JP2964289B2 - エステル化方法 - Google Patents
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- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
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Description
下で、低級ヒドロカルビルカルボン酸を、アルコール
で、エステル化して生成物エステルを製造する改良され
た製造方法に関し、その改良点は、長鎖アルキル置換ベ
ンゼンスルホン酸を触媒として使用することである。
ロカルビルカルボン酸を、アルコールでエステル化して
生成物エステルを製造する方法は、当業界に周知であ
る。かかる生成物エステルを製造する好ましい従来法
は、カルボン酸とアルコールを、実質的に無水の反応媒
体と、さらにエステル化触媒を含む反応器の中で、エス
テル化すること;生成物エステル−水の揮発化共沸混合
物を反応器に接続している蒸留塔から得ること;そして
分離容器中で、生成物−水共沸混合物を相分離させて生
成物エステルを回収することより成る。
9号及び第1,262,645号は、硫酸或いはパラ−
トルエンスルホン酸をエステル化触媒として使用するか
かる方法を開示している。更に、希望するならば、硫酸
ジメチル又は硫酸ジエチルのような硫酸ジアルキルを触
媒先駆物質として使用して、硫酸モノアルキルと硫酸の
加水分解平衡混合物を現場で(その場で)製造してもよ
い。
号も、かかる方法において硫酸のような強い鉱酸やp−
トルエンスルホン酸を、触媒として使用することを教示
している。一方、ヨーロッパ特許公報第158,499
号は、アルキルスルホン酸の脱スルホン化温度が186
℃以上で、かつ好ましい触媒がメタンスルホン酸(CH
3SO3H)であるという条件の下で、触媒は、式RS
O3H〔式中、RはC1〜C12の置換又は非置換の肪
族ハイドロカルビル基である〕のアルキルスルホン酸で
あることをすすめている。
酸塩(SO4 −2)が存在すると、かかる生成物エステ
ルの貯蔵可能性に重大な支障を来たすことがわかった。
例えば、生成物エステル中の酸性硫酸塩の量が、可成り
普通の程度の量であっても存在すると、貯蔵により生成
物エステルが分解して、許容されないカルボン酸が形成
され、生成物エステルの不安定性の原因となることが意
外にもわかった。
含み、かつ24℃における初期カルボン酸酸度が約0.
010%の酢酸である生成物ブチルアセテートは、その
酸度が、貯蔵後15日間で0.05%;43日間で0.
125%;そして69日間で0.175%に上がること
がわかった。貯蔵の間に酢酸の量がこのように増える
と、貯蔵されている生成物エステルの商品価値が低くな
る。
は、生成物エステルの加水分解を触媒化して、カルボン
酸とアルコール出発物質に戻すので、生成物エステルの
貯蔵寿命或いは貯蔵能力を制限したり短縮するものと考
えられる。生成物エステル中のかかる酸性硫酸塩の出所
は、エステル化工程の間に使用される、現場で生成され
るスルホネートエステルの酸触媒が、硫黄酸化物(例え
ば、SO2/SO3)に熱分解して、それが生成物中に
酸性硫酸塩(即ち、SO4 −2)として現われるものと
考えられる。
反応媒体中に存在するアルコールでエステル化されて形
成される。従って、かかる酸性硫酸塩を出来るだけ含ん
でいない生成物エステルを製造することが非常に望まし
い。
化手順によって生成された生成物エステル中の酸性硫酸
塩の存在は、エステル化触媒として長鎖アルキル置換ベ
ンゼンスルホン酸を使用することによって容易に最小化
し得ることを見出した。したがって本発明の目的は、生
成物エステル中の酸性硫酸塩の量を、長鎖アルキル置換
ベンゼンスルホン酸をエステル化触媒として使用するこ
とによって最小化し、それによって貯蔵安定性に優れた
生成物エステルを製造する改良エステル化方法を提供す
ることである。本発明の更なる目的及び利点は、以下逐
次明きらかにされる。
〔式中、Rは、1乃至4個の炭素原子を有するヒドロカ
ルビル基、そしてR′は、2乃至5個の炭素原子を有す
るアルキル基を示す。〕で表わされる生成物エステルを
製造する改良方法である。
ル量の式RCOOHのカルボン酸、及び式R’OHのア
ルコール〔式中、R及びR’は、上で定義した通り。〕
を、カルボン酸、アルカノール、生成物エステル、エス
テル化触媒及び約5重量%以下の水を含む実質的に無水
の反応媒体を収容する反応容器へ、連続的に供給するこ
と;(2)生成物エステルと水を、前記反応容器から、
蒸留によって蒸留塔へ取出すこと;(3)前記蒸留塔
へ、水を添加して生成物エステル−水共沸混合物の生成
を助長させること;及び、(4)前記生成物エステル−
水共沸混合物を、分離容器で相分離させて前記生成物エ
ステルを得ることから実質的に成り、かつこの改良法
は、一般式
有するアルキル基を表わす。〕を有するアルキルベンゼ
ンスルホン酸を、前記エステル化触媒として使用するこ
とによって、前記生成物エステル中に含まれる酸性硫酸
塩の量を最小にすることから成る。
ダイヤグラムの概要図である。図は、生成物エステルと
水が、反応器から蒸留塔へ移送され、生成物エステル−
水共沸混合物が生成され、次いで生成物エステル−水共
沸混合物がデカンターで相分離されて、希望すれば精製
される粗生成物エステルが得られる態様を示している。
乃至5個の炭素原子を有するアルコールと、ヒドロカル
ビル基中に1乃至4個の炭素原子を有するヒドロカルビ
ルカルボン酸とを、実質的に無水の反応媒体中、エステ
ル化触媒の存在下で反応させ、前記生成物エステルを、
生成物エステル−水共沸混合物から相分離によって回収
することから成る生成物エステルを製造するエステル化
法において、長鎖アルキル置換ベンゼンスルホン酸触媒
を使用して生成物エステル中の望ましくない酸性硫酸塩
の生成を最小化することを改良点とするものである。
は、狭く臨界的ではなく、希望しかつ適切である限り、
従来のエステル化法で採用されている通常の条件に対応
させることが出来る。実際に、かかる反応条件と処理技
術は、個々の要望を満足させ、特定の生成物エステルを
製造することが出来るように広範に変化させ且つ調整さ
れる。
COOR’〔式中、Rは、1乃至4個の炭素原子を有す
る線状ヒドロカルビル基、及びR’は、2乃至5個の炭
素原子を有するアルキル基である〕で表わされる。
テート、n−プロピルアセテート、イソ−プロピルアセ
テート、n−ブチルアセテート、イソ−ブチルアセテー
ト、n−ペンチルアセテート、2−メチル−1−ブチル
アセテート、及び3−メチル−1−ブチルアセテートの
ようなアミルアセテート、エチルプロピオネート、n−
プロピルプロピオネート、イソ−プロピルプロピオネー
ト、n−ブチルプロピオネート、イソ−ブチルプロピオ
ネート、n−ペンチルプロピオネートのようなアミルプ
ロピオネート、2−メチル−1−ブチルプロピオネート
及び3−メチル−1−ブチルプロピオネート、エチルア
クリレート、n−プロピルアクリレート、イソ−プロピ
ルアクリレート、n−ブチルアクリレート、イソ−ブチ
ルアクリレート、アミルアクリレート、n−プロピルメ
タクリレート、n−ブチルメタクリレート、n−ブチル
ブチレート等である。
ピル及びブチルのアセテート並びにプロピオネートであ
る。そしてより好ましいエステルは、アセテート、特
に、n−ブチルアセテートである。
出発物質は、式ROOH〔式中、Rは、1乃至4個の炭
素原子を有するハイドロカルビル基を表わす。〕で表わ
される。カルボン酸を例示すると、酢酸、プロピオン
酸、ブタン酸、イソブタン酸、アクリル酸及びメタクリ
ル酸である。
ロピオン酸であって、特に酢酸が好ましい。カルボン酸
出発物質は、精製された単一カルボン酸が最も好ましい
が、希望するならこれらの酸の混合酸を使用することが
出来る。
出発物質は式R’OH〔式中、R’は、2乃至5個の炭
素原子を有するアルキル基を示す。〕で表わされる。ア
ルコールを例示すると、エタノール、n−プロパノー
ル、イソ−プロパノール、n−ブタノール、イソ−ブタ
ノール、第二−ブタノール、第三−ブタノール、1−ペ
ンタノール、2−メチル−1−ブタノール、3−メチル
−1−ブタノール、及びそれらの混合物で例示されるア
ミルアルコール等である。好ましいアルコールは、n−
プロパノール、イソ−プロパノール、n−ブタノール及
びイソ−ブタノールであって、特にn−ブタノールが好
ましい。精製された単一アルコール出発物質を使用する
ことが一層好ましいが、希望によっては、好ましくは同
じ数の炭素原子を有しているアルコールの混合物を使用
され得ることは勿論理解されるところである。例えば、
アミルアルコールは、通常、混合C5アルコールの形で
市販されている。
ステル化触媒は、一般式
を有するアルキル基を表わす。〕で表わされる長鎖アル
キルベンゼンスルホン酸である。かかる酸並びにその製
法は周知である。
個の酸化合物自体と、それらの混合物を包含することは
理解されるところである。例えば、これら個々の酸自体
を単品で使用することに加えて、これらの酸の商用或い
は工業級化合物(即ち、R”で示されるアルキル基が、
通常、8乃至20個の範囲の炭素原子の平均数を表わし
ているような、かかる酸単品の混合物、例えば、一般
に、洗剤の製造に使用されている混合物)を併用するこ
とは有利なことであるし或いは望ましいことである。
ると、n−オクチルベンゼンスルホン酸、n−ノニルベ
ンゼンスルホン酸、n−デシルベンゼンスルホン酸、n
−ウンデシルベンゼンスルホン酸、n−ドデシルベンゼ
ンスルホン酸、n−トリデシルベンゼンスルホン酸、n
−テトラデシルベンゼンスルホン酸、n−ペンタデシル
ベンゼンスルホン酸、n−ヘキサデシルベンゼンスルホ
ン酸、n−ヘプタデシルベンゼンスルホン酸、n−オク
タデシルベンゼンスルホン酸、n−ノニルデシルベンゼ
ンスルホン酸、n−エイコシルベンゼンスルホン酸、及
びそれらの混合が包含される。
広く利用出来る商用級混合物の例としては、当量重量が
約318で、R”が約11.5個の炭素原子の平均アル
キル鎖長を表わしているステパン(Stepan)社製
造のBio−Soft(商標)S−100、平均アルキ
ル鎖長がC11〜C12である線状アルキルベンゼンス
ルホン酸であるAAS−98S(Continenta
l ChemicalCo.)、各々C13の線状アル
キルベンゼンスルホン酸(平均分子量342)及びC
11の線状アルキルベンゼンスルホン酸(平均分子量3
18)であるVista SA697 及びVista
SA597(両方共Vista Chemical
Co.製造)、分枝ドデシルベンゼンスルホン酸である
Stepantan(商標)H−100(Stepan
Co.)、アルキル基(R”)が、約1%のC10、
40%のC11、28%のC12及び31%のC13+
から成る線状アルキルベンゼンスルホン酸(Alfa
Products Co.)等が包含される。
ルベンゼンスルホン酸触媒は、R”が10乃至14個の
炭素原子を有するアルキル基で、そして最も好ましい触
媒は、上述した市販のBio−Soft(商標)S−1
00である。
やかな発熱平衡反応である。基本的な方法は、通常のエ
ステルバッチ(回分式)蒸留ケトル反応器の中で実施さ
れる。この場合、生成物エステルと水が、通常のエステ
ルバッチ蒸留塔の中で、エステル、アルコール及び水の
間の二成分及び三成分不均質共沸混合物の混合物として
平衡エステル化反応から除去され、そしてデカンターで
相分離される。本発明では、任意好適な従来のエステル
型反応器及び蒸留塔を使用することが出来る。然しなが
ら、長時間にわたる酸腐食問題の可能性を考慮するなら
ば、それらのユニットの構築は、耐食性の材料、例えば
316ステンレススチールが好ましい。更に、エステル
バッチ蒸留塔は、少なくとも30のオルダシャウ(Ol
dershaw)トレー或いはプレートを有しているの
が好ましく、そしてそれらトレー或いはプレートの上限
の数は実用面だけを考慮して抑さえるのが好ましい。
質的に等モル量のアルコールと酸を、初期装入反応器に
添加して始めることである。初期装入原料を例示する
と、例えば、酢酸35−50wt%、ブタノール10−
50wt%、酢酸ブチル0−50wt%及び水0−5w
t%から成る。初期装入原料を反応器へ添加し終ってか
ら、エステル化触媒を添加すべきである。次いで、反応
内容物をゆっくりと加熱して、エステルバッチ蒸留塔
を、全還流に到達させる。この方法によって極めて短時
間(例えば、1時間以下)で平衡に到達する。
して操作が一定確実になるのを高めることである。例え
ば、酢酸ブチルの場合、酢酸35wt%、n−ブタノー
ル10wt%、酢酸ブチル50wt%及び水5wt%で
より成る大略の出発組成物に、次いでエステル化触媒を
添加することによって、このことは達成される。このよ
うに一定状態の組成物を反応器へ装入すると、エステル
バッチ蒸留塔は、約1時間半で迅速に一定条件に到達す
る。蒸留塔への添加を希望するならば、遅滞なく開始し
なければならない。このような開始手順は、装置の型式
友び粗生成物エステルの有効性等の特定の条件に依存す
るが、プラント内での時間を節約することが出来る。
流に至ったならば該蒸留塔は定常状態になる。平衡の間
に反応器温度は生成物エステル及び水の生成に起因して
若干下がる。反応器温度と蒸留塔温度とのライニングア
ウト(lining out)は平衡が達成されたこと
の良好な徴候である。
連続的に、好ましくは実質的に等モル比において反応器
に供給される。ここに使用される実質的に等モル比の表
現は約1ないし1.5:1の範囲におけるアルコール対
酸のモル比を包含する。勿論、上記は上記反応物の等モ
ル比を包含し、所望により、より高い、又はより低いア
ルコール対酸の比をも採用することができる。一般的に
酸に対してアルコールのわずかに過剰(例えばn−ブタ
ノール対酢酸の約1.05:1モル比)を使用すること
が好ましい。
本方法の反応速度を高める任意の触媒量であることがで
きる。しかしながら、触媒が迅速な反応を明らかに生ず
ることが好ましい。したがってエステルバッチスチル反
応器(esters batch still rea
ctor)の反応媒体中における本発明のアルキル置換
ベンゼンスルホン酸エステル化触媒の濃度はH2SO4
の重量%として計算して約0.1ないし約5.0重量%
の酸性度の範囲内であることができる。該濃度はH2S
O4の重量%として計算して好ましくは約0.1ないし
約2.0重量%、更に好ましくは約0.2ないし約0.
8重量%の範囲内に保たれる。触媒水準は一定のままで
あることが好ましく、滴定によって毎日監視することが
できる。酸性度水準が容認可能な水準以下に低下した場
合は補充触媒を反応器に添加して所望の反応速度を達成
することができる。
られた反応温度及び反応圧力において行うことができ
る。例えば本明細書に記載の方法は大気圧から約75p
siaまでの範囲にわたる圧力、所望により更に高い圧
力において行うことができ、好ましい圧力は大気圧から
約45psiaまでの範囲にわたる。例えばブチルアセ
テートを生成する場合においては反応器及び蒸留塔を大
気圧よりもわずかに高い、例えば16ないし20psi
aの圧力において維持することが一般的に好ましい。同
様に、エステル化反応は一般的に約80℃ないし180
℃、好ましくは約85℃ないし約140℃の範囲にわた
る温度において行われる。勿論、任意の一つの個々の環
境下における最も好ましい反応条件は個々の生成物エス
テル及び作業者の所望する処理効率(processi
ng efficiency)に大きく関係し、このよ
うな条件は本明細書に説明されるような本発明のより一
層好ましい見地にしたがって、及び/又は簡単な日常実
験を通じて当業者により容易に定められるべきである。
例えばBio Soft(商標)S−100触媒を使用
する場合においては、ブチルアセテートは約120℃の
反応器温度及び大気圧において容易に得ることができる
けれど、大気圧よりもわずかに高い圧力(例えば約16
〜20psia)においては約135℃の反応器温度を
効率的に使用できることがわかった。勿論、塔頂留出物
カルボン酸の低い酸性度及び粗製生成物エステルの高い
純度を維持するためには過度に高い反応温度を強行しな
いことが望ましい。最も好ましくは本発明のエステル化
方法はアルコールが蒸留塔に入るのを防止し、アルコー
ルが低沸点水共沸混合物として塔頂留出物を通過するの
を防止し、かつ/又はジアルキルエーテル副生物にエー
テル化することを防止するためにできるだけ多量のアル
コールの消費を促進するように定常状態の作業条件下に
おいて行われる。すなわち、反応媒体中のカルボン酸酸
性度を例えば滴定によって監視し、前記酸性度水準を定
常状態に維持することが好ましい。
て、実質的に無水の反応媒体、すなわち約5重量%より
も多くない水を含有する媒体、好ましくは約3重量%以
下の水を含有する反応媒体を包含する。反応器における
水の量を上記のような少量に制限することにより高反応
速度が可能となり、かつ反応器における最大生成物エス
テル濃度が保証される。上記のような水の低濃度は達成
可能である。なぜならばエステル化工程により水が副生
物として生成されるけれど、生成された生成物エステル
と水との両方は反応器から容易に蒸留されて蒸留塔に輸
送され、そこで水が大きな百分率(例えば約25〜30
%)を占める水性共沸混合物が形成されるからである。
物エステルと共に十分な水性共沸混合物を保証するのに
一般的に十分でないので若干量の水を蒸留塔に添加して
生成物エステル−水共沸混合物の形成を助けることもま
た一般的に好ましい。他方において、もしも生成物エス
テル−水共沸混合物の含水量が大き過ぎるならば、その
ようなこともまた望ましくない。蒸留塔において生成物
エステル共沸混合物塔頂留出物の除去のために低すぎる
か、又は高すぎる温度を使用することは、いずれも望ま
しくない。例えばもしも蒸留塔における温度が生成物エ
ステル−水共沸混合物の沸点以上に高過ぎるならば過剰
のカルボン酸が塔頂留出物に運ばれることがあり、そし
てもしも前記温度が低過ぎる(過剰の水が蒸留塔に添加
されることによって生ずるような)ならば粗製生成物エ
ステルが過剰のアルコール汽水共発(carryove
r)によって汚染されることがある。したがって蒸留塔
の温度は蒸留塔における任意の適当な点(例えば蒸留塔
への水の下部添加点のわずかに上方)において監視して
該温度を生成物エステル−水共沸混合物の沸点又はその
付近において適切に制御することが好ましい。塔に添加
される水の量は、得られる生成物エステルの量及びその
粗製生成物の純度の両方の見地から最も効果的な結果を
達成することのできる量であることが好ましい。更に、
水は蒸留塔の底部に接近したトレーに添加して生成物エ
ステルの反応器からの共沸混合物としての除去を促進す
ることが好ましいけれど還流を確立し、かつ粗製生成物
を除去された塔頂留出物中におけるカルボン酸の量を最
小化するために、生成物エステル−水共沸混合物の相分
離の際にデカンターから得られる粗製生成物エステルの
若干部分と共に若干の水を蒸留塔の頂部又はその付近の
トレーに添加することもまた好ましい。更に蒸留塔に添
加される水は生成物エステル−水共沸混合物の相分離の
際にデカンターから由来することが好ましいけれど、そ
のような必要はない。蒸留塔に添加される水は所望によ
っては、生成物エステル−水共沸混合物の相分離を促進
するためにデカンターに好ましく添加される新鮮な水と
同一の水源からの水のような新鮮な水でもよい。いかな
る場合においても水の純度は生成物の品質及び生産性に
対して有意の効果を示すことができる。したがって新鮮
な水の水源は脱イオン水であるか、又は或る種の、他の
高純度型の水かであることが好ましい。更に、蒸留塔の
上部位置及び下部位置に対して十分な水の流量を採用し
て高度に効果的な定常流量エステル化方式を達成するこ
とが明らかに一般的に好ましい。例えばブチルアセテー
トの場合においてはブタノール供給物の1ポンド当り、
それぞれ約0.5ポンド及び0.3ポンドの水の流量で
十分であることができる。
共沸混合物の相分離の際に得られる粗製生成物エステル
の若干を蒸留塔の頂部部分に添加することはカルボン酸
が塔頂留出物に進み生成物エステルを汚染することを防
止する助けとなる還流を生じさせるのに好ましい。約
1:1の還流比を維持するために少なくとも十分な量の
上記粗製生成物エステルを(水と共に)蒸留塔の頂部に
戻すことが一般的に好ましい。勿論、所望により、より
高い還流比(例えば3:1まで又はそれ以上)を得るた
めに、より多量の生成物エステルを再循環させることが
できる。
置換ベンゼンスルホン酸触媒の使用に包含される有利な
ファクターは多くあり、その少なからぬものが本明細書
に記載のように貯蔵の際におけるカルボン酸の生成に対
して非常に安定な生成物エステルの生成である。上記し
たように、この安定性は、本発明の長鎖アルキルベンゼ
ンスルホン酸触媒が不安定なスルホン酸エステルの生成
(例えばアルコールと触媒自体との反応から)を抑制
し、したがって生成物エステルにおける酸性硫酸塩、及
び生成物の貯蔵の際における対応するカルボン酸酸性度
の問題の出現を防止することの結果であると思われる。
予想外にも、ガラスから由来することのあるもののよう
な或る種の中性酸性硫酸塩の存在は貯蔵の際においてカ
ルボン酸酸性度の増加を明らかに生じさせないこともわ
かった。確かに、n−ブチルアセテートのカルボン酸酸
性度はガラス容器中に貯蔵した場合に、硫酸塩含量が増
加したにも拘らず時間と共に変化しなかったことがわか
った。この硫酸塩の増加はガラスからの汚染によって生
じたものと考えられる(典型的にはガラス容器中に貯蔵
された少量のエステル試料の硫酸塩含量は1ppmから
5ppmに増加したことがわかった)。すなわち、ガラ
スに起源する上記硫酸塩はエステルのそのカルボン酸へ
の加水分解を生じさせるに当って、アルコールとスルホ
ン酸触媒自体との反応に起源する酸性硫酸塩によって生
ずる前記加水分解と対照的に、明らかに触媒的でない。
本発明を使用することによって得ることのできる生成物
エステル中に含有される酸性硫酸塩の量を最小化する主
要な利点のほかに多数の他の利点が本発明の特定のアル
キルベンゼンスルホン酸触媒の使用に起因することがあ
ると思われる。例えば上記の非常に安定な触媒は高い触
媒活性を示し、また反応器中に非常に安定な反応媒体を
提供することを助ける。確かに本発明の触媒は、従来の
慣用の触媒について通常に要求されているようなエステ
ル化工程中における頻繁な触媒補充添加に対する現在の
必要性を大いに最小化すると思われる。更に本発明の長
鎖アルキルベンゼンスルホン酸触媒は腐食問題を最小化
し、またエステル化中における加熱コイルの炭化又は汚
損を生ずるとは思われないことが考えられる。更にその
上、本発明の触媒のすぐれた安定性の故に、特定の生成
物エステル生成作業の完了時に、使用済みの長鎖アルキ
ルベンゼンスルホン酸触媒を含有する反応がま残留物を
反応器から容易にストリップし(例えば同じ製造装置及
び設備を使用して異なる生成物エステルを目的とする新
しい製造実験を開始することが望まれる場合)、貯蔵
し、次いで再使用することができ、したがって所望によ
り一つの生成物エステル生成作業から別の生成物エステ
ル生成作業への触媒残留物の再循環が可能となることが
考えられる。確かに、本発明の触媒を含有する反応がま
残留物は処分前に2〜3回再循環させ得ることが予期さ
れる(しかしながら完全活性を回復させるために若干の
補充触媒を必要とすることがある)。一般的に、従来慣
用のエステル化触媒を含有する反応がま残留物は、使用
済み触媒組成物中に含有される腐食からの種々の量の炭
化物及び金属の故に容易に再使用することができない。
は周知の、及び文献に記載された広範囲の用途を有す
る。例えばアルキルアセテート及びアルキルプロピオネ
ートのようなエステルは、例えばペイントの溶剤とし
て、及び殺虫剤、除草剤などのような農薬の原料として
特に有用であり、一方においてアルキルアクリレート及
びアルキルメタクリレートのようなエステルは塗料、接
着剤及びプラスチックに、ならびに織物、皮革仕上げ剤
及びペイントに使用されるポリマー用及び樹脂用のモノ
マーとして特に有用である。
図を概略的に示す図面を参照して本発明の好ましい実施
態様を更に説明することができる。
エステルバッチスチルがま)が示され、この反応器にカ
ルボン酸(1)及びアルコール(2)を、生成物エステ
ル及び水を蒸留塔(4)(例えば慣用のエステルバッチ
スチル蒸留塔)に蒸発させるのに十分な温度において、
連続的に供給することができる。反応器のアルコール/
カルボン酸反応媒体中に触媒(3)(すなわちアルキル
置換ベンゼンスルホン酸)が存在し、そして必要に応じ
て、又は所望により補充触媒をエステル化反応に増分的
に添加することができる。
エステル、アルコール及び水の間の二元及び三元の不均
質共沸混合物として、平衡エステル化反応系から、冷却
器又は凝縮器(7)を備えた管路(9)を経由して取り
出すことができる。凝縮された液体は次いで慣用のエス
テル−水共沸混合物デカンター(6)に輸送されること
ができ、そこで相分離が行われる。デカンター(6)の
粗製生成物エステルに富む最上層は管路(10)を経由
して慣用の生成物エステル精製蒸留器(11)に供給し
て軽質分を留去し、所望の精製された生成物エステルを
管路(16)を経由して得ることができる。デカンター
(6)の前記粗製生成物エステルに富む最上層の一部を
管路(12)を経由して蒸留塔(4)の頂部に戻して所
望の還流比を維持することができる。
zeotropic water)の必要量を満たすた
め、及び蒸留塔頂留出物からのカルボン酸を最小化する
ために管路(8)及び(13)を経由してデカンター
(6)の底部水性層を、管路(9)を経由する生成物エ
ステル−水共沸混合物と共に蒸留塔(4)に添加するこ
とができる。
経由してデカンター(6)に添加して相分離を促進し、
かつ蒸留塔(4)に対して十分な水を提供することがで
きる。更に所望により、管路(9)は排ガス管路(2
7)を有することができ、一方において反応器(5)は
ストリップされた貯蔵残留物用タンク(図示省略)に接
続することができる。過剰の水は例えば管路(14)を
経由して下流に除去することができる。
7)を経由して得られる例えばカルボン酸及びアルコー
ルのような軽質分は、第二の慣用のデカンター(26)
のカルボン酸に富む最上層が管路(19)を経由して反
応器(5)に再循環することができるように、冷却器
(30)においてそれらを凝縮させ、次いで前記デカン
ター(26)において相分離させることにより再生する
ことができる。管路(17)は排ガス管路(18)を有
することができる。前記デカンター(26)の最下層は
管路(20)を経由して、水を第一のデカンター(6)
から最終の慣用精製蒸留器又はストリッピング蒸留器
(15)に運ぶ管路(14)に輸送することができる。
前記ストリッピング蒸留器(15)の頂部から管路(2
1)を経由して得られる例えば生成物エステルなどのよ
うな蒸発ガスは冷却器(31)を経由して凝縮され、次
いで所望により再循環管路(19)に添加されるか、又
は排ガス管路(22)を経由して廃棄されることができ
る。最後に前記ストリッピング蒸留器(15)の底部か
ら管路(23)を経由して回収される過剰の水は任意の
適当な環境的に正しい方法において所望どおりに処分す
ることができる。
り、限定的なものではない。本明細書及び特許請求の範
囲に記載されるすべての部、百分率及び割合は特に示さ
れない限り重量によることを理解すべきである。
定される酸性硫酸塩(SO4 −2)の量を定量するため
に本発明で採用する方法は、以下に記すイオンクロマト
グラフィー(IC)である:
酸塩を検出するのに基本的なことは、生成物エステルの
サンプルを、水酸化ナトリウムの稀釈溶液で抽出するこ
とである。例えば、酢酸ブチルの容量は、稀塩基層での
容量の3倍であるので、結果として稀塩基層での硫酸塩
の濃度の3倍になる。次いで、稀塩基抽出物を、イオン
クロマトグラフィーに注入して硫酸塩濃度を測定する。
この方法による硫酸塩の回収は97〜103%である。
00ppm含む標準原体水溶液を調整する。0.01N
NaOH中に約1ppmの硫酸塩を含む第2標準液を
調整。この標準液を試料(サンプル)及びブランクと共
にクロマトグラフ処理する。
数)範囲であるので、汚染に絶えず気を付けねばならな
い。サンプルを取り出したら相対的に硫酸塩が無い容器
に移す。ガラスのビンは、普通数ppmの硫酸塩を含ん
でいるので、サンプルと稀釈液はプラスチックのビンに
貯蔵しておかなければならない。容器の中の硫酸塩をテ
ストするため、脱イオン化した又は他の高純度の水を添
加し、強振盪し、それから水を分析して硫酸塩を検出す
る。使用する容器にかかわらず、ブランク分析をして、
試薬、容器及び他の発生源から分析中にもたらされる硫
酸塩を補正しなければならない。
プルは2つの層を含んでいる場合がある。上部の層は、
主として酢酸ブチルで、下部の層は、主として水であ
る。どちらかの層を分析として硫酸塩を検出することが
出来る。サンプルの希塩基下層は、直接或いは希釈して
分析することが可能である。有機部分はカラムを損傷さ
せることなしにイオンクロマトグラフィ(IC)に直接
注入することは出来ない。上部層の酢酸ブチルのために
工程(c)の抽出手順を利用する。
スサンプルからの上部層を以下のように分析しなければ
ならない。有機サンプルの30±1グラムの各々を0.
01NNaOHの10±グラムと共に、50mLのポリ
エチレンプラスチックビンの中で振盪する。層が分離し
たら直ちに、底部の稀塩基層の若干量を注意深く取り出
してICに注入する。
使用して二重反復試験を行ってIC分析のための2つの
ブランクを作る。
験をするべきである。サンプルの分析は、0.01N
NaOHブランククロマトグラムで得た硫酸塩で補正し
なければならない。0.01N NaOHは、恐らく、
10〜50ppbの硫酸塩を含んでいる。
の量を定量するための本発明で採用される方法を以下に
述べる。
な移動計量容器を用いて250mL三角フラスコに投入
する。
フタレイン指示薬を数滴添加し、標準0.1Nアルコー
ル性水酸化カリウムで滴定してピンクの終点を少なくと
も15秒間持続させる。
度、重量%、例えば、酢酸。
関して定量するために本発明で採用する方法は、塩基で
の滴定より成る。この方法は、実際には、一塩基酸、モ
ノブチルスルホネートとして硫酸を滴定するが、その結
果は、便宜上%硫酸として記録される。この手順を以下
に記載する:
スコの各々に、サンプル10mLをピペットで移し、チ
モールブルーキシレンシアノールFF指示薬を8〜10
滴添加する。
3.0グラムのチモールブルー(Baxter Sci
entific Products製Na塩)及び0.
8グラムのキシレンシアノールFF(Fisher、カ
タログ#1131069)。
mLを各フラスコに添加する。
プロパノール中0.1Nモルホリン標準液で滴定して紫
色からグリーンに色を変化させる。終点に近付いたら、
25mLのビューレットで点滴する。
L。
おり大略換算する。
概略流れ図に対応するエステル化装置を用いて行った。
35段オールダーショー(OldershaW)トレイ
蒸留塔を使用した。
−ブタノールと酢酸との混合物を充填し、そして1.0
重量%のビオソフト(Bio Soft、商標)S−1
00をエステル化触媒として使用した。蒸留塔及び反応
器を窒素ガスで加圧することによって約18〜20ps
iaに保持しながら反応器の内容物を115℃〜120
℃に加熱した。蒸留塔でのn−ブチルアセテートの塔頂
還流の開始及び一定酢酸含量を示す反応がま分析によっ
て判定されるようにエステル化平衡が0.5時間以内に
達成された。触媒の濃度は硫酸として計算して0.29
重量%であった。
−ブタノールのエステル化供給混合物を、反応がまの平
衡を維持しながら生成物エステル/水共沸混合物を気化
させるのに十分である18〜20psiaで110〜1
20℃の温度の反応がまに連続的に供給した。反応がま
中の組成は操作中実質的に一定のままであったが、触媒
の濃度は硫酸として計算して0.29%から0.32%
に及んだ(このわずかな変動は反応がまの液体濃度の変
動のためであった)。
n−ブタノール及び水の間の2成分及び3成分不均一共
沸混合物として蒸留塔の塔頂に残り、冷却器に通した後
に、デカンター中で生成物エステルに富んだ上層と水に
富んだ下層とに相分離させた。デカンター中の水に富ん
だ下相は平均組成で300ppb(0.30ppm)の
酸性スルフェートを含んでいた。
に富んだ上相の約半分を精製用蒸留器に運び、一方前記
粗生成物エステルの残りの半分を蒸留塔の頭部に戻し、
約1:1の還流を保持した。
ポンド当たり約1.1〜1.6ポンドの水を蒸留塔の塔
頂に連続して供給し、またn−ブタノール1ポンド当た
り約0.9〜1.1ポンドの水を塔の下部水供給点(第
17トレイ)に追加した。デカンターから回収された水
相は蒸留塔に再循環せず、その代わりに反応器に戻され
るn−ブチルアセテート及び未反応のブタノール及び酢
酸を回収するための水ストリッピング塔に供給した。廃
棄するのに適するように水を精製した。
験によって製造された精製n−ブチルアセテートの平均
酸性スルフェート含量は20ppbであり、酢酸酸性度
は0.009重量%であった。42℃(107.6°
F)で23日間放置した後、この精製n−ブチルアセテ
ートの酢酸酸性度はなお0.009重量%であった。ま
た、42℃で49、78及び119日間後に、前記酸性
度はそれぞれ0.011重量%、0.016重量%及び
0.015重量%であった。このことは、得られた生成
物エステルのn−ブチルアセテートが貯蔵に際しての酢
酸生成に対して非常に安定であることを示す。
連続操作を添付図面の概略流れ図に対応するエステル化
装置を用いて行った。43段オールダーショートレイ蒸
留塔を使用した。
ステル化触媒としてビオーソフトS−100を充填し、
最後にn−ブタノールを充填し(酢酸対n−ブタノール
のモル比:約1.3:1.0)、加熱を開始した。添加
した触媒の量は約1.1重量%であるように計算した
が、反応器中の触媒含量は硫酸として計算して0.37
%であった。更に酢酸とn−ブタノールとを1:1のモ
ル比で添加して所望の反応がま濃度を得た。
とによって約30psiaに保持しながら反応器の加熱
を開始した。1.5時間加熱した後、105℃の反応器
温度に達し、蒸留塔でのn−ブチルアセテートの塔頂還
流の開始及び反応器中の一定酢酸濃度によって判定され
るようにエステル化平衡が達成された。
−ブタノールのエステル化供給混合物を、反応器の温度
を19〜22psiaで約125〜135℃に保持しな
がら連続的に供給した。同時に、全操作を通して反応器
の平衡を維持しながらエステル/水共沸混合物を生成す
るのに十分な量の水を蒸留塔に添加し始めた。操作中の
平均触媒濃度はH2SO4として計算して0.3重量%
であった。触媒は分解減量を示さないしまたこの操作を
数週間連続して行っている間なんらの組成の追加も要し
なかった。
沸混合物を冷却器によって凝縮させて、デカンター容器
中で相分離した。粗n−ブチルアセテートに富んだ上相
流の平均酸性スルフェート含量は25ppbであること
が確認された。デカンター中の水に富んだ下相の平均酸
性スルフェート含量は300ppbであった。
富んだ層のいくらかを精製用蒸留器に供給し、精製n−
ブチルアセテート製品を製造し、残りを蒸留塔の頭部に
戻して、約1:1の還流を保持した。
たり約1.6ポンド〜1.8ポンドのデカンター中の水
相を蒸留塔の頭部に戻し、またn−ブタノール1ポンド
当たり約0.40ポンド〜0.65ポンドのデカンター
中の水層を蒸留塔の下部点(第4トレイ)に供給した。
デカンターからの残部の水を反応器に戻されるn−ブチ
ルアセテート及び未反応のブタノール及び酢酸を回収す
るための水ストリッピング塔に供給した。廃棄するのに
適するように水を精製した。
また蒸留塔に添加する水を用意するのに十分な新たな水
をデカンターに追加した。
ブチルアセテートの平均酸性スルフェート含量は25p
pbであり、そして平均酢酸酸性度は0.006重量%
であった。
関し種々の酸触媒、すなわち、メタンスルホン酸(MS
A)、p−トルエンスルホン酸(p−TSA)、硫酸
(H2SO4)、ビオ−ソフトS−100(本実施例に
おいては、ドデシルベンゼンスルホン酸、すなわちDB
SAと言う)及びp−オクチルベンゼンスルホン酸(O
BSA)の115℃でのn−ブタノールとの反応性消費
を説明するものである。
n−ブタノールと反応し(25時間経たないうちに20
〜25%の程度に)、対応するスルホン酸エステル(そ
れぞれブチルp−トルエンスルホネート及びブチルメタ
ンスルホネート)を生成したことを示している。約88
時間まで115℃で連続して加熱しても、更に反応しな
いことが示された。このことは平衡が反応条件下に達成
されたことを示唆するものである。データはH2SO4
とn−ブタノールとを混合すると、実質的に瞬時(11
0℃で30秒以内)にモノ−n−ブチルスルフェートが
生成されたことも示している。これに対し、DBSA触
媒は115℃で90時間に亘って加熱した後でさえn−
ブタノールとほとんどまたはまったく反応しないことを
示した。一方、OBSA触媒に関しては115℃で90
時間に亘って加熱するとわずかにスルホン酸エステルへ
のエステル化が認められた。このようなデータは、本発
明の長鎖アルキルベンゼンスルホン酸触媒がアルコール
と触媒それ自体との間の反応のために酸−アルコールエ
ステル化反応中に生ずることがあり得る不安定なスルホ
ン酸エステルの生成に対し他のエステル化触媒よりずっ
と耐性があることを示している。更に、このような望ま
しくないスルホン酸エステル副生物はエステル化反応中
に容易に硫黄酸化物に分解して、これが生成物エステル
を貯蔵する際にカルボン酸を生成する根本原因であると
考えられる。
製エステル化装置で、5種類の異なる触媒を粗生成物エ
ステル中での同等の酸性スルフェートの生成について試
験した。5種類の触媒は次の通りであった。
に行い、同等の蒸留塔及び反応がま操作温度を得た。各
実験に関する使用した供給原料比、供給速度及び6時間
の操作中に観測された温度は次の通りであった。
反応速度を得た。反応がま触媒濃度(H2SO4の%と
して)並びにデカンターの生成物エステルに富んだ上層
の種々の粗生成物エステルに関して観察した結果及びデ
カンターの生成物エステルに富んだ上層及び水に富んだ
下層両方で求めた酸性スルフェート含量は次の通りであ
った。
ーの生成物エステルに富んだ上層及び水に富んだ下層両
方において求めた酸性スルフェート含量から、触媒
「D」、長鎖アルキルベンゼンスルホン酸触媒、すなわ
ち本発明のビオ−ソフトS−100は硫酸(B)、p−
トルエンスルホン酸(C)、1−デカンスルホン酸
(E)及びジエチルスルフェート(A)等の触媒を使用
した場合に達成されるものより前記粗生成物エステル及
び分離した水性層中に含有される酸性スルフェートの量
の最少化に比較的にはるかに優れているのは明らかであ
る。
て連続エステル化操作を行った。本製造実験において
は、プロピオン酸をn−ブタノールでエステル化し、n
−ブチルプロピオネートを製造した。
剰となるようにn−ブタノールとプロピオン酸との混合
物を充填した。酸をまず添加し、次にn−ブタノールを
添加した。n−ブタノールの添加中に、ビオーソフトS
−100(0.88重量%)を反応器に添加した。
105℃に加熱し、そしてn−ブタノール及びプロピオ
ン酸をそれぞれ1.05:1.00のモル比で供給し
た。反応器に原料を充填し、反応温度を達成した後、蒸
留塔への水の添加を開始した。
た。分析によって、反応器中で高い平衡エステル含率が
示された。反応媒体中にジ−n−ブチルエーテルが含ま
れていないことによって、触媒選択性が高いことが示さ
れた。
がま温度及び約97℃の蒸留塔塔頂温度で行った。所望
の生成物エステル−水共沸混合物を得るのに十分な新た
な水(デカンター水ではない)を蒸留塔の塔頂及び塔底
に追加した。
共沸混合物をデカンターで相分離した。
9.5%以上の純度のn−ブチルプロピオネートを得
た。精製n−ブチルプロピオネートの平均酸性スルフェ
ート含量は26ppbであり、酢酸酸性度は0.010
重量%であった。42℃で41日及び96日間放置した
後、前記酸性度はそれぞれ0.007重量%及び0.0
19重量%であった。
パノールとの反応によってn−プロピルアセテートを製
造した。実施例2に記載したエステル化装置及び一般手
順を用いた。
ロパノールを添加した(酢酸対n−プロパノールのモル
比:1.3:1.0)。アルコールを添加しながら、ビ
オ−ソフトS−100触媒(2.6重量%)を反応器に
導入した。反応がまの内容物を蒸留塔での還流を生じる
120℃に加熱した。1:1のモル比の酢酸及びn−プ
ロパノールを反応がまに更に導入し、所望の液面を得
た。この時点での反応がまの分析によって、H2SO4
として計算して0.683%の酸触媒濃度が示された。
加を開始しながら加熱を続けて行った。ほぼこの時に、
蒸留塔の完全還流を停止し、いくらかの塔頂共沸混合物
をデカンターに流入させた。蒸留塔への水の流れは蒸留
塔の上部及び下部供給点においてそれぞれn−プロパノ
ール供給量1ポンド当たり約0.03ポンド及び0.2
5ポンドで安定化させた。
びそれぞれ24psia及び21psiaの蒸留塔下部
及び頭部圧力で安定運転を達成した。
均0.55%の酸性度で一定であり、更に触媒を必要と
しなかった。このことは触媒の高度の安定性を証明する
ものである。
共沸混合物をデカンターで凝縮し、粗n−プロピルアセ
テートに富んだ上相と水性下相とを得た。
らかであるので、そのような改質及び変更は本願の範囲
並びに上記特許請求の範囲の精神及び範囲内にあること
が理解される。
ロカルビル基である)のカルボン酸と、式: R’OH (式中、R’は2ないし5個の炭素原子を有するアルキ
ル基である)のアルカノールとを、該カルボン酸、アル
カノール、生成物エステル、エステル化触媒、及び約5
重量%よりも多くない水を含有する実質的に無水の反応
媒体の入った反応容器に連続的に供給し;(2)生成物
エステル及び水を蒸留によって前記反応容器から蒸留塔
へ移し;(3)前記蒸留塔に水を添加して生成物エステ
ル−水共沸混合物の生成を促進し;次いで(4)別個の
容器中において前記生成物エステル−水共沸混合物を相
分離して前記生成物エステルを得る;ことより実質的に
成る、式: RCOOR’ (式中、R及びR’は上記に定義したとおりである)を
有する生成物エステルの改良製造方法において、その改
良点が式:
キル基である)のアルキルベンゼンスルホン酸を前記エ
ステル化触媒として使用することにより前記生成物エス
テル中に含有される酸性硫酸塩の量を最小化することを
包含する前記改良方法。要点2 エステル化触媒が要点1における式によって表
わされる個々のアルキルベンゼンスルホン酸の混合物を
包含する要点1の方法。要点3 アルコールがプロパノール又はブタノールであ
り、しかもカルボン酸が酢酸、プロピオン酸、アクリル
酸又はメタクリル酸である要点1の方法。要点4 アルキルベンゼンスルホン酸の混合物が式中に
おいてR”が平均約11.5個の炭素原子を有するアル
キル基を表わすものであり、しかもアルコールがn−ブ
タノールであり、カルボン酸が酢酸である要点2の方
法。要点5 アルキルベンゼンスルホン酸触媒がドデシルベ
ンゼンスルホン酸である要点1の方法。要点6 蒸留塔に添加される水が生成物エステル−水共
沸混合物の相分離から由来するものであり、しかも前記
相分離の生成物エステルの一部を蒸留塔に再循環させる
要点1の方法。要点7 エステル化触媒が式:
ル基である)によって表わされる個々のアルキルベンゼ
ンスルホン酸の混合物を包含する要点6の方法。要点8
アルコールが、プロパノール又はブタノールであり、
しかもカルボン酸が酢酸、プロピオン酸、アクリル酸又
はメタクリル酸である要点6の方法要点9 アルキルベ
ンゼンスルホン酸の混合物が式中においてR”が平均約
11.5個の炭素原子を有するアルキル基を表わすもの
であり、しかもアルコールがn−ブタノールであり、そ
してカルボン酸が酢酸である要点7の方法。要点10
アルキルベンゼンスルホン酸触媒がドデシルベンゼンス
ルホン酸である要点6の方法。
概要図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 (1)実質的に等モル量の式: RCOOH (式中、Rは1ないし4個の炭素原子を有する線状ヒド
ロカルビル基である)のカルボン酸と、式: R’OH (式中、R’は2ないし5個の炭素原子を有するアルキ
ル基である)のアルカノールとを、該カルボン酸、アル
カノール、生成物エステル、エステル化触媒、及び約5
重量%よりも多くない水を含有する実質的に無水の反応
媒体の入った反応容器に連続的に供給し;(2)生成物
エステル及び水を蒸留によって前記反応容器から蒸留塔
へ移し;(3)前記蒸留塔に水を添加して生成物エステ
ル−水共沸混合物の生成を促進し;次いで(4)別個の
容器中において前記生成物エステル−水共沸混合物を相
分離して前記生成物エステルを得る;ことより実質的に
成る、式: RCOOR’ (式中、R及びR’は上記に定義したとおりである)を
有する生成物エステルの改良製造方法において、その改
良点が式: 【化1】 (式中、R”は8ないし20個の炭素原子を有するアル
キル基である)のアルキルベンゼンスルホン酸を前記エ
ステル化触媒として使用することにより前記生成物エス
テル中に含有される酸性硫酸塩の量を最小化することを
包含する前記改良方法。 - 【請求項2】 蒸留塔に添加される水が生成物エステル
−水共沸混合物の相分離から由来するものであり、しか
も前記相分離の生成物エステルの一部を蒸留塔に再循環
させる請求項1の方法。 - 【請求項3】 エステル化触媒が式: 【化2】 (式中、R”は炭素原子8ないし20個を有するアルキ
ル基である)によって表わされる個々のアルキルベンゼ
ンスルホン酸の混合物を包含する請求項1の方法。
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