JP2001039644A - エレベータ装置 - Google Patents
エレベータ装置Info
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Abstract
ることができると共に、信頼性を高く維持することので
きるエレベータ用駆動装置を提供する。 【解決手段】昇降かご52に係合したロープ29が巻き
付けられ、回転することによってロープ29を移動させ
るシーブ27と、シーブ27を回転させる駆動部10,
20とを有する駆動装置1が薄形であり、昇降かご52
の昇降路内で昇降かご52に隣接して、昇降路の下方で
最下階である1階58の床より高い位置に配置されるの
で、設置及びメンテナンス時においても高所で作業を行
うことがなくなり、作業性が向上する。又、出水などの
際にも、駆動装置1が水に浸かる恐れは低くなり、機能
が損なうことが防止される。
Description
かごを昇降するためのエレベータ装置に関するものであ
る。
ることが多いため、敷地面積に対して比較的背の高いビ
ルが建築されることがある。このように細長いビルにお
いては、高層階に上がるためにエレベータが特に必要で
あるが、かかるエレベータをどのように設置するかが問
題となる。ここで、エレベータの昇降かごが通過する昇
降路は、各階を貫くようにして設けなくてはならない
が、エレベータの昇降かごを上げ下げするための駆動装
置は、ある程度任意の位置に設置できる。
えば特開平7−10434号に開示されているように、
昇降路の最上部に設置すれば、各階のスペースの有効活
用を図ることができる。しかしながら、この従来技術の
如く、駆動装置を昇降路の最上部に設けるとすると、そ
の設置作業はしっかりした足場を確保した上で行わなく
てはならず、足場確保の手間がかかる。又、作業者は不
安定な姿勢で作業を行う必要が生じると共に、その転落
防止などの対策を行わねばらず不便である。更に、設置
後における駆動装置のメンテナンスにおいても、作業者
が昇降かごの天井に載った状態で行わねばならず、不安
定な姿勢での作業を余儀なくされる。
に設けるという考えもある。しかしながら、大雨や水道
管の破裂などにより出水が生じた場合、ビルの地下には
水が流れ込みやすく、駆動装置が水に浸かることによっ
て、機能を損なう恐れが生じる。
及びメンテナンス容易性を向上させることができると共
に、信頼性を高く維持することのできるエレベータ装置
を提供することを目的とする。
本発明のエレベータ装置は、昇降かごに係合したロープ
が巻き付けられ、回転することによって前記ロープを移
動させるシーブと、前記シーブを回転させる駆動部とを
具備する駆動装置を有し、前記駆動装置は薄形であり、
昇降かごの昇降路内で昇降かごに隣接して、昇降路下方
で最下階の床より高い位置に配置されることを特徴とす
る。
係合したロープが巻き付けられ、回転することによって
前記ロープを移動させるシーブと、前記シーブを回転さ
せる駆動部とを具備する駆動装置を有し、前記駆動装置
は薄形であり、昇降路内で昇降かごに隣接して、昇降路
下方で最下階の床より高い位置に配置されるので、設置
及びメンテナンス時においても高所で作業を行うことが
なくなり、作業性が向上する。又、出水などの際にも、
駆動装置が水に浸かる恐れは低くなり、その機能が損な
われることを極力抑止できる。
動装置によって回転させられる入力軸及び出力回転輪と
しての前記シーブを有する減速機と、前記入力軸に制動
力を付与するブレーキ装置と、を具備し、前記電動装置
及び前記ブレーキ装置を、前記入力軸の軸線方向と直角
な方向で同一平面上に配置すると共に、前記減速機の側
端に配置していれば、駆動装置全体を入力軸方向に薄く
かつコンパクトに構成することができるため、前記駆動
装置を、昇降路下方で最下階の床より高い位置に配置し
た場合でも嵩張らず、設置階のスペースの有効活用を図
ることができる。
ついて図面を用いて説明する。図1は本発明の実施の形
態を示すエレベータ用駆動装置1の側断面図である。
置1は、電動装置10と、電動装置10により回転駆動
される入力軸21の回転を減速して伝達する減速機20
と、ブレーキ装置30とを備える。
グ11内に、コイル12と、コイル12の間に挟まれた
ステータ13と、リング状の永久磁石であるロータ14
と、ロータ14を外周に取り付けるとともに、その中心
部が入力軸21にスプライン結合された回転板15と、
入力軸21の回転数を検出するエンコーダ16とを備え
ている。ハウジング11は、減速機20の支持部材22
に取り付けられ固定されている。電動装置10は、不図
示の制御部によりコイル12への通電が制御され、それ
により所定のトルクを出力するようになっている。
支持部材22の中央部(減速機の回転中心部)に軸受け
20aを介して回転自在に支持された入力軸21と、支
持部材22の外周部に一対の軸受け27aを介して回転
自在に支持され、その外周面にロープ29(図2)を巻
き掛ける溝28が形成され、その内周に所定数の内歯が
設けられた出力回転輪としてのシーブ27と、入力軸2
1のクランク部21aに軸受け20bを介してその内周
が係合し、その外周に所定数の外歯が形成された複数の
外歯歯車60と、支持部材22にその両端24b、24
cで軸受け24aを介して支持され、そのクランク部2
4dで複数の外歯歯車60を軸受け24eを介して支持
した複数の支持軸24と、を備えている。
れた複数のピン26と該複数のピン26に挿入された複
数の円筒体25から構成されている。支持部材22は、
外歯歯車60に遊挿された複数の柱部22aを有する一
方の円盤体と、他方の円盤体22bからなり、その両円
盤体はボルト22cで結合されている。
れて伝達されることにより、入力軸21に対し同心円的
に回転する。後述する態様で、ロープ29は、エレベー
タの昇降かご52(図2)と釣り合いおもり56(図
2)とにそれぞれ連結され、昇降かご52を上下動させ
るようになっている。
1aを設け、入力軸21の外周にスプライン結合する円
筒状の中間部材31と、軸線方向溝31aに係合するこ
とにより、中間部材31に対して軸線方向には相対移動
可能だが一体的に回転する一対の制動プレート32、3
3と、制動プレート32,33の軸線方向両側に配置さ
れ、ハウジング11に対して固定状態に維持された固定
壁34,35と、制動プレート32,33間に配置さ
れ、固定壁34,35に対して近接又は離隔可能になっ
ているアーマチュア36,37と、制動プレート32,
33を隣接する固定壁34,35に対してそれぞれ付勢
するためのスプリング38,39と、アーマチュア3
6,37間に固定配置された電磁石40とを備えてい
る。中間部材31にはエンコーダ16の回転部が結合さ
れ、ハウジング11の内壁には、エンコーダ16の固定
部が固定されている。
した状態を示す図である。建物50は一部を省略した形
で示されている。建物50内に、鉄骨により、略ボック
ス状にエレベータフレーム51が形成されている。エレ
ベータフレーム51内に形成された昇降路に沿って、昇
降かご52が、エレベータフレーム51に設けられたガ
イドレール101,102に案内されて上下に移動自在
になっている。
れた取り付け部51aには、ロープ29の一端が取り付
けられている。取り付け部51bから下方に向かうロー
プ29は、昇降かご52の下面に設けられたプーリ52
a、52bに巻掛けられた後上方に向かい、更にエレベ
ータフレーム51の最上部のプーリ53に巻掛けられて
下方に向かい、駆動装置1のシーブ27に巻掛けられて
上方に向かい、更にエレベータフレーム51の最上部の
別なプーリ54に巻掛けられて下方に向かい、釣り合い
おもり56を支持するプーリ55に巻掛けられて上方に
向かい、エレベータフレーム51の最上部に設けられた
取り付け部51bに、その末端を取り付けている。釣り
合いおもり56は、ガイドレール103,104に案内
されて上下に移動自在になっている。
は、建物50の1階58と2階59との間の空間におけ
る、昇降路のすき間において、エレベータフレーム51
に固定されたサブフレーム51cに取り付けられるよう
薄形となっており、昇降路下方に設けられている。
るエレベータ用昇降かご52の駆動制御について説明す
る。まず、不図示の制御部からの信号により、図1の電
動装置10が作動し、ロータ14と共に入力軸21が回
転すると、入力軸21のクランク部21aによって外歯
歯車60が偏心揺動運動をし、その外歯と噛み合う内歯
を有するシーブ27が減速回転する。かかる減速作用は
公知である。このシーブ27の回転により、その外周面
の溝28内に巻き掛けられたロープ29が駆動されるこ
とによって、エレベータの昇降かご52が上下動する。
なお、入力軸21の回転は減速機20により所定比で減
速されて伝達され、シーブ27が一定の回転速度で回転
する。
キ装置30の電磁石40に電力が供給されるため、かか
る電磁石40がアーマチュア36,37を吸引する。ア
ーマチュア36,37が吸引され、互いに近接する方向
に移動すると、それによりスプリング38,39が押さ
れて収縮し、制動プレート32,33がスプリング3
8,39の付勢力から解放され、固定壁34,35から
離脱するため、中間部材31は回転自在となって、入力
軸21に制動力の付与されない状態が維持される。
停止した場合(停電時を含む)、電磁石40がアーマチ
ュア36,37を吸引できなくなるので、制動プレート
32,33は、スプリング38,39の強い付勢力でア
ーマチュア36,37を介して固定壁34,35に押し
つけられることとなる。かかる場合、固定壁34,35
と制動プレート32,33との間には、大きな摩擦力が
作用するため、かかる摩擦力に基づいて、中間部材31
を介して入力軸21に制動力を付与することができる。
それによりシーブ27の回転が停止することとなる。
プ29を巻き掛けるシーブ27とすると共に、電動装置
10及びブレーキ装置30を入力軸21と直角な同一平
面上に設けているので、従来の駆動装置に比べて入力軸
21の軸方向に薄く構成できる。このように、駆動装置
1を薄くできるため、建物50の1階58と2階59と
の間の、昇降路内で昇降かごに近接して配置することが
できる。従って、駆動装置1の設置及びそのメンテナン
ス時においても、設置場所へのアクセスが容易であり、
また高所で作業を行うこともなくなって作業性が向上す
る。又、出水などの際にも、最下階の床より高い位置に
設けられていれば、駆動装置1が水に浸かる恐れは低く
なり、その機能が損なわれることを極力抑止することが
できる。
明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、
本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能であ
る。例えば、駆動装置は、昇降かごの移動を妨げない限
り、昇降路内に配置するようにしても良い。又、本実施
の形態に示す構成は、駆動装置の一例であり、昇降路下
方で最下階の床より高い位置に設置できる限り、実施の
形態に示す構成に限られない。
かごに係合したロープが巻き付けられ、回転することに
よって前記ロープを移動させるシーブと、前記シーブを
回転させる駆動部とを具備する駆動装置を有し、前記駆
動装置は薄形であり、昇降路内で昇降かごに隣接して、
昇降路下方で最下階の床より高い位置に配置されるの
で、設置及びメンテナンス時においても高所で作業を行
うことがなくなり、作業性が向上する。又、出水などの
際にも、駆動装置が水に浸かる恐れは低くなり、その機
能が損なわれることを極力抑止できる。
置の側断面図である。
す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 昇降かごに係合したロープが巻き付けら
れ、回転することによって前記ロープを移動させるシー
ブと、 前記シーブを回転させる駆動部とを具備する駆動装置を
有し、 前記駆動装置は薄形であり、昇降かごの昇降路内で昇降
かごに隣接して、昇降路下方で最下階の床より高い位置
に配置されることを特徴とするエレベータ装置。 - 【請求項2】 前記駆動部は、電動装置と、前記電動装
置によって回転させられる入力軸及び出力回転輪として
の前記シーブを有する減速機と、前記入力軸に制動力を
付与するブレーキ装置と、を具備し、前記電動装置及び
前記ブレーキ装置を、前記入力軸の軸線方向と直角な方
向で同一平面上に配置すると共に、前記減速機の側端に
配置したことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ
装置。
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Cited By (4)
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JP2003176086A (ja) * | 2002-12-27 | 2003-06-24 | Mitsubishi Electric Corp | エレベーター装置 |
JP2010280511A (ja) * | 2010-09-27 | 2010-12-16 | Mitsubishi Electric Corp | エレベータ装置 |
JP4896339B2 (ja) * | 2000-05-22 | 2012-03-14 | 三菱電機株式会社 | エレベータ装置 |
-
1999
- 1999-08-03 JP JP21948799A patent/JP4129901B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP4896339B2 (ja) * | 2000-05-22 | 2012-03-14 | 三菱電機株式会社 | エレベータ装置 |
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