限定されない。たとえば、アルキルフェノール系、テルペンフェノール系、ロジン変性フェノール系、ケトン系樹脂、及び石油系樹脂などがある。樹脂の配合量は、インキ全量に対して、2〜20重量%であることが望ましい。2%未満であると、筆記描線樹脂塗膜のレーベル印刷面に対する定着性が小さく、実使用上不具合である。また、20%を超えると、インキの粘度が上昇し、ペンとして使用できる適正な粘度範囲を超える。この場合、ペンで筆記した際に筆記線のカスレが発生し、使用できない。
【0015】
(着色剤)
着色剤は、前述した溶剤、及び樹脂と十分相溶するものであれば特に限定されないが、通常筆記具や印刷インキ、塗料などに用いられる油溶性染料が好ましく用いられる。具体例として、オイルレッド5B、バリファーストブラック#3810、3820(以上、オリエント化学工業(株))、スピロンレッドC−GH、スピロンイエローC−GNH(以上、保土ヶ谷化学(株))、ローダミン、メチルバイオレットなどがある。これらは単独で使用しても良いが、必要に応じて2種類以上混合して用いることもできる。その配合量は、インキ全量に対して3〜20重量%が好ましい。
【0016】
【実施例】
次に、実施例及び比較例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明は、これら実施例に限定されるものではない。
【0017】
以下に示す配合で材料を調合、撹拌して、黒色のインキ組成物を得た。
【0018】
(実施例1)
バリファーストブラック#3820 10.0部
(オリエント化学工業(株)製)
ケトン樹脂 5.0部
(日立化成ポリマー(株)製、ハイラック110H)
プロピレングリコールモノメチルエーテル 51.9部
エタノール 30.0部
ベンジルアルコール 3.0部
ポリオキシアルキレン変性ポリシロキサン 0.1部
(日本ユニカー(株)製、L−720、HLB 7)
【0019】
(実施例2)
バリファーストブラック#3820 10.0部
(オリエント化学工業(株)製)
アルキルフェノール樹脂 5.0部
(日立化成ポリマー(株)製、ヒタノール1501)
プロピレングリコールモノメチルエーテル 51.9部
エタノール 30.0部
ベンジルアルコール 3.0部
ポリオキシアルキレン変性ポリシロキサン 0.1部
(日本ユニカー(株)製、FZ−2104、HLB 14)
【0020】
(実施例3)
バリファーストブラック#3820 10.0部
(オリエント化学工業(株)製)
ロジン変性マレイン酸樹脂 5.0部
(荒川化学工業(株)製、マルキードNo.34)
プロピレングリコールモノメチルエーテル 51.9部
エタノール 30.0部
ベンジルアルコール 3.0部
ポリオキシアルキレン変性ポリシロキサン 0.1部
(日本ユニカー(株)製、FZ−2191、HLB 5)
【0021】
(実施例4)
バリファーストブラック#3820 10.0部
(オリエント化学工業(株)製)
ロジン変性マレイン酸樹脂 5.0部
(荒川化学工業(株)製、マルキードNo.34)
プロピレングリコールモノメチルエーテル 51.9部
エタノール 30.0部
ベンジルアルコール 3.0部
ポリオキシアルキレン変性ポリシロキサン 0.1部
(日本ユニカー(株)製、FZ−2122、HLB 1)
【0022】
(比較例1)
バリファーストブラック#3820 10.0部
(オリエント化学工業(株)製)
ケトン樹脂 5.0部
(日立化成ポリマー(株)製、ハイラック110H)
プロピレングリコールモノメチルエーテル 52.0部
エタノール 30.0部
ベンジルアルコール 3.0部
【0023】
(比較例2)
バリファーストブラック#3820 10.0部
(オリエント化学工業(株)製)
アルキルフェノール樹脂 5.0部
(日立化成ポリマー(株)製、ヒタノール1501)
プロピレングリコールモノメチルエーテル 52.0部
エタノール 30.0部
ベンジルアルコール 3.0部
【0024】
(比較例3)
バリファーストブラック#3820 10.0部
(オリエント化学工業(株)製)
ロジン変性マレイン酸樹脂 5.0部
(荒川化学工業(株)製、マルキードNo.34)
プロピレングリコールモノメチルエーテル 52.0部
エタノール 30.0部
ベンジルアルコール 3.0部
【0025】
(比較例4)
バリファーストブラック#3820 10.0部
(オリエント化学工業(株)製)
アルキルフェノール樹脂 5.0部
(日立化成ポリマー(株)製、ヒタノール1501)
プロピレングリコールモノメチルエーテル 51.9部
エタノール 30.0部
ベンジルアルコール 3.0部
ポリオキシアルキレン変性ポリシロキサン 0.1部
(日本ユニカー(株)製、FZ−2162、HLB 15)
【0026】
(比較例5)
バリファーストブラック#3820 10.0部
(オリエント化学工業(株)製)
ロジン変性マレイン酸樹脂 5.0部
(荒川化学工業(株)製、マルキードNo.34)
プロピレングリコールモノメチルエーテル 51.9部
エタノール 30.0部
ベンジルアルコール 3.0部
ポリオキシアルキレン変性ポリシロキサン 0.1部
(日本ユニカー(株)製、FZ−2161、HLB 18)
【0027】
(試験例)
上記で得られた実施例1〜4及び比較例1〜5にて調整したインキ組成物を充填したマーキングペンを作成し、特にインキをはじき易い銘柄のCD−Rを選び、そのレーベル印刷面上に筆記して、筆記描線のはじき具合を検証した。
これらの結果を下記表1に示す。
【0028】
筆記描線のはじき具合の評価基準:
○:インキは全くはじかず、鮮明な筆記描線を得る。
△:CD−Rの製造ロットによっては、多少のはじきが見られる。
×:インキのはじきが著しく、筆記描線に欠けが発生する。
【0029】
【表1】
【0030】
実施例1〜4、及び比較例1〜5の調査結果より、系にHLB1〜14のポリオキシアルキレン変性ポリシロキサンを添加した場合、インキの表面張力が22mN/m未満の物性値となり、CD−Rレーベル印刷表面上に対するインキのはじきがなく、鮮明な筆記描線が得られることが判明した。
【0031】
【発明の効果】
本発明によれば、CD−R、DVD−R等記録媒体のレーベル印刷面上に筆記した際、インキのはじきが生ぜず、鮮明な筆記描線が得られるインキ組成物が提供される。
Claims (3)
- 着色剤と、炭素数4以下の脂肪族アルコール及び/又は炭素数6以下のグリコール系溶剤と、該溶剤に可溶な樹脂と、ポリオキシアルキレン変性ポリシロキサンとを少なくとも含む記録媒体表面用マーキングペン用インキ組成物。
- 着色剤と、炭素数4以下の脂肪族アルコール及び/又は炭素数6以下のグリコール系溶剤と、該有機溶剤に可溶な樹脂と、ポリオキシアルキレン変性ポリシロキサンとを少なくとも含み、その表面張力が25℃において22mN/m未満であることを特徴とする請求項1に記載の記録媒体表面用マーキングペン用インキ組成物。
- ポリオキシアルキレン変性ポリシロキサンのHLBが1〜14であることを特徴とする請求項1及び2に記載の記録媒体表面用マーキングペン用インキ組成物。
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