JP4032725B2 - 自動車の下部車体構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車の下部車体構造、特に、車体フロアパネルの車幅方向略中央部に車体前後方向へ延びるトンネル部が形成されるとともに、該トンネル部の左右両側にシートが配設され、これら各シートがそれぞれシートブラケットを介して上記フロアパネルに取り付けられ、更に、シートに付設されたシートベルトのバックルのアンカ部が上記トンネル部に近い側のシート後部に設けられてなる自動車の下部車体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車の下部車体構造として、車体フロアパネルの車幅方向略中央部に車体前後方向へ延びるトンネル部が形成されるとともに、該トンネル部の左右両側にシートが配設され、これら各シートがそれぞれシートブラケットを介して上記フロアパネルに取り付けられてなるものは、一般に良く知られている。例えば、通常の乗用車のフロントシート(運転者席シート及び助手席シート)のフロアパネル上での配置および取付構造が代表的である。
【0003】
また、上記のようなシートに付設されるシートベルトのバックルを係留するアンカ部(固定部)は、通常、当該シートの後部側面に取り付けられる。かかるシートベルト・バックルのアンカ部を、上記トンネル部に近い側のシート後部側面に設けるようにした構造も公知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のようなシート及びその(車体フロアへの)取付構造については、その基本的な要件の一つとして、車両衝突時におけるシートの挙動を厳しく制限することが求められる。
すなわち、車両が正面衝突して車体下部に一定以上の衝突荷重および減速度が作用した場合に、シートのフロアへの取付部分が簡単に外れてシート自体が不用意に移動してはならず、また、シートの取付部を支持するフロア部分に浮き上がり等の変形が生じてはならない。
【0005】
更に、シートベルト・バックルのアンカ部についても、車両正面衝突時などにおいて、シートベルトで拘束された乗員の上体が前動することにより、当該シートベルトに対して衝撃的に及び/又はある程度継続的に一定以上の荷重が作用した場合に、シートベルト・バックルのアンカ部が簡単に移動し離脱してはならない。つまり、上記アンカ部に近いシート取付部が簡単に外れたり、或いは当該シート取付部を支持するフロア部分に浮き上がり等の変形が生じてはならない。
【0006】
以上のような要求に対して、従来、種々の工夫がなされており、例えば特開平7−165125号公報では、シートブラケットを介してシートを車体フロアに取り付けるに際して、この取付部に対応するフロアパネルの裏面側に、鋼板を貼り合せて接合し、シート取付部を補強するようにした構成が開示されている。
【0007】
しかしながら、このように単に鋼板を貼り合せて接合しただけでは、補強効果は限定的である。
近年、車両走行中の乗員保護性能をより高める観点から、上記の要求はますます厳しさを増しており、これを満足するために、シートの車体フロアへの取付部をより効果的に補強できるようにすることが求められている。
【0008】
この発明は、上記技術的課題に鑑みてなされたもので、シートの車体フロアへの取付部をより効果的に補強し、車両衝突時におけるシートの挙動およびシートベルト・バックルのアンカ部の移動をより効果的に規制できるようにすることを目的としてなされたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
このため、本願請求項1の発明(以下、第1の発明という)に係る自動車の下部車体構造は、車体フロアパネルの車幅方向略中央部に車体前後方向へ延びるトンネル部が形成されるとともに、該トンネル部の左右両側にシートが配設され、これら各シートがそれぞれシートブラケットを介して上記フロアパネルに取り付けられてなる自動車の下部車体構造であって、上記シートに付設されたシートベルトのバックルのアンカ部が、上記トンネル部に近い側のシート後部に設けられており、上記トンネル部に近い側のシート後部を上記フロアパネルにそれぞれ取り付ける左右の後部センタ側シートブラケットのフロアパネル下面側に、上記トンネル部の下方を掛け渡して上記左右の後部センタ側シートブラケットに対応するフロアパネル部分の下面どうしを連結する連結部材が設けられ、上記連結部材は、側面視における縦断面形状が逆ハット状に形成され、上記フロアパネル下面側に取り付けた状態では、該フロパネルと共に閉断面を形成しており、上記左右のシートの各後部センタ側シートブラケットが上記連結部材の前後のフランジ部に結合されている、ことを特徴としたものである。
【0010】
また、本願の請求項2に係る発明(以下、第2の発明という)は、上記第1の発明において、上記各後部センタ側シートブラケットは、上記トンネル部に近い側のシート後部を上記フロアパネルに取り付けるブラケット取付部と、該ブラケット取付部から後方に延長されたブラケット延長部とを備え、上記ブラケット取付部が上記連結部材に結合されると共に、上記ブラケット延長部は上記フロアパネルに接合されていることを特徴としたものである。
【0012】
また、更に、本願の請求項に係る発明(以下、第の発明という)は、上記第1又は第2の発明において、上記トンネル部の左右両側に車体前後方向へ延びる左右のサイドフレームが配設されており、上記連結部材の左右両端側は上記サイドフレームにそれぞれ結合されていることを特徴としたものである。
【0013】
また、更に、本願の請求項に係る発明(以下、第の発明という)は、上記第1〜第の発明の何れか一において、上記後部センタ側シートブラケットと上記連結部材とはボルト部材を介して結合されており、該ボルト部材の頭部は上記後部センタ側シートブラケットの表面側に固定される一方、上記ボルト部材の軸部は上記後部センタ側シートブラケットとフロアパネルと連結部材とを貫通していることを特徴としたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る自動車のシート下部の基本構造を示す斜視図である。この図に示すように、上記シート10は、シート座部(シートクッション:不図示)のフレームを構成するクッションフレーム11と、該フレーム11に固定されてクッション体(不図示)を支持するシートパン12とを備え、上記クッションフレーム11の下部には、前後スライド機構のアッパレール13が一体的に固定されている。このアッパレール13は、その下方に位置するロアレール14に対し、車体前後方向へスライド可能に組み合わされている。これらアッパ及びロアのレール13及び14により、シート10の前後スライド機構が構成されている。
【0015】
上記シート10は、例えば、自動車の車室前部の左側フロア上に配設される左側フロントシートとされ、上記クッションフレーム11の後部における右側(つまり、センタ側)の側面には、シートベルト(不図示)のバックル15を係留するアンカ部が設けられている。すなわち、上記シートベルト・バックル15の保持部材16の端末部が固定ボルト17(アンカ・ボルト)により、クッションフレーム11の後部右側(つまり、センタ側)の側面に固定されている。
【0016】
左右のロアレール14の前側下部には前側シート取付金具18がそれぞれ固定され、後側下部には後側シート取付金具19がそれぞれ固定されている。各シート取付金具18,19には、取付用にボルト挿通穴18h,19hがそれぞれ設けられている。また、左右の前側シート取付金具18には、位置決め用の基準ピン18pが取り付けられている。
【0017】
尚、具体的には図示しなかったが、車室前部の右側フロア上に配設される右側フロントシートについても、基本的には、上記左側フロントシート10と同様の構成を備えている。シートベルト・バックル15を係留するアンカ部(アンカ・ボルト17)についても、左側フロントシート10の場合と同じく、クッションフレーム11の後部センタ側の側面に設けられている。
【0018】
図2は上記フロントシート10が取り付けられる車室前部の車体フロア部の平面説明図、図3は該車体フロア部の要部を拡大して示す平面説明図、図4は上記車体フロア部のフロアパネルを斜め上方から見て示した斜視図、図5はこのフロアパネルを裏面側から見て示した斜視図である。
これらの図に示すように、本実施の形態に係る車体フロア部1には、その車幅方向における略中央部に車体前後方向へ延びるトンネル部3がフロアパネル2と一体的に形成されている。このトンネル部3の左右両側に左右のフロントシート10が配設される。
【0019】
上記トンネル部3の左右両側には、車体前後方向へ延びる左右のサイドフレームが配設されている。これらサイドフレーム4は、図15に示すように、鋼板を例えばプレス加工することにより、上方が開口した断面略ハット状に形成されており、そのフランジ部4fをフロアパネル2の下面側に当接させて、例えばスポット溶接を用いて接合されている。
また、トンネル部3の比較的前部には、車幅方向に延びるクロスメンバ5の左右の水平部材5H,5Mが接合されている。
【0020】
これら左右の水平部材5H,5Mは、例えば右側のもの5Mを例に取って図13に示すように、鋼板を例えばプレス加工することにより、下方が開口した断面略コ字状に形成したもので、一端側がトンネル部3に接合される一方、他端側は、フロアパネル2の左右の側端部を支持する左右一対のサイドシル(不図示)に接合され、下部側はフロアパネル2の上面に接合される。尚、これらの接合作業には、例えばスポット溶接が適用される。
つまり、これら左右の水平部材5H,5Mは、フロアパネル2の上面側において、トンネル部3を介して車幅方向に一体的に延び、1本のクロスメンバ5として、上記サイドシル(不図示)間を掛け渡すようにして配設されている。
【0021】
図16は、上記トンネル部3を補強すると共に上記左右の水平部材5H,5Mのセンタ側の端部どうしをフロアパネル2の下面側で連結するトンネル・レインフォースメント41の斜視図である。また、図17は、このトンネル・レインフォースメント41の左右の端部どうしを連結する連結クロスバー42の斜視図である。
上記トンネル・レインフォースメント41の左右端部の上面側にはナット部材43が固定され(図16参照)、一方、これら固定ナット43に対応して上記連結クロスバー42の左右両端側には、ボルト挿通穴42hが設けられている(図17参照)。
【0022】
そして、図5及び図10に示すように、上記トンネル・レインフォースメント41をトンネル部3の所定部位(上記クロスメンバ5の左右の水平部材5H,5Mのセンタ側端部が接合される部位)に対して裏面側から取り付け、フランジ部41fをフロアパネル2の下面に当接させて、例えばスポット溶接により接合する。
これにより、上記左右の水平部材5H,5Mのセンタ側の端部どうしが、トンネル・レインフォースメント41を介してフロアパネル2の下面側で連結される。つまり、これら左右の水平部材5H,5Mが連結されて1本のクロスメンバ5として、トンネル部3及びそのレインフォースメント41を介して車幅方向に一体的に延設されることになる。
【0023】
更に、このトンネル・レインフォースメント41の左右の端部どうしが、その裏面側で連結クロスバー42によって連結され補強されている。つまり、トンネル・レインフォースメント41の左右端部に固定された固定ナット43と連結クロスバー42のボルト挿通穴42hとを位置合せした上で、裏面側からボルト部材44を適用して締め付けることにより、トンネル・レインフォースメント41の左右の端部に連結クロスバー42が締結固定される。
【0024】
上記フロントシート10の前部は、上記クロスメンバ5の左右の水平部材5H,5Mを介してフロアパネル2上に取り付けられる。すなわち、シート10の前部をフロアパネル2に取り付ける際には、上記クロスメンバ5の左右の水平部材5H,5Mがシートブラケットの役割を果たすことになる。
図13に示されるように、水平部材5H,5Mの上面には位置決め用の基準穴5hが設けられ、また、水平部材5H,5Mの上面の裏面側にはナット部材6が固定されている。
【0025】
そして、水平部材5H又は5Mの上記各基準穴5hに左右の前側シート取付金具18の基準ピン18pを挿通させ、上記固定ナット6とシート10の前側シート取付金具18のボルト挿通穴18hとを位置合せした状態で、上方からボルト部材(不図示)を挿通させて締め付けることにより、左右の前側シート取付金具18が(つまり、シート10の前部が)水平部材5H又は5Mに対して締結固定され、その結果、フロアパネル2に固定される。
【0026】
シート10の前部は上記クロスメンバ5(左右の水平部材5H,5M)を介してフロアパネル2へ取り付けられているが、上記クロスメンバ5が固定されているフロア部分は、上述のように、上記トンネル・レインフォースメント41で左右の水平部材5H,5Mどうしを連結することにより、左右の捩れ等に対する剛性が著しく高められている。更に、連結クロスバー42でトンネル・レインフォースメント41の左右端部どうしを連結することにより、より一層フロア剛性が高くなっており、シート前部のフロアパネル2への取付部分の取付強度及び剛性の向上が図られている。
【0027】
一方、上記フロントシート10の後部は、シートブラケットを介して上記フロアパネル2上に取り付けられる。図11は、フロントシート10の後部における外側(サイド側)を取り付けるためのシートブラケット25(後部サイド側シートブラケット)の斜視図である。また、図12は、上記フロントシート10の後部における内側(センタ側:つまり、トンネル部3に近い側)を取り付けるためのシートブラケット26(後部センタ側シートブラケット)を、例えば右側のものを例に取って示した斜視図である。
【0028】
上記後部サイド側シートブラケット25(図11参照)は、上面が平坦に形成された取付部25aを有するボックス状の本体部25bと、その周囲を取り囲むように形成されたフランジ部25fとを備え、このフランジ部25fが、例えばスポット溶接によりフロアパネル2に(フロアパネル2の平坦部と側端縦壁部に)接合される。
【0029】
そして、上記本体部25bの取付部25aに設けられたネジ穴25hと、シート10の後側シート取付金具19のボルト挿通穴19hとを位置合せした上で、上方からボルト部材(不図示)を挿通させて締め付けることにより、上記後側シート取付金具19が(つまり、シート10の後部サイド側が)後部サイド側シートブラケット25に対して締結固定され、その結果、フロアパネル2に固定される。
【0030】
また、上記後部センタ側シートブラケット26(図12)は、上面が平坦に形成された取付部26aを有する本体部26bと、その周囲を取り囲むように形成されたフランジ部26fとを備え、このフランジ部26fが、例えばスポット溶接およびボルト部材27によりフロアパネル2に(フロアパネル2の平坦部とトンネル部3の側面に)接合される。
【0031】
上記本体部26bの取付部26aの裏面側にはナット28が固定されており、この固定ナット28とシート10の後側シート取付金具19のボルト挿通穴19hとを位置合せした上で、上方からボルト部材(不図示)を挿通させて締め付けることにより、上記後側シート取付金具19が(つまり、シート10の後部センタ側が)後部センタ側シートブラケット26に対して締結固定され、その結果、フロアパネル2に固定される。
【0032】
上記後部センタ側シートブラケット26は、車体前後方向に細長く形成されており、シート後部のセンタ側(つまり、トンネル部3に近い側)をフロアパネル2に取り付ける取付部26aは、ブラケット26の比較的前側に位置しており、この取付部26aから後方に延長され延長部26cを備えている。この延長部26cのフランジ部26fも全てフロアパネル2に接合されている。
【0033】
このように、後部センタ側シートブラケット26に、センタ側(トンネル部に近い側)のシート後部をフロアパネル2に取り付ける取付部26aだけでなく、該取付部26aから後方に延長されたブラケット延長部26cが一体的に設けられえ、該延長部26cもフロアパネル2に接合されているので、上記後部センタ側シートブラケット26のフロアパネル2への接合面積がそれだけ広く確保され、接合強度が高められる。これにより、後部センタ側シートブラケット26のフロアパネル2への取付強度がより高められ、車両衝突時にシートブラケット26に外力が作用しても容易に剥離することは無い。
【0034】
尚、上記フロントシート10に付設されたシートベルト(不図示)のバックル15のアンカ部17は、トンネル部3に近い側(センタ側)のシート後部に設けられている。従って、このアンカ部17の位置の安定性は、上記後部センタ側シートブラケット26のフロアパネル2への取付強度および剛性に最も大きく依存することになる。
【0035】
本実施の形態では、図2,3及び4に示されるように、センタ側(トンネル部に近い側)のシート後部を上記フロアパネル2にそれぞれ取り付ける左右の後部センタ側シートブラケット26のフロアパネル下面側に、上記トンネル部3の下方を掛け渡して左右の後部センタ側シートブラケット26に対応するフロアパネル部分の下面どうしを連結する連結メンバ30が設けられている。
【0036】
このように、左右の後部センタ側シートブラケット26に対応するフロアパネル部分の下面どうしが、フロアパネル2の下面側で連結メンバ30によりトンネル部3の下方を掛け渡して連結されており、この連結メンバ30に左右のシート10の各後部センタ側シートブラケット26が結合されている。これにより、各後部センタ側シートブラケット26の取付強度が著しく高められ、該ブラケット26を介してのシート10の車体フロア部1への取付部がより効果的に補強される。そして、車両衝突時におけるシート10の挙動およびシートベルト・バックル15のアンカ部17の移動をより効果的に規制することができるのである。
【0037】
この連結メンバ30は、図14に示すように、鋼板を例えばプレス加工することにより上方が開口した断面略ハット状(つまり、側面視における縦断面形状が逆ハット状)に形成されており、そのフランジ部30fをフロアパネル2の下面側に当接させた状態で、フロアパネル2の下面側に締結固定される。上記フランジ部30fの複数の適所には、この締結固定用のボルト部材(不図示)を挿通させるためのボルト穴30hが設けられている。
図2及び図3から分かるように、左右のシート10の各後部センタ側シートブラケット26は、上記連結メンバ30に(具体的には、連結メンバ30のフランジ部30fに)結合されている。
【0038】
上記連結メンバ30がフロアパネル2の下面側に締結固定された状態では、図8及び図9に示すように、該フロパネル2と連結メンバ30とで閉断面が形成される。
このように、フロパネル2の下面側に閉断面が形成されることにより、車体フロア部1の剛性が高まり、また、車両走行中におけるフロア振動が抑制され走行安定性の向上にも寄与することができる。更に、上記後部センタ側シートブラケット26は、かかる連結メンバ30の前後のフランジ部30fに結合されることにより、その取付強度および剛性がより一層高められる。
【0039】
また、図2,3,6及び7から良く分かるように、上記連結メンバ30の左右両端側は、トンネル部3の左右両側において車体前後方向へ延びる左右一対の上記サイドフレーム4にそれぞれ結合されている。具体的には、連結メンバ30のフランジ部30fがサイドフレーム4のフランジ部4fに結合されている(図6及び7参照)。
このように、連結メンバ30の左右両端側を左右のサイドフレーム4にそれぞれ結合したことにより、車体下部における車幅方向の剛性が高められ、車両が側方からの衝突を受けた際の車体への影響を軽減することができるのである。
【0040】
上記連結メンバ30は、左右のサイドフレーム4などフロアパネル4の下面側車体部材が接合された後に、更には、後部センタ側シートブラケット26がフロアパネル2の上面側に接合された後に、後付けでフロアパネル4の下面側に締結固定される。
すなわち、図6〜図9に示されるように、上記後部センタ側シートブラケット26と上記連結メンバ30とはボルト部材(スタッドボルト)を介して結合されており、該スタッドボルト31の頭部は後部センタ側シートブラケット26のフランジ部26fの表面側に着座して固定される一方、上記スタッドボルト31の軸部は後部センタ側シートブラケット26(そのフランジ部26f)とフロアパネル2と連結メンバ30(そのフランジ部30f)とを貫通した上で、ナット32と組み合わされて締め付けられる。
【0041】
尚、連結メンバ30の左右端部では、スタッドボルト31の頭部はフロアパネル2の上面に固定される一方、上記スタッドボルト31の軸部はフロアパネル2とサイドフレーム4(そのフランジ部4f)と連結メンバ30(そのフランジ部30f)とを貫通した上で、ナット32と組み合わされて締め付けられるようになっている。
【0042】
上記のように、後部センタ側シートブラケット26と連結メンバ30とはボルト部材31を介して結合されているので、後部センタ側シートブラケット26をフロアパネル2の上面側に固定した後に、上記連結メンバ30をフロアパネル2の下面側から後付けで容易に組み付けることができ、自動車の車体下部を組み立てる際の組立作業性を高めることができるのである。
【0043】
尚、本発明は、以上の実施態様に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良あるいは設計上の変更が可能であることは言うまでもない。
【0044】
【発明の効果】
本願の第1の発明に係る自動車の下部車体構造によれば、左右の後部センタ側シートブラケットに対応するフロアパネル部分の下面どうしが、フロアパネル下面側で連結部材によりトンネル部の下方を掛け渡して連結されており、この連結部材に左右のシートの各後部センタ側シートブラケットが結合されている。これにより、各後部センタ側シートブラケットの取付強度が著しく高められ、該ブラケットを介してのシートの車体フロアへの取付部がより効果的に補強される。
そして、車両衝突時におけるシートの挙動およびシートベルト・バックルのアンカ部の移動をより効果的に規制することができる。
特に、上記連結部材は、側面視における縦断面形状が逆ハット状に形成されており、フロアパネル下面側に取り付けた状態では該フロパネルと共に閉断面を形成しているので、車体フロアの剛性が高まり、また、車両走行中におけるフロア振動が抑制され走行安定性の向上にも寄与することができる。更に、上記後部センタ側シートブラケットはかかる連結部材の前後のフランジ部に結合されているので、その取付強度および剛性をより一層高めることができる。
【0045】
また、本願の第2の発明によれば、基本的には上記第1の発明と同様の効果を奏することができる。特に、後部センタ側シートブラケットが、トンネル部に近い側のシート後部をフロアパネルに取り付けるブラケット取付部だけでなく、該ブラケット取付部から後方に延長されたブラケット延長部とを備え、該ブラケット延長部はフロアパネルに接合されているので、上記後部センタ側シートブラケットのフロアパネルへの接合面積をそれだけ広く確保し、接合強度を高めることができる。これにより、各後部センタ側シートブラケットのフロアパネルへの取付強度をより高めることができる。
【0047】
また、更に、本願の第の発明によれば、基本的には、上記第1又は第2の発明と同様の効果を奏することができる。特に、上記連結部材の左右両端側は、トンネル部の左右両側において車体前後方向へ延びる左右のサイドフレームにそれぞれ結合されているので、車体下部における車幅方向の剛性が高められ、車両が側方からの衝突を受けた際の車体への影響を軽減することができる。
【0048】
また、更に、本願の第の発明によれば、基本的には、上記第1〜第の発明の何れか一と同様の効果を奏することができる。特に、後部センタ側シートブラケットと連結部材とはボルト部材を介して結合されているので、後部センタ側シートブラケットをフロアパネル上面側に固定した後に、上記連結部材をフロアパネル下面側から後付けで容易に組み付けることができ、自動車の車体下部を組み立てる際の組立作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る自動車のフロントシート下部の基本構造を示す斜視図である。
【図2】 上記フロントシートが取り付けられる車室前部の車体フロア部の平面説明図である。
【図3】 上記車体フロア部の要部を拡大して示す平面説明図である。
【図4】 上記車体フロア部のフロアパネルを斜め上方から見て示した斜視図である。
【図5】 上記フロアパネルを裏面側から見て示した斜視図である。
【図6】 図3のY6‐Y6線に沿った断面の一部を示す断面説明図である。
【図7】 図3のY7‐Y7線に沿った断面の一部を示す断面説明図である。
【図8】 図3のY8‐Y8線に沿った断面の一部を示す断面説明図である。
【図9】 図3のY9‐Y9線に沿った断面の一部を示す断面説明図である。
【図10】 図5のY10‐Y10線に沿った断面の一部を示す断面説明図である。
【図11】 上記フロントシート取付用の後部サイド側シートブラケットの斜視図である。
【図12】 上記フロントシート取付用の後部センタ側シートブラケットの斜視図である。
【図13】 上記車体フロア部のクロスメンバを構成する水平部材の斜視図である。
【図14】 上記車体フロア部の連結メンバの斜視図である。
【図15】 上記車体フロア部のサイドフレームの斜視図である。
【図16】 上記車体フロア部のトンネル・レインフォースメントの斜視図である。
【図17】 上記車体フロア部の連結クロスバーの斜視図である。
【符号の説明】
1…車体フロア部
2…フロアパネル
3…トンネル部
4…サイドフレーム
5…クロスメンバ
5H…左側水平部材
5M…右側水平部材
10…フロントシート
15…シートベルト・バックル
17…アンカ・ボルト
18…前側シート取付金具
19…後側シート取付金具
25…後部サイド側シートブラケット
26…後部センタ側シートブラケット
30…連結メンバ
31…スタッドボルト

Claims (4)

  1. 車体フロアパネルの車幅方向略中央部に車体前後方向へ延びるトンネル部が形成されるとともに、該トンネル部の左右両側にシートが配設され、これら各シートがそれぞれシートブラケットを介して上記フロアパネルに取り付けられてなる自動車の下部車体構造であって、
    上記シートに付設されたシートベルトのバックルのアンカ部が、上記トンネル部に近い側のシート後部に設けられており、
    上記トンネル部に近い側のシート後部を上記フロアパネルにそれぞれ取り付ける左右の後部センタ側シートブラケットのフロアパネル下面側に、上記トンネル部の下方を掛け渡して上記左右の後部センタ側シートブラケットに対応するフロアパネル部分の下面どうしを連結する連結部材が設けられ、
    上記連結部材は、側面視における縦断面形状が逆ハット状に形成され、上記フロアパネル下面側に取り付けた状態では、該フロパネルと共に閉断面を形成しており、
    上記左右のシートの各後部センタ側シートブラケットが上記連結部材の前後のフランジ部に結合されている、
    ことを特徴とする自動車の下部車体構造。
  2. 上記各後部センタ側シートブラケットは、上記トンネル部に近い側のシート後部を上記フロアパネルに取り付けるブラケット取付部と、該ブラケット取付部から後方に延長されたブラケット延長部とを備え、上記ブラケット取付部が上記連結部材に結合されると共に、上記ブラケット延長部は上記フロアパネルに接合されていることを特徴とする請求項1記載の自動車の下部車体構造。
  3. 上記トンネル部の左右両側に車体前後方向へ延びる左右のサイドフレームが配設されており、上記連結部材の左右両端側は上記サイドフレームにそれぞれ結合されていることを特徴とする請求項1又は請求項に記載の自動車の下部車体構造。
  4. 上記後部センタ側シートブラケットと上記連結部材とはボルト部材を介して結合されており、該ボルト部材の頭部は上記後部センタ側シートブラケットの表面側に固定される一方、上記ボルト部材の軸部は上記後部センタ側シートブラケットとフロアパネルと連結部材とを貫通していることを特徴とする請求項1〜請求項の何れか一に記載の自動車の下部車体構造。
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