JP5029270B2 - 車両の下部車体構造 - Google Patents
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Description
すなわち、図10に示すように、フロアパネル91には車室内に突出して車体前後方向に延びるフロアトンネル92を設け、またフロアパネル91の上部には車幅方向に延びる左右のクロスメンバ93,93を設け、さらに、フロアトンネル92の下部側部においてフロアパネル91下方に車体前後方向に延びる左右のトンネルレインフォースメント94,94を設けると共に、フロアパネル91上のクロスメンバ93配設位置と対応して、フロアトンネル92の車外側面には、該車外側面に沿う補強メンバ95,96を設けたものである。
上記構成によれば、左右のフレーム部材同士を車幅方向に連結する結合メンバにより、車幅方向のねじり剛性を向上することができ、車体剛性を確保することができる。
上記構成によれば、フロアパネル上のクロスメンバと対応して、フロアトンネル下部に架設される補強メンバが配設できない場合においても、上記結合メンバにより車体剛性確保を図ることができる。
上記構成によれば、プレート状結合メンバがプロペラシャフトや排気管と干渉することを回避して、車幅方向のねじり剛性向上、車体剛性向上を達成することができると共に、上記ビード部の形成によりプレート状結合メンバそれ自体の強度向上を図り、延いては、車幅方向のねじり剛性および車体剛性のさらなる向上を図ることができる。
また、ロッド状結合メンバとプレート状結合メンバとの2つの結合により、下部車体剛性および車幅方向のねじり剛性をより一層向上させることができる。
図面は車両の下部車体構造を示し、図1、図2において車体フロアを構成するフロアパネル1には、車室内方へ突出し車体前後方向に延びるフロアトンネルとしてのトンネル部2を、一体または一体的に形成している。このトンネル部2は車体剛性の中心となるもので、該トンネル部2は、図示しないエンジンルームと車室とを前後方向に仕切るダッシュロアパネルと、後述するキックアップ部3との間にわたって形成されたものである。
また、上述のフロアパネル1の上部には、前後方向に所定の間隔を隔て、かつ、トンネル部2とサイドシル6との間を車幅方向に連結する左右分割構造のクロスメンバ7,8を設けている。
なお、上述の左右のフロアフレーム18は、エンジンルームの左右両サイドを車体前後方向に延びる左右のフロントサイドフレーム(図示せず)と前後方向に連続する車体剛性部材である。
この排気経路21は、エンジンの排気マニホルド近傍に配置されるキャタリスト(いわゆる直キャタ)22と、触媒コンバータ23と、大径の排気浄化装置としてのSCR24(Selective Catalytic Reductionの略)と、サイレンサ25と、テールパイプ26と、上記各要素22,23間、23,24間、24,25間に接続された排気通路としての排気管27,28,29とを備えている。
このため、リヤフロア4下部におけるサイレンサ25の車幅方向左側には尿素タンク30を設け、この尿素タンク30と、SCR24上流側の尿素噴射部31との間を、尿素供給ライン32で接続している。
28の上方を横断して車幅方向に架設されたもので、該アンダクロスメンバ33の左右両端部は、ボルト、ナット等の取付け部材34,34を用いて、上述のトンネルメンバ16,16に締結されている。そして、このアンダクロスメンバ33により、操舵時の車体剛性感の向上を図るように構成している。
しかも、上述のSCR24が配置された位置と対応して、左右のフロアフレーム18,18同士を車幅方向に連結するロッド状結合メンバ35と、プレート状結合メンバ36とを設けている。
そして、図4、図6に示すように、プレート状結合メンバ36の連結部36aの両端は、ボルト、ナット等の取付け部材38を用いて、トンネルメンバ16に締結され、プレート状結合メンバ36の延長部35bの左右両端部は、ボルト、ナット等の取付け部材39を用いて、フロアフレーム18に締結されている。
つまり、図8のaで示した構造は、ロッド状結合メンバ35をパイプ部材にて構成し、該メンバ35端部のパイプを扁平に加工して、取付け部35bを一体形成したが、図8のbに示すように、この取付け部35dはパイプ製のロッド状結合メンバ35とは別部材よりなる取付け部40を用いて、この取付け部40を該メンバ35の端部に溶接固定してもよい。
なお、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示す。
この構成によれば、左右のフレーム部材(フロアフレーム18,18参照)同士を車幅方向に連結する結合メンバ(両結合メンバ35,36参照)により、車幅方向のねじり剛性を向上することができ、車体剛性を確保することができる。
この構成によれば、架設自由度が高いロッド状結合メンバ35により、車幅方向のねじり剛性向上、車体剛性向上を達成することができ、強度的に不利な左右のフレーム部材(フロアフレーム18参照)の後端部近傍の車体剛性確保を図ることができる。
この構成によれば、ロッド状結合メンバ35に上述の屈曲部35aを設けたので、プロペラシャフト20や排気管29と該結合メンバ35とが干渉するのを回避して、車幅方向のねじり剛性向上、車体剛性向上を達成することができる。
この構成によれば、プレート状結合メンバ36で左右のトンネルレインフォースメント同士(トンネルメンバ16,16参照)を連結すると共に、左右のフレーム部材(フロアフレーム18参照)の後端部近傍同士を連結したので、フロアトンネル(トンネル部2参照)周辺の全体的な車体剛性の向上を図ることができる。
この構成によれば、プレート状結合メンバ36の連結部36aがフロアパネル1上のクロスメンバ8近傍に位置するので、さらなる車体剛性の向上を図ることができる。
この構成によれば、ロッド状結合メンバ35とプレート状結合メンバ36との2つの結合メンバにより、下部車体剛性および車幅方向のねじり剛性をより一層向上させることができる。
この構成によれば、フロアパネル1上のクロスメンバ8と対応して、フロアトンネル(トンネル部2参照)下部に架設される補強メンバが配設できない場合においても、上記結合メンバ(ロッド状結合メンバ35、プレート状結合メンバ36参照)により車体剛性確保を図ることができる。
この構成によれば、プレート状結合メンバ36がプロペラシャフト20や排気管と干渉することを回避して、車幅方向のねじり剛性向上、車体剛性向上を達成することができると共に、上記ビード部36cの形成によりプレート状結合メンバ36それ自体の強度向上を図り、延いては、車幅方向のねじり剛性および車体剛性のさらなる向上を図ることができる。
このように、ロッド状結合メンバ35を、トンネルメンバ16とフロアフレーム18との双方に締結固定すると、車幅方向のねじり剛性および車体剛性をさらに向上させることができる。
この発明のフロアトンネルは、実施例のトンネル部2に対応し、
以下同様に、
フレーム部材は、フロアフレーム18に対応し、結合メンバは、ロッド状結合メンバ35、プレート状結合メンバ36に対応し、
トンネルレインフォースメントは、トンネルメンバ16に対応し、
大径の排気浄化装置は、SCR24に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
2…トンネル部(フロアトンネル)
6…サイドシル
8…クロスメンバ
16…トンネルメンバ(トンネルレインフォースメント)
18…フロアフレーム(フレーム部材)
20…プロペラシャフト
24…SCR
29…排気管
35…ロッド状結合メンバ(結合メンバ)
35a…屈曲部
36…プレート状結合メンバ(結合メンバ)
36a…連結部
36b…延長部
36c…ビード部
Claims (3)
- サイドシルとフロアトンネルとの間に、フロアパネルの下方を車体前後方向に延びる左右のフレーム部材が設けられた車両の下部車体構造であって、
上記左右のフレーム部材同士を車幅方向に連結する結合メンバを備え、
上記結合メンバはロッド状結合メンバと、プレート状結合メンバとを備え、
上記ロッド状結合メンバが左右のフレーム部材の後端部近傍同士間に車幅方向に架設される一方、
上記フロアトンネルの下部側部においてフロアパネル下方に車体前後方向に延びる左右のトンネルレインフォースメントが設けられ、
上記プレート状結合メンバが左右のトンネルレインフォースメント同士を連結する連結部と、
該連結部から車幅方向外方に延長され左右のフレーム部材の後端部近傍同士を連結する延長部と、を備えた
車両の下部車体構造。 - 上記フロアパネル上で車幅方向に延びるクロスメンバと対応する位置のフロアトンネル内に排気管の中間位置に設けられる大径の排気浄化装置が配設された
請求項1に記載の車両の下部車体構造。 - 上記プレート状結合メンバは、プロペラシャフトの上方、および排気管の上方を横断して車幅方向に架設されると共に、
該プレート状結合メンバには補強用のビード部が設けられた
請求項1または2に記載の車両の下部車体構造。
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