JP2944623B2 - 陰極線管及び陰極線管の製造方法 - Google Patents
陰極線管及び陰極線管の製造方法Info
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- JP2944623B2 JP2944623B2 JP10100969A JP10096998A JP2944623B2 JP 2944623 B2 JP2944623 B2 JP 2944623B2 JP 10100969 A JP10100969 A JP 10100969A JP 10096998 A JP10096998 A JP 10096998A JP 2944623 B2 JP2944623 B2 JP 2944623B2
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- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J9/00—Apparatus or processes specially adapted for the manufacture, installation, removal, maintenance of electric discharge tubes, discharge lamps, or parts thereof; Recovery of material from discharge tubes or lamps
- H01J9/02—Manufacture of electrodes or electrode systems
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- H01J9/263—Sealing together parts of vessels specially adapted for cathode-ray tubes
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- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
- Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は陰極線管及び陰極線
管の製造方法に関し、さらに詳しくは、陰極線管の製造
時の孔の塞がり、またはエミッション効率の低下を最小
化してクラックの発生率を減らすことができ、製造工程
数を減らせる陰極線管と陰極線管の製造方法に関する。
管の製造方法に関し、さらに詳しくは、陰極線管の製造
時の孔の塞がり、またはエミッション効率の低下を最小
化してクラックの発生率を減らすことができ、製造工程
数を減らせる陰極線管と陰極線管の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、陰極線管は電子銃から放出され
た電子ビームを外部の映像信号に基づき偏向させ、画面
上の蛍光物質をたたいて画像を再現する構造である。図
8に一般的な陰極線管の概略断面図を示す。陰極線管
は、内側面に蛍光体2が塗布されて実質的に画面を構成
するパネル4と、電子銃10を収納するネック12と、
パネル4とネック12とを滑らかに連結してバルブ16
を構成し、外側に偏向ユニット6が位置するファンネル
8とを備えている。さらに陰極線管には、電子銃10を
搭載するステム14がネック12に取り付けられてい
る。ステム14には、図9に示すように、電子銃を搭載
するための金属製のピン20が円周状に数本ないし数十
本設けられている。また、ステム14にはピン20を支
持する突起部19が形成され、最外周にフランジ18が
形成されている。電子銃10は、ステム14に搭載され
て電流を供給されることにより、陰極から熱電子を放出
する。
た電子ビームを外部の映像信号に基づき偏向させ、画面
上の蛍光物質をたたいて画像を再現する構造である。図
8に一般的な陰極線管の概略断面図を示す。陰極線管
は、内側面に蛍光体2が塗布されて実質的に画面を構成
するパネル4と、電子銃10を収納するネック12と、
パネル4とネック12とを滑らかに連結してバルブ16
を構成し、外側に偏向ユニット6が位置するファンネル
8とを備えている。さらに陰極線管には、電子銃10を
搭載するステム14がネック12に取り付けられてい
る。ステム14には、図9に示すように、電子銃を搭載
するための金属製のピン20が円周状に数本ないし数十
本設けられている。また、ステム14にはピン20を支
持する突起部19が形成され、最外周にフランジ18が
形成されている。電子銃10は、ステム14に搭載され
て電流を供給されることにより、陰極から熱電子を放出
する。
【0003】ステム14をネック12に取り付ける従来
の方法は次の通りである。図9はステム14をネック1
2に取り付ける前の状態を表す図面である。すなわち、
ステム14のフランジ18周辺部をトーチTなどで加熱
し、両者を融着した後、残ったネック12の下部を廃棄
処理するものである。また、特開平8−83582号公
報は、ネックの直径を小さくして偏向電流による電力の
消耗を減らすために、内径を開口端に近づくほど増大さ
せたネックの開口端部を、ステムのフランジ部の内側面
に当接させた状態で、加熱融着する技術を開示してい
る。
の方法は次の通りである。図9はステム14をネック1
2に取り付ける前の状態を表す図面である。すなわち、
ステム14のフランジ18周辺部をトーチTなどで加熱
し、両者を融着した後、残ったネック12の下部を廃棄
処理するものである。また、特開平8−83582号公
報は、ネックの直径を小さくして偏向電流による電力の
消耗を減らすために、内径を開口端に近づくほど増大さ
せたネックの開口端部を、ステムのフランジ部の内側面
に当接させた状態で、加熱融着する技術を開示してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の技
術は次のような問題点を有する。まず図9に図示されて
いる従来技術は、融着後残ったネック部の下部が切断さ
れる際や切断されて落ちた際に、微細なガラス粉を発生
させる。かかるガラス粉は、工場内を漂いながらステム
の電子銃方向と反対に連結される排気管などを通じて、
または融着前のネックを通じて陰極線管内部に侵入し、
カラー陰極線管の色選別電極であるシャドーマスクの微
細孔を塞ぎ、陰極線管に致命的な不良をもたらす原因と
なる。また、融着後にネック部の下部を廃棄処理するの
で生産コストが高くなる。
術は次のような問題点を有する。まず図9に図示されて
いる従来技術は、融着後残ったネック部の下部が切断さ
れる際や切断されて落ちた際に、微細なガラス粉を発生
させる。かかるガラス粉は、工場内を漂いながらステム
の電子銃方向と反対に連結される排気管などを通じて、
または融着前のネックを通じて陰極線管内部に侵入し、
カラー陰極線管の色選別電極であるシャドーマスクの微
細孔を塞ぎ、陰極線管に致命的な不良をもたらす原因と
なる。また、融着後にネック部の下部を廃棄処理するの
で生産コストが高くなる。
【0005】前記特開平8−83582号公報に記載の
陰極線管及びその製造方法は、ネックの開口端をステム
のフランジ部の内側面に当接させた状態で加熱融着する
際に、次のような問題を有する。即ち、ステムをネック
部に融着する実際の工程では、ネックに連結されるファ
ンネルを固定手段で把持し、ネックを一定位置で固定す
る。しかし、実際上は、この固定手段に作動誤差が生じ
たり、他の理由による誤差が発生する場合が少なくな
い。また、ネックの長さが360°の円周方向に一定で
なくてネックの開口端が同一面内にない場合も多々あ
る。さらに、フランジ内側面は完全な平坦面に形成され
ていない場合が多い。従って、ネックの開口端とステム
のフランジ面とが完全に一致せず、ネックの開口端とス
テムのフランジ面との間に実質的に少しのギャップが存
在する状態で両者を融着加工しなければならない。
陰極線管及びその製造方法は、ネックの開口端をステム
のフランジ部の内側面に当接させた状態で加熱融着する
際に、次のような問題を有する。即ち、ステムをネック
部に融着する実際の工程では、ネックに連結されるファ
ンネルを固定手段で把持し、ネックを一定位置で固定す
る。しかし、実際上は、この固定手段に作動誤差が生じ
たり、他の理由による誤差が発生する場合が少なくな
い。また、ネックの長さが360°の円周方向に一定で
なくてネックの開口端が同一面内にない場合も多々あ
る。さらに、フランジ内側面は完全な平坦面に形成され
ていない場合が多い。従って、ネックの開口端とステム
のフランジ面とが完全に一致せず、ネックの開口端とス
テムのフランジ面との間に実質的に少しのギャップが存
在する状態で両者を融着加工しなければならない。
【0006】しかし、ネックとフランジとの間にギャッ
プが存在する状態で加熱融着を行うと、例えばトーチの
火炎がギャップからネックの内側へ進入してしまい、ネ
ックの内側に位置する電子銃の電極やステムピンが酸化
され、エミッション効率を低下させる一つの要因とな
る。かかる製造方法は前記問題点のために、ネック部の
末端を加熱した後、追加工程においてステムをファンネ
ル側に移動させ、ネック部とステムのフランジを融着さ
せることが必要となる。
プが存在する状態で加熱融着を行うと、例えばトーチの
火炎がギャップからネックの内側へ進入してしまい、ネ
ックの内側に位置する電子銃の電極やステムピンが酸化
され、エミッション効率を低下させる一つの要因とな
る。かかる製造方法は前記問題点のために、ネック部の
末端を加熱した後、追加工程においてステムをファンネ
ル側に移動させ、ネック部とステムのフランジを融着さ
せることが必要となる。
【0007】さらに、前記製造方法においては、ネック
部末端をステムのフランジ内側面に当接させて融着加工
するので、加熱されたネック部の末端がステムの突起部
と融着し、クラックの原因となる場合がある。本発明
は、前記課題を解決するために、ネック部分が構造的に
強く、高品質な陰極線管及び高品質な陰極線管を容易か
つ低コストで製造できる陰極線管の製造方法を提供する
ことを目的とする。
部末端をステムのフランジ内側面に当接させて融着加工
するので、加熱されたネック部の末端がステムの突起部
と融着し、クラックの原因となる場合がある。本発明
は、前記課題を解決するために、ネック部分が構造的に
強く、高品質な陰極線管及び高品質な陰極線管を容易か
つ低コストで製造できる陰極線管の製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願第1発明は、パネル
部と、ネック部と、ファンネル部と、ステム部とを備え
た陰極線管を提供する。パネル部は、内側に蛍光体層が
設けられている。ネック部は、パネル部に向かって電子
ビームを放出する電子銃を収容するためのものであり、
一端が開口して形成されている。ファンネル部は、パネ
ル部とネック部とを連結するものである。ステム部は、
ネック部の開口部に封着されるフランジを有し、電子銃
が搭載される。
部と、ネック部と、ファンネル部と、ステム部とを備え
た陰極線管を提供する。パネル部は、内側に蛍光体層が
設けられている。ネック部は、パネル部に向かって電子
ビームを放出する電子銃を収容するためのものであり、
一端が開口して形成されている。ファンネル部は、パネ
ル部とネック部とを連結するものである。ステム部は、
ネック部の開口部に封着されるフランジを有し、電子銃
が搭載される。
【0009】ネック部の開口端における内径は、ステム
部のフランジ外径より大きく形成されている。この陰極
線管は、ネック部の開口端を基準とし、電子ビームの進
行方向を正に取ると、ステ120ム部のフランジ外側面
の位置xが0<x<+2D 3 (D3は前記ステム部のフラ
ンジの厚さ)の範囲にある状態で、ステム部とネック部
とを封着した後、前記ステム部を前記正方向とは逆方向
に移動させることにより前記ネック部開口端の内側及び
外側を滑らかに仕上げて製造されている。
部のフランジ外径より大きく形成されている。この陰極
線管は、ネック部の開口端を基準とし、電子ビームの進
行方向を正に取ると、ステ120ム部のフランジ外側面
の位置xが0<x<+2D 3 (D3は前記ステム部のフラ
ンジの厚さ)の範囲にある状態で、ステム部とネック部
とを封着した後、前記ステム部を前記正方向とは逆方向
に移動させることにより前記ネック部開口端の内側及び
外側を滑らかに仕上げて製造されている。
【0010】ステム部のフランジの外側面を前記範囲に
位置させた状態でステム部とネック部とが封着され、ス
テム部を負方向に移動させてネック部開口端の内側及び
外側を滑らかに形成された陰極線管は、製造工程におい
てステム部の突起部とネック部の内壁とが接触してクラ
ックが発生したり、電子銃の電極やステム部のピンが酸
化したりせず、エミッション効率に優れ、高い品質を有
している。しかも、ネックの外径が増加しないので、後
工程で偏向ヨークを容易に設置できる。本願第2発明に
係る陰極線管は、ステム部のフランジ外側面の位置xが
ネック部の開口端を基準として正方向に+0.3<x<
+0.8mmの範囲にある状態で、ステム部とネック部
とを封着して製造されている。
位置させた状態でステム部とネック部とが封着され、ス
テム部を負方向に移動させてネック部開口端の内側及び
外側を滑らかに形成された陰極線管は、製造工程におい
てステム部の突起部とネック部の内壁とが接触してクラ
ックが発生したり、電子銃の電極やステム部のピンが酸
化したりせず、エミッション効率に優れ、高い品質を有
している。しかも、ネックの外径が増加しないので、後
工程で偏向ヨークを容易に設置できる。本願第2発明に
係る陰極線管は、ステム部のフランジ外側面の位置xが
ネック部の開口端を基準として正方向に+0.3<x<
+0.8mmの範囲にある状態で、ステム部とネック部
とを封着して製造されている。
【0011】通常用いられる厚さ1.5〜3mmのフラ
ンジを有するステム部の場合、前記範囲に位置させた状
態でステム部とネック部とが封着されていることが好ま
しい。本願第3発明に係る陰極線管は、ネック部の開口
端がステム部のフランジの内側面と外側面との間に位置
する状態で、ステム部とネック部とを封着して製造され
ている。
ンジを有するステム部の場合、前記範囲に位置させた状
態でステム部とネック部とが封着されていることが好ま
しい。本願第3発明に係る陰極線管は、ネック部の開口
端がステム部のフランジの内側面と外側面との間に位置
する状態で、ステム部とネック部とを封着して製造され
ている。
【0012】ネック部末端が同一平面上にそろわない場
合でも、クラックが発生したり電子銃の電極やステム部
のピンが酸化したりすることを防止できる。本願第4発
明に係る陰極線管においては、ステム部と封着されたネ
ック部の開口端がステム部のフランジの内側面と外側面
との間に位置している。一般的に、ステム部とネック部
とが前記位置関係にあると、両者の封着部分を滑らかに
形成しやすい。
合でも、クラックが発生したり電子銃の電極やステム部
のピンが酸化したりすることを防止できる。本願第4発
明に係る陰極線管においては、ステム部と封着されたネ
ック部の開口端がステム部のフランジの内側面と外側面
との間に位置している。一般的に、ステム部とネック部
とが前記位置関係にあると、両者の封着部分を滑らかに
形成しやすい。
【0013】本願第5発明に係る陰極線管においては、
ステム部と封着されているネック部の開口端近傍におい
て、ネック部の外側面と内側面とが滑らかに形成されて
いる。ステム部の突起部とネック部の内壁とが接触しに
くく、クラックの発生を防止できる。本願第6発明に係
る陰極線管は、ステム部と封着前のネック部の内径が一
定に形成されている。第6発明と同様の作用を有する。
ステム部と封着されているネック部の開口端近傍におい
て、ネック部の外側面と内側面とが滑らかに形成されて
いる。ステム部の突起部とネック部の内壁とが接触しに
くく、クラックの発生を防止できる。本願第6発明に係
る陰極線管は、ステム部と封着前のネック部の内径が一
定に形成されている。第6発明と同様の作用を有する。
【0014】本願第7発明に係る陰極線管は、ステム部
と封着前のネック部の開口端近傍の外径及び内径が、ネ
ック部の開口端に近づくにつれて漸次増加するように形
成されている。ネック部の内径を全体として小さく形成
でき、消費電力を低減させることができる。本願第8発
明に係る陰極線管は、ステム部と封着前のネック部の開
口端近傍の内径がネック部の開口端に近づくにつれて漸
次増加するように形成され、ネック部の外径が一定に形
成されている。前記第7発明と同様の作用効果を有す
る。
と封着前のネック部の開口端近傍の外径及び内径が、ネ
ック部の開口端に近づくにつれて漸次増加するように形
成されている。ネック部の内径を全体として小さく形成
でき、消費電力を低減させることができる。本願第8発
明に係る陰極線管は、ステム部と封着前のネック部の開
口端近傍の内径がネック部の開口端に近づくにつれて漸
次増加するように形成され、ネック部の外径が一定に形
成されている。前記第7発明と同様の作用効果を有す
る。
【0015】本願第9発明に係る陰極線管は、蛍光体層
を有するパネル部と電子銃を収納するための開口を設け
たネック部と前記パネル部とネック部とを連結するファ
ンネル部とを有するバルブの前記ネックの開口端に、電
子銃を搭載したステム部のフランジを封着して陰極電管
を製造する方法であって、下記A〜C工程を含む陰極線
管の製造方法を提供する。 A;ネック部の開口端の内径より小さいフランジ外径を
有するステム部を準備する工程。 B;ネック部の開口端を基準とし、電子銃から放出され
る電子ビームの進行方向を正に取ると、ステム部のフラ
ンジの外側面の位置xを0<x<+2D 3 (D3は前記フ
ランジの厚さ)の範囲に調整した状態で、ネック部の側
面を溶融させる工程。 C;ステム部とネックとを封着させた後、ステム部を正
方向と逆方向に移動させ、ネック部の開口端を滑らかに
仕上げる工程。
を有するパネル部と電子銃を収納するための開口を設け
たネック部と前記パネル部とネック部とを連結するファ
ンネル部とを有するバルブの前記ネックの開口端に、電
子銃を搭載したステム部のフランジを封着して陰極電管
を製造する方法であって、下記A〜C工程を含む陰極線
管の製造方法を提供する。 A;ネック部の開口端の内径より小さいフランジ外径を
有するステム部を準備する工程。 B;ネック部の開口端を基準とし、電子銃から放出され
る電子ビームの進行方向を正に取ると、ステム部のフラ
ンジの外側面の位置xを0<x<+2D 3 (D3は前記フ
ランジの厚さ)の範囲に調整した状態で、ネック部の側
面を溶融させる工程。 C;ステム部とネックとを封着させた後、ステム部を正
方向と逆方向に移動させ、ネック部の開口端を滑らかに
仕上げる工程。
【0016】ステム部のフランジとネック部の開口端と
を前記の位置関係で封着させることにより、封着工程の
際に熱がネック部の内部に進入することを防止できる。
従って、電子銃の電極やステム部のピンが酸化してエミ
ッション効率が低下することを防止できる。また、ネッ
ク部の開口端がステム部の突起部と接触しにくく、製造
される陰極線管にクラックが発生しにくい。
を前記の位置関係で封着させることにより、封着工程の
際に熱がネック部の内部に進入することを防止できる。
従って、電子銃の電極やステム部のピンが酸化してエミ
ッション効率が低下することを防止できる。また、ネッ
ク部の開口端がステム部の突起部と接触しにくく、製造
される陰極線管にクラックが発生しにくい。
【0017】本願第10発明に係る陰極線管の製造方法
は、ネック部の側面を溶融させるB工程において、ステ
ム部のフランジの外側面の位置xをネック部の開口端を
基準として正方向に+0.3<x<+0.8mmの範囲
に調整する。通常用いられる厚さ1.5〜3mmのフラ
ンジを有するステム部の場合、前記範囲に位置させた状
態でステム部とネック部とが封着されることが好まし
い。
は、ネック部の側面を溶融させるB工程において、ステ
ム部のフランジの外側面の位置xをネック部の開口端を
基準として正方向に+0.3<x<+0.8mmの範囲
に調整する。通常用いられる厚さ1.5〜3mmのフラ
ンジを有するステム部の場合、前記範囲に位置させた状
態でステム部とネック部とが封着されることが好まし
い。
【0018】本願第11発明に係る陰極線管の製造方法
は、ネック部の側面を溶融させるB工程において、ステ
ム部のフランジの内側面と外側面との間にネック部の末
端を位置させる。前記第3発明と同様の作用を有する。
本願第12発明に係る陰極線管の製造方法は、ステム部
を準備するA工程に、通気手段を連結させたステム部を
準備する工程をさらに含み、ネック部の側面を溶融させ
るB工程に、通気手段を通じて圧縮空気をバルブ内に供
給する工程をさらに含んでいる。
は、ネック部の側面を溶融させるB工程において、ステ
ム部のフランジの内側面と外側面との間にネック部の末
端を位置させる。前記第3発明と同様の作用を有する。
本願第12発明に係る陰極線管の製造方法は、ステム部
を準備するA工程に、通気手段を連結させたステム部を
準備する工程をさらに含み、ネック部の側面を溶融させ
るB工程に、通気手段を通じて圧縮空気をバルブ内に供
給する工程をさらに含んでいる。
【0019】ステム部とネック部とを封着させる際に、
ネック部の開口端が内側に膨らむのを圧縮空気により防
止することができ、ピンを支持するステム部の突起部と
ネック部の内壁とが接触してクラックが発生することを
防止できる。本願第13発明に係る陰極線管の製造方法
は、B工程及びC工程に先だって、ネック部の内径が一
定に形成されたバルブを準備する工程を含んでいる。前
記第9〜11発明と同様の作用効果を有する。
ネック部の開口端が内側に膨らむのを圧縮空気により防
止することができ、ピンを支持するステム部の突起部と
ネック部の内壁とが接触してクラックが発生することを
防止できる。本願第13発明に係る陰極線管の製造方法
は、B工程及びC工程に先だって、ネック部の内径が一
定に形成されたバルブを準備する工程を含んでいる。前
記第9〜11発明と同様の作用効果を有する。
【0020】本願第14発明に係る陰極線管の製造方法
は、B工程及びC工程に先だって、ネック部の開口端近
傍部分における外径及び内径が、ネック部の開口端に近
づくにつれて漸次増加するように形成されたバルブを準
備する工程を含んでいる。前記第9〜11発明と同様の
作用効果を有する。本願第15発明に係る陰極線管の製
造方法は、B工程及びC工程に先だって、ネック部の開
口端近傍部分における内径がネック部の開口端に近づく
につれて漸次増加するように、かつ外径が一定に形成さ
れたバルブを準備する工程を含んでいる。前記第9〜1
1発明と同様の作用効果を有する。
は、B工程及びC工程に先だって、ネック部の開口端近
傍部分における外径及び内径が、ネック部の開口端に近
づくにつれて漸次増加するように形成されたバルブを準
備する工程を含んでいる。前記第9〜11発明と同様の
作用効果を有する。本願第15発明に係る陰極線管の製
造方法は、B工程及びC工程に先だって、ネック部の開
口端近傍部分における内径がネック部の開口端に近づく
につれて漸次増加するように、かつ外径が一定に形成さ
れたバルブを準備する工程を含んでいる。前記第9〜1
1発明と同様の作用効果を有する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
例を添付図面を参照して詳しく説明する。図1は、本発
明の第1実施形態例による陰極線管のネック部20とス
テム26との構成を示す概略断面図である。陰極線管の
全体構成は、図8で示した従来の陰極線管と同様であ
り、内側面に蛍光体が塗布されたパネルと、電子銃を収
納するネックと、パネルとネックとを滑らかに連結する
ファンネル22と、ネックに取り付けられたステムとか
ら構成されている。
例を添付図面を参照して詳しく説明する。図1は、本発
明の第1実施形態例による陰極線管のネック部20とス
テム26との構成を示す概略断面図である。陰極線管の
全体構成は、図8で示した従来の陰極線管と同様であ
り、内側面に蛍光体が塗布されたパネルと、電子銃を収
納するネックと、パネルとネックとを滑らかに連結する
ファンネル22と、ネックに取り付けられたステムとか
ら構成されている。
【0022】ネック部20は、その外径及び内径D1 と
もに一定に形成されている。ステム26は、図示しない
電子銃に電源を印加するピン24を有し、ピン24は突
起部27により支持されている。ステム26の外径(フ
ランジ30の直径)D2 は、前記ネックの内径D1 より
小さく形成され、フランジ30は厚さD3 mmを有して
いる。ステム26のフランジ30の厚さは、陰極線管の
大きさにより、あるいは製造時の誤差により少しの差は
あるが、通常は1.5〜3mm程度が好ましく用いられ
る。
もに一定に形成されている。ステム26は、図示しない
電子銃に電源を印加するピン24を有し、ピン24は突
起部27により支持されている。ステム26の外径(フ
ランジ30の直径)D2 は、前記ネックの内径D1 より
小さく形成され、フランジ30は厚さD3 mmを有して
いる。ステム26のフランジ30の厚さは、陰極線管の
大きさにより、あるいは製造時の誤差により少しの差は
あるが、通常は1.5〜3mm程度が好ましく用いられ
る。
【0023】また、ステム26には、陰極線管が外形を
完全に構成した時、管内の空気を排気するための排気管
28が連結されている。この排気管28には、圧縮空気
発生手段Aを連結可能である。前記構造のネック部20
の内側にステムを取り付ける場合、まずステム26のフ
ランジ30の外側面30aを、ネック部20の開口端を
基準とし、電子ビーム進行方向を正に取って、0〜+2
D 3 の範囲に位置させておく。前記厚さ1.5〜3mm
程度のフランジ30を用いる場合は、好ましくはフラン
ジ30の外側面30aを、ネック部20の開口端から電
子ビーム進行方向に+0.3〜+0.8mm範囲に位置
させる。フランジ30の位置を前記のように定める理由
は、図2に示すように、加熱により溶けたネック部20
の開口端は玉状に膨らんで短くなるためであり、その差
は最大でフランジ30の厚さD3の2倍程になるためで
ある。また、フランジ30の位置を前記のように調整す
ることにより、加熱時に熱がネック部20の内部に入る
ことを防止することができ、電子銃の電極やピン24の
酸化を防止できるためである。
完全に構成した時、管内の空気を排気するための排気管
28が連結されている。この排気管28には、圧縮空気
発生手段Aを連結可能である。前記構造のネック部20
の内側にステムを取り付ける場合、まずステム26のフ
ランジ30の外側面30aを、ネック部20の開口端を
基準とし、電子ビーム進行方向を正に取って、0〜+2
D 3 の範囲に位置させておく。前記厚さ1.5〜3mm
程度のフランジ30を用いる場合は、好ましくはフラン
ジ30の外側面30aを、ネック部20の開口端から電
子ビーム進行方向に+0.3〜+0.8mm範囲に位置
させる。フランジ30の位置を前記のように定める理由
は、図2に示すように、加熱により溶けたネック部20
の開口端は玉状に膨らんで短くなるためであり、その差
は最大でフランジ30の厚さD3の2倍程になるためで
ある。また、フランジ30の位置を前記のように調整す
ることにより、加熱時に熱がネック部20の内部に入る
ことを防止することができ、電子銃の電極やピン24の
酸化を防止できるためである。
【0024】このような状態でトーチTによる加熱など
通常用いられる方法でネック部20を溶融させ、ステム
26とネック部20とを融着する。両者を融着したら、
完全に冷却して固着される前に、ステム26を外側(電
子ビームの進行方向と逆方向)に少し引っ張り、ネック
部20を伸ばして図3に示す湾曲部分Sを形成するよう
にしてネックとステムとを一体に形成する。
通常用いられる方法でネック部20を溶融させ、ステム
26とネック部20とを融着する。両者を融着したら、
完全に冷却して固着される前に、ステム26を外側(電
子ビームの進行方向と逆方向)に少し引っ張り、ネック
部20を伸ばして図3に示す湾曲部分Sを形成するよう
にしてネックとステムとを一体に形成する。
【0025】このようにステム26を電子ビーム方向と
反対方向に移動させることにより、ネック部20の開口
端が加熱されて内側と外側とに膨らんだ部分F(図2参
照)を滑らかに形成できる。このように形成されたネッ
クは、外側に膨れた部分がなくネックの外径が増加しな
いので、後工程で偏向ヨークを設置し難くなることがな
い。また、ネック部20の内側に膨れた部分が形成され
ないので、ネック部の開口端がステム26の突起部27
と接触してクラックが発生することを防止できる。前記
の融着方法に従えば、ステム26とネック部20の開口
端とを融着させた後に余分なネック部を切り落とす必要
がなく、ガラス粉によりシャドーマスクの微細孔が塞が
ることを防止できる。
反対方向に移動させることにより、ネック部20の開口
端が加熱されて内側と外側とに膨らんだ部分F(図2参
照)を滑らかに形成できる。このように形成されたネッ
クは、外側に膨れた部分がなくネックの外径が増加しな
いので、後工程で偏向ヨークを設置し難くなることがな
い。また、ネック部20の内側に膨れた部分が形成され
ないので、ネック部の開口端がステム26の突起部27
と接触してクラックが発生することを防止できる。前記
の融着方法に従えば、ステム26とネック部20の開口
端とを融着させた後に余分なネック部を切り落とす必要
がなく、ガラス粉によりシャドーマスクの微細孔が塞が
ることを防止できる。
【0026】また、ネック部20とステム26とを融着
する工程において、排気管28と圧縮空気発生手段Aの
管路を連通させ、ネック部20の内側に圧縮空気を供給
することも好ましい。この圧縮空気はネック部の内側面
に作用するので、加熱時にネック部20の内側面が膨れ
ることを防止するのに有効である。従って、加熱された
ネック部20の開口端がステムピン24の突起部27と
接触する危険性を除去し、クラックの発生を抑制でき
る。圧縮空気発生手段Aとしては、通常のコンプレッサ
などを用い、コンプレッサの圧縮空気供給部を排気管2
8に連通させることが考えられる。
する工程において、排気管28と圧縮空気発生手段Aの
管路を連通させ、ネック部20の内側に圧縮空気を供給
することも好ましい。この圧縮空気はネック部の内側面
に作用するので、加熱時にネック部20の内側面が膨れ
ることを防止するのに有効である。従って、加熱された
ネック部20の開口端がステムピン24の突起部27と
接触する危険性を除去し、クラックの発生を抑制でき
る。圧縮空気発生手段Aとしては、通常のコンプレッサ
などを用い、コンプレッサの圧縮空気供給部を排気管2
8に連通させることが考えられる。
【0027】なお、前記のようにネック部20とステム
26とを融着して製造された陰極管においては、ネック
部20の開口端がフランジ30の外側面30aと内側面
30bとの間に位置していることが好ましい。 <その他の実施形態例> (a)図4及び図5は、本発明の第2実施形態例による
陰極線管及びその製造方法を説明するための図面であ
る。この実施形態例では、ネック部20の開口端に近づ
くにつれ、ネック部20の開口端近傍の内径及び外径を
ともに漸次大きく形成してスカート部32を形成してい
る。ネック部20の主体部分の内径をD1とし、ネック
部20の開口端における内径をD1maxとすると、ステム
26のフランジ30の外径D2 は、D1 <D2 <D1max
の範囲に形成されている。このように形成することによ
り、ネック部20の主体部分の内径D1 を小さく設ける
ことができ、かつステム26のフランジ30の外径D2
を大きく設けることできる。
26とを融着して製造された陰極管においては、ネック
部20の開口端がフランジ30の外側面30aと内側面
30bとの間に位置していることが好ましい。 <その他の実施形態例> (a)図4及び図5は、本発明の第2実施形態例による
陰極線管及びその製造方法を説明するための図面であ
る。この実施形態例では、ネック部20の開口端に近づ
くにつれ、ネック部20の開口端近傍の内径及び外径を
ともに漸次大きく形成してスカート部32を形成してい
る。ネック部20の主体部分の内径をD1とし、ネック
部20の開口端における内径をD1maxとすると、ステム
26のフランジ30の外径D2 は、D1 <D2 <D1max
の範囲に形成されている。このように形成することによ
り、ネック部20の主体部分の内径D1 を小さく設ける
ことができ、かつステム26のフランジ30の外径D2
を大きく設けることできる。
【0028】このように形成されたネック部20及びス
テム26を用いた融着方法においては、ステム26をス
カート部32の内側に位置させ、かつステム26のフラ
ンジ30の外側面30aと内側面30bとの間にネック
部20の開口端が位置する状態とした後、通常の方法を
用いてスカート部32とステム26のフランジ30とを
融着させることが好ましい。
テム26を用いた融着方法においては、ステム26をス
カート部32の内側に位置させ、かつステム26のフラ
ンジ30の外側面30aと内側面30bとの間にネック
部20の開口端が位置する状態とした後、通常の方法を
用いてスカート部32とステム26のフランジ30とを
融着させることが好ましい。
【0029】ステム26のピン24を支持する突起部2
7とネック部20の内側面とが接触することや、電子銃
の電極やピン24の酸化によりエミッション効率が低下
することを防止できる。また、ネック部20の主体部分
を細く設けられるので電力の消費を抑えることができ、
一方でステムのフランジの必要最小限の大きさは確保す
ることができる。
7とネック部20の内側面とが接触することや、電子銃
の電極やピン24の酸化によりエミッション効率が低下
することを防止できる。また、ネック部20の主体部分
を細く設けられるので電力の消費を抑えることができ、
一方でステムのフランジの必要最小限の大きさは確保す
ることができる。
【0030】(b)図6及び図7は、本発明の第3実施
形態例による陰極線管及びその製造方法を説明するため
の図面である。この実施形態例では、ネック部20の開
口端へ近づくにつれ、ネック部20の端部における外径
は一定のまま、内径は徐々に大きくなるように形成され
ている。前記実施形態例(a)と同様、ステム26のフ
ランジ30の外径D2は、ネック部20の主体部分の内
径D1より大きく、開口端における内径D1maxよりも小
さく形成されている。
形態例による陰極線管及びその製造方法を説明するため
の図面である。この実施形態例では、ネック部20の開
口端へ近づくにつれ、ネック部20の端部における外径
は一定のまま、内径は徐々に大きくなるように形成され
ている。前記実施形態例(a)と同様、ステム26のフ
ランジ30の外径D2は、ネック部20の主体部分の内
径D1より大きく、開口端における内径D1maxよりも小
さく形成されている。
【0031】このように形成されたネック部20及びス
テム26を用いた融着方法においては、前記実施形態例
(a)と同様、ステム26をスカート部32の内側に位
置させ、かつステム26のフランジ30の外側面30a
と内側面30bとの間にネック部20の開口端が位置す
る状態とした後、スカート部32とステム26のフラン
ジ30とを融着させることが好ましい。融着方法は、ト
ーチによる加熱など通常の方法を用いることができる。
テム26を用いた融着方法においては、前記実施形態例
(a)と同様、ステム26をスカート部32の内側に位
置させ、かつステム26のフランジ30の外側面30a
と内側面30bとの間にネック部20の開口端が位置す
る状態とした後、スカート部32とステム26のフラン
ジ30とを融着させることが好ましい。融着方法は、ト
ーチによる加熱など通常の方法を用いることができる。
【0032】前記第2実施形態例と同様、クラックの発
生やエミッション効率の低下を防止できる。また、ネッ
ク部20の主体部分を細く設けられるので電力の消費を
抑えることができ、一方でステムのフランジの必要最小
限の大きさは確保することができる。
生やエミッション効率の低下を防止できる。また、ネッ
ク部20の主体部分を細く設けられるので電力の消費を
抑えることができ、一方でステムのフランジの必要最小
限の大きさは確保することができる。
【0033】
【発明の効果】本発明を利用すれば、製造工程において
陰極線管の色選別電極であるシャドーマスクの微細孔が
塞がったり、電子銃の電極やピンが酸化することがな
く、クラックの発生もない。従って、エミッション効率
が高く、電力消費の少ない陰極線管を、少ない製造工程
で製造できすることができる。
陰極線管の色選別電極であるシャドーマスクの微細孔が
塞がったり、電子銃の電極やピンが酸化することがな
く、クラックの発生もない。従って、エミッション効率
が高く、電力消費の少ない陰極線管を、少ない製造工程
で製造できすることができる。
【図1】本発明の第1実施形態例に従う陰極線管のネッ
ク部とステムの断面構成図。
ク部とステムの断面構成図。
【図2】加熱によりネック部の開口端部が縮む様子を示
す説明図。
す説明図。
【図3】第1実施形態例において、ネック部にステムを
封着する方法を説明する説明図。
封着する方法を説明する説明図。
【図4】本発明の第2実施形態例に従う陰極線管のネッ
ク部とステムの断面構成図。
ク部とステムの断面構成図。
【図5】第2実施形態例において、ネック部にステムを
封着する方法を説明する説明図。
封着する方法を説明する説明図。
【図6】本発明の第3実施形態例に従う陰極線管のネッ
ク部とステムの断面構成図。
ク部とステムの断面構成図。
【図7】第3実施形態例において、ネック部にステムを
封着する方法を説明する説明図。
封着する方法を説明する説明図。
【図8】一般的な陰極線管の構造図。
【図9】従来の陰極線管のネック部にステムを封着する
方法の説明図。
方法の説明図。
20;ネック 22;ファンネル 24;ピン 26;ステム 27;突起部 28;排気管 30;フランジ A;圧縮空気発生手段 T; トーチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−90442(JP,A) 特開 平8−83582(JP,A) 特開 平6−103897(JP,A) 特開 昭60−74330(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01J 29/86 H01J 29/90 H01J 9/32 - 9/34 H01J 9/26
Claims (15)
- 【請求項1】内側に蛍光体層が設けられたパネル部と、 前記パネル部に向かって電子ビームを放出する電子銃を
収容するための、一端が開口したネック部と、 前記パネル部と前記ネック部とを連結するファンネル部
と、 前記ネック部の開口部に封着されるフランジを有し、前
記電子銃が搭載されるステム部とを備え、 前記ネック部の開口端における内径は、前記ステム部の
フランジ外径より大きく形成され、 前記ネック部の開口端を基準とし、前記電子ビームの進
行方向を正に取ると、前記ステム部のフランジ外側面の
位置xが0<x<+2D 3 (D3は前記ステム部のフラン
ジの厚さ)の範囲にある状態で、前記ステム部とネック
部とを封着した後、前記ステム部を前記正方向とは逆方
向に移動させることにより前記ネック部開口端の内側及
び外側を滑らかに仕上げて製造されている、陰極線管。 - 【請求項2】前記ステム部のフランジ外側面の位置xが
前記ネック部の開口端を基準として前記正方向に+0.
3<x<+0.8mmの範囲にある状態で、前記ステム
部とネック部とを封着して製造されている、請求項1に
記載の陰極線管。 - 【請求項3】前記ネック部の開口端がステム部のフラン
ジの外側面と内側面との間に位置する状態で、前記ステ
ム部とネック部とを封着して製造されている、請求項1
に記載の陰極線管。 - 【請求項4】前記ステム部と封着されたネック部の開口
端が、前記ステム部のフランジの内側面と外側面との間
に位置している、請求項1に記載の陰極線管。 - 【請求項5】前記ステム部と封着されている前記ネック
部の開口端近傍において、前記ネック部の外側面と内側
面とが滑らかに形成されている、請求項1に記載の陰極
線管。 - 【請求項6】前記ステム部と封着前のネック部の内径が
一定に形成されている、請求項1〜5のいずれかに記載
の陰極線管。 - 【請求項7】前記ステム部と封着前のネック部の開口端
近傍の外径及び内径が、前記ネック部の開口端に近づく
につれて漸次増加するように形成されている、請求項1
〜5のいずれかに記載の陰極線管。 - 【請求項8】前記ステム部と封着前のネック部の開口端
近傍の内径は前記ネック部の開口端に近づくにつれて漸
次増加するように形成され、前記ネック部の外径は一定
に形成されている、請求項1〜5のいずれかに記載の陰
極線管。 - 【請求項9】蛍光体層を有するパネル部と電子銃を収納
するための開口を設けたネック部と前記パネル部とネッ
ク部とを連結するファンネル部とを有するバルブの前記
ネックの開口端に、電子銃を搭載したステム部のフラン
ジを封着して陰極電管を製造する方法であって、 A;前記ネック部の開口端の内径より小さいフランジ外
径を有する前記ステム部を準備する工程と、 B;前記ネック部の開口端を基準とし、前記電子銃から
放出される電子ビームの進行方向を正に取ると、前記ス
テム部のフランジの外側面の位置xを0<x<+2D 3
(D3は前記フランジの厚さ)の範囲に調整した状態
で、前記ネック部の側面を溶融させる工程と、 C;前記ステム部と前記ネックとを封着させた後、前記
ステム部を前記正方向とは逆方向に移動させ、前記ネッ
ク部の開口端を滑らかに仕上げる工程と、 を含む陰極線管の製造方法。 - 【請求項10】前記ネック部の側面を溶融させるB工程
において、前記ステム部のフランジの外側面の位置xを
前記ネック部の開口端を基準として前記正方向に+0.
3<x<+0.8mmの範囲に調整する、請求項9に記
載の陰極線管の製造方法。 - 【請求項11】前記ネック部の側面を溶融させるB工程
において、前記ステム部のフランジの内側面と外側面と
の間に前記ネック部の末端を位置させる、請求項9に記
載の陰極線管の製造方法。 - 【請求項12】前記ステム部を準備するA工程に、通気
手段を連結させた前記ステム部を準備する工程をさらに
含み、 前記ネック部の側面を溶融させるB工程に、前記通気手
段を通じて圧縮空気を前記バルブ内に供給する工程をさ
らに含む、請求項9〜11のいずれかに記載の陰極線管
の製造方法。 - 【請求項13】前記B工程及びC工程に先だって、前記
ネック部の内径が一定に形成された前記バルブを準備す
る工程を含む、請求項9〜11に記載の陰極管の製造方
法。 - 【請求項14】前記B工程及びC工程に先だって、前記
ネック部の開口端近傍部分における外径及び内径が、前
記ネック部の開口端に近づくにつれて漸次増加するよう
に形成された前記バルブを準備する工程を含む、請求項
9〜11に記載の陰極管の製造方法。 - 【請求項15】前記B工程及びC工程に先だって、前記
ネック部の開口端近傍部分における内径が前記ネック部
の開口端に近づくにつれて漸次増加するように、かつ外
径が一定に形成された前記バルブを準備する工程を含
む、請求項9〜11に記載の陰極管の製造方法。
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CN103346052B (zh) * | 2013-05-08 | 2015-08-12 | 南京华东电子真空显示科技有限责任公司 | 示波管芯柱导丝的氧化方法及其应用 |
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