JP2007131271A - 車両のリアサスペンション取付け構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 フロアサイドメンバの下部に設置され、車両中央側に配置される第1の側壁と、車両側方側に配置される第2の側壁との間でマウントを軸支するサスペンションブラケットを備えた車両のリアサスペンション取付け構造において、サイドシル2を車両後方へ延設し、前記サスペンションブラケット4の前記第2の側壁20を、前記フロアサイドメンバ1と前記サイドシル2に結合した構造。
【選択図】 図7
Description
また、本発明は、ホイールハウスインナパネルの車両中央側端部を車両の後方へ延設し、その延設部に前記サスペンションブラケットの前記第2の側壁を結合したことにある。
さらに、本発明は、前記第1の側壁の上端を前記フロアサイドメンバの側面に結合し、前記第1の側壁にリーンフォースを添設するとともに、該リーンフォースを前記フロアサイドメンバの下面に結合したことにある。
またさらに、本発明は、前記リーンフォースの車両前方側端部を車両側方側に屈曲させて連結壁を形成し、該連結壁を前記第2の側壁に結合したことにある。
また、本発明は、前記第1の側壁の車両の前方側端部を車両の側方側に屈曲させて、前記連結壁の前方を覆う前壁を形成し、前記前壁の下端を前記連結壁の下端に結合するとともに、前記前壁を上方に向かうにしたがって前記連結壁から離れるように延設し、その前壁上端を前記フロアサイドメンバの下面に結合したことにある。
請求項1の発明によれば、サイドシルの後端とホイールハウスとの連結部近傍にサスペンションブラケットを配置した場合にも、該サスペンションブラケットをフロアサイドメンバとサイドシルに結合したので、サスペンションブラケットが強固に車体に固定され、ブラケットの剛性が向上するとともに、サスペンションブラケットによってサイドシルの後端とホイールハウスの結合部が強化されるので、車両の剛性が向上し、それによって、車両の走行安定性が向上し、車両走行時の剛性感が増し、商品性が向上する。
請求項2の発明によれば、第2の側壁をホイールハウスに結合したので、第2の側壁の剛性がさらに向上する。
第1の側壁の上端はフロアサイドメンバの側面に接合されるので、サスペンションから入力される車両の左右方向の力(コーナリング中に主に発生する)には、剥離方向となるので結合強度的に不利になる。
請求項3の発明によれば、第1の側壁を、フロアサイドメンバの側面ばかりでなく、フロアサイドメンバの下面でも結合させるので、第1の側壁の剛性が向上し、ブラケットのサスペンションから受ける力に対する耐久性が向上する。
請求項4の発明によれば、第1の側壁と第2の側壁とを車両の前方端部で、板状の構造(上下方向に幅を持った構造)にて互いに結合したので、第1の側壁と第2の側壁の板厚方向の倒れが防止され、ブラケットの剛性が向上する。
また、第1の側壁と第2の側壁が互いに結合されるので、ブラケットの部品を予め結合して組み立てておくことができ、組付け作業性が向上する。
請求項5の発明によれば、第1の側壁の前壁とリーンフォースの連結壁とフロアサイドメンバの下面とによって断面三角形状の閉断面が形成されるので、サスペンションブラケットの剛性がさらに向上する。
図1は、本発明に係る車両のリアサスペンション取付け構造を車両下部から視た斜視図,図2は、図1における要部拡大斜視図,図3は、サスペンションブラケットを内側下方から視た斜視図,図4は、サスペンションブラケットを前部上方から視た斜視図,図5は、サスペンションブラケットを後部上方から視た斜視図,図6は、図2におけるA−A線断面図,図7は、図2におけるB−B線断面図である。
このサイドメンバ1の上方、かつ車両の中央方向に向かって湾曲される部位まで、サイドシル2のインナパネル2aが延設されている。このサイドシル2の後部側にはホイールハウス3とともに、後輪のサスペンションアームを支持するサスペンションブラケット4が設けられている。
前記ホイールハウス3のインナパネル3aは、その下端が後方に延設され、その延設部3aがサイドシル2のインナパネル2aに接合されている。
また、第1の側壁10のマウント取付け壁12が、そのボルト挿通孔11をリーンフォース30のマウント取付け壁32のボルト挿通孔31に合致するようにして、リーンフォース30のマウント取付け壁32に接合され、第1の側壁10の前壁15の下端縁が、リーンフォース30の前壁34の下端縁に接合される。
また、連結部材40は、フランジ43が、第1の側壁10のマウント取付け壁12の後端縁に接合され、フランジ44が、第2の側壁20のマウント取付け壁22の後端縁に接合される。
サイドシル2の後端とホイールハウス3との連結部近傍にサスペンションブラケット4を配置した場合にも、該サスペンションブラケット4をフロアサイドメンバ1とサイドシル2に結合したので、サスペンションブラケット4が強固に車体に固定され、サスペンションブラケット4の剛性が向上する。また、サスペンションブラケット4によってサイドシル2の後端とホイールハウス3の結合部が強化されるので、車両の剛性が向上し、それによって、車両の走行安定性が向上するとともに、車両走行時の剛性感が増し、商品性が向上する。サスペンションブラケット4がホイールハウス3から見える位置に配置されるので、車両の側方からボルトを挿入、締結することができ、組付け作業性が向上する。
第1の側壁10を、上方および前方に延設させて、フランジ14および16によって、フロアサイドメンバ1の側面ばかりでなく、フロアサイドメンバ1の下面でも結合させるので、第1の側壁10の剛性が向上し、サスペンションブラケット4のサスペンションから受ける力に対する耐久性が向上する。
また、第1の側壁10と第2の側壁20が互いに結合されるので、サスペンションブラケット4の部品を予め結合して組み立てておくことができ、組付け作業性が向上する。
さらに、第1の側壁10の前面壁15とリーンフォース30の連結壁とフロアサイドメンバ1の下面とによって断面三角形状の閉断面が形成されるので、サスペンションブラケット4の剛性がさらに向上する。
さらに、第1の側壁10とリーンフォース30は、マウントボルト締付ナットの周りや下端にて溶接結合されているので、第1の側壁10とリーンフォース30とフロアサイドメンバ1下面にて、前側と同様に閉じ断面が構成され、第1の側壁10の剛性が向上する。第1の側壁10のマウント取付け壁12と前面壁15とフランジ17とでZ形状の折り曲げ部を形成しているので、剛性の向上を図ることができる。第1の側壁10のフランジ16と、前面壁15と、前面壁15の下部壁面とで台形状の屈曲面を形成しているので、剛性の向上を図ることができる。
1a 下面
1b 車両の中央側側面
2 サイドシル
2a インナパネル
3 ホイールハウス
3a インナパネル
4 サスペンションブラケット
5 マウント取付けボルト
10 第1の側壁
11 ボルト挿通孔
12 マウント取付け壁
13 膨出壁
14 フランジ
15 前面壁
16 フランジ
17 フランジ
20 第2の側壁
21 ボルト挿通孔
22 マウント取付け壁
23 天井壁
30 リーンフォース
31 ボルト挿通孔
32 マウント取付け壁
33 天井壁
34 前面壁
40 連結部材
41 後面壁
42 天井壁
43,44 フランジ
Claims (5)
- フロアサイドメンバの下部に設置され、車両中央側に配置される第1の側壁と、車両側方側に配置される第2の側壁との間でマウントを軸支するサスペンションブラケットを備えた車両のリアサスペンション取付け構造において、
サイドシルを車両後方へ延設し、前記サスペンションブラケットの前記第2の側壁を、前記フロアサイドメンバと前記サイドシルに結合したことを特徴とする車両のリアサスペンション取付け構造。 - ホイールハウスインナパネルの車両中央側端部を車両の後方へ延設し、その延設部に前記サスペンションブラケットの前記第2の側壁を結合したことを特徴とする請求項1に記載の請求項1に記載の車両のリアサスペンション取付け構造。
- 前記第1の側壁の上端を前記フロアサイドメンバの側面に結合し、前記第1の側壁にリーンフォースを添設するとともに、該リーンフォースを前記フロアサイドメンバの下面に結合したことを特徴とする請求項1または2に記載の車両のリアサスペンション取付け構造。
- 前記リーンフォースの車両前方側端部を車両側方側に屈曲させて連結壁を形成し、該連結壁を前記第2の側壁に結合したことを特徴とする請求項3に記載の車両のリアサスペンション取付け構造。
- 前記第1の側壁の車両の前方側端部を車両の側方側に屈曲させて、前記連結壁の前方を覆う前壁を形成し、前記前壁の下端を前記連結壁の下端に結合するとともに、前記前壁を上方に向かうにしたがって前記連結壁から離れるように延設し、その前壁上端を前記フロアサイドメンバの下面に結合したことを特徴とする請求項4に記載の車両のリアサスペンション取付け構造。
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