JP3000810B2 - 車両のフロア構造 - Google Patents
車両のフロア構造Info
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- JP3000810B2 JP3000810B2 JP5006735A JP673593A JP3000810B2 JP 3000810 B2 JP3000810 B2 JP 3000810B2 JP 5006735 A JP5006735 A JP 5006735A JP 673593 A JP673593 A JP 673593A JP 3000810 B2 JP3000810 B2 JP 3000810B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は車両のフロア構造に関
するものである。
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の車両のフロア構造として、例えば
図3及び図4に示すようなものがある(類似技術とし
て、実開昭63−119485号参照)。尚、図中、A
が前側、Bが後側、Cが右側、Dが左側を各々示す。
図3及び図4に示すようなものがある(類似技術とし
て、実開昭63−119485号参照)。尚、図中、A
が前側、Bが後側、Cが右側、Dが左側を各々示す。
【0003】1がフロントフロアパネル、2がセンタフ
ロアパネル、3がリヤフロアパネルを各々示している。
フロントフロアパネル1及びセンタフロアパネル2の車
幅中央部には、前後方向に沿って、上側へ膨出形成した
トンネル部Tが各々形成されている。センタフロアパネ
ル2の前部には下向きの縦面部4が形成されている。こ
の縦面部4はフロントフロアパネル1の後端と接続され
ており、この接続部分には上側からシートクロスメンバ
5が補強のために設けられている。また、センタフロア
パネル2の後方には立上がり部6が形成されており、こ
の立上がり部6にリヤフロアパネル3の前端が接続され
る。
ロアパネル、3がリヤフロアパネルを各々示している。
フロントフロアパネル1及びセンタフロアパネル2の車
幅中央部には、前後方向に沿って、上側へ膨出形成した
トンネル部Tが各々形成されている。センタフロアパネ
ル2の前部には下向きの縦面部4が形成されている。こ
の縦面部4はフロントフロアパネル1の後端と接続され
ており、この接続部分には上側からシートクロスメンバ
5が補強のために設けられている。また、センタフロア
パネル2の後方には立上がり部6が形成されており、こ
の立上がり部6にリヤフロアパネル3の前端が接続され
る。
【0004】そして、前記トンネル部T内には、「駆動
系統部材」としてのプロペラシャフト7と、このプロペ
ラシャフトの斜め下方に位置する「排気系統部材」とし
てのマフラー8が配設されている。また、縦面部4のト
ンネル部Tをはさんだ左右両側部9a、9bには、金属
棒製のステー10の両端部が各々固定してある。このス
テー10は前記プロペラシャフト7とマフラー8との間
を通過した状態となっており、このステー10がトンネ
ル部Tを横切る構造となっているため、その分、マフラ
ー8はトンネル部Tの下方へ突出した状態となってい
る。このステー10にて前記左右両側部9a、9bを連
結することにより、トンネル部Tの下部の開きが防止さ
れると共に、トンネル部Tの全体剛性を高めている。こ
のトンネル部Tはプロペラシャフト7等からの振動によ
り、側壁が膜振動を起こし、トンネル部Tでこもり音
(共振共鳴騒音)が生じ易くなっているために、このス
テー10にてトンネル部Tの全体剛性を高めることによ
り、振動を抑制し、こもり音の低減を図っている。
系統部材」としてのプロペラシャフト7と、このプロペ
ラシャフトの斜め下方に位置する「排気系統部材」とし
てのマフラー8が配設されている。また、縦面部4のト
ンネル部Tをはさんだ左右両側部9a、9bには、金属
棒製のステー10の両端部が各々固定してある。このス
テー10は前記プロペラシャフト7とマフラー8との間
を通過した状態となっており、このステー10がトンネ
ル部Tを横切る構造となっているため、その分、マフラ
ー8はトンネル部Tの下方へ突出した状態となってい
る。このステー10にて前記左右両側部9a、9bを連
結することにより、トンネル部Tの下部の開きが防止さ
れると共に、トンネル部Tの全体剛性を高めている。こ
のトンネル部Tはプロペラシャフト7等からの振動によ
り、側壁が膜振動を起こし、トンネル部Tでこもり音
(共振共鳴騒音)が生じ易くなっているために、このス
テー10にてトンネル部Tの全体剛性を高めることによ
り、振動を抑制し、こもり音の低減を図っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本来ならば、マフラー
8を前述のようにトンネル部Tの下方外側へ突出させる
のではなく、なるべくプロペラシャフト7に近接させた
状態にして、両者ともトンネル部T内に収納したいとこ
ろであるが、前述のように従来はステー10にてトンネ
ル部Tの左右両側部9a、9bを連結しているため、そ
の分、マフラー8の位置が下がって、仕方なくトンネル
部Tの下方へ突出した不利な構造となっていたものであ
る。つまり、このマフラー8のように、トンネル部Tの
下方へ突出する部分があると、車両が凹凸路を走行した
りする場合に、その突出部分が路面と接触するおそれが
あるため、その改善が望まれている。
8を前述のようにトンネル部Tの下方外側へ突出させる
のではなく、なるべくプロペラシャフト7に近接させた
状態にして、両者ともトンネル部T内に収納したいとこ
ろであるが、前述のように従来はステー10にてトンネ
ル部Tの左右両側部9a、9bを連結しているため、そ
の分、マフラー8の位置が下がって、仕方なくトンネル
部Tの下方へ突出した不利な構造となっていたものであ
る。つまり、このマフラー8のように、トンネル部Tの
下方へ突出する部分があると、車両が凹凸路を走行した
りする場合に、その突出部分が路面と接触するおそれが
あるため、その改善が望まれている。
【0006】このような点を解決するために、例えば図
5のような従来例も考えられている。すなわち、縦面部
4にトンネル部Tに沿った形状のガゼット11を設け、
このガゼット11によりトンネル部Tの補強を行い、こ
もり音の低減を図ろうとするものである。このタイプの
ものは、トンネル部Tを横断する部材がないため、マフ
ラー8をプロペラシャフト7に近接配置することが可能
となる。しかしながら、トンネル部Tを横断する構造で
ない分、トンネル部Tの下部の開き防止性能が弱く、そ
の性能を高めようとするためには、トンネル部Tの下部
まで達する大きめのガゼット11がどうしても必要とな
り、重量及びコストの面で不利となる。特に、ガゼット
11をアルミダイキャスト等で製作した場合は、高価な
部品となりあまり実用的でなくなる。
5のような従来例も考えられている。すなわち、縦面部
4にトンネル部Tに沿った形状のガゼット11を設け、
このガゼット11によりトンネル部Tの補強を行い、こ
もり音の低減を図ろうとするものである。このタイプの
ものは、トンネル部Tを横断する部材がないため、マフ
ラー8をプロペラシャフト7に近接配置することが可能
となる。しかしながら、トンネル部Tを横断する構造で
ない分、トンネル部Tの下部の開き防止性能が弱く、そ
の性能を高めようとするためには、トンネル部Tの下部
まで達する大きめのガゼット11がどうしても必要とな
り、重量及びコストの面で不利となる。特に、ガゼット
11をアルミダイキャスト等で製作した場合は、高価な
部品となりあまり実用的でなくなる。
【0007】更に、上記の2つの従来例とは別に、マフ
ラー8をプロペラシャフト7に近接状態としたまま、図
4の如きステーを都合良く曲げて、マフラー8とプロペ
ラシャフト7との間に通過させる構造にすることも考え
られるが、棒状のステー10自体の強度が弱いために、
図4のように略真っ直ぐな状態で使用するならまだし
も、長いステー10を曲げて利用することは、トンネル
部Tの剛性を高めようとする面において十分な効果が得
られなくなる。
ラー8をプロペラシャフト7に近接状態としたまま、図
4の如きステーを都合良く曲げて、マフラー8とプロペ
ラシャフト7との間に通過させる構造にすることも考え
られるが、棒状のステー10自体の強度が弱いために、
図4のように略真っ直ぐな状態で使用するならまだし
も、長いステー10を曲げて利用することは、トンネル
部Tの剛性を高めようとする面において十分な効果が得
られなくなる。
【0008】この発明はこのような従来の技術に着目し
てなされたものであって、駆動系統部材と排気系統部材
とを近接状態で収納したトンネル部の全体剛性を、実用
的な構造で確実に向上させることができる車両のフロア
構造を提供するものである。
てなされたものであって、駆動系統部材と排気系統部材
とを近接状態で収納したトンネル部の全体剛性を、実用
的な構造で確実に向上させることができる車両のフロア
構造を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る車両のフ
ロア構造は、上記の目的を達成するために、車幅中央部
にトンネル部が設けられたセンタフロアパネルの前部に
縦面部を形成すると共に、トンネル部内に、トンネル部
の略車幅方向中心に位置する駆動系統部材と、該駆動系
統部材の斜め下方に位置する排気系統部材とを収納した
状態で、縦面部後面のトンネル部をはさんだ左右両側部
を連結部材にて連結する車両のフロア構造であって、前
記連結部材が、少なくとも排気系統部材が配置されてい
ない側を、トンネル部の駆動系統部材及び排気系統部材
と干渉しない非干渉断面領域内へ突出させた状態で各々
縦面部後面の左右両側部に固定された左右一対のブラケ
ットと、前記駆動系統部材と排気系統部材との間を曲折
状態で通過し且つ両端が前記一対のブラケットに各々固
定された棒状のステーと、から成り、前記一対のブラケ
ットのうち、排気系統部材が配置された側のブラケット
よりも排気系統部材が配置されていない側のブラケット
を大型化したものである。
ロア構造は、上記の目的を達成するために、車幅中央部
にトンネル部が設けられたセンタフロアパネルの前部に
縦面部を形成すると共に、トンネル部内に、トンネル部
の略車幅方向中心に位置する駆動系統部材と、該駆動系
統部材の斜め下方に位置する排気系統部材とを収納した
状態で、縦面部後面のトンネル部をはさんだ左右両側部
を連結部材にて連結する車両のフロア構造であって、前
記連結部材が、少なくとも排気系統部材が配置されてい
ない側を、トンネル部の駆動系統部材及び排気系統部材
と干渉しない非干渉断面領域内へ突出させた状態で各々
縦面部後面の左右両側部に固定された左右一対のブラケ
ットと、前記駆動系統部材と排気系統部材との間を曲折
状態で通過し且つ両端が前記一対のブラケットに各々固
定された棒状のステーと、から成り、前記一対のブラケ
ットのうち、排気系統部材が配置された側のブラケット
よりも排気系統部材が配置されていない側のブラケット
を大型化したものである。
【0010】ここで、「駆動系統部材」とは、プロペラ
シャフトやセンタベアリングなどを意味する。「排気系
統部材」とは、マフラー、排気管、触媒などを意味す
る。また「縦面部」とは必ずしも垂直面部を意味するも
のでなく、傾斜状態の場合もあり得る。
シャフトやセンタベアリングなどを意味する。「排気系
統部材」とは、マフラー、排気管、触媒などを意味す
る。また「縦面部」とは必ずしも垂直面部を意味するも
のでなく、傾斜状態の場合もあり得る。
【0011】
【作用】連結部材がトンネル部の非干渉断面領域内へ突
出するブラケットを有するため、連結部材自体の剛性が
高くなっている。従って、この連結部材にて縦面部の左
右両側部を連結することにより、トンネル部の剛性が向
上し、こもり音の発生を確実に低減させることができ
る。特に、排気系統部材が配置されていない側のブラケ
ットを大型化したため、その分、剛性を高める効果が大
きい。
出するブラケットを有するため、連結部材自体の剛性が
高くなっている。従って、この連結部材にて縦面部の左
右両側部を連結することにより、トンネル部の剛性が向
上し、こもり音の発生を確実に低減させることができ
る。特に、排気系統部材が配置されていない側のブラケ
ットを大型化したため、その分、剛性を高める効果が大
きい。
【0012】また、連結部材の中央部分が棒状のステー
となっているため、このステーを曲げて駆動系統部材と
排気系統部材との間を通すことにより、駆動系統部材と
排気系統部材とを近接状態のままトンネル部内に収納す
ることが可能となる。尚、このようにステー部分を曲げ
ても、ステーの長さが短いこと、また両側に高剛性のブ
ラケットがあることにより、連結部材全体の高剛性は維
持される。
となっているため、このステーを曲げて駆動系統部材と
排気系統部材との間を通すことにより、駆動系統部材と
排気系統部材とを近接状態のままトンネル部内に収納す
ることが可能となる。尚、このようにステー部分を曲げ
ても、ステーの長さが短いこと、また両側に高剛性のブ
ラケットがあることにより、連結部材全体の高剛性は維
持される。
【0013】
【実施例】以下、この発明の好適な一実施例を図1及び
図2に基づいて説明する。尚、従来と共通する部分には
同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図2に基づいて説明する。尚、従来と共通する部分には
同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0014】この実施例のマフラー8はプロペラシャフ
ト7の左下方に近接状態で配置されており、両者ともト
ンネル部T内に収納されている。そして、センタフロア
パネル2における縦面部4後面のトンネル部Tをはさん
だ左右両側部9a、9bは、この実施例の連結部材12
にて連結されており、トンネル部Tの全体剛性が高めら
れた状態となっている。この連結部材12は、縦面部4
に各々固定された金属板製の左右ブラケット13、14
と、この左右ブラケット13、14の間に固定された金
属棒製のステー15とから構成されている。
ト7の左下方に近接状態で配置されており、両者ともト
ンネル部T内に収納されている。そして、センタフロア
パネル2における縦面部4後面のトンネル部Tをはさん
だ左右両側部9a、9bは、この実施例の連結部材12
にて連結されており、トンネル部Tの全体剛性が高めら
れた状態となっている。この連結部材12は、縦面部4
に各々固定された金属板製の左右ブラケット13、14
と、この左右ブラケット13、14の間に固定された金
属棒製のステー15とから構成されている。
【0015】右側のブラケット13は、左側のブラケッ
ト14よりもサイズが大きく、上下縁部に水平フランジ
13aと垂直フランジ13bが形成された断面ハット形
状を呈している。特に、下側の水平フランジ13aは左
側が上側へ傾斜しており、上側の水平フランジ13aと
の間で、ステー15の右端15a付近を挟持する挟持部
16を形成している。また、このステー15の右端15
a付近は、上側の水平フランジ13aに沿って当接し、
溶接用の接合面積が増しているため、このステー15の
右端15a付近を、上記上側の水平フランジ13aに沿
わせた部分と前記挟持部16部分を中心にして溶接する
ことにより、確実な固定状態が得られる。尚、上側の水
平フランジ13aの左端部17は部分的に垂直フランジ
13bが省略されているが、これはステー15の溶接作
業を容易にするためである。
ト14よりもサイズが大きく、上下縁部に水平フランジ
13aと垂直フランジ13bが形成された断面ハット形
状を呈している。特に、下側の水平フランジ13aは左
側が上側へ傾斜しており、上側の水平フランジ13aと
の間で、ステー15の右端15a付近を挟持する挟持部
16を形成している。また、このステー15の右端15
a付近は、上側の水平フランジ13aに沿って当接し、
溶接用の接合面積が増しているため、このステー15の
右端15a付近を、上記上側の水平フランジ13aに沿
わせた部分と前記挟持部16部分を中心にして溶接する
ことにより、確実な固定状態が得られる。尚、上側の水
平フランジ13aの左端部17は部分的に垂直フランジ
13bが省略されているが、これはステー15の溶接作
業を容易にするためである。
【0016】また、この右ブラケット13の右端には2
つの取付孔18、19が形成されており、この取付孔1
8、19部分を縦面部4に形成された図示せぬボルト孔
に、ボルト20にて固定できるようになっている。更
に、この右ブラケット13の中央部分には、後側へ隆起
したリブ21が形成してあり、右ブラケット13全体の
剛性を高めている。
つの取付孔18、19が形成されており、この取付孔1
8、19部分を縦面部4に形成された図示せぬボルト孔
に、ボルト20にて固定できるようになっている。更
に、この右ブラケット13の中央部分には、後側へ隆起
したリブ21が形成してあり、右ブラケット13全体の
剛性を高めている。
【0017】この右ブラケット13はこのようにして、
前記ボルト20にて固定されることにより、トンネル部
Tの内側へ向けて大きく突出する。この右ブラケット1
3の突出量は、トンネル部T内においてプロペラシャフ
ト7及びマフラー8と干渉し得ない右側の非干渉断面領
域R1 内ぎりぎりに設定されている。プロペラシャフト
7やマフラー8は車両走行中に多少振れるが、このよう
な振れ代を除いた非干渉断面領域R1 内であれば、この
右ブラケット13のようにサイズを大きくしたり、トン
ネル部Tの内側へ突出させても問題はない。
前記ボルト20にて固定されることにより、トンネル部
Tの内側へ向けて大きく突出する。この右ブラケット1
3の突出量は、トンネル部T内においてプロペラシャフ
ト7及びマフラー8と干渉し得ない右側の非干渉断面領
域R1 内ぎりぎりに設定されている。プロペラシャフト
7やマフラー8は車両走行中に多少振れるが、このよう
な振れ代を除いた非干渉断面領域R1 内であれば、この
右ブラケット13のようにサイズを大きくしたり、トン
ネル部Tの内側へ突出させても問題はない。
【0018】この実施例では、マフラー8がプロペラシ
ャフト7の近接位置にあるため、右側の非干渉断面領域
R1 は広いが、左側の非干渉断面領域R2 は狭い。ま
た、左側の非干渉断面領域R2 は右側の非干渉断面領域
R1 よりも若干位置が高くなっている。この狭い非干渉
断面領域R2 に対応する縦面部4の左側部9bに、従来
と同様の通常サイズを有する左ブラケット14が固定さ
れている。この左ブラケット14は、上下縁部に水平フ
ランジ14aのみを形成した断面コ字状を呈している。
この上下の水平フランジ14aの右側部分は、互いに接
近した状態でステー15の左端15b付近を挟持するた
めの挟持部22となっている。そして、この挟持部22
付近においてステー15の左端15bが溶接手段にて固
定されている。この左ブラケット14にも取付孔23が
1つ形成されており、この取付孔23部分をボルト20
により縦面部4の左側部9bへ固定することにより、挟
持部22のみをトンネル部T内の左側非干渉断面領域R
2 へ突出させた状態となっている。
ャフト7の近接位置にあるため、右側の非干渉断面領域
R1 は広いが、左側の非干渉断面領域R2 は狭い。ま
た、左側の非干渉断面領域R2 は右側の非干渉断面領域
R1 よりも若干位置が高くなっている。この狭い非干渉
断面領域R2 に対応する縦面部4の左側部9bに、従来
と同様の通常サイズを有する左ブラケット14が固定さ
れている。この左ブラケット14は、上下縁部に水平フ
ランジ14aのみを形成した断面コ字状を呈している。
この上下の水平フランジ14aの右側部分は、互いに接
近した状態でステー15の左端15b付近を挟持するた
めの挟持部22となっている。そして、この挟持部22
付近においてステー15の左端15bが溶接手段にて固
定されている。この左ブラケット14にも取付孔23が
1つ形成されており、この取付孔23部分をボルト20
により縦面部4の左側部9bへ固定することにより、挟
持部22のみをトンネル部T内の左側非干渉断面領域R
2 へ突出させた状態となっている。
【0019】前述のように、ステー15の左右両端15
a、15bは、左右ブラケット13、14の各挟持部1
6、22周辺において、各々溶接手段により固定されて
いるため、連結部材12中でステー15の占める長さ分
は小さい。また、このステー15は、斜め方向で対向す
るプロペラシャフト7とマフラー8との間を通過するた
めに、右側が若干下がった曲折状態となっている。
a、15bは、左右ブラケット13、14の各挟持部1
6、22周辺において、各々溶接手段により固定されて
いるため、連結部材12中でステー15の占める長さ分
は小さい。また、このステー15は、斜め方向で対向す
るプロペラシャフト7とマフラー8との間を通過するた
めに、右側が若干下がった曲折状態となっている。
【0020】この実施例の連結部材12によれば、左右
両側部分が高剛性のブラケット13、14となってお
り、連結部材12全体の剛性が十分高いため、この連結
部材12にて縦面部4の左右両側部9a、9bを連結す
ることにより、トンネル部Tの剛性も高まって振動が抑
制され、こもり音の発生が確実に低減される。特に、右
側のブラケット13を通常よりも大型化できるため、そ
の分、剛性を高める効果が大きい。従って、車室内外の
騒音環境が改善される。また、トンネル部Tの下部の開
きも、トンネル部Tを横切るこの連結部材12にて確実
に防止できる。更に、このような高剛性を維持しながら
も、中央部分は棒状のステー15となっているため、プ
ロペラシャフト7とマフラー8を近接状態にしても、こ
れらプロペラシャフト7やマフラー8との干渉を避けな
がらステー15部分を自由に曲げて、両者の間にステー
15を確実に通過させることができる。結果的に、マフ
ラー8も連結部材12自体もトンネル部Tの下方へ突出
することがなくなるため、車両が凹凸路を走行しても、
路面と接触することはない。
両側部分が高剛性のブラケット13、14となってお
り、連結部材12全体の剛性が十分高いため、この連結
部材12にて縦面部4の左右両側部9a、9bを連結す
ることにより、トンネル部Tの剛性も高まって振動が抑
制され、こもり音の発生が確実に低減される。特に、右
側のブラケット13を通常よりも大型化できるため、そ
の分、剛性を高める効果が大きい。従って、車室内外の
騒音環境が改善される。また、トンネル部Tの下部の開
きも、トンネル部Tを横切るこの連結部材12にて確実
に防止できる。更に、このような高剛性を維持しながら
も、中央部分は棒状のステー15となっているため、プ
ロペラシャフト7とマフラー8を近接状態にしても、こ
れらプロペラシャフト7やマフラー8との干渉を避けな
がらステー15部分を自由に曲げて、両者の間にステー
15を確実に通過させることができる。結果的に、マフ
ラー8も連結部材12自体もトンネル部Tの下方へ突出
することがなくなるため、車両が凹凸路を走行しても、
路面と接触することはない。
【0021】
【発明の効果】この発明に係る車両のフロア構造は、以
上説明してきた如き内容のものであって、連結部材がト
ンネル部の非干渉断面領域内へ突出するブラケットを有
するため、連結部材自体の剛性が高くなっている。従っ
て、この連結部材にて縦面部の左右両側部を連結するこ
とにより、トンネル部の剛性が向上し、こもり音の発生
を確実に低減させることができる。
上説明してきた如き内容のものであって、連結部材がト
ンネル部の非干渉断面領域内へ突出するブラケットを有
するため、連結部材自体の剛性が高くなっている。従っ
て、この連結部材にて縦面部の左右両側部を連結するこ
とにより、トンネル部の剛性が向上し、こもり音の発生
を確実に低減させることができる。
【0022】また、連結部材の中央部分が棒状のステー
となっているため、このステーを曲げて駆動系統部材と
排気系統部材との間を通すことにより、駆動系統部材と
排気系統部材とを近接状態のままトンネル部内に収納す
ることが可能となる。従って、トンネル部の下方へ突出
せず、走行性能上有利な構造となる。
となっているため、このステーを曲げて駆動系統部材と
排気系統部材との間を通すことにより、駆動系統部材と
排気系統部材とを近接状態のままトンネル部内に収納す
ることが可能となる。従って、トンネル部の下方へ突出
せず、走行性能上有利な構造となる。
【図1】この発明の一実施例に係る車両のフロア構造を
示す側面図である。
示す側面図である。
【図2】連結部材を示す全体斜視図である。
【図3】従来の車両のフロア構造を示す斜視図である。
【図4】図3中矢示DA部分から見た縦面部後面の側面
図である。
図である。
【図5】他の従来例を示す図4相当の側面図である。
2 センタフロアパネル 4 縦面部 7 プロペラシャフト(駆動系統部材) 8 マフラー(排気系統部材) 9a 右側部 9b 左側部 12 連結部材 13、14 ブラケット 15 ステー T トンネル部 R1 、R2 非干渉断面領域
Claims (1)
- 【請求項1】 車幅中央部にトンネル部が設けられたセ
ンタフロアパネルの前部に縦面部を形成すると共に、ト
ンネル部内に、トンネル部の略車幅方向中心に位置する
駆動系統部材と、該駆動系統部材の斜め下方に位置する
排気系統部材とを収納した状態で、縦面部後面のトンネ
ル部をはさんだ左右両側部を連結部材にて連結する車両
のフロア構造であって、 前記連結部材が、少なくとも排気系統部材が配置されて
いない側を、トンネル部の駆動系統部材及び排気系統部
材と干渉しない非干渉断面領域内へ突出させた状態で各
々縦面部後面の左右両側部に固定された左右一対のブラ
ケットと、前記駆動系統部材と排気系統部材との間を曲
折状態で通過し且つ両端が前記一対のブラケットに各々
固定された棒状のステーと、から成り、 前記一対のブラケットのうち、排気系統部材が配置され
た側のブラケットよりも排気系統部材が配置されていな
い側のブラケットを大型化したことを特徴とする 車両の
フロア構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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