JP2987020B2 - エレベータ装置 - Google Patents

エレベータ装置

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JP2987020B2
JP2987020B2 JP4346876A JP34687692A JP2987020B2 JP 2987020 B2 JP2987020 B2 JP 2987020B2 JP 4346876 A JP4346876 A JP 4346876A JP 34687692 A JP34687692 A JP 34687692A JP 2987020 B2 JP2987020 B2 JP 2987020B2
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    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B7/00Other common features of elevators
    • B66B7/02Guideways; Guides
    • B66B7/021Guideways; Guides with a particular position in the shaft

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエレベータ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ビルデイング等に取付けられるエレベー
タ装置は、ビルデイングの鉛直方向に沿って設けられた
エレべータ昇降通路と、利用者を収容するケージと、で
構成されている。ケージはワイヤケーブルによってエレ
べータ昇降通路内に吊り下げられており、ワイヤケーブ
ルの巻取り及び引き出しによってエレべータ昇降通路内
を上昇及び下降し、利用者からの呼出しがあったフロア
へ鉛直に移動して目的のフロアまで利用者を運搬する。
【0003】このようなエレベータ装置では、利用者の
単位時間当り及び建物単位面積当りの運搬量を増加させ
るためには、ケージの昇降速度を上げるか、またはエレ
べータ昇降通路の本数を増やす必要がある。しかし、ケ
ージの昇降速度には限界があり、またエレべータ昇降通
路の数を増やした場合には、ビルデイングの各フロアの
利用面積が減るのでビルデイング内の空間を有効に利用
することができないという問題がある。
【0004】さらに、超々高層ビルではワイヤケーブル
の重量が過大となるため、構造的制約が生じ、ワイヤケ
ーブル式のエレベータは設置不可能となる。
【0005】このため、上昇用の通路と下降用の通路を
横行通路で連絡したエレべータ昇降通路内に、複数個の
ケージを収容し、その駆動をワイヤケーブルに依らず、
リニアモータで行うエレベータ装置が提案されている。
【0006】このエレべータ装置では、複数個のケージ
が昇降及び横行可能となるので、必要に応じて先行する
ケージを追い越すことも可能となり、利用者の単位時間
当り及び建物単位面積当りの運搬量を増加させることが
できる。
【0007】しかしながら、上昇用の通路と下降用の通
路を連絡する横行通路において、ケージを円滑に横行さ
せるためには、連結構造が複雑となる。また、ケージ
は、ケージ自体のレベル状態を保持するために、直角に
しか横行して路線から退避できないので、他のケージを
先行させるために、所定の時間を要する。さらに、エレ
ベータ設備が大掛かりとなり設置コスト及びリニアに要
する電力消費量は莫大なものとなり、ランニングコスト
がかさみ、その運行制御系も複雑である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮して、構造及び制御が簡単でケージがエレべータ昇降
通路から速やかに退避でき、かつビルデイング空間の有
効利用と輸送力の向上を図ることができるエレベータ装
置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るエレベータ
装置は、上昇用通路と下降用通路の上端及び下端が連通
したループ状のケージ用通路と、前記上昇用通路と下降
用通路との室内側に配設され前記ケージが前記上昇用通
路と下降用通路から退避可能なステージと、前記ケージ
用通路に沿って延設され延設方向に沿ってラックが形成
されたガイドレールと、前記ガイドレールに沿って移動
可能な複数のケージと、前記ガイドレール側から前記ス
テージ内へ延設され前記ケージが移動可能で延設方向に
沿ってラックが形成された退避用ガイドレールと、前記
ラックと噛み合う歯車と、前記歯車を回動させる駆動装
置と、前記駆動装置と前記ケージとの間に介在してケー
ジを揺動可能に支持しケージの水平姿勢を保持するレベ
リング手段と、前記ガイドレールと前記退避用ガイドレ
ールとの接合部に設けられ、前記ガイドレール同士を連
結させる第1の補助ガイドレールと、前記ガイドレール
と前記退避用ガイドレールとを連結させる第2の補助ガ
イドレールとが配設され、回転することによって前記第
1の補助ガイドレールまたは第2の補助ガイドレールを
連結状態とする切替テーブルと、を有することを特徴と
している。
【0010】
【作用】上記構成に係るエレベータ装置は、複数のケー
ジがループ状のケージ用通路を一定方向に循環移動する
ので、往復移動と比較して制御が容易で単位時間当たり
の利用者の輸送量を向上させることができると共にビル
デイング内の空間を有効に利用することができる。
【0011】また、必要に応じて、ガイドレールと退避
用ガイドレールとの接合部に設けられた切替テーブルを
回転させ、ガイドレール同士を連結している第1の補助
ガイドレールから第2の補助ガイドレールに切り換え
る。これによって、ガイドレールと退避用ガイドレール
が連結され、ケージが第2の補助ガイドレールを通って
ステージに退避することができる。これによって、利用
者が乗降したケージを先行して目的のフロアへ移動させ
ることが可能となり、また深夜の深閑時等には、ガイド
レールを移動するケージの数を減らしエネルギーの省力
化を図ることができる。
【0012】このケージの移動は、ガイドレールと退避
用ガイドレールとに、その延設方向に沿って形成されラ
ックと、ラックと噛み合う歯車によって実現される。こ
の歯車は、駆動装置によって駆動され、ガイドレールあ
るいは退避用ガイドレールのラックと噛合しながら、ケ
ージを昇降させ、また、ケージをステージに退避させ
る。従って、超々高層ビルでも設置可能となり、また、
構造が簡単であるので、リニアモータのように大掛かり
な設備を必要としない。
【0013】この駆動装置は、レベリング手段によっ
て、ケージを揺動可能に吊下しているので、駆動装置の
傾きに関わらずケージが揺動し常にケージの水平姿勢が
保持される。従って、ケージが上下方向に配設されたガ
イドレールから横方向へ配設された退避用ガイドレール
へ斜行して移動するときでも、振子の原理によってケー
ジが傾くことがなく、安全に利用者を目的のフロアまで
輸送することができる。
【0014】
【実施例】図1には本発明のエレベータ装置が適用され
たビルデイング10が示されている。ビルデイング10
にはエレベータ装置のケージ18が移動するためのエレ
ベータシヤフト12が設けられている。このエレベータ
シヤフト12は、ビルデイング10の鉛直方向に伸び、
上端と下端が横行用通路16で連通された上昇用通路1
4と下降用通路20とで構成されている。
【0015】図2及び図3に示すように、上昇用通路1
4と下降用通路20には、それぞれの通路に沿って上下
方向へ一対の昇降用ガイドレール22が配設されてい
る。この昇降用ガイドレール22は、チャンネル鋼で構
成され、そのベース面22Aには、鉛直方向へラックL
が連続して形成されている。また、図2に示すように、
昇降用ガイドレール22の上下端は、ケージ18がスム
ーズに移動できるように、両端に所定のR部が形成され
た横行用ガイドレール24が配設されている。この横行
用ガイドレール24は昇降用ガイドレール22と同様に
チャンネル鋼で構成され、ベース面には、横行用ガイド
レール24の延設方向へ図示しないラックが形成され、
昇降用ガイドレール22のラックLと連続するようにな
っている。
【0016】これによって、ケージ18は、エレベータ
シャフト12内を矢印方向に循環できるようになってい
る。
【0017】また、上昇用通路14及び下降用通路20
からは、それぞれ室内方向へ水平に退避通路26が張り
出している。この退避通路26の開口部は搭乗口28と
され、スカイロビーS(本実施例では10階毎に設けら
れている)から利用者が停止したケージ18に乗降でき
るようになっている。この退避通路26には、昇降用ガ
イドレール22から横方向へ退避通路26の上面に沿っ
て延設され、また搭乗口28に面して下方向へ延設し、
さらに、退避通路26の下面に沿って延設され昇降用ガ
イドレール22に接続される一対の退避用ガイドレール
30が配設されている。この退避用ガイドレール30
は、チャンネル鋼で構成され、そのベース面30Aに
は、ラックLが延設方向へ連続して形成されている(図
4参照)。
【0018】さらに、図3及び図4に示すように、退避
用ガイドレール30と昇降用ガイドレール22との連結
部は、通路に回動可能に取付けられたターンテーブル1
12の外周縁に沿って切断されている。このターンテー
ブル112には、上下に切断された昇降用ガイドレール
22の上下部を所定の回転位置で連絡する直線状の補助
ガイドレール114と、昇降用ガイドレール22と退避
用ガイドレール30とを上記回転位置と180°違う回
転位置で連絡する湾曲した補助ガイドレール116とが
固定されている。この補助ガイドレール114、116
も、チャンネル鋼で構成され、ベース面には昇降用ガイ
ドレール22及び退避用ガイドレール30のラックと連
続するラックLが形成されている。これによって、ケー
ジ18は、後述する歯車46とラックLと噛み合によっ
て、昇降用ガイドレール22を直進することも、退避用
ガイドレール30へ移動することも、あるいは退避用ガ
イドレール30から昇降用ガイドレール22へ移動する
ことも可能となる。
【0019】図5に示すように、ターンテーブル112
の回転中心部は、一端がボス部118に挿入されたシャ
フト120の他端に固定されている。このシャフト12
0には、駆動装置122によって回転する駆動ギア12
4に噛み合う伝達ギア126が固定されている。一方、
ターンテーブル112の外周部には、シャフト120方
向へ突出する円弧状のガイド片128が設けられてい
る。このガイド片128は、昇降用通路に配設された半
円状のガイド材130へ円周に沿って形成されたガイド
溝132へ挿入されている。このガイド材130の両端
部には、電磁石134で磁化されるストッパー板138
とリミッタースイッチ136が配設されている。なお、
これら駆動装置122、電磁石134、及びリミッター
スイッチ136は制御装置80に接続されている(図8
参照)。
【0020】これによって、ターンテーブル112は、
シャフト120を中心としてガイド溝132に案内され
ながら、時計あるいは反時計回りに180°回転し、ス
トッパー板138とガイド片128が当接する。ここ
で、リミッタースイッチ136が作動して駆動装置12
2は停止し、また電磁石134でストッパー板138が
磁化され、ターンテーブル112は振れることなく停止
される図3及び図6に示すように、ケージ18は利用者
が収容可能な箱体で、昇降用ガイドレール22と面する
ケージ18の両側面には、ケージ18の重心線上で重心
点より上方へ支持板38が取付けられている。この支持
板38には、ベアリング40を介して回転自在に円板状
の揺動体42が取付けられている。この揺動体42の中
央部からは板材42Aが突設されている。この板材42
Aには、ケージ18と平行にベース板43がケージ18
と平行に取付けられている。このベース板43には、駆
動装置としての駆動モータ44が固定されており、この
駆動モータ44の回転軸45には、ラックLと噛み合う
歯車46が固着されている。この回転軸45の中間部と
先端部は、板材42Aから張り出した一対のアーム47
に軸支されている。また、歯車46の両面には、円周方
向に連続してコロ48が回転自在に埋め込まれ、その頂
面部がガイドレールの壁体の内面と当接している。これ
によって、ケージ18はその自重によって、歯車46の
傾きに影響されず、歯車46に支持される揺動体42を
中心にして振子運動し、水平姿勢を保持できるようにな
っている。また、歯車46の移動時の軸線方向への振れ
は、コロ48によって規制され、ケージ18に横振れを
与えることもない。
【0021】さらに、この揺動体42には、図示しない
ダンパ装置が配設されており、地震等によって激しい揺
れが加わっても横揺れしないようになっている。また、
図6及び図7に示すように、揺動体42の上面には、歯
車46の半径方向に位置するように、ストッパー50が
配設されている。このストッパー50は先端部が歯車4
6に食い込むように拡径された刃部とされ、その後部は
揺動体42に固定された円筒状の保持体54に収納され
ている。保持体54の底部には、コイルばね52が収容
されており、コイルばね52は鍔56を介してストッパ
ー50を歯車46の方向へ付勢している。また、この鍔
56は、保持体54の挿入孔54Aの縁周部に係止され
るようになっており、ストッパー50が保持体54から
抜け出さないようになっている。さらに、ストッパー5
0に後端には、吸着板58が設けられ、ソレノイド60
がコイルばね52の付勢力に抗して歯車46と反対方向
へ吸引している。
【0022】また、ケージ18には、上昇用通路14側
に設けられた搭乗口28へ乗降するドア62と、下降用
通路20側に設けられた搭乗口28へ乗降するドア64
とが設けられている。
【0023】図3に示す上昇用通路14、下降用通路2
0及び退避通路26の中央部付近には、図6に示すよう
に、通路に沿って給電線68が配設されている。ケージ
18にはこの給電線68に対応して給電線68に接触す
る集電シユー66が取付けられている。ケージ18には
この集電シユー66を介して給電線68から電力が供給
され、ケージ18内の照明、ドア62、64の開閉、及
び駆動モータ44等の作動に使用されている。また、給
電線68の近傍には通路に沿って情報ケーブル70が配
設されている。情報ケーブル70は漏れ同軸ケーブルで
構成され、伝送中の信号を漏れ磁束として周囲に放射す
ると共に、ケージ18からの後述する信号を受信する。
ケージ18にはこの情報ケーブル70から漏れた信号を
受信するアンテナ72が取付けられており、これによ
り、ケージ18内部と外部との通信が可能になると共
に、ケージ18の位置が検出される。
【0024】図8に示すように、情報ケーブル70は制
御装置80に接続されている。制御装置80には情報ケ
ーブル70を介して検出される各ケージ18の位置情報
が入力される。また、ケージ18内には、利用者によっ
て操作される操作パネル74が取付けられている。利用
者が操作パネル74を操作することによって行先スカイ
ロビーが指定されると、この行先は前述の発信装置から
信号として発信され情報ケーブル70を介して制御装置
80に入力される。
【0025】また、各スカイロビーSの搭乗口28には
エレベータ装置の利用者がケージ18を呼び出すための
呼出しボタン78が取付けられている。各呼出しボタン
78は制御装置80に接続されている。制御装置80は
呼出しボタン78が操作されることにより利用者からの
ケージ18の呼出しを検知する。
【0026】以下本実施例に係る発明の作用を説明す
る。なお、このエレベータ装置では、利用者が下降する
場合は下降用通路20の搭乗口28から、また上昇する
場合は上昇用通路14の搭乗口28から、ケージ18に
乗降することが前提となっており、制御系の簡素化が図
られている。
【0027】ここで、ケージ18が昇降用ガイドレール
22に沿って、目的のスカイロビーSまで上昇していく
場合の制御を図8のブロック図と図9のフローチヤート
を参照して説明する。
【0028】ステップ100で、ケージ18の移動指示
が有ったか否かを判定する。ケージ18は、呼出しボタ
ン78によって操作されるか、または、ケージ18内に
搭乗した利用者が操作パネル74を操作することによっ
て、行き先のスカイロビーSが指定される。ケージ18
の移動指示がない場合、ケージ18が呼び出されるまで
ステップ100を繰り返す。
【0029】上昇指示が有った場合には、ステツプ10
2で、ケージ18を目的のスカイロビーまで上昇させる
移動経路中に、先行し停止状態にあるケージ18が存在
するか否かを判定する。先行し停止状態にあるケージ1
8がある場合は、ステップ104で、先行し停止状態に
あるケージ18を上階に位置する最も近い退避通路26
へ退避させる。すなわち、行き先のスカイロビーSより
下階に配設されたターンテーブル112を回転させ、昇
降用ガイドレール22と退避用ガイドレール30を湾曲
状の補助ガイドレール116で連絡する。この状態で先
行し停止状態にあるケージ18を上昇させると、補助ガ
イドレール116を通ってケージ18は上昇用通路14
から退避通路26へ退避する。
【0030】ステップ102で、先行し停止状態にある
ケージ18が存在しないと判定された場合、ステップ1
06に移行する。
【0031】このステップ106では、行き先スカイロ
ビーSへの上昇経路が形成される。すなわち、上記上昇
経路途中のターンテーブル112を回転させ、昇降用ガ
イドレール22の上下部を直線状の補助ガイドレール1
14で連絡する。一方、行き先のスカイロビーSにつな
がる退避用ガイドレール30と昇降用ガイドレール22
とをターンテーブル112を回転させ、湾曲状の補助ガ
イドレール116を介して連絡する。
【0032】次に、ステップ108において、駆動モー
タ44で歯車46を回転させ、ラックLと噛み合わせな
がら、ケージ18を上昇させ、昇降用ガイドレール22
から退避用ガイドレール30に移動させ、目的のスカイ
ロビーSまで移動させる。なお、ケージ18が昇降用ガ
イドレール22から退避用ガイドレール30に移動する
際、ケージ18は斜行することになるが、歯車18だけ
がラックLとの噛み合いによって回動し、ケージ18
は、振子の原理によって傾くことがなく水平姿勢を保持
する。このため、搭乗した利用者に不安を与えることが
ない。次に、ステップ110では、ステップ100での
上昇指示信号に基づいて、ドア開閉駆動装置98で右側
のドア62を開放する。
【0033】このように、本実施例に係るエレベータ装
置は、構造及び移動制御が簡単であるので、建設コスト
の低減が図られる。また、昇降用ガイドレール22から
退避用ガイドレール30に連続的に移動できるので、輸
送力が向上する。さらに、ケージ18は、上昇用通路1
4、横行用通路16、及び下降用通路20を循環するよ
うになっているので、出勤時、昼食時あるいは退社時等
のように利用者の流れが一方向になりがちな場合に、往
復移動するエレベータ装置と比較して、効率良く利用者
を捌くことができる。また、停電等によって駆動モータ
44が停止しても、ストッパー50が歯車46の回転を
制止するので、利用者の安全が確保される。
【0034】なお、退避用ガイドレール122の回動手
段として、リニアモータを用いてもよい。また、上記説
明したように、ケージ18が退避通路26へ容易に退避
することができるので、特急、急行、鈍行のように、利
用時間帯に応じてケージ18の移動時間を変えることも
できる。すなわち、例えば、10分に1本というよう
に、予め特急用のケージ18を設定し、地上から最上階
までノンストップで昇降させ、他のケージ18は、特急
用のケージ18が通過するまで、退避通路26へ退避さ
せるものである。なお、特急、急行、鈍行の表示は、ス
カイロビーSに配置される電光掲示板に示され、通常の
列車の運行表と同様に、タイムテーブルが各スカイロビ
ーS設置されている。
【0035】このように、移動時間の違うケージを設け
ることで、今後建設が予想される超々高層ビルでの輸送
装置として、有効に活用することができる。
【0036】
【発明の効果】本発明に係るエレベータ駆動装置は上記
構成としたので、構造及び制御が簡単でケージがエレべ
ータ昇降通路から速やかに退避でき、かつビルデイング
空間の有効利用と輸送力の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るエレベータ装置が取付けられた
ビルデイングの斜視図である。
【図2】本実施例に係るエレベータ装置の昇降用ガイド
レールと退避用ガイドレールの接続部近傍を示す斜視図
である。
【図3】本実施例に係るエレベータ装置のケージ用通路
とガイドレールの配置状態を示した側面図である。
【図4】(A)はターンテーブルの補助ガイドレールで
昇降用ガイドレールと退避用ガイドレールとが連絡され
た状態を示し(B)は昇降用ガイドレール同士が補助ガ
イドレールで連絡された状態を示した側面図である。
【図5】本実施例に係るエレベータ装置のターンテーブ
ルの分解斜視図図である。
【図6】本実施例に係るエレベータ装置の駆動機構を示
した断面図である。
【図7】本実施例に係るエレベータ装置のストッパー機
構を示した断面図である。
【図8】エレベータ装置の概略ブロック図である。
【図9】ケージを移動させる場合の制御を説明するフロ
ーチヤートである。
【符号の説明】
14 上昇用通路(ケージ用通路) 16 横行用通路(ケージ用通路) 18 ケージ 20 下降用通路(ケージ用通路) 22 昇降用ガイドレール(ガイドレール) 24 横行用ガイドレール(ガイドレール) 26 退避通路(ステージ) 30 退避用ガイドレール 40 ベアリング(レベリング手段) 42 揺動体(レベリング手段) 44 駆動モータ(駆動装置) 46 歯車 112 ターンテーブル(切替テーブル) 114 補助ガイドレール 116 補助ガイドレール L ラック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 昭一 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式 会社竹中工務店 東京本店内 (56)参考文献 特開 平4−182292(JP,A) 特開 平4−191279(JP,A) 特開 平5−294571(JP,A) 特開 平4−361969(JP,A) 国際公開92/5057(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B66B 9/10 B66B 7/02 B66B 9/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上昇用通路と下降用通路の上端及び下端
    が連通したループ状のケージ用通路と、 前記上昇用通路と下降用通路との室内側に配設され前記
    ケージが前記上昇用通路と下降用通路から退避可能なス
    テージと、 前記ケージ用通路に沿って延設され延設方向に沿ってラ
    ックが形成されたガイドレールと、 前記ガイドレールに沿って移動可能な複数のケージと、 前記ガイドレール側から前記ステージ内へ延設され前記
    ケージが移動可能で延設方向に沿ってラックが形成され
    た退避用ガイドレールと、 前記ラックと噛み合う歯車と、 前記歯車を回動させる駆動装置と、 前記駆動装置と前記ケージとの間に介在してケージを揺
    動可能に支持しケージの水平姿勢を保持するレベリング
    手段と、 前記ガイドレールと前記退避用ガイドレールとの接合部
    に設けられ、前記ガイドレール同士を連結させる第1の
    補助ガイドレールと、前記ガイドレールと前記退避用ガ
    イドレールとを連結させる第2の補助ガイドレールとが
    配設され、回転することによって前記第1の補助ガイド
    レールまたは第2の補助ガイドレールを連結状態とする
    切替テーブルと、を有することを特徴とするエレベータ
    装置。
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