JP2005231837A - エレベータ用巻上機の手動回転駆動装置およびエレベータ巻上機の手動回転駆動方法 - Google Patents

エレベータ用巻上機の手動回転駆動装置およびエレベータ巻上機の手動回転駆動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】従来装置と比べて、極めて小型で、堅固で、安価で、取扱も簡単で、それらを収納する広いスペースも必要としない手動回転駆動装置を提供する。
【解決手段】4本のアーム11〜14で菱形を造って互いの支点21〜24をそれぞれ旋回可能に軸支して成る菱形アームと、第1支点24を旋回可能に軸支する基台16と、第1支点24に対向する第2支点21に設けられてエレベータ巻上機30の回転部31のピン穴32に着脱可能に固定されることのできるピン36と、第3支点22および第4支点23同士を連結するネジ18と、ネジ18の端部に設けられてネジ18を回転させるレバー15とから成り、レバー15を回転させることにより第2支点21に設けられた回転部係合部材36を上下させるようにした。
【選択図】 図4

Description

本発明は、エレベータ用巻上機の手動回転駆動装置および手動回転駆動方法に関するもので、特に、昇降路内もしくは昇降路上の機械室へ配置するトラクションマシンを有するロープ式エレベータ装置の手動回転駆動装置に関する。
停電等のエレベータ運転が出来ない非常時の従来の第1技術として、非常用電源を用い、これによりエレベータ運転を緊急運転させるものがあった。しかしながら、停電の原因が地震等によりエレベータ回りの配電系統が切断した場合には、非常用電源からも電力供給を受けることができなくなる虞があった。このように非常用電源による運転では同じく信頼性に欠けた。
停電等のエレベータ運転が出来ない非常時の従来の第2技術として、エレベータ巻上機の回転を手動で行っていた(例えば、特許文献1および2参照。)。
特許文献1記載の手動回転駆動装置は、昇降路内の巻上機の手動操作を昇降路外から容易に行うようにするもので、巻上機の回転軸にピニオンを固定し、このピニオンに接離するとともにピニオンを回転させるラックを設け、ブレーキ装置を昇降路外の操作部から解放用ケーブルを介して遠隔操作し、ラックも同様の操作部から噛合用ケーブル及び手動駆動用ケーブルを介して遠隔操作するようにしたものである。
また、特許文献2記載の手動回転駆動装置も、特許文献1記載の手動回転駆動装置と同じく、非常停止したエレベータの復旧の際、修理工が狭く危険な昇降路内に入らずにエレベータホールで楽に、安全にターニングハンドルを回転操作してかごを移動させるようにするもので、巻き上げ機の回転軸にこれと一体に回転する従動クラッチ板を設け、この従動クラッチ板に相対して駆動クラッチ板を設け、停電時に駆動クラッチを従動クラッチ板に接触させ、駆動クラッチをスプロケットとチエーンとを用いて作業者が遠隔のレベータホールでターニングハンドルを回転操作して巻き上げ機の回転軸を回し、かごを上下移動させるものである。
特開2001−122547号公報 特開平2−270792号公報
ところが、特許文献1および2の装置は、機械室レスエレベータへの適用が難しく、噛合用ケーブル及び手動駆動用ケーブルやチエーンといった大掛かりな装置になってしまい、それらを収納する広いスペースも必要となる欠点があった。
本発明は上記問題を解決するためになされたもので、極めて小型で、堅固で、安価で、取扱も簡単で、それらを収納する広いスペースも必要としない手動回転駆動装置を提供することを目的としている。
上記問題を解決するため、請求項1記載のエレベータ用巻上機の手動回転駆動装置の発明は、4本のアームで菱形を造り互いの支点をそれぞれ旋回可能に軸支して成る菱形アームと、該菱形アームの第1支点を旋回可能に軸支する基台と、前記第1支点に対向する第2支点に設けられてエレベータ巻上機の回転部に着脱可能に固定されることのできる回転部係合部材と、他の残りの第3支点および第4支点同士を連結するネジと、該ネジの端部に設けられて該ネジを回転させるレバーとから成り、該レバーを回転させることにより前記第3支点および第4支点間距離を変化させ、それにより前記第2支点に設けられた回転部係合部材を上下させるようにしたことを特徴とする。
請求項2記載のエレベータ用巻上機の発明は、エレベータ用巻上機の回転部の側面周方向に請求項1記載の手動回転駆動装置の回転部係合部材と係合する被係合部分を等間隔に複数個設けたことを特徴とする。
請求項3記載のエレベータ巻上機の手動回転駆動方法の発明は、4本のアームで菱形を造り互いの支点をそれぞれ旋回可能に軸支して成る菱形アームで構成されるジャッキ型の手動回転駆動装置を用い、該菱形アームの第1支点に対向する第2支点に設けられた回転部係合部材をエレベータ巻上機の回転部分の下方近傍にある第1被係合部分に係合させ、レバーを回転させて前記第2支点に設けられた回転部係合部材を上方近傍まで上昇させ、次ぎに、前記手動回転駆動装置を前記第1被係合部分から取り外し、回転軸を通る垂線に対して前記第1被係合部分と線対称の位置近傍にある第2被係合部分に前記回転部係合部材を係合させ、前記レバーを逆転させて前記回転部係合部材を上方近傍から降下させ、以後、これを繰り返しすことにより、エレベータ巻上機を一定方向に連続して回転させることを特徴とする。
請求項4記載のエレベータ巻上機の手動回転駆動方法の発明は、4本のアームで菱形を造り互いの支点をそれぞれ旋回可能に軸支して成る菱形アームで構成されるジャッキ型の手動回転駆動装置を用い、該菱形アームの第1支点に対向する第2支点に設けられた回転部係合部材をエレベータ巻上機の回転部分の上方近傍にある第1被係合部分に係合させ、レバーを回転させて前記第2支点に設けられた回転部係合部材を下方近傍まで降下させ、次ぎに、前記手動回転駆動装置を前記第1被係合部分から取り外し、回転軸を通る垂線に対して前記第1被係合部分と線対称の位置近傍にある第2被係合部分に前記回転部係合部材を係合させ、前記レバーを逆転させて前記回転部係合部材を下方近傍から上昇させ、以後、これを繰り返しすことにより、エレベータ巻上機を一定方向に連続して回転させることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、4本のアームで菱形を造って互いの支点をそれぞれ旋回可能に軸支して成る菱形アームを用いるので、従来装置と比べて、極めて小型で、堅固で、安価で、取扱も簡単で、それらを収納する広いスペースも必要としない手動回転駆動装置が得られる。
請求項2記載の発明によれば、エレベータ用巻上機がその回転部の周方向に手動回転駆動装置の回転部係合部材と係合する被係合部分を等間隔に複数個設けたので、請求項1記載の小型で、堅固で、安価で、取扱も簡単で、それらを収納する広いスペースも必要としない便利な手動回転駆動装置が利用可能となる。
請求項3および4記載の発明によれば、請求項1記載の便利な手動回転駆動装置をエレベータ用巻上機に対して最も効率よく使用することができるようになる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
まず、本発明が適用されるエレベータ装置について簡単に説明する。
図1は本発明が適用される機械室レスエレベータの概念斜視図である。
図において、10は本発明に係る手動回転駆動装置、30は巻上機、31は回転部、40は昇降路、41、42はロープ止め、43、44はかごレール、45、46はカウンタウェイトレール、51はロープ、52、53は頂部プーリ、50は乗かご、54、55は下部プーリ、56はカウンタウェイト、57はプーリである。
巻上機30を昇降路40のピットに固定し、巻上機30の回転部31にロープ51を巻掛ける。このロープ51の一端は昇降路40の頂部に軸支された頂部プーリ52に巻掛けられ、そこから乗かご50の下部に軸支された第1及び第2の下部プーリ54,55を介して昇降路頂部のロープ止め41に固定される。
また、ロープ51の他端は同様に昇降路40の頂部に軸支された他の頂部プーリ53に巻掛けられ、そこからカウンタウェイト56上に軸支されたプーリ57を介して昇降路40の頂部のもう一つのロープ止め42に固定されている。
乗かご50は昇降路40内に平行で垂直に固定された一対のかごレール43,44で水平方向にずれないよう上下方向に案内され、カウンタウェイト56は同様に固定されたカウンタウェイトレール45、46で水平方向にずれないように上下方向に案内される。
巻上機30の中の同期モータ(図2参照)が回転すると、同期モータは回転部31を回転させ、ロープ51を駆動することにより乗かご50を昇降させる。例えば、図において、回転部31が時計方向に回転すると、乗かご50は上昇し、カウンタウェイト56は降下する。
このようなエレベータ装置においては、巻上機30は同期モータとブレーキ装置と回転部を一体化しても、ブレーキ装置の動作が同期モータに影響しないので、不用な振動,騒音を発生することなく、エレベータ利用者やエレベータ装置の設置された建物の居住者に不快感を与えることがないという効果がある。
なお、10は本発明に係る後述の手動回転駆動装置である。
図2は、図1のエレベータ巻上機30の構成を示す断面図である。
図において、30は巻上機、31は回転部。31aは外側面、31bはディスク、33は磁性体からなる円筒部材(回転子ヨークを兼ねる)、34は同期モータである。
ディスク31bは、軸受35を介して回転自在で、軸方向には動かないようにボルト36aで支持軸360に支持されている。支持軸360はその一端をフレーム37にボルト38で固定されている。フレーム37の外延はディスク側に立設してフランジを形成し、このフランジの内側にコイル34a、34a、コア34cを取り付けて同期モータ34の固定子を構成している。一方、永久磁石34bは該固定子の内側に磁気的空隙を介して配置されると共に、ディスク31bを間に挟んで回転部31の反対側に形成された円筒部材33の外側に固定され、同期モータ34の回転子を構成している。
回転部31は円筒部材33にボルト39で固定されて一体となり、同期モータ34の固定子コイル34aを励磁すると、固定子コイル34aと永久磁石34bとで作られる回転磁界により回転部31も回転し、その外側面31aにロープを巻回することとなる。
ディスク31bの外周に僅かの間隔を置いてブレーキシュー(不図示)が配設されており、このブレーキシュウ(不図示)は常時非接触状態に置かれており、制動時にディスク31b側に押圧されるようになっている。
このようにすれば、回転部31の中にモータを組み込まないので、同期モータ34の径を大きくすることができ、モータ軸長を短くても必要なトルクを得られるので、巻上機30全体の軸長を短くでき、昇降路内への配置が容易になる。
また、本実施の形態では、回転部31と円筒部材33とをボルト39で締結する構造なので、回転部31を分離可能であり、回転部31の溝加工などを独立して行えるので、極めて精度良く、効率的に製造加工ができるという効果がある。
更に、回転部31,円筒部材33を別個に交換できるので、交換品を少なくでき、保守コストが低減できるという効果もある。
また、回転部31、同期モータ34,ブレーキ装置(不図示)が夫々独立したパーツになるので、ボルトなどの取り付け用部品,取り付け面の仕様を合わせておけば、エレベータ装置の機種に応じて、各パーツの組合わせが自在にできるので、必要な部品を共用できる。このため、部品コストを低減できるという効果もある。
以上の実施の形態では、永久磁石20を回転子に有する永久磁石型の同期モータ34であったが、インダクションモータでも同様な効果は得られる。
図3は図1に示す本発明に係る手動回転駆動装置10の拡大斜視図である。
図において、10は本発明に係る手動回転駆動装置、11〜14はいずれもアームで、この4本のアームで菱形を造って互いの支点21〜24にピンをそれぞれ旋回可能に挿入して軸支している。この菱形アームの第1支点24を基台16の支持部17で旋回可能に軸支している。この第1支点24に対向する第2支点21にエレベータ巻上機30(図1)の回転部31に着脱可能に固定されることのできる回転部係合部材36を設けている。そして、第3支点22および第4支点23同士を長尺ネジ18で連結し、長尺ネジ18の端部にレバー15を設けている。
レバー15を回転させることにより長尺ネジ自体が回転し、これによって第3支点22と第4支点23間の距離が変化する。
例えば、図において、レバー15を時計方向に回転させると、第3支点22と第4支点23間の距離は短くなっていき、それにより第1支点24と第2支点21間の距離は長くなっていき、結果的に第2支点に設けられた回転部係合部材を上昇させることとなる。
逆に、レバー15を反時計方向に回転させると、第3支点22と第4支点23間の距離は長くなっていき、それにより第1支点24と第2支点21間の距離は短くなっていき、結果的に第2支点に設けられた回転部係合部材を降下させることとなる。
図4は本発明に係る手動回転駆動装置10を用いて図1に図示のエレベータ用巻上機30の回転部31を回転させる様子を説明する斜視図である。
図において、図3と同じ符号は同じ部分を指すので、重複説明は省略する。30はエレベータ用巻上機で、その詳細は図2において説明したとおりであるので、ここでは四角のブロックで示す。31は同じく図2において説明した回転部である。回転部31の側面周方向には複数個の被係合部分(例えば、ピン穴)32が等間隔に設けられている。このピン穴32に手動回転駆動装置10の第2支点21に設けられた回転部係合部材(例えばピン)36が係合すると、手動回転駆動装置10の第2支点21の昇降運動に同伴して回転部31が回転することとなる。
図5は図4に示す手動回転駆動装置10を図の正面向かって右側から見た、側面斜視図である。図において、図4と同じ符号は同じ部分を指している。この図からは、各アーム同士の支点での結合状態、それにレバー15の取り付け状態がよく理解できる。すなわち、各アーム11〜14とも中間部材を介して互いにピン結合されている。アーム13とアーム14の結合部の中間部材は基台16の支持部17であり、アーム13およびアーム11の結合部の中間部材171と、アーム12およびアーム14の結合部の中間部材172との間に長尺ネジ18が貫通している。アーム11およびアーム12の結合部には、互いの間隔を保持するためのスペーサとして中間部材173が介在している。長尺ネジ18の図で手前端部にレバー15が取り付けられている。このレバー15を図で時計方向に回転すると、回転部係合部材36(図3)は上昇する。
図6は図4に示す手動回転駆動装置10を図の正面向かって左側から見た、側面斜視図である。この図からは、長尺ネジ18の下端取り付けの様子がよく判る。アーム12とアーム14の結合部に介在している中間部材172に長尺ネジ18の下端が貫通し、ナットで固定されている。長尺ネジ18は支点22を構成する連結ピンをも貫通している。
図7は図4に示す手動回転駆動装置10の第2支点21が若干上昇した状態を示す正面斜視図である。レバー15は長尺ネジ18から取り外し可能となっている。図において、図4の状態からレバー15を時計方向に回転させ、第3支点22と第4支点23間の距離を短くしていくと、アーム13とアーム14の支点が回転可能となっているので第2支点21に設けられた回転部係合部材36が回転部31を回転させながら上昇していく。
図8は図7に示す手動回転駆動装置10の第2支点21がさらに上昇した状態を示す正面斜視図である。レバー15は多数回回転した結果、第3支点22と第4支点23間の距離はかなり短くなっており、第2支点21に設けられた回転部係合部材36は上昇し、これに伴って回転部係合部材36と係合しているピン穴も上昇するので、回転部31は時計方向に回転する。
図9は図8に示す手動回転駆動装置10を図の正面向かって左側から見た、側面斜視図である。図において、図4と同じ符号は同じ部分を指している。この図からは、第2支点21に設けられた回転部係合部材36が高い位置まで上昇していることが判る。
図10は本発明に係る手動回転駆動装置10を用いてエレベータ用巻上機を回転させる一連の操作を説明する正面概略図である。
操作順序は、図において、左上の(1)から開始し、下方の(2)へ下がり、さらに、下方左の(3)へ移った後、そこから下方右の(4)に移り、上方の(5)へ上がり、右上の(6)で操作の1周期が終わり、再び(1)に戻ることとなる。
図では(1)と(6)、(2)と(5)、(3)と(6)の各操作における手動回転駆動装置10がそれぞれ同じ姿勢を取っているので、それがよく判るように左右に並置して図示している。
次に、エレベータ用巻上機の回転部31を矢印方向(時計方向)へ手動で回転させる操作手順をこれから説明する。
まず、非常停止時にはブレーキシュウ(不図示)がデイスクを拘束しているので、これを解除する。エレベータのかごはバランサと釣り合っているのでブレーキシュウの解除によっても重力によって自然落下することはない。
そこでまず、回転部31の側面周方向にある多数の被係合部分(例えば、ピン穴)32のうち、左下にあるいずれかのピン穴を選び(図ではピン穴321を選んでいる。)、このピン穴321に手動回転駆動装置10の第2支点21に設けられた回転部係合部材(例えばピン)36を係合させ((1)の状態)、その後、レバー15(図4参照)を時計方向(図5参照)に回転させていく。これにより、手動回転駆動装置10の第2支点21が上昇し、回転部31が時計方向に回転を始め、(2)の位置に移る(図7の斜視図参照)。この状態で回転部31のピン穴321は(1)と比べて約45度回転したことになる。
さらに、レバー15を時計方向に回転させていくと、手動回転駆動装置10の第2支点21がさらに上昇し、(3)の位置に移る。この状態で回転部31のピン穴321は(2)と比べて約45度、(1)と比べて約90度、回転したことになる。
次ぎに、手動回転駆動装置10を回転部31から外し、(3)においてピン穴321と線対称の関係にあるピン穴322に手動回転駆動装置10の第2支点21のピン36を係合させ(図4)、レバー15を反時計方向に回転させていく。
これにより、手動回転駆動装置10の第2支点21が降下し始め、回転部31が時計方向に回転を進め、(5)の位置に移る。この状態で回転部31のピン穴321は(3)と比べて約45度回転したことになる。
さらに、レバー15を反時計方向に回転させていくと、手動回転駆動装置10の第2支点21がさらに降下し、(6)の位置に移る。この状態で回転部31のピン穴321は(5)と比べて約45度、(1)と比べて約180度、回転したことになる。
この後、再び(1)に戻って、(1)〜(6)までを繰り返すと、エレベータ用巻上機の回転部31は最初から、360度、すなわち、1回転することになる。
以上は、手動回転駆動装置10の回転部31を時計方向に回転させる場合の説明であったが、反時計方向に回転させるときは、(3)から開始し、レバーを反時計方向に回すことで、(2)の状態に移る。同じようにして(1)→(6)→(5)→(4)の各状態に移して行けば、反時計方向への回転が実行できる。
以上のように、請求項1記載の発明によれば、4本のアームで菱形を造って互いの支点をそれぞれ旋回可能に軸支して成る菱形アームを用いるので、従来装置と比べて、極めて小型で、堅固で、安価で、取扱も簡単で、それらを収納する広いスペースも必要としない手動回転駆動装置が得られる。
請求項2記載の発明によれば、エレベータ用巻上機がその回転部の周方向に手動回転駆動装置の回転部係合部材と係合する被係合部分を等間隔に複数個設けたので、請求項1記載の小型で、堅固で、安価で、取扱も簡単で、それらを収納する広いスペースも必要としない便利な手動回転駆動装置が利用可能となる。
請求項3および4記載の発明によれば、請求項1記載の便利な手動回転駆動装置をエレベータ用巻上機に対して最も効率よく使用することができるようになる。
本発明が適用される機械室レスエレベータの概念斜視図である。 本発明が適用されるエレベータ巻上機の構成を示す断面図である。 エレベータ用巻上機の本発明に係る手動回転駆動装置を示す斜視図である。 本発明に係る手動回転駆動装置10を用いてエレベータ用巻上機を回転させる様子を説明する斜視図である。 図4に示す手動回転駆動装置10を図の右側から見た、側面斜視図である。 図4に示す手動回転駆動装置10を図の左側から見た、側面斜視図である。 図4に示す手動回転駆動装置10の第2支点21が若干上昇した状態を示す斜視図である。 図7に示す手動回転駆動装置10の第2支点21がさらに上昇した状態を示す斜視図である。 図8に示す手動回転駆動装置10を図の左側から見た、側面斜視図である。 本発明に係る手動回転駆動装置10を用いてエレベータ用巻上機を回転させる一連の操作を説明する正面概略図である。
符号の説明
10 本発明に係る手動回転駆動装置
11〜14 アーム
15 レバー
16 基台
17 支持部
18 長尺ネジ
21〜24 支点
30 巻上機
31 回転部
31a 外側面
31b ディスク
32 被係合部分(ピン穴)
33 ディスク
34 同期モータ
34a コイル
34b 永久磁石
34c コア
35 軸受
36 回転部係合部材(ピン)
360 支持軸
36a、38 ボルト
37 フレーム
40 昇降路
41 ロープ止め
42 ロープ止め
43、44 かごレール
45、46 カウンタウェイトレール
51 ロープ
52、53 頂部プーリ
50 乗かご
54、55 下部プーリ
56 カウンタウェイト
57 プーリ

Claims (4)

  1. 4本のアームで菱形を造り互いの支点をそれぞれ旋回可能に軸支して成る菱形アームと、該菱形アームの第1支点を旋回可能に軸支する基台と、前記第1支点に対向する第2支点に設けられてエレベータ巻上機の回転部に着脱可能に固定されることのできる回転部係合部材と、他の残りの第3支点および第4支点同士を連結するネジと、該ネジの端部に設けられて該ネジを回転させるレバーとから成り、該レバーを回転させることにより前記第3支点および第4支点間距離を変化させ、それにより前記第2支点に設けられた回転部係合部材を上下させるようにしたことを特徴とするエレベータ用巻上機の手動回転駆動装置。
  2. エレベータ用巻上機の回転部の側面周方向に請求項1記載の手動回転駆動装置の回転部係合部材と係合する被係合部分を等間隔に複数個設けたことを特徴とするエレベータ用巻上機。
  3. 4本のアームで菱形を造り互いの支点をそれぞれ旋回可能に軸支して成る菱形アームで構成されるジャッキ型の手動回転駆動装置を用い、該菱形アームの第1支点に対向する第2支点に設けられた回転部係合部材をエレベータ巻上機の回転部分の下方近傍にある第1被係合部分に係合させ、レバーを回転させて前記第2支点に設けられた回転部係合部材を上方近傍まで上昇させ、次ぎに、前記手動回転駆動装置を前記第1被係合部分から取り外し、回転軸を通る垂線に対して前記第1被係合部分と線対称の位置近傍にある第2被係合部分に前記回転部係合部材を係合させ、前記レバーを逆転させて前記回転部係合部材を上方近傍から降下させ、以後、これを繰り返しすことにより、エレベータ巻上機を一定方向に連続して回転させることを特徴とするエレベータ巻上機の手動回転駆動方法。
  4. 4本のアームで菱形を造り互いの支点をそれぞれ旋回可能に軸支して成る菱形アームで構成されるジャッキ型の手動回転駆動装置を用い、該菱形アームの第1支点に対向する第2支点に設けられた回転部係合部材をエレベータ巻上機の回転部分の上方近傍にある第1被係合部分に係合させ、レバーを回転させて前記第2支点に設けられた回転部係合部材を下方近傍まで降下させ、次ぎに、前記手動回転駆動装置を前記第1被係合部分から取り外し、回転軸を通る垂線に対して前記第1被係合部分と線対称の位置近傍にある第2被係合部分に前記回転部係合部材を係合させ、前記レバーを逆転させて前記回転部係合部材を下方近傍から上昇させ、以後、これを繰り返しすことにより、エレベータ巻上機を一定方向に連続して回転させることを特徴とするエレベータ巻上機の手動回転駆動方法。
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