JPH1083781A - 陰極線管 - Google Patents
陰極線管Info
- Publication number
- JPH1083781A JPH1083781A JP8239496A JP23949696A JPH1083781A JP H1083781 A JPH1083781 A JP H1083781A JP 8239496 A JP8239496 A JP 8239496A JP 23949696 A JP23949696 A JP 23949696A JP H1083781 A JPH1083781 A JP H1083781A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stem
- neck
- electron gun
- neck portion
- distance
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 230000004927 fusion Effects 0.000 claims abstract description 19
- 239000011521 glass Substances 0.000 claims abstract description 13
- 239000000463 material Substances 0.000 claims abstract description 8
- 238000005336 cracking Methods 0.000 abstract 1
- OAICVXFJPJFONN-UHFFFAOYSA-N Phosphorus Chemical compound [P] OAICVXFJPJFONN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 9
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 5
- 238000010894 electron beam technology Methods 0.000 description 4
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 4
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 3
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 3
- 230000007704 transition Effects 0.000 description 2
- 230000004308 accommodation Effects 0.000 description 1
- 239000003086 colorant Substances 0.000 description 1
- 238000005530 etching Methods 0.000 description 1
- 239000011888 foil Substances 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 1
- 230000000717 retained effect Effects 0.000 description 1
- 239000000725 suspension Substances 0.000 description 1
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J29/00—Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
- H01J29/46—Arrangements of electrodes and associated parts for generating or controlling the ray or beam, e.g. electron-optical arrangement
- H01J29/48—Electron guns
- H01J29/50—Electron guns two or more guns in a single vacuum space, e.g. for plural-ray tube
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J29/00—Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
- H01J29/92—Means forming part of the tube for the purpose of providing electrical connection to it
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J29/00—Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
- H01J29/86—Vessels; Containers; Vacuum locks
- H01J29/861—Vessels or containers characterised by the form or the structure thereof
Landscapes
- Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】特定のステムに適用し得るネック部径の制限を
緩和して、融着部に発生するクラックを回避し、現行の
ピンサークルのままでも細ネックに融着可能とした。 【解決手段】ステム14の電子銃28保持側に植立した
ステムピン13aの基部にステムと一体のガラス材の盛
り上げで形成したステムダボ11を有し、ステムピンに
保持される電子銃の全長さに対応する領域の内壁とネッ
ク部の中心軸との間の距離をD1 、ステムダボの管軸方
向高さの半分の高さ位置でのネック部内壁側側面とネッ
ク部の中心軸からの距離をD2 としたとき、0<(D1
−D2 )<2.1とした。
緩和して、融着部に発生するクラックを回避し、現行の
ピンサークルのままでも細ネックに融着可能とした。 【解決手段】ステム14の電子銃28保持側に植立した
ステムピン13aの基部にステムと一体のガラス材の盛
り上げで形成したステムダボ11を有し、ステムピンに
保持される電子銃の全長さに対応する領域の内壁とネッ
ク部の中心軸との間の距離をD1 、ステムダボの管軸方
向高さの半分の高さ位置でのネック部内壁側側面とネッ
ク部の中心軸からの距離をD2 としたとき、0<(D1
−D2 )<2.1とした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は陰極線管に係り、特
に複数のステムピンを貫通させて環状に植立すると共
に、電子銃を保持する側の基部にガラス材の盛り上げで
形成したダボ部をもつステムを融着してなるネック部を
備えた陰極線管に関する。
に複数のステムピンを貫通させて環状に植立すると共
に、電子銃を保持する側の基部にガラス材の盛り上げで
形成したダボ部をもつステムを融着してなるネック部を
備えた陰極線管に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、複数の電子ビームを発射する陰
極線管として知られるカラー陰極線管は、内面に蛍光体
を塗布してなる蛍光面(画面)および蛍光面に近接して
懸架したシャドウマスクを有するパネル部と、このパネ
ル部から漸次径小となる漏斗状のファンネル部で連接す
るネック部とを有する真空外囲器からなり、ネック部に
収容した電子銃を保持してネック部の開放端に融着した
ステムで密閉容器を構成する。
極線管として知られるカラー陰極線管は、内面に蛍光体
を塗布してなる蛍光面(画面)および蛍光面に近接して
懸架したシャドウマスクを有するパネル部と、このパネ
ル部から漸次径小となる漏斗状のファンネル部で連接す
るネック部とを有する真空外囲器からなり、ネック部に
収容した電子銃を保持してネック部の開放端に融着した
ステムで密閉容器を構成する。
【0003】ステムには電子銃の各電極を保持すると共
に、外部回路から各種の信号電圧を導入するための複数
のステムピンを環状に貫通させて植立している。
に、外部回路から各種の信号電圧を導入するための複数
のステムピンを環状に貫通させて植立している。
【0004】そして、上記ファンネル部とネック部の遷
移領域には偏向ヨークが外装され、電子銃から画像信号
で変調されて出射される複数の電子ビームを水平と垂直
の二方向に偏向することにより蛍光面上に可視画像を再
生する。
移領域には偏向ヨークが外装され、電子銃から画像信号
で変調されて出射される複数の電子ビームを水平と垂直
の二方向に偏向することにより蛍光面上に可視画像を再
生する。
【0005】図7は本発明を適用するカラー陰極線管の
概略構成を説明する断面模式図であって、13はステム
ピン、14はステム、20はパネル部、21はネック
部、22はファンネル部、23は蛍光面(画面、または
スクリーンとも称する)、24はシャドウマスク、25
はマスクフレーム、26は磁気シールド、27はシャド
ウマスク懸架機構、28は電子銃、29は偏向ヨーク、
30は外部磁気装置である。
概略構成を説明する断面模式図であって、13はステム
ピン、14はステム、20はパネル部、21はネック
部、22はファンネル部、23は蛍光面(画面、または
スクリーンとも称する)、24はシャドウマスク、25
はマスクフレーム、26は磁気シールド、27はシャド
ウマスク懸架機構、28は電子銃、29は偏向ヨーク、
30は外部磁気装置である。
【0006】前記したように、この種のカラー陰極線管
は、パネル部20とネック部21、およびパネル部20
とネック部21とを連接するファンネル部22とから真
空外囲器が形成される。
は、パネル部20とネック部21、およびパネル部20
とネック部21とを連接するファンネル部22とから真
空外囲器が形成される。
【0007】パネル部20の内面には3色の蛍光体を塗
布した蛍光面23が形成された画面を有し、ネック部2
1の内部には3本の電子ビームをインラインに出射する
電子銃28が収納され、また、パネル部20の蛍光面2
3に近接して多数の開孔もしくはすだれ状エッチング形
状を有するシャドウマスク24が配置されている。
布した蛍光面23が形成された画面を有し、ネック部2
1の内部には3本の電子ビームをインラインに出射する
電子銃28が収納され、また、パネル部20の蛍光面2
3に近接して多数の開孔もしくはすだれ状エッチング形
状を有するシャドウマスク24が配置されている。
【0008】そして、ファンネル部22とネック部21
の遷移領域には偏向ヨーク29が外装されている。
の遷移領域には偏向ヨーク29が外装されている。
【0009】電子銃28を収容するネック部とステム1
4には、電子銃の各電極を保持すると共に、外部回路か
ら各種の信号電圧を導入するための複数のステムピン1
3を環状に貫通させて植立している。電子銃から画像信
号で変調されて発射された3本の電子ビーム(Bc,B
s×2)は偏向ヨーク29で発生される水平および垂直
偏向磁界により水平と垂直の2方向に偏向され、シャド
ウマスク24の開孔で色選択を受けてそれぞれの蛍光体
に射突することでカラー画像を形成する。
4には、電子銃の各電極を保持すると共に、外部回路か
ら各種の信号電圧を導入するための複数のステムピン1
3を環状に貫通させて植立している。電子銃から画像信
号で変調されて発射された3本の電子ビーム(Bc,B
s×2)は偏向ヨーク29で発生される水平および垂直
偏向磁界により水平と垂直の2方向に偏向され、シャド
ウマスク24の開孔で色選択を受けてそれぞれの蛍光体
に射突することでカラー画像を形成する。
【0010】図8は陰極線管用電子銃の一例を説明する
側面図であって、1は陰極、2は第1格子電極、3は第
2格子電極、4は第3格子電極、5は第4格子電極、6
は第5格子電極、7は第6格子電極、7aはシールドカ
ップ、8は電極固定用ガラス(ビーディングガラス)で
ある。また、13はステムピン、14はステムである。
側面図であって、1は陰極、2は第1格子電極、3は第
2格子電極、4は第3格子電極、5は第4格子電極、6
は第5格子電極、7は第6格子電極、7aはシールドカ
ップ、8は電極固定用ガラス(ビーディングガラス)で
ある。また、13はステムピン、14はステムである。
【0011】同図において、第1格子電極2〜第4格子
電極5で制御、プリフォーカス等を行い、集束電極であ
る第5格子電極6〜陽極である第6格子電極7とで主レ
ンズを構成する。
電極5で制御、プリフォーカス等を行い、集束電極であ
る第5格子電極6〜陽極である第6格子電極7とで主レ
ンズを構成する。
【0012】また、シールドカップ7aは、所謂遮蔽電
極であり、陽極7(第6格子電極)に接続されて偏向磁
界を遮蔽すると共に、電子銃をネック部の内壁に位置づ
けるためのコンタクトスプリングやゲッタを固定する電
極部品を構成する。
極であり、陽極7(第6格子電極)に接続されて偏向磁
界を遮蔽すると共に、電子銃をネック部の内壁に位置づ
けるためのコンタクトスプリングやゲッタを固定する電
極部品を構成する。
【0013】これらの各電極をステム14に環状に貫通
植立した複数のステムピン13に直接または接続リード
箔を介して溶接し、ステムと一体化した後、ネック部の
開放端から挿入して、そのステム14の周縁をネック端
に溶融固定される。
植立した複数のステムピン13に直接または接続リード
箔を介して溶接し、ステムと一体化した後、ネック部の
開放端から挿入して、そのステム14の周縁をネック端
に溶融固定される。
【0014】図9は陰極線管を封着するためのネック部
の開放端へのステムの融着作業の説明図であって、10
は排気管、13はステムピン、13aはネック部内部に
突出したステムピン部分、14はステム、21はネック
部である。なお、電子銃28は点線で示した。
の開放端へのステムの融着作業の説明図であって、10
は排気管、13はステムピン、13aはネック部内部に
突出したステムピン部分、14はステム、21はネック
部である。なお、電子銃28は点線で示した。
【0015】同図に示したように、電子銃28をネック
部内部に突出したステムピン部分13aに固定したステ
ム14はガラス材からなり、その外径がネック部21の
外径より小さく、ネック部21の開放端平面と同一面を
なす略平らな円盤状である。ステム14に貫通植立した
ステムピン13のネック部内部に突出したステムピン部
分13aの基部には、ステム14を構成するガラス材を
盛り上げて当該ステムピン部分13aを機械的に保持す
ると共に、真空抜けを防止するためのステムダボ11が
形成されている。
部内部に突出したステムピン部分13aに固定したステ
ム14はガラス材からなり、その外径がネック部21の
外径より小さく、ネック部21の開放端平面と同一面を
なす略平らな円盤状である。ステム14に貫通植立した
ステムピン13のネック部内部に突出したステムピン部
分13aの基部には、ステム14を構成するガラス材を
盛り上げて当該ステムピン部分13aを機械的に保持す
ると共に、真空抜けを防止するためのステムダボ11が
形成されている。
【0016】このステム14に電子銃28を固定した
後、電子銃部分をネック部21の開放端から矢印で示し
たように挿入し、ネック部開放端縁にステムの外周部分
を当接させて両者の接合部を外周からバーナー等で加熱
することにより融着する。
後、電子銃部分をネック部21の開放端から矢印で示し
たように挿入し、ネック部開放端縁にステムの外周部分
を当接させて両者の接合部を外周からバーナー等で加熱
することにより融着する。
【0017】ネック部21へのステム部の融着後、排気
管10に真空ポンプを接続し、真空外囲器の内部を所定
の真空度として排気管10の封じ切りを行う。
管10に真空ポンプを接続し、真空外囲器の内部を所定
の真空度として排気管10の封じ切りを行う。
【0018】図10は従来の陰極線管の封着のためのネ
ック部とステムの融着部分を説明する要部断面図であっ
て、12は溝、15は融着部、前記各図と同一符号は同
一部分に対応する。
ック部とステムの融着部分を説明する要部断面図であっ
て、12は溝、15は融着部、前記各図と同一符号は同
一部分に対応する。
【0019】図9で説明したように、陰極線管の封着時
にはネック部21の開放端の内周にステム14の外周縁
を当接した状態で、当該当接部をバーナー等を用いて加
熱して溶融し、ステム14をネック部21から若干引き
離すごとく力を加えることにより融着部15に絞りが形
成して図示した形状を得ている。
にはネック部21の開放端の内周にステム14の外周縁
を当接した状態で、当該当接部をバーナー等を用いて加
熱して溶融し、ステム14をネック部21から若干引き
離すごとく力を加えることにより融着部15に絞りが形
成して図示した形状を得ている。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】この従来の陰極線管で
は、ステム14を融着して封止した陰極線管では、ネッ
ク部内部に突出したステムピン部分13aに保持した電
子銃28の大部分を収容する領域におけるネック部中心
からネック部内壁までの距離D1 と、封止部分のネック
部融着位置からステムダボ11の管軸方向高さHの半分
の高さH/2での当該ステムダボ11の外側面までの距
離D2 との差(D1 −D2 )を2.1mm以上確保し
て、ステム融着部でのクラック発生を回避していた。
は、ステム14を融着して封止した陰極線管では、ネッ
ク部内部に突出したステムピン部分13aに保持した電
子銃28の大部分を収容する領域におけるネック部中心
からネック部内壁までの距離D1 と、封止部分のネック
部融着位置からステムダボ11の管軸方向高さHの半分
の高さH/2での当該ステムダボ11の外側面までの距
離D2 との差(D1 −D2 )を2.1mm以上確保し
て、ステム融着部でのクラック発生を回避していた。
【0021】このため、例えばステムダボ11の植立中
心(複数のステムダボの基部内壁を繋ぐ円の中心)径が
15.24mmのステムには、外径が29.1mm、内
径が23.9mmのネック部サイズを対応させる、とい
うように、特定サイズのステムに対して封着するネック
部サイズが、前記した(D1 −D2 )が2.1mm以上
となるものを使用しなければならないという制限があっ
た。
心(複数のステムダボの基部内壁を繋ぐ円の中心)径が
15.24mmのステムには、外径が29.1mm、内
径が23.9mmのネック部サイズを対応させる、とい
うように、特定サイズのステムに対して封着するネック
部サイズが、前記した(D1 −D2 )が2.1mm以上
となるものを使用しなければならないという制限があっ
た。
【0022】このようなステムを、省電力を目的とした
例えば現在広く採用されている直径29.1mmより細
い所謂細ネックの陰極線管のネック部に融着することは
困難であるという問題があった。
例えば現在広く採用されている直径29.1mmより細
い所謂細ネックの陰極線管のネック部に融着することは
困難であるという問題があった。
【0023】また、当該融着部に形成される溝12の極
く近傍にステム14のガラスとネック部ガラスとの連結
部が位置することで、この部分にクラックが発生し易い
という問題があった。
く近傍にステム14のガラスとネック部ガラスとの連結
部が位置することで、この部分にクラックが発生し易い
という問題があった。
【0024】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を
解消し、特定のステムに適用し得るネック部径の制限を
緩和して、融着部に発生するクラックを回避し、現行の
ピンサークルのままでも細ネックに融着可能としたステ
ム−ネック部構造を備えた陰極線管を提供することにあ
る。
解消し、特定のステムに適用し得るネック部径の制限を
緩和して、融着部に発生するクラックを回避し、現行の
ピンサークルのままでも細ネックに融着可能としたステ
ム−ネック部構造を備えた陰極線管を提供することにあ
る。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の第1の発明は、内面に蛍光面を有
し、蛍光面に近接してシャドウマスクを懸架したパネル
部と、電子銃を保持する複数のステムピンを貫通させて
環状に植立したステムを一端に融着したネック部と、ネ
ック部の他端と前記パネル部との間を連接するファンネ
ル部とから真空外囲器を構成した陰極線管において、前
記ステムの電子銃保持側に植立したステムピンの基部に
ステムと一体のガラス材の盛り上げで形成したステムダ
ボを有し、前記ステムピンに保持される電子銃の全長さ
に対応する領域の内壁とネック部の中心軸との間の距離
をD1 、ステムダボの管軸方向高さの半分の高さ位置で
のネック部内壁側側面とネック部の中心軸との間の距離
をD2 としたとき、0<(D1 −D2 )<2.1とした
ことを特徴とする。
に、請求項1に記載の第1の発明は、内面に蛍光面を有
し、蛍光面に近接してシャドウマスクを懸架したパネル
部と、電子銃を保持する複数のステムピンを貫通させて
環状に植立したステムを一端に融着したネック部と、ネ
ック部の他端と前記パネル部との間を連接するファンネ
ル部とから真空外囲器を構成した陰極線管において、前
記ステムの電子銃保持側に植立したステムピンの基部に
ステムと一体のガラス材の盛り上げで形成したステムダ
ボを有し、前記ステムピンに保持される電子銃の全長さ
に対応する領域の内壁とネック部の中心軸との間の距離
をD1 、ステムダボの管軸方向高さの半分の高さ位置で
のネック部内壁側側面とネック部の中心軸との間の距離
をD2 としたとき、0<(D1 −D2 )<2.1とした
ことを特徴とする。
【0026】上記第1の発明の構成により、ネック部の
電子銃の大部分を収容する領域の管軸方向中心からネッ
ク部内壁までの距離が小さい場合であっても、ステムダ
ボの管軸方向高さの半分の高さでの当該ステムダボの外
側壁とネック内壁との距離が十分に確保され、現行サイ
ズのステムを細ネック部に適用することが可能となる。
電子銃の大部分を収容する領域の管軸方向中心からネッ
ク部内壁までの距離が小さい場合であっても、ステムダ
ボの管軸方向高さの半分の高さでの当該ステムダボの外
側壁とネック内壁との距離が十分に確保され、現行サイ
ズのステムを細ネック部に適用することが可能となる。
【0027】また、請求項2に記載の第2の発明は、第
1の発明における前記ネック部の中心軸から前記ステム
融着部までの外径と電子銃が収納される領域における外
径が略同一であり、前記ネック部の中心軸から少なくと
も前記ステムダボの高さを含む領域の前記ネック部の内
壁までの距離が、前記ステムピンで保持される電子銃の
略全長に対応する部分の内壁までの距離より大であるこ
とを特徴とする。
1の発明における前記ネック部の中心軸から前記ステム
融着部までの外径と電子銃が収納される領域における外
径が略同一であり、前記ネック部の中心軸から少なくと
も前記ステムダボの高さを含む領域の前記ネック部の内
壁までの距離が、前記ステムピンで保持される電子銃の
略全長に対応する部分の内壁までの距離より大であるこ
とを特徴とする。
【0028】すなわち、上記第2の発明の構成では、少
なくともステムダボの収容領域でのネック部の肉厚はネ
ック部の電子銃の大部分を収容する領域の肉厚より薄く
することで、当該ネック部の電子銃の大部分を収容する
領域の管軸方向中心からネック部内壁までの距離が小さ
い場合であっても、ステムダボの管軸方向高さの半分の
高さでの当該ステムダボの外側壁とネック内壁との距離
が十分に確保され、現行サイズのステムを細ネック部に
適用することが可能となる。
なくともステムダボの収容領域でのネック部の肉厚はネ
ック部の電子銃の大部分を収容する領域の肉厚より薄く
することで、当該ネック部の電子銃の大部分を収容する
領域の管軸方向中心からネック部内壁までの距離が小さ
い場合であっても、ステムダボの管軸方向高さの半分の
高さでの当該ステムダボの外側壁とネック内壁との距離
が十分に確保され、現行サイズのステムを細ネック部に
適用することが可能となる。
【0029】さらに、請求項3に記載の第3の発明は、
第1の発明における前記ネック部の中心軸から少なくと
も前記ステムダボの高さを含む領域の前記ネック部の内
壁までの距離が前記ステムピンで保持される電子銃の略
全長に対応する部分の内壁までの距離より大で、前記ネ
ック部の中心軸から前記ステム融着部までの外径が前記
電子銃が収納される領域における外径より大であること
を特徴とする。
第1の発明における前記ネック部の中心軸から少なくと
も前記ステムダボの高さを含む領域の前記ネック部の内
壁までの距離が前記ステムピンで保持される電子銃の略
全長に対応する部分の内壁までの距離より大で、前記ネ
ック部の中心軸から前記ステム融着部までの外径が前記
電子銃が収納される領域における外径より大であること
を特徴とする。
【0030】この構成では、ネック部の肉厚を部分的に
変更する、もしくはネック部の全領域の肉厚を等しくし
たままで、少なくともステムダボの収容領域でのネック
部の内径および外径は電子銃の大部分を収容する領域よ
り大としたことで、当該ネック部の電子銃の大部分を収
容する領域の管軸方向中心からネック部内壁までの距離
が小さい場合であっても、ステムダボの管軸方向高さの
半分の高さでの当該ステムダボの外側壁とネック内壁と
の距離が十分に確保され、現行サイズのステムを細ネッ
ク部に適用することが可能となる。
変更する、もしくはネック部の全領域の肉厚を等しくし
たままで、少なくともステムダボの収容領域でのネック
部の内径および外径は電子銃の大部分を収容する領域よ
り大としたことで、当該ネック部の電子銃の大部分を収
容する領域の管軸方向中心からネック部内壁までの距離
が小さい場合であっても、ステムダボの管軸方向高さの
半分の高さでの当該ステムダボの外側壁とネック内壁と
の距離が十分に確保され、現行サイズのステムを細ネッ
ク部に適用することが可能となる。
【0031】そして、請求項4に記載の第4の発明は、
第1の発明における前記ネック部の中心軸から少なくと
も前記ステムダボの高さを含む領域の前記ネック部の内
壁までの距離が前記ステムピンで保持される電子銃の略
全長に対応する部分の内壁までの距離より大となり、前
記ネック部の中心軸から前記電子銃が収納される領域に
おける外径が前記ステムの融着部に向けて漸次増大する
ことを特徴とする。
第1の発明における前記ネック部の中心軸から少なくと
も前記ステムダボの高さを含む領域の前記ネック部の内
壁までの距離が前記ステムピンで保持される電子銃の略
全長に対応する部分の内壁までの距離より大となり、前
記ネック部の中心軸から前記電子銃が収納される領域に
おける外径が前記ステムの融着部に向けて漸次増大する
ことを特徴とする。
【0032】この構成では、ネック部の全領域の肉厚を
等しくしたままで、少なくともステムダボの収容領域で
のネック部の内径および外径は電子銃の大部分を収容す
る領域より漸次拡大する形状となり、当該ネック部の電
子銃の大部分を収容する領域の管軸方向中心からネック
部内壁までの距離が小さい場合であっても、ステムダボ
の管軸方向高さの半分の高さでの当該ステムダボの外側
壁とネック内壁との距離が十分に確保され、現行サイズ
のステムを細ネック部に適用することが可能となる。
等しくしたままで、少なくともステムダボの収容領域で
のネック部の内径および外径は電子銃の大部分を収容す
る領域より漸次拡大する形状となり、当該ネック部の電
子銃の大部分を収容する領域の管軸方向中心からネック
部内壁までの距離が小さい場合であっても、ステムダボ
の管軸方向高さの半分の高さでの当該ステムダボの外側
壁とネック内壁との距離が十分に確保され、現行サイズ
のステムを細ネック部に適用することが可能となる。
【0033】なお、本発明は、所謂カラー陰極線管に限
らず、複数のステムピンを植立したステムをネック部に
融着する形式の陰極線管であれば、どのような陰極線管
に対しても同様に適用できるものである。
らず、複数のステムピンを植立したステムをネック部に
融着する形式の陰極線管であれば、どのような陰極線管
に対しても同様に適用できるものである。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につ
き、図示した実施例を参照して詳細に説明する。
き、図示した実施例を参照して詳細に説明する。
【0035】図1は本発明による陰極線管の第1実施例
の構成を説明する陰極線管のネック部の要部断面図であ
って、前記図10と同様に、10は排気管、12はステ
ムとネック部の融着部分に形成される溝、13はステム
ピン、13aはネック部内部に突出したステムピン部
分、14はステム、14’はリム、15は融着部、21
はネック部である。なお、電子銃28は点線で示した。
の構成を説明する陰極線管のネック部の要部断面図であ
って、前記図10と同様に、10は排気管、12はステ
ムとネック部の融着部分に形成される溝、13はステム
ピン、13aはネック部内部に突出したステムピン部
分、14はステム、14’はリム、15は融着部、21
はネック部である。なお、電子銃28は点線で示した。
【0036】また、図2は本発明の陰極線管の第1実施
例を構成するステムの構造を説明する部分断面図であ
る。
例を構成するステムの構造を説明する部分断面図であ
る。
【0037】図示したように、ステム14の外周側面は
ネック部方向に屈曲されてリム14’が形成されてお
り、この屈曲部とダボ11の間の間隙に略U字形の溝1
2が形成されている。リム14’の端面はネック部の開
放端の端面とほぼ対向するようにステム14の主要部分
とほぼ平行になっている。
ネック部方向に屈曲されてリム14’が形成されてお
り、この屈曲部とダボ11の間の間隙に略U字形の溝1
2が形成されている。リム14’の端面はネック部の開
放端の端面とほぼ対向するようにステム14の主要部分
とほぼ平行になっている。
【0038】このステム14のリム14’をネック部2
1の端縁に溶着することにより、上記U字形の溝は完成
管においても保持される。
1の端縁に溶着することにより、上記U字形の溝は完成
管においても保持される。
【0039】そして、図1に示したように、電子銃28
をネック部内部に突出したステムピン部分13aに固定
したステム14はガラス材からなり、その外径はネック
部21の外径より大きく、ネック部21の開放端平面と
同一面をなす略平らな円盤状の周縁をネック部方向に屈
曲させたリム14’を形成したものを溶融してネック部
21の端縁に融着する。
をネック部内部に突出したステムピン部分13aに固定
したステム14はガラス材からなり、その外径はネック
部21の外径より大きく、ネック部21の開放端平面と
同一面をなす略平らな円盤状の周縁をネック部方向に屈
曲させたリム14’を形成したものを溶融してネック部
21の端縁に融着する。
【0040】一方、ネック部21の開放端から電子銃2
8の大分を収容する領域近傍手前までのネックガラスの
肉厚は上記電子銃28の大分を収容する領域の肉厚より
薄く形成されている。
8の大分を収容する領域近傍手前までのネックガラスの
肉厚は上記電子銃28の大分を収容する領域の肉厚より
薄く形成されている。
【0041】ステム14に貫通植立したステムピン13
のネック部内部に突出したステムピン部分13aの基部
には、ステム14を構成するガラス材を盛り上げて当該
ステムピン部分13aを機械的に保持すると共に、真空
抜けを防止するためのステムダボ11が形成されてい
る。
のネック部内部に突出したステムピン部分13aの基部
には、ステム14を構成するガラス材を盛り上げて当該
ステムピン部分13aを機械的に保持すると共に、真空
抜けを防止するためのステムダボ11が形成されてい
る。
【0042】このステム14に電子銃28を固定した
後、電子銃部分をネック部21の開放端から挿入し、ネ
ック部開放端縁にステムのリム14’部分の端面を当接
させて両者の接合部を外周からバーナー等で加熱するこ
とにより融着することで、溝12が維持される。
後、電子銃部分をネック部21の開放端から挿入し、ネ
ック部開放端縁にステムのリム14’部分の端面を当接
させて両者の接合部を外周からバーナー等で加熱するこ
とにより融着することで、溝12が維持される。
【0043】ネック部21へのステム部の融着後、排気
管10に真空ポンプを接続し、真空外囲器の内部を所定
の真空度として排気管10の封じ切りを行う。
管10に真空ポンプを接続し、真空外囲器の内部を所定
の真空度として排気管10の封じ切りを行う。
【0044】図中D1 はネック部21の管軸中心から電
子銃収容領域の内壁までの距離、D2 はネック部21の
管軸中心からステム14のステムダボ11の位置におけ
る当該ステムダボ11の高さHの半分の高さH/2にお
けるネック部内壁までの距離である。
子銃収容領域の内壁までの距離、D2 はネック部21の
管軸中心からステム14のステムダボ11の位置におけ
る当該ステムダボ11の高さHの半分の高さH/2にお
けるネック部内壁までの距離である。
【0045】この実施例の構成により、ネック部21の
管軸中心から電子銃収容領域の内壁までの距離D1 と、
ネック部21の管軸中心からステム14のステムダボ1
1の位置における当該ステムダボ11の高さHの半分の
高さH/2におけるネック部内壁までの距離D2 との差
(D1 −D2 )を0<(D1 −D2 )<2.1の範囲に
設定でき、現行のステムを細ネックの陰極線管に用いる
ことが可能となると共に、ステムダボ11とネック部内
壁との間に溝12を確保すると同時に、この溝12が融
着部とならないため、ステムの融着部分15に発生する
クラックを回避することができる。
管軸中心から電子銃収容領域の内壁までの距離D1 と、
ネック部21の管軸中心からステム14のステムダボ1
1の位置における当該ステムダボ11の高さHの半分の
高さH/2におけるネック部内壁までの距離D2 との差
(D1 −D2 )を0<(D1 −D2 )<2.1の範囲に
設定でき、現行のステムを細ネックの陰極線管に用いる
ことが可能となると共に、ステムダボ11とネック部内
壁との間に溝12を確保すると同時に、この溝12が融
着部とならないため、ステムの融着部分15に発生する
クラックを回避することができる。
【0046】例えば、細ネック管として典型的なネック
部サイズのネック部の中心から内壁までの距離D1 は
9.6mmで、ステムダボ11の高さHの半分の高さH
/2におけるネック部内壁までの距離D2 を9.1m
m、そしてネック部21の開放端の内壁からネック部の
中心までの距離D3 を10.4mmとしたとき、(D1
−D2 )=0.5mmとなり、0<(D1 −D2 )<
2.1を満たす。
部サイズのネック部の中心から内壁までの距離D1 は
9.6mmで、ステムダボ11の高さHの半分の高さH
/2におけるネック部内壁までの距離D2 を9.1m
m、そしてネック部21の開放端の内壁からネック部の
中心までの距離D3 を10.4mmとしたとき、(D1
−D2 )=0.5mmとなり、0<(D1 −D2 )<
2.1を満たす。
【0047】図3は本発明による陰極線管の第2実施例
の構成を説明する陰極線管のネック部の要部断面図であ
って、図1と同一符号は同一部分に対応する。
の構成を説明する陰極線管のネック部の要部断面図であ
って、図1と同一符号は同一部分に対応する。
【0048】この実施例では、少なくともステムダボ1
1を収容する領域におけるネック部の外径(および内
径)は電子銃28を収容する領域より大きく形成されて
いる点で前記図1に示した実施例とことなる。
1を収容する領域におけるネック部の外径(および内
径)は電子銃28を収容する領域より大きく形成されて
いる点で前記図1に示した実施例とことなる。
【0049】このステム14に電子銃28を固定した
後、電子銃部分をネック部21の開放端から挿入し、ネ
ック部開放端縁にステムのリム14’部分の端面を当接
させて両者の接合部を外周からバーナー等で加熱するこ
とにより融着する。
後、電子銃部分をネック部21の開放端から挿入し、ネ
ック部開放端縁にステムのリム14’部分の端面を当接
させて両者の接合部を外周からバーナー等で加熱するこ
とにより融着する。
【0050】ネック部21へのステム部の融着後、排気
管10に真空ポンプを接続し、真空外囲器の内部を所定
の真空度として排気管10の封じ切りを行う。
管10に真空ポンプを接続し、真空外囲器の内部を所定
の真空度として排気管10の封じ切りを行う。
【0051】この実施例の構成により、ネック部21の
管軸中心から電子銃収容領域の内壁までの距離D1 と、
ネック部21の管軸中心からステム14のステムダボ1
1の位置における当該ステムダボ11の高さHの半分の
高さH/2におけるネック部内壁までの距離D2 との差
(D1 −D2 )を0<(D1 −D2 )<2.1の範囲に
設定でき、現行のステムを細ネックの陰極線管に用いる
ことが可能となると共に、ステムダボ11とネック部内
壁との間に溝12を確保すると同時に、この溝12が融
着部とならないため、ステムの融着部分15に発生する
クラックを回避することができる。
管軸中心から電子銃収容領域の内壁までの距離D1 と、
ネック部21の管軸中心からステム14のステムダボ1
1の位置における当該ステムダボ11の高さHの半分の
高さH/2におけるネック部内壁までの距離D2 との差
(D1 −D2 )を0<(D1 −D2 )<2.1の範囲に
設定でき、現行のステムを細ネックの陰極線管に用いる
ことが可能となると共に、ステムダボ11とネック部内
壁との間に溝12を確保すると同時に、この溝12が融
着部とならないため、ステムの融着部分15に発生する
クラックを回避することができる。
【0052】図4は本発明による陰極線管の第3実施例
の構成を説明する陰極線管のネック部の要部断面図であ
って、図1と同一符号は同一部分に対応する。
の構成を説明する陰極線管のネック部の要部断面図であ
って、図1と同一符号は同一部分に対応する。
【0053】この実施例では、ステム14とネック部2
1のステム融着部である開放端の外径は略同一であり、
図5に示した構造のステムを用いる。
1のステム融着部である開放端の外径は略同一であり、
図5に示した構造のステムを用いる。
【0054】すなわち、図5は本発明の陰極線管の第3
実施例を構成するステムの構造を説明する部分断面図で
ある。
実施例を構成するステムの構造を説明する部分断面図で
ある。
【0055】図示したように、ステム14の外周側面は
フラット面14”となっており、このフラット面14”
にネック部21の端縁に溶着する。
フラット面14”となっており、このフラット面14”
にネック部21の端縁に溶着する。
【0056】そして、図4に示したように、ネック部2
1の肉厚は電子銃の収容領域とステム融着部とも同一で
あり、ネック部21の管軸中心から電子銃収容領域の内
壁までの距離D1 と、ネック部21の管軸中心からステ
ム14のステムダボ11の位置における当該ステムダボ
11の高さHの半分の高さH/2におけるネック部内壁
までの距離D2 との差(D1 −D2 )を0<(D1 −D
2 )<2.1の範囲に設定でき、現行のステムを細ネッ
クの陰極線管に用いることが可能となると共に、ステム
ダボ11とネック部内壁との間に溝12を確保すると同
時に、この溝12がステム14のフラット面14”上に
あるため、ステムの融着部分15に発生するクラックを
回避することができる。
1の肉厚は電子銃の収容領域とステム融着部とも同一で
あり、ネック部21の管軸中心から電子銃収容領域の内
壁までの距離D1 と、ネック部21の管軸中心からステ
ム14のステムダボ11の位置における当該ステムダボ
11の高さHの半分の高さH/2におけるネック部内壁
までの距離D2 との差(D1 −D2 )を0<(D1 −D
2 )<2.1の範囲に設定でき、現行のステムを細ネッ
クの陰極線管に用いることが可能となると共に、ステム
ダボ11とネック部内壁との間に溝12を確保すると同
時に、この溝12がステム14のフラット面14”上に
あるため、ステムの融着部分15に発生するクラックを
回避することができる。
【0057】図6は本発明による陰極線管の第4実施例
の構成を説明する陰極線管のネック部の要部断面図であ
って、図1と同一符号は同一部分に対応する。
の構成を説明する陰極線管のネック部の要部断面図であ
って、図1と同一符号は同一部分に対応する。
【0058】この実施例では、ネック部の肉厚は一様で
あり、当該ネック部21の電子銃の大分を収容する領域
から開放端に向けて漸次拡大する形状を有し、このネッ
ク部に対して前記図5に示した形状を有するステムを融
着する。
あり、当該ネック部21の電子銃の大分を収容する領域
から開放端に向けて漸次拡大する形状を有し、このネッ
ク部に対して前記図5に示した形状を有するステムを融
着する。
【0059】同図において、ネック部21の管軸中心か
ら電子銃収容領域の内壁までの距離D1 と、ネック部2
1の管軸中心からステム14のステムダボ11の位置に
おける当該ステムダボ11の高さHの半分の高さH/2
におけるネック部内壁までの距離D2 との差(D1 −D
2 )を0<(D1 −D2 )<2.1の範囲に設定でき、
ステムダボ11とネック部内壁との間に溝12を確保す
ると同時に、この溝12がステム14のフラット面1
4”上にあるため、ステムの融着部分に発生するクラッ
クを回避することができる。
ら電子銃収容領域の内壁までの距離D1 と、ネック部2
1の管軸中心からステム14のステムダボ11の位置に
おける当該ステムダボ11の高さHの半分の高さH/2
におけるネック部内壁までの距離D2 との差(D1 −D
2 )を0<(D1 −D2 )<2.1の範囲に設定でき、
ステムダボ11とネック部内壁との間に溝12を確保す
ると同時に、この溝12がステム14のフラット面1
4”上にあるため、ステムの融着部分に発生するクラッ
クを回避することができる。
【0060】なお、本発明では、実施例1、2について
図2に示す形状を持つステムを溶着する方法について述
べたが、図5の形状を持つステムをネック管に接着後、
ステムおよびネック管を加工することで、実施例1、2
の形状とすることも可能である。
図2に示す形状を持つステムを溶着する方法について述
べたが、図5の形状を持つステムをネック管に接着後、
ステムおよびネック管を加工することで、実施例1、2
の形状とすることも可能である。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
現行サイズのステムを用いてより小径のネック部をもつ
陰極線管を構成することが可能となり、消費電力を低減
した陰極線管が提供でき、かつステムピンの数が多いダ
イナミックフォーカス型の電子銃を現行サイズのステム
で実現することができる。
現行サイズのステムを用いてより小径のネック部をもつ
陰極線管を構成することが可能となり、消費電力を低減
した陰極線管が提供でき、かつステムピンの数が多いダ
イナミックフォーカス型の電子銃を現行サイズのステム
で実現することができる。
【図1】本発明による陰極線管の第1実施例の構成を説
明する陰極線管のネック部の要部断面図である。
明する陰極線管のネック部の要部断面図である。
【図2】本発明の陰極線管の第1実施例を構成するステ
ムの構造を説明する部分断面図である。
ムの構造を説明する部分断面図である。
【図3】本発明による陰極線管の第2実施例の構成を説
明する陰極線管のネック部の要部断面図である。
明する陰極線管のネック部の要部断面図である。
【図4】本発明による陰極線管の第3実施例の構成を説
明する陰極線管のネック部の要部断面図である。
明する陰極線管のネック部の要部断面図である。
【図5】本発明の陰極線管の第3実施例を構成するステ
ムの構造を説明する部分断面図である。
ムの構造を説明する部分断面図である。
【図6】本発明による陰極線管の第4実施例の構成を説
明する陰極線管のネック部の要部断面図である。
明する陰極線管のネック部の要部断面図である。
【図7】本発明を適用するカラー陰極線管の概略構成を
説明する断面模式図である。
説明する断面模式図である。
【図8】陰極線管用電子銃の一例を説明する側面図であ
る。
る。
【図9】陰極線管を封着するためのネック部の開放端へ
のステムの融着作業の説明図である。
のステムの融着作業の説明図である。
【図10】従来の陰極線管の封着のためのネック部とス
テムの融着部分を説明する要部断面図である。
テムの融着部分を説明する要部断面図である。
10 排気管 11 ステムダボ 12 ステムとネック部の融着部分に形成される溝 13 ステムピン 13a ネック部内部に突出したステムピン部分 14 ステム 14’ リム 14” ステムのフラット部分 15 融着部 21 ネック部 28 電子銃。
Claims (4)
- 【請求項1】内面に蛍光面を有し、蛍光面に近接してシ
ャドウマスクを懸架したパネル部と、電子銃を保持する
複数のステムピンを貫通させて環状に植立したステムを
一端に融着したネック部と、ネック部の他端と前記パネ
ル部との間を連接するファンネル部とから真空外囲器を
構成した陰極線管において、 前記ステムの電子銃保持側に植立したステムピンの基部
にステムと一体のガラス材の盛り上げで形成したステム
ダボを有し、前記ステムピンに保持される電子銃の全長
に対応する領域の内壁とネック部の中心軸との間の距離
をD1 、ステムダボの管軸方向高さの半分の高さ位置で
のネック部内壁側側面とネック部の中心軸との間の距離
をD2 としたとき、0<(D1 −D2 )<2.1とした
ことを特徴とする陰極線管。 - 【請求項2】請求項1において、前記ネック部の中心軸
から前記ステム融着部までの外径と電子銃が収納される
領域における外径が略同一であり、前記ネック部の中心
軸から少なくとも前記ステムダボの高さを含む領域の前
記ネック部の内壁までの距離が、前記ステムピンで保持
される電子銃の略全長に対応する部分の内壁までの距離
より大であることを特徴とする陰極線管。 - 【請求項3】請求項1において、前記ネック部の中心軸
から少なくとも前記ステムダボの高さを含む領域の前記
ネック部の内壁までの距離が前記ステムピンで保持され
る電子銃の略全長さに対応する部分の内壁までの距離よ
り大で、前記ネック部の中心軸から前記ステム融着部ま
での外径が前記電子銃が収納される領域における外径よ
り大であることを特徴とする陰極線管。 - 【請求項4】請求項1において、前記ネック部の中心軸
から少なくとも前記ステムダボの高さを含む領域の前記
ネック部の内壁までの距離が前記ステムピンで保持され
る電子銃の略全長対応する部分の内壁までの距離より大
で、前記ネック部の中心軸から前記電子銃が収納される
領域における外径が前記ステムの融着部に向けて漸次増
大することを特徴とする陰極線管。
Priority Applications (8)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8239496A JPH1083781A (ja) | 1996-09-10 | 1996-09-10 | 陰極線管 |
TW086111202A TW391025B (en) | 1996-09-10 | 1997-08-05 | Narrow-neck crt having a large stem pin circle |
US08/916,961 US5898264A (en) | 1996-09-10 | 1997-08-25 | Narrow-neck CRT having a large stem pin circle |
CN97118248A CN1091940C (zh) | 1996-09-10 | 1997-09-10 | 具有大芯柱管脚环的窄颈阴极射线管 |
KR1019970046583A KR100243796B1 (ko) | 1996-09-10 | 1997-09-10 | 큰 스템핀써클을 지닌 가는 넥부를 구비한 음극선관 |
US09/281,811 US5994830A (en) | 1996-09-10 | 1999-03-31 | Narrow-neck CRT having a large stem pin circle |
US09/421,502 US6078134A (en) | 1996-09-10 | 1999-10-20 | Narrow-neck CRT having a large stem pin circle |
US09/551,204 US6222311B1 (en) | 1996-09-10 | 2000-04-17 | Narrow-neck CRT having a large stem pin circle |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8239496A JPH1083781A (ja) | 1996-09-10 | 1996-09-10 | 陰極線管 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1083781A true JPH1083781A (ja) | 1998-03-31 |
Family
ID=17045654
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8239496A Pending JPH1083781A (ja) | 1996-09-10 | 1996-09-10 | 陰極線管 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (4) | US5898264A (ja) |
JP (1) | JPH1083781A (ja) |
KR (1) | KR100243796B1 (ja) |
CN (1) | CN1091940C (ja) |
TW (1) | TW391025B (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20000017091A (ko) * | 1998-08-06 | 2000-03-25 | 가나이 쓰토무 | 음극 선관 |
EP1017084A1 (en) * | 1998-06-25 | 2000-07-05 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Color picture tube |
KR100329567B1 (ko) * | 1999-09-01 | 2002-03-23 | 김순택 | 음극선관의 펀넬 |
Families Citing this family (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100223854B1 (ko) * | 1997-01-16 | 1999-10-15 | 구자홍 | 칼라 음극선관 |
JPH10275568A (ja) * | 1997-03-31 | 1998-10-13 | Nec Kansai Ltd | シャドウマスク型カラー陰極線管 |
KR100227673B1 (ko) * | 1997-07-22 | 1999-11-01 | 손욱 | 음극선관의 제조방법과 가열장치 |
TW464906B (en) * | 1998-09-30 | 2001-11-21 | Koninkl Philips Electronics Nv | Cathode ray tube and deflection unit |
JP2000311635A (ja) * | 1998-10-12 | 2000-11-07 | Toshiba Corp | カラー陰極線管 |
JP2001060444A (ja) * | 1999-06-16 | 2001-03-06 | Toshiba Corp | 陰極線管およびその製造方法 |
US6614163B1 (en) * | 1999-06-21 | 2003-09-02 | Samsung Sdi Co., Ltd. | Cathode ray tube |
JP2001266773A (ja) * | 2000-03-16 | 2001-09-28 | Hitachi Ltd | 電子銃支持構体 |
US6825605B2 (en) * | 2001-01-02 | 2004-11-30 | Samsung Sdi Co., Ltd. | Neck of funnel and stern sealed to neck of cathode ray tube |
JP2002352749A (ja) * | 2001-05-29 | 2002-12-06 | Hitachi Ltd | 異径ネックを有する投射形ブラウン管 |
JP2002367539A (ja) | 2001-06-08 | 2002-12-20 | Hitachi Ltd | ブラウン管 |
JP2003059430A (ja) * | 2001-08-09 | 2003-02-28 | Hitachi Ltd | 異径ネックを有する投射形陰極線管装置 |
US7879066B2 (en) * | 2007-07-13 | 2011-02-01 | Percutaneous Sustems, Inc. | Apparatus for occluding body lumens |
CN102062368B (zh) * | 2010-09-28 | 2013-07-31 | 上海亚明灯泡厂有限公司 | 替换支架灯灯管及灯头盖 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4040707A (en) * | 1976-07-02 | 1977-08-09 | Gte Sylvania Incorporated | Cathode ray tube base |
JPS5830051A (ja) * | 1981-08-14 | 1983-02-22 | Toshiba Corp | ベ−スソケツト付陰極線管 |
TW382136B (en) * | 1994-09-13 | 2000-02-11 | Hitachi Ltd | Cathode ray tube having a small-diameter neck and method of manufactur thereof |
JP3470495B2 (ja) * | 1996-05-09 | 2003-11-25 | 旭硝子株式会社 | 陰極線管用ファンネル |
-
1996
- 1996-09-10 JP JP8239496A patent/JPH1083781A/ja active Pending
-
1997
- 1997-08-05 TW TW086111202A patent/TW391025B/zh active
- 1997-08-25 US US08/916,961 patent/US5898264A/en not_active Expired - Fee Related
- 1997-09-10 CN CN97118248A patent/CN1091940C/zh not_active Expired - Fee Related
- 1997-09-10 KR KR1019970046583A patent/KR100243796B1/ko not_active IP Right Cessation
-
1999
- 1999-03-31 US US09/281,811 patent/US5994830A/en not_active Expired - Fee Related
- 1999-10-20 US US09/421,502 patent/US6078134A/en not_active Expired - Fee Related
-
2000
- 2000-04-17 US US09/551,204 patent/US6222311B1/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1017084A1 (en) * | 1998-06-25 | 2000-07-05 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Color picture tube |
EP1017084A4 (en) * | 1998-06-25 | 2006-06-21 | Toshiba Kk | COLOR TUBE |
KR20000017091A (ko) * | 1998-08-06 | 2000-03-25 | 가나이 쓰토무 | 음극 선관 |
KR100329567B1 (ko) * | 1999-09-01 | 2002-03-23 | 김순택 | 음극선관의 펀넬 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN1176483A (zh) | 1998-03-18 |
US6078134A (en) | 2000-06-20 |
KR100243796B1 (ko) | 2000-02-01 |
US6222311B1 (en) | 2001-04-24 |
CN1091940C (zh) | 2002-10-02 |
TW391025B (en) | 2000-05-21 |
KR19980024511A (ko) | 1998-07-06 |
US5898264A (en) | 1999-04-27 |
US5994830A (en) | 1999-11-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH1083781A (ja) | 陰極線管 | |
US6404119B1 (en) | Color cathode ray tube having a reduced diameter part in the neck | |
JP2737616B2 (ja) | 陰極線管及び陰極線管用の電界放出型陰極 | |
KR100291924B1 (ko) | 전자총과 이 전자총을 이용한 음극선관 | |
JP2004095291A (ja) | カラー陰極線管 | |
US6294872B1 (en) | Cathode ray tube | |
JP3407312B2 (ja) | 陰極線管及び電子銃 | |
JPH08255581A (ja) | 陰極線管装置 | |
JP2000057975A (ja) | 陰極線管 | |
KR100468136B1 (ko) | 칼라수상관 | |
JPH08255582A (ja) | 陰極線管 | |
KR100730102B1 (ko) | 음극선관 | |
JP2003031143A (ja) | 陰極線管 | |
JP3631009B2 (ja) | 電子銃 | |
JP2000149815A (ja) | カラー陰極線管 | |
JPH0794086A (ja) | 陰極線管用電子銃の組立て方法 | |
JPH09245662A (ja) | 陰極線管およびその電子銃組立て治具 | |
JP2000195445A (ja) | 陰極線管およびそのステムベ―ス | |
JP2000215828A (ja) | カラ―陰極線管 | |
JP2000277029A (ja) | カラー陰極線管 | |
JPH0737521A (ja) | カラー陰極線管用電子銃 | |
JPH06103884A (ja) | 陰極線管 | |
JP2000156177A (ja) | 電子銃装置 | |
JP2001325894A (ja) | カラー陰極線管 | |
JPH06139953A (ja) | 陰極線管 |