JPH08255582A - 陰極線管 - Google Patents

陰極線管

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JPH08255582A
JPH08255582A JP5887795A JP5887795A JPH08255582A JP H08255582 A JPH08255582 A JP H08255582A JP 5887795 A JP5887795 A JP 5887795A JP 5887795 A JP5887795 A JP 5887795A JP H08255582 A JPH08255582 A JP H08255582A
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JP
Japan
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stem
neck
neck portion
ray tube
cathode ray
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Pending
Application number
JP5887795A
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English (en)
Inventor
Hisashi Nose
寿司 能勢
Shigenori Inoue
栄典 井上
Takao Nakamura
考雄 中村
Hiroshi Yoshioka
洋 吉岡
Hidehiro Mitsumura
秀弘 光村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ネック部とステムの溶着部分のクラック発生防
止した陰極線管を提供する。 【構成】ステム17の外周側面をネック部21の一端の
端面21aと当接する向きにほぼU字形の環状溝を形成
するごとく屈曲してなり、ステム17の電子銃固定側に
貫通植立したステムピン14を保持するために当該ステ
ムピン14の基部に盛り上げ形成されただぼ11とネッ
ク部21の一端の内壁との間隙12にU字形の環状溝を
保持してネック部の一端の端面とステムの外周側面を溶
着してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、陰極線管にかかり、特
に複数のステムピンを貫通植立して電子銃を植立固定し
たステムと電子銃を収容するネック部の開放端との溶着
部構造に起因する当該溶着部近傍におけるクラックの発
生を回避した陰極線管に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に複数の電子ビームを出射する陰極
線管として知られるカラー陰極線管は、内面に蛍光体面
を形成しかつシャドウマスクを懸架したパネル部とこの
パネル部から漸次径小となる漏斗状のファンネル部で連
接するネック部とからなる真空外囲器と、上記ネック部
内に収納される電子銃およびこの電子銃を構成する各電
極を支持すると共に所定の電位を供給する複数のステム
ピンを環状に植立して上記ネック部の終端(開放端)を
封止するステムからなり、前記ネック部とファンネル部
の遷移領域に偏向ヨークを外装してなる。
【0003】図6は陰極線管用電子銃の一例を説明する
側面図であって、1は陰極、2は第1格子電極、3は第
2格子電極、4は第3格子電極、5は第4格子電極、6
は第5格子電極、7は第6格子電極、7aはシールドカ
ップ、8は電極固定用ガラス(ビーディングガラス)、
14はステムピン、17はステムである。
【0004】同図において、第1格子電極2〜第4格子
電極5で制御、プリフォーカス等を行い、集束電極であ
る第5格子電極6〜陽極である第6格子電極7とで主レ
ンズを構成する。
【0005】また、シールドカップ7aは、所謂遮蔽電
極であり、陽極7(第6格子電極)に接続されて偏向磁
界を遮蔽すると共に、電子銃をネック部の内壁に位置づ
けるためのコンタクトスプリングやゲッタを固定する電
極部品を構成する。
【0006】これらの各電極はステム17に環状に貫通
植立した複数のステムピン14に直接または接続リード
箔を介して溶接され、ステムと一体化され、ネック部の
開放端から挿入して、そのステム17の周縁をネック部
の開放端に溶融固定される。図7はネック部の開放端へ
のステムの融着作業の説明図であって、14はステムピ
ン、17はステム、21はネック部である。なお、電子
銃28は点線で示した。
【0007】同図に示したように、電子銃28を固定し
たステム17はその外径がネック部21の開放端平面と
同一面をなす平らな円盤状であり、ネック部21の開放
端から矢印で示したように挿入した後、両者の当接部を
外周からバーナー等で加熱することにより融着する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図8は従来の陰極線管
装置のネック部とステム部の融着部分を説明する要部断
面図である。なお、10は排気管、前記図7と同一符号
は同一部分に対応する。図示したように、ネック部21
の開放端とステム17の周縁の融着部は、前記ネック部
の開放端がステム17の外周上面に当接した状態でバー
ナー等による加熱を受ける。
【0009】最近は、ステムに環状に植立するステムピ
ン(所謂、ピンサークル)の数が増加しているため、こ
のピンサークルの直径をある程度以下とすることはでき
ない。
【0010】そのため、ステム17にステムピン14を
貫通植立固定するための所謂だぼ11とネック部内壁と
が融着してしまい、ステムピン14の基部に形成される
だぼ11とネック部内壁との間隙12にV字溝が形成さ
れる。このようなV字溝が形成されると、その部分に応
力が集中し易くなって、機械的強度が低下してクラック
が発生するという問題があった。
【0011】特に、ダイナミックフォーカス型の電子銃
では、環状に配列するステムピンの数が多くなり、その
ピンサークルの直径の縮小に制限があって、だぼ11と
ネック部内壁とが接近している。
【0012】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を
解消することにあり、ネック部の開放端にステムを溶着
したときの上記ステムに形成されたステムピン植立用の
だぼとネック部内壁の間にクラックの原因となるV字溝
が形成されないような構造としたステムを用いて達成さ
れる。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の本発明は、内面に蛍光面を有する
パネル部と、電子銃を保持する複数のステムピンを環状
に貫通植立したステムを一端に融着したネック部と、前
記ネック部の他端と前記パネル部との間を連接するファ
ンネル部とからなる真空外囲器とから構成した陰極線管
において、前記ステムの外周側面を前記ネック部の前記
一端の端面と当接する向きにほぼU字形の環状溝を形成
するごとく屈曲してなり、前記ステムの電子銃固定側に
貫通植立したステムピンを保持するために当該ステムピ
ンの基部に盛り上げ形成されただぼと前記ネック部の一
端の内壁との間隙に前記U字形の環状溝を保持して前記
ネック部の一端の端面と前記ステムの外周側面を溶着し
てなることを特徴とす。
【0014】
【作用】上記本発明の構成において、前記ステムの外周
側面を屈曲して前記ネック部の前記一端の端面と当接す
る向きにほぼU字形の環状溝を形成する。
【0015】このステムをネック部の開放端の端面にそ
の外周側面の端面を当接させて溶着する。
【0016】これにより、前記ステムの電子銃固定側に
貫通植立したステムピンを保持するために当該ステムピ
ンの基部に盛り上げ形成されただぼと前記ネック部の一
端の内壁との間隙に前記U字形の環状溝が保持され、溶
着部分のクラックの原因が回避される。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例につき、図面を参照し
て詳細に説明する。
【0018】図1は本発明の陰極線管の第1実施例を説
明する要部断面図であって、10は排気管、11はだ
ぼ、12はだぼとネック部端の内壁との間の間隙、14
はステムピン、17はステム、17aはステムの外周側
面の端面、21はネック部、21aはネック部の開放端
の端面、点線28は電子銃の位置を示す。
【0019】同図において、ステム17は、その外周側
面がネック部21の開放端の端面21aと当接する向き
に屈曲されており、だぼ11との間隙12にほぼU字形
の環状溝を形成してある。
【0020】ステムに貫通植立したステムピン14には
電子銃28が固定され、上記ネック部21の開放端の端
面21aとステム17は、その外周側面の端面17aを
当接した状態で両者を溶着する。
【0021】これにより、ステムピン14を植立保持す
るだぼ11とネック部内壁との間の間隙12をU字型に
大きく取ることができる。
【0022】したがって、当該溶着部に応力の集中がな
く、クラックが発生することがない。
【0023】図2は本発明の陰極線管の第1実施例を構
成するステムの構造を説明する部分断面図である。
【0024】図示したように、ステム17の外周側面は
ネック部方向に屈曲され、この屈曲部とダボ11の間の
間隙12にU字形の溝が形成され、その端面17aはネ
ック部の開放端の端面とほぼ対向するようにステム17
の主要部分とほぼ平行になっている。
【0025】このステムをネック部に溶着することによ
り、上記U字形の溝は完成管においても保持される。
【0026】本実施例は、外径が大き目のステムを用い
る場合に好適である。
【0027】図3は本発明の陰極線管の第2実施例を説
明する要部断面図であって、図1と同一部分には同一符
号を付してある。
【0028】同図において、ステム17は、その外周側
面がネック部21の開放端の端面21aと当接する方向
に対して斜めに屈曲されており、だぼ11との間隙12
にほぼU字形の環状溝を形成してある。
【0029】ステムに貫通植立したステムピン14には
電子銃28が固定され、上記ネック部21の開放端の端
面21aとステム17は、その外周側面の端面17aを
当接した状態で両者を溶着する。
【0030】これにより、ステムピン14を植立保持す
るだぼ11とネック部内壁との間の間隙12をU字型に
大きく取ることができる。
【0031】したがって、当該溶着部に応力の集中がな
く、クラックが発生することがない。
【0032】図4は本発明の陰極線管の第2実施例を構
成するステムの構造を説明する部分断面図である。
【0033】図示したように、ステム17の外周側面は
ネック部方向に対して若干屈曲され、この屈曲部とダボ
11の間の間隙12にU字形の溝が形成され、その端面
17aはネック部の開放端の端面の側を臨むように若干
の角度をもって対向するようになっている。
【0034】このステムをネック部に溶着することによ
り、上記U字形の溝は完成管においても保持される。
【0035】本実施例は、外径が前記第1実施例よりも
小さ目のステムを用いる場合に好適である。
【0036】図5は本発明による陰極線管の1例の全体
構造を説明する断面図であって、14はステムピン、1
7はステム、20はパネル、21はネック部、22はフ
ァンネル、23は蛍光面(蛍光体スクリーン)、24は
シャドウマスク、25はマスクフレーム、26は磁気シ
ールド、27はシャドウマスク懸架機構、28は電子
銃、29は偏向ヨーク、30は外部磁気装置である。
【0037】このカラー陰極線管は、パネル20とネッ
ク部21、およびパネル20とネック部21とを連接す
るファンネル22とから真空外囲器が形成される。
【0038】パネル20の内面には3色の蛍光体モザイ
クを塗布した蛍光面23が形成された所謂表示画面を有
し、ネック部21の内部には3本の電子ビームをインラ
インに出射する電子銃28が収納され、また、パネル2
0の蛍光膜に近接して多数の開孔もしくはすだれ状エッ
チング形状を有するシャドウマスク24が配置されてい
る。
【0039】なお、ファンネル22とネック部21の遷
移領域には偏向ヨーク29が外装されている。
【0040】電子銃28を収容するネック部とステムの
溶着部は前記した実施例で説明した構成を有し、発射さ
れた3本の電子ビーム(Bc,Bs×2)は偏向ヨーク
29で発生される水平および垂直偏向磁界により水平と
垂直の2方向に偏向され、シャドウマスク24の開孔で
色選択を受けてそれぞれの蛍光体に射突することでカラ
ー画像を形成する。
【0041】上記各実施例によれば、ステムとネック部
の溶着部に応力が集中するのを回避でき、クラックによ
る不良発生のない陰極線管を得ることができる。
【0042】なお、本発明は上記各実施例で説明したも
のに限るものではなく、ステムの外周を予め屈曲させて
おくものに代えて、両者の溶着時にステム外周部が前記
実施例に示した形状となるように加工してもよい。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ステムとネック部の溶着部にV字溝の形成がないため、
当該溶着部に応力が集中するのを回避でき、クラックに
よる不良発生のない陰極線管を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の陰極線管の第1実施例を説明する要部
断面図である。
【図2】本発明の陰極線管の第1実施例を構成するステ
ムの構造を説明する部分断面図である。
【図3】本発明の陰極線管の第2実施例を説明する要部
断面図である。
【図4】本発明の陰極線管の第2実施例を構成するステ
ムの構造を説明する部分断面図である。
【図5】本発明による陰極線管装置の1例の全体構造を
説明する断面図である。
【図6】陰極線管用電子銃の一例を説明する側面図であ
る。
【図7】ネック部の開放端へのステムの融着作業の説明
図である。
【図8】従来の陰極線管装置のネック部とステム部の融
着部分を説明する要部断面図である。
【符号の説明】
10 排気管 11 だぼ 14 ステムピン 17 ステム 17a ステム外周の端面 20 パネル部 21 ネック部 21a ネック部開放端の端面 22 ファンネル部 23 蛍光面 24 シャドウマスク 25 マスクフレーム 26 磁気シールド 27 シャドウマスク懸架機構 28 電子銃 29 偏向ヨーク 30 外部磁気装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉岡 洋 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所電子デバイス事業部内 (72)発明者 光村 秀弘 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所電子デバイス事業部内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内面に蛍光面を有するパネル部と、電子銃
    を保持する複数のステムピンを環状に貫通植立したステ
    ムを一端に融着したネック部と、前記ネック部の他端と
    前記パネル部との間を連接するファンネル部とからなる
    真空外囲器とから構成した陰極線管において、 前記ステムの外周側面を前記ネック部の前記一端の端面
    と当接する向きにほぼU字形の環状溝を形成するごとく
    屈曲してなり、前記ステムの電子銃固定側に貫通植立し
    たステムピンを保持するために当該ステムピンの基部に
    盛り上げ形成されただぼと前記ネック部の一端の内壁と
    の間隙に前記U字形の環状溝を保持して前記ネック部の
    一端の端面と前記ステムの外周側面を溶着してなること
    を特徴とする陰極線管。
JP5887795A 1995-03-17 1995-03-17 陰極線管 Pending JPH08255582A (ja)

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JP5887795A JPH08255582A (ja) 1995-03-17 1995-03-17 陰極線管

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016126978A (ja) * 2015-01-08 2016-07-11 ウシオ電機株式会社 両端封止型ショートアークフラッシュランプ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016126978A (ja) * 2015-01-08 2016-07-11 ウシオ電機株式会社 両端封止型ショートアークフラッシュランプ
KR20160085694A (ko) * 2015-01-08 2016-07-18 우시오덴키 가부시키가이샤 양단 봉지형 쇼트 아크 플래시 램프
CN105789022A (zh) * 2015-01-08 2016-07-20 优志旺电机株式会社 两端密封型短弧闪光灯

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