JP5029270B2 - 車両の下部車体構造 - Google Patents

車両の下部車体構造 Download PDF

Info

Publication number
JP5029270B2
JP5029270B2 JP2007259417A JP2007259417A JP5029270B2 JP 5029270 B2 JP5029270 B2 JP 5029270B2 JP 2007259417 A JP2007259417 A JP 2007259417A JP 2007259417 A JP2007259417 A JP 2007259417A JP 5029270 B2 JP5029270 B2 JP 5029270B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
coupling member
tunnel
width direction
floor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007259417A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009083802A (ja
Inventor
守一 坂本
敏憲 富岡
昭夫 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2007259417A priority Critical patent/JP5029270B2/ja
Publication of JP2009083802A publication Critical patent/JP2009083802A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5029270B2 publication Critical patent/JP5029270B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

この発明は、サイドシルとフロアトンネルとの間に、フロアパネルの下方を車体前後方向に延びる左右のフレーム部材(フロアフレーム)が設けられたような車両の下部車体構造に関する。
従来、車両の下部車体構造としては、特許文献1に開示された構造がある。
すなわち、図10に示すように、フロアパネル91には車室内に突出して車体前後方向に延びるフロアトンネル92を設け、またフロアパネル91の上部には車幅方向に延びる左右のクロスメンバ93,93を設け、さらに、フロアトンネル92の下部側部においてフロアパネル91下方に車体前後方向に延びる左右のトンネルレインフォースメント94,94を設けると共に、フロアパネル91上のクロスメンバ93配設位置と対応して、フロアトンネル92の車外側面には、該車外側面に沿う補強メンバ95,96を設けたものである。
このように構成すると、上述の補強メンバ95,96により下部車体剛性の向上を図ることができるが、車幅方向のねじり剛性および車体剛性については、さらに向上させることが要請されている。
車幅方向のねじり剛性、車体剛性をさらに向上させるためには、クロスメンバ93の配設位置と対応して、上述の左右のトンネルレインフォースメント94,94相互間を、車幅方向に連結するアンダクロスメンバを設けることが考えられるが、特に、排気系に新たに排気浄化装置としてSCR(Selective Catalytic Reductionの略で、尿素還元型NO触媒による排気浄化装置)を介設すると、この排気浄化装置は大型であるため、上述のアンダクロスメンバの架設が困難となり、この結果、車幅方向のねじり剛性、車体剛性を充分に向上させることができない問題点があった。
特開2005−297610号公報
そこで、この発明は、サイドシルとフロアトンネルとの間に、フロアパネルの下方を車体前後方向に延びる左右のフレーム部材が設けられたものにおいて、左右のフレーム部材同士を車幅方向に連結する結合メンバを設けることで、車幅方向のねじり剛性を向上し、車体剛性を確保することができる車両の下部車体構造の提供を目的とする。
この発明による車両の下部車体構造は、サイドシルとフロアトンネルとの間に、フロアパネルの下方を車体前後方向に延びる左右のフレーム部材が設けられた車両の下部車体構造であって、上記左右のフレーム部材同士を車幅方向に連結する結合メンバを備え、上記結合メンバはロッド状結合メンバと、プレート状結合メンバとを備え、上記ロッド状結合メンバが左右のフレーム部材の後端部近傍同士間に車幅方向に架設される一方、上記フロアトンネルの下部側部においてフロアパネル下方に車体前後方向に延びる左右のトンネルレインフォースメントが設けられ、上記プレート状結合メンバが左右のトンネルレインフォースメント同士を連結する連結部と、該連結部から車幅方向外方に延長され左右のフレーム部材の後端部近傍同士を連結する延長部と、を備えたものである。
上記構成によれば、左右のフレーム部材同士を車幅方向に連結する結合メンバにより、車幅方向のねじり剛性を向上することができ、車体剛性を確保することができる。
しかも、上記結合メンバはロッド状結合メンバと、プレート状結合メンバとを備え、上記ロッド状結合メンバが左右のフレーム部材の後端部近傍同士間に車幅方向に架設される一方、上記フロアトンネルの下部側部においてフロアパネル下方に車体前後方向に延びる左右のトンネルレインフォースメントが設けられ、上記プレート状結合メンバが左右のトンネルレインフォースメント同士を連結する連結部と、該連結部から車幅方向外方に延長され左右のフレーム部材の後端部近傍同士を連結する延長部と、を備えたものであるから、ロッド状結合メンバとプレート状結合メンバとの2つの結合メンバにより、下部車体剛性および車幅方向のねじり剛性をより一層向上させることができる。
この発明の一実施態様においては、上記フロアパネル上で車幅方向に延びるクロスメンバと対応する位置のフロアトンネル内に排気管の中間位置に設けられる大径の排気浄化装置が配設されたものである。
上記構成によれば、フロアパネル上のクロスメンバと対応して、フロアトンネル下部に架設される補強メンバが配設できない場合においても、上記結合メンバにより車体剛性確保を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記プレート状結合メンバは、プロペラシャフトの上方、および排気管の上方を横断して車幅方向に架設されると共に、該プレート状結合メンバには補強用のビード部が設けられたものである。
上記構成によれば、プレート状結合メンバがプロペラシャフトや排気管と干渉することを回避して、車幅方向のねじり剛性向上、車体剛性向上を達成することができると共に、上記ビード部の形成によりプレート状結合メンバそれ自体の強度向上を図り、延いては、車幅方向のねじり剛性および車体剛性のさらなる向上を図ることができる。
この発明によれば、サイドシルとフロアトンネルとの間に、フロアパネルの下方を車体前後方向に延びる左右のフレーム部材が設けられたものにおいて、左右のフレーム部材同士を車幅方向に連結する結合メンバを設けたので、車幅方向のねじり剛性を向上し、車体剛性を確保することができる効果がある。
また、ロッド状結合メンバとプレート状結合メンバとの2つの結合により、下部車体剛性および車幅方向のねじり剛性をより一層向上させることができる。
車幅方向のねじり剛性向上と、車体剛性確保とを達成するという目的を、サイドシルとフロアトンネルとの間に、フロアパネルの下方を車体前後方向に延びる左右のフレーム部材が設けられた車両の下部車体構造において、上記左右のフレーム部材同士を車幅方向に連結する結合メンバを備え、上記結合メンバはロッド状結合メンバと、プレート状結合メンバとを備え、上記ロッド状結合メンバが左右のフレーム部材の後端部近傍同士間に車幅方向に架設される一方、上記フロアトンネルの下部側部においてフロアパネル下方に車体前後方向に延びる左右のトンネルレインフォースメントが設けられ、上記プレート状結合メンバが左右のトンネルレインフォースメント同士を連結する連結部と、該連結部から車幅方向外方に延長され左右のフレーム部材の後端部近傍同士を連結する延長部と、を備えるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両の下部車体構造を示し、図1、図2において車体フロアを構成するフロアパネル1には、車室内方へ突出し車体前後方向に延びるフロアトンネルとしてのトンネル部2を、一体または一体的に形成している。このトンネル部2は車体剛性の中心となるもので、該トンネル部2は、図示しないエンジンルームと車室とを前後方向に仕切るダッシュロアパネルと、後述するキックアップ部3との間にわたって形成されたものである。
フロアパネル1の後部には、キックアップ部3を介して後方に延びるリヤフロア4を一体的に連設形成している。このリヤフロア4の後部中央には、スペアタイヤパン5を段下げ形成している。
上述のフロアパネル1の左右両サイドには、車体前後方向に延びるサイドシル6,6を接続している。このサイドシル6は、サイドシルインナとサイドシルアウタとを接合して、車体前後方向に延びるサイドシル閉断面を有する車体剛性部材である。なお、必要に応じてサイドシルインナとサイドシルアウタとの間にはサイドシルレインフォースメントが設けられる。
また、上述のフロアパネル1の上部には、前後方向に所定の間隔を隔て、かつ、トンネル部2とサイドシル6との間を車幅方向に連結する左右分割構造のクロスメンバ7,8を設けている。
上述のクロスメンバ7,8のうち、前側の左右のクロスメンバ7,7は、図1、図2に示すように、トンネル部2を隔てて車幅方向に一直線状に並設されており、該クロスメンバ7とフロアパネル1との間には、図2に示すように、車幅方向に延びる閉断面9が形成されている。
上述のクロスメンバ7,8のうち、後側の左右のクロスメンバ8,8も、図1、図2に示すように、トンネル部2を隔てて車幅方向に一直線状に並設されており、該クロスメンバ8とフロアパネル1との間にも、図2に示すように、車幅方向に延びる閉断面10が形成されている。
さらに、リヤフロア4におけるスペアタイヤパン5の直前部には、車幅方向に延びるリヤクロスメンバ11を接合し、このリヤクロスメンバ11とリヤフロア4との間には、同方向に延びる閉断面を形成して、後部車体剛性の向上を図るように構成している。
図3は図1の底面図であって、キックアップ部3の下部には、リヤクロスメンバ12を接合固定し、図2に示すように、このリヤクロスメンバ12とキックアップ部3との間には、車幅方向に延びる閉断面13を形成している。
また、リヤフロア4の下面左右両サイドには、車体前後方向に延びるリヤフレームとしてのリヤサイドフレーム14,14を接合固定し、このリヤサイドフレーム14とリヤフロア4との間には、前後方向に延びる閉断面を形成している。
さらに、上述のリヤフロア4の前後方向中間部において、該リヤフロア4の下面には、左右のリヤサイドフレーム14,14間を車幅方向に連結するリヤクロスメンバ15(詳しくは、リヤアンダクロスメンバ)を設け、このリヤクロスメンバ15とリヤフロア4との間には、車幅方向に延びる閉断面を形成している。
そして、上述のフロア上のリヤクロスメンバ11と、フロア下面のリヤサイドフレーム14,14と、フロア下部のリヤクロスメンバ12,15とにより、後部車体剛性の向上を図るように構成している。
図3に示すように、トンネル部2の下部側部においてフロアパネル1下方に車体前後方向に延びる左右のトンネルレインフォースメントとしてのトンネルメンバ(詳しくは、下部トンネルメンバ)16,16を設けている。
図4は図3のA−A線矢視断面図であって、上述のトンネルメンバ16とフロアパネル1との間には、図4に示すように、車体前後方向に延びる閉断面17が形成されている。
また、図3、図4に示すように、サイドシル6とトンネル部2との間、詳しくは、サイドシル6とトンネルメンバ16との間に、フロアパネル1の下方を車体前後方向に延びる左右のフレーム部材としてのフロアフレーム18を設け、図4に示すように、該フロアフレーム18とフロアパネル1との間には、車体前後方向に延びる閉断面19を形成している。
なお、上述の左右のフロアフレーム18は、エンジンルームの左右両サイドを車体前後方向に延びる左右のフロントサイドフレーム(図示せず)と前後方向に連続する車体剛性部材である。
ところで、図3、図4、図5(但し、図5は図3のB−B線矢視断面図)に示すように、トンネル部2の下方車外側には、エンジンに連結されたトランスミッションの出力を、リヤディファレンシャルを介して、後輪に伝達するプロペラシャフト20を車体前後方向に指向させて配置している。
また、上述のトンネル部2には、図1、図2、図4、図5に示すように右側かつ上方に膨出する膨出部2aを一体形成し、この膨出部2aを含むトンネル部2の下方車外側には、排気経路21を配設している。
この排気経路21は、エンジンの排気マニホルド近傍に配置されるキャタリスト(いわゆる直キャタ)22と、触媒コンバータ23と、大径の排気浄化装置としてのSCR24(Selective Catalytic Reductionの略)と、サイレンサ25と、テールパイプ26と、上記各要素22,23間、23,24間、24,25間に接続された排気通路としての排気管27,28,29とを備えている。
ここで、上述のSCR24は、フロアパネル1上で車幅方向に延びるクロスメンバ8と対応する位置においてトンネル部2内に配設されたものであり、このSCR24は排気通路の中間位置に設けられている。
大径の排気浄化装置としてのSCR24は、尿素を還元剤として用いる尿素還元型NO触媒を用いる排気浄化装置、いわゆるUREA−SCRシステムであって、このUREA−SCRシステムにおいて、排気ガスは、まず酸化触媒に入り、排出ガス中のNOとNOの割合を増加させながら、有害物質のCO(一酸化炭素)、HC(炭化水素)を無害な物質に変換浄化する。次いで、SCR触媒の入口で尿素[CO(NH]を噴射して、加水分解触媒により尿素をアンモニアNHに変換し、このアンモニアにより排気ガス中のNOを還元して人体に無害な窒素Nと水HOに変換するものである。
このため、リヤフロア4下部におけるサイレンサ25の車幅方向左側には尿素タンク30を設け、この尿素タンク30と、SCR24上流側の尿素噴射部31との間を、尿素供給ライン32で接続している。
図6は図3の要部拡大図(底面図)、図7は図6の斜視図であって、図3、図6、図7に示すように、触媒コンバータ23とSCR24との前後方向中間位置で、かつ、フロアパネル1上部のクロスメンバ7と対応する位置には、左右のトンネルメンバ16,16間を車幅方向に連結するアンダクロスメンバ33を設けている。
このアンダクロスメンバ33は、プロペラシャフト20の下方および排気管
28の上方を横断して車幅方向に架されたもので、該アンダクロスメンバ33の左右両端部は、ボルト、ナット等の取付け部材34,34を用いて、上述のトンネルメンバ16,16に締結されている。そして、このアンダクロスメンバ33により、操舵時の車体剛性感の向上を図るように構成している。
しかも、上述のSCR24が配置された位置と対応して、左右のフロアフレーム18,18同士を車幅方向に連結するロッド状結合メンバ35と、プレート状結合メンバ36とを設けている。
図3、図6、図7に示すように、上述のロッド状結合メンバ35は左右のフロアフレーム18,18の後端部近傍同士間に車幅方向に架設されたもので、このロッド状結合メンバ35は図5に示すように、プロペラシャフト20の下方、および排気管29の上方を横断して架設されるように、上方に滑らかに湾曲する屈曲部35aを備えている。
また、このロッド状結合メンバ35は金属パイプ部材(図8のa参照)から構成されており、該ロッド状結合メンバ35の左右両端部を扁平に加工して、取付け部35b,35bを一体形成し、これら左右の取付け部35b,35bをボルト、ナット等の取付け部材37を用いて、上述のフロアフレーム18に締結している。
上述のプレート状結合メンバ36は、左右のトンネルメンバ16,16同士を車幅方向に連結する連結部36aと、この連結部36aから車幅方向の両外方に延長され左右のフロアフレーム18,18の後端部近傍同士を連結する延長部36b,36bと、を備えている。
図3に示すように、プレート状結合メンバ36の連結部36aは、フロアパネル1上部において車幅方向に延びるクロスメンバ8と近接する車体前後方向位置に配設されている。
また、図4に示すように、上述のプレート状結合メンバ36は、プロペラシャフト20の上方、および排気管を含むSCR24の上方を横断して車幅方向に架設されるように、その連結部36aの正面視形状(但し、図4は背面図)は、膨出部2aを含むトンネル部2の正面視断面形状と略類似するように形成されている。
さらに、上述のプレート状結合メンバ36には、その長手方向に沿う複数の補強用のビード部36cが一体形成されている。この実施例では該ビード部36cは下方に突出するように形成している。
そして、図4、図6に示すように、プレート状結合メンバ36の連結部36aの両端は、ボルト、ナット等の取付け部材38を用いて、トンネルメンバ16に締結され、プレート状結合メンバ36の延長部35bの左右両端部は、ボルト、ナット等の取付け部材39を用いて、フロアフレーム18に締結されている。
ここで、取付け部材39によるプレート状結合メンバ36のフロアフレーム18に対する締結点と、取付け部37によるロッド状結合メンバ35のフロアフレーム18に対する締結点は、それぞれ別々の位置になるように構成されている。
一方、上述のロッド状結合メンバ35は、図8のaで示した構成に代えて、図8のbまたは図8のcで示す構造を採用してもよい。
つまり、図8のaで示した構造は、ロッド状結合メンバ35をパイプ部材にて構成し、該メンバ35端部のパイプを扁平に加工して、取付け部35bを一体形成したが、図8のbに示すように、この取付け部35dはパイプ製のロッド状結合メンバ35とは別部材よりなる取付け部40を用いて、この取付け部40を該メンバ35の端部に溶接固定してもよい。
また、図8のcに示すように、パイプ製のロッド状結合メンバ35に代えて、断面中実の棒状結合メンバ35を用い、この結合メンバ35の端部に別部材から成る取付け部40を溶接固定してもよい。
なお、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示す。
このように、図1〜図8で示した実施例の車両の下部車体構造は、サイドシル6とフロアトンネル(トンネル部2参照)との間に、フロアパネル1の下方を車体前後方向に延びる左右のフレーム部材(フロアフレーム18参照)が設けられた車両の下部車体構造であって、上記左右のフレーム部材(フロアフレーム18,18)同士を車幅方向に連結する結合メンバ(ロッド状結合メンバ35,プレート状結合メンバ36参照)を備えたものである(図3参照)。
この構成によれば、左右のフレーム部材(フロアフレーム18,18参照)同士を車幅方向に連結する結合メンバ(両結合メンバ35,36参照)により、車幅方向のねじり剛性を向上することができ、車体剛性を確保することができる。
また、上記結合メンバはロッド状結合メンバ35を備え、該ロッド状結合メンバ35が左右のフレーム部材(フロアフレーム18参照)の後端部近傍同士間に車幅方向に架設されたものである(図3参照)。
この構成によれば、架設自由度が高いロッド状結合メンバ35により、車幅方向のねじり剛性向上、車体剛性向上を達成することができ、強度的に不利な左右のフレーム部材(フロアフレーム18参照)の後端部近傍の車体剛性確保を図ることができる。
さらに、上記ロッド状結合メンバ35がプロペラシャフト20の下方、および排気管29の上方を横断して架設されるように屈曲部35aを備えたものである(図5、図7参照)。
この構成によれば、ロッド状結合メンバ35に上述の屈曲部35aを設けたので、プロペラシャフト20や排気管29と該結合メンバ35とが干渉するのを回避して、車幅方向のねじり剛性向上、車体剛性向上を達成することができる。
しかも、上記結合メンバはプレート状結合メンバ36を備え、上記フロアトンネル(トンネル部2参照)の下部側部においてフロアパネル1下方に車体前後方向に延びる左右のトンネルレインフォースメント(トンネルメンバ16参照)が設けられ、上記プレート状結合メンバ36が左右のトンネルレインフォースメント(トンネルメンバ16参照)同士を連結する連結部36aと、該連結部36aから車幅方向外方に延長され左右のフレーム部材フロアフレーム18参照の後端部近傍同士を連結する延長部36bと、を備えたものである(図6参照)。
この構成によれば、プレート状結合メンバ36で左右のトンネルレインフォースメント同士(トンネルメンバ16,16参照)を連結すると共に、左右のフレーム部材(フロアフレーム18参照)の後端部近傍同士を連結したので、フロアトンネル(トンネル部2参照)周辺の全体的な車体剛性の向上を図ることができる。
加えて、上記プレート状結合メンバ36の連結部36aがフロアパネル1上で車幅方向に延びるクロスメンバ8に近接する車体前後方向位置に配設されたものである(図3、図6参照)。
この構成によれば、プレート状結合メンバ36の連結部36aがフロアパネル1上のクロスメンバ8近傍に位置するので、さらなる車体剛性の向上を図ることができる。
また、上記結合メンバはロッド状結合メンバ35と、プレート状結合メンバ36とを備え、上記ロッド状結合メンバ35が左右のフレーム部材(フロアフレーム18参照)の後端部近傍同士間に車幅方向に架設される一方、上記フロアトンネル(トンネル部2参照)の下部側部においてフロアパネル1下方に車体前後方向に延びる左右のトンネルレインフォースメント(トンネルメンバ16参照)が設けられ、上記プレート状結合メンバ36が左右のトンネルレインフォースメント(トンネルメンバ16参照)同士を連結する連結部36aと、該連結部36aから車幅方向外方に延長され左右のフレーム部材(フロアフレーム18参照)の後端部近傍同士を連結する延長部36bと、を備えたものである(図6参照)。
この構成によれば、ロッド状結合メンバ35とプレート状結合メンバ36との2つの結合メンバにより、下部車体剛性および車幅方向のねじり剛性をより一層向上させることができる。
しかも、上記フロアパネル1上で車幅方向に延びるクロスメンバ8と対応する位置のフロアトンネル(トンネル部2参照)内に排気管の中間位置に設けられる大径の排気浄化装置(SCR24参照)が配設されたものである(図3参照)。
この構成によれば、フロアパネル1上のクロスメンバ8と対応して、フロアトンネル(トンネル部2参照)下部に架設される補強メンバが配設できない場合においても、上記結合メンバ(ロッド状結合メンバ35、プレート状結合メンバ36参照)により車体剛性確保を図ることができる。
さらに、上記プレート状結合メンバ36は、プロペラシャフト20の上方、および排気管(排気管を含むSCR24参照)の上方を横断して車幅方向に架設されると共に、該プレート状結合メンバ36には補強用のビード部36cが設けられたものである(図4、図6参照)。
この構成によれば、プレート状結合メンバ36がプロペラシャフト20や排気管と干渉することを回避して、車幅方向のねじり剛性向上、車体剛性向上を達成することができると共に、上記ビード部36cの形成によりプレート状結合メンバ36それ自体の強度向上を図り、延いては、車幅方向のねじり剛性および車体剛性のさらなる向上を図ることができる。
図9は車両の下部車体構造の他の実施例を示し、図1〜図8で示した先の実施例においては、ロッド状結合メンバ35の左右両端部をフロアフレーム18にのみ締結したが、図9に示すこの実施例においては、ロッド状結合メンバ35の左右のトンネルメンバ対応部に取付け片41,41を溶接固定し、これら左右の取付け片41,41を、ボルト、ナット等の取付け部材42を用いて、トンネルメンバ16に締結したものである。
このように、ロッド状結合メンバ35を、トンネルメンバ16とフロアフレーム18との双方に締結固定すると、車幅方向のねじり剛性および車体剛性をさらに向上させることができる。
図9に示すこの実施例においても、その他の構成、作用、効果については、先の実施例と同様であるから、図9において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明のフロアトンネルは、実施例のトンネル部2に対応し、
以下同様に、
フレーム部材は、フロアフレーム18に対応し、結合メンバは、ロッド状結合メンバ35、プレート状結合メンバ36に対応し、
トンネルレインフォースメントは、トンネルメンバ16に対応し、
大径の排気浄化装置は、SCR24に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
本発明の車両の下部車体構造を示す平面図 図1の要部斜視図 車両の下部車体構造を示す図1の底面図 図3のA−A線矢視断面図 図3のB−B線矢視断面図 図3の要部拡大図 図6の斜視図 ロッド状結合メンバの説明図 車両の下部車体構造の他の実施例を示す底面図 従来の車両の下部車体構造を示す正面図
1…フロアパネル
2…トンネル部(フロアトンネル)
6…サイドシル
8…クロスメンバ
16…トンネルメンバ(トンネルレインフォースメント)
18…フロアフレーム(フレーム部材)
20…プロペラシャフト
24…SCR
29…排気管
35…ロッド状結合メンバ(結合メンバ)
35a…屈曲部
36…プレート状結合メンバ(結合メンバ)
36a…連結部
36b…延長部
36c…ビード部

Claims (3)

  1. サイドシルとフロアトンネルとの間に、フロアパネルの下方を車体前後方向に延びる左右のフレーム部材が設けられた車両の下部車体構造であって、
    上記左右のフレーム部材同士を車幅方向に連結する結合メンバを備え
    上記結合メンバはロッド状結合メンバと、プレート状結合メンバとを備え、
    上記ロッド状結合メンバが左右のフレーム部材の後端部近傍同士間に車幅方向に架設される一方、
    上記フロアトンネルの下部側部においてフロアパネル下方に車体前後方向に延びる左右のトンネルレインフォースメントが設けられ、
    上記プレート状結合メンバが左右のトンネルレインフォースメント同士を連結する連結部と、
    該連結部から車幅方向外方に延長され左右のフレーム部材の後端部近傍同士を連結する延長部と、を備えた
    車両の下部車体構造。
  2. 上記フロアパネル上で車幅方向に延びるクロスメンバと対応する位置のフロアトンネル内に排気管の中間位置に設けられる大径の排気浄化装置が配設された
    請求項1記載の車両の下部車体構造。
  3. 上記プレート状結合メンバは、プロペラシャフトの上方、および排気管の上方を横断して車幅方向に架設されると共に、
    該プレート状結合メンバには補強用のビード部が設けられた
    請求項1または記載の車両の下部車体構造。
JP2007259417A 2007-10-03 2007-10-03 車両の下部車体構造 Expired - Fee Related JP5029270B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007259417A JP5029270B2 (ja) 2007-10-03 2007-10-03 車両の下部車体構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007259417A JP5029270B2 (ja) 2007-10-03 2007-10-03 車両の下部車体構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009083802A JP2009083802A (ja) 2009-04-23
JP5029270B2 true JP5029270B2 (ja) 2012-09-19

Family

ID=40657761

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007259417A Expired - Fee Related JP5029270B2 (ja) 2007-10-03 2007-10-03 車両の下部車体構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5029270B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20230311807A1 (en) * 2022-03-31 2023-10-05 Honda Motor Co., Ltd. Vehicle structure with anchor unit

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5625662B2 (ja) * 2010-09-15 2014-11-19 マツダ株式会社 車両の下部車体構造
JP5924033B2 (ja) * 2012-03-08 2016-05-25 マツダ株式会社 車体下部構造
JP6280413B2 (ja) * 2014-03-28 2018-02-14 株式会社Subaru 車体構造
JP6222122B2 (ja) * 2015-01-21 2017-11-01 マツダ株式会社 車両の下部車体構造
JP6708114B2 (ja) * 2016-12-20 2020-06-10 三菱自動車工業株式会社 車体構造
JP6508547B2 (ja) * 2017-03-07 2019-05-08 マツダ株式会社 車両用制御装置の配設構造
JP6508548B2 (ja) * 2017-03-07 2019-05-08 マツダ株式会社 車両用制御装置の配設構造

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3000810B2 (ja) * 1993-01-19 2000-01-17 日産自動車株式会社 車両のフロア構造
JP2000264256A (ja) * 1999-03-15 2000-09-26 Mitsubishi Automob Eng Co Ltd 車両のフロア構造
JP4032725B2 (ja) * 2001-12-07 2008-01-16 マツダ株式会社 自動車の下部車体構造
JP2004338581A (ja) * 2003-05-16 2004-12-02 Mazda Motor Corp 車両の下部車体構造
JP2005029103A (ja) * 2003-07-11 2005-02-03 Mazda Motor Corp 車両の車体構造
JP2006015770A (ja) * 2004-06-30 2006-01-19 Mazda Motor Corp 車両の下部車体構造
JP4712435B2 (ja) * 2005-05-06 2011-06-29 富士重工業株式会社 車両の車体構造

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20230311807A1 (en) * 2022-03-31 2023-10-05 Honda Motor Co., Ltd. Vehicle structure with anchor unit
US12049188B2 (en) * 2022-03-31 2024-07-30 Honda Motor Co., Ltd. Vehicle structure with anchor unit

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009083802A (ja) 2009-04-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5029270B2 (ja) 車両の下部車体構造
JP4654917B2 (ja) 車体後部構造
JP4648790B2 (ja) 小型車両の排気装置
JP5348412B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2010105532A (ja) 車体前部構造
JP4687140B2 (ja) 車体後部構造
JP5361688B2 (ja) 排気浄化装置
US8267468B2 (en) Bracket structure in vehicle body rear portion
JP4509533B2 (ja) 車両用サスペンションメンバの補強構造
JP2009143262A (ja) 車両の還元剤タンク配設構造
JP2009137339A (ja) 車両のタンク配設構造
JP5054613B2 (ja) エンジンの排気ガス浄化装置
JP5510778B2 (ja) ダッシュパネル周辺の車体構造
JP2007106306A (ja) 車体後部構造
JP5045505B2 (ja) 車体前部構造
JP4218402B2 (ja) 車体構造
JP2010052476A (ja) 車両の下部車体構造
JP2006015769A (ja) 車両の下部車体構造
JP2008143194A (ja) 車体前部構造
JP2018184927A (ja) 排気浄化装置の支持構造
JP3640240B2 (ja) 車両用フロントピラーのドアヒンジ部補強構造
JP2009241793A (ja) 車体前部構造
JP4853106B2 (ja) 自動車の前部車体構造
JP7399023B2 (ja) 作業車のマフラ装置及び作業車
JP2009208704A (ja) 車体前部構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100317

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111025

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111027

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120529

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120611

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5029270

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150706

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees